JP2007068603A - 導尿バッグ用カバー - Google Patents

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Abstract

【課題】
導尿バッグ本体の外側を覆って当該導尿バッグ本体の目視を困難とし得るとともに、導尿バッグのベッドへの係止や導入管の外部への延設を容易とすることができ、且つ、導尿バッグへの脱着が容易な導尿バッグ用カバーを提供する。
【解決手段】
導尿バッグ本体1の正面側を覆うことが可能な第1カバー部7aと、当該導尿バッグ本体1の背面側を覆うことが可能な第2カバー部7bと、第1カバー部7aと第2カバー部7bとに亘って形成され、導入管2と係止ベルト6とを外部に延設させ得る窓部7d、7fが形成された第3カバー部7c、7eとを有し、第1カバー部7a、第2カバー部7b及び第3カバー部7c、7eが一体的に成形されたシート状部材から成るとともに、第1カバー部7a及び第2カバー部7bを連結させて尿道バッグ本体1の側面を覆う面ファスナMa、Mbを具備した導尿バッグ用カバー7である。
【選択図】図2

Description

本発明は、導尿バッグの外側を覆って導尿バッグ本体の外部からの目視を困難とするための導尿バッグ用カバーに関するものである。
一般に、病院等医療機関における寝たきりの患者の尿を収容するための導尿バッグは、内部に所定量の尿を収容し得る導尿バッグ本体と、該導尿バッグ本体上部から延設された導入管と、導尿バッグ本体を患者が横臥するベッドに係止し得る係止ベルトとが形成されているとともに、導尿バッグ本体は、その内部が目視できるよう透明部材にて構成されていた。これにより、係止ベルトをベッドに係止して導尿バッグ本体を当該ベッドに吊した状態で使用できるとともに、導尿バッグ本体の内部を目視して収容された尿が所定量に達したか否かを判断することができる。尚、請求項に係る発明と関連性を有する技術の蓄積がなく、記載すべき先行技術文献情報はない。
しかしながら、上記の如き導尿バッグにおいては、尿を収容した導尿バッグ本体の内部が常時目視され得る状態とされているため、周囲の患者やその患者の介護者、或いは見舞い等に訪れた第三者に対して不快さ与えてしまう虞があった。また、患者本人も自身の尿を常時目視可能な状態とされることにより辛い場合もある。
更に、一般の導尿バッグは、ベッドに係止されて使用されるとともに導入管が延設されているため、単に導尿バッグ本体を目隠しのためのシート等で覆った場合、係止や導入管の外部への延設を困難としてしまう虞があった。然るに、本出願人は、上記問題点を解決すべく鋭意検討するとともに、導尿バッグへの装着及び導尿バッグ本体に収容された尿量の確認を容易とするカバーについて検討した。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、導尿バッグ本体の外側を覆って当該導尿バッグ本体の目視を困難とし得るとともに、導尿バッグのベッドへの係止や導入管の外部への延設を容易とすることができ、且つ、導尿バッグへの脱着が容易な導尿バッグ用カバーを提供することにある。
請求項1記載の発明は、所定量の尿を収容し得るとともに内部が目視可能とされた導尿バッグ本体と、該導尿バッグ本体上部から延設されて当該導尿バッグ本体内に尿を導入する導入管と、前記導尿バッグ本体上部に形成されてベッドに係止可能な係止部とが形成された導尿バッグの外側を覆って導尿バッグ本体の外部からの目視を困難とするための導尿バッグ用カバーであって、前記導尿バッグ本体の正面側を覆うことが可能な第1カバー部と、当該導尿バッグ本体の背面側を覆うことが可能な第2カバー部と、前記第1カバー部と第2カバー部とに亘って形成され、前記導尿バッグ本体の上部を覆うとともに、前記導入管と係止部とを外部に延設させ得る窓部が形成された第3カバー部とを有し、前記第1カバー部、第2カバー部及び第3カバー部が一体的に成形されたシート状部材から成るとともに、前記第1カバー部及び第2カバー部を連結させて前記尿道バッグ本体の側面を覆う連結手段を具備したことを特徴とする。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の導尿バッグ用カバーにおいて、前記第1カバー部及び第2カバー部における前記導尿バッグ本体と対向する面には、消臭のための消臭手段が固定されたことを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項2記載の導尿バッグ用カバーにおいて、前記消臭手段は、前記第1カバー部及び第2カバー部に一体成形されるとともに竹炭を混入したウレタンフォームから成ることを特徴とする。
