JP2007067355A - 基板表面処理装置および基板表面処理方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 簡単な構成で、基板の搬送姿勢が処理途中で変化しない基板表面処理装置を提供する。
【解決手段】 表面処理装置20は、平板状かつ矩形を有する基板2の表面を処理することに用いられ、基板2の表面処理に用いる処理液3を収容する処理液槽4と、処理液槽4に収容される処理液3中に一部が浸漬されるとともに回転自在に設けられて基板2を搬送する複数の搬送ローラ21とを含んで構成される。搬送ローラ21は、回転軸線方向の長さW1が、基板幅W2以上であり、外周面に周方向に延びる溝22が形成され、回転軸線方向における溝22の形成される位置が、隣合って設けられる搬送ローラ21同士で異なる。
【選択図】 図2
Description
本発明は、基板表面処理装置および基板表面処理方法に関する。
たとえば電子デバイスの製造プロセスにおいては、デバイスを構成する部材である基板に対する化学的な表面処理が多用されている。基板に対する化学的な表面処理としては、反応性ガスによるドライ(乾式)プロセスと、化学的薬液によるウェット(湿式)プロセスとに分けられる。また処理基板枚数および基板の処理面の観点からは、複数の平板状基板を処理液に同時に浸漬させて全面処理するバッチ処理、また平板状基板の片面のみを処理液に接液させて処理する枚葉処理に分けられる。
平板状の形状を有する基板の片面のみを処理するプロセスは、ガラス基板、シリコンウエハなどを対象として、たとえば洗浄、表面変質層の除去、薄肉化、表面形状の加工などに多用されている。
通常、片面のみに化学的処理を施す場合、処理を必要としない面または保護したい面に処理液に対して耐性のあるマスキングテープを貼付けたり、ワックス、レジスト等の樹脂保護膜を形成して処理液に浸漬する方法が採られている。しかしながら、このような方法では、マスキングテープまたは樹脂保護膜の形成工程、表面処理後の剥離工程、さらに剥離後の状態によっては洗浄工程等を必要とするので、製造工程数が増大し、またマスク材、剥離処理液等の材料費が余分に必要となるので、製造コストの増大を招くという問題がある。
一方、反応性ガスによるドライプロセスは、基板ステージに密着して基板が設置されており、基板ステージに密着している裏面側には処理ガスがほとんど届かないので、保護マスクを形成することなく片面のみの処理を実施し易い。しかしながら、ウェットプロセスに比べて、ドライプロセスの装置は、真空排気系、ガス供給系等の設備が大掛かりになるので設備コストが高く、また材料ガスコストも高いという問題がある。また、ドライプロセスにおいても、反応性ガスが裏面に届き難いというだけであり、裏面へのわずかな回込みも許されない場合には特別な裏面回込み防止機構を追加して設けるか、または保護マスクの形成が必要となる等の問題がある。
このような問題を解決する従来技術として、耐化学薬品性の吸湿性物質に化学薬品を含浸させ、この吸湿性物質に基板の片面のみを接触させて表面処理する方法が提案されている(特許文献1参照)。しかしながら、特許文献1に開示される方法では、吸湿性物質に含浸させた液の迅速な入替えが困難である。したがって、連続処理時には、処理液の濃度低下等が生じた場合、処理液を迅速に入替えできないので、濃度が低下したまま連続処理を行うことになり、処理速度が遅くなるという問題がある。また、基板を吸湿性物質上に搬送するために、吸着ハンド等を装備した大掛かりな搬送ロボットが必要となり、設備コストが高くなるという問題がある。
このような問題を解決するために以下のようなウェットプロセスを用いる基板表面処理装置による片面処理が試みられている。図7は従来の基板表面処理装置1の構成を示す横断面図であり、図8は図7に示す基板表面処理装置1の上面図である。
基板表面処理装置1は、ウェットプロセスによる基板表面処理装置であり、基板2の表面処理に用いる処理液3を収容する処理液槽4と、処理液槽4に収容される処理液3中に一部が浸漬され回転自在に設けられる複数の搬送ローラ5と、搬送ローラ5を回転駆動させる図示しないローラ駆動手段とを含んで構成される。なお基板表面処理装置1には、上記の各部以外にも、処理液3の温度制御手段、処理液3を循環使用するための循環手段など、通常の基板表面処理装置に装備されているものを含むけれども図示を省略する。
