JP2007065685A - 樹脂正立等倍レンズアレイおよびその製造方法 - Google Patents

樹脂正立等倍レンズアレイおよびその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】樹脂正立等倍レンズアレイを製造する方法を提供する。
【解決手段】射出成型により作製した2枚のレンズプレート56,57を、着色スペーサ70を間に挟んで、着色スペーサに対し、レンズプレートの凸状の反りが向くようにし、かつ、2枚のレンズプレートを回転対称に重ね合わせる。このとき、レンズプレートの嵌合凸部60,凹部62をアライメントのために用いる。2枚のレンズプレートの周辺を、クリップ80で固定する。
【選択図】図13

Description

本発明は、一般的には、樹脂正立等倍レンズアレイおよびその製造方法に関し、より具体的には2次元画像を空間伝送する装置に利用できる樹脂正立等倍レンズアレイおよびその製造方法に関する。
複写機,ファクシミリ,プリンタなどに用いられる正立等倍レンズアレイには、特開昭55−90908号公報に開示されている、バーレンズを多数本配列したブロックを2つ対向して配置したものが既に提案されている。このようなレンズアレイは、例えば、バーレンズの配置位置に貫通孔があけられたレンズ支持体を、アクリル樹脂で覆った後、凹球面を有する型を押圧し、バーレンズの端面を形成している。
また、特開昭64−88502号公報には、射出成型により製造された、微小凸レンズを平面的に規則正しく配列した平面レンズ2枚を、対向して配置したレンズアレイが開示されている。
また、通常のマイクロレンズアレイの製造方法として、特開昭60−29703号公報の第8図には、窪みをアレイ状に整列した金型を用意し、この金型上に重合体を堆積して、マイクロレンズアレイを製造することが開示されている。
さらに、特開平5−150102号公報には、平板表面に形成したマスク層に、作製するレンズの個数と同数の円形微細開口を、作製するレンズの位置に対応して設け、開口部を通して平板表面を部分的に化学的エッチングした後、マスク層を取除き、更に化学的エッチングを施すことにより母型(マザー)を作製し、このマザーからマイクロレンズアレイ成型のための金型を得て、この金型にシート状のガラスをプレスして(いわゆる2P成型法)、片面に微小な凸レンズが密に形成されたマイクロレンズアレイを製造することが開示されている。
特開昭55−90908号公報 特開昭64−88502号公報 特開平5−150102号公報
通常の樹脂レンズアレイは、アレイ状に並べたターゲットに光束を集光することを目的としている。従って、レンズピッチ精度は、ターゲット位置精度と同等でなければならない。このようなレンズピッチの精度が要求される場合には、2P成型法で製造しなければならなかった。
樹脂正立等倍レンズアレイは、複写機,ファクシミリ,プリンタなどへの応用から、さらには2次元の画像を空間に結像させる2次元画像空間伝送装置、例えばタッチレススイッチなどへの応用が考えられる。このような2次元画像空間伝送装置のための樹脂正立等倍レンズアレイでは、3面以上の球面レンズの光軸がそろっていれば、その目的を達成することができる。従って、レンズピッチには、高い精度は要求されない。
そこで、本出願の発明者らは、2P成型法によらず、射出成型を利用して樹脂正立等倍レンズアレイを製造できるのではないかと考え、射出成型を利用することについて鋭意研究を重ねた。
発明者らが目指した樹脂正立等倍レンズアレイは、片面あるいは両面にレンズ径が0.2〜2.0mmの微小球面レンズが規則的に配列されたレンズプレートを、少なくとも3個の球面レンズが1つの光軸上に並ぶように、すなわち2枚以上重ね合わせた構造であって、作動距離が100mm以下のものである。したがって、樹脂正立等倍レンズアレイを成す光軸方向の球面レンズは、それぞれの光軸を同一とし、かつ複数の光軸は互いに平行である。
