JP2007068455A - 観賞用水槽 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】一つ又は複数個の透明な仕切り板を備える観賞用水槽であって、前記仕切り板の面は、前記観賞用水槽の観賞用正面に平行に設けられ、前記仕切り板により隔てられた水槽の区画は横方向の長さが奥行き方向の長さより大きいことを特徴とする。
【選択図】図1
Description
これらの通常の1槽式観賞用水槽は1種類の観賞魚用としては適しているが、多種類の観賞魚用としては不適切な場合が多い。
特に、肉食魚、草食魚を問わずサイズのある程度以上異なる魚類を混泳させることは一般に困難であり、アクアリストにとり長年の悩みの種であった。
しかしながら、それでは観賞魚を個々別々に観賞するしかなく、視線方向の前後(遠近)にこれらの魚類の組が混泳している状態で観賞するという観賞の妙が得られなかった。
請求項1、3に係る発明によれば、仕切り板の横方向の長さは、区画の奥行方向の長さより大きくとってあるので、魚類が一般に区画内の最長手方向に遊泳するという習性に従い、観賞魚の大部分を、大部分の時間、水槽の仕切り板で区分された区画内で横方向に遊泳させることができる。
この習性を確実に発揮させるためには、仕切り板の横方向の長さは区画の奥行方向の長さの1.5倍以上にとることが好ましい。
即ち、前記仕切り板を傾斜させて前記上部溝に挿入し、前記仕切り板の上端が前記上部溝の底部に到達した後、前記仕切り板を前記下部支持体に妨害されずに前記下部溝に挿入することができ、前記仕切り板の下端が前記下部溝の底部に到達した状態でも、前記仕切り板の上端が前記上部溝内にあることにより、前記仕切り板が上、下部支持体により固定される。
魚類などの水棲生物は一般に移動可能な距離の大きい方向に移動するという習性に従って、どの水槽区画でも大部分は横方向(上下左右方向、概ね左右方向)に回遊する。
それだけでなく、観賞魚類は一般に仕切り板などに当たって方向転換をすることを嫌うので、周回しながら回遊できることは観賞魚の習性に好適である。
図1〜6は各々第1〜6の実施例を示す観賞用水槽の模式図である。
これらの図において、内部の構造を明確に示すため、観賞用水槽10の壁面はすべて透明にしてある。
ここで、幅Wと高さHのうち、少なくとも幅Wは、奥行D1、D2よりも大きく、好ましくは1.5倍以上とする。
観賞魚41、42は上記の習性により概ね奥行方向ではなく上下左右方向に、概ね左右方向に、側部を明示しながら動くので、観賞者は、大魚42が小魚41を傷つける心配をすることなく観賞できる。
例えば、上記の大魚と小魚の他、肉食魚と草食魚及び/又はサンゴ・クラゲ・イソギンチャクを含む無脊椎水棲動物、草食魚と水草などのような攻撃性生物と被攻撃性生物の組み合わせが観賞可能になる。
また、水槽の区画にはる水を各々、アルカリ性水と酸性水とすることにより、好アルカリ性水棲生物(アフリカ原産の魚類に多い)と好酸性水棲生物(南米産の魚類に多い)の組み合わせが観賞可能になる。
また、水槽の区画にはる水を各々、硬水と軟水とすることにより、好硬水水棲生物と好軟水棲生物の組み合わせが観賞可能になる。
以上に限らず、その他の異なる水質の水を好む水棲生物の組み合わせが観賞可能になる。
上記実施例1に説明したように、これらの組み合わせに限定されないのは言うまでもない。そして、水槽区画が3つあることにより、実施例1よりもさらに多様な組み合わせが可能になる。
即ち、断面は2つの長さWの直線部分と各々半径R1、R2、R3(R1>R2>R3)の2つの半円部分からなり、直線部分に垂直な矢印x方向からの観賞を想定している。
直線部分の長さWと高さHのうち少なくとも直線部分の長さWは、2×R3、R2−R3、R1−R2の中の最大のものの1.5倍よりも大きいことが好ましい。
上記実施例2などに説明したように、これらの組み合わせに限定されないのは言うまでもない。そして、魚類は概ね水槽の区画を周回できるので、実施例3よりもさらに多様な組み合わせの回遊形態が観賞可能になる。
上部支持体は水槽10の波返し板を兼ねていてもよく、下部支持体は、通常水槽の底砂に埋没させることができるので美観を損なわない。
(上、下部支持体52、54も同様である。)