このような基板表面処理装置1において表面処理される基板2としては、シリコンウエハ、ガラスなどを挙げることができる。基板表面処理装置1は、特にシリコンウエハの表面処理に好適に用いられる。基板2の表面処理としては、洗浄、エッチングによる表面変質層の除去、薄肉化、表面形状加工などを挙げることができ、後述する処理液3の種類を選択することによって、上記いずれかの表面処理を行うことができる。基板2の表面処理に用いる処理液3としては、その目的に応じて、種々のものを適用することができる。たとえば、シリコンウエハのエッチングには、フッ化水素酸(HF)と硝酸(HNO3)との混合液(水、酢酸などが含まれることもある)、水酸化ナトリウム(NaOH)溶液、水酸化カリウム(KOH)溶液などのアルカリ液、シリコン酸化膜(SiO2膜)の表面処理には、フッ化水素酸(HF)、バッファードフッ酸(BHF)などを挙げることができる。
処理液3を収容する処理液槽4は、大略外形が直方体形状を有する箱形の容器である。処理液槽4の素材は、使用する処理液3に対する耐薬品性に基づいて決定され、ステンレス鋼、硬質塩化ビニル、ポリテトラフルオロエチレン(略称PTFE)、ポリプロピレン、ポリエチレン、アクリルなどの材料であることが好ましい。処理液槽4の長手方向の両側壁4a,4bには、対向する位置に貫通孔が形成され、該貫通孔には不図示の軸受が設けられる。なお、側壁4a,4bに対する軸受の装着部には、流体シール部材が設けられ、処理液層4内に収容される処理液3の漏出が防止される。
処理液槽4の側壁4a,4bに設けられる軸受に、搬送ローラ5が回転自在に支持される。搬送ローラ5は複数本設けられ。搬送ローラ5の基板搬送方向6における配置間隔は、表面処理するべき対象の基板2を安定に搬送するために、基板2が少なくとも2本の搬送ローラ5に同時に当接することができるように定められる。搬送ローラ5の配置間隔を定めるにあたり、その他の要因として、処理速度、装置の構成、コストなどが考慮される。すなわち、配置間隔を狭くして多数の搬送ローラ5を配置すると、基板2に供給される処理液3の量が多くなり処理速度が速くなるけれども、装置構成が複雑になり、またコストが高くなるので、搬送ローラ5の配置間隔は、基板2の安定搬送とともに、上記その他の要因を勘案して定められる。
搬送ローラ5は、その回転頂部を連ねる仮想線7(基板2を搬送するパスラインとなるので、以後パスライン7と呼ぶことがある)が、処理液3の液面15である水平面と平行になるように、かつパスライン7が、処理液槽4に収容される処理液3の液面15よりも高い位置となるように設けられる。搬送ローラ5は、不図示のローラ駆動手段に連結され、矢符8で示す方向に回転駆動される。基板2は、搬送ローラ5上に載置され、矢符8で示す方向に回転する搬送ローラ5によって、装置内を基板搬送方向6に搬送され、その搬送の過程において、処理液3を臨んで載置される側の面9(以後、処理面9と呼ぶ)が表面処理される。
搬送ローラ5の直径は、処理する基板2の大きさおよび重量などに応じて適宜定められ、特に限定されるものではないけれども、10〜100mmのものが適当である。搬送ローラ5は、その回転軸線方向の長さW1、より厳密には少なくとも基板2の処理面9に接する部位の回転軸線方向の長さW1が、基板搬送方向6に直交する方向である幅方向における基板2の長さである基板幅W2以上になるように形成される。
搬送ローラ5はその一部が処理液3に浸漬されているので、浸漬部分において処理液3が搬送ローラ5の表面に付着し、その搬送ローラ5が矢符8方向に回転すると、搬送ローラ5の処理液3を付着させた部分が、回転頂部すなわちパスライン7に達して搬送されている基板2の処理面9に接触する。その結果、搬送ローラ5上を搬送されている基板2の処理面9にも処理液3が付着し、処理面9のみが処理液3によって処理される。
一方、基板2の処理面9の反対側の面10(便宜上非処理面10と呼ぶ)は、処理液3が付着しないので処理されない。この基板表面処理装置1は、基板2の処理したくない面(非処理面10)を保護する保護膜が必要なく、また複数の基板2を連続的に処理できるといった利点を有している。
しかしながら、基板表面処理装置1は、基板2の上面から見た形状が直線の辺で構成される形状である場合、搬送途中で基板2の姿勢が変化してしまうという問題がある。直線の辺で構成される形状を有する基板の代表的な例として、液晶などの生産に用いられるガラス基板や太陽電池の生産に用いられるシリコンウエハなどが挙げられる。たとえば、基板2の上面から見た形状が、直線の辺で構成される形状の一例である矩形の場合、基板2は、基板表面処理装置1内の複数の搬送ローラ5上を搬送される途中において、基板2の表面に対して垂直な軸を中心に回転し姿勢を変化してしまうことがある。表面処理を施しているとき、矩形の基板2が回転して姿勢が変化すると、基板表面処理装置1を通過した後、処理済みの基板2を基板カセット等に収納する際、基板2が基板カセットに衝突して破壊するなどの障害が発生する。
以下に、矩形の基板を事例として搬送途中で回転が発生する現象について説明する。図9は、搬送ローラ5上を基板2が搬送される状態を示す上面図である。
