JP2007064432A - 自動変速機のシフト装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 解除ボタンの押し込み操作が不要なシフト操作時において、運転者がこの解除ボタンに触れることを意識しないようにすることができ、これにより、この解除ボタンの設置位置、およびシフトノブの形状の自由度を高めることができる自動変速機のシフト装置を提供する。
【解決手段】 P解除ボタン9をシフトノブ4内に押し込み自在に保持するP解除ボタン保持機構16を有し、シフトレバーロック機構の作動によりシフトレバーの移動を禁止しているときは、ソレノイドコイル18bへの通電を停止して、P解除ボタン9をシフトノブ4の表面4cから突出させた状態に保持し、シフトレバーロック機構が不作動でシフトレバーが移動自在のときは、P解除ボタン9をシフトノブ4内に押し込み、ソレノイドコイル18bに通電してP解除ボタン9をシフトノブ4内に押し込んだ状態でロックする。
【選択図】 図4

Description

本発明は、車両に搭載される自動変速機のシフト装置に関する。
自動変速機を搭載した車両(自動車)は、シフト装置に設けたシフトレバーを操作することで自動変速機の複数のレンジのうちいずれかを選択して切り替えるようになっている。また、前記シフトレバーの上部先端に設けたシフトノブには、このシフトレバーが不用意に操作されないようにするシフトレバーロック機構のロック状態を解除する解除ボタン(リリースボタン)が設けられている(例えば、特許文献1参照)。
前記シフトレバーを所定のシフト位置から他のシフト位置、例えば、P(パーキング)位置からR(リバース)位置、N(ニュートラル)位置からR(リバース)位置などに移動させる操作を行なうときに前記解除ボタンを押し込むことにより、シフトレバーロック機構のロック状態が解除されるようになっている。
特開平6−174078号公報(図1)
ところで、前記特許文献1に開示されているような従来の解除ボタン(リリースボタン)は、付勢手段によってその先端側がシフトレバーの表面から常に突出している。
よって、例えば、シフトレバーをN位置からD(ドライブ)位置に操作するような解除ボタンの押し込み操作が不要な場合には、運転者がシフトノブを操作するときに突出している前記解除ボタンに触れないように意識して、不用意に解除ボタンを押し込まないようにしている。そのため、従来では、シフトノブに設けられる前記解除ボタンの設置位置、およびシフトノブの形状が制約されてしまうという不具合があった。
そこで、本発明は、解除ボタンの押し込み操作が不要なシフト操作時において、運転者がこの解除ボタンに触れることを意識しないようにすることができ、これにより、この解除ボタンの設置位置、およびシフトノブの形状の自由度を高めることができる自動変速機のシフト装置を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために請求項1に記載の自動変速機のシフト装置は、複数のシフト位置に移動自在に設置されたシフトレバーと、前記シフトレバーの所定のシフト位置から他のシフト位置への移動を禁止するシフトレバーロック機構と、前記シフトレバーの上部先端に設けたシフトノブと、前記シフトノブに設けた前記シフトレバーロック機構を解除する解除ボタンと、を備えた自動変速機のシフト装置において、前記解除ボタンを前記シフトノブ内に押し込み自在に保持する解除ボタン保持手段を有し、前記解除ボタン保持手段は、前記シフトレバーロック機構の作動により前記シフトレバーの移動を禁止しているときは、前記解除ボタンの少なくとも先端側を前記シフトノブの表面から突出させた状態に保持し、前記シフトレバーロック機構が不作動で前記シフトレバーが移動自在のときは、通常より前記解除ボタンが前記シフトノブ内に押し込まれた状態にすることを特徴としている。
請求項1に記載の本発明によれば、シフトレバーロック機構の作動によりシフトレバーの移動を禁止しているときは、解除ボタン保持手段によって解除ボタンをシフトノブの表面から突出させた状態に保持することができ、また、シフトレバーロック機構が不作動でシフトレバーが移動自在のときは、解除ボタン保持手段によって解除ボタンを通常よりシフトノブ内に押し込んだ状態にロックすることができる。
