JP2007068381A - Dc−dcコンバータ - Google Patents

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Abstract

【課題】 電力変換効率を高めるようにしたDC−DCコンバータを提供する。
【解決手段】 MOSFETMp0,Mp1…に流れる電流値を検出する検出抵抗Rpと、MOSFETMn0,Mn1…に流れる電流値を検出する検出抵抗Rnと、第1、第2の電流検出回路14,15と、検出された電流値に応じて出力される比較信号cpa,cpb,cpc…、cna,cnb,cnc…に基づいて選択信号lpa,lpb,lpc…、lna,lnb,lnc…を生成するラッチ回路16,17と、これらの選択信号lpa,lpb,lpc…、lna,lnb,lnc…によって選択されるセレクタ回路18と、プリドライバ回路19を備え、負荷1の大きさに見合ったMOSFETMp0,Mp1…、Mn0,Mn1…を選択するように構成されている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、PWM制御信号により半導体スイッチをオン・オフ制御することによって所定の直流電圧値に変換された電源電圧を負荷に供給するDC−DCコンバータに関し、とくに負荷の大きさが変動した場合の電力変換効率を高めるようにしたDC−DCコンバータに関する。
負荷に所定の直流電圧値に変換された電源電圧を供給するPWM制御方式のDC−DCコンバータでは、従来から多くの場合に、オン・オフ制御される半導体スイッチの電流効率が考慮されている。すなわち、オン・オフ制御される出力用半導体スイッチ、たとえばMOSFET(金属酸化物電界効果型トランジスタ、以下では単にMOSFETという。)のオン抵抗を小さく設計することによって、大きな負荷が接続された重負荷時において半導体スイッチのオン抵抗による電力損失(ロス)を抑えるようにしている。
MOSFETのオン抵抗を小さくするためには、DC−DCコンバータ内でMOSFETの占める面積を広げることが必要になるが、この面積に応じてMOSFETのゲート容量は大きくなる。すなわち、PWM制御方式のDC−DCコンバータでは、図7に示すようにMOSFETのオン抵抗によるロスが一定周波数、一定負荷電流であればMOSFETのサイズにより減少していく。これに対し、MOSFETのゲート容量での充放電電流によるロスは、MOSFETのサイズに比例して増加する。したがって、PWM制御方式のDC−DCコンバータでは、軽負荷の場合でもMOSFETのスイッチング周波数が同じであるため、MOSFETのゲート容量における充放電電流の損失は重負荷時の場合と変わらない。このため、軽負荷時では全体の消費電力に占めるMOSFETのゲート容量での電力損失の割合が増加して、DC−DCコンバータの電力変換効率を下げてしまう。
そこで、従来のPWM制御方式のDC−DCコンバータにおいても、出力用MOSFETのオン抵抗ロスとゲート容量における充放電電流によるロスとを勘案し、軽負荷時には負荷に流れる電流値に応じた最適サイズのMOSFETを選択することによって、軽負荷時のスイッチング動作でも電力変換効率を高く維持しようとする試みがなされている。
特許文献1には、スイッチング素子を複数並列に接続し、出力検知手段により負荷への出力を検出して、出力に応じて複数並列に接続されたスイッチング素子のうち動作させるスイッチング素子の数を可変するようにした電源装置の発明が記載されている。この発明は、重負荷時には複数並列に接続されたスイッチング素子を多く動作させ、軽負荷時には少しのスイッチング素子を動作させるので、大容量のスイッチング素子を用いることなく、重負荷時にもスイッチング素子に負担をかけず、また、軽負荷時には必要以上のスイッチング素子を駆動させないから電源変化効率を悪化させることをなくすことができるというものである。
