JP2007066531A - 低融点ガラスのパターン形成方法及びパターン形成装置 - Google Patents

低融点ガラスのパターン形成方法及びパターン形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】プラズマディスプレイ等のフラットパネルディスプレイの隔壁形成等に使用される低融点ガラスのパターン形成に於いて、低融点ガラスのリサイクルが可能な低融点ガラスのパターン形成を行う。
【解決手段】低融点ガラスペーストのバインダーとして水溶性のバインダーを使用して、低融点ガラスペーストを基板上に塗布乾燥後レジストにより該乾燥した低融点ガラスペースト上にパターンを形成後水と高圧エアーの混合流体又は水蒸気によりレジスト以外の低融点ガラスを切削して低融点ガラスによりパターンを形成後サイクロンにより捕集された水と低融点ガラスの混合物より水を乾燥させることにより切削された低融点ガラスを再利用する。
【選択図】 図9

Description

本発明はプラズマディスプレイ等のフラットパネルディスプレイの隔壁形成材料やフラットパネルディスプレイやセラミック基板等に使用されている電極形成材料として使用されているリサイクル可能な低融点ガラスのパターン形成方法及びパターン形成装置及び低融点ガラスペースト材料に関する。
従来プラズマディスプレイ等のフラットパネルディスプレイの隔壁形成材料やフラットパネルディスプレイやセラミック基板等に使用されている電極形成材料として使用されている低融点ガラスのパターン形成方法としては、スクリーン印刷により低融点ガラスを印刷する方法か、図2のようにあらかじめ低融点ガラスペースト6をガラス基板1上に塗布乾燥し、乾燥した低融点ガラスペースト7上に感光性ドライフィルム2にてパターンを形成後サンドブラスト装置によりノズル16より高圧エアーと研磨材18を吹き付けパターン以外の部分の低融点ガラスを切削加工して低融点ガラス12のパターン形成を行っていた。
特開平3−294180号公報
従来のスクリーン印刷による低融点ガラスのパターン形成方法では、スクリーン印刷自体がスクリーンの版を伸ばしながら印刷する方法のため、大きな基板を印刷するときにスクリーン版が伸びてしまい正確なパターンが印刷できない問題点があった。
またスクリーン印刷によるパターン形成方法では、フラットパネルディスプレイの放電空間形成では膜厚が必要となるため、10回から20回程度刷り重ねて印刷する必要があり、印刷時間がかかり精度がでにくいという問題点があった。
またサンドブラストによるパターン形成方法では、感光性ドライフィルムを使用してパターン形成を行うため精度は出やすいが、全面に低融点ガラスペーストを塗布後乾燥させ、サンドブラストにより低融点ガラスを削り、削った部分と破砕された研磨材を集塵機で捕集し廃棄していた。
サンドブラストによるパターン形成方法では廃棄した研磨材と削った低融点ガラスを分離し再生する方法が難しくリサイクルコストが高くなる問題があった。
前記課題を解決するための手段として、低融点ガラスペーストのバインダーとして水溶性のバインダーを使用して、該低融点ガラスペーストを塗布乾燥させた低融点ガラス乾燥膜上にレジストにてパターンを形成後、ノズルの吹き出し口の断面が縦に対し横が5倍以上長いスリット形状ノズルより水と高圧エアーの混合流体又は水蒸気又は水蒸気を含有する高圧流体を吹き付けレジスト以外の低融点ガラスを除去することにより低融点ガラスのパターンを形成する。
低融点ガラスのバインダーとして水溶性のバインダーを使用することにより、従来サンドブラスト装置を使用して高圧エアーにて研磨材を吹き付け低融点ガラスを削っていた方法に代わり、研磨材の代わりに水と高圧エアーの混合流体又は水蒸気又は水蒸気を含有する高圧流体を吹きつけ低融点ガラスを削ることにより、削った低融点ガラスは水分を乾燥させれば再び低融点ガラスペーストの原料として使用可能であり、低融点ガラスペーストのリサイクルが可能となり研磨材のかわりに水又は水蒸気を使用するため、消耗品のコストも抑えられ、安価に低融点ガラスのパターン形成が可能となった。