前述したように、特開昭64−88502号公報には、平面レンズを射出成型により製造すると記載されているが、具体的な方法は開示されていない。また、特開平5−150102号公報には、マイクロレンズアレイを作製するためのNi金型を作製しているが、このNi金型は、本願発明が目指す射出成型に用いられる金型ではない。また、ガラスマザーを作製する場合に、クロム膜にピンホールが発生していると、ピンホールを通してガラスがエッチングされ、ピットが形成される。このピンホールによるピットは不所望なものであり、このようなガラスマザーにより作製される金型は欠陥を含むことになる。
さらに、レンズプレートを射出成型により作製した場合に、レンズプレートに反りが生じる、さらには成型収縮が生じる。このような反りおよび成型収縮のあるレンズプレートを用いて、いかにして画像のゆがみの無い樹脂正立等倍レンズアレイを組み立てるかが問題となる。
そこで本発明の目的は、このような問題を解決した樹脂正立等倍レンズアレイの製造方法を提供することにある。
本発明の他の目的は、このような製造方法により製造された樹脂正立等倍レンズアレイを提供することにある。
本発明は、射出成型により作製した、複数の微小球面レンズが規則的に配列されたレンズプレートを、2枚以上重ね合わせた樹脂正立等倍レンズアレイを製造する方法において、凸状の反りを有するレンズプレート2枚を重ね合わせる際に、互いに凸側を対向させて重ね合わせるか、あるいは凸側が同じ方向に向くように重ね合わせ、かつ、樹脂が注入された方向を合わせて重ね合わせる工程と、クリップ固定部をクリップで固定する工程とを含んでいる。
以下、本発明の実施例を図面を参照して説明する。
図1は、ガラスマスターを作製する工程を示す図である。以下、工程を順を追って説明する。
[1]ガラスマスターの作製
(a)ガラス基板の準備
図1(a)に示すように、研磨された実質的に平行かつ平坦な面をもつガラス基板10を準備する。このガラス基板10には、ソーダライムガラスあるいは石英ガラスなどを用いることができる。この実施の形態では、石英ガラスを使用する。石英ガラスを使用する理由は、ガラス中に不純物が含まれると、後述するようにフッ化水素酸溶液中でガラスをエッチングした場合、ガラス中の不純物が溶液と反応し、フッ化物になり、不水溶性のバリウム,ボロン等のフッ化物は沈殿物を生成して溶液の循環を阻害し、またガラス面に付着し、形成すべきアレイレンズが同一球面でなくなるからである。
また、ガラス基板10の厚さは、1.0mm以上とするのが望ましい。これは、後述するようにガラス基板裏面に、エッチャントの浸透を阻止してエッチングを防止する膜(以下、エッチング防止膜という)を形成したとしても、ガラス基板のエッチングで板厚が減少し、後工程の樹脂との離型作業でガラス板の破損を防ぐためである。
(b)第1のエッチング防止膜形成
次に、図1(b)に示すように、石英ガラス基板10の上面に第1のエッチング防止膜として、クロム系膜(クロム,酸化クロムの多層膜)12を成膜する。クロム系膜12の厚さは、100〜5000・とするのが好ましい。このような厚さとする理由は、ガラス表面の研磨剤残り,突起,ゴミ,汚れによる膜ピンホールを低減し、および膜応力によるクラック発生を防止するためである。
(c)クロム系膜パターニング
次に、図1(c)に示すように、約2μm厚さのフォトレジスト14を設け、フォトマスク(図示せず)を経て露光し、現像してパターニングレジストを形成する。続いて、反応性イオンエッチングでクロム系膜をエッチングし、最終レンズ径によって異なるが、直径が3〜20μmの円形、あるいは最大径が3〜20μmの多角形の開口を形成し、クロム系膜をパターニングする。
クロム系膜パターニングに使用したフォトレジスト14は、除去するが、第2のエッチング防止膜としてクロム系膜上に残しておくこともできる。というのは、フォトレジスト14を除去し、形成されたクロム系膜パターンでガラス基板10をエッチングした場合、もし、クロム系膜12にピンホールがあれば、そのピンホールによりガラス基板に不所望な凹状窪みが形成されるからである。フォトレジストを設けたままにしておけば、ピンホールはフォトレジストにより覆われるので、このような不所望な凹状窪みの形成は防止される。
さらに、フォトレジスト14にピンホールが存在する場合に、このピンホールによりクロム系膜12にピンホールが形成される可能性を低減するために、さらに次の工程(d),(e)を付加しても良い。
