JP2007072583A - 紙葉類の厚さ検知装置および紙葉類の厚さ検知方法 - Google Patents

紙葉類の厚さ検知装置および紙葉類の厚さ検知方法 Download PDF

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Abstract

【課題】紙葉類全面の厚さを搬送状態の影響を受けることなく常に安定かつ高精度に検知することができる紙葉類の厚さ検知装置を提供する。
【解決手段】有価証券等の紙葉類を搬送しながら検査したり仕分けしたりする紙葉類処理装置等において、搬送される紙葉類の厚さを検知する紙葉類の厚さ検知装置において、紙葉類の全面にわたって厚さを検知するために、複数の厚さ検知器を紙葉類の搬送路に対し搬送方向と直交方向に並設する場合、紙葉類の搬送状態(スキューやスライド等)に対する不安定さに対して、両外側の厚さ検知器の各出力を相補的に用いることによって高精度な処理を実現する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、たとえば、有価証券等の紙葉類を搬送しながら検査したり仕分けしたりする紙葉類処理装置等において、搬送される紙葉類の厚さを検知する紙葉類の厚さ検知装置および紙葉類の厚さ検知方法に関する。
従来、この種の紙葉類の厚さ検知装置として、固定された基準ローラ(搬送ローラ)およびこの基準ローラに対向配設された可動ローラ(検知ローラ)を有し、搬送路によって搬送される紙葉類を基準ローラと可動ローラとの間に通過させることにより可動ローラを変位させてその変位量に応じた信号を出力する厚さ検知器を用いる技術が知られている(たとえば、特許文献1、特許文献2参照)。
また、紙葉類の全面にわたって厚さを検知するために、上記のように構成された厚さ検知器を紙葉類の搬送路に対し搬送方向と直交方向に複数並設し、これら複数の厚さ検知器の各出力により紙葉類の厚さを判定する厚さ検知装置の技術も知られている。
特開2002−90103号公報 特開2003−214805号公報
しかしながら、上記したように、紙葉類の全面にわたって厚さを検知するために、上記のように構成された厚さ検知器を紙葉類の搬送路に対し搬送方向と直交方向に複数並設した場合、紙葉類の搬送状態(たとえば、スキューやスライド等)の影響で、特に両外側に配置された厚さ検知器の各出力のばらつきが大きく、厚さ検知の精度が著しく低下するという問題がある。
そこで、本発明は、紙葉類全面の厚さを搬送状態の影響を受けることなく常に安定かつ高精度に検知することができる紙葉類の厚さ検知装置および紙葉類の厚さ検知方法を提供することを目的とする。
本発明の紙葉類の厚さ検知装置は、基準面およびこの基準面に対向配設された可動部材を有し、搬送路によって搬送される紙葉類を前記基準面と可動部材との間に通過させることにより前記可動部材を変位させてその変位量に応じた信号を出力する厚さ検知器を前記搬送路に対し搬送方向と直交方向に複数並設し、これら複数の厚さ検知器の各出力により紙葉類の厚さを判定する紙葉類の厚さ検知装置において、前記並設された複数の厚さ検知器の各出力をそれぞれ処理することにより前記紙葉類の搬送方向に沿った複数の領域の厚さデータに変換して記憶手段に格納する第1の処理手段と、前記並設された複数の厚さ検知器のうち両外側を除く内側の複数の厚さ検知器の各出力データを前記記憶手段からそれぞれ読出し、この読出した内側の厚さ検知器の各出力データに対してそれぞれ所定の処理を施すことにより厚さの度合を求める第2の処理手段と、前記並設された複数の厚さ検知器のうち前記内側の厚さ検知器を除く両外側の厚さ検知器の各出力データを前記記憶手段からそれぞれ読出し、この読出した外側の厚さ検知器の各出力データに対してそれぞれ所定の処理を施すことにより厚さの度合を求める第3の処理手段と、前記第2の処理手段および第3の処理手段により求められた厚さの度合に基づき当該紙葉類の厚さを判定する判定手段とを具備している。