このようにして、仕切り板の位置を簡単に変更できる、簡単で安価な観賞用水槽構造が提供される。
その場合、上部溝57の深さは、下部溝59の深さと等しくてもよい。
21、21a、22、22a、25、26、27 仕切り板
31、32、33 水位
41 観賞用の小魚
42 観賞用の大魚
43 観賞用の水草
51、52 上部支持体
53、54 下部支持体
56、57 上部溝
58、59 下部溝
61、62 吸水口
63 吸水管
64 濾過部
65 ポンプ
66 供給管
67、68 供給口
69a 切り欠き
69b 小孔
Claims (9)
- 一つ又は複数個の透明な仕切り板を備える観賞用水槽であって、前記仕切り板の面は、前記観賞用水槽の観賞用正面に平行に設けられ、前記仕切り板により隔てられた水槽の区画は、横方向の長さが奥行き方向の長さより大きいことを特徴とする観賞用水槽。
- 一つ又は複数個の仕切り板を備える観賞用水槽であり、前記仕切り板の各々の形状は円筒、楕円筒、角筒を含む筒状であって、前記仕切り板の各々は間隔を空けて、順次、前記観賞用水槽又は他の仕切り板の内部に収容されていることを特徴とする観賞用水槽。
- 前記筒状の仕切り板の横方向の長さは、隣接する前記観賞用水槽又は他の前記筒状の仕切り板との間隔より大きいことを特徴とする請求項2に記載の観賞用水槽。
- 前記仕切り板により分離された水槽の区画に各々、攻撃性水棲生物(肉食魚、大きいサイズの魚を含む)と、被攻撃性水棲生物(小さいサイズの魚、サンゴ・クラゲ・イソギンチャクを含む無脊椎水棲動物、水草を含む)とが収容されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の観賞用水槽。
- 前記仕切り板により分離された区画に各々、異なる水質の水と、前記異なる水質の水を好む水棲生物とが収容されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の観賞用水槽。
- 前記異なる水質の水と、前記異なる水質の水を好む水棲生物の組み合わせが、(a)海水及び海水棲生物と、淡水及び淡水棲生物、(b)酸性水及び好酸性水棲生物と、アルカリ性水及び好アルカリ性水棲生物、もしくは(c)硬水及び好硬水水棲生物と、軟水及び好軟水水棲生物、のいずれかであることを特徴とする請求項5に記載の観賞用水槽。
- 前記仕切り板の端部を固定するために、上方に開放された下部溝を有する下部支持体を底部内面に備え、下方に開放された、前記下部溝に対応する上部溝を有する上部支持体を上端の波返し部内面に備えた観賞用水槽であって、前記仕切り板が前記上、下部支持体により固定されることを特徴とし、前記上部溝及び下部溝が各々前記上部及び下部支持体上に、1個づつ、もしくは複数個づつ互いに並列に配置されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の観賞用水槽。
- 前記仕切り板の端部を固定するために、(以下、「左」「右」は前記観賞用正面から見た場合の方向である。)右方に開放された左側溝を有する左側部支持体を左側部内面に備え、前記左側溝に対応する、左方に開放された右側溝を有する右側部支持体を右側部内面に備えた観賞用水槽であって、前記仕切り板が前記左、右側部支持体により固定されることを特徴とし、前記左側溝及び右側溝が各々前記左側部及び右側部支持体上に、1個づつ、もしくは複数個づつ互いに並列に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の観賞用水槽。
- 前記仕切り板により分離された区画の水を浄化するシステムにおいて、吸水用の吸水管と、濾過後の浄化水の供給管が各々分岐されていて、前記区画の各々が前記分岐された吸水管と供給管を備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の観賞用水槽。
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- 2005-09-06 JP JP2005258415A patent/JP2007068455A/ja active Pending
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