請求項2に記載の自動変速機のシフト装置は、請求項1に記載の自動変速機のシフト装置であって、前記通常より前記解除ボタンが前記シフトノブ内に押し込まれた状態とは、前記解除ボタンの表面が前記シフトノブの表面とほぼ面一となることを特徴とする。
請求項2に記載の本発明によれば、シフトレバーロック機構が不作動でシフトレバーが移動自在のときは、解除ボタンの表面がシフトノブの表面とほぼ面一となるように、解除ボタンをシフトノブ内に押し込んだ状態にロックすることができるので、運転者の指等がこの解除ボタンに触れ難くなる。
本発明によれば、シフトレバーロック機構の作動によりシフトレバーの移動を禁止しているときは、解除ボタンをシフトノブの表面から突出させた状態に保持することができるので、運転者に対して次にシフトノブを操作するときは、解除ボタンを押す操作が必要であることを、視覚的および触覚的に認識させることができる。また、シフトレバーロック機構が不作動でシフトレバーが移動自在のときは、解除ボタンの表面がシフトノブの表面とほぼ面一となるように、解除ボタンをシフトノブ内に押し込んだ状態にロックすることができるので、運転者がこの解除ボタンに触れることを意識しないようにすることができ、これにより、この解除ボタンの設置位置、およびシフトノブの形状の自由度を高めることができる。
以下、本発明を図示の実施形態に基づいて説明する。図1は、本発明の実施形態に係る自動変速機のシフト装置を示す概略斜視図、図2は、本発明の実施形態に係るシフト装置を示す概略側面図、図3は、本発明の実施形態に係る自動変速機のシフト装置の概略構成図である。なお、本実施形態では、シフト・バイ・ワイヤ方式のシフト装置に適用した例である。
図1に示すように、本実施形態に係るシフト・バイ・ワイヤ方式のシフト装置1は、複数のシフト位置に移動自在に設置されたシフトレバー5と、このシフトレバー5の所定のシフト位置から他のシフト位置への移動を禁止するシフトレバーロック機構15と、シフトレバー5の上部先端に設けたシフトノブ4と、このシフトノブ4に設けたシフトレバーロック機構15を解除するP解除ボタン(解除ボタン)9と、このP解除ボタン9をシフトノブ4内に押し込み自在に保持するP解除ボタン保持機構(解除ボタン保持手段)16とを有している。このシフト装置1は、ケース本体2の上面2aにシフトパターンを形成するゲート溝3が形成されており、このゲート溝3には、先端にシフトノブ4を取り付けたシフトレバー5が挿通されている。なお、このシフト装置1は、例えば車両(自動車)の運転席近傍のフロア上に設置されている。
ゲート溝3は、車両の前後方向に沿って延びる直線状の第1ゲート溝3aと、この第1ゲート溝3aの前端(図1の斜め左上側)から右側に向けて形成した第2ゲート溝3bと、この第1ゲート溝3aの後端(図1の斜め右下側)から左側に向けて形成した第3ゲート溝3cを有しており、第1ゲート溝3aの前端近傍がN(ニュートラル)位置、第1ゲート溝3aの後端近傍がD(ドライブ)位置、第2ゲート溝3b内がR(リバース)位置、第3ゲート溝3c内がL(ロー)位置である。
ケース本体2の上面2aの前端側(図1の斜め左上側)には、プッシュボタン方式のP(パーキング)操作ボタン6が設けられている。また、ケース本体2内には、シフトレバー5をゲート溝3(第1ゲート溝3a、第2ゲート溝3b、第3ゲート溝3c)に沿って揺動自在に支持する支持機構(不図示)と、シフトレバー5を第1ゲート溝3a内のN位置もしくはD位置のいずれかに操作した後に手を放すことにより、中立位置(ホームポジション:以下、H位置という)7に自動的に復帰させる復帰機構(不図示)が設けられている。
その復帰機構は、例えば、ケース本体2に形成された節度溝と、この節度溝に圧接し、節度ばねを介してシフトレバー5に弾装した節度体とから構成される節度機構からなる。
シフトレバー5をR位置である第2ゲート溝3b内に入れたとき、およびシフトレバー5をL位置である第3ゲート溝3c内に入れたときには、ディテント機構(不図示)によってその位置に保持するように構成されている。この保持解除は、シフトレバー5を第1ゲート溝3a側に手で押して戻すことで行うことができる。また、ケース本体2内には、運転者がシフトノブ4をシフト操作したときのシフトレバー5のシフト位置(前記したR、N、D、Lの各位置およびH位置7)を検知するためのシフト位置検知部8(図3参照)が設けられている。なお、P操作ボタン6を押すP(パーキング)時には、シフトレバー5はH位置7に位置している。
