JP2007074273A - コヒーレント光伝送方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 原理的に光源の有する位相揺らぎの影響を受けないものであって、多値信号の伝送が可能な、コヒーレント光伝送方法を実現する。
【解決手段】 多値変調符号列あるいは基準符号列でそれぞれ光変調を行ない、光変調された2つの光搬送波を2つの光路で伝送し、伝送された光信号を受信し、その2つの光信号のそれぞれと、相関を有する2つの局部発振光とを混合して光ヘテロダイン検波を行い、中間周波数帯信号を選択して、多値変調符号列と基準符号列に相当する電気信号を得て、その2つの電気信号を乗積し、乗積して得た信号から低周波数帯信号を選択して上記の多値変調符号を復元し、上記の多値変調符号について、さらに復号してデータ列を復元する。あるいは、光自己ホモダイン検波を行って電気信号を生成し、その2つの電気信号の差信号の低周波側成分を選択して上記の多値変調符号を復元する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、コヒーレント光通信方式に関するものであり、特に、相関を有する2つの信号を独立したチャネルで同時に伝送することで、原理的に光源の有する位相揺らぎの影響を受けない様にした多値コヒーレント光伝送方法に関するものである。
原理的に光源の有する位相揺らぎの影響を受けないコヒーレント光伝送として、偏光を用いる方法がいくつか提案されている。非特許文献1ではまず、光搬送波を直交する2つの偏光成分に等エネルギーとなるように分解し、一方の偏光成分に対しては0かπの2値の位相変調を行い、他方の偏光成分を無変調の参照光とし、これらを合波して同時に伝送する。このとき、光信号は直交した2つの偏光状態のいずれかに対応している。ここで、一般に、直交した2つの偏光状態とは、水平直線偏光か垂直直線偏光、もしくは、右旋円偏光か左旋円偏光である。伝送信号を受信した光信号を局部発振光と合波する。その後、再び、直交する2つの偏光成分に分離し、共通の局部発振光を用いてそれぞれ光へテロダイン検波する。光へテロダイン検波して得られた2つの電気信号を混合して、互いに乗積する。この乗積によって生成される信号から低域周波数成分のみを取り出し、もとのデータを復調する。
また、非特許文献2に、前記の従来方法の変調方法を変えた従来方法が開示されている。まず、光搬送波を直交する2つの偏光成分のそれぞれ一方の偏光成分を主に含む2つの光信号に等エネルギーとなるように分解する。その一方の光信号に対しては差動符号化されたデータのうち、一つ飛びのデータで0かπの2値の位相変調を行う。また、他方の光信号には、予め差動符号化されたデータのうち、残りのデータで、ビット時間間隔の半分の時間だけ遅らせて0かπの2値の位相変調を行う。これら位相変調された双方の光信号を合波して同時に伝送を行う。受信した光信号は前記の従来方法と同様にして、もとのデータを復元する。
これらは、いずれも2つの直交した偏光状態を用いた伝送であるため、2値伝送のみを対象とした方式であった。
桑野他、「偏光変調/光コヒーレント検波方式とその位相雑音除去効果」電子情報通信学会論文誌B−I、 volJ75-B-I、 No.2、 pp.107-118、 1992年2月 塚本他、「二つの偏光面を用いた差動光位相変調器/ヘテロダイン検波方式」電子情報通信学会論文誌B−I、 vol.J77-B-I、 No.10、 pp.629-639、 1994年10月
光源の有する位相揺らぎの影響を受けないコヒーレント光伝送として提案されている従来方法では、伝送しようとするデータを直交する2つの偏光状態に対応させているため、原理的に、2値信号を用いた伝送しかできないためスループットが向上しないという欠点があった。そのため、将来の高速・大容量通信に対応できる、多値信号コヒーレント光伝送が望まれていた。
本発明は上記に鑑みて提案されたものであり、原理的に光源の有する位相揺らぎの影響を受けないものであって、多値信号の伝送が可能な、コヒーレント光伝送方法を提案している。
本発明では、相関を有する2つの信号を独立したチャネルで同時に伝送し、光源の有する位相揺らぎを相殺し、その影響を原理的に抑制することができる。また、光搬送波の一方で参照符号を伝送し、光搬送波の他方で参照符号に伝送するデータ信号を重畳した多値信号を伝送することができる。さらに、受信した光信号に含まれる2つの光搬送波を用いて光ヘテロダイン検波、あるいは、光自己ホモダイン検波を行うことで、コヒーレント光伝送を行なうことが出来る。
また、ひとつの光搬送波を分岐して生成することにより、完全な相関を持った2つの光搬送波を得ることが出来る。
また、ひとつの光搬送波を2つの偏光成分に分離し、さらに、偏光多重された光路を用いることで、双方の光搬送波に加わる光路上の擾乱を等しくすることが出来る。