また、特許文献2には大電力を供給可能としつつ軽負荷時での損失電力を軽減したDC−DCコンバータの発明の記載がある。この発明では、当該DC−DCコンバータの出力の大小に応じて、接続制御FETをオン・オフさせることにより、スイッチング制御信号によりスイッチングされるスイッチング素子(スイッチFET)の数を増減させることができる。したがって、たとえば電力供給の対象であるパソコン等の電子機器がスリープモード等では、供給すべき電力(電流)の減少に応じて、スイッチングされるスイッチFETの数をたとえば1個のみとする。これにより、DC−DCコンバータのスイッチFETにおける消費電力を減らして損失電力を低減し、軽負荷の場合における損失電力の占める割合の増加を回避することができるというものである。
特開平05−091745号公報(段落番号[0007]〜[0021]および図1〜図3) 特開2004−72964号公報(段落番号[0011]〜[0026]および図1)
ところが、従来のDC−DCコンバータでは、たとえばトランスの二次側に出力電流検出回路を設けて出力電流の大きさを検出することによりスイッチング素子の数を増減するようにしていたので、出力電流検出回路の検出抵抗によって電力変換効率が低下するだけでなく、出力インピーダンスを上げてしまう。そのために、DC−DCコンバータに接続されている負荷の大きさに変動があった場合、素早く対応することができないという問題があった。また、負荷電流の検出用端子を設けなければならないために、DC−DCコンバータを集積回路化する場合には不利であった。
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、上述した問題を解決するとともに、負荷に応じて最適なサイズの半導体スイッチを選択することで全体としての電力変換効率を高めるようにしたDC−DCコンバータを提供することを目的とする。
本発明では、上記問題を解決するために、PWM制御信号により半導体スイッチをオン・オフ制御することによって所定の直流電圧値に変換された電源電圧を負荷に供給するDC−DCコンバータにおいて、前記負荷と電源との間に複数の並列に接続された半導体スイッチからなる電流制御手段と、前記電流制御手段から前記負荷に出力される負荷電流値を検出し、前記半導体スイッチの選択に用いられる比較信号を生成する電流検出手段と、前記電流制御手段のオン・オフ制御に用いられるクロック信号に同期するタイミングで前記比較信号によって選択信号を生成し、該選択信号によって前記半導体スイッチを選択するセレクタ手段とを備えたことを特徴とするDC−DCコンバータが提供される。
本発明によれば、軽負荷時に電流制御手段として最適な数のMOSFETを選択することにより、全体としての効率は上昇することができる。また、電流制御手段のオン・オフ制御に用いられるクロック信号に同期するタイミングで選択信号によって半導体スイッチを選択するようにしたので、負荷の大きさに変動があったときに素早く対応できる。また、DC−DCコンバータを集積回路化するうえでも有利である。
以下、図面を参照してこの発明の実施の形態について説明する。
[実施の形態1]
図1は、実施の形態1に係るDC−DCコンバータの構成を示す回路図である。
図1に示すPWM制御方式のDC−DCコンバータは、負荷1に所定の直流電圧値に変換された電源電圧を供給するための基本的な回路として出力MOS回路10を備えている。この出力MOS回路10は、負荷1と電源PVccとの間に並列に接続された複数のpチャネル型のMOSFETMp0,Mp1…、および負荷1と接地電位GNDの間に並列に接続された複数のnチャネル型のMOSFETMn0,Mn1…からなる。また、PWM制御回路としては、負荷1に平滑用コイルLとコンデンサCを介して供給される出力電圧を検出するための出力電圧検知抵抗Ra,Rb、エラーアンプ11、発振回路(OSC)12、およびコンパレータ13を備え、エラーアンプ11では、出力電圧検知抵抗Ra,Rbの分圧点での電圧と基準電圧Eとが入力されて比較され、エラーアンプ11の出力と発振回路12から出力される鋸歯状波とをコンパレータ13で比較して出力MOS回路10の半導体スイッチをオン・オフ制御するときのデューティ(Duty)が決められている。