また、本発明の紙葉類の厚さ検知装置は、紙葉類の搬送状態を検出する搬送状態検出手段をさらに具備し、第3の処理手段は、記憶手段から読出した外側の厚さ検知器の各出力データに対し、前記搬送状態検出手段により検出された紙葉類の搬送状態に応じて当該搬送状態の影響を除去する所定の補正を行ない、この補正を行なった後の外側の厚さ検知器の各出力データに対してそれぞれ所定の処理を施すことにより厚さの度合を求めることを特徴とする。
また、本発明の紙葉類の厚さ検知装置は、並設された複数の厚さ検知器のうち内側の厚さ検知器を除く両外側の厚さ検知器の各出力データを記憶手段からそれぞれ読出し、この読出した外側の厚さ検知器の各出力データに対して1つ前の領域のデータに基づき所定の補正を行なう補正処理手段をさらに具備し、第3の処理手段は、前記補正処理手段により補正された後の外側の厚さ検知器の各出力データに対してそれぞれ所定の処理を施すことにより厚さの度合を求めることを特徴とする。
さらに、本発明の紙葉類の厚さ検知方法は、基準面およびこの基準面に対向配設された可動部材を有し、搬送路によって搬送される紙葉類を前記基準面と可動部材との間に通過させることにより前記可動部材を変位させてその変位量に応じた信号を出力する厚さ検知器を前記搬送路に対し搬送方向と直交方向に複数並設し、これら複数の厚さ検知器の各出力により紙葉類の厚さを判定する紙葉類の厚さ検知方法において、前記並設された複数の厚さ検知器の各出力をそれぞれ処理することにより前記紙葉類の搬送方向に沿った複数の領域の厚さデータに変換して記憶手段に格納する第1の処理ステップと、前記並設された複数の厚さ検知器のうち両外側を除く内側の複数の厚さ検知器の各出力データを前記記憶手段からそれぞれ読出し、この読出した内側の厚さ検知器の各出力データに対してそれぞれ所定の処理を施すことにより厚さの度合を求める第2の処理ステップと、前記並設された複数の厚さ検知器のうち前記内側の厚さ検知器を除く両外側の厚さ検知器の各出力データを前記記憶手段からそれぞれ読出し、この読出した外側の厚さ検知器の各出力データに対してそれぞれ所定の処理を施すことにより厚さの度合を求める第3の処理ステップと、前記第2の処理ステップおよび第3の処理ステップにより求められた厚さの度合に基づき当該紙葉類の厚さを判定する判定ステップとを具備している。
本発明によれば、両外側の厚さ検知器の各出力を相補的に用いることによって、紙葉類全面の厚さを搬送状態の影響を受けることなく常に安定かつ高精度に検知することができる紙葉類の厚さ検知装置および紙葉類の厚さ検知方法を提供できる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
まず、第1の実施の形態について説明する。
図1は、第1の実施の形態に係る紙葉類の厚さ検知装置の構成を概略的に示すものである。図1において、データ入力部1は、図示矢印a方向に搬送される有価証券(たとえば、銀行券)などの紙葉類Pの厚さデータを全面にわたって入力するもので、複数の厚さ検知器2〜2、厚さ検知器2〜2を駆動するセンサ駆動部3、厚さ検知器2〜2の各出力信号(アナログ信号)を処理する第1の処理手段としてのアナログ処理・A/D変換部4によって構成されている。
厚さ検知器2〜2は、たとえば、図2に示すように、基準面としての固定された基準ローラ(搬送ローラ)21およびこの基準ローラ21に対向配設された可動部材としての可動ローラ(検知ローラ)22を有し、図示しない搬送路によって搬送される紙葉類Pを基準ローラ21と可動ローラ22との間に通過させることにより可動ローラ22を変位させ、その変位量を渦電流方式の変位センサ23により検知することで、厚さに応じた信号を出力するように構成されている。