まず、本発明の肝要な部分を明確にするために、本発明で用いるデジタル信号のコヒーレント光伝送装置の各段階の光信号の電界を数式を用いて説明する。前記のコヒーレント光伝送装置は、データ列から多値変調符号列を生成する第1の符号器と、多値変調符号列と基準符号列からデータ符号列1とデータ符号列2の2つの符号列を生成する第2の符号器と、前記のデータ符号列1と、前記のデータ符号列2と、を接近した2つの光路を伝搬する光搬送波に重畳した2系統の光信号として伝送する伝送路と、上記の2系統の光信号を受信して、データ符号列2に対応し受信した光信号から得た電気信号を基準に用いて、データ符号列1に対応し受信した光信号から得た電気信号から得られる多値変調符号列を復号する第2の復号器と、復号した多値変調符号列からデータ列を復号する第1の復号器と、を備えたものである。
Pc、fc、Φc(t)を、それぞれ、光搬送波の電力、周波数、位相雑音とするとき、光源からの光搬送波の電界は、図10の(1)式で表される。ここで、その位相には、図10の(2)式で表される位相雑音が存在するものとする。
変調された光信号の電界は、図10の式(3)で表される。ここで、axc(t)とaxs(t)は、データに依存した離散値であると仮定している。また、ayc(t)とays(t)は、交互に切り換えられる。ここでは、図10の式(4)の制限があり、これは結局、図10の式(5)の条件となる。
送信される光信号の電界は、図10の式(6)で表される。ここで、y軸の光は、x軸の光に対してπ/2だけ移相されている。
受信した光については、受信時に回転角θが加わっているものとする。また、y軸の光をπ/2だけ移相するので、光信号の電界は、図10の式(7)で表される。ここで、Prは受信した光信号の電力であり、図10の式(8)〜(11)に示す表記法を用いている。
次にヘテロダイン検波について説明する。
受信した光については、y軸の光をπ/2だけ移相するので、図11の図12の式(12)で表される。また、局部発振光については、Pl、fl、Φl(t)を、それぞれ、局部発振光の電力、周波数、位相雑音とするとき、図11の式(13)、(14)で表される。
光検出器で得られる光電流は、ローパスフィルタを通した後では、図11の式(15)のようになる。この式では、図11の式(16)、(17)の表記法を用いている。
図11の式(15)のx軸成分とy軸成分の混合を行なうと式(18)のようになる。図11の式(18)の後半部分では、2ψ(t)部分を濾波して除外するローパスフィルタを通した信号を記述している。
図11の式(18)から明らかなように、混合して得られる信号は、直交成分と同相成分を表示する信号空間での符号化されたデータ信号の座標、ayc(t)とays(t)と、符号化された基準信号列の座標、axc(t)とaxs(t)との内積である。従って、axc(t)とaxs(t)とを交互に1、0を繰り返すようにすることによって、axc(t)とaxs(t)とを交互に切り分けることができる。あるいは、axc(t)あるいはaxs(t)が1のときのみ内積の値が出力されるようにすることによって、符号化されたデータ信号の座標、ayc(t)とays(t)を得ることができる。
また、図11の式(18)に示される内積は、信号空間の原点を中心とする座標回転について不変である。このため、データ信号の座標と基準信号列の座標とが共に回転による座標変換を受けた場合(つまり、同じ位相変化を受けた場合)でも変わらないことを示しており、基準信号列を基準にしてデータ信号の座標を検出することで、位相雑音の影響を受けないことが分かる。
また、送信側に於いて符号化された基準信号列と符号化されたデータ信号とを入れ換えても、上記の内積が得られることが分かる。
さらに、送信側に於いて符号化された基準信号列と符号化されたデータ信号とを入れ換えた信号と、入れ換えなかった信号との線形和についても上記の内積は、その線形和の係数に従って変わるのみであり、上記の線形和をユニタリ変換しても、前記の内積は不変である。従って、このように、符号化された基準信号列と符号化されたデータ信号とを混在させて送信しても、正しく復号できることが分かる。
また、ホモダイン検波を行なう場合を以下に説明する。
受信した光信号の電界は、図12の式(19)で表される。この光を−π/4だけ傾いた偏光分岐器に通すことにより、その偏光軸方向の光の電界は、図12の式(20)のようになる。
図12の式(20)のX成分とY成分に沿った偏光を光電変換してローパスフィルタを用いて高周波成分を除去すると、図12の式(21)の電気信号が得られる。さらに、式(21)のX成分とY成分との差をとると式(21)となり、ヘテロダイン検波の場合と同じように、符号化されたデータ信号の座標、ayc(t)とays(t)と、符号化された基準信号列の座標、axc(t)とaxs(t)との内積である。従って、この信号から、もとのデータを復元するに当たっては、上記のヘテロダイン検波の場合と同じように処理すればよい事は明らかである。
