JP2007075532A - 補綴物をインプラントに磁着するアバットメント及びその製造方法 - Google Patents

補綴物をインプラントに磁着するアバットメント及びその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2007075532A
JP2007075532A JP2005270868A JP2005270868A JP2007075532A JP 2007075532 A JP2007075532 A JP 2007075532A JP 2005270868 A JP2005270868 A JP 2005270868A JP 2005270868 A JP2005270868 A JP 2005270868A JP 2007075532 A JP2007075532 A JP 2007075532A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
abutment
implant
shape
prosthesis
manufacturing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2005270868A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4284397B2 (ja
Inventor
Hiroshi Kido
寛史 城戸
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
CASTING IN KK
Original Assignee
CASTING IN KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by CASTING IN KK filed Critical CASTING IN KK
Priority to JP2005270868A priority Critical patent/JP4284397B2/ja
Publication of JP2007075532A publication Critical patent/JP2007075532A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4284397B2 publication Critical patent/JP4284397B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Dental Prosthetics (AREA)

Abstract

【課題】
補綴物の取り付け及び取り外しがし易く、補綴物が密着した状態で装着できるようにした、補綴物をインプラントに磁着するアバットメント及びその製造方法を提供する。
【解決手段】
磁性アバットメント1は、インプラント2に取り付けられるアバットメント本体10と、アバットメント本体10の上部に設けられる磁性体11を備えており、アバットメント本体10は、歯肉51より突出する部分となる上部側が上方向に向かって窄まる形状を有するよう構成されている。
【選択図】 図3