実施の形態1に係るDC−DCコンバータでは、これらの構成に加えて、ハイサイド側でMOSFETMp0,Mp1…に流れる電流値を検出する検出抵抗Rpと、ローサイド側でMOSFETMn0,Mn1…に流れる電流値を検出する検出抵抗Rnと、複数のコンパレータ41,42,43…、およびコンパレータ51,52,53…をそれぞれ含む第1、第2の電流検出回路14,15と、それぞれ第1、第2の電流検出回路14,15によって検出された電流値に応じて出力される比較信号cpa,cpb,cpc…、およびcna,cnb,cnc…に基づいて選択信号lpa,lpb,lpc…、およびlna,lnb,lnc…をそれぞれ生成するラッチ回路(Latch)16,17と、これらの選択信号lpa,lpb,lpc…、およびlna,lnb,lnc…によって選択されるスイッチ81a,81b,81c…、および82a,82b,82c…を含むセレクタ回路18と、セレクタ回路18を介して入力されるコンパレータ13のオン・オフ制御信号を出力MOS回路10に出力するプリドライバ回路19とを備え、負荷1の大きさに見合ったMOSFETMp0,Mp1…、Mn0,Mn1…を選択するように構成されている。
出力MOS回路10のハイサイド側には、電源PVccにコレクタが接続されたトランジスタTr1、Tr2が設けられている。このうちトランジスタTr1は、ベースが検出抵抗RpとMOSFETMp0,Mp1…のソースとの接続点に接続されるとともに、エミッタが第1の電流検出回路14の定電流源I1を介して接地されたエミッタフォロア回路を構成している。また、トランジスタTr2のベースはそのコレクタと接続され、エミッタが第1の電流検出回路14の各抵抗R0,R1,R2…、および定電流源I2からなる直列回路を介して接地されている。第1の電流検出回路14の各コンパレータ41,42,43…は、各反転入力端子(−)がトランジスタTr1のエミッタに接続され、各非反転入力端子(+)がそれぞれ抵抗R0,R1の接続点、R1,R2の接続点等々に接続されている。したがって、検出抵抗Rpで検出された電流値(Vrp)が電流検出回路14の各コンパレータ41,42,43…で比較され、比較信号cpa,cpb,cpc…がラッチ回路16に出力される。
出力MOS回路10のローサイド側には、MOSFETMn0,Mn1…の各ソースが検出抵抗Rnを介して接地電位に接続されている。これらのMOSFETMn0,Mn1…と検出抵抗Rnとの接続点電位Vrnは、第2の電流検出回路15の各コンパレータ51,52,53…の非反転入力端子(+)に供給されている。また、各コンパレータ51,52,53…の反転入力端子(−)には、負電圧源−Vrefと接地電位GNDの間に直列接続された抵抗R10,R11,R12…の各接続点に接続されている。したがって、ハイサイド側と同様に、検出抵抗Rnで検出された電流値(Vrn)が電流検出回路15の各コンパレータ51,52,53…で比較され、比較信号cna,cnb,cnc…がラッチ回路17に出力される。
ラッチ回路16,17には、それぞれ比較信号cpa,cpb,cpc…、およびcna,cnb,cnc…だけではなく、発振回路12からクロック信号clkが供給されるとともに、それぞれ選択信号lpa,lpb,lpc…、およびlna,lnb,lnc…が出力される。セレクタ回路18には、これらのラッチ回路16,17からそれぞれこれらの選択信号lpa,lpb,lpc…、およびlna,lnb,lnc…がクロック信号clkに同期して更新される信号として入力され、コンパレータ13の出力信号cmpを伝達するスイッチが選択される。なお、これらのラッチ回路16,17は、選択信号lpa,lpb,lpc…、およびlna,lnb,lnc…を1クロック期間だけ同一状態に保持するものである。
つぎに、上記のように構成されたDC−DCコンバータの動作を説明する。
図2は、実施の形態1に係るDC−DCコンバータの制御動作を示すタイミング図である。