上記目的を達成するために、本発明の多値コヒーレント光伝送方法は、データ列から多値変調符号列を生成する第1の符号器と、
多値変調符号列と基準符号列からデータ符号列1とデータ符号列2の2つの符号列を生成する第2の符号器と、
前記のデータ符号列1と、前記のデータ符号列2と、を接近した2つの光路を伝搬する光搬送波に重畳した2系統の光信号として伝送する伝送路と、上記の2系統の光信号を受信して、データ符号列2に対応し受信した光信号から得た電気信号を基準に用いて、データ符号列1に対応し受信した光信号から得た電気信号から得られる多値変調符号列を復号する第2の復号器と、
復号した多値変調符号列からデータ列を復号する第1の復号器と、を備えたデジタル信号のコヒーレント光伝送装置において、
光搬送波は、相関を有する2つの光搬送波であり、
データ符号列1は多値変調符号列であり、
データ符号列2は基準符号列であり、
基準符号列は、上記の多値変調符号列の信号空間における同相単位ベクトルと直交単位ベクトルとが並んだ符号列であり、
上記の相関を有する2つの光搬送波の一方を、上記のデータ符号列1で光変調を行ない、
上記の相関を有する2つの光搬送波の他方を、上記のデータ符号列2で光変調を行ない、
これらの光変調された2つの光搬送波を2つの光路で伝送し、
上記の伝送された光信号を受信し、
前記の受信した2つの光信号のそれぞれと、相関を有する2つの局部発振光のそれぞれと混合して光ヘテロダイン検波を行い、中間周波数帯信号を選択することによりデータ符号列1に相当する電気信号とデータ符号列2に相当する電気信号との2つの電気信号を得て、
前記の2つの電気信号を乗積し、
乗積して得た信号から低周波数帯信号を選択して上記の多値変調符号を復元し、
上記の多値変調符号について、第1の符号器に対する復号化を行なって上記のデータ列を復元するものである。
また、データ符号列1に用いる搬送波とデータ符号列2に用いる搬送波とは同じ周波数の信号であり、
光ヘテロダイン検波を行うことにより得たデータ符号列1に対応する電気信号とデータ符号列2に対応する電気信号との2つの電気信号を乗積する際に、前記2つの電気信号の位相を互いにずれた状態で乗積するものである。
また、データ符号列2に用いる搬送波は、データ符号列1に用いる搬送波の2倍の周波数の信号であり、
光ヘテロダイン検波を行うことにより得たデータ符号列1に対応する電気信号とデータ符号列2に対応する電気信号との2つの電気信号を乗積する際に、前記2つの電気信号の位相を互い合わせた状態で乗積するものである。
また、本発明は、データ列から多値変調符号列を生成する第1の符号器と、
多値変調符号列と基準符号列からデータ符号列1とデータ符号列2の2つの符号列を生成する第2の符号器と、
前記のデータ符号列1と、前記のデータ符号列2と、を接近した2つの光路を伝搬する光搬送波に重畳した2系統の光信号として伝送する伝送路と、上記の2系統の光信号を受信して、データ符号列2に対応し受信した光信号から得た電気信号を基準に用いて、データ符号列1に対応し受信した光信号から得た電気信号から得られる多値変調符号列を復号する第2の復号器と、
復号した多値変調符号列からデータ列を復号する第1の復号器と、を備えたデジタル信号のコヒーレント光伝送装置において、
光搬送波は、相関を有する2つの光搬送波であり、
データ符号列1は多値変調符号列であり、
データ符号列2は基準符号列であり、
基準符号列は、上記の多値変調符号列の信号空間における同相単位ベクトルと直交単位ベクトルとが並んだ符号列であり、
上記の相関を有する2つの光搬送波の一方を、上記のデータ符号列1で光変調を行ない、
上記の相関を有する2つの光搬送波の他方を、上記のデータ符号列2で光変調を行ない、
これらの光変調された2つの光搬送波を2つの光路で伝送し、
上記の伝送された光信号を受信し、
受信した光信号のそれぞれを2光路に分岐し、
一方の光路の光信号と他方の光路の光信号とを合波した第1の光信号と、一方の光路の光信号を半波長分移相した光信号と他方の光信号とを合波した第2の光信号とを生成し、
合波した第1と第2の光信号のそれぞれについて光自己ホモダイン検波を行って電気信号を生成し、
上記の光自己ホモダイン検波で得た2つの電気信号について差信号を生成し、低周波側成分を選択して上記の多値変調符号を復元し、
上記の多値変調符号について、第1の符号器に対する復号化を行なって上記のデータ列を復元するものである。
また、相関を有する2つの光搬送波を、ひとつの光搬送波を分岐して生成するものである。