シフトノブ4の上面には、平面状の傾斜部4aが一体に成形されており、この傾斜部4aの表面には、ゲート溝3(第1ゲート溝3a、第2ゲート溝3b、第3ゲート溝3c)に対応した前記R、N、D、Lのシフト位置(シフトパターン)が表示されている。シフトノブ4の前記傾斜部4a以外の外面は、ほぼ球体状に形成されている。また、シフトノブ4の前面側(図2の左側)には、P操作ボタン6を押してP(パーキング)状態になっているときに、このP(パーキング)状態を解除するためのP解除ボタン9が設けられている。
また、図3に示すように、シフト装置1は制御装置(ECU)10を備えており、シフト装置1は、この制御装置(ECU)10を介して自動変速機11に電気的に接続されている。
自動変速機11は、トルクコンバータ12を介してエンジン13の出力軸(不図示)に連結されている。自動変速機11の油圧制御部14には、自動変速機11のレンジ切り替えを行うための電動アクチュエータ14aが設けられている。油圧制御部14および電動アクチュエータ14aは、制御装置10からの制御信号に基づいて駆動制御される。
制御装置10は、運転者がシフトノブ4を操作したときに、揺動するシフトレバー5の位置に応じて前記シフト位置検知部8から入力されるシフト位置検知信号に基づいて、油圧制御部14および電動アクチュエータ14aに制御信号を出力して両者を駆動制御し、自動変速機11のレンジを切り替える構成になっている。また、制御装置10は、運転者がP操作ボタン6を押圧操作したときに、P操作ボタン6の押圧操作に応じて入力されるP位置信号に基づいて、油圧制御部14および電動アクチュエータ14aに制御信号を出力して両者を駆動制御し、自動変速機11のレンジをPレンジに切り替える構成になっている。また、制御装置10は、後記するP解除ボタン保持機構16(図4(a),(b)参照)の検出スイッチ19の可動接点19aと固定接点19b,19cとの接触による導通状態が良好に維持されている否かの判定も行なう。
自動変速機11の各レンジ(R、N、D、L)は、図1に示すシフト装置1のゲート溝3(第1ゲート溝3a、第2ゲート溝3b、第3ゲート溝3c)によって形成された各シフト位置(R、N、D、L)に対応している。なお、図3に示す自動変速機11がNレンジに選択された場合は、自動変速機11のエンジン13側と駆動輪(不図示)側との動力伝達を遮断した中立状態に設定される。また、P操作ボタン6の押圧操作によって自動変速機11がPレンジに選択された場合は、エンジン13側と駆動輪(不図示)側との動力伝達を遮断した中立状態に設定されるとともに、電動パーキングロック機構(不図示)が作動して自動変速機11の出力軸(不図示)を機械的にロックする構成となっている。
また、シフト装置1のケース本体2内には、自動変速機11のレンジがPレンジに選択されたときに、シフトレバー5をP位置(駐車位置)であるH位置7にシフトロックするシフトレバーロック機構15(図2参照)が設けられている。シフトレバーロック機構15は、P操作ボタン6を押圧操作したP(パーキング)時に、シフトレバー5をH位置7にシフトロックするように構成されている。前記シフトレバーロック機構15としては、例えば、通電制御で作動するソレノイドを用いることができる。シフトレバーロック機構15によるシフトレバー5のロック解除は、P解除ボタン9の押し操作に基づいて出力される信号によって行なうことができる。
図4(a)は、P解除ボタン9をシフトノブ4内に押し込み自在に保持するP解除ボタン保持機構(解除ボタン保持手段)16を示す概略構成図であり、P解除ボタン9がシフトノブ4から突出しているP(パーキング)時を示している。図4(b)は、P解除ボタン9がシフトノブ4内に押し込まれてロックされているときのP解除ボタン保持機構16の状態を示す概略構成図である。