最初に、検出抵抗Rpで検出された電流値に相当する電圧信号Vrpが、第1の電流検出回路14のコンパレータ41に設定された基準値Vpaより低くなると、コンパレータ41から出力される比較信号cpaはハイレベルH(High)になる。同様に、コンパレータ42,43…でも電圧信号Vrpがそれぞれ基準値Vpb,Vpc…より低くなると、比較信号cpb,cpc…がハイレベルHになる。ラッチ回路16では、比較信号cpa,cpb,cpc…が入力されると、クロック信号clkに同期して選択信号lpa,lpb,lpc…が更新・出力される。すなわち、ラッチ回路16の出力である選択信号lpa,lpb,lpc…はクロック信号clkの周期毎に一旦クリアされ、その直前の1周期に比較信号cpa,cpb,cpc…が一瞬でもハイレベルになっていればそれが記憶されて選択信号lpa,lpb,lpc…としてハイレベルHがセットされ、そうでない場合はローレベルLがセットされる。セレクタ回路18では、これらの選択信号lpa,lpb,lpc…に基づいて、ハイサイド側でMOSFETMp0とともにPWM制御動作させるMOSFETMp1,Mp2,Mp3…が選択される。なお、選択信号lpa,lpb,lpc…がHであるとスイッチ81a,81b,81c…が選択(オン)となり、選択信号lpa,lpb,lpc…がLであるとスイッチ81a,81b,81c…が非選択(オフ)となる。
すなわち、当初のタイミングtaで検出される電圧信号Vrpが基準値Vpaより高ければ、ハイサイド側ではMOSFETMp0だけが動作し、電流が増加してタイミングtb〜tcで電圧信号Vrpが基準値Vpaを下廻って比較信号cpaがハイレベルHになると、タイミングtdで選択信号lpaがセレクタ回路18に供給される。さらに、タイミングtf〜tgで電圧信号Vrpが基準値Vpbを下廻って比較信号cpbがハイレベルHになると、タイミングthで選択信号lpbがセレクタ回路18に供給される。
同様に、検出抵抗Rnで検出された電流値に相当する電圧信号Vrnは、第2の電流検出回路15のコンパレータ51,52,53…で比較される。電流が増加して電圧信号Vrnが基準値Vnaより低くなると、コンパレータ51から出力される比較信号cnaはハイレベルHとなる。同様に、比較信号cnb,cnc…も電圧信号Vrnが基準値Vnb,Vnc…より低くなるとハイレベルHになる。ラッチ回路17では、比較信号cna,cnb,cnc…が入力されると、クロック信号clkに同期して選択信号lna,lnb,lnc…が更新・出力される。すなわち、ラッチ回路17の選択信号lna,lnb,lnc…は、クロック信号clkの周期毎に一旦クリアされ、その直前の1周期に比較信号cna,cnb,cnc…が一瞬でもハイレベルになっていればそれが記憶されて選択信号lna,lnb,lnc…としてハイレベルHがセットされ、そうでない場合はローレベルLがセットされる。セレクタ回路18では、これらの選択信号lna,lnb,lnc…によってローサイド側でMOSFETMn0とともにPWM制御動作させるMOSFETMn1,Mn2,Mn3…が選択される。なお、選択信号lna,lnb,lnc…がHであるとスイッチ82a,82b,82c…が選択(オン)となり、選択信号lna,lnb,lnc…がLであるとスイッチ82a,82b,82c…が非選択(オフ)となる。
また、プリドライバ回路19を構成する各ドライバの入力端子には図示しないプルアップ抵抗もしくはプルダウン抵抗が接続されていて、各ドライバに入力信号が入力されない場合は、各ドライバに接続されているMOSFETをオフする信号を出力するようになっている。
こうして、検出抵抗Rp,Rnで検出された検出電流値が高くなる重負荷の場合には、コンパレータ13に接続されるMOSFETMp1,Mp2,Mp3…およびMOSFETMn1,Mn2,Mn3…も多くなって、結果的に出力MOS回路10のオン抵抗が下がり、オン抵抗によるロスが低減される。逆に検出電流値が低い軽負荷の場合は、接続されるMOSFETMp1,Mp2,Mp3…およびMOSFETMn1,Mn2,Mn3…が少なくなり、ゲート容量での充放電電流ロスを低減することができる。
[実施の形態2]
図3は、実施の形態2に係るDC−DCコンバータの構成を示す回路図である。
実施の形態1の出力MOS回路10では、全ての電流を検出抵抗Rp、Rnに流し、各MOSFETMp1,Mp2,Mp3…およびMOSFETMn1,Mn2,Mn3…に対応して設けた第1、第2の電流検出回路14,15のコンパレータ41,42,43…、コンパレータ51,52,53…によって各MOSFETの動作、非動作を判断するように構成していた。