(d)第2のエッチング防止膜上にフォトレジスト塗布
図1(d)に示すように、フォトレジストである第2のエッチング防止膜14上に、約2μm厚さのフォトレジスト(ポジ型)16を設ける。
(e)クロム系膜パターン裏面露光によるレジストパターニング
次に、図1(e)に示すように、フォトレジスト14によってパターニングされたクロム系膜12をフォトマスクとして用いて膜裏面よりフォトレジスト16を露光する。もし、フォトレジスト14にピンホール(≦1μm)が発生していれば、前記(c)の工程でクロム系膜にもピンホールが形成されている。裏面からの光によりクロム系膜のピンホールを経てフォトレジスト16が露光されるが、ピンホールの径が小さいので露光領域はフォトレジスト16の上面までは拡がらない。
この状況を図2に示す。図2(a)はクロム系膜の正しいパターンに対し裏面より紫外線を照射したときにフォトレジスト16の露光領域18を示す。露光領域18は、フォトレジスト16の上面まで拡がっている。
図2(b)は、フォトレジスト14中に存在するピンホール20が原因となって、クロム系膜12中にもピンホールが発生している場合に、ピンホールを通った紫外線によるフォトレジスト16の露光領域22を示す。露光領域22は、フォトレジスト16の上面まで達していない。
露光後、フォトレジスト16を現像すると、露光領域18のフォトレジスト16は除去されるが、ピンホール20上のフォトレジスト16は除去されない。したがって図1(e)に示すフォトレジスト16のパターニングは、所望の形状であり、次工程において、必要とするパターン以外のガラスエッチングを防ぐ第3のエッチング防止膜になる。
あるいは、工程(c)で形成したフォトレジスト14を剥離した後、(d),(e)の工程と同様の工程を付加し、第2のエッチング防止膜を形成しても問題はない。
(f)1回目ガラスエッチング
次に、エッチング防止膜12,14,16を形成したガラス基板をエッチャントとしてフッ化水素酸溶液に浸漬し、エッチング防止膜に形成した開口よりガラス基板10を等方性エッチングし、凹状窪み17を形成する。
エッチング防止膜の開口径を約5μmとし、80分程度のエッチングを行った場合、形成される凹状窪み径が153μmになった。
(g)エッチング防止膜剥離
次に、図1(g)に示すように、エッチング防止膜12,14,16を剥離する。
(h)2回目ガラスエッチング
次に、図1(h)に示すように、凹状窪みが形成されたガラス基板をフッ化水素酸溶液に浸漬し、ガラス基板を等方性エッチングする。前記の凹状窪み径150μmが形成されたガラス基板を420分程度、等方性エッチングした場合、凹状窪み径は600μm、深さは74μm程度になった。
このとき、ガラスの厚み低下を防ぐために、凹状窪みが形成されている面とは反対側の裏面に、フォトレジスト,金属膜などのエッチング防止膜を設けても良い。
以上のガラスマスターの製造方法では、クロム系膜には反応性イオンエッチングで微小開口を形成したが、この方法に限るものではなく、電磁波であるレーザ光を照射し、加熱,蒸発させることによって微小開口を形成することもできる。
電磁波であるレーザ光は位相のそろった平行光線で、単色光である。レーザ光はこのような性質から、レンズで集光することによって、高いエネルギー密度が得られる。発振線の波長範囲は約2300・の紫外線から、0.7mmのサブミリ波にわたっており、その種類も500本以上ある。
一方、物質にはエネルギー(波長)吸収帯があり、波長吸収帯内の発振波長をもつレーザ光を選択することにより、物質を加熱することができる(例えば、レーザマーカー、レーザメスなど)。したがって、クロム系膜とガラス基板との波長吸収帯が異なることを利用し、ガラス基板には損傷がなく、エッチング防止膜の微小球面レンズに対応する部分にのみ微小開口を形成することが可能となる。
次に、以上のような工程で作製された図1(h)のガラスマスターを用いて、マザーを作製する工程を、図3を参照して説明する。なお、金型の金属としては、NiまたはNi合金を用いることができるが、以下の例では、Niを用いる場合について説明する。
[2]マザー作製
(a)離型剤塗布および乾燥
