JP2007067774A - ロッドアンテナのヒンジ機構 - Google Patents
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Abstract
【課題】ヒンジ機構の摩擦力を一定にして、希望する方向にロッドアンテナを自由に操作して安定に保持できるようにする。
【解決手段】ロッドアンテナのヒンジ部1の板状部端面に、コイルバネ6によりボール4を押し当てる。ボール4の回転をスムーズにするためのスライダを、ボール4とコイルバネ6の間に設けてもよい。ヒンジ板状部端面に、溝ないし丸窪みを設ける。アンテナは、ホルダにより、軸を中心にして自由に回転できるように保持されているので、任意の角度の位置まで回転させて止めることができる。止める力は、ホルダの板バネで与えられる。ヒンジ部1により、軸を垂直から水平まで曲げることができるので、起立状態と傾斜状態にして止めることができる。起立状態から筐体に押し込めば、無線機に収納することができる。アンテナを軽く操作できるとともに、アンテナを任意の角度で安定に保持できる。
【選択図】図1
【解決手段】ロッドアンテナのヒンジ部1の板状部端面に、コイルバネ6によりボール4を押し当てる。ボール4の回転をスムーズにするためのスライダを、ボール4とコイルバネ6の間に設けてもよい。ヒンジ板状部端面に、溝ないし丸窪みを設ける。アンテナは、ホルダにより、軸を中心にして自由に回転できるように保持されているので、任意の角度の位置まで回転させて止めることができる。止める力は、ホルダの板バネで与えられる。ヒンジ部1により、軸を垂直から水平まで曲げることができるので、起立状態と傾斜状態にして止めることができる。起立状態から筐体に押し込めば、無線機に収納することができる。アンテナを軽く操作できるとともに、アンテナを任意の角度で安定に保持できる。
【選択図】図1
Description
本発明は、ロッドアンテナのヒンジ機構に関し、特に、操作性と耐久性のよいロッドアンテナのヒンジ機構に関する。
従来のラジオ受信機用などのロッドアンテナ(伸縮可能なホイップアンテナ)は、図7に示すように、固定部と可動部に分かれている。それらの結合箇所であるヒンジ機構は、図8に示すような構成となっている。ヒンジ部の板状部を、ビスで固定部材に締め付けている。ヒンジ部の板状部と固定部材との間の摩擦力で、アンテナの起立状態を保持できるようにしている。固定部材は、アンテナを筐体に固定する部材である。ワッシャーは、摩擦力を調節する部材である。
しかし、従来のロッドアンテナのヒンジ構造では、ビスの締付けによる摩擦力のばらつきは避けられず、緩すぎてアンテナを起立状態に保持できなかったり、きつすぎてアンテナを自由な位置に動かすことが困難であったりする。アンテナ使用時に倒れないように、十分強い力をかけるようにすると、アンテナを収納状態から所定の位置まで引き出して起立状態にするときの抵抗が大きく、扱いにくい。アンテナがスムーズに動いて耐久性があるようにするためには、結合部分にはワッシャーを入れた上で潤滑剤を塗布しなければならない。それでも、アンテナを動かす回数が多くなると、ビスが緩んで起立状態を維持できなくなる。
アンテナヒンジ部の摩擦力のばらつきを軽減して耐久性を高め、使用時にアンテナが倒れないようにしても、軽く操作できるようにするために、ヒンジ部に、バネとボールと切欠部を設け、アンテナの保持力と操作性を改善したものがある。このような従来技術の例として、以下にあげるものがある。
特許文献1に開示された「コードレステレホン用アンテナの支持構造」は、回動可能に支持された棒状アンテナを、1万回以上回動折畳みや回動伸長を繰り返しても、アンテナの姿勢保持力が減少しないようにしたものである。図9に示すように、通信機本体に取り付けられる本体側端子に、軸受孔と同心状の仮想の円弧に沿った凹凸を形成する。アンテナ端子の穴に挿入したボールを、コイルスプリングによって凹凸に押しつける。
実開平05-68105号公報
しかし、従来のアンテナのヒンジ機構では、携帯電話機にロッドアンテナを取り付けるために使う場合に、アンテナの方向、位置、長さの自由度が少なく、操作性がよくない。自由度を多くするためには機構が複雑になり、コストがかかる。
本発明の目的は、上記従来の問題を解決して、携帯電話機などの無線機にロッドアンテナを取り付けるヒンジ機構を、簡単な構成ながら希望する方向、位置、長さにアンテナを自由に操作して安定に保持できるようにすることである。
上記の課題を解決するために、本発明では、ロッドアンテナのヒンジ機構を、伸縮自在のアンテナエレメント部の筐体側末端にあるヒンジ部と、無線機筐体に取り付けられたホルダと、ホルダにより保持されるスリーブと、ヒンジ部とスリーブ先端とをビスまたはシャフトにより回動可能に結合する軸支手段と、ヒンジ部の板状部端面に当接するボールと、ボールを板状部端面に押し当てるコイルバネとを具備する構成とした。また、ボールの回転をスムーズにするためのスライダを設け、ヒンジ板状部端面に、クリック用溝を設けた。ホルダ部に、スリーブを軸方向に摺動可能とし、円周方向に回転可能とし、任意の回転角度で停止した状態を保持可能とする手段を設けた。