矩形の基板2は、その一辺が搬送方向に対して垂直になるように、回転する搬送ローラ5に載置される。基板2は、複数の搬送ローラ5上を搬送されるとき、搬送ローラ5の回転によって、パスライン7上で基板2の処理面9と搬送ローラ5の表面との間にもたらされる処理液3に接触し、処理面9における表面処理が進行する。基板2の移動によって、基板2の後端部を成す1辺2aが、ある特定の搬送ローラ5aから離れるとき、搬送ローラ5aの表面に付着する処理液3aと、基板2の処理面9に付着する処理液3bとが分離する。
この処理液3a,3bの分離は、矩形の基板2の搬送方向に対して後方となる1辺2aの全長領域で同時に発生するわけではなく、ある特定の一点Pにおいて、最終的に処理液3aと処理液3bとが分離する。この処理液3a,3bが分離する特定の一点Pが矩形の基板2の搬送方向6に対して後方となる1辺2aのどこで発生するかは、1辺2aの縁の状態、搬送ローラ5の表面状態等により変化するので、一概に特定することができない。
処理液3aと処理液3bとが分離する特定の一点Pでは、分離しようとする処理液3a,3bの表面張力が、基板2に対して、矢符11で示すように基板2の搬送方向6と逆向きの力(便宜上矢符11でこの力を表す)として作用する。基板2に作用する搬送方向6と逆向きの力11は、必ずしも基板2の重心12を通過する仮想線上に作用するとは限らない。
したがって、基板2に作用する搬送方向と逆向きの力11が、基板2の重心12を通過する仮想線上からずれて作用するとき、搬送方向と逆向きの力11は基板2に対し矢符13で示す重心12まわりのモーメント力(便宜上矢符13でこの力を表す)として作用し、基板2を回転させることになる。上記のモーメント力13によって、基板2が回転して搬送される状態を基板2´として示す。
この基板2の回転を防止する方法として、たとえばサイドローラを設けることが考えられる。図10は、サイドローラ14が設けられる基板表面処理装置の構成を簡略化して示す上面図である。サイドローラ14は、搬送される基板2の表面に対して垂直な回転軸を有し、搬送される基板2の幅寸法よりも少し大きい距離だけ離間して対向するように複数組が設けられる。サイドローラ14は、その回転するローラ表面が搬送方向6に対し平行な基板2の辺と接触することによって、基板2が回転しないように姿勢を補正することができる。
しかしながら、サイドローラ14を設ける構成では、サイドローラ14を設ける空間を確保するために搬送ローラ5同士の間隔を広げなければならない。搬送ローラ5同士の間隔を広げると、広げない場合と比較して基板2の処理面9に処理液3を供給する能力が低下する問題がある。また、サイドローラ14に付着した処理液3が、基板2の非処理面10側に移動する可能性を否定できないので、サイドローラ14の付設は、基板2の片面のみを処理したい場合には適切な手段とはいえない。
本発明の目的は、簡単な構成で、基板の搬送姿勢が処理途中で変化しない基板表面処理装置および基板表面処理方法を提供することである。
本発明は、平板状の形状を有する基板の表面を処理する基板表面処理装置において、
基板の表面処理に用いる処理液を収容する処理液槽と、
基板を搬送する搬送ローラであって、処理液槽に収容される処理液中に一部が浸漬され回転自在に設けられる複数の搬送ローラとを含み、
搬送ローラは、
回転軸線方向の長さが、基板の搬送方向に直交する方向の長さである基板幅以上であり、
外周面に周方向に延びる溝が形成され、回転軸線方向における溝の形成される位置が、隣合って設けられる搬送ローラ同士で異なることを特徴とする基板表面処理装置である。
基板の表面処理に用いる処理液を収容する処理液槽と、
基板を搬送する搬送ローラであって、処理液槽に収容される処理液中に一部が浸漬され回転自在に設けられる複数の搬送ローラとを含み、
搬送ローラは、
回転軸線方向の長さが、基板の搬送方向に直交する方向の長さである基板幅以上であり、
外周面に周方向に延びる溝が形成され、回転軸線方向における溝の形成される位置が、隣合って設けられる搬送ローラ同士で異なることを特徴とする基板表面処理装置である。
また本発明は、搬送ローラの外周面に周方向に延びる溝は、搬送ローラを回転軸線方向に2等分する中心線に関して対称な配置になるように形成されることを特徴とする。
また本発明は、平板状の形状を有する基板の表面を処理する基板表面処理方法であって、
基板を搬送する複数の搬送ローラであって、回転軸線方向の長さが基板の搬送方向に直交する方向の長さである基板幅以上であり、かつ外周面に周方向に延びる溝が形成される搬送ローラを、回転軸線方向における溝の形成される位置が隣合うローラ同士で異なるように、また基板の表面処理に用いる処理液を収容する処理液槽に回転自在かつ処理液中に一部が浸漬されるように設け、
搬送ローラの上に基板を載置し、