図3(a)に示すように、ガラスマスター30を、フッ素系離型剤32の入った槽34に浸漬し、ガラスマスターの表面に離型剤の単分子層を塗布する。これは、後工程の離型工程で離型性を良くし、ガラスの破損を防ぐためである。離型剤を塗布後、乾燥する。
(b)樹脂滴下
次に、図3(b)に示すように、樹脂36を、ガラスマスター30上に、ディスペンサーにより、泡の巻き込みがないように滴下する。
樹脂36は、次のような特性のUV硬化樹脂を用いる。すなわち、硬化収縮率:6%以下、粘度:100〜2000cP(at 25゜)、硬化後硬度:H〜5H、接着強度:5Kg/6mmφ以上(ガラス/ガラス,100μm厚)である。
UV硬化樹脂以外では、熱硬化樹脂,2液性硬化樹脂などを用いることもできる。
(c)樹脂展開およびUV硬化
次に、図3(c)に示すように、滴下したUV硬化樹脂36展開するために樹脂上にガラス基板38を上方より載せる。ガラス基板38は、平坦度が良く、後述するNiメッキ時に発生する応力に変形しないよう、0.3mm以上の厚さとする。
ガラス基板38を樹脂36の上から降ろしていき、樹脂とガラス基板とが接した後は、圧力をかけ、樹脂展開を行うが、そのときの圧力は、レンズパターン部以外の樹脂厚みに依存するが、5〜10μm厚の場合50〜100kg/cm2 程度が望ましい。また、展開泡巻き込み防止のために、10μm/sec以下の押圧速度で展開する。
次に、樹脂36を硬化させるために、波長300〜400nm,エネルギー4000mJ/cm2 のUV光にさらした。
(d)離型
次に、図3(d)に示すように、ガラスマスター30を、周辺を開き、エアーにより離型する。図3(e)に示すように、マザー40が得られる。
次に、以上のような工程で作製されたマザー40を用いてNi金型を作製する工程を図4を参照して説明する。
[3]Ni金型作製
(a)導電膜の成膜
図4(a)に示すように、マザー40の樹脂36上に導電膜42を付着させる。導電膜は、例えばNiの無電解メッキで形成することができる。
(b)ニッケル金型作製
次に、図4(b)に示すように、導電膜42上にNiメッキを行う。このメッキは、次のように行う。すなわち、図5に示すように、電解液(Niメッキ液)44をヒータ加熱し、適温に保つ。そして、陽極側に電着(メッキ)させようとするNiペレットを、陰極側に被電着物であるマザー40を接続する。通電すると陽極側のNiが溶けだし、陰極側に析出する。その結果、マザーの導電膜42上にNiメッキ46が形成される。Niメッキの厚みは、射出成型時の金型としての剛性を保つために、0.3mm以上にする。
(c)離型および外周加工
次に、図4(c)に示すように、Niメッキ46を離型し、離型されたNi金型を射出成型金型として、ダイセットに取り付けるために、面取り,角取り等、外周を加工する。
Ni金型の作製は、上記の例に限られるものではなく、次のようにして作製することができる。すなわち、ガラスマスター30の凹状の窪みのある面上にNiの無電解メッキで導電膜を形成する。これをマザーとして、前記(b),(c)で説明した工程と同様にしてNiメッキによりNi金型を作製する。
次に、以上のような工程で作製された射出成型金型を用いてレンズプレートを作製する工程を図6を参照して説明する。
[4]射出成型
(a)金型取り付け
図6(a)に示すように、前記工程で作製されたNi金型2個をパターン面が向き合うように対向させてダイセット(図示せず)にそれぞれ取り付ける。一方の金型50は固定し、他方の金型52は可動に取り付ける。この場合、表裏芯ズレ公差(パターン面の回転を含む)は±50μmであり、2個の金型間のギャップ公差は±50μmである。これら公差内におさまるように、可動側の金型52の取り付け位置を調節する。
(b)射出成型
このようにして取り付けられた2個の金型のギャップに成型樹脂54を射出注入する。成型樹脂は、アクリル系樹脂であり、その耐熱,耐温性は適宜選ぶことができる。樹脂の温度は、約250゜(250゜以下が望ましい。250゜を越えると、樹脂が変色するため。)、金型の温度は約80゜とする(100゜以下が望ましい。100゜を越えると、金型が変形するため。)。