本発明の低融点ガラスのパターン形成について、以下に図を参照して説明する。
図1に於いてまず行程Aにてスリットコーターやロールコーター30等のコーターを使用するかスクリーン印刷により基板上に低融点ガラスペースト6を基板1上に塗布し、乾燥させる。
ここで使用する低融点ガラスペーストのバインダーとしては水又は温水に可溶性があり、低融点ガラスの焼成温度以下で分解する水溶性セルロース系又はポリビニルアルコール又はポリビニルピロリドン等の樹脂を使用する。
特にポリビニルアルコール樹脂は約300℃で完全に分解し、特に完全ケン化型のポリビニルアルコールは高温水にのみ溶解可能であり、ノズルから噴射される噴射材に高温の水蒸気又は高温水を使用した場合に水蒸気又は高温水が接触する高温部分のみ溶解され、温度が下がった残留した水分には溶解されないため、パターンのサイドエッチが少なくなる特徴がある。
また感光性ドライフィルムをレジストとして使用した場合は、現像及び剥離行程は低温で行い、低融点ガラスの切削行程は高温の水蒸気又は高温水にて行うことが可能となる。
行程Bにて乾燥した低融点ガラスペースト7上に感光性ドライフィルム2をラミネートするか感光性低融点ガラスペーストを塗布乾燥して感光性レジスト層を形成後、パターンマスク11をのせ、露光して、行程Cにて現像液5を使用して現像して感光性ドライフィルム2又は感光性低融点ガラスペーストにてパターンを形成させる。
感光性ドライフィルム等の感光性のレジストを使用するかわりに、スクリーン印刷等により耐水性のレジストを印刷することによりマスクパターンを形成しても良い。
図4に示すようにノズルの吹き出し口の断面が縦に対し横が5倍以上長いスリット形状ノズル15内に減圧弁等で圧力を調整した高圧エアー40を導入加圧し、該高圧エアーにて加圧されたスリットノズル15内に高圧エアー又はポンプにより加圧された水をスリットノズル内の水導入部13から導入し、該スリットノズル先端部吹き出し口14より高圧エアーと水の混合流体を吹き付けるか、図7に示すようにノズルの吹き出し口の断面が縦に対し横が5倍以上長いスリット形状ノズル15から水蒸気又は水蒸気を含有する高圧流体又は水蒸気と高温水の混合流体を吹き付けることにより低融点ガラスの切削を行う。
スリットノズル15の吹き出し口14の寸法はb寸法がa寸法の5倍以上で望ましくは10倍以上とし、吹き出し口スリットの長さc寸法はa寸法の5倍以上が望ましい。
スリットノズル吹き出し口14の断面形状は図11のような形状であり、スリットノズル15を左右に揺動し加工基板を前後に連続的に移動させる場合には11−3及び11−4及び11−5及び11−6のようにスリットノズルのコーナー部が中心に対して狭い形状が望ましく均一に加工できる。
高圧エアーと水との混合流体を吹き付ける方法では、効率よく細かいパターンの現像を行うためには、スリットノズル15より吹き出す高圧エアーと水の濃度は、高圧エアーの容量に対して水の容量が3%以下であり望ましくは1%以下の濃度とする。
行程E及び行程Fにてパターン形成された低融点ガラス12上のレジスト膜3を剥離液にて剥離した後、焼成して低融点ガラスを使用したフラットパネルディスプレイ等の隔壁や電極等を形成させる。
感光性低融点ガラスペーストを使用した場合はレジストの剥離の必要は無く、そのまま焼成して低融点ガラスを使用したフラットパネルディスプレイ等の隔壁や電極等を形成させる。