実施の形態2の出力MOS回路20では、検出抵抗Rpを電源PVccとMOSFETMp0のソースとの間に挿入するとともに、検出抵抗Rnを接地電位GNDとMOSFETMn0のソースとの間に挿入することにより、第1、第2の電流検出回路24,25のコンパレータをハイサイド側、ローサイド側ともにそれぞれ2つだけで構成している。本構成であれば、出力MOS回路20における負荷と電源との間のMOSFETMp1,Mp2,Mp3…およびMOSFETMn1,Mn2,Mn3…が増えた場合でも、全体の構成部品数が増えることがない。
なお、第1、第2の電流検出回路24,25から出力される比較信号cpa,cpbおよびcna,cnbがそれぞれカウンタ回路26,27に入力されることで、セレクタ回路18およびプリドライバ回路19を介してPWM制御動作させる半導体スイッチ(すなわち、MOSFETMp1,Mp2,Mp3…およびMOSFETMn1,Mn2,Mn3…)の数を決めるようにしている。ここでは、実施の形態1と同じ回路部品について同一の参照番号を付けて、それらの説明を省略する。
図4は、実施の形態2に係るDC−DCコンバータの制御動作を示すタイミング図である。
タイミングtd〜teの間で検出抵抗Rpに流れる電流が増え、電圧信号Vrpが基準値Vpbより低くなると、コンパレータ41,42から出力される比較信号cpa,cpbがともにハイレベルHとなって、タイミングteでカウンタ回路26が1カウントアップする。カウンタ回路26から出力される選択信号lpa,lpb,lpc…は、必ずクロック信号clkに同期して変化し、しかもクロック信号clkの1周期間には変化しない。
逆に、電圧信号Vrpがコンパレータ41に設定された基準値Vpa以下とならないときには、カウンタ回路26は1カウントダウンする。また、電圧信号Vrpが基準値Vpa以下であって、かつ基準値Vpb以上であれば、比較信号cpaだけがカウンタ回路26にハイレベルHを入力していて、この状態ではそのカウント値には変化が生じない。
カウンタ回路26では、このようにクロック信号clkの1周期毎に選択されるMOSFETMp1,Mp2,Mp3…を増減するかどうかの判断が行われる。そして、カウンタ回路26からセレクタ回路18への選択信号lpa,lpb,lpc…に基づいて、ハイサイド側でMOSFETMp0,Mp1とともにPWM制御動作させるMOSFETMp2,Mp3,Mp4…が選択される。
同様に、タイミングte〜tfの間で検出抵抗Rnに流れる電流が増え、電圧信号Vrnが基準値Vnb以下になると、コンパレータ51,52から出力される比較信号cna,cnbがともにハイレベルHとなって、タイミングtfでカウンタ回路27が1カウントアップする。カウンタ回路27から出力される選択信号lna,lnb,lnc…は、必ずクロック信号clkに同期して変化し、しかもクロック信号clkの1周期間には変化しない。
逆に、電圧信号Vrnがコンパレータ52に設定された基準値Vna以下とならないときには、カウンタ回路27は1カウントダウンする。また、電圧信号Vrnが基準値Vna以下であって、かつ基準値Vnb以上であれば、比較信号cnaだけがカウンタ回路27にハイレベルHを入力していて、この状態ではそのカウント値には変化が生じない。
以上のように、実施の形態2のDC−DCコンバータでは、出力用半導体スイッチにおける充放電電流によるロスがそのサイズに比例して増加することに注目して、カウンタ回路26,27からクロック信号に同期するタイミングで負荷電流値の増減に応じたカウント値を選択信号として出力するようにしたので、重負荷時には多数のMOSFETMp1,Mp2,Mp3…およびMOSFETMn1,Mn2,Mn3…を選択してPWM制御動作を行わせるとともに、軽負荷時には負荷電流値に応じた最適な数のMOSFETを選択することで全体としての電力効率を高めることができる。
[実施の形態3]
図5は、実施の形態3に係るDC−DCコンバータの構成を示す回路図である。