厚さ検知器2〜2は、たとえば、図3に示すように、紙葉類Pの搬送路に対し搬送方向aと直交方向に並設されている。この場合、この例では、厚さ検知器2〜2の基準ローラ21は1つのローラを共用していて、可動ローラ22と変位センサ23がそれぞれ独立しているものとする。ここに、厚さ検知器の数は、この例では5個としているが、紙葉類Pの搬送方向aと直交する方向の幅寸法により増減するものとする。
なお、図3において、符号P1は搬送方向aに対し右側に搬送位置がずれた紙葉類を示し、符号P2は搬送方向aに対し左側に搬送位置がずれた紙葉類を示している。また、以降、厚さ検知器2〜2を単にCH(チャンネル)1〜CH(チャンネル)5、あるいは、CH1〜CH5の厚さ検知器2〜2ともいうものとする。
センサ駆動部3は、厚さ検知器2〜2をそれぞれ駆動するもので、たとえば、変位センサ23からの信号を正弦波と共振させて出力を電圧として取出すように構成されている。
アナログ処理・A/D変換部4は、厚さ検知器2〜2の各出力信号(アナログ信号)に対して、それぞれゲイン補正やオフセット補正を行なった後、それぞれの信号(チャンネル)ごとに一定間隔でサンプリングしてA/D変換を行なうことにより、紙葉類Pの搬送方向aに沿った複数(この例では26個)の領域の厚さデータ(デジタルデータ)に変換するものである。
記憶手段としての画像メモリ5は、アナログ処理・A/D変換部4で変換された各領域の厚さデータを厚さ検知器2〜2(CH1〜CH5)ごとに一時記憶するもので、たとえば、RAM(ランダム・アクセス・メモリ)からなる2次元メモリによって構成されていて、たとえば、図5に示すようなイメージで格納される。
CPU(セントラル・プロセッシング・ユニット)6は、全体的な制御や各種処理を行なうもので、内蔵メモリにあらかじめ格納された制御プログラムや処理プログラムを実行することにより行なう。
第2の処理手段としての内側センサ処理部7は、たとえば、専用のCPUと閾値保管用メモリから構成されていて、厚さ検知器2〜2(CH1〜CH5)のうち両外側の厚さ検知器2,2(CH1,CH5)を除く内側の厚さ検知器2〜2(CH2〜CH4)の各出力データ(厚さデータ)を画像メモリ5からそれぞれ読出し、この読出した内側の厚さ検知器2〜2(CH2〜CH4)の各出力データに対し、図6に示すように、それぞれ隣り合う2つの領域のデータの平均値を求め、この求めた各領域の平均値をあらかじめ閾値保管用メモリに格納された閾値と比較し、その比較結果に基づき厚さの度合を求めるものである。
第3の処理手段としての外側センサ処理部8は、たとえば、専用のCPUと閾値保管用メモリから構成されていて、厚さ検知器2〜2(CH1〜CH5)のうち内側の厚さ検知器2〜2(CH2〜CH4)を除く両外側の厚さ検知器2,2(CH1,CH5)の各出力データを画像メモリ5からそれぞれ読出し、図7に示すように、この読出した外側の厚さ検知器2,2(CH1,CH5)の各出力データを各領域ごとに加算してその平均値を求めることで1つの出力データを生成し、この生成した出力データに対し、それぞれ隣り合う2つの領域のデータの平均値を求め、この求めた各領域の平均値をあらかじめ閾値保管用メモリに格納された閾値と比較し、その比較結果に基づき厚さの度合を求めるものである。
判定手段としての判定部9は、たとえば、専用のCPUから構成されていて、内側センサ処理部7および外側センサ処理部8により求められた厚さの度合に基づき当該紙葉類の厚さを総合判定するものである。
出力部10は、判定部9の判定結果を外部へ出力する。アドレスバス11、データバス12は、上記各部とのインタフェースとして使用される。
次に、上記のような構成において、第1の実施の形態に係る動作を図8に示すフローチャートを参照して説明する。