図3及び図5及び図6及び図8は本発明のパターン形成装置の全体図であり、図3は高圧エアーと水との混合流体を噴射する方式で、装置下部に設置されたホッパー下22から吹き付けた高圧エアーと水との混合流体及び削られた低融点ガラスペーストを吸い込むようにした装置であり、水供給タンク19内に水を入れ、タンク加圧弁25を閉じた後、ヒーターにより温度調節可能な水加圧タンク10内を高圧エアーにて加圧することにより、ある一定の温度に設定された水が水導管(水ホース)31を経由して水導入部13から高圧エアー導管28より減圧弁等により圧力を調整した高圧エアー40にて加圧されたスリットノズル15内に導入され、スリットノズル15の吹き出し口14よりスリットノズル15から噴射材である高圧エアーと水の混合流体4を噴射させることにより高圧エアーにより水が微粒子化して高圧エアーの圧力により加圧され加工基板1に吹き付けられる。
水加圧タンク10内の圧力はスリットノズル15内部の圧力より高く設定し、スリットノズル15内の圧力と水加圧タンク10内の圧力差により噴射する水の量を調整することが可能となる。
高圧エアーを使用し、水加圧タンク10を加圧して水を導入する代わりにポンプを使用して水を加圧して水をスリットノズル15に導入しても良い。
水をスリットノズル15内に導入する水導入部13は横長のスリットノズル内に均一に分散させるため図4のようにパイプ側面に穴を一定ピッチであけ、パイプの片方をふさぎ、パイプのもう一方から水を導入し側面の穴からスリットノズル15内に水を導入するか、パイプ側面に形成したスリット形状の横穴をあけ、パイプの片方をふさぎ、パイプのもう一方から水を導入し側面のスリット形状の横穴からスリットノズル15内に現像液を導入するようにする。
水導入部13の水が出る穴の大きさを変えることによりスリットノズル15から噴射される水の量を変えることができる。
加圧した水と高圧エアーをスリットノズル9内で混合させるのでは無く、水加圧タンク10とスリットノズル15の間に設けられた水導管31の途中で混合させ、スリットノズル15より噴射材である水と高圧エアーの混合流体4を噴射させても良い。
スリットノズル15はノズル駆動部20により左右に揺動し、スリットノズル15下に設置された現像を行う加工基板1に均一に噴射材である水と高圧エアーの混合流体4が吹き付けられる。
加工基板1はコンベア駆動部21の駆動により前後に搬送される。
スリットノズル15から噴射された水又は温水及び切削された低融点ガラスはブロアー26の負圧により本体ホッパー22からサイクロン導管29を経て、サイクロン23に入りサイクロン23にて捕集され捕集タンク17に入る。
タンク加圧弁25を2ヶ設けて交互に開くことにより水加圧タンク24内を加圧状態で連続的に水を水加圧タンク24に導入しても良い。
捕集タンク17内に捕集された水と低融点ガラスは、水を除去することにより再び低融点ガラスを低融点ガラスペーストの原料として使用することが可能となる。
図5はスリットノズル15の周りを囲い、上部よりブロアー26の負圧により噴射材である水と高圧エアーの混合流体4を吸い込むようにした噴射材回収部35を設け、加工基板1に吹き付けた噴射材である水と高圧エアーの混合流体4を吹き付けながら吸い込み、吸い込んだ水及び切削した低融点ガラスをサイクロン23にて回収するようにした装置であり、水供給タンク19内に水を入れ、タンク加圧弁25を閉じた後、ヒーターにより温度調節可能な水加圧タンク10内を減圧弁等で圧力を調整した高圧エアーにて加圧することにより、水が水導管(水ホース)31を通り水導入部13から高圧エアー導管28より高圧エアーにて加圧されたスリットノズル15内に導入されスリットノズル15の吹き出し口14より高圧エアーと水の混合流体4を噴射させることにより高圧エアーにより水が微粒子化して高圧エアーの圧力により加圧され加工基板1に吹き付けられる。
タンク加圧弁25を2ヶ設けて交互に開くことにより水加圧タンク10内を加圧状態で水加圧タンク10内に水を導入しても良い。