(b)樹脂の射出注入が終わると、図6(b)に示すように、金型を離型して、成型されたレンズプレート56を取り出す。射出成型の場合、金型通りに成型できるのはまれであり、レンズプレートはどちらかに凸状に反る。
図7に、射出成型されて作製されたレンズプレート56の一例の平面図を示す。レンズパターン部は、図示を省略してある。このレンズプレート56は、外形寸法が140mm×110mmの矩形状であり、この矩形状の領域の中に、径が約600μm、高さが約74μm、曲率半径が約647μmのレンズが並び、プレート厚みは、約1.74mm、レンズ厚(表裏のレンズの頂点間の距離)は、約1.88mmである。プレートの周縁6箇所に、厚みの薄いクリップ固定部58が設けられている。また、片面四隅には、アライメント用の嵌合凸部60,嵌合凹部62がそれぞれ2個ずつ設けられている。これら嵌合凸部,凹部の位置精度は、±100μmである。なお、これらクリップ固定部、嵌合凸部,凹部は、射出成型時に同時に成型されている。
以上の例では、両面に球面レンズが形成されたレンズプレートを射出成型したが、片面のみに球面レンズを有するレンズプレートと形成する場合には、一方の金型を、凹状窪みを有さない平坦な金属板とする。例えば、Ni板とすることができる。
図8は、両面に球面レンズが形成されたレンズプレートにおける球面レンズの配列状態を示す。図8(a)は、レンズプレート64の面に垂直な方向に、両面の球面レンズ65の光軸66が一致する配列状態を示す。図8(b)は、レンズプレート67の面に斜めの方向に、両面の球面レンズ65の光軸68が一致する配列状態を示す。
以上のようにして射出成型されたレンズプレートの微小球面レンズのある表面に反射防止膜を設けるのが好適である。反射防止膜は、例えばスパッタ,蒸着,浸漬などによってSiO2 膜を形成することにより実現される。
また、射出成型されたレンズプレートの微小球面レンズのある表面に吸水防止膜を設けるのが好適である。吸水防止膜は、例えばTiO2 ,ITOなどをスパッタ,蒸着,浸漬などによって形成することにより実現される。
以上の反射防止膜および吸水防止膜のいずれも、レンズプレートの材料の屈折率より小さい屈折率を有することが必要である。
次に、レンズプレート2枚を重ね合わせてレンズアレイを組み立てる工程を説明する。
[5]組立
レンズプレートの重ね合わせの方法について説明する。射出成型によりレンズプレートを形成した場合に、および成型収縮を生じることについては既に説明した。
反りを矯正して画像のゆがみのない樹脂正立等倍レンズアレイを組み立てるには、図9(a),(b)にそれぞれ示すように、2枚のレンズプレート66,67を、互いに凸側を対向させて重ね合わせるか、あるいは凸側が同じ方向に向くように重ね合わせる。凸側が同じ方向に向くように重ね合わせる場合には、反りの大きい方のレンズプレートの凸側と他方のレンズプレートの凹側とを対向させて重ね合わせることが重要である。というのは、重ね合わせたときに、レンズプレート間に空隙ができるのは適切でないからである。
重ね合わせた後、後述するようにレンズプレートの周辺をクリップで固定することにより反りを矯正している。
また、成型収縮のあるレンズプレートを用いて、画像のゆがみの無い樹脂正立等倍レンズアレイを組み立てるには、次の点に注意することが必要である。すなわち、図10に示すように、レンズプレートの成型収縮は、ゲート(図示せず)から樹脂が注入される方向(矢印Cで示す)に対し、ほぼ対称に分布する。すなわち、図10において樹脂が注入される方向の中心軸をDとした場合に、軸D(点線で示す)を対称軸としてほぼ対称に、成型収縮は分布する。図10には、成型収縮の方向と量を矢印で示している。
このような成型収縮は、成型されたレンズプレートについていずれも同程度の収縮量であるため、2枚のレンズプレートの重ね合わせ方によって、球面レンズの光軸をそろえることができる。
今、図6(b)において、同一の金型により成型されたレンズプレートの面を、ゲート側を一致させて重ね合わせる。すなわち、2枚のレンズプレートは、樹脂の流入方向を合わせて重ね合わせる。このような重ね合わせによれば、成型収縮の影響がなくなり正立等倍像が得られる。それ以外の重ね合わせでは、成型収縮の影響により、2枚のレンズプレートの球面レンズの光軸がずれる結果、画像がゆがみ、正立等倍像が得られない。