また、ひとつの光搬送波を分岐して生成する方法は、ひとつの光搬送波を2つの偏光成分に分離することであり、さらに、接近した2つの光路は偏光多重された光路を用いるものである。
また、第2の符号器は、
1)データ符号列1とデータ符号列2のそれぞれの同相成分と直交成分とを入れ換えることを行なうか、あるいは、
2)データ符号列1とデータ符号列2のそれぞれの同相成分同士、あるいは直交成分同士を入れ換えることを行なうか、あるいは、
3)データ符号列1の同相成分とデータ符号列2の直交成分とを入れ換え、かつ、データ符号列1の直交成分とデータ符号列2の同相成分とを入れ換えることを行なうか、あるいは、
4)データ符号列1の同相成分に定数を乗じてデータ符号列2の同相成分に前記定数の逆数を乗じるか、または、データ符号列1の直交成分に定数を乗じてデータ符号列2の直交成分に前記定数の逆数を乗じるか、を、行なうものである。
また、上記の選択された低周波成分から上記の多値変調符号を復元する方法は、
上記の差信号に含まれるデータ符号列2に対応する電気信号の搬送波を復元した信号に従って、上記の差信号から選択された低周波成分を2つの線路に振り分けるか、あるいは、
上記の差信号に含まれるデータ符号列2に対応する電気信号の搬送波を復元した信号に従って、上記の差信号から選択された低周波成分を2つの線路に断続することにより多値変調符号の同相成分と直交成分とを復元するものである。
また、復元された多値変調符号の同相成分あるいは直交成分は、前記の同相成分あるいは直交成分に対応する電圧あるいはデジタルデータを保持しあるいは遅延させることで、同時に第1の復号器に入力するものである。
また、本発明は、受信した2つの光信号のそれぞれと、相関を有する2つの局部発振光のそれぞれと混合して光ヘテロダイン検波を行い、中間周波数帯信号を選択することによりデータ符号列1に相当する電気信号とデータ符号列2に相当する電気信号との2つの電気信号を得るとき、
受信した2つの光信号それぞれと4分の1波長だけ位相を遅らせた相関を有する2つの局部発振光のそれぞれの混合1と、4分の1波長だけ位相を遅らせた受信した2つの光信号のそれぞれと相関を有する2つの局部発振光のそれぞれの混合2と、を生成して、それぞれの光ヘテロダイン検波を行い、中間周波数帯信号を選択することによりデータ符号列1に相当し混合1と混合2のそれぞれから得られる電気信号の差信号と、中間周波数帯信号を選択することによりデータ符号列2に相当し混合1と混合2のそれぞれから得られる電気信号の差信号と、を得て、前記の2つの電気信号の差信号を乗積し、乗積して得た信号から低周波数帯信号を選択して上記の多値変調符号を復元し、上記の多値変調符号について、第1の符号器に対する復号化を行なって上記のデータ列を復元するものである。
また、近接した光路に伝送遅延差を生ずる場合、前記伝送遅延差を補償する回路を設けることで、同時に光源から出た光について同時に受信することになり、光源での変動を相殺しやすくなる。
以下に、本発明の実施の形態を説明する。以下の説明においては、同じ機能あるいは類似の機能をもった装置に、特別な理由がない場合には、同じ符号を用いるものとする。
図1に示すように、相関光発生器1からは、相関を持った2つの光が出力される。相関光発生器1としては、相関を持った2つの光搬送波が得られれば、本発明の目的を達することができる。例えば、図2(a)に示す様に、レーザ光源51からのレーザ光を分岐した光や、図2(b)に示す様に、レーザ光源54からの光を偏光分離器55で直交する偏波成分に分離した光、あるいは、図3(a)に示す様に、発振波長を安定化したレーザ光源である発振波長安定化光源56からの光に位相同期した波長安定化光源57を用いてもよいし、図3(b)に示す様に、レーザ光源51からの光とそれを波長変換した光との組み合わせであってもよい。
図3(b)は、異なる波長の光を出力する光源でも用いることができる。図3(b)は、波長変換器58で波長変換した光搬送波を用いる場合であり、波長変換器による遅延を調整するために、他方の光路の光搬送波を遅延器59で遅延する。この様に異なる波長を用いる場合には、後に説明するヘテロダイン検波においては、中間周波信号が同じ周波数帯の信号となるように局部発振光の波長を調整することが望ましい。また、後に説明する自己ヘテロダイン検波を行なう場合は、受信側で受信した光信号が同じ波長になるように再変換することが望ましい。
図1において、これらの光搬送波を、2つの光変調器2と3を用いて変調する。この変調信号には、データ列を信号空間の位置で符号化する多値符号化を行って多値変調符号列を生成する(第1の符号化)。さらに、この符号に何らかの操作を加える(第2の符号化)とともにデータ符号列1とデータ符号列2とに分割した変調信号を用いる。前記の操作は、先に説明した様に、多値変調符号列の座標と、基準信号列の座標との内積が変わらないような操作である。