図9及び図10に示すように吹き付けられた噴射材である高圧エアーと現像液の混合流体4はスリットノズル15を囲うようにした噴射材回収部35からブロアー26の負圧にて吸い込まれ、吸い込まれた水及び削られた低融点ガラスペーストはサイクロン導管29を経てサイクロン23に入り、サイクロン23にて捕集され捕集タンク17に入る。
図9及び図10に示すようにスリットノズル15を囲うようにした噴射材回収部35の下部にスリットノズル15の長手方向と垂直方向にスリットノズル15より加工基板1に吹き付けた噴射材である高圧エアーと水の混合流体4が拡散し噴射材回収部35内に捕集されるように拡散板34を設けることが望ましい。
また加工基板が噴射材回収部35から一部外れたときに、噴射材回収部35の負圧を保持するために噴射材回収部35下部に負圧保持板36を設けるようにする。
噴射材回収部35と負圧保持板36及び加工基板1との隙間は10ミリ以内に設定するのが望ましい。
スリットノズル15及び噴射材回収部35はノズル駆動部20により左右に揺動し、スリットノズル15下に設置された加工基板1に均一に水と高圧エアーの混合流体が吹き付けら、吹き付けられた水及び削られた低融点ガラスペーストが回収されるようにする。
加工基板1はコンベア駆動部21の駆動により前後に搬送される。
図6はスリットノズルより水蒸気を噴射する方式で、装置下部に設置されたホッパー下から吹き付けた水蒸気及び又は水及び又は削られた低融点ガラスペーストを吸い込むようにした装置であり、ボイラー24にて発生した水蒸気が水蒸気導管27を通りスリットノズル15に導入される。
スリットノズル15より水蒸気をスリットノズル先端の吹き出し口14より噴射して水蒸気を加工基板1に吹き付ける。
スリットノズル15はノズル駆動部20により左右に揺動し、スリットノズル15下に設置された低融点ガラスのパターン形成を行う加工基板1に均一に水蒸気が吹き付けられる。
加工基板1はコンベア駆動部21の駆動により前後に搬送される。
水蒸気の代わりに水蒸気と高圧エアーの混合流体又は水蒸気と高圧エアーと高温水の混合流体又は水蒸気と高温水の混合流体をノズルより吹き付けても良い。
スリットノズル15から噴射された水蒸気及び切削された低融点ガラスはブロアー26の負圧により本体ホッパー22からサイクロン導管29を経て、サイクロン23に入りサイクロン23にて捕集され捕集タンク17に入る。
捕集タンク17内に捕集された水蒸気から発生した水と低融点ガラスは、水を除去することにより再び低融点ガラスを低融点ガラスペーストの原料として使用することが可能となる。
図8はスリットノズル15の周りを囲い、上部よりブロアー26の負圧により噴射材である水蒸気4を吸い込むようにした噴射材回収部35を設け、加工基板1に吹き付けた噴射材である水蒸気4を吹き付けながら吸い込み、吸い込んだ水蒸気による水及び切削した低融点ガラスペーストをサイクロン23にて回収するようにした装置であり、ボイラー24にて発生した水蒸気が水蒸気導管27を通りスリットノズル15に導入される。
スリットノズル先端の吹き出し口14より水蒸気を噴射して水蒸気を加工基板1に吹き付ける。
図9及び図10に示すように吹き付けられた水蒸気及び削られた低融点ガラスペーストはスリットノズル15を囲うようにした噴射材回収部35からブロアー26の負圧にて吸い込まれ、吸い込まれた水蒸気による水及び削られた低融点ガラスペーストはサイクロン導管29を経てサイクロン23に入り、サイクロン23にて捕集され捕集タンク17に入る。
図9及び図10に示すようにスリットノズル15を囲うようにした噴射材回収部35の下部にスリットノズル15の長手方向と垂直方向にスリットノズル15より加工基板1に吹き付けた噴射材である水蒸気4が拡散し噴射材回収部35内に捕集されるように拡散板34を設けることが望ましい。
また加工基板が噴射材回収部35から一部外れたときに、噴射材回収部35の負圧を保持するために噴射材回収部35下部に負圧保持板36を設けるようにする。