図4(a)に示すP解除ボタン保持機構(解除ボタン保持手段)16は、シフトレバーロック機構15の作動によりシフトレバー5の移動を禁止しているときに、P解除ボタン9の少なくとも先端側をシフトノブ4の表面4cから突出させた状態に保持し、前記シフトレバーロック機構15が不作動で前記シフトレバー5が移動自在のときに、P解除ボタン9の表面がシフトノブ4の表面4cとほぼ面一となるように、通常よりP解除ボタン9がシフトノブ4内に押し込まれた状態にする装置である。このP解除ボタン保持機構16は、P解除ボタン9をシフトノブ4の外側方向(図4(a)の左方向)に付勢する付勢ばね17と、P解除ボタン9の後端側(図4(a)の右側)に一体的に設けた円柱状の鉄心18aをソレノイドコイル18bの電磁力によりP解除ボタン9がシフトノブ4に形成したボタン挿設孔4bに押し込まれた状態に保持するソレノイド18と、このソレノイド18の鉄心18aの先端面に設置した可動接点19aが対向するようにしてシフトノブ4内に設けた固定接点19b,19cと接触することでONし、P解除ボタン9が押し込まれたことを検出する検出スイッチ19と、ONしたときに、ソレノイドコイル18bに電流を流してソレノイド18を作動させP解除ボタン9をシフトノブ4内に押し込んだ状態にロックさせるための突出解除スイッチ21と、DC電源22と、を主に備えている。
前記ソレノイド18は、P解除ボタン9を自動的にシフトノブ4の表面4cから突出させた状態にしたり、押し込まれた状態に保持したりするためのものである。このソレノイド18は、P解除ボタン9と一体に進退する鉄心18aと、この鉄心18aをP解除ボタン9がボタン挿設孔4bの開口端から外側方向に移動して自動復帰するように付勢する付勢ばね17と、鉄心18aの外周部に設けられ鉄心18aを電磁力で吸引することによりP解除ボタン9を押し込まれた状態に保持するソレノイドコイル18bと、から構成されている。鉄心18aの先端面には、絶縁体18cを介在して導電体からなる可動接点19aが固定されている。
ソレノイドコイル18bは、一方がDC電源22に電気的に接続され、他方が突出解除スイッチ21の固定接点に電気的に接続されている。
前記検出スイッチ19は、P解除ボタン9が押し込まれたときに、前記可動接点19aが固定接点19b,19cに接触してONし、P解除ボタン9がシフトノブ4の表面4cから突出しているときに、前記可動接点19aが固定接点19b,19cから離れてOFFするスイッチである。この検出スイッチ19は、前記可動接点19aと、シフトノブ4に内設されたスイッチ極盤19dに設置された固定接点19b,19cとから構成されている。検出スイッチ19は、一方の固定接点19bがアースされ、他方の固定接点19cが制御装置10(図3参照)等からなる負荷rに電気的に接続されている。
突出解除スイッチ21は、P解除ボタン9がシフトノブ4内に押し込まれていなく(図1、図4(a)参照)、検出スイッチ19の可動接点19aと固定接点19b,19cとが離間して検出スイッチ19がOFFのときに対応してOFF状態となり、P解除ボタン9がシフトノブ4内に押し込まれて(図4(b)、図5参照)、可動接点19aと固定接点19b,19cとが接触している導通時に対応してON状態となるように構成されている。
この突出解除スイッチ21は、例えば、シフト位置検知部8に内設され、シフトレバー5に設置されて共に動く可動接点と、シフトレバー5がP(パーキング)のときに可動接点が接触する固定接点とから構成されている。突出解除スイッチ21は、固定接点がソレノイドコイル18bに電気的に接続され、可動接点がDC電源22に電気的に接続されている。
なお、シフトノブ4内には、P解除ボタン9のシフトノブ4の表面4cからの突出量を規制する規制部材(不図示)が設けられており、この規制部材(不図示)によってP解除ボタン9がシフトノブ4から抜け出さないようにしている。
次に、本実施形態に係るシフト装置1のシフトレバー5をP位置(H位置7)から他のシフト位置に操作するときの動作を、図6に示すフローチャートを参照して説明する(適宜、図1〜図5を参照)。
P操作ボタン6の押圧操作によって自動変速機11がP(パーキング)レンジのときは、シフトレバー5はH位置7にあり、シフトレバー5はシフトレバーロック機構(例えば、ソレノイド)15によってロックされている(以下、この状態をP(パーキング)状態という)。このP(パーキング)状態のときは、図1、図4(a)に示すように、P解除ボタン9は、付勢ばね17の付勢力によってシフトノブ4の表面4cから所定位置まで突出している。
そして、このP(パーキング)状態を解除して、シフトレバー5を他のシフト位置(R、N、D、Lのいずれか)に操作する場合、まず、運転者によりP解除ボタン9が押し操作される(ステップS1)。これにより、図4(b)に示すように、P解除ボタン9が押し操作されることによって、このP解除ボタン9が付勢ばね17の付勢力に抗してシフトノブ4内に押し込まれる。