この様に変調された光搬送波は、図1のチャネル-1とチャネル-2に送信される。この送信に際しては、図には示していないが、同時に受信できるようにそれぞれのチャネルの伝送遅延差を補償する遅延を前もって与える光遅延装置を設けることが望ましい。
前記の光遅延装置を用いない場合は、伝送遅延差補償器を設けて受信側でそれぞれのチャネルの遅延を補償することが望ましい。それぞれのチャネルの光に、局部発振器8からの局部発振光が合波され光検出器9と10で混合される。光検出器9と10から得られたそれぞれの電気信号の中間周波数帯をバンドパスフィルタ11あるいは12で選択して乗積器13で乗積をとる。この乗積による信号をローパスフィルタ14で濾波することにより、上記の内積が得られる。この内積に対応する信号は多値変調符号列であるので、多値変調符号列を生成したときの搬送波を抽出して、その直交成分と同相成分とに分離する。受信からここまでが第2の復号である。また、この直交成分と同相成分からデータ列が復元される(第1の復号)。
相関光発生器1からの光は、位相の揺らぎが常に発生しており、またチャネルでの光路長の変動による位相変動が常に発生している。しかし、チャネル1と2が接近している場合は、光路長の変動は、それぞれのチャネルの光について同相成分を持つことになり、チャネル1の光信号とチャネル2の光信号との差分をとることによって相殺することができる。この差分をとる操作によって、光源に由来する位相の揺らぎもまた相殺することができる。このような相殺は、チャネル1か2、あるいは両方の光信号から符号化信号を抽出して、この符号化信号で伝送された同相成分と直交成分をもとに、受信した信号から復号を行なうことで実行される。
図4は、受信側で自己ホモダイン検波を行なう例である。送信については、上記の実施例と同じである。受信側では、チャネル1と2の光搬送波を分岐器18と19で分岐し、合波器20で合波して光検波することにより自己ホモダイン検波を行なう。同様に、分岐器18あるいは19で分岐した光の一方を半波長分移相して合波器21で合波して光検波することにより自己ホモダイン検波を行なう。加算器23を用いて、これらの検波信号の差をとり、ローパスフィルタ14で濾波することにより、上述したように、符号化されたデータ信号の座標と、符号化された基準信号列の座標との内積に相当する信号を得ることができる。この内積に相当する信号は多値変調符号列であるので、多値変調符号列を生成したときの搬送波を抽出して、その直交成分と同相成分とに分離する。受信からここまでが第2の復号である。また、この直交成分と同相成分からデータ列が復元される(第1の復号)
図5(a)に示すように、まず、光源54からの光搬送波を偏光分離器55によって2つの直交偏光成分に分離する。この分離は、完全に直交させることが望ましいが、直交に近ければ本発明を適用することが出来る。x軸偏光成分は、図5(b)の光位相変調器3aによりデジタル値(例えば図6(a)に示すように、π/4、3π/4、5π/4、7π/4のいずれか)で位相を変調し、光強度変調器3bによりデジタル値(例えば、図7(c)に示すように、1、1/3、1/5など)で光の強度を変調する。ここで、図5(b)は光変調器3をより詳しく説明する図である。このとき、x軸偏光成分の位相変調と強度変調の順番は逆でもよい。y軸偏光成分は、光位相変調器3によりデジタル値(例えば、0かπ/2のいずれか)で位相を変調する。y軸偏光成分の位相変調のデジタル値は、x軸偏光成分における位相変調のデジタル値の判定の際の基準となるように設定されている。これらのx軸偏光成分とy軸偏光成分は再び、偏光合波器60により合波され、4分の1波長板60を通過させて位相差を与えてから送信する。この位相差を与える操作は、送信する光を円偏光とするための操作である。
ここで、偏光合波器60を通過する前に位相を調整して送信される光が円偏光になるように調整することによって、4分の1波長板61を省略することができる。このような位相の調整は、例えば光変調器がマッハツエンダー干渉計型のものである場合には、オフセット電圧を調整して行なうことが出来る。
一般に、送受信間には偏光軸不整合が生じるため、送信側の(x、y)座標系と受信側の(X、Y)座標系には回転オフセットθがあるものとする。ただし、伝送路における偏光軸不整合以外の偏光の擾乱はない、すなわち、x軸偏光成分とy軸偏光成分は独立して伝送されると仮定する。