搬送されるる紙葉類Pが基準ローラ21と可動ローラ22との間を通過すると、紙葉類Pの通過に伴って厚さ検知器2〜2の各出力が変化し、アナログ信号として出力される(ステップS1)。ここに、出力されるアナログ信号のイメージを図4(a)に示す。
厚さ検知器2〜2から出力されるアナログ信号は、それぞれアナログ処理・A/D変換部4に送られる。アナログ処理・A/D変換部4は、厚さ検知器2〜2からの各アナログ信号に対して、まずゲイン補正を行なうことで図4(b)に示すような信号とし、次にオフセット補正を行な行なうことで図4(c)に示すような信号とし(ステップS2)、その後、それぞれの信号(チャンネル)ごとに一定間隔でサンプリングしてA/D変換を行なうことにより、紙葉類Pの搬送方向aに沿った複数(この例では26個)の領域の厚さデータ(デジタルデータ)に変換して、画像メモリ5に格納する(ステップS3)。ここに、画像メモリ5に格納された各チャンネル(CH1〜CH5)ごとの出力データ(厚さデータ)のイメージを図5に示す。
次に、内側センサ処理部7は、内側センサ処理を行なう(ステップS4)。すなわち、まず、画像メモリ5から内側の厚さ検知器2〜2(CH2〜CH4)の各出力データをそれぞれ読出し、この読出した内側の厚さ検知器2〜2(CH2〜CH4)の各出力データに対し、それぞれ隣り合う2つの領域のデータの平均値を求める。ここに、図5の画像メモリ5の内容で、たとえば、厚さ検知器2(CH3)の出力データ(図6(a)参照)に対し平均値を求めた結果Xi(i=0,1,2,…,12)を図6(b)に示す。他のチャンネル(CH2,CH4)の出力データに対しても同様に処理する。
次に、図9に示すフローチャートにしたがった処理を実行することにより、求めた各領域の平均値をあらかじめ閾値保管用メモリに格納された閾値(本例では「80〜120」に設定)と順次比較し、閾値(80〜120)の範囲内であれば判定結果(RESULT)に‘1’を、閾値(80〜120)の範囲外であれば判定結果(RESULT)に‘0’を設定し、結果を足し合わせる。本実施の形態の場合、図6(b)の例からCH3は[X=165]であるため、[80<X<120]は範囲外であり、RESULT=1である。同様な処理により、CH2、CH4もRESULT=1であり、最終的な結果はRESULT=3となる。なお、この例の説明では、紙葉類Pの範囲を考慮して[i=4〜9]としている。
次に、外側センサ処理部8は、外側センサ処理を行なう(ステップS5)。すなわち、まず、画像メモリ5から両外側の厚さ検知器2,2(CH1,CH5)の各出力データ(図7(a)参照)をそれぞれ読出し、この読出した外側の厚さ検知器2(CH1)の出力データと外側の厚さ検知器2(CH5)の出力データとを、図7(b)に示すように、各領域ごとに加算してその平均値をそれぞれ求めることで1つの出力データを生成する。
次に、この生成した1つの出力データに対し、内側センサ処理と同様に、それぞれ隣り合う2つの領域のデータの平均値を求めることで、図7(c)に示すような結果Xi(i=0,1,2,…,12)を得る。その後、内側センサ処理と同様に、図9に示すフローチャートにしたがった処理を実行することにより、本例でのRESULTは「1」となる。
次に、判定部9は、内側センサ処理部7の処理および外側センサ処理部8の処理結果を受けて、RESULTの値を足し合わせ、その結果(本実施の形態ではRESULT=3+1=4となる)に基づき総合判定を行ない(ステップS6)、その判定結果を出力部10から出力する。この場合、たとえば、足し合わせた結果がRESULT=5未満の場合は当該紙葉類Pの厚さは正常であると判定し、RESULT=5以上の場合は当該紙葉類Pの厚さは異常であると判定する。
次に、第2の実施の形態について説明する。