搬送ローラを回転させて基板を搬送することによって搬送ローラに当接する側の基板表面を処理することを特徴とする基板表面処理方法である。
基板を搬送する複数の搬送ローラであって、回転軸線方向の長さが基板の搬送方向に直交する方向の長さである基板幅以上であり、かつ外周面に周方向に延びる溝が形成される搬送ローラを、回転軸線方向における溝の形成される位置が隣合うローラ同士で異なるように、また基板の表面処理に用いる処理液を収容する処理液槽に回転自在かつ処理液中に一部が浸漬されるように設け、
搬送ローラの上に基板を載置し、
搬送ローラを回転させて基板を搬送することによって搬送ローラに当接する側の基板表面を処理することを特徴とする基板表面処理方法である。
また本発明は、搬送ローラの外周面に周方向に延びる溝は、搬送ローラを回転軸線方向に2等分する中心線に関して対称な配置になるように形成され、
基板の重心を通り基板の搬送方向と平行に引かれる仮想線が、搬送ローラを回転軸線方向に2等分する中心線と重なるように基板を搬送ローラ上に載置し、
搬送ローラを回転させて基板を搬送することによって搬送ローラに当接する側の基板表面を処理することを特徴とする。
基板の重心を通り基板の搬送方向と平行に引かれる仮想線が、搬送ローラを回転軸線方向に2等分する中心線と重なるように基板を搬送ローラ上に載置し、
搬送ローラを回転させて基板を搬送することによって搬送ローラに当接する側の基板表面を処理することを特徴とする。
また本発明は、平板状の形状を有し平面から見た形状が直線の辺のみで構成される基板の表面を処理する基板表面処理方法であって、
基板を搬送する複数の搬送ローラであって、回転軸線方向の長さが基板の搬送方向に直交する方向の長さである基板幅以上である搬送ローラを、基板の表面処理に用いる処理液を収容する処理液槽に回転自在かつ処理液中に一部が浸漬されるように設け、
基板の重心を通り基板の搬送方向と平行に引かれる仮想線が基板の隣合う2辺によって構成される角部を通るように、かつ仮想線の通る角部が基板の搬送方向の上流側に位置するように基板を搬送ローラ上に載置し、
搬送ローラを回転させて基板を搬送することによって搬送ローラに当接する側の基板表面を処理することを特徴とする基板表面処理方法である。
基板を搬送する複数の搬送ローラであって、回転軸線方向の長さが基板の搬送方向に直交する方向の長さである基板幅以上である搬送ローラを、基板の表面処理に用いる処理液を収容する処理液槽に回転自在かつ処理液中に一部が浸漬されるように設け、
基板の重心を通り基板の搬送方向と平行に引かれる仮想線が基板の隣合う2辺によって構成される角部を通るように、かつ仮想線の通る角部が基板の搬送方向の上流側に位置するように基板を搬送ローラ上に載置し、
搬送ローラを回転させて基板を搬送することによって搬送ローラに当接する側の基板表面を処理することを特徴とする基板表面処理方法である。
本発明によれば、基板表面処理装置は、基板の表面処理に用いる処理液を収容する処理液槽と、処理液槽に収容される処理液中に一部が浸漬され回転自在に設けられて基板を搬送する複数の搬送ローラとを含み、基板表面処理装置の搬送ローラは、回転軸線方向の長さが、基板の搬送方向に直交する方向の長さである基板幅以上であり、外周面に周方向に延びる溝が形成され、回転軸線方向における溝の形成される位置が、隣合って設けられる搬送ローラ同士で異なる。このように、搬送ローラの外周面にその周方向に溝が形成されることによって搬送ローラの表面が複数領域に分割されるので、基板と搬送ローラとが離反する際、処理液の表面張力に起因するモーメント力も複数箇所で発生し、発生した複数のモーメント力が打ち消し合う。したがって、発生した複数のモーメント力を加算したトータルのモーメント力が非常に小さくなるので、基板の搬送姿勢が処理途中で変化することを防止できる。また、隣合う搬送ローラ同士に設けられる溝の位置が互いに異なるように構成されるので、搬送ローラに形成される溝によって基板の処理面に発生する処理液の付着しない領域が連続的に発生することを防止できる。
また本発明によれば、搬送ローラの外周面に周方向に延びる溝は、搬送ローラを回転軸線方向に2等分する中心線に関して対称な配置になるように形成されるので、たとえば基板の重心を通り基板の搬送方向と平行に引かれる仮想線が、搬送ローラを回転軸線方向に2等分する中心線と重なるように基板を搬送ローラ上に載置して搬送することによって、基板と搬送ローラとが離反する際、処理液の表面張力に起因するモーメント力が、基板の重心を通る仮想線に関して対称に発生して打ち消され、搬送途中における基板の姿勢変化を一層確実に抑制することが可能になる。
