JP2007076715A - 物品の包装方法および小判断裁紙堆積体の包装体。 - Google Patents
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Abstract
【課題】 包装用シートによる物品の包装方法において、包装体に高品質な印刷を効率よく施すことが可能な小判断裁紙堆積体等物品の包装方法、および、前記方法により包装された小判断裁紙堆積体の包装体を提供する。
【解決手段】 巻取状のシートをアンリールし、断裁して包装用シートを作り、次いで物品を包装する包装方法において、巻取上の流れ方向に周期的に印刷されている特定情報を読み取る読取工程、該特定情報との位置関係に応じて巻取を断裁する断裁工程、及び断裁された包装用シートによる物品の包装工程を有する物品の包装方法。前記の方法により包装された小判断裁紙堆積体の包装体。
【選択図】 図1
【解決手段】 巻取状のシートをアンリールし、断裁して包装用シートを作り、次いで物品を包装する包装方法において、巻取上の流れ方向に周期的に印刷されている特定情報を読み取る読取工程、該特定情報との位置関係に応じて巻取を断裁する断裁工程、及び断裁された包装用シートによる物品の包装工程を有する物品の包装方法。前記の方法により包装された小判断裁紙堆積体の包装体。
【選択図】 図1
Description
本発明は、小判断裁紙堆積体の包装に適した物品の包装方法に関する。さらに詳しくは、印刷用紙・PPC用紙等の小判断裁紙の規定単位を包装紙によってアンダーホールド包装やカートンホールド包装等の形態で包装した小判断裁紙堆積体の包装体に関する。
電子写真複写機や、各種プリンター(インクジェットプリンター、感熱プリンター、昇華型転写プリンター、熱溶融転写プリンター、ドットプリンター、レーザープリンター等)で使用される記録用紙(電子写真複写用紙、インクジェット記録用紙、感熱記録用紙、感熱磁気記録用紙、昇華型転写用紙、熱溶融型転写用紙、放電破壊記録用紙、通電感熱記録用紙、感圧記録用紙、ジアゾ記録用紙等、及びこれら記録用紙のタック加工紙)は、通常、用途に応じて、A列3判、A列4判、B列4判、B列5判などの規定の寸法で小判断裁されて200〜1000枚単位の堆積体にされた上で包装されることが多い。
このような小判断裁紙は、高湿環境下で保存して紙水分が上昇すると、複写機やプリンターなどで記録する場合に記録不良の問題が起こる。例えば電子写真複写機で記録する場合、電子写真複写用紙の紙水分が上昇すると、感光ドラム上に形成された潜像を現像したのち現像剤を紙に転写するとき、転写電圧が十分に上がらないため転写不良が発生する。この場合、複写した像がぼやけたりするなどの不具合が発生する。
このため、小判断裁紙の包装には防湿性を有する包装紙が用いられている。防湿性のある包装紙を製造する方法としては、ポリエチレン等の透湿性の低い合成樹脂フィルムをラミネートする方法がある。このようなフィルムをラミネートした包装紙は防湿性に優れている。ただし、離解性がなく古紙として再利用できず、分別廃棄しなければならない。
上記問題を解消するものとして、ワックスを含まない防湿層を有する再離解性を有する防湿性包装紙としては、防湿層が(a)防湿性・皮膜形成性合成樹脂、(b)5〜50μmの平均粒子径と5以上のアスペクト比を有する平盤状フィロケイ酸塩化合物粒子、及び(c)防湿性向上剤を含むことで防湿性と易離解性の両立を達成している(特許文献1)。
また、ワックスを含まない防湿層を有し、再離解性を有する小判断裁紙堆積体用の易離解性防湿包装紙が存在する(特許文献2)。
このため、小判断裁紙の包装には防湿性を有する包装紙が用いられている。防湿性のある包装紙を製造する方法としては、ポリエチレン等の透湿性の低い合成樹脂フィルムをラミネートする方法がある。このようなフィルムをラミネートした包装紙は防湿性に優れている。ただし、離解性がなく古紙として再利用できず、分別廃棄しなければならない。
上記問題を解消するものとして、ワックスを含まない防湿層を有する再離解性を有する防湿性包装紙としては、防湿層が(a)防湿性・皮膜形成性合成樹脂、(b)5〜50μmの平均粒子径と5以上のアスペクト比を有する平盤状フィロケイ酸塩化合物粒子、及び(c)防湿性向上剤を含むことで防湿性と易離解性の両立を達成している(特許文献1)。
また、ワックスを含まない防湿層を有し、再離解性を有する小判断裁紙堆積体用の易離解性防湿包装紙が存在する(特許文献2)。
上記のような防湿包装紙を小判断裁紙堆積体用の包装紙として使用する場合、いずれにしても、その外表面に、商標、ロゴマーク、製品名、製造番号、製造年月日、製造管理番号等の各種製品データを記録/表示する必要が生じるが、その手段としては、予め、ラベルにこれらの情報を記録しておき、これを包装体の外表面の適当な位置に貼り付けることでその目的を達成していた。
しかし、このラベル貼付による方法は、ラベル分のコストがかかるだけでなく、貼付工程に時間を要するため生産性が上がらないという問題があった。また、ラベルが包装紙とは異なる材質であるために、包装紙を使用後に再離解しリサイクルする場合に、分別を必要とするなどの問題もあった。
しかし、このラベル貼付による方法は、ラベル分のコストがかかるだけでなく、貼付工程に時間を要するため生産性が上がらないという問題があった。また、ラベルが包装紙とは異なる材質であるために、包装紙を使用後に再離解しリサイクルする場合に、分別を必要とするなどの問題もあった。
従って、近年、ラベル貼付による製品データの記録/表示に代わり、インクジェット方式により包装された製品の外表面に直接記録を行なう方法が提案されている。