図8に受信側の構成を示す。受信側では、バンドパスフィルタ62で余分な光を除去してから、再度、4分の1波長板63を通過させる。その後、局部発振光源64からの局部発振光と混合し、偏光分離器2により直交するX軸偏光成分とY偏光成分に分離する。それぞれの偏光成分は光検波器9、10により独立に光ヘテロダイン検波され、中間周波数(IF)帯成分のみが帯域フィルタ11、12によって取り出される。X軸偏光成分とY軸偏光成分に対応するIF帯成分の信号は互いに乗積器13で乗積され、乗積器出力は低域濾波器14で低域成分の信号のみが取り出される。これで、符号化されたデータ信号の座標と、符号化された基準信号列の座標との内積に相当する信号を得ることができる。この内積に相当する信号は多値変調符号列であるので、多値変調符号列を生成したときの搬送波を抽出して、その直交成分と同相成分とに分離する。受信からここまでが第2の復号である。また、この直交成分と同相成分からデータ列が復元される(第1の復号)
図9に光自己ホモダイン検波を用いた受信側の構成を示す。ここで受信する信号は、実施例3で送信される信号でよい。まず、バンドパスフィルタ62で余分な光を除去してから、再度、4分の1波長板63を通過させる。この操作によって、円偏光から2つの直交する偏光面を持った直線偏光が重なった光信号とする。この光を偏光分離器2に通して2筋の光信号に分岐する。ここで、偏光分離器2の出力光の偏光面と偏光分離器2の出力光の偏光面とはπ/4の傾きとなるように相互の傾きを調整しておく。この傾き角度は、必ずしも厳密に保持される必要はないが、π/4に近いことが望ましい。この様な設定によって、光検出器偏光分離器2に入力する2つの直線偏光のそれぞれが2つの直線偏光に計4つ直線偏光に分岐される。しかし、2つが同じ偏光面をもち、残りの2つが別の偏光面を持つ。これらがそれぞれ合波された状態で偏光分離器2を通過し、一方は同じ偏光面をもった光が光検出器9に、他方が光検出器10に入力する。光検出器11では、受信した2つの直線偏光のそれぞれが混合され光自己ホモダイン検波が行なわれる。光検出器12においても光自己ホモダイン検波が行なわれる。これらのホモダイン検波で得られた電気信号は、加算され濾波されて、符号化されたデータ信号の座標と、符号化された基準信号列の座標との内積に相当する信号をとなる。この内積に相当する信号は多値変調符号列であるので、多値変調符号列を生成したときの搬送波を抽出して、その直交成分と同相成分とに分離する。受信からここまでが第2の復号である。また、この直交成分と同相成分からデータ列が復元される(第1の復号)
第2符号化としては、符号化されたデータ信号の座標と符号化された基準信号列の座標との内積が変化しない範囲のものであれば、用いることができる。例えば、直交変調の基底軸に対応する信号を光路の回りに回転するものでもよいし、それが時間的に変化するものでもよい。また第2符号化では、符号化されたデータ信号の座標と符号化された基準信号列の座標との線形和をユニタリ変換した信号を生成するような変換を行なってもよい。また、受信部では、受信した信号から第2符号化信号を抽出する。この抽出の際には、どのような処理を行なって送信されたかに基づく知る必要があるが、このような符号化を行なうことによっても正しく伝送することができる。
本発明は光を電波と同様に扱うようにできるように工夫されているため、光無線技術を中心とする分野に幅広く応用することが可能である。特に、従来の明滅伝送だけでは困難であった大容量伝送に期待した以下のような応用がある。例えば、低軌道衛星、静止軌道衛星、惑星探査衛星、スペースシャトル、宇宙ステーションなどといった宇宙空間における通信や、成層圏プラットフォーム間の通信などを行う場合、光へテロダイン検波方式の本発明を応用することで、これまでにない大容量な光回線を布設することが可能となる。また、地上における応用としてビル間光通信が実用化されているが、本発明の多値化技術により、これまでの2値伝送では困難であった伝送容量の大幅な増大が期待できるとともに、光へテロダイン検波による受信感度の大幅な向上が可能となる。さらに、家電機器やロボット、オフィス機器などを対象とした、屋内通信などへの応用も可能であり、その際はより簡易な構成の光自己ホモダイン検波方式の本発明が有効となるであろう。これに加えて、光インターコネクションの大容量バス方式としての応用も考えられる。
相関光発生器を用い、光ヘテロダイン検波を行なう第1の実施例を示すブロック図である。 相関光発生器の例を示すブロック図である。 相関光発生器の例を示すブロック図である。 受信側で自己ホモダイン検波を行なう第2の実施例を示すブロック図である。 偏光多重を行なう送信部の例を示すブロック図である。 偏光多重を説明する図である。 偏光多重を説明する図である。 偏光多重と光ヘテロダイン検波を行なう第3の実施例を示すブロック図である。 偏光多重と光自己ホモダイン検波を行なう第3の実施例を示すブロック図である。 本発明の動作原理を説明するための数式を示す図である。 本発明の動作原理を説明するための数式の続きを示す図である。 本発明の動作原理を説明するための数式の続きを示す図である。