また本発明によれば、直線状の辺で構成される基板を搬送する複数の搬送ローラであって、回転軸線方向の長さが基板の搬送方向に直交する方向の長さである基板幅以上であり、かつ外周面に周方向に延びて形成される溝の回転軸線方向における位置が隣合うローラ同士で異なる搬送ローラを、基板の表面処理に用いる処理液を収容する処理液槽に回転自在かつ処理液中に一部が浸漬されるように設け、該搬送ローラの上に基板を載置し、搬送ローラを回転させて基板を搬送することによって搬送ローラに当接する基板表面を処理するので、基板の搬送姿勢が処理途中で変化しない基板表面処理方法が実現される。
また本発明によれば、搬送ローラの外周面に周方向に延びる溝は、搬送ローラを回転軸線方向に2等分する中心線に関して対称な配置になるように形成され、基板の重心を通り基板の搬送方向と平行に引かれる仮想線が、搬送ローラを回転軸線方向に2等分する中心線と重なるように基板を搬送ローラ上に載置し、搬送ローラを回転させて基板を搬送することによって基板表面を処理する。このことによって、基板と搬送ローラとが離反する際、処理液の表面張力に起因するモーメント力が、基板の重心を通る仮想線に関して対称に発生して打ち消されるので、搬送途中における基板の姿勢変化を一層確実に抑制することができる。
また本発明によれば、平板状の形状を有し平面から見た形状が直線の辺のみで構成される基板の重心を通り基板の搬送方向と平行に引かれる仮想線が基板の隣合う2辺によって構成される角部を通るように、かつ仮想線の通る角部が基板の搬送方向の上流側に位置するように基板を搬送ローラ上に載置し、搬送ローラを回転させて基板を搬送することによって搬送ローラに当接する側の基板表面を処理する。このことによって、基板と搬送ローラとが離反する際に発生する処理液の表面張力に起因する搬送方向と逆向きの力が、基板の重心を通る仮想線上かつ基板の角部で作用するので、搬送途中における基板の姿勢変化、すなわち重心まわりに回転する姿勢変化を抑えることができる。
図1は本発明の実施の第1形態である表面処理装置20の構成を簡略化して示す横断面図であり、図2は図1に示す基板表面処理装置20の上面図であり、図3は図1に示す基板表面処理装置20に備わる搬送ローラ21の構成を示す斜視図である。
本実施形態の基板表面処理装置20は、基板表面処理装置20に備えられる搬送ローラ21を除いて、前述の図7および図8に示す従来技術の基板表面処理装置1と同じに構成されるので、対応する部分については同一の参照符号を付して説明を省略する。
本発明の基板表面処理装置20において注目すべきは、搬送ローラ21は、回転軸線25の方向における長さW1が、基板2の搬送方向に直交する方向の長さである基板幅W2以上であり、外周面に周方向に延びる溝22が形成され、回転軸線方向における溝22の形成される位置が、隣合って設けられる搬送ローラ同士(たとえば、搬送ローラ21aと搬送ローラ21b、また搬送ローラ21a1と搬送ローラ21a2)で異なることである。
搬送ローラ21は、円柱状のシャフト部23と、シャフト部23に積層されるようにして設けられる円筒状のローラ部24とを含んで構成される。搬送ローラ21は、少なくとも処理液3に接する部位が、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)または塩化ビニルで形成される。ここで、搬送ローラ21の少なくとも処理液3に接する部位とは、処理液3中に浸漬されて処理液3に接する部分、および処理液3の外に出ている部分であっても処理液3に濡れている部分を含める意味に用い、必ずしも搬送ローラ21の素材全体を指すものではなく、処理液3に接する表面部分だけであっても良い。ただし本実施形態では、搬送ローラ21は、シャフト部23とローラ部24とが一体的に塩化ビニルで形成される。
なお、搬送ローラ21の構成は、一体的に塩化ビニルで形成される上記に限定されるものではなく、剛性を高めるためにシャフト部23に表面をPTFEで被覆したステンレス鋼を用い、ローラ部24に塩化ビニルを用いる構成であっても良く、また一体的にステンレス鋼で形成したシャフト部23およびローラ部24の全体にPTFEを被覆したものであっても良く、各種の変形例が許される。
本実施形態の搬送ローラ21は、回転軸線方向に4本の溝が形成される搬送ローラ21aと、回転軸線方向に3本の溝が形成される搬送ローラ21bとを含む。また回転軸線方向に4本の溝が形成される搬送ローラ21aは、回転軸線方向に形成される4本の溝22の位置が互いにわずかに異なる搬送ローラ21a1と搬送ローラ21a2とを含む。基板表面処理装置20においては、溝22が3本形成される搬送ローラ21bと溝22が4本形成される搬送ローラ21aとが隣合うか、もしくは形成される溝22が同じ4本であっても、回転軸線方向で溝22の形成される位置がわずかに異なる搬送ローラ21a1と搬送ローラ21a2とが隣合う配置になるように構成される。