具体的には、包装用シートで物品を連続的に包装する場合、巻取である包装用シートを、一定の長さで断裁して、物品を包装し、さらに包装体の外表面等にインクジェット印刷等で各種製品データ印刷を施す方法である。
この方法によれば、上記ラベル貼付による問題点を解決しつつ製品データを記録することが可能であるが、搬送機上を移動する立体である包装体に、精度良く高品質な印刷を行うことは困難である。印刷時のプリントヘッドの制御によって、印刷品質を向上させる提案(特許文献3)がなされているが、問題の根本的な解決には至っていない。さらに、また小判断裁紙堆積体の包装体においては、被印刷面が平坦になりにくいことも印刷品質を低下させる原因になる。被印刷面を平坦にして印刷品質を向上させる提案(特許文献4)もなされているが、印刷品質は十分ではなかった。
具体的には、包装用シートで物品を連続的に包装する場合、巻取である包装用シートを、一定の長さで断裁して、物品を包装し、さらに包装体の外表面等にインクジェット印刷等で各種製品データ印刷を施す方法である。
この方法によれば、上記ラベル貼付による問題点を解決しつつ製品データを記録することが可能であるが、搬送機上を移動する立体である包装体に、精度良く高品質な印刷を行うことは困難である。印刷時のプリントヘッドの制御によって、印刷品質を向上させる提案(特許文献3)がなされているが、問題の根本的な解決には至っていない。さらに、また小判断裁紙堆積体の包装体においては、被印刷面が平坦になりにくいことも印刷品質を低下させる原因になる。被印刷面を平坦にして印刷品質を向上させる提案(特許文献4)もなされているが、印刷品質は十分ではなかった。
上記問題を解決するためには、あらかじめ印刷された包装用シートを断裁して包装する方法がある。しかし、この方法を用いた場合は、包装体となった時の印刷部の位置を一定に保つことが難しいという問題があった。印刷部の位置が包装体ごとに一定でないと、外観が不ぞろいで美観を損ねるという問題がある。
また、特にバーコード等の情報コードの印刷部は、後でバーコードリーダーやOCR読取機等の機械で読み取る必要性があるため、常に包装体の一定の位置に印刷されていなければならないので、このようなデータを印刷する場合には適用できないという問題があった。
特開平9−291499号公報
特開平10−168785号公報
特開2004−202721号公報
特開2005−103879号公報
特開平10−236517号公報
また、特にバーコード等の情報コードの印刷部は、後でバーコードリーダーやOCR読取機等の機械で読み取る必要性があるため、常に包装体の一定の位置に印刷されていなければならないので、このようなデータを印刷する場合には適用できないという問題があった。
本発明は、上記課題を解決するものであり、包装用シートによる物品の包装方法において、包装体に高品質な印刷を効率よく施すことが可能な小判断裁紙堆積体等物品の包装方法、および、前記方法により包装された小判断裁紙堆積体の包装体を提供するものである。
本発明者らは、鋭意検討を重ねた結果、以下に詳説する手段により上記課題を克服することが可能になることを見いだし、本発明を完成させるに至った。
即ち、本発明の第1は、巻取状のシートをアンリールし、断裁して包装用シートを作り、次いで物品を包装する包装方法において、巻取上の流れ方向に周期的に印刷されている特定情報を読み取る読取工程、該特定情報との位置関係に応じて巻取を断裁する断裁工程、及び断裁された包装用シートによる物品の包装工程を有する物品の包装方法である。
即ち、本発明の第1は、巻取状のシートをアンリールし、断裁して包装用シートを作り、次いで物品を包装する包装方法において、巻取上の流れ方向に周期的に印刷されている特定情報を読み取る読取工程、該特定情報との位置関係に応じて巻取を断裁する断裁工程、及び断裁された包装用シートによる物品の包装工程を有する物品の包装方法である。
本発明の第2は、特定情報の読取工程より前の工程として、包装用シートへの印刷工程を設けた本発明の第1に記載の物品の包装方法である。
本発明の第3は、印刷工程における印刷手段がインクジェット印刷である本発明の第2に記載の物品の包装方法である。
本発明の第4は、包装用シートが片面に防湿層が設けられた包装紙である本発明の第1〜3のいずれかに記載の物品の包装方法である。
本発明の第5は、防湿層が平板状フィロケイ酸塩化合物と合成樹脂ラテックスを含む本発明の第4に記載の物品の包装方法である。
本発明の第6は、本発明の第1〜5のいずれかに記載の方法により包装された小判断裁紙堆積体の包装体である。
本発明により、包装用シートにより連続的に物品を包装可能な包装方法において、包装体に高品質な印刷を効率よく施すことが可能な小判断裁紙堆積体等の物品の包装方法、および、前記方法により包装された小判断裁紙体積体の包装体の提供が可能である。
本発明は、小判断裁紙堆積体等の物品を、包装紙等の包装用シートで包装する方法であって、該包装用シートが予め印刷されており、前記包装用シート印刷部の位置を読取工程によって読み取ることにより、前記包装用シートを断裁する位置を可変可能とする物品の包装方法である。
本発明の包装の被包装物である物品に特に制限はなく、種々の素材および加工製品に対して用いることができるが、特に本発明が効果的な被包装物は、所定の寸法に断裁され、一定枚数積層されたカット紙の冊(小判断裁紙堆積体)である。冊を構成するカット紙の枚数に特に制限はないが、50〜2000枚程度が好適な枚数である。
本発明の包装の被包装物である物品に特に制限はなく、種々の素材および加工製品に対して用いることができるが、特に本発明が効果的な被包装物は、所定の寸法に断裁され、一定枚数積層されたカット紙の冊(小判断裁紙堆積体)である。冊を構成するカット紙の枚数に特に制限はないが、50〜2000枚程度が好適な枚数である。