噴射材回収部35と負圧保持板36及び加工基板1との隙間は10ミリ以内に設定するのが望ましい。
スリットノズル15及び噴射材回収部35はノズル駆動部20により左右に揺動し、スリットノズル15下に設置された加工基板1に均一に水蒸気が吹き付けられ、吹き付けられた水及び削られた低融点ガラスペーストが回収されるようにする。

加工基板1はコンベア駆動部21の駆動により前後に搬送される。
以下に前述した本発明の現像方法の実施例について具体的に説明する。
低融点ガラスペースト用粉末として酸化鉛を60%含んだ旭硝子(株)製ASF−SWF025を使用する。
水溶性バインダーとして日本酢ビ・ポバール(株)製のポリビニルアルコールJF−20を温水に溶解して、低融点ガラスペーストを分散させて低融点ガラスペーストを作成した。
該低融点ガラスペーストを150ミリ×150ミリのガラス基板上に塗布乾燥させ、180ミクロンの膜厚の低融点ガラスペースト乾燥膜を形成した。
感光性ドライフィルムとして東京応化工業(株)製のBF704にて低融点ガラスペースト上にライン幅90ミクロンでピッチ200ミクロンのストライプ状マスクパターンを形成した。
水加圧タンク10内に水を20リットル入れ、温度を90℃に設定する。
ラミネート露光した加工基板をスリットノズル15の下まで搬送させ、スリットノズル15を左右にノズル速度5m/minで200ミリ幅を揺動しながら、水加圧タンク10とスリットノズル15に高圧エアーを導入し、スリットノズル15より高圧エアーと温水の混合流体を吹き付けて低融点ガラスの切削加工を行った。
水加圧タンク10への高圧エアー圧は0.1MPaでスリットノズル15への高圧エアー圧は0.2MPaに設定し、スリットノズル15から基板までの距離は30ミリに設定した。
このときスリットノズル15内の圧力は0.09MPaであった。
高圧エアー及び温水の噴射時間は3分行い、現像液が3分で約1.5リットル噴射された。
モノエタノールアミン3%溶液に加工した基板を入れ、パターン形成された低融点ガラス上の感光性ドライフィルムを温度25℃にて剥離した。
加工基板1を550℃にて加熱して低融点ガラスによる幅85ミクロンでピッチ200ミクロン高さ150ミクロンの隔壁を形成した。
サイクロン23から捕集タンクに捕集されたスリットノズル15から噴射された水と切削された低融点ガラスを取り出し、濾過乾燥して低融点ガラスの粉末を分離することができた。
低融点ガラスペースト用粉末として酸化鉛を60%含んだ旭硝子(株)製ASF−SWF025を使用する。
水溶性バインダーとして日本酢ビ・ポバール(株)製のポリビニルアルコールJF−20を温水に溶解して、低融点ガラスペーストを分散させて低融点ガラスペーストを作成した。
該低融点ガラスペーストを150ミリ×150ミリのガラス基板上に塗布乾燥させ、180ミクロンの膜厚の低融点ガラスペースト乾燥膜を形成した。
感光性ドライフィルムとして東京応化工業(株)製のBF704にて低融点ガラスペースト上にライン幅70ミクロンでピッチ200ミクロンのストライプ状マスクパターンを形成した。
ラミネート露光した加工基板をスリットノズル15の下まで搬送させ、スリットノズル15を左右にノズル速度5m/minで200ミリ幅を揺動しながら、スリットノズル15より水蒸気を圧力0.3MPaにて吹き付けて低融点ガラスの切削加工を行った。
モノエタノールアミン3%溶液に加工した基板を入れ、パターン形成された低融点ガラス上の感光性ドライフィルムを温度25℃にて剥離した。
加工基板を550℃にて加熱して低融点ガラスによる幅65ミクロンでピッチ200ミクロン高さ150ミクロンの隔壁を形成した。
サイクロン23から捕集タンク17に捕集されたスリットノズル15から噴射された水蒸気による水と切削された低融点ガラスを取り出し、濾過乾燥して低融点ガラスの粉末を分離することができた。