上記のように構成したことにより、携帯電話機などの無線機に、ヒンジ機構でロッドアンテナを取り付けて、アンテナを軽く操作できるようにするとともに、アンテナを任意の方向で安定に保持できる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について、図1〜図6を参照しながら詳細に説明する。
本発明の実施例は、伸縮自在のアンテナエレメント部の筐体側末端にあるヒンジ部と、無線機筐体に取り付けられたホルダに保持されるスリーブの先端とを、ビスまたはシャフトで回動可能に結合し、凹部を形成したヒンジ部板状部端面に、スライダを介してコイルバネでボールを押し当てるロッドアンテナのヒンジ機構である。
図1は、本発明の実施例におけるロッドアンテナのヒンジ機構の基本構成の断面図である。図2は、ロッドアンテナのヒンジ機構にスライダを設けた構成の断面図である。図3は、ヒンジ部の板状部に溝を形成した構成を示す図である。図4は、ヒンジ部の板状部に丸窪みを形成した構成を示す図である。図5は、ロッドアンテナのヒンジ機構による回転動作と傾斜動作と収納状態を示す図である。図6は、ロッドアンテナのヒンジ機構のホルダの構成を示す図である。
図1〜図6において、ヒンジ部1は、伸縮自在のアンテナエレメント部の筐体側末端にあるヒンジ機構の一部である。ビス2は、ヒンジ部とホルダ先端とを回動可能に結合する軸支手段のビスである。軸支手段はシャフトでもよい。スリーブ3は、ヒンジ機構を構成する筒状部材である。ボール4は、ヒンジ部の板状部端面に当接するボールである。スライダ5は、ボールの回転をスムーズにするために、板状部端面とコイルバネの間に挿入された部材である。コイルバネ6は、ボールを板状部端面に押し当てるバネである。プラグ7は、コイルバネをスリーブに収納して固定する部材である。
筐体12は、アンテナを収納するための無線機筐体である。固定用ナット13は、ホルダを筐体に固定するためのネジである。ホルダ14は、スリーブを軸方向に摺動可能とし、かつ円周方向に回転可能に保持する部材である。板バネ15は、スリーブを摩擦力で保持するためのバネである。ストッパ16は、スリーブ3と一体の端部であり、スリーブがホルダから抜けないように留める部分である。ヒンジ板状部19は、ヒンジ部の端の平らな部分である。
上記のように構成された本発明の実施例におけるロッドアンテナのヒンジ機構の機能と動作を説明する。最初に、図1を参照しながら、ヒンジ機構の機能の概要を説明する。このヒンジ機構は、携帯電話や携帯無線機や携帯受信機等において使用するアンテナを、筐体に回動可能に固定するためのものである。伸縮自在のアンテナエレメント部の筐体側末端に、ヒンジ部1がある。ヒンジ部1の板状部端面は、ビス2またはシャフトにより、無線機筐体に可動的に保持されているスリーブの先端と回動可能に結合されている。ヒンジ部1の板状部端面に、コイルバネ6により、ボール4が押し当てられている。ボール4が一定の弾性力により押し当てられているので、ヒンジ部1とビス2またはシャフトの間の摩擦力と、ヒンジ部1とボール4の間の摩擦力は、常に一定となり、アンテナを任意の角度で安定に保持することができる。
次に、図2を参照しながら、スライダによりボールを回転させる機構を説明する。ボール4との間の摩擦が小さいスライダ5を挿入して、ボール4がヒンジ部1の動きに従って回転するようにする。アンテナは、ヒンジ部1とビス2またはシャフトとボール4とスライダ5の間の摩擦力のみで、保持されることになる。
次に、図3と図4を参照しながら、ヒンジ部1の板状部端面に、溝または丸窪みを設けた場合の動作を説明する。スライダを設けて、ボールの回転が可能になると、摩擦力が小さくなり過ぎる場合がある。そこで、保持力を確保するために、ボールと当接する部分に凹部を設ける。凹部としては、図3に示すような切り欠き溝か、図4に示すような丸窪みとする。ボールが凹部にはまると、そこから出るために大きな力が必要になるので、アンテナは凹部に対応する位置で安定に保持される。凹部を必要に応じて複数個設ければ、それらの位置でアンテナを止めることができる。
次に、図5を参照しながら、アンテナの動きを説明する。アンテナは、ホルダ14により、スリーブの軸を中心にして自由に回転できるように保持されているので、任意の角度の位置まで回転させて止めることができる。止める力は、ホルダ14の板バネで与えられる。ヒンジにより、軸を垂直から水平まで曲げることができるので、起立状態と傾斜状態にして止めることができる。起立状態から筐体12に押し込めば、無線機に収納することができる。
次に、図6を参照しながら、ホルダの機能を説明する。ホルダ14は、スリーブ3を軸方向と円周方向に摺動可能に保持する。筐体12から一定位置まで引き出すと、ストッパ16で止まるようになっている。板バネ15の摩擦力により、任意の円周方向の位置で安定に止めて保持できる。