以上のようにして2枚のレンズプレートを重ね合わせるが、正立等倍レンズアレイを実現するには、3面以上の球面レンズの光軸がそろう必要がある。したがって2枚のレンズプレートの一方は両面に微小球面レンズが形成されているものを、他方は少なくとも片面に微小球面レンズが形成されているものを用いることになる。したがって、3面以上の微小球面レンズの光軸をそろえるためには、2枚のレンズプレートのアライメントが重要になる。このために、図7に示したように、レンズプレートの片面四隅には、アライメント用の嵌合凸部60,嵌合凹部62がそれぞれ2個ずつ設けられている。これら凸部,凹部の嵌合により2枚のレンズプレートのアライメントを行うことができる。
図11に示すように、凸部60の直径と凹部62の内径との間にクリアランスxを設け、まず凸部を凹部に嵌合させる粗アライメントを行い、続いて2枚のレンズプレートの光軸が一致するようにクリアランスxの範囲内で精密アライメントを行うようにしてもよい。この場合、クリアランスxは、微小球面レンズ1個の範囲内で調整できるように設定される。
図12(a)は、重ね合わせされる2枚のレンズプレート56,57を示す。これら各レンズプレートは、微小球面レンズがある領域以外の部分に、微小球面レンズの高さと同等の隆起部76が設けられている。隆起部は、レンズ頂点間の距離を調節するためのものであり、レンズ頂点間の距離は、レンズ頂点間がレンズ径の1/10以上離れると、画像が劣化するので、レンズ頂点間の距離の調節は、極めて重要である。
これらレンズプレートを重ね合わせ、凸部60,凹部62の嵌合によりアライメントした後、図12(b)に示すように、サイドよりステンレスまたは鉄系の材料よりなるクリップ80を、クリップ固定部58に差し込み、図12(c)に示すようにクリップ80で固定する。隆起部76は、微小球面レンズの高さと同等であるので、微小球面レンズの頂点近傍同士が接触することとなる。
次に、2枚のレンズプレート56,57を重ね合わせるときに、間に着色スペーサを介在させる例について説明する。
図13(a)に示すように、2枚のレンズプレート56,57を、金属または樹脂よりなる着色スペーサ70を介在させて重ね合わせる。着色スペーサ70は、レンズプレートの球面レンズに対応した開口72および嵌合凸部に対応した開口74が設けられている。この着色スペーサの目的は、(1)球面レンズ外を通過する迷光を遮断する、(2)レンズプレート間の距離を、その厚みで保持することにより、レンズ頂点間の距離を調整する、(3)レンズプレートの反りの矯正に寄与する、(4)2枚のレンズプレートの調芯を行うことにある。着色スペーサの厚みは、球面レンズ高さ×2に同等である。色彩は、黒色艶消しとした。
2枚のレンズプレート56,57は、上記した着色スペーサ70を間に挟んで、凸部60を凹部62に嵌合させて、アライメントを行う。次に図10(b)に示すように、サイドよりクリップ80で固定する。クリップで固定することにより、2枚のレンズプレートの対向する微小球面レンズの頂点間の間隔が一定に保たれる。
さらに、着色スペーサの厚みが、微小球面レンズの高さの2倍よりも薄い場合、レンズプレートの周縁をクリップ固定すると、2枚のレンズプレートの対向した微小球面レンズ高さよりも、着色スペーサを介した2枚のレンズプレートの周縁の間隔の方が狭くなるため、2枚のレンズプレートの対向した微小球面レンズ領域の最外周同士が支点となり、2枚のレンズプレートの対向した微小球面レンズ領域の中心付近の2枚のレンズプレートの対向する微小球面レンズの頂点間の間隔が一定に保たれなくなる。したがって、着色スペーサ厚みを含めた、対向する2枚のレンズプレートの周縁の間隔が対向する微小球面レンズの高さの2倍程度になるように、レンズプレートの周縁に隆起部を設けてその高さを調整することが重要である。