本発明の産業上の利用可能性としては、プラズマディスプレイ等の平面ディスプレイ等に使用される低融点ガラスによる隔壁形成や電極形成に於いて、切削された低融点ガラスのリサイクルを可能にし、消耗品として水又は水蒸気を使うのみで製造コストの低い低融点ガラスのパターン形成方法を提供することにより、より安価なプラズマディスプレイ等フラットパネルディスプレイができる。
本発明の加工プロセスを示した工程図である。 従来のサンドブラスト加工プロセスを示した工程図である。 本発明で使用する水と高圧エアーを噴射する装置の概要を示した正面図である。 本発明で使用する水と高圧エアーを噴射するスリットノズルのアイソメ図である。 本発明で使用する水と高圧エアーを噴射する装置の概要を示した正面図である。 本発明で使用する水蒸気を噴射する装置の概要を示した正面図である。 本発明で使用する水蒸気を噴射するスリットノズルのアイソメ図である。 本発明で使用する水蒸気を噴射する装置の概要を示した正面図である。 噴射材を噴射しながら回収するようにしたスリットノズル及び噴射材回収部の断面図である。 噴射材を噴射しながら回収するようにしたスリットノズル及び噴射材回収部のアイソメ図である。 スリットノズルの吹き出し口の開口部の参考図である。
符号の説明
1 ガラス基板
2 感光性ドライフィルム(感光性レジスト)
3 パターン形成された感光性ドライフィルム
4 噴射材(高圧エアー+水又は水蒸気)
6 低融点ガラスペースト
7 低融点ガラスペースト乾燥膜
8 アドレス電極
9 放電空間
10 水加圧タンク
11 パターンマスク
12 パターン形成された低融点ガラス乾燥膜
13 水導入部
14 吹き出し口
15 スリットノズル
16 サンドブラストノズル
17 低融点ガラス捕集タンク
18 研磨材+高圧エアー
19 水供給タンク
20 ノズル駆動部
21 コンベア駆動部
22 本体ホッパー
23 サイクロン
24 ボイラー
25 タンク加圧弁
26 ブロアー
27 水蒸気導管(水蒸気ホース)
28 高圧エアー導管(高圧エアーホース)
29 サイクロン導管
30 コーター
31 水導管
34 拡散板
35 噴射材回収部
36 負圧保持板
37 コンベアローラー
38 噴射材吸い込み口
40 高圧エアー
41 ブロアーの負圧
42 噴射された高圧エアー又は水蒸気の流れ

Claims (10)

  1. 低融点ガラスペーストのバインダーとして水溶性のバインダーを使用して、該低融点ガラスペーストを塗布乾燥させた低融点ガラス乾燥膜上にレジストにてパターンを形成後、ノズルの吹き出し口の断面が縦に対し横が5倍以上長いスリット形状ノズル内に高圧エアーを導入加圧し、該高圧エアーにて加圧されたスリットノズル内に高圧エアー又はポンプにより加圧された水を導入し、該スリットノズル先端部吹き出し口より高圧エアーと水の混合流体を加工基板に吹き付け、吹き付けた水をブロアーの負圧により吸い込みレジスト以外の低融点ガラスを除去することにより低融点ガラスのパターンを形成することを特徴とする低融点ガラスのパターン形成方法。
  2. 低融点ガラスペーストのバインダーとして水溶性のバインダーを使用して、該低融点ガラスペーストを塗布乾燥させた低融点ガラス乾燥膜上にレジストにてパターンを形成後、水を水加圧タンク内に充填し、水加圧タンクを加圧するか、水をポンプにて加圧し、ノズルに連結された水導管に供給後、水導管中に高圧エアーを供給することにより、水導管に連結された縦に対し横が5倍以上長いスリット形状ノズルより水と高圧エアーの混合流体を加工基板に吹き付け、吹き付けた水をブロアーの負圧により吸い込みレジスト以外の低融点ガラスを除去することにより低融点ガラスのパターンを形成することを特徴とする低融点ガラスのパターン形成方法。