本発明における包装方法において、包装用シートは巻取の状態で製品を包装する包装装置に供されるが、該包装用シートには、断裁される前にあらかじめ印刷が行われており、該印刷部を基準として、断裁位置を決定し、所定の寸法に断裁された後、物品が包装されるものである。
この方法によれば、包装体となった後に個別に印刷を施す場合と異なり、包装用シートに直接印刷するのであるから、通常の印刷と全く同様であり、印刷速度及び印刷の品位の上で優れている。
さらに、包装体となった後で、インクジェットによる印刷を行う場合には、包装体が完成した後の工程で、さらに嵩張る照射装置を取り付けることが実際上不可能であるという理由から、印刷速度に優れるUVインク等の活性エネルギー線硬化型インクを用いることができなかったが、包装用シートに印刷する場合においては、そのような制約が無いために使用可能であるという点において、本発明の包装方法の利点がある。
包装の方法には特に制限はないが、包装後に予め印刷した部分が包装体の適正な位置に配置されるよう、印刷部を基準として包装用シートの断裁が行われ、さらに折り加工、封緘という一連の包装作業が行われる。
この方法によれば、包装体となった後に個別に印刷を施す場合と異なり、包装用シートに直接印刷するのであるから、通常の印刷と全く同様であり、印刷速度及び印刷の品位の上で優れている。
さらに、包装体となった後で、インクジェットによる印刷を行う場合には、包装体が完成した後の工程で、さらに嵩張る照射装置を取り付けることが実際上不可能であるという理由から、印刷速度に優れるUVインク等の活性エネルギー線硬化型インクを用いることができなかったが、包装用シートに印刷する場合においては、そのような制約が無いために使用可能であるという点において、本発明の包装方法の利点がある。
包装の方法には特に制限はないが、包装後に予め印刷した部分が包装体の適正な位置に配置されるよう、印刷部を基準として包装用シートの断裁が行われ、さらに折り加工、封緘という一連の包装作業が行われる。
以下、図面を用いて上記の包装方法について具体的に説明する。
図1には、特定情報の検出と断裁位置を決定する方法の一例を示す。巻取1からアンワインドされた包装用シート2には既に特定情報3の印刷が施されている。この特定情報3のさらに特定部分(この場合文字の開始点)31を光学的検出器4にて検出し、測距離装置5で測定した包装用シートの走行距離から求めた断裁位置6で用紙が断裁される。用紙の流れ方向の長さ7は、シートの始端から特定情報の印刷の特定部分までの距離8と、特定部分からシートの終端までの距離9との和になる。なお、この図においては、巻取や測定器の支持装置、断裁装置等は省略されている。
断裁された包装用シートは、物品の包装装置によって、所定の形状に折り込み、端部に糊付けされて包装体(図2)となる。包装の形態に特に制限はないが、例えば特開平10−236517号公報(特許文献5)などに開示されている方法により実施することができる。
図2に示す例では、印字部は直方体をなす包装体の側面(小口)に特定情報(印字部)が表示されるように包装されている。印字部は、必要に応じて他の面に設けることが可能である。また、印字部は必要に応じて1個所〜複数個所に設けることが可能である。
図1には、特定情報の検出と断裁位置を決定する方法の一例を示す。巻取1からアンワインドされた包装用シート2には既に特定情報3の印刷が施されている。この特定情報3のさらに特定部分(この場合文字の開始点)31を光学的検出器4にて検出し、測距離装置5で測定した包装用シートの走行距離から求めた断裁位置6で用紙が断裁される。用紙の流れ方向の長さ7は、シートの始端から特定情報の印刷の特定部分までの距離8と、特定部分からシートの終端までの距離9との和になる。なお、この図においては、巻取や測定器の支持装置、断裁装置等は省略されている。
断裁された包装用シートは、物品の包装装置によって、所定の形状に折り込み、端部に糊付けされて包装体(図2)となる。包装の形態に特に制限はないが、例えば特開平10−236517号公報(特許文献5)などに開示されている方法により実施することができる。
図2に示す例では、印字部は直方体をなす包装体の側面(小口)に特定情報(印字部)が表示されるように包装されている。印字部は、必要に応じて他の面に設けることが可能である。また、印字部は必要に応じて1個所〜複数個所に設けることが可能である。
本発明において、包装用シートに印刷される文字や画像等は任意とする。商標やロゴ、商品名、仕様などの、各包装体に共通の情報を印刷することも可能であり、また、インクジェット印刷等のデジタル印刷手段により、ロット番号、製造管理番号、バーコードのように、ロット毎、あるいは製品毎に異なる情報を印刷することも可能である。このような可変情報の印刷は製品の品質管理や物流管理上極めて有用である。特にバーコードは物流の管理に幅広く用いられている。特に一次元あるいは二次元のバーコードが、数値、あるいは文字情報を表示するために使用されており、本発明に適用可能なバーコードには特に制限はない。
上記のように印刷した情報のうち、包装用シートに周期的に印刷されるものを特定情報とし、該特定情報との位置関係によって包装用シートを断裁する。特定情報は周期的に印刷されるものであれば任意に定めることが可能であり、位置検出のために設けられた専用のマーク(ライン、ドット、その他の基準図形)であってもよく、特定の文字やバーコード等商品情報を示すデータや、模様や図柄の特定の箇所等、任意に設定することが可能である。
包装用シートの断裁位置を決定する読み取り手段としては、包装機上で親リールからアンワインドされた包装用シート上の特定情報を光学的に検出する装置を用いて、その特定情報の印刷個所から定められた一定の距離分を紙送り量として設定し、その位置で断裁する方法がある。包装用シートの断裁位置と特定情報との位置関係が一定であれば、包装体の印刷部の位置は常に一定になる。