このような着色スペーサが樹脂レンズプレート間にあると、着色スペーサと樹脂レンズプレートとの熱膨張率が異なるので、着色スペーサと樹脂レンズプレートとの間に熱膨張係数差による応力が発生する。このような応力の発生は、微小球面レンズの光軸にずれを生じさせるので望ましくない。したがって着色スペーサの熱膨張係数を次式を満たすように選定することが重要である。すなわち、レンズプレート材料の熱膨張係数をα1、着色スペーサ材料の熱膨張係数をα2、レンズプレートのレンズ領域の長辺方向の距離をL、レンズの最短ピッチをP、および使用温度範囲をTとしたとき、
α2≦α1+0.5×P/(T×L)
である。ここで係数0.5は、レンズ領域の長辺方向の一端での微小球面レンズの光軸と着色スペーサの開口の中心が一致し、レンズ領域の長辺方向の他端での微小球面レンズの光軸と着色スペーサの開口の中心とのずれを半ピッチ以下にするための係数である。
例えば、レンズプレートの熱膨張係数α1=7×10-5(アクリル)、長辺方向長さL=120mm、レンズピッチP=0.6mm、使用温度範囲T=30℃とすると、着色スペーサの熱膨張係数はα2≦1.53×10-4の材料を選定できる。一例としてステンレス(α1≦1.28×10-6)を用いることができる。
以上はクリップのみによる固定であったが、接着剤と併用してもよい。この場合には、嵌合凹部に接着剤(溶剤でも可)を流し込む。そして、これら嵌合凸部,凹部を嵌合させて、アライメントを行い、嵌合凸部および嵌合凹部の表面を押し、2枚のレンズプレートを仮固定する。サイドよりクリップ80を、クリップ固定部18に差し込み、クリップ80で固定する。このように、クリップと接着剤とを併用して固定することも可能であるが、この場合には、レンズプレートと着色スペーサとは接着しないようにすることが必要である。
以上に、本発明の実施例を説明したが、本発明は上述した実施例に限定されるものではなく、当業者であれば本発明の範囲内で種々の変形,変更が可能なことは明らかであろう。
本発明によれば、樹脂正立等倍レンズアレイを、射出成型によりレンズプレートを作製し、2個のレンズプレートを組み立てることにより、極めて簡単に一定品質のものを安価に製造することが可能となった。
図14は、本発明により製造された樹脂正立等倍レンズアレイ82により、物像画面像を、空間伝送し、空間上に画像を結像した状態を示す。Lは、空間距離である。
図15に、空間距離Lを10〜100mmの範囲内で10mm単位で変化させ、そのときの樹脂正立等倍レンズアレイの光学特性であるMTF(Modulation Transfer Function)を、空間周波数1Lp/mmの矩形波で測定した実測値を示す。MTF20%は、人間の感知できる限界である。レンズ径が0.3〜1.0mmで、空間距離20〜100mmの樹脂正立等倍レンズアレイは、良好なMTF値が得られていることがわかる。このように、本発明の樹脂正立等倍レンズアレイによれば、画質の良い像面画像が得られる。
ガラスマスター・マザーを作製する工程を示す図である。 ピンホールを説明するための図である。 マザーを作製する工程を示す図である。 マザーを用いてNi金型を作製する工程を示す図である。 Niメッキの方法を説明するための図である。 射出成型金型を用いてレンズプレートを作製する工程を示す図である。 射出成型されて作製されたレンズプレートの平面図である。 微小球面レンズの配列状態を示す図である。 レンズプレートの重ね合わせの方法を説明する。 レンズプレートの成型収縮を説明する図である。 嵌合凹部と嵌合凸部のクリアランスを説明する図である。 レンズプレート2枚を重ねてレンズアレイを組み立てる工程を示す図である。 着色プレートを介在させレンズプレート2枚を重ねてレンズアレイを組み立てる工程を示す図である。 樹脂正立等倍レンズアレイによる画像の空間伝送を示す図である。 本発明による樹脂正立等倍レンズアレイのMTF特性を示すグラフである。
符号の説明
10 石英ガラス基板
12 クロム膜
14 第1のフォトレジスト
16 第2のフォトレジスト
17 凹状窪み
18,22 露光領域
20 ピンホール
30 ガラスエッチング凹板
32 離型剤
34 槽
36 樹脂
38 ガラス基板
40 Niマザー
42 導電膜
44 電解液
46 ニッケルメッキ
50,52 金型
54 成型樹脂
56,57 レンズプレート
58 クリップ固定部
70 着色スペーサ
72,74 開口
76 隆起部