  3. 低融点ガラスペーストのバインダーとして水溶性のバインダーを使用して、該低融点ガラスペーストを塗布乾燥させた低融点ガラス乾燥膜上にレジストにてパターンを形成後、ノズルの吹き出し口の断面が縦に対し横が5倍以上長いスリット形状ノズルから水蒸気又は水蒸気を含有する高圧流体又は水蒸気と高温水の混合流体を加工基板に吹き付け、吹き付けた水蒸気をブロアーの負圧により吸い込みレジスト以外の低融点ガラスを除去することにより低融点ガラスのパターンを形成することを特徴とする低融点ガラスのパターン形成方法。
  4. 請求項1及び又は請求項2及び又は請求項3記載の低融点ガラスのパターン形成方法に於いて、水溶性のバインダーとしてポリビニルアルコール樹脂を使用することを特徴とする低融点ガラスペースト材料。
  5. 請求項1及び又は請求項2及び又は請求項3記載の低融点ガラスのパターン形成方法に於いて、水溶性のバインダーとしてポリビニルアルコール樹脂を使用し、ポリビニルアルコール樹脂のケン化度により、溶解温度が変化することを利用し、ポリビニルアルコールの溶解温度以上に加熱した高圧水と高圧エアーの混合流体又は水蒸気又は水蒸気を含有する高圧流体をノズルより吹き付けてレジスト部以外の低融点ガラスを除去することにより低融点ガラスのパターン形成を行い、ポリビニルアルコールの溶解温度以下でレジストの現像と剥離を行うことを特徴とする低融点ガラスのパターン形成方法。
  6. 請求項1及び又は請求項2及び又は請求項3記載の低融点ガラスのパターン形成方法に使用するレジストに於いて、該レジストに感光性を有するドライフィルム又は感光材料を含有する感光性低融点ガラスペーストを使用することを特徴とする低融点ガラスのパターン形成方法。
  7. 請求項1及び又は請求項2及び又は請求項3記載の低融点ガラスのパターン形成方法に於いて、スリットノズルの周りを囲い、スリットノズル吹き出し口より上部に設けられた噴射材吸い込み口よりブロアーの負圧によりスリットノズルより吹き付けられた水と高圧エアーの混合流体又は水蒸気又は水蒸気を含有する高圧流体又は水蒸気と高温水の混合流体を吸い込むようにした噴射材回収部を設け、スリットノズルより噴射され加工基板に吹き付けた高圧エアー及び又は水及び又は水蒸気をスリットノズルより加工基板に吹き付けながら高圧エアー及び又は水及び又は水蒸気及び又は切削された低融点ガラスを吸い込むことを特徴とする低融点ガラスのパターン形成方法。
  8. 請求項1及び又は請求項2及び又は請求項3記載の低融点ガラスのパターン形成方法に使用するパターン形成装置に於いて、パターン形成装置内部又はスリットノズル外周部に設置された噴射材回収部内をブロアーの負圧により負圧にし、ブロアーとパターン形成装置本体又はブロアーと噴射材回収部の間にサイクロンを設置しサイクロンによりノズルから吹き付けた水蒸気又は水により除去された低融点ガラス及を回収することを特徴とする低融点ガラスのパターン形成装置。
  9. 請求項1記載の低融点ガラスのパターン形成方法に使用するパターン形成装置に於いて、スリットノズル内に水を導入するために、パイプ側面に穴を一定ピッチであけた水導入部又は、パイプ側面に形成したスリット形状の水導入部より加圧した水をノズル内に導入することを特徴とする低融点ガラスのパターン形成装置。
  10. 請求項1及び又は請求項2及び又は請求項3記載の低融点ガラスのパターン形成方法に使用するパターン形成装置に於いて、ノズルから水と高圧エアーの混合流体又は水蒸気又は水蒸気を含有する高圧流体を吹き付けながらノズル及び又は噴射材回収部を左右に揺動し基板を前後に搬送することによりレジスト部以外の低融点ガラスをパターン切削することを特徴とする低融点ガラスのパターン形成装置。
JP2005247037A 2005-08-29 2005-08-29 低融点ガラスのパターン形成方法及びパターン形成装置 Pending JP2007066531A (ja)

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