光学的な検出手段としては、公知の読み取り装置が適宜選択可能である。例えば、紙面の反射率の変化を検出する方式のものや、印刷された画像や文字を認識する方式のもの等が使用可能である。
なお、特定位置を検出する読取り装置の精度は、3mm以内が望ましく、1mm以内がさらに望ましい。3mmを超える誤差が生じた場合、この誤差の積算により、包装紙の断裁位置に看過できないずれを生じ、結果として包装体への印刷表示が正しく表示が行われない恐れがある。
包装用シートの断裁位置を決定する読み取り手段としては、包装機上で親リールからアンワインドされた包装用シート上の特定情報を光学的に検出する装置を用いて、その特定情報の印刷個所から定められた一定の距離分を紙送り量として設定し、その位置で断裁する方法がある。包装用シートの断裁位置と特定情報との位置関係が一定であれば、包装体の印刷部の位置は常に一定になる。
光学的な検出手段としては、公知の読み取り装置が適宜選択可能である。例えば、紙面の反射率の変化を検出する方式のものや、印刷された画像や文字を認識する方式のもの等が使用可能である。
なお、特定位置を検出する読取り装置の精度は、3mm以内が望ましく、1mm以内がさらに望ましい。3mmを超える誤差が生じた場合、この誤差の積算により、包装紙の断裁位置に看過できないずれを生じ、結果として包装体への印刷表示が正しく表示が行われない恐れがある。
前述の特定の位置の検出から包装用シートの断裁位置を決定する方法は、例えば、包装紙を支持するロールの回転数から割り出したシートの走行距離を元に決定する方法や、シートの上方に、測距離用装置を設置する方法がある。
上記断裁位置の基準となる印刷部の印刷方法としては、オフセット印刷、凸版印刷、フレキソ印刷、グラビア印刷等の各種の有版印刷法や、電子写真、インクジェット、熱転写などの各種の無版(デジタル)印刷法等、公知の方法を用いることができる。
特に、巻取の状態で、既に印刷が施された状態の包装用シートを使用して包装する場合には、印刷方法に制限はなく任意の方法で印刷したものが使用可能である。バーコード等のように、ロット毎、あるいは製品毎に異なる情報を印刷する場合には、無版印刷が、印刷内容を即時に変更であるので好適である。中でもインクジェット印刷は、印刷の高速性、非接触性、印字品質等の面で好適に用いられる。
特に、巻取の状態で、既に印刷が施された状態の包装用シートを使用して包装する場合には、印刷方法に制限はなく任意の方法で印刷したものが使用可能である。バーコード等のように、ロット毎、あるいは製品毎に異なる情報を印刷する場合には、無版印刷が、印刷内容を即時に変更であるので好適である。中でもインクジェット印刷は、印刷の高速性、非接触性、印字品質等の面で好適に用いられる。
また、包装工程において、シート走行中に断裁の前の工程で印刷を行う場合においては、印刷手段の中でも、既存の装置に組み込むのが容易なデジタル印刷手段を用いることがより好ましい。中でも、印刷の高速性、非接触性、印字品質等の面で、インクジェット印刷手段を用いることが望ましい。インクジェット印刷は、バーコード等の情報データを印刷する場合、印刷内容の即時に変更可能である面からも特に好適である。
以下、本発明において印刷に好適なインクジェット印刷について述べる。
インクジェット印刷に用いる印刷ヘッドの方式には、運転中、常時インク滴が放出される連続方式と、印刷部分にのみインク滴が供給されるドロップ・オン・デマンド方式が知られており、本発明にはそのどちらをも使用することができるが、後述するインクの選択性やメンテナンスの容易さからドロップ・オン・デマンド方式を有利に用いることができる。
インクジェット印刷に用いる印刷ヘッドの方式には、運転中、常時インク滴が放出される連続方式と、印刷部分にのみインク滴が供給されるドロップ・オン・デマンド方式が知られており、本発明にはそのどちらをも使用することができるが、後述するインクの選択性やメンテナンスの容易さからドロップ・オン・デマンド方式を有利に用いることができる。
インクジェット印刷に用いるインクは、水系、非水系のどちらをも用いることができるが、本発明には高速性、印字品質、メンテナンス、環境面などの点から非水系インクが好適である。さらに、非水系インクの中でも、活性エネルギー線硬化型のインクが上記特性において優れている。ここに言う活性エネルギー線とは、紫外線や電子線などインクを硬化させる能力を持つ電磁波をさす。活性エネルギー線硬化型インクの中でも、本発明に特に好適なものは、溶剤を蒸発させる工程が不要な、インク全体が硬化する無溶剤型のインクである。
このような活性エネルギー線硬化型インクは、通常、樹脂もしくは樹脂のモノマーあるいはオリゴマー、カーボンブラックなどの着色剤、分散剤、重合開始剤、表面張力調整剤などからなる。
樹脂としては各種の(メタ)アクリレートが使用されることが多く、本発明の目的にも好適に用いることができる。(メタ)アクリレートとしては、例えばイソペンチル(メタ)アクリレート、ドデシル(メタ)アクリレート、ステアリル(メタ)アクリレート、イソボルニル(メタ)アクリレート、ジシクロペンタニル(メタ)アクリレートなどの単官能性(メタ)アクリレート;1,3−ブタンジオールジ(メタ)アクリレート、1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、1,9−ノナンジオールジ(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジメチロールトリシクロデカンジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレートなどの多官能性(メタ)アクリレート;1,6−ヘキサンジオールにアルキレンオキシドを反応させて得られるポリエーテル混合物を(メタ)アクリロイル化してなるジ(メタ)アクリレート混合物、ネオペンチルグリコールにアルキレンオキシドを反応させて得られるポリエーテル混合物を(メタ)アクリロイル化してなるジ(メタ)アクリレート混合物、トリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレートなどのエーテル結合を含有したジ(メタ)アクリレートなどが挙げられる。