Description

本発明は、補綴物をインプラントに磁着するアバットメント及びその製造方法に関する。更に詳しくは、義歯等の補綴物が、顎骨等に埋設されたインプラントに着脱可能に装着できるようにするアバットメントにおいて、アバットメント本体の歯肉より突出する部分となる上部側が上方向に向かって窄まる形状を有するよう形成することで、補綴物の取り付け及び取り外しがし易く、補綴物が密着した状態で装着できるようにしたものに関する。
従来から顎骨等に埋設したインプラントに、磁性体(キーパー)を設けたアバットメントを固定し、義歯に備えてある磁石が上記した磁性体に磁着することで、義歯をインプラントに着脱可能に装着する技術が開発されている。このときに使用されるアバットメントとしては、例えば、特許文献1に開示されたものがある。
特許文献1には、上部に凹状のポケット90が形成してあり、このポケット90に磁性体91が嵌合してある略円柱形状のアバットメント9(特許文献1には「歯科磁性部材用ホルダー」という名称で記載されている)が開示されている。このアバットメント9では、ポケット90と磁性体91の互いに当接する面が回動自在の球形状を有するよう形成されている。従って、このアバットメント9によれば、インプラント8が顎骨等に対し斜め方向に埋設されている場合でも、磁性体91をポケット90の内面に沿わせて動かし、上面を略水平な状態に調整することができる。これによりインプラント8に力が偏ってかからないようにできる。
特開11−244308号公報
しかし、上記したアバットメント9には、次のような課題があった。
上記したアバットメント9によれば、磁性体91をポケット90の内面に沿わせて動かし、上面を略水平な状態にしてインプラント8に力が偏ってかからないようにできる。しかし、ポケット90が形成してあるアバットメント本体は、略円柱形状を有しており、インプラント8の軸線方向と同方向に延長するよう固定されるので、インプラント8が傾いている場合では、同じように斜めに傾いた状態で取り付けられてしまう。従って、図4に示すように隣り合うインプラント8,8が向き合うよう傾いて埋設されている場合では、その間の部分にアバットメント9によって義歯のレジンが引っ掛かる引掛部が形成されてしまい、義歯の取り付け及び取り外しがし難いことがあった。
また、図4に示すようにインプラント8,8が傾いている場合では、義歯の磁石と磁性体91とが密着していないことがあり、その間に隙間が形成されるので、想定した磁着力が得られず義歯が外れ易いという課題もあった。
更に、義歯の磁石と磁性体91とが密着していない場合では、上記した隙間に汚れやゴミが溜まるという課題もあった。
本発明の目的は、義歯等の補綴物が、顎骨に埋設されたインプラントに着脱可能に装着できるようにするアバットメントにおいて、アバットメント本体の歯肉より突出する部分となる上部側が上方向に向かって窄まる形状を有するよう形成することで、補綴物の取り付け及び取り外しがし易く、補綴物が密着した状態で装着できるようにするアバットメント及びその製造方法を提供することにある。
上記目的を達成するために本発明が講じた手段は次のとおりである。
第1の発明にあっては、
補綴物をインプラントに固定するアバットメントであって、
インプラントに取り付けられるアバットメント本体と、
上記アバットメント本体の上部に設けられる磁石または磁性体と、
を備えており、
上記アバットメント本体は、
歯肉より突出する部分となる上部側が上方向に向かって窄まる形状を有するよう構成されていることを特徴とする、
アバットメントである。
第2の発明にあっては、
補綴物をインプラントに固定するアバットメントであって、
インプラントに取り付けられるアバットメント本体と、
上記アバットメント本体の上部に設けられる磁石または磁性体と、
を備えており、
上記アバットメント本体は、
歯肉より突出する部分となる上部側が上方向に向かって窄まる形状を有し、インプラントが斜めに埋設されている場合でも磁石または磁性体の上面が水平または実質的に水平になるよう構成されていることを特徴とする、
アバットメントである。
第3の発明にあっては、
補綴物をインプラントに固定するアバットメントの製造方法であって、
患者の口腔内から採取された印象型から歯肉より突出する部分となる上部側が上方向に向かって窄まる形状を有するアバットメント形状をつくり出し、金属塊から当該アバットメント形状と同形状を有するアバットメント本体を削り出して製造することを特徴とする、
アバットメントの製造方法である。
第4の発明にあっては、
補綴物をインプラントに固定するアバットメントの製造方法であって、
患者の口腔内から採取された印象型から歯肉より突出する部分となる上部側が上方向に向かって窄まる形状を有し、インプラントが斜めに埋設されている場合でも磁石または磁性体の上面が水平または実質的に水平になるよう設けられるアバットメント形状をつくり出し、金属塊から当該アバットメント形状と同形状を有するアバットメント本体を削り出して製造することを特徴とする、