上記のように、本発明の実施例では、ロッドアンテナのヒンジ機構を、伸縮自在のアンテナエレメント部の筐体側末端にあるヒンジ部と、無線機筐体に取り付けられたホルダに保持されるスリーブの先端とを、ビスまたはシャフトで回動可能に結合し、凹部を形成したヒンジ部板状部端面に、スライダを介してコイルバネでボールを押し当てる構成としたので、簡単な構成ながら希望する方向、位置、長さにアンテナを自由に操作して安定に保持できる。
本発明のロッドアンテナのヒンジ機構は、携帯電話や携帯無線機や携帯受信機等において使用するアンテナのヒンジ機構として最適である。
1 ヒンジ部
2 ビスまたはシャフト
3 スリーブ
4 ボール
5 スライダ
6 コイルバネ
7 プラグ
12 筐体
13 固定用ナット
14 ホルダ
15 板バネ
16 ストッパ
19 ヒンジ板状部
2 ビスまたはシャフト
3 スリーブ
4 ボール
5 スライダ
6 コイルバネ
7 プラグ
12 筐体
13 固定用ナット
14 ホルダ
15 板バネ
16 ストッパ
19 ヒンジ板状部
Claims (5)
- 伸縮自在のアンテナエレメント部の筐体側末端にあるヒンジ部と、無線機筐体に取り付けられたホルダと、前記ホルダにより保持されるスリーブと、前記ヒンジ部と前記スリーブ先端とをビスまたはシャフトにより回動可能に結合する軸支手段と、前記ヒンジ部の板状部端面に当接するボールと、前記ボールを板状部端面に押し当てるコイルバネとを具備することを特徴とするロッドアンテナのヒンジ機構。
- 前記ボールの回転をスムーズにするためのスライダを、前記ボールと前記コイルバネの間に設けたことを特徴とする請求項1記載のロッドアンテナのヒンジ機構。
- 前記板状部端面に、前記ボールが落ち込む凹部を形成したことを特徴とする請求項1記載のロッドアンテナのヒンジ機構。
- 前記ボールの回転をスムーズにするためのスライダを、前記ボールと前記コイルバネの間に設け、前記板状部端面に、前記ボールが落ち込む凹部を形成したことを特徴とする請求項1記載のロッドアンテナのヒンジ機構。
- 前記ホルダ部に、前記スリーブを軸方向に摺動可能とし、円周方向に回転可能とし、任意の回転角度で停止した状態を保持可能とする手段を設けたことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のロッドアンテナのヒンジ機構。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005250637A JP2007067774A (ja) | 2005-08-31 | 2005-08-31 | ロッドアンテナのヒンジ機構 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2005250637A JP2007067774A (ja) | 2005-08-31 | 2005-08-31 | ロッドアンテナのヒンジ機構 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2007067774A true JP2007067774A (ja) | 2007-03-15 |
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Family Applications (1)
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JP (1) | JP2007067774A (ja) |
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-
2005
- 2005-08-31 JP JP2005250637A patent/JP2007067774A/ja active Pending
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A621 | Written request for application examination |
Effective date: 20080831 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 |
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A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20100907 |
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A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20110111 |