本発明に使用可能な活性エネルギー線硬化型インクとしては上記の(メタ)アクリレートを成分とするものの他に、カチオン重合製の樹脂を成分とするもの、あるいは水溶性の光硬化型樹脂プレポリマーを含む水系のものなどがある。
樹脂としては各種の(メタ)アクリレートが使用されることが多く、本発明の目的にも好適に用いることができる。(メタ)アクリレートとしては、例えばイソペンチル(メタ)アクリレート、ドデシル(メタ)アクリレート、ステアリル(メタ)アクリレート、イソボルニル(メタ)アクリレート、ジシクロペンタニル(メタ)アクリレートなどの単官能性(メタ)アクリレート;1,3−ブタンジオールジ(メタ)アクリレート、1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、1,9−ノナンジオールジ(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジメチロールトリシクロデカンジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレートなどの多官能性(メタ)アクリレート;1,6−ヘキサンジオールにアルキレンオキシドを反応させて得られるポリエーテル混合物を(メタ)アクリロイル化してなるジ(メタ)アクリレート混合物、ネオペンチルグリコールにアルキレンオキシドを反応させて得られるポリエーテル混合物を(メタ)アクリロイル化してなるジ(メタ)アクリレート混合物、トリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレートなどのエーテル結合を含有したジ(メタ)アクリレートなどが挙げられる。
本発明に使用可能な活性エネルギー線硬化型インクとしては上記の(メタ)アクリレートを成分とするものの他に、カチオン重合製の樹脂を成分とするもの、あるいは水溶性の光硬化型樹脂プレポリマーを含む水系のものなどがある。
活性エネルギー線硬化型インクを用いてインクジェット印刷を行った包装用シートは、活性エネルギー線を照射して硬化させる。活性エネルギー線の代表的なものとしては、波長150〜450nmの光を含む紫外線がある。このような紫外線を含む電磁波を供給できる装置としては、高圧水銀灯、低圧水銀灯、超高圧水銀灯、メタルハライド、キセノン灯、カーボンアーク灯などがある。
なお、本発明において、活性エネルギー線型硬化型インクを硬化させるのに好適な紫外線供給装置は、出力が500〜3000mW/cm2のものである。出力が500mW/cm2より小さいと、高速印刷時にインクの硬化が不十分となり、本発明の特徴である高生産性を損なうことになる。また、3000mW/cm2以上であると装置が大型になり操業に支障をきたすおそれがある。
なお、本発明において、活性エネルギー線型硬化型インクを硬化させるのに好適な紫外線供給装置は、出力が500〜3000mW/cm2のものである。出力が500mW/cm2より小さいと、高速印刷時にインクの硬化が不十分となり、本発明の特徴である高生産性を損なうことになる。また、3000mW/cm2以上であると装置が大型になり操業に支障をきたすおそれがある。
また、上記の活性エネルギー線硬化型インクを用いてインクジェット印刷を行う場合、活性エネルギー線の供給能力から、印刷速度は50〜500m/分が望ましい。50m/分以下では、一般的な後工程の処理能力と比較して生産性が低く、500m/分以上ではインクを完全に硬化させることが困難になる。
紫外線供給装置を使う場合、印刷部に供給される紫外線の好適な積算光量は100〜500mJ/cm2である。特に好適な積算光量は200〜300mJ/cm2である。積算光量が100mJ/cm2より小さいと、高速印刷時にインクの硬化が不十分となり、本発明の特徴である高生産性を損なうことになる。また、500mJ/cm2を超えると、包装用シートの色調が変化したり、印字品質に悪影響をおよぼすおそれがある。
本発明で、包装用シートにインクジェット印刷を行う場合の印字解像度は、50dpi〜1000dpiが望ましい。50dpi以下では包装体上での視認性が著しく低下し、細密な図形や文字の再現が困難になる。また、1000dpi以上の高解像度とした場合は、視認性に改善が見られず無駄であるばかりか、印刷処理時間の増加など操業性の低下が著しくなる。
なお、本発明においては、包装用シート走行中に印刷を行う場合でも、使用する包装用シートにさらに巻取の状態で印刷されているものを使用することが可能である。
即ち、商標やロゴ、商品名、仕様など製品に共通の情報や装飾の目的で製品に描かれる模様などを予め包装用シート上に印刷しておき、ロット毎、あるいは製品毎に異なる情報を包装用シート走行中に印刷することが効率の面から最も望ましい。
即ち、商標やロゴ、商品名、仕様など製品に共通の情報や装飾の目的で製品に描かれる模様などを予め包装用シート上に印刷しておき、ロット毎、あるいは製品毎に異なる情報を包装用シート走行中に印刷することが効率の面から最も望ましい。
本発明において用いられる包装用シートには特に制限はないが、包装する物品が小判断裁堆積体である場合、包装適性に優れたクラフト包装紙に防湿性を付与したものが特に好適に用いられる。