このDC−DCコンバータは、負荷1に所定の直流電圧値に変換された電源電圧を供給するための基本的な回路として出力MOS回路30を備えている。この出力MOS回路30は、負荷1と電源PVccとの間に並列に接続された複数のMOSFETMp0,Mp1…、および負荷1と接地電位GNDの間に並列に接続された複数のMOSFETMn0,Mn1…からなる。また、PWM制御回路としては、負荷1に平滑用コイルLとコンデンサCを介して供給される出力電圧を検出するための出力電圧検知抵抗Ra,Rb、エラーアンプ11、発振回路12、およびコンパレータ13を備え、エラーアンプ11では、出力電圧検知抵抗Ra,Rbの分圧点での電圧と外部基準電圧Eとが入力され比較され、エラーアンプ11の出力と発振回路12から出力される鋸歯状波とをコンパレータ13で比較して出力MOS回路30の半導体スイッチをオン・オフ制御するときのデューティが決められている。
出力MOS回路30は、ハイサイド側の半導体スイッチとしてゲートがコンパレータ13に直接接続されたMOSFETMp0と、これに並列接続されたMOSFETMp1,Mp2,Mp3…を備え、ローサイド側の半導体スイッチとしてゲートがコンパレータ13に直接接続されたMOSFETMn0と、これに並列接続されたMOSFETMn1,Mn2,Mn3…を備えている。
さらに、電流検出回路34をエラーアンプ11の出力側に設け、この電流検出回路34からラッチ回路16に選択信号c_a,c_b,c_c…を出力している。電流検出回路34は、複数のコンパレータ41,42,43…と、エラーアンプ11の誤差電圧信号Veを分圧する複数の検出抵抗R20,R21,R22…と、各コンパレータ41,42,43…に基準値Vca,Vcb,Vcc…を設定する基準抵抗R30,R31,R32…とから構成されている。電流検出回路34は誤差電圧信号Veが負荷の軽重(すなわち出力電流の大小)に関連する信号であることを利用するものである。
実施の形態3のDC−DCコンバータでは、上述した実施の形態1の場合と同様にPWM制御を実行するように構成されているが、エラーアンプ11の誤差電圧信号Veを利用している点で、実施の形態1および2のいずれのものとも異なっている。なお、実施の形態1と同じ回路部品について同一の参照番号を付けて、それらの説明を省略する。
図6は、実施の形態3に係るDC−DCコンバータの制御動作を示すタイミング図である。
エラーアンプ11の誤差電圧信号Veがコンパレータ41に設定された基準値Vca以上になるタイミングtaには、電流検出回路34から出力される比較信号caがハイレベルHとなって、これを受けたラッチ回路16がクロック信号clkに同期して選択信号laをハイレベルHにする。同様に、誤差電圧信号Veが基準値Vcb以上になるタイミングteでは、比較信号cbもハイレベルHとなるから、これを受けたラッチ回路16がクロック信号clkに同期して選択信号IbをハイレベルHにする。
以上のように、実施の形態3のDC−DCコンバータでは、エラーアンプ11における基準電圧からの誤差電圧信号Veに応じて、電流検出回路34で負荷1に出力される電流値の増減を検出し、選択信号la,lb,lc…を生成して、ハイサイド側のMOSFETMp1,Mp2,Mp3…とローサイド側のMOSFETMn1,Mn2,Mn3…とからいずれかを選択するようにしている。したがって、電流検出回路34が1つだけで構成できるという利点がある。
実施の形態1に係るDC−DCコンバータの構成を示す回路図である。 実施の形態1に係るDC−DCコンバータの制御動作を示すタイミング図である。 実施の形態2に係るDC−DCコンバータの構成を示す回路図である。 実施の形態2に係るDC−DCコンバータの制御動作を示すタイミング図である。 実施の形態3に係るDC−DCコンバータの構成を示す回路図である。 実施の形態3に係るDC−DCコンバータの制御動作を示すタイミング図である。 MOSFETのサイズによって変動する電流ロスを説明するための図である。
符号の説明
1 負荷
10,20,30 出力MOS回路
11 エラーアンプ
12 発振回路
13 コンパレータ
14 第1の電流検出回路
15 第2の電流検出回路
16,17 ラッチ回路
18 セレクタ回路
19 プリドライバ回路
26,27 カウンタ回路
34 電流検出回路