請求項4記載の発明は、請求項1〜請求項3の何れか1つに記載の導尿バッグ用カバーにおいて、前記導尿バッグ本体の下方を開放させて成ることを特徴とする。
請求項1の発明によれば、窓部から係止部及び導入管を外部に延設させることができ、第1カバー部、第2カバー部及び第3カバー部にて尿道バッグ本体の正面側、背面側及び上部を覆うとともに、連結手段にて第1カバー部及び第2カバー部を連結させて尿道バッグ本体の側面を覆うことができるので、導尿バッグ本体の外側を覆って当該導尿バッグ本体の目視を困難とし得るとともに、導尿バッグのベッドへの係止や導入管の外部への延設を容易とすることができ、且つ、導尿バッグへの脱着を容易とすることができる。
請求項2の発明によれば、第1カバー部及び第2カバー部における導尿バッグ本体と対向する面には、消臭のための消臭手段が固定されたので、尿道バッグ本体を目視困難とするとともに、消臭を行うことができ、外部へ尿の臭いが漏れてしまうのを抑制することができる。
請求項3の発明によれば、消臭手段は、第1カバー部及び第2カバー部に一体成形されるとともに竹炭を混入したウレタンフォームから成るので、消臭効果に加え、ウレタンフォームによる衝撃吸収効果をも付与させることができる。
請求項4の発明によれば、導尿バッグ本体の下方を開放させて成るので、導尿バッグ用カバーを取り付けたままで導尿バッグ本体から尿を排出させることができる。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら具体的に説明する。
本実施形態に係る導尿バッグ用カバーは、導尿バッグの外側を覆って導尿バッグ本体の外部からの目視を困難とするためのものであり、適用される導尿バッグは、図1に示すように、導尿バッグ本体1と、導入管2と、導出管3と、閉塞手段4と、係止部としての係止ベルト6とから主に構成されている。
導尿バッグ本体1は、所定量の尿を収容し得るとともに内部が目視可能なように透明又は半透明な可撓性部材から成るものであり、その表面には収容した尿の量を把握し得る目盛り等が印刷されている。然るに、導尿バッグ本体1は、収容する尿の増加に伴い膨らんで、一定量の尿を保持し続けることが可能とされており、収容した尿の量を外部から目視して規定量(収容可能量)に達したか否かが判断可能とされている。
かかる導尿バッグ本体1の上部における隅部には、樹脂等から成る導入部1bが一体形成されており、かかる導入部1bから導入管2が延設されている。かかる導入管2は、その先端が患者側に延びて採取した尿を流通させることが可能とされるとともに、導入部1bを介して導尿バッグ本体1内部と連通しており、当該導尿バッグ本体1内に尿を導入し得るものである。
また、導尿バッグ本体1の下部における略中央からは、導出管3が延設されている。かかる導出管3は、導尿バッグ本体1内と連通して当該導尿バッグ本体1内の尿を外部に吐出可能とされたもので、同図実線の状態から二点鎖線の状態まで揺動可能とされている。また、導出管3の途中には、当該導出管3の流路を閉塞して尿の吐出を規制するための閉塞手段4が形成されている。
そして、通常時(尿の非吐出時)においては、導出管3は、閉塞手段4にてその流路が閉塞されているとともに、その先端が導尿バッグ本体1の下隅部に一体的に形成された収容部1aに収容され、導尿バッグ本体1内での尿の収容を可能としている。尿が規定量に達して排出する際には、導出管3を揺動させて二点鎖線の如き向きとするとともに、閉塞手段4による閉塞を解除して収容した尿を外部に吐出し得るようになっている。
一方、導尿バッグ本体1の上部には、当該導尿バッグ本体1の上端に沿って棒状部材5が形成されている。かかる棒状部材5は、例えば比較的強度が高い樹脂製のものから成り、この棒状部材5の下部を通して係止ベルト6が形成されている。この係止ベルト6は、導尿バッグをベッド(不図示)に係止可能とされたもので、具体的には、ベッドを構成するフレームの一部に巻き付けた状態で、先端6bを基端の挿通孔6aに挿通させることにより、係止が可能とされている。