アバットメントの製造方法である。
第5の発明にあっては、
補綴物をインプラントに固定するアバットメントの製造方法であって、
患者の口腔内から採取された印象型から歯肉より突出する部分となる上部側が上方向に向かって窄まる形状を有し、インプラントが斜めに埋設されている場合でも磁石または磁性体の上面が水平または実質的に水平になるよう設けられるアバットメント形状のロウ型をつくり出し、当該ロウ型の形状を計測して金属塊から上記ロウ型と同形状を有するアバットメント本体を削り出して製造することを特徴とする、
アバットメントの製造方法である。
第6の発明にあっては、
コンピュータ制御による設計・生産システムを使用して製造することを特徴とする、
第3,第4または第5の発明に係るアバットメントの製造方法である。
第7の発明にあっては、
CAD/CAMシステムを使用して製造することを特徴とする、
第3,第4または第5の発明に係るアバットメントの製造方法である。
(作 用)
本発明に係るアバットメントの製造方法を説明する。
まず、アバットメントの製造にあたって、患者の口腔内の印象型を採取する。印象型の採取は、既にインプラントが埋設された患者に対して行われる。印象型は、石膏で形成したり、特殊なカメラで撮影したりすることによって採取される。カメラで撮影した場合はデータがコンピュータに入力される。
次に、採取した印象型から、歯肉より突出する部分となる上部側が上方向に向かって窄まる形状を有するか、歯肉より突出する部分となる上部側が上方向に向かって窄まる形状を有し、インプラントが斜めに埋設されている場合でも磁石または磁性体の上面が水平または実質的に水平になるよう設けられるアバットメント形状をつくり出す。このアバットメント形状は、印象型の形状を計測してデータを入力することでコンピュータ上でモデルをつくり上げることもできるし、印象型に対しロウ型を設けることでつくり上げることもできる。アバットメント形状をロウ型でつくった場合では、当該ロウ型の形状を計測する。ロウ型の計測はレーザー等を使用することによりデータがコンピュータに入力される。
そして、つくり上げたアバットメント形状と同形状を有するものが形成されるよう、金属塊から削り出してアバットメント本体を製造する。
本発明は上記構成を備え、次の効果を有する。
(a)本発明によれば、アバットメント本体が、歯肉より突出する部分となる上部側が上方向に向かって窄まる形状を有するか、歯肉より突出する部分となる上部側が上方向に向かって窄まる形状を有し、インプラントが斜めに埋設されている場合でも磁石または磁性体の上面が水平または実質的に水平になるよう構成されている。従って、例えば、隣り合うインプラントが向き合うよう傾いて埋設されている場合でも、従来のもののようにその間に義歯等の補綴物が引っ掛かる部分が形成されない。これによりアバットメントでは、補綴物の取り付け及び取り外しがし易い。
(b)また、本発明によれば、アバットメント本体が上記した形状に形成できるので、インプラントが傾いている場合でも、補綴物を磁石または磁性体に密着させることができる。従って、補綴物は予め想定した磁着力を得ることができ外れ難い。
更に、補綴物を磁石または磁性体に密着させることができるので、補綴物とアバットメントの間に汚れやゴミも溜まり難い。
本発明の実施の形態を図面に基づき更に詳細に説明する。
図1は本発明に係る磁性アバットメントの一実施の形態を示しており、インプラントに取り付ける状態を示す分解斜視説明図、
図2は図1に示す磁性アバットメントを下顎に埋設されたインプラントに取り付けた状態を示す使用状態説明図、
図3は図2に示す磁性アバットメントに義歯を磁石によって取り付ける状態を示す分解説明図である。
符号1はアバットメントである磁性アバットメントを示している。磁性アバットメント1は、アバットメント本体10と、平面視において円形状を有する磁性体(キーパー)11を備えている。磁性体11は磁性金属で形成されている。磁性体11は磁石が磁着する性質を有している。磁性アバットメント1は、固定ボルト3によってインプラント2に取り付けられる。
アバットメント本体10は、上部側が上方向に向かって窄まる略截頭円錐形状を有し、下部側が下側に向かって窄まる略截頭円錐形状を有するよう形成してあり、その境界部に角部100が表れるよう形成されている。アバットメント本体10は、インプラント2に取り付けたときに、上方向に向かって窄まる上部側が歯肉51より突出した状態となり、下側に向かって窄まる下部側が歯肉51に埋め込まれた状態となるよう、患者毎に適した形状を有するよう形成してある。従って、同じ患者でも複数のインプラントを有していれば、アバットメント本体10の形状はそれぞれ異なる。