クラフト包装紙の原料としては、クラフトパルプ、機械パルプ、古紙パルプ、合成パルプなどを適宜混合して用いることができる。これらに加えて、炭酸カルシウム、クレー、タルクなどの無機填料やプラスチック填料などを用いることも差し支えない。また、通常の製紙法において用いられる染料、顔料、紙力増強剤、歩留まり向上剤、サイズ剤、pH調整剤などの添加剤を内添、あるいは外添することもさしつかえない。本発明の包装紙の坪量は好ましくは50〜150g/m2、特に好ましくは60〜135g/m2である。また、好ましい厚さは70〜170μm、特に好ましくは75〜165μmである。
さらに、種々の目的で施される塗工層の形成をあわせて行うことができる。即ち、印刷適正を向上させる目的で、顔料成分を塗工することや、防湿性を向上させる目的で防湿層を塗工することができる。
クラフト包装紙の原料としては、クラフトパルプ、機械パルプ、古紙パルプ、合成パルプなどを適宜混合して用いることができる。これらに加えて、炭酸カルシウム、クレー、タルクなどの無機填料やプラスチック填料などを用いることも差し支えない。また、通常の製紙法において用いられる染料、顔料、紙力増強剤、歩留まり向上剤、サイズ剤、pH調整剤などの添加剤を内添、あるいは外添することもさしつかえない。本発明の包装紙の坪量は好ましくは50〜150g/m2、特に好ましくは60〜135g/m2である。また、好ましい厚さは70〜170μm、特に好ましくは75〜165μmである。
さらに、種々の目的で施される塗工層の形成をあわせて行うことができる。即ち、印刷適正を向上させる目的で、顔料成分を塗工することや、防湿性を向上させる目的で防湿層を塗工することができる。
防湿層としては公知の構成のものを使用することができる。即ち、ポリエチレンやポリプロピレンなどの合成樹脂フィルムをウエット法またはドライ法によりラミネート層として形成する方法や、ワックス類を成分として含む塗膜を形成する方法、あるいはアスペクト比の高い無機化合物粒子を含む塗膜を形成する方法などを使用することができるが、この中でもアスペクト比の高い無機化合物粒子を使用する方法を好適に用いることができ、特に平板状フィロケイ酸塩化合物粒子を含む塗料から形成された防湿層を好適に用いることができる。
本発明で使用する平板状フィロケイ酸塩化合物(層状構造を有する層状ケイ酸塩化合物)は板状または薄片状であって明瞭な劈開を有し、カオリナイト(カオリン鉱物)、雲母族、脆雲母族、パイロフィライト、タルク、スメクタイト、バーミキュライト、緑泥石、セプテ緑泥石、蛇紋石、スチルプノメレーン、モンモリロナイトがある。これらの中でも雲母族、タルクが好ましい。雲母族には、白雲母(マスコバイト)、絹雲母(セリサイト)、金雲母(フロコパイト)、黒雲母(バイオタイト)、フッ素金雲母(人造雲母)、紅マイカ、ソーダマイカ、バナジンマイカ、イライト、チンマイカ、パラゴナイト、ブリトル雲母などが挙げられる。
これらのフィロケイ酸塩化合物のうち、白雲母、絹雲母が粒子径の大きさ、アスペクト比(平均直径を厚さで除した数値)などの点から好適である。本発明では平板性(平板状)が保持されている顔料であればよいが、より好ましい平均粒子径範囲としては3μm〜100μm、さらに好ましい平均粒子径範囲としては5μm〜50μmである。平均粒子径が5μm未満のものは塗工層中での平板状顔料の配向が支持体に対して平行になりにくく、50μmを越えて大きくなると平板状顔料の一部が塗工層から突き出たり、平板状顔料の厚みが数μm程度となるに伴い、配向した平板状顔料の塗工層中における層数が少なくなってしまうために防湿性能向上効果が減少する。また、好ましいアスペクト比は5以上であり、特に好ましくはアスペクト比が10以上の平板状顔料である。アスペクト比が5未満のものは塗工面に対して平行に配向できなくなるため防湿性能が劣る。アスペクト比は大きいほど平板状顔料の塗工層中における層数が大きくなるため高い防湿性能を発揮する。
これらの平板状フィロケイ酸塩化合物は防湿性があり、皮膜を形成する合成樹脂と併用することにより防湿効果を高めることができる。皮膜を形成する合成樹脂は好ましくは水系のラテックスとして用いる。
本発明で使用する平板状フィロケイ酸塩化合物(層状構造を有する層状ケイ酸塩化合物)は板状または薄片状であって明瞭な劈開を有し、カオリナイト(カオリン鉱物)、雲母族、脆雲母族、パイロフィライト、タルク、スメクタイト、バーミキュライト、緑泥石、セプテ緑泥石、蛇紋石、スチルプノメレーン、モンモリロナイトがある。これらの中でも雲母族、タルクが好ましい。雲母族には、白雲母(マスコバイト)、絹雲母(セリサイト)、金雲母(フロコパイト)、黒雲母(バイオタイト)、フッ素金雲母(人造雲母)、紅マイカ、ソーダマイカ、バナジンマイカ、イライト、チンマイカ、パラゴナイト、ブリトル雲母などが挙げられる。
これらのフィロケイ酸塩化合物のうち、白雲母、絹雲母が粒子径の大きさ、アスペクト比(平均直径を厚さで除した数値)などの点から好適である。本発明では平板性(平板状)が保持されている顔料であればよいが、より好ましい平均粒子径範囲としては3μm〜100μm、さらに好ましい平均粒子径範囲としては5μm〜50μmである。平均粒子径が5μm未満のものは塗工層中での平板状顔料の配向が支持体に対して平行になりにくく、50μmを越えて大きくなると平板状顔料の一部が塗工層から突き出たり、平板状顔料の厚みが数μm程度となるに伴い、配向した平板状顔料の塗工層中における層数が少なくなってしまうために防湿性能向上効果が減少する。また、好ましいアスペクト比は5以上であり、特に好ましくはアスペクト比が10以上の平板状顔料である。アスペクト比が5未満のものは塗工面に対して平行に配向できなくなるため防湿性能が劣る。アスペクト比は大きいほど平板状顔料の塗工層中における層数が大きくなるため高い防湿性能を発揮する。