80 クリップ
82 樹脂正立等倍レンズアレイ

Claims (12)

  1. 射出成型により作製した、複数の微小球面レンズが規則的に配列されたレンズプレートを、2枚以上重ね合わせた樹脂正立等倍レンズアレイを製造する方法において、
    凸状の反りを有するレンズプレート2枚を重ね合わせる際に、互いに凸側を対向させて重ね合わせるか、あるいは反りの大きい方のレンズプレートの凸側と他方のレンズプレートの凹側とを対向させて重ね合わせることを特徴とする樹脂正立等倍レンズアレイの製造方法。
  2. 前記凸状の反りに加えて、さらに、樹脂が注入された方向にほぼ対称に分布する成型収縮を有するレンズプレート2枚を重ねる際に、前記2枚のレンズプレートが、光学的に前記成型収縮の影響を受けないようにするために、前記樹脂が注入された方向を合わせて重ね合わせることを特徴とする請求項1記載の樹脂正立等倍レンズアレイの製造方法。
  3. 前記2枚のレンズプレートを重ね合わせる際に、2枚のレンズプレートの間に、前記微小球面レンズに対応した開口を規則的に有する着色スペーサを介在させて、重ね合わせることを特徴とする請求項1または2記載の樹脂正立等倍レンズアレイの製造方法。
  4. 前記着色スペーサは、前記レンズプレートの材料の熱膨張係数をα1、前記レンズプレートの前記微小球面レンズがある領域の長辺方向の距離をL、前記配列された微小球面レンズの最短ピッチをP、および使用温度範囲をTとしたとき、
    α2≦α1+0.5×P/(T×L)
    を満たす熱膨張係数α2の材料よりなることを特徴とする請求項3記載の樹脂正立等倍レンズアレイの製造方法。
  5. 前記2枚のレンズプレート間の対向する前記微小球面レンズの頂点近傍同士を接触させるか、前記2枚のレンズプレートの対向する前記微小球面レンズの頂点間に一定の距離を設けることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の樹脂正立等倍レンズアレイの製造方法。
  6. 前記2枚のレンズプレートの対応する各微小球面レンズの光軸は、レンズプレートの面に垂直な方向に一致させることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の樹脂正立等倍レンズアレイの製造方法。
  7. 前記2枚のレンズプレートの対応する各微小球面レンズの光軸は、レンズプレートの面に斜めの方向に一致させることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の樹脂正立等倍レンズアレイの製造方法。
  8. 前記レンズプレートは、前記微小球面レンズがある領域以外の部分に、アライメント用の嵌合凸部、嵌合凹部をそれぞれ少なくとも2個有し、一方のレンズプレートの前記嵌合凹部に他方のレンズプレートの前記嵌合凸部を嵌合させて、2枚のレンズプレートをアライメントすることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の樹脂正立等倍レンズアレイの製造方法。
  9. 前記嵌合凹部の寸法と前記嵌合凸部の寸法との間にクリアランスを設け、前記凹部に前記凸部を勘合させて、2枚のレンズプレートの粗アライメントを行った後、精密アライメントを行うことを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の樹脂正立等倍レンズアレイの製造方法。
  10. 前記レンズプレートは、周縁にクリップ固定部を有し、前記重ね合わされてアライメントされた前記2枚のレンズプレートの周縁に設けられた前記クリップ固定部を、クリップで固定することを特徴とする請求項8または9記載の樹脂正立等倍レンズアレイの製造方法。
  11. 前記2枚のレンズプレートの前記微小球面レンズがある領域以外の部分を接着剤で接着することを特徴とする請求項10記載の樹脂正立等倍レンズアレイの製造方法。
  12. 請求項1〜11のいずれかの製造方法により製造された樹脂正立等倍レンズアレイ。
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