アバットメント本体10の上部には、所要の径を有する平らな平面101が形成してある。また、この平面101には磁性体11を埋め込んで設けるための嵌合凹部102が形成してある。嵌合凹部102は平面視において円形状を有しており、磁性体11を埋め込んだときに隙間が形成されない大きさに形成してある。磁性体11は、所要の厚み(高さ)を有しており、上下面が平面状に形成してある。
嵌合凹部102の底部にあたるアバットメント本体10の内部には、固定ボルト係合孔103が形成してある。固定ボルト係合孔103は、磁性体11の上面が略水平な状態でインプラント2に取り付けられるよう中心軸方向がインプラント2の傾斜した軸線方向に向かって形成してある。固定ボルト係合孔103は、固定ボルト3の頭部30よりやや径大な大きさを有するよう形成してある。
固定ボルト係合孔103の底部にあたるアバットメント本体10の内部には、固定ボルト3のネジ部31が挿通する固定ボルト挿通孔104が形成してある。固定ボルト挿通孔104も、磁性体11の上面が略水平な状態でインプラント2に取り付けられるよう中心軸方向がインプラント2の傾斜した軸線方向に向かって形成してある。固定ボルト挿通孔104は、固定ボルト3のネジ部31よりやや径大な大きさを有するよう形成してある。
インプラント2と接するアバットメント本体10の下部には、インプラント2の上面に突設してある係合凸部(後述)と嵌合して、アバットメント本体10がインプラント2に対して回らないよう設けることができるようにする係合凹部105が形成してある。係合凹部105は六角形状を有するよう形成してある。上記した固定ボルト挿通孔104の下部は係合凹部105と連通している。
アバットメント本体10は、純チタンの塊を削り出すことにより形成されている。なお、アバットメント本体10はチタン合金を使用することもできる。アバットメント本体10の製造方法については後で詳述する。
次に、インプラント2について簡単に説明する。
インプラント2は、純チタン製の長さの短い略円柱形状のもので、歯肉51を切り開いて顎骨等の骨50に埋設穴500を形成し、その埋設穴500に埋め込んで骨50と強固に密着させることによって取り付けられる。インプラント2は、図からも分かるように、取付位置や骨50の状態によっては斜めに傾いた状態で取り付けられる。なお、インプラント2はチタン合金製のものを使用することもできる。
インプラント2の上面には、アバットメント本体10の係合凹部105と隙間なく嵌合可能な係合凸部20が突設してある。また、係合凸部20の上面からインプラント2の内部にかけては、固定ボルト3のネジ部31が螺合可能な固定ボルト螺合孔21が所要深さを有するよう形成してある。
磁性アバットメント1は、アバットメント本体10の係合凹部105とインプラント2の係合凸部20とを嵌合させて、嵌合凹部102の底部に設けた固定ボルト係合孔103及び固定ボルト挿通孔104に固定ボルト3を通し、固定ボルト3の頭部30が固定ボルト係合孔103の底部に当たって停止するまで、ネジ部31を固定ボルト螺合孔21にねじ込むことでインプラント2に取り付けられる。磁性体11は、アバットメント本体10がインプラント2に取り付けられた後に、嵌合凹部102内に接着剤12を入れて接着される。磁性体11は嵌合凹部102に取り付けられた状態で、上面が略水平な状態となる。
磁性アバットメント1と磁着する義歯4について簡単に説明する。
補綴物である義歯4は、セラミックス製の歯を形成する歯部(符号省略)と、レジン製の歯肉を形成する歯肉部40とを組み合わせて形成してある。義歯4の裏側にあたる歯肉部40の磁性アバットメント1と対応する箇所には、アバットメント本体10が隙間なく嵌合する嵌合凹部41が形成してある。この嵌合凹部41の奥部には、磁性体11に磁着する磁石42が実質的に表面だけが表れるよう埋設してある。
なお、本実施の形態では、アバットメント本体10側に磁性金属で形成された磁性体を設け、義歯4側に磁石42を設けたが、これは逆でも良い。
本実施の形態でアバットメント本体10は、上部側が上方向に向かって窄まる略截頭円錐形状を有し、下部側が下側に向かって窄まる略截頭円錐形状を有するよう形成したが、この形状は特に限定するものではなく、少なくとも歯肉51より突出した状態となる上部側が、義歯4の着脱方向に対して略平行か、もしくは上方向に向かって内側に傾斜するよう窄まっていれば良い。
(作 用)
図1ないし図3を参照して、本実施の形態で示す磁性アバットメント1の製造方法及びその作用を説明する。
磁性アバットメント1を構成するアバットメント本体10は、コンピュータ制御による設計・生産システムを使用して、次の手順で製造される。本実施の形態においてコンピュータ制御による設計・生産システムは、具体的にCAD/CAMシステム(Computer aided design/ Computer aided manufacturing milling)を使用する。