図9は、第2の実施の形態に係る紙葉類の厚さ検知装置の構成を概略的に示すものである。第2の実施の形態の第1の実施の形態と異なる点は、搬送状態検出手段としてのスキュー・スライド検出部13が追加された点と、それに伴い外側センサ処理部8の処理内容が変更された点にあり、その他は前述した第1の実施の形態と同様であるので、同様な部分には同一符号を付して詳細な説明は省略し、異なる部分についてだけ詳細に説明する。
スキュー・スライド検出部13は、たとえば、透過光学系を主体に構成されていて、搬送される紙葉類Pのサイズ(大きさ)を検出するものである。すなわち、搬送される紙葉類Pが通過した場合、図11に示すような紙葉類Pの透過画像P′を取込み、この透過画像P′により紙葉類Pのサイズを求める。サイズの求め方は、取込んだ透過画像P′において、紙葉類Pの4つの隅が予想される領域(図11中のA,B,C,D)に対して、それぞれX方向、Y方向から検索していき、初めてある値以下(黒レベル)になった部分を紙葉類Pとする。この処理を繰り返し実行し、X方向、Y方向からぶつかる点が一点になったとき、その点を隅の点とする。
こうして4隅が求まると、この求めた4隅のデータ(紙葉類Pのサイズ)に基づき、図12に示すように、CH1,CH5の出力データの各領域に対する紙葉類Pの搬送方向と直交する方向の両端部が占める面積率を求める。
すなわち、図5の例からCH1,CH5の各出力データは図12(a)に示すようになるので、これに対して紙葉類Pの両端部が占める面積率を各領域ごとに求める。求めたCH1の出力データに対する面積率のイメージは図12(b)に示すようになり、CH5の出力データに対する面積率のイメージは図12(c)に示すようになり、これらはスキュー・スライド検出部13内の図示しないメモリに格納される。
外側センサ処理部8は、たとえば、専用のCPUから構成されていて、スキュー・スライド検出部13内のメモリに格納されたCH1,CH5の面積率とCH1,CH5の出力データとを比較して総合的に厚さを求める処理を行なう。
すなわち、画像メモリ5内のCH1の出力データのイメージを図13(a)に示す。CH1の出力データ値は面積率に比例しているとの仮定の基に、画像メモリ5内のCH1の出力データに対して、求めた面積率(図13(b)参照)の逆数を掛けることで画像を再現するものである。CH1の復元画像例を図13(c)に示す。CH5の出力データに対しても同様な処理を行なう。
次に、上記のような構成において、第2の実施の形態に係る動作を図14に示すフローチャートを参照して説明する。なお、第1の実施の形態と異なる点は、ステップS7のスキュー・スライド検出処理が追加された点と、それに伴いステップS5の外側センサ処理の内容が変更された点にあり、その他は前述した第1の実施の形態と同様であるので、同様な部分には同一符号を付して詳細な説明は省略し、異なる部分についてだけ詳細に説明する。
紙葉類Pが搬送されてきて、スキュー・スライド検出部13において、図11のような紙葉類Pの透過画像P′が取込まれたとすると、前述したように、紙葉類Pの4隅を検出し、図12に示すように、CH1,CH5の各出力データに対して紙葉類Pの両端部が占める面積率を各領域ごとに求め、メモリに格納する(ステップS7)。
ステップS5において、外側センサ処理部8は、まず、前述したように、画像メモリ5内のCH1,CH5の各出力データに対してステップS7で求めた面積率の逆数を掛けることで画像を再現する。CH1の復元画像例を図13(c)に示す。
次に、外側センサ処理部8は、この復元画像、すなわち、復元されたCH1の出力データとCH5の出力データとを、各領域ごとに加算してその平均値をそれぞれ求めることで1つの出力データを生成する。
次に、この生成した1つの出力データに対し、内側センサ処理と同様に、それぞれ隣り合う2つの領域のデータの平均値を求めることで、図7(c)に示すような結果Xi(i=0,1,2,…,12)を得る。その後、内側センサ処理と同様に、図9に示すフローチャートにしたがった処理を実行することにより、RESULTを求める。