これらの平板状フィロケイ酸塩化合物は防湿性があり、皮膜を形成する合成樹脂と併用することにより防湿効果を高めることができる。皮膜を形成する合成樹脂は好ましくは水系のラテックスとして用いる。
本発明に用いられる合成樹脂ラテックスは、スチレン−ブタジエンラテックス(SBR)、アクリル−スチレンラテックス、メタクリレート−ブタジエンラテックス、アクリルニトリル−ブタジエンラテックスなどが挙げられるが、耐水性が良好で、伸びがよく折割れによる塗工層の亀裂が生じにくいためにスチレン−ブタジエンラテックスが好適である。またスチレン−ブタジエンラテックスは(メタ)アクリル酸、(メタ)アクリル酸エステル、(メタ)アクリロニトリル、(メタ)アクリル酸グリシジル、(メタ)アクリル酸アミド、(メタ)アクリルグリシジルエーテルなどで変性されたスチレン−ブタジエンラテックス(変性SBR)を使用しても構わない。
防湿層における合成樹脂と平板状顔料の配合量は、質量換算で99/1〜30/70が好ましく、より好ましくは97/3〜35/65、特に好ましくは95/5〜40/60である。平板状顔料の配合量が1%未満になると、防湿性向上効果および離解性向上効果が小さくなる。平板状顔料が70%を越えて大きくなると、平板状顔料の間を埋める樹脂が不足して、空隙やピンホールの増大を招き防湿性が悪化する。
防湿層における合成樹脂と平板状顔料の配合量は、質量換算で99/1〜30/70が好ましく、より好ましくは97/3〜35/65、特に好ましくは95/5〜40/60である。平板状顔料の配合量が1%未満になると、防湿性向上効果および離解性向上効果が小さくなる。平板状顔料が70%を越えて大きくなると、平板状顔料の間を埋める樹脂が不足して、空隙やピンホールの増大を招き防湿性が悪化する。
これらの平板状フィロケイ酸塩化合物と合成樹脂ラテックスに加えて、塗料成分として防湿性向上剤を添加することも差し支えない。即ち、尿素−またはメラミンホルムアルデヒド樹脂、アルデヒド類、エポキシ化合物、架橋反応性多価金属化合物、カップリング剤、アミノ化合物、ポリアミド化合物、ポリアミドポリ尿素化合物、そのハロヒドリンまたはホルムアルデヒド化合物などを単独であるいは組み合わせて用いることができる。
以上の材料を混合して防湿性塗料(水性)とするが、このとき必要ならば、ポリカルボン酸などの分散剤、消泡剤、界面活性剤、色合い調成剤を添加したりすることができる。この塗料を常法により紙支持体に塗工して防湿層を形成する。塗工設備として特に限定はしないが、ブレードコーター、バーコーター、エアナイフコーターなどの塗工表面をスクレイプする塗工方式が、平板状顔料の配向を促す傾向があるので好ましい。防湿層の塗工量は片面に塗工した場合(両面に塗工した場合は両面合わせての塗工量)、固形分として15〜40g/m2、好ましくは20〜35g/m2である。
以上の材料を混合して防湿性塗料(水性)とするが、このとき必要ならば、ポリカルボン酸などの分散剤、消泡剤、界面活性剤、色合い調成剤を添加したりすることができる。この塗料を常法により紙支持体に塗工して防湿層を形成する。塗工設備として特に限定はしないが、ブレードコーター、バーコーター、エアナイフコーターなどの塗工表面をスクレイプする塗工方式が、平板状顔料の配向を促す傾向があるので好ましい。防湿層の塗工量は片面に塗工した場合(両面に塗工した場合は両面合わせての塗工量)、固形分として15〜40g/m2、好ましくは20〜35g/m2である。
以下に、本発明を実施例により詳説する。
[包装用シートの製造]
70g/m2の未晒しクラフト紙の片面に、平板状顔料として雲母、バインダーとしてSBRを含有する塗料を乾燥塗工量として30g/m2塗工し、防湿包装紙Aを製造し、該防湿包装紙Aを386mm幅にスリットして巻取Bを製造した。
[包装用シートの製造]
70g/m2の未晒しクラフト紙の片面に、平板状顔料として雲母、バインダーとしてSBRを含有する塗料を乾燥塗工量として30g/m2塗工し、防湿包装紙Aを製造し、該防湿包装紙Aを386mm幅にスリットして巻取Bを製造した。
<実施例1>
巻取Bを、インクジェットヘッドおよびUV照射装置を備えたシート印刷装置により、黒色のUVインクを使用し、文字を印刷した。
印刷直後にUV照射によりUVインクを硬化させ、さらに再び巻き取って巻取Cを得た。なお印刷時のシート速度は300m/分であった。
巻取Cを、光学検出器、及び前記光学検出器により断裁位置が可変可能である断裁装置を有する自動包装装置にセットして、光学検出器によって読み取った前記印刷した印字の開始位置から355mmの位置で流れ方向に直角に包装用シートを断裁し、断裁したシート(断裁後のシートの端から印字の開始位置までの長さは、全て215mmであった)によって、A4版の断裁紙を500枚スタックした冊をカートンホールド包装して包装体を得た。このとき、包装用シートの印字部は、小口面に現れた(図3参照)。
なお、包装処理速度は、毎分60個であった。
巻取Bを、インクジェットヘッドおよびUV照射装置を備えたシート印刷装置により、黒色のUVインクを使用し、文字を印刷した。
印刷直後にUV照射によりUVインクを硬化させ、さらに再び巻き取って巻取Cを得た。なお印刷時のシート速度は300m/分であった。
巻取Cを、光学検出器、及び前記光学検出器により断裁位置が可変可能である断裁装置を有する自動包装装置にセットして、光学検出器によって読み取った前記印刷した印字の開始位置から355mmの位置で流れ方向に直角に包装用シートを断裁し、断裁したシート(断裁後のシートの端から印字の開始位置までの長さは、全て215mmであった)によって、A4版の断裁紙を500枚スタックした冊をカートンホールド包装して包装体を得た。このとき、包装用シートの印字部は、小口面に現れた(図3参照)。