まず、患者の口腔内の印象型を採取する。印象型は、通常の型取りと同じように、硬化性の樹脂を口腔内に設けて樹脂型を取り、その樹脂型から石膏型を形成する。印象型の採取は、既にインプラント2が埋設された患者に対して行われる。
次に、採取した印象型から患者毎に適したアバットメント形状をデザインしてつくり出す。アバットメント形状は、印象型に対しロウを盛り上げて(ワックスアップ)、ロウ型を形成することでつくり上げられる。アバットメント形状は、アバットメント本体10をインプラント2に取り付けたときに、上方向に向かって窄まる上部側が歯肉51より突出した状態となり、下側に向かって窄まる下部側が歯肉51に埋め込まれた状態となるよう、患者毎に形成してある。
上記工程にてつくったロウ型の形状を計測する。ロウ型の形状はレーザーを使って非接触状態で計測され、得られたデータはCAD/CAMシステムに入力される。
CAD/CAMシステムにアバットメント形状のデータが入力されることにより、コンピュータのディスプレイ上にアバットメント形状が表示される。アバットメント形状に不具合があれば、適宜ディスプレイ上で修正可能である。
アバットメント形状が最終的に決まれば、CAD/CAMシステムによりアバットメント形状と同じ形状を有するものがチタンの塊状物から削り出される。こうしてアバットメント本体10が製造される。
このようにCAD/CAMシステムを使用することにより患者毎に適した形状を有するアバットメント本体10を製造することができる。このアバットメント本体10によれば、インプラント2が傾いて埋設されている場合でも、磁性体11の上面が略水平な状態となるようにできる。また、アバットメント本体10は、インプラント2に取り付けたときに、上部側が上方向に向かって窄まる歯肉51より突出した状態となり、下部側が下側に向かって窄まる歯肉51に埋め込まれた状態となるよう形成してあるので、図2に示すように隣り合うインプラント2,2が向き合うよう傾いて埋設されている場合でも、従来のもののようにその間に義歯の歯肉部40が引っ掛かる部分が形成されない。従って、磁性アバットメント1では、義歯4の取り付け及び取り外しがし易い。
また、磁性アバットメント1では、アバットメント本体10が上記した形状に形成できるので、インプラント2,2が傾いている場合でも、義歯4の磁石42と磁性体11とを密着させることができる。従って、義歯4は予め想定した磁着力を得ることができ外れ難い。
更に、義歯4の磁石42と磁性体11とを密着させることができるので、義歯4と磁性アバットメント1の間に汚れやゴミも溜まり難い。
磁性アバットメント1では、アバットメント本体10をCAD/CAMシステムを使用することにより製造するので、アバットメント本体10が短時間でかつ簡単に製造できる。
なお、本実施の形態では、印象型を従来からある石膏型により採取する方法を用いたが、これは特に限定するものではなく、例えば、特殊なカメラで患者の口腔内を様々な角度から撮影し、直接的にCAD/CAMシステムに口腔内のデータが入力されるようにして、コンピュータのディスプレイ上に印象型を表すシステムを使用することもできる。
また、本実施の形態では、印象型に対しロウを盛り上げてロウ型を形成することで患者毎に適したアバットメント形状をつくり上げるようにしたが、これも限定するものではない。例えば、既に上記したカメラによってデータが入力されている場合では、そのままコンピュータ上でつくり上げることもできるし、石膏型を形成した場合でも、レーザーを使って石膏型の形状を計測し、データをCAD/CAMシステムに入力してコンピュータ上でつくり上げることもできる。
本明細書で使用している用語と表現は、あくまでも説明上のものであって、なんら限定的なものではなく、本明細書に記述された特徴およびその一部と等価の用語や表現を除外する意図はない。また、本発明の技術思想の範囲内で、種々の変形態様が可能であるということは言うまでもない。
本発明に係る磁性アバットメントの一実施の形態を示しており、インプラントに取り付ける状態を示す分解斜視説明図。 図1に示す磁性アバットメントを下顎に埋設されたインプラントに取り付けた状態を示す使用状態説明図。 図2に示す磁性アバットメントに義歯を磁石によって取り付ける状態を示す分解説明図。 従来のアバットメントを下顎に埋設されたインプラントに取り付けた状態を示す使用状態説明図。
符号の説明
1 磁性アバットメント
10 アバットメント本体
100 角部
101 平面
102 嵌合凹部
103 固定ボルト係合孔
104 固定ボルト挿通孔
105 係合凹部
11 磁性体
12 接着剤
2 インプラント
20 係合凸部
21 固定ボルト螺合孔
3 固定ボルト
30 頭部
31 ネジ部
4 義歯
40 歯肉部
41 嵌合凹部
42 磁石
50 骨
500 埋設穴
51 歯肉
8 インプラント
9 アバットメント
90 ポケット
91 磁性体