次に、第3の実施の形態について説明する。
図15は、第3の実施の形態に係る紙葉類の厚さ検知装置の構成を概略的に示すものである。第3の実施の形態の第1の実施の形態と異なる点は、補正処理手段としてのスキュー・スライド補正部14が追加された点と、それに伴い外側センサ処理部8の処理内容が変更された点にあり、その他は前述した第1の実施の形態と同様であるので、同様な部分には同一符号を付して詳細な説明は省略し、異なる部分についてだけ詳細に説明する。
スキュー・スライド補正部14は、たとえば、専用のCPUから構成されていて、図16に示すフローチャートにしたがった補正処理を行なう。すなわち、画像メモリ5から両外側の厚さ検知器2,2(CH1,CH5)の各出力データをそれぞれ読出し、この読出した外側の厚さ検知器2(CH1)の出力データと外側の厚さ検知器2(CH5)の出力データとを対応する領域ごとに加算し、この各領域ごとの加算結果があらかじめ定められた閾値(本例では「150〜300」に設定)の範囲内に入っているか否かを判定する(ステップS11)。
この判定の結果、閾値(150〜300)の範囲内に入っていない場合は、当該領域の出力データを特定の値、この例では「0」で置き換え(ステップS12)、閾値(150〜300)の範囲内に入っている場合は、当該領域の出力データを1つ前の領域のデータ(濃度)を基に補正を行なう(ステップS13)。
具体的には、下記のような計算式を用いる。ただし、CH1に関して、Xi(CH*)はCH*のi番目の領域の出力データを表す。補正後の出力データはXi′で表す。CH5に関してはXの代りにYで表す。計算して作成した補正後のCH1,CH5の各出力データ例を図17に示す。
Xi′(CH1)=Xi(CH1)×(Xi−1(CH1)+Xi−1(CH5))
/(2×Xi−1(CH1))
Yi′(CH5)=Yi(CH5)×(Yi−1(CH1)+Yi−1(CH5))
/(2×Yi−1(Ch5))
i番目の領域の出力データに対する処理が終了した後、次の領域(i+1番目)の出力データに対する処理に進む。なお、この例では、iは9〜17に対して処理をしている。
次に、上記のような構成において、第3の実施の形態に係る動作を図18に示すフローチャートを参照して説明する。なお、第1の実施の形態と異なる点は、ステップS8のスキュー・スライド補正処理が追加された点と、それに伴いステップS5の外側センサ処理の内容が変更された点にあり、その他は前述した第1の実施の形態と同様であるので、同様な部分には同一符号を付して詳細な説明は省略し、異なる部分についてだけ詳細に説明する。
ステップS4の内側センサ処理が終了すると、スキュー・スライド補正部14は、画像メモリ5からCH1,CH5の各出力データをそれぞれ読出し、前述したように、図16に示すフローチャートにしたがった補正処理を行なう(ステップS8)。
次に、外側センサ処理部8は、補正後のCH1の出力データとCH5の出力データとを、各領域ごとに加算してその平均値をそれぞれ求めることで1つの出力データを生成する。
次に、この生成した1つの出力データに対し、内側センサ処理と同様に、それぞれ隣り合う2つの領域のデータの平均値を求めることで、図7(c)に示すような結果Xi(i=0,1,2,…,12)を得る。その後、内側センサ処理と同様に、図9に示すフローチャートにしたがった処理を実行することにより、RESULTを求める。
このように、紙葉類の全面にわたって厚さを検知するために、複数の厚さ検知器を紙葉類の搬送路に対し搬送方向と直交方向に並設する場合、紙葉類の搬送状態(スキューやスライド等)に対する不安定さに対して、両外側の厚さ検知器の各出力を相補的に用いることによって、紙葉類全面の厚さを搬送状態の影響を受けることなく常に安定かつ高精度に検知することができる。