符号の説明
1 相関光発生器
2 光変調器
3 光変調器
3a 位相変調器
3b 強度変調器
4 第1符号器
5 第2符号器
6、7 半透過鏡
8 局部発振器
9、10 光検波器
11、12 帯域フィルタ
13 乗積器
14 ローパスフィルタ
15 分離器
16 抽出器
17 第1復号器
18、19 分岐器
20、21 合波器
22 移相器
23 加算器
24 第2復号器
51 レーザ光源
52 半透過鏡
53 反射鏡
54 レーザ光源
55 偏光分離器
56 発振波長安定化光源
57 波長安定化光源
58 波長変換器
59 遅延器
60 偏光合波器
61 4分の1波長板
62 バンドパスフィルタ
63 4分の1波長板
64 局部発振光源

Claims (11)

  1. データ列から多値変調符号列を生成する第1の符号器と、
    多値変調符号列と基準符号列からデータ符号列1とデータ符号列2の2つの符号列を生成する第2の符号器と、
    前記のデータ符号列1と、前記のデータ符号列2と、を接近した2つの光路を伝搬する光搬送波に重畳した2系統の光信号として伝送する伝送路と、上記の2系統の光信号を受信して、データ符号列2に対応し受信した光信号から得た電気信号を基準に用いて、データ符号列1に対応し受信した光信号から得た電気信号から得られる多値変調符号列を復号する第2の復号器と、
    復号した多値変調符号列からデータ列を復号する第1の復号器と、を備えたデジタル信号のコヒーレント光伝送装置において、
    光搬送波は、相関を有する2つの光搬送波であり、
    データ符号列1は多値変調符号列であり、
    データ符号列2は基準符号列であり、
    基準符号列は、上記の多値変調符号列の信号空間における同相単位ベクトルと直交単位ベクトルとが並んだ符号列であり、
    上記の相関を有する2つの光搬送波の一方を、上記のデータ符号列1で光変調を行ない、
    上記の相関を有する2つの光搬送波の他方を、上記のデータ符号列2で光変調を行ない、
    これらの光変調された2つの光搬送波を2つの光路で伝送し、
    上記の伝送された光信号を受信し、
    前記の受信した2つの光信号のそれぞれと、相関を有する2つの局部発振光のそれぞれと混合して光ヘテロダイン検波を行い、中間周波数帯信号を選択することによりデータ符号列1に相当する電気信号とデータ符号列2に相当する電気信号との2つの電気信号を得て、
    前記の2つの電気信号を乗積し、
    乗積して得た信号から低周波数帯信号を選択して上記の多値変調符号を復元し、
    上記の多値変調符号について、第1の符号器に対する復号化を行なって上記のデータ列を復元することを特長とするコヒーレント光伝送方法。
  2. 多値変調符号列のクロックと基準符号列のクロックとが同じ周波数であり、光ヘテロダイン検波を行うことにより得たデータ符号列1に対応する電気信号とデータ符号列2に対応する電気信号との2つの電気信号を乗積する際に、前記2つの電気信号の位相を互いにずれた状態で乗積することを特徴とする請求項1に記載のコヒーレント光伝送方法。
  3. 基準符号列のクロックは、多値変調符号列のクロックの整数倍であり、光ヘテロダイン検波を行うことにより得たデータ符号列1に対応する電気信号とデータ符号列2に対応する電気信号との2つの電気信号を乗積する際に、前記2つの電気信号の位相を互い合わせた状態で乗積することを特徴とする請求項1に記載のコヒーレント光伝送方法。
  4. データ列から多値変調符号列を生成する第1の符号器と、
    多値変調符号列と基準符号列からデータ符号列1とデータ符号列2の2つの符号列を生成する第2の符号器と、
    前記のデータ符号列1と、前記のデータ符号列2と、を接近した2つの光路を伝搬する光搬送波に重畳した2系統の光信号として伝送する伝送路と、上記の2系統の光信号を受信して、データ符号列2に対応し受信した光信号から得た電気信号を基準に用いて、データ符号列1に対応し受信した光信号から得た電気信号から得られる多値変調符号列を復号する第2の復号器と、
    復号した多値変調符号列からデータ列を復号する第1の復号器と、を備えたデジタル信号のコヒーレント光伝送装置において、
    光搬送波は、相関を有する2つの光搬送波であり、
    データ符号列1は多値変調符号列であり、
    データ符号列2は基準符号列であり、
    基準符号列は、上記の多値変調符号列の信号空間における同相単位ベクトルと直交単位ベクトルとが並んだ符号列であり、
    上記の相関を有する2つの光搬送波の一方を、上記のデータ符号列1で光変調を行ない、
    上記の相関を有する2つの光搬送波の他方を、上記のデータ符号列2で光変調を行ない、