なお、搬送ローラ21に形成される溝22の本数および形成位置は、本実施形態に限定されるものではなく、別の本数や形成位置であっても良い。また、形成される溝22の本数が同じで形成位置のみが異なる構成であっても良い。搬送ローラ21の表面に形成される溝22の本数および形成位置は、処理される基板の種類および装置の寸法、処理液の種類等を勘案し、最適に設定されるべきものである。
搬送ローラ21に対する溝22の形成は、たとえば、シェーパなどを用いた切削加工によって実現することができる。搬送ローラ21の表面に形成する溝22の幅および深さとしては、搬送ローラ21の直径および長さ、また形成する溝22の本数などにもよるけれども、概ね幅:2〜4mmおよび深さ:1〜2mmであることが好ましい。
以下、基板表面処理装置20における基板表面処理の動作について簡単に説明する。ここでは、基板表面処理装置20を用いて、平板状の矩形を有し平面から見た形状が直線の辺のみで構成される矩形の基板2であるシリコンウエハの片面(処理面)をエッチングする表面処理の事例について説明する。シリコンウエハ2の片面エッチングは、電子機器の高集積化などを目的として、大規模集積回路(LSI)などのデバイス完成後、加工変質層を除去してシリコンウエハ2の厚みを薄くすることなどを目的として行われる。
シリコンウエハ2のエッチング処理液3には、通常、フッ化水素酸と硝酸の混合液(以後、フッ硝酸と呼ぶ)が用いられ、フッ硝酸には必要に応じて酢酸、水、硫酸などが混合される。処理液槽4には処理液3であるフッ硝酸が予め収容される。
処理液3の液面15の鉛直方向の位置は、搬送ローラ21の一部が処理液3内に浸漬するように設定される。シリコンウエハ2が、図1の紙面に向って左側に設けられる不図示のローダ側から、基板表面処理装置20内へ搬送され、処理面9が処理液3を臨むようにして搬送ローラ21上に載置される。
シリコンウエハ2が搬送ローラ21上に載置されると、たとえば以下のようにしてシリコンウエハ2の処理面9に対して処理液3であるフッ硝酸を接触させる。搬送ローラ21を図示しない回転手段によって回転させると、搬送ローラ21はその一部が処理液3内に浸漬されているので、浸漬部分において処理液3が搬送ローラ21の表面に付着する。搬送ローラ21が矢符8方向に回転すると、搬送ローラ21上に載置されているシリコンウエハ2は基板搬送方向6に搬送され、搬送ローラ21の処理液3の付着した部分が回転頂部すなわちパスライン7に到達してシリコンウエハ2の処理面9と次々に接触するので、シリコンウエハ2の処理面9に処理液3が付着してエッチングが行われる。その際、シリコンウエハ2の非処理面10には処理液3が付着しないので、エッチングが行われない。このようにして、シリコンウエハ2の片面のみのエッチングが実現される。
基板搬送方向6に搬送される基板2は、搬送ローラ21の回転動作によって処理液槽4を通り過ぎると、図1の紙面に向って右側に設けられる不図示の水洗槽に搬送される。基板表面処理装置20においては、シリコンウエハ2のエッチングに伴いNOxガスなどの反応ガスが発生するけれども、シリコンウエハ2の処理面9が処理液3の液面15の位置よりも高い位置にあるので、反応ガスが大気空間中へ順次排出され、気泡などの状態で処理面9にとどまることがなく、処理の均一性が気泡の発生によって失われる心配がない。
図4は、基板表面処理装置20において基板2を搬送する状態の概要を示す上面図である。以下、図4を参照し、基板表面処理装置20の搬送途中における基板2の姿勢変化抑制作用について説明する。
前述のように、基板2が搬送ローラ21で搬送されることによって基板2の処理面9が搬送ローラ21の表面との接触が断たれる際、基板2の処理面9と搬送ローラ21の表面との両方に付着した処理液3が分離することで、処理液3の表面張力により基板2の搬送方向6と逆向きに作用する力が発生する。
しかしながら、本実施形態の基板表面処理装置20に備わる搬送ローラ21では、搬送ローラ21の外周面に周方向に延びて複数の溝22が形成されるので、形成された複数の溝22によって搬送ローラ21の外周面が複数の領域に分割される。したがって、搬送ローラ21上の処理液3と基板2の処理面9上の処理液3とが分離する分離点が複数の領域の数(本実施形態では分離点P1,P2,P3の3つ)だけ発生し、処理液3の分離による基板2の搬送方向と逆向きに作用する力は、複数の溝22によって複数の領域に分割された各領域それぞれの分離点P1,P2,P3において発生する。図4に示す事例では、3つの領域において力11a,11b,11cが発生し、搬送方向6に対して逆方向に作用する。