本発明の第1の実施の形態に係る紙葉類の厚さ検知装置の構成を概略的に示すブロック図。 厚さ検知器の概略構成を示す模式図。 複数の厚さ検知器の配置例を示す模式図。 厚さ検知器から得られるアナログ信号の補正処理を説明する波形図。 画像メモリに格納される厚さ検知器の出力データのイメージを示す図。 内側センサ処理部の処理を説明するための図。 外側センサ処理部の処理を説明するための図。 第1の実施の形態に係る動作を説明するフローチャート。 内側センサ処理部の処理を説明するためのフローチャート。 本発明の第2の実施の形態に係る紙葉類の厚さ検知装置の構成を概略的に示すブロック図。 スキュー・スライド検出部内のメモリに格納される紙葉類の透過画像のイメージを示す図。 スキュー・スライド検出部の処理を説明するための図。 スキュー・スライド検出部の処理を説明するための図。 第2の実施の形態に係る動作を説明するフローチャート。 本発明の第3の実施の形態に係る紙葉類の厚さ検知装置の構成を概略的に示すブロック図。 スキュー・スライド補正部の処理を説明するためのフローチャート。 スキュー・スライド補正部の処理を説明するための図。 第3の実施の形態に係る動作を説明するフローチャート。
符号の説明
P…紙葉類(有価証券等)、1…データ入力部(データ入力手段)、2〜2…厚さ検知器、3…センサ駆動部、4…アナログ処理・A/D変換部(第1の処理手段)、5…画像メモリ(記憶手段)、6…CPU、7…内側センサ処理部(第2の処理手段)、8…外側センサ処理部(第3の処理手段)、9…判定部(判定手段)、10…出力部、13…スキュー・スライド検出部(搬送状態検出手段)、14…スキュー・スライド補正部(補正手段)、21…基準ローラ(搬送ローラ、基準面)、22…可動ローラ(検知ローラ、可動部材)、23…変位センサ。

Claims (8)

  1. 基準面およびこの基準面に対向配設された可動部材を有し、搬送路によって搬送される紙葉類を前記基準面と可動部材との間に通過させることにより前記可動部材を変位させてその変位量に応じた信号を出力する厚さ検知器を前記搬送路に対し搬送方向と直交方向に複数並設し、これら複数の厚さ検知器の各出力により紙葉類の厚さを判定する紙葉類の厚さ検知装置において、
    前記並設された複数の厚さ検知器の各出力をそれぞれ処理することにより前記紙葉類の搬送方向に沿った複数の領域の厚さデータに変換して記憶手段に格納する第1の処理手段と、
    前記並設された複数の厚さ検知器のうち両外側を除く内側の複数の厚さ検知器の各出力データを前記記憶手段からそれぞれ読出し、この読出した内側の厚さ検知器の各出力データに対してそれぞれ所定の処理を施すことにより厚さの度合を求める第2の処理手段と、
    前記並設された複数の厚さ検知器のうち前記内側の厚さ検知器を除く両外側の厚さ検知器の各出力データを前記記憶手段からそれぞれ読出し、この読出した外側の厚さ検知器の各出力データに対してそれぞれ所定の処理を施すことにより厚さの度合を求める第3の処理手段と、
    前記第2の処理手段および第3の処理手段により求められた厚さの度合に基づき当該紙葉類の厚さを判定する判定手段と、
    を具備したことを特徴とする紙葉類の厚さ検知装置。
  2. 前記第2の処理手段は、前記記憶手段から読出した内側の厚さ検知器の各出力データに対し、紙葉類の搬送方向にそれぞれ隣り合う2つの領域のデータの平均値を求め、この求めた各領域の平均値をあらかじめ定められた閾値と比較し、その比較結果に基づき厚さの度合を求めることを特徴とする請求項1記載の紙葉類の厚さ検知装置。
  3. 前記第3の処理手段は、前記記憶手段から読出した外側の厚さ検知器の各出力データの平均値を各領域ごとに求めて1つの出力データを生成し、この生成した出力データに対し、紙葉類の搬送方向にそれぞれ隣り合う2つの領域のデータの平均値を求め、この求めた各領域の平均値をあらかじめ定められた閾値と比較し、その比較結果に基づき厚さの度合を求めることを特徴とする請求項1記載の紙葉類の厚さ検知装置。