41,42,43… コンパレータ
51,52,53… コンパレータ
C コンデンサ
L 平滑用コイル
Mp0,Mp1… pチャネル型のMOSFET
Mn0,Mn1… nチャネル型のMOSFET
Ra,Rb 出力電圧検知抵抗
Rn,Rp 検出抵抗
cpa,cpb,cpc…、cna,cnb,cnc… 比較信号
lpa,lpb,lpc…、lna,lnb,lnc… 選択信号

Claims (8)

  1. PWM制御信号により半導体スイッチをオン・オフ制御することによって所定の直流電圧値に変換された電源電圧を負荷に供給するDC−DCコンバータにおいて、
    前記負荷と電源との間に複数の並列に接続された半導体スイッチからなる電流制御手段と、
    前記電流制御手段から前記負荷に出力される負荷電流値を検出し、前記半導体スイッチの選択に用いられる比較信号を生成する電流検出手段と、
    前記電流制御手段のオン・オフ制御に用いられるクロック信号に同期するタイミングで前記比較信号によって選択信号を生成し、該選択信号によって前記半導体スイッチを選択するセレクタ手段と、
    を備えたことを特徴とするDC−DCコンバータ。
  2. 前記セレクタ手段は、その出力が前記選択信号であり、前記比較信号に応じ前記クロック信号に同期してその出力が更新され、前記選択信号を所定期間だけ同一状態に保持するラッチ回路を備えたことを特徴とする請求項1記載のDC−DCコンバータ。
  3. 前記セレクタ手段は、前記選択信号として前記クロック信号に同期するタイミングで前記負荷電流値に応じたカウント値を出力するカウンタ回路を備えたことを特徴とする請求項1記載のDC−DCコンバータ。
  4. 前記電流制御手段では、前記半導体スイッチのうち少なくとも1つに対して、常にオン・オフ制御信号が供給されていることを特徴とする請求項1記載のDC−DCコンバータ。
  5. 前記電流検出手段では、前記比較信号を生成するに際して、前記電源と前記電流制御手段との間に設けられた電流検出抵抗における電位差によって前記負荷電流値を検出するようにしたことを特徴とする請求項1記載のDC−DCコンバータ。
  6. 前記電流制御手段は、前記電源のハイサイド側とローサイド側にそれぞれ並列に接続された複数のMOSFETを備え、
    前記電流検出手段は、前記電源のハイサイド側とローサイド側にそれぞれ前記MOSFETを介して流れる前記負荷電流値を検出する電流検出抵抗を備え、
    前記電流検出抵抗での電位差に応じて前記比較信号を生成して、前記MOSFETを選択するようにしたことを特徴とする請求項1記載のDC−DCコンバータ。
  7. 前記電流制御手段は、前記電源のハイサイド側とローサイド側にそれぞれ並列に接続された複数のMOSFETを備え、
    前記電流検出手段は、前記電源のハイサイド側とローサイド側でそれぞれ前記MOSFETのいずれかひとつを介して流れる電流値を検出する電流検出抵抗を備え、
    前記電流検出抵抗での電位差に応じて前記比較信号を生成して、前記MOSFETを選択するようにしたことを特徴とする請求項1記載のDC−DCコンバータ。
  8. さらに、前記負荷電流値に対応して基準電圧からの誤差電圧を出力するエラーアンプを備えたDC−DCコンバータであって、
    前記電流検出手段では、前記比較信号を生成するに際して、前記エラーアンプにおける誤差電圧に応じて前記比較信号を生成して、前記半導体スイッチを選択するようにしたことを特徴とする請求項1記載のDC−DCコンバータ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2014217127A (ja) * 2013-04-24 2014-11-17 パナソニック株式会社 電力変換器、及び電力変換方法
WO2018135769A1 (ko) * 2017-01-23 2018-07-26 주식회사 엘지화학 Dc-dc 전압 컨버터 내의 불평형 전류 상태 및 과전류 상태를 결정하기 위한 전원 공급 시스템 및 검출 시스템

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