    これらの光変調された2つの光搬送波を2つの光路で伝送し、
    上記の伝送された光信号を受信し、
    受信した光信号のそれぞれを2光路に分岐し、
    一方の光路の光信号と他方の光路の光信号とを合波した第1の光信号と、一方の光路の光信号を半波長分移相した光信号と他方の光信号とを合波した第2の光信号とを生成し、
    合波した第1と第2の光信号のそれぞれについて光自己ホモダイン検波を行って電気信号を生成し、
    上記の光自己ホモダイン検波で得た2つの電気信号について差信号を生成し、低周波側成分を選択して上記の多値変調符号を復元し、
    上記の多値変調符号について、第1の符号器に対する復号化を行なって上記のデータ列を復元することを特長とするコヒーレント光伝送方法。
  5. 相関を有する2つの光搬送波を、ひとつの光搬送波を分岐して生成することを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載のコヒーレント光伝送方法。
  6. ひとつの光搬送波を分岐して生成する方法は、ひとつの光搬送波を2つの偏光成分に分離することであり、さらに、接近した2つの光路は偏光多重された光路を用いることを特徴とする請求項5に記載のコヒーレント光伝送方法。
  7. 第2の符号器は、
    1)データ符号列1とデータ符号列2のそれぞれの同相成分と直交成分とを入れ換えることを行なうか、あるいは、
    2)データ符号列1とデータ符号列2のそれぞれの同相成分同士、あるいは直交成分同士を入れ換えることを行なうか、あるいは、
    3)データ符号列1の同相成分とデータ符号列2の直交成分とを入れ換え、かつ、データ符号列1の直交成分とデータ符号列2の同相成分とを入れ換えることを行なうか、あるいは、
    4)データ符号列1の同相成分に定数を乗じてデータ符号列2の同相成分に前記定数の逆数を乗じるか、または、データ符号列1の直交成分に定数を乗じてデータ符号列2の直交成分に前記定数の逆数を乗じるか、を、行なうことを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載のコヒーレント光伝送方法。
  8. 上記の選択された低周波成分から上記の多値変調符号を復元する方法は、
    上記の差信号に含まれるデータ符号列2に対応する電気信号の搬送波を復元した信号に従って、上記の差信号から選択された低周波成分を2つの線路に振り分けるか、あるいは、
    上記の差信号に含まれるデータ符号列2に対応する電気信号の搬送波を復元した信号に従って、上記の差信号から選択された低周波成分を2つの線路に断続することにより多値変調符号の同相成分と直交成分とを復元することを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載のコヒーレント光伝送方法。
  9. 復元された多値変調符号の同相成分あるいは直交成分は、前記の同相成分あるいは直交成分に対応する電圧あるいはデジタルデータを保持しあるいは遅延させることで、同時に第1の復号器に入力することを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載のコヒーレント光伝送方法。
  10. 受信した2つの光信号のそれぞれと、相関を有する2つの局部発振光のそれぞれと混合して光ヘテロダイン検波を行い、中間周波数帯信号を選択することによりデータ符号列1に相当する電気信号とデータ符号列2に相当する電気信号との2つの電気信号を得るとき、
    受信した2つの光信号それぞれと4分の1波長だけ位相を遅らせた相関を有する2つの局部発振光のそれぞれの混合1と、4分の1波長だけ位相を遅らせた受信した2つの光信号のそれぞれと相関を有する2つの局部発振光のそれぞれの混合2と、を生成して、それぞれの光ヘテロダイン検波を行い、
    中間周波数帯信号を選択することによりデータ符号列1に相当し混合1と混合2のそれぞれから得られる電気信号の差信号と、
    中間周波数帯信号を選択することによりデータ符号列2に相当し混合1と混合2のそれぞれから得られる電気信号の差信号と、を得て
    前記の2つの電気信号の差信号を乗積し、
    乗積して得た信号から低周波数帯信号を選択して上記の多値変調符号を復元し、
    上記の多値変調符号について、第1の符号器に対する復号化を行なって上記のデータ列を復元することを特長とする請求項1から3のいずれかに記載のコヒーレント光伝送方法。
  11. 近接した光路に伝送遅延差を生ずる場合、前記伝送遅延差を補償する回路を含むことを特長とする請求項1から6のいずれかに記載のコヒーレント光伝送方法。
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