これらの複数領域で発生する力11a,11b,11cの作用によって生じるモーメント力13a,13b、すなわち基板2を基板2の表面に対し垂直な軸を中心に回転させるモーメント力13a,13bも複数発生する。しかしながら、基板2の重心12に関して互いに逆まわりのモーメント力は互いに打ち消しあうので、搬送ローラ21の表面に溝22を形成すると、溝22が形成されていない場合と比較して、基板2の表面に対して垂直な軸を中心とする総合的なモーメント力は大幅に減少する。その結果、基板2の回転を防止するサイドローラ等を必要とすることなく、搬送中の基板2の回転、すなわち姿勢変化を抑制し、搬送トラブルおよび姿勢変化に起因する破損等を防止することが可能になる。
なお、搬送ローラ21の表面に溝22を形成することによって、溝22に当接する部分の基板2の処理面9に処理液3が付着しないことが懸念されるけれども、基板表面処理装置20では、隣合った搬送ローラ21の表面に形成される溝22の位置が互いに異なるように配置されるので、ある特定の搬送ローラ21では処理液3が付着しない箇所であっても、溝22の形成位置が異なる次の搬送ローラ21では処理液3を付着させることができるので、搬送路程全体を通すことによって表面処理を均一に行うことができる。
図5は、本発明の実施の第2形態である基板表面処理装置30に設けられる搬送ローラ31の構成を示す上面図である。本実施形態の基板表面処理装置30は、搬送ローラ31の構成が異なること以外は、実施の第1形態の基板表面処理装置20と同一に構成されるので、全体構成を示す図を省略し、搬送ローラ31と基板2の構成のみを示す。
本実施形態の基板表面処理装置30に備わる搬送ローラ31は、実施の第1形態の基板表面処理装置20に備わる搬送ローラ21に類似するが、注目すべきは、搬送ローラ31の外周面に周方向に延びて形成される溝22が、搬送ローラ31を回転軸線25の延びる方向に関して2等分する中心線32に関して対称な配置になるように形成されることである。
本実施形態においても、搬送ローラ31は、溝22が4本形成される搬送ローラ31aと、溝22が3本形成される搬送ローラ31bとを備える。搬送ローラ31aおよび搬送ローラ31bのいずれにおいても、複数の溝22は前記中心線32に関して対称な配置になるように形成される。したがって、本実施形態の基板表面処理装置30では、隣合う搬送ローラ31は、溝22が4本形成される搬送ローラ31aと溝22が3本形成される搬送ローラ31bとの組合せになるように配置される。この配置とすることによって、回転軸線25方向における溝22の形成される位置が、隣合って設けられる搬送ローラ31同士で異なるようにすることができる。
搬送ローラ31が上記のように構成される基板表面処理装置30において、基板2の重心12を通り基板2の搬送方向6と平行に引かれる仮想線35が、搬送ローラ31を回転軸線方向に2等分する中心線32と重なるように、また矩形の基板2の1辺が搬送方向6に対して直交するように、基板2を搬送ローラ31上に載置して搬送することによって、基板2と搬送ローラ31とが離反する際、処理液3の表面張力に起因するモーメント力が、基板2の重心12を通る仮想線35に関して対称に発生して打ち消され、搬送途中における基板2の姿勢変化を一層抑制することが可能になる。
図6は、本発明の実施の一態様である基板表面処理方法の概要を説明する図である。図6では、基板表面処理装置40において基板2を搬送および表面処理している状態を上面図にて示す。基板表面処理装置40は、搬送ローラ41の外周面に溝が全く形成されていないことを除いて、実施の第1形態の基板表面処理装置20と同じに構成される。
ここで表面処理される基板2は、前述の実施形態で表面処理される基板2と同様であり、平板状の形状を有し平面から見た形状が直線の辺のみで構成される矩形を有する。実施の第1形態と同様に構成されるので図を省くけれども、基板2を搬送する複数の搬送ローラ41は、回転軸線方向の長さが基板幅以上(本実施態様では基板幅よりも長い対角線長さ以上)に形成され、基板2の表面処理に用いる処理液3を収容する処理液槽4に回転自在かつ処理液3中に一部が浸漬されるように設けられる。
基板2は、基板2の重心12を通り基板2の搬送方向6と平行に引かれる仮想線42が基板2の隣合う2辺(これらの2辺を2a,2bで表す)によって構成される角部43を通るように、かつ仮想線42の通る角部43が基板2の搬送方向6の上流側に位置するように搬送ローラ41上に載置される。基板2が載置された状態で搬送ローラ41を回転させて基板2を搬送することによって搬送ローラ41に当接する側の基板表面(処理面)9を処理する。
基板2が搬送されることによって、基板2の処理面9が搬送ローラ41の表面と離反する際、処理面9と搬送ローラ41の表面とに付着している処理液3が分離し、処理液3の表面張力に基づく基板2の搬送方向6と逆向きに作用する力11が発生する。しかしながら、本実施態様では、角部43と基板2の重心12とを結ぶ仮想線42が、基板2の搬送方向6に対して平行になるように、かつ角部43が基板2の搬送方向6の上流側に位置するように、基板2が搬送ローラ41上に載置されるので、基板2の搬送方向6と逆向きの力11が発生し作用する位置は、搬送ローラ41と最後に離反する基板2の角部43となる。