ここで、本実施形態に係る導尿バッグ用カバーは、上記の如き導尿バッグの外側を覆って目視を困難とすべく例えば革や可撓性に富んだ樹脂等から成るものであり、図2に示すように、第1カバー部7a、第2カバー部7b、及び第3カバー部7c、7eが一体的に成形されたシート状部材から成るとともに、消臭手段としてのウレタンフォーム8、9が形成されたものである。
第1カバー部7aは、導尿バッグ本体1の正面側を覆うことが可能とされ、導尿バッグの全体形状にほぼ倣った形状(但し、導尿バッグの寸法より若干大きな寸法)とされた部位である。かかる第1カバー部7aにおける導尿バッグ本体1と対向する面(裏面)には、ウレタンフォーム8が一体成形にて固定されているとともに、このウレタンフォーム8における当該導尿バッグ本体1の導入部1b及び導出管3と対峙する位置には切欠部8b、8aがそれぞれ形成されている。
第2カバー部7bは、導尿バッグ本体1の背面側を覆うことが可能とされ、第1カバー部7aと同様、導尿バッグの全体形状にほぼ倣った形状(但し、導尿バッグの寸法より若干大きな寸法)とされた部位である。かかる第2カバー部7bにおける導尿バッグ本体1と対向する面(裏面)にも、第1カバー部7aと同様、ウレタンフォーム9が一体成形にて固定されている。
ところで、ウレタンフォーム8及び9は、粉末状の竹炭を混入したウレタンを所定形状に発泡させて得られたもので、本導尿バッグ用カバー7と一体成形にて固定されたものである。これにより、混入された竹炭の消臭効果により、導尿バッグ用カバー7の外部へ尿の臭いが漏れてしまうのを抑制することができるとともに、竹炭の抗菌効果により、導尿バッグ用カバー内部を衛生的に保つことができる。尚、上記とは異なる機能を持った材料をウレタンフォーム8、9に混入させ、別個の効果をも奏させるようにしてもよい。
第3カバー部7c、7eは、第1カバー部7aと第2カバー部7bとに亘って形成され、導尿バッグ本体1の上部を覆うとともに、係止ベルト6を外部に延設させ得る窓部7dと、導入管2を外部に延設させ得る窓部7fとが形成されたものである。即ち、図3で示すように、本実施形態に係る導尿バッグ用カバー7で導尿バッグを覆った際、その上部が開口して窓部7d及び7fを形成するよう構成されており、導入管2による導尿バッグ本体1への尿の導入、及び係止ベルト6によるベッドへの係止を可能としているのである。
また、同図に示すように、導尿バッグ用カバー7で導尿バッグを覆った際、ウレタンフォーム8の切欠部8b及び8aに、導尿バッグ本体1の導入部1b及び導出管3が嵌り込むようになっているため、当該導入部1b及び導出管3とウレタンフォーム8との干渉を防止でき、変形等を回避することができる。更に、第1カバー部7a及び第2カバー部7bに竹炭を混入したウレタンフォーム8、9を一体成形させているので、竹炭による消臭効果に加え、ウレタンフォームによる衝撃吸収効果をも付与させることができる。
更に、第1カバー部7aの同図中左端及び右端と、第2カバー部7bの左端及び右端には、それぞれ連結手段としての面ファスナMa及びMb(具体的には、鍵状構造を有する部材Maとこれと係合し得るループ状構造を有する部材Mbの一対の部材から成るマジックテープ(登録商標))が形成されている。即ち、図3で示すように、導尿バッグを覆った状態で面ファスナMaとMbとを接着させると、これら面ファスナMa及びMbが導尿バッグ本体1の側面を覆うよう構成されているのである。
これにより、導尿バッグ本体1の下方を除く外側のほぼ全域を覆って当該導尿バッグ本体1の目視を困難とし得るとともに、導尿バッグのベッドへの係止や導入管2の外部への延設を容易とすることができる。同時に、本実施形態の導尿バッグ用カバー7によれば、面ファスナMa、Mbを接着させることにより導尿バッグに装着でき、且つ、当該面ファスナMa、Mbを離間させることにより取り外すことが可能とされるので、導尿バッグへの脱着を容易とすることができる。
尚、導尿バッグ本体1の上部には、第3カバー部7c、7eと同様に当該導尿バッグ本体1の上部(厳密には図3中上部における右側隅部)を覆うための一対の面ファスナMc、Mdが形成されており、これら面ファスナMc及びMdを接着させることにより、窓部7fの一方の縁部(図2における右縁部)が形成されることとなる。本実施形態においては、上記の如き面ファスナを用いて導尿バッグ本体1の側面及び上部を覆っているが、他の形態の連結手段にて第1カバー部7aと第2カバー部7bとを連結させつつ側面及び上部を覆うようにしてもよい。