  4. 前記紙葉類の搬送状態を検出する搬送状態検出手段をさらに具備し、
    前記第3の処理手段は、前記記憶手段から読出した外側の厚さ検知器の各出力データに対し、前記搬送状態検出手段により検出された紙葉類の搬送状態に応じて当該搬送状態の影響を除去する所定の補正を行ない、この補正を行なった後の外側の厚さ検知器の各出力データに対してそれぞれ所定の処理を施すことにより厚さの度合を求めることを特徴とする請求項1記載の紙葉類の厚さ検知装置。
  5. 前記搬送状態検出手段は、前記搬送される紙葉類の搬送状態として紙葉類の大きさを求めるものであり、
    前記第3の処理手段は、前記搬送状態検出手段により検出された紙葉類の大きさに基づき、当該紙葉類の搬送方向と直交する方向の両側部が前記外側の厚さ検知器に対応する面積率を各領域ごとに求め、この求めた各領域ごとの面積率の逆数を前記記憶手段から読出した外側の厚さ検知器の各出力データに対して対応する領域ごとに掛け算し、この掛け算後の外側の厚さ検知器の各出力データに対してそれぞれ所定の処理を施すことにより厚さの度合を求めることを特徴とする請求項4記載の紙葉類の厚さ検知装置。
  6. 前記並設された複数の厚さ検知器のうち前記内側の厚さ検知器を除く両外側の厚さ検知器の各出力データを前記記憶手段からそれぞれ読出し、この読出した外側の厚さ検知器の各出力データに対して1つ前の領域のデータに基づき所定の補正を行なう補正処理手段をさらに具備し、
    前記第3の処理手段は、前記補正処理手段により補正された後の外側の厚さ検知器の各出力データに対してそれぞれ所定の処理を施すことにより厚さの度合を求めることを特徴とする請求項1記載の紙葉類の厚さ検知装置。
  7. 前記補正処理手段は、前記記憶手段から読出した外側の厚さ検知器の各出力データを対応する各領域ごとに加算し、この各領域ごとの加算結果があらかじめ定められた所定の範囲内に入っているか否かを判定し、所定の範囲内に入っていない場合は当該領域のデータを特定の値に置き換え、所定の範囲内に入っている場合は当該領域のデータを1つ前の領域のデータに基づき所定の補正を行なうことを特徴とする請求項6記載の紙葉類の厚さ検知装置。
  8. 基準面およびこの基準面に対向配設された可動部材を有し、搬送路によって搬送される紙葉類を前記基準面と可動部材との間に通過させることにより前記可動部材を変位させてその変位量に応じた信号を出力する厚さ検知器を前記搬送路に対し搬送方向と直交方向に複数並設し、これら複数の厚さ検知器の各出力により紙葉類の厚さを判定する紙葉類の厚さ検知方法において、
    前記並設された複数の厚さ検知器の各出力をそれぞれ処理することにより前記紙葉類の搬送方向に沿った複数の領域の厚さデータに変換して記憶手段に格納する第1の処理ステップと、
    前記並設された複数の厚さ検知器のうち両外側を除く内側の複数の厚さ検知器の各出力データを前記記憶手段からそれぞれ読出し、この読出した内側の厚さ検知器の各出力データに対してそれぞれ所定の処理を施すことにより厚さの度合を求める第2の処理ステップと、
    前記並設された複数の厚さ検知器のうち前記内側の厚さ検知器を除く両外側の厚さ検知器の各出力データを前記記憶手段からそれぞれ読出し、この読出した外側の厚さ検知器の各出力データに対してそれぞれ所定の処理を施すことにより厚さの度合を求める第3の処理ステップと、
    前記第2の処理ステップおよび第3の処理ステップにより求められた厚さの度合に基づき当該紙葉類の厚さを判定する判定ステップと、
    を具備したことを特徴とする紙葉類の厚さ検知方法。
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