そして、P解除ボタン9がシフトノブ4内へ所定位置まで押し込まれると、鉄心18aに設けた検出スイッチ19の可動接点19aが固定接点19b,19cに接触して導通する(ステップS2)。そして、可動接点19aと固定接点19b,19cとの接触による導通に応じて突出解除スイッチ21がONする(図4(b)参照)。
突出解除スイッチ21のONにより、DC電源22からソレノイドコイル18bに通電されて電磁力が発生する。そして、この電磁力によって可動接点19aと固定接点19b,19cとの接触(導通)が付勢ばね17の付勢力に抗して維持されて、P解除ボタン9が押し込まれてロック状態に有るか否か、すなわち、可動接点19aと固定接点19b,19cとの導通状態が良好に維持されているか否かを制御装置10(負荷r)によって判定する(ステップS3)。
すなわち、ステップS3で、可動接点19aと固定接点19b,19cとの導通状態が良好でP解除ボタン9が押し込まれてロック状態に維持されている場合(ステップS3のYes)、次に、所定時間(例えば、数秒程度)内でのシフトノブ4(シフトレバー5)の操作の有無を、シフト位置検知部8からの信号に基づいて制御装置10で判定する(ステップS4)。制御装置10は、シフト位置検知部8からの信号に基づいて所定時間内にシフトノブ4(シフトレバー5)の操作が行なわれなかったと判断した場合(ステップS4のNo)、油圧制御部14および電動アクチュエータ14aに制御信号を出力せず、自動変速機11のPレンジを維持し、終了する。この場合(ステップS4のNo)、制御装置10からの信号により突出解除スイッチ21をOFFにし、ソレノイドコイル18bへの通電を停止して、P解除ボタン9のシフトノブ4内への押し込みロック状態を解除する。
一方、ステップS3で、例えば、ソレノイドコイル18bへの通電不良などによって所定の電磁力が発生していなく、付勢ばね17の付勢力によってP解除ボタン9がロックされていなくてシフトノブ4から突出状態にある場合(ステップS3のNo)、単にP解除ボタン9の押し込みロックだけが故障しているだけであり、P解除ボタン9の押し込み操作は正常に行なわれる。よって、この場合は、表示部(不図示)に故障警告を表示して(ステップS5)、ステップS3のYesの場合と同様にステップS4に進む。
そして、ステップS4で、所定時間(例えば、数秒程度)内にシフトノブ4の操作が行なわれた場合には(ステップS4のYes)、ステップS6に進む。ステップS6では、シフトノブ4の操作によってシフトレバー5が他のシフト位置(R、N、D、Lのいずれか)に操作されることにより、自動変速機11のレンジがPレンジから他のレンジ(R、N、D、Lのいずれか)に切り替えられる。なお、前記ステップS4で、シフトノブ4を握ってシフト操作するときは、図4(b)、図5に示すように、P解除ボタン9がシフトノブ4内に押し込まれてロック状態にあり、P解除ボタン9がシフトノブ4の表面4cからほとんど突出していない。
また、前記したP(パーキング)状態を解除してシフトレバー5を所望のシフト位置(R、N、D、Lのいずれか)に操作可能の状態からP(パーキング)状態にする場合は、運転者は、車両が停止時にP操作ボタン6(図1参照)を押圧操作(もしくは、イグニッションスイッチ(不図示)をOFF)する。なお、シフトレバー5はP位置(H位置7)にある。
この際、制御装置10は、P操作ボタン6の押圧操作に応じて出力されるP位置信号に基づいて、油圧制御部14および電動アクチュエータ14aに制御信号を出力して両者を駆動制御し、自動変速機11のレンジをPレンジに切り替える。このとき、制御装置10から出力される信号によって、P解除ボタン保持機構16の突出解除スイッチ21をOFFする。これにより、図4(a)に示したように、ソレノイドコイル18bへの通電が停止されることによって、P解除ボタン9のシフトノブ4内への押し込みロック状態が解除され、P解除ボタン9がシフトノブ4の表面4cから所定位置まで突出した状態に戻る。
このように、本実施形態に係るシフト装置1によれば、P(パーキング)状態のときだけ、P解除ボタン9がシフトノブ4の表面4cから所定位置まで突出している。これにより、運転者は、突出しているP解除ボタン9を視覚的および触覚的に認識して、P(パーキング)状態であることを容易に、かつ確実に把握することができる。
また、P(パーキング)状態が解除されているときは、前記したようにP解