上記のように、基板2の搬送方向6と逆向きの力11が発生し作用する位置は、基板2の最後端である角部43に限定され、角部43が重心12を通る仮想線42上にあるので、基板2の表面に対して垂直な軸まわりのモーメント力は発生することがない。したがって、基板2の回転も発生することがなく、その結果、基板2の搬送中における姿勢変化が防止される。
本実施態様によれば、搬送ローラ41に溝を形成する必要が無いので、簡単な構成で搬送中の基板の姿勢変化を防止するという目的を達成することができる。なお、本実施態様の方法は、矩形の基板2の対角線方向を、基板2の搬送方向6と平行かつ装置の幅方向として、搬送および表面処理しなければならないので、装置幅が大きくなり、装置長さも長くなるけれども、装置寸法の制約が少ない場合には好適に用いることができる。
1,20,30,40 基板表面処理装置
2 基板
3 処理液
4 処理液槽
5,21,31,41 搬送ローラ
22 溝
43 角部
2 基板
3 処理液
4 処理液槽
5,21,31,41 搬送ローラ
22 溝
43 角部
Claims (5)
- 平板状の形状を有する基板の表面を処理する基板表面処理装置において、
基板の表面処理に用いる処理液を収容する処理液槽と、
基板を搬送する搬送ローラであって、処理液槽に収容される処理液中に一部が浸漬され回転自在に設けられる複数の搬送ローラとを含み、
搬送ローラは、
回転軸線方向の長さが、基板の搬送方向に直交する方向の長さである基板幅以上であり、
外周面に周方向に延びる溝が形成され、回転軸線方向における溝の形成される位置が、隣合って設けられる搬送ローラ同士で異なることを特徴とする基板表面処理装置。 - 搬送ローラの外周面に周方向に延びる溝は、
搬送ローラを回転軸線方向に2等分する中心線に関して対称な配置になるように形成されることを特徴とする請求項1記載の基板表面処理装置。 - 平板状の形状を有する基板の表面を処理する基板表面処理方法であって、
基板を搬送する複数の搬送ローラであって、回転軸線方向の長さが基板の搬送方向に直交する方向の長さである基板幅以上であり、かつ外周面に周方向に延びる溝が形成される搬送ローラを、回転軸線方向における溝の形成される位置が隣合うローラ同士で異なるように、また基板の表面処理に用いる処理液を収容する処理液槽に回転自在かつ処理液中に一部が浸漬されるように設け、
搬送ローラの上に基板を載置し、
搬送ローラを回転させて基板を搬送することによって搬送ローラに当接する側の基板表面を処理することを特徴とする基板表面処理方法。 - 搬送ローラの外周面に周方向に延びる溝は、搬送ローラを回転軸線方向に2等分する中心線に関して対称な配置になるように形成され、
基板の重心を通り基板の搬送方向と平行に引かれる仮想線が、搬送ローラを回転軸線方向に2等分する中心線と重なるように基板を搬送ローラ上に載置し、
搬送ローラを回転させて基板を搬送することによって搬送ローラに当接する側の基板表面を処理することを特徴とする請求項3記載の基板表面処理方法。 - 平板状の形状を有し平面から見た形状が直線の辺のみで構成される基板の表面を処理する基板表面処理方法であって、
基板を搬送する複数の搬送ローラであって、回転軸線方向の長さが基板の搬送方向に直交する方向の長さである基板幅以上である搬送ローラを、基板の表面処理に用いる処理液を収容する処理液槽に回転自在かつ処理液中に一部が浸漬されるように設け、
基板の重心を通り基板の搬送方向と平行に引かれる仮想線が基板の隣合う2辺によって構成される角部を通るように、かつ仮想線の通る角部が基板の搬送方向の上流側に位置するように基板を搬送ローラ上に載置し、
搬送ローラを回転させて基板を搬送することによって搬送ローラに当接する側の基板表面を処理することを特徴とする基板表面処理方法。
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JP2005255231A JP2007067355A (ja) | 2005-09-02 | 2005-09-02 | 基板表面処理装置および基板表面処理方法 |
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-
2005
- 2005-09-02 JP JP2005255231A patent/JP2007067355A/ja active Pending
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