Claims (7)

  1. 補綴物をインプラントに固定するアバットメントであって、
    インプラントに取り付けられるアバットメント本体と、
    上記アバットメント本体の上部に設けられる磁石または磁性体と、
    を備えており、
    上記アバットメント本体は、
    歯肉より突出する部分となる上部側が上方向に向かって窄まる形状を有するよう構成されていることを特徴とする、
    アバットメント。
  2. 補綴物をインプラントに固定するアバットメントであって、
    インプラントに取り付けられるアバットメント本体と、
    上記アバットメント本体の上部に設けられる磁石または磁性体と、
    を備えており、
    上記アバットメント本体は、
    歯肉より突出する部分となる上部側が上方向に向かって窄まる形状を有し、インプラントが斜めに埋設されている場合でも磁石または磁性体の上面が水平または実質的に水平になるよう構成されていることを特徴とする、
    アバットメント。
  3. 補綴物をインプラントに固定するアバットメントの製造方法であって、
    患者の口腔内から採取された印象型から歯肉より突出する部分となる上部側が上方向に向かって窄まる形状を有するアバットメント形状をつくり出し、金属塊から当該アバットメント形状と同形状を有するアバットメント本体を削り出して製造することを特徴とする、
    アバットメントの製造方法。
  4. 補綴物をインプラントに固定するアバットメントの製造方法であって、
    患者の口腔内から採取された印象型から歯肉より突出する部分となる上部側が上方向に向かって窄まる形状を有し、インプラントが斜めに埋設されている場合でも磁石または磁性体の上面が水平または実質的に水平になるよう設けられるアバットメント形状をつくり出し、金属塊から当該アバットメント形状と同形状を有するアバットメント本体を削り出して製造することを特徴とする、
    アバットメントの製造方法。
  5. 補綴物をインプラントに固定するアバットメントの製造方法であって、
    患者の口腔内から採取された印象型から歯肉より突出する部分となる上部側が上方向に向かって窄まる形状を有し、インプラントが斜めに埋設されている場合でも磁石または磁性体の上面が水平または実質的に水平になるよう設けられるアバットメント形状のロウ型をつくり出し、当該ロウ型の形状を計測して金属塊から上記ロウ型と同形状を有するアバットメント本体を削り出して製造することを特徴とする、
    アバットメントの製造方法。
  6. コンピュータ制御による設計・生産システムを使用して製造することを特徴とする、
    請求項3,4または5記載のアバットメントの製造方法。
  7. CAD/CAMシステムを使用して製造することを特徴とする、
    請求項3,4または5記載のアバットメントの製造方法。
JP2005270868A 2005-09-16 2005-09-16 補綴物をインプラントに磁着するアバットメント及びその製造方法 Active JP4284397B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005270868A JP4284397B2 (ja) 2005-09-16 2005-09-16 補綴物をインプラントに磁着するアバットメント及びその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005270868A JP4284397B2 (ja) 2005-09-16 2005-09-16 補綴物をインプラントに磁着するアバットメント及びその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007075532A true JP2007075532A (ja) 2007-03-29
JP4284397B2 JP4284397B2 (ja) 2009-06-24