更に、本実施形態の導尿バッグ用カバー7においては、導尿バッグ本体1の正面、背面及び側面と上部とを覆っており、下方を開放させているため、図3の二点鎖線で示すように、導出管3を揺動させて、その先端を下方へ向けることができるので、閉塞手段4による閉塞を解除すれば、導尿バッグ用カバー7を取り付けたままで導尿バッグ本体1から尿を排出させることができる。
上記したように、本実施形態に係る導尿バッグ用カバー7によれば、導尿バッグ本体1の外側を覆って当該導尿バッグ本体1の目視を困難とし得るとともに、導尿バッグのベッドへの係止や導入管2の外部への延設を容易とすることができ、且つ、導尿バッグへの脱着を容易とすることができる。また、ウレタンフォーム8及び9に混入された竹炭の消臭効果により、導尿バッグからの臭いが外部に漏れるのを抑制することができるとともに、抗菌効果によってより衛生的とすることができる。
以上、本実施形態について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば導尿バッグに装着した状態の第1カバー部7aと第2カバー部7bにおける下部を面ファスナ等で連結させ、当該導尿バッグ本体1の下方をも覆うよう構成してもよい。適用される導尿バッグの係止部は、上記の如く係止ベルト以外のもの(例えばフック状のもの等)であってもよい。
また、本実施形態においては、ウレタンフォームに竹炭を混入させて消臭手段を構成しているが、消臭作用を有した他の形態のものを導尿バッグ用カバーに固定させるようにしてもよい。勿論、ウレタンフォームを廃し、単に第1カバー部7a、第2カバー部7b及び第3カバー部7cが一体的に形成されたシート状部材から成るようにしてもよい。
導尿バッグ本体の正面側を覆うことが可能な第1カバー部と、当該導尿バッグ本体の背面側を覆うことが可能な第2カバー部と、第1カバー部と第2カバー部とに亘って形成され、導尿バッグ本体の上部を覆うとともに、導入管と係止部とを外部に延設させ得る窓部が形成された第3カバー部とを有し、第1カバー部、第2カバー部及び第3カバー部が一体的に成形されたシート状部材から成るとともに、第1カバー部及び第2カバー部を連結させて尿道バッグ本体の側面を覆う連結手段を具備した導尿バッグ用カバーであれば、外観形状が異なるもの或いは他の機能が付加されたものにも適用することができる。
本発明の導尿バッグ用カバーが適用される導尿バッグを示す正面図 同導尿バッグ用カバーを示す模式図 同導尿バッグ用カバーであって導尿バッグの外側を覆った状態を示す斜視図
符号の説明
1 導尿バッグ本体
2 導入管
3 導出管
4 閉塞手段
5 棒状部材
6 係止ベルト(係止部)
7 導尿バッグ用カバー
7a 第1カバー部
7b 第2カバー部
7c、7e 第3カバー部
7d、7f 窓部
8、9 ウレタンフォーム(消臭手段)
Ma、Mb 面ファスナ(連結手段)

Claims (4)

  1. 所定量の尿を収容し得るとともに内部が目視可能とされた導尿バッグ本体と、該導尿バッグ本体上部から延設されて当該導尿バッグ本体内に尿を導入する導入管と、前記導尿バッグ本体上部に形成されてベッドに係止可能な係止部とが形成された導尿バッグの外側を覆って導尿バッグ本体の外部からの目視を困難とするための導尿バッグ用カバーであって、
    前記導尿バッグ本体の正面側を覆うことが可能な第1カバー部と、
    当該導尿バッグ本体の背面側を覆うことが可能な第2カバー部と、
    前記第1カバー部と第2カバー部とに亘って形成され、前記導尿バッグ本体の上部を覆うとともに、前記導入管と係止部とを外部に延設させ得る窓部が形成された第3カバー部と、
    を有し、前記第1カバー部、第2カバー部及び第3カバー部が一体的に成形されたシート状部材から成るとともに、前記第1カバー部及び第2カバー部を連結させて前記尿道バッグ本体の側面を覆う連結手段を具備したことを特徴とする導尿バッグ用カバー。
  2. 前記第1カバー部及び第2カバー部における前記導尿バッグ本体と対向する面には、消臭のための消臭手段が固定されたことを特徴とする請求項1記載の導尿バッグ用カバー。
  3. 前記消臭手段は、竹炭を混入したウレタンフォームから成ることを特徴とする請求項2記載の導尿バッグ用カバー。
  4. 前記導尿バッグ本体の下方を開放させて成ることを特徴とする請求項1〜請求項3の何れか1つに記載の導尿バッグ用カバー。
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