なお、包装処理速度は、毎分60個であった。
<実施例2>
実施例1で使用した自動包装装置の光学検出器の手前に、さらにインクジェットヘッド及びUV照射装置を取り付けた自動印刷包装装置を得た。
巻取Bを、自動印刷包装装置にセットして、黒色のUVインクを使用し、文字及びバーコードを印刷した、印刷直後にUV照射によりUVインクを硬化させ、実施例1と同様に光学検出器により読み取った印字の開始位置から355mmの位置で流れ方向に直角に包装用シートを断裁し、断裁したシート(断裁後のシートの端から印字の開始位置までの長さは、全て215mmであった)によって、A4版の断裁紙を500枚スタックした冊をカートンホールド包装して包装体を得た。このとき、シートの印字部は、小口面に現れた(図2参照)。
なお、包装処理速度は、毎分55個であった。
実施例1で使用した自動包装装置の光学検出器の手前に、さらにインクジェットヘッド及びUV照射装置を取り付けた自動印刷包装装置を得た。
巻取Bを、自動印刷包装装置にセットして、黒色のUVインクを使用し、文字及びバーコードを印刷した、印刷直後にUV照射によりUVインクを硬化させ、実施例1と同様に光学検出器により読み取った印字の開始位置から355mmの位置で流れ方向に直角に包装用シートを断裁し、断裁したシート(断裁後のシートの端から印字の開始位置までの長さは、全て215mmであった)によって、A4版の断裁紙を500枚スタックした冊をカートンホールド包装して包装体を得た。このとき、シートの印字部は、小口面に現れた(図2参照)。
なお、包装処理速度は、毎分55個であった。
<比較例1>
巻取Bに印刷を行わず、実施例1と同様の包装装置にセットし、A4版の断裁紙を500枚スタックした冊をカートンホールド包装し、包装製品を得た。
前記包装体に、この包装製品に対して、インクジェットマーキング装置を用いて黒の油系インクにより、コンベア上で小口に実施例1と同様の文字およびバーコードを印刷した。製品の処理速度は毎分30個であった。
以下、実施例および比較例において作製した包装製品の印字品質について比較した。
巻取Bに印刷を行わず、実施例1と同様の包装装置にセットし、A4版の断裁紙を500枚スタックした冊をカートンホールド包装し、包装製品を得た。
前記包装体に、この包装製品に対して、インクジェットマーキング装置を用いて黒の油系インクにより、コンベア上で小口に実施例1と同様の文字およびバーコードを印刷した。製品の処理速度は毎分30個であった。
以下、実施例および比較例において作製した包装製品の印字品質について比較した。
1:巻取、2:包装用シート、3:特定情報、4:光学的検出器、5:測距離装置、6:断裁位置、7:包装用シート流れ方向長さ、8:包装用シート始端から特定情報の特定部分までの距離、9:特定情報の特定部分から包装用シート終端までの距離、31:特定情報の特定部分
Claims (6)
- 巻取状のシートをアンリールし、断裁して包装用シートを作り、次いで物品を包装する包装方法において、巻取上の流れ方向に周期的に印刷されている特定情報を読み取る読取工程、該特定情報との位置関係に応じて巻取を断裁する断裁工程、及び断裁された包装用シートによる物品の包装工程を有することを特徴とする物品の包装方法。
- 特定情報の読取工程より前の工程として、包装用シートへの印刷工程を設けたことを特徴とする請求項1に記載の物品の包装方法。
- 印刷工程における印刷手段がインクジェット印刷であることを特徴とする請求項2に記載の物品の包装方法。
- 包装用シートが片面に防湿層が設けられた包装紙であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の物品の包装方法。
- 防湿層が平板状フィロケイ酸塩化合物と合成樹脂ラテックスを含むことを特徴とする請求項4に記載の物品の包装方法。
- 請求項1〜5のいずれかに記載の方法により包装されたことを特徴とする小判断裁紙堆積体の包装体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005269316A JP2007076715A (ja) | 2005-09-16 | 2005-09-16 | 物品の包装方法および小判断裁紙堆積体の包装体。 |
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Publications (1)
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ID=37937415
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014201323A (ja) * | 2013-04-03 | 2014-10-27 | 王子ホールディングス株式会社 | 包装紙および包装紙の製造方法 |
JP2017013903A (ja) * | 2016-10-05 | 2017-01-19 | 王子ホールディングス株式会社 | 包装紙および包装紙の製造方法 |
JP2017218233A (ja) * | 2017-09-20 | 2017-12-14 | 王子ホールディングス株式会社 | 包装紙および包装紙の製造方法 |
-
2005
- 2005-09-16 JP JP2005269316A patent/JP2007076715A/ja active Pending
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