Family

ID=37936396

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005270868A Active JP4284397B2 (ja) 2005-09-16 2005-09-16 補綴物をインプラントに磁着するアバットメント及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4284397B2 (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010158301A (ja) * 2009-01-06 2010-07-22 Gc Corp インプラント用アバットメントに対するキーパーの咬合面側の外周位置の三次元データ作成方法
WO2010108935A1 (de) * 2009-03-24 2010-09-30 Sirona Dental Systems Gmbh Gingivaformer und verfahren zur herstellung einer konstruktion eines gingivaformers
JP2010221034A (ja) * 2009-03-20 2010-10-07 Degudent Gmbh アバットメントを製造する方法
JP5548298B1 (ja) * 2013-10-17 2014-07-16 土佐エンタープライズ株式会社 歯科インプラントシステム
CN104507414A (zh) * 2012-08-01 2015-04-08 爱知制钢株式会社 种植覆盖义齿系统及植入物
US9907628B2 (en) 2013-10-17 2018-03-06 Tosa Enterprise Co., Ltd. Implants for an artificial tooth

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010158301A (ja) * 2009-01-06 2010-07-22 Gc Corp インプラント用アバットメントに対するキーパーの咬合面側の外周位置の三次元データ作成方法
JP2010221034A (ja) * 2009-03-20 2010-10-07 Degudent Gmbh アバットメントを製造する方法
US9375296B2 (en) 2009-03-20 2016-06-28 Degudent Gmbh Method for fabricating an abutment
WO2010108935A1 (de) * 2009-03-24 2010-09-30 Sirona Dental Systems Gmbh Gingivaformer und verfahren zur herstellung einer konstruktion eines gingivaformers
JP2012521236A (ja) * 2009-03-24 2012-09-13 シロナ・デンタル・システムズ・ゲゼルシャフト・ミット・ベシュレンクテル・ハフツング ジンジバルフォーマーおよびジンジバルフォーマー構造の製造方法
US8583270B2 (en) 2009-03-24 2013-11-12 Sirona Dental Systems Gmbh Gingiva former and method for producing a design of a gingiva former
US10949575B2 (en) 2009-03-24 2021-03-16 Sirona Dental Systems Gmbh Healing abutment and method for producing a design of a healing abutment
CN104507414A (zh) * 2012-08-01 2015-04-08 爱知制钢株式会社 种植覆盖义齿系统及植入物
US9925023B2 (en) 2012-08-01 2018-03-27 Aichi Steel Corporation Implant overdenture system and implant
JP5548298B1 (ja) * 2013-10-17 2014-07-16 土佐エンタープライズ株式会社 歯科インプラントシステム
US9907628B2 (en) 2013-10-17 2018-03-06 Tosa Enterprise Co., Ltd. Implants for an artificial tooth

Also Published As

Publication number Publication date
JP4284397B2 (ja) 2009-06-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20240157651A1 (en) Method for manufacturing dental implant components
US8758015B2 (en) Healing components for use in taking impressions and methods for making the same
US6558162B1 (en) Healing components for use in taking impressions and methods for making the same
EP1940310B1 (en) Methods for manufacturing dental implant components
JP5848891B2 (ja) 歯科インプラント用構造体
US8360775B2 (en) Wax model base for abutment of dental implant
JP4284397B2 (ja) 補綴物をインプラントに磁着するアバットメント及びその製造方法
KR20140043336A (ko) 치과용 임플란트 시스템 및 치과용 임플란트 이식 방법
JP5571876B2 (ja) 歯科用インプラント
US20160015488A1 (en) Precalibrated dental implant aid
JP2009045453A (ja) インプラント用一体型アバットメントの製造方法及びインプラント用一体型アバットメント
JP2010142537A (ja) 歯科インプラント手術用のサージカルガイド
WO2011034781A2 (en) Method of making dental implant model and articles
JP6006880B2 (ja) 有床義歯用アタッチメント
WO2019003409A1 (ja) 連結人工歯列
JPWO2008069086A1 (ja) 歯科用磁性アタッチメント
US20160008105A1 (en) Dental prostheses cemented onto implants and/or abutments having a reverse margin
JP2007222225A (ja) 連結体及びそれを用いた歯科用補綴物の作製方法
US20160022385A1 (en) Dental implant system and method of use
US10568719B2 (en) Dental prostheses
US20110136079A1 (en) Abutment for dental magnetic attachment
JP5992947B2 (ja) アバットメントおよび歯科用インプラント
WO2012101914A1 (ja) 歯科用位置合わせ治具及びこれを使用した咬合採得法
JP2016193266A (ja) 歯科用インプラント
JP6120925B2 (ja) 歯科用インプラント

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070514

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20081024

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20081104

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20081226

TRDD Decision of grant or rejection written
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20081226

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090203

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20090223

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090223

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20090223

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120403

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 4284397

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130403

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160403

Year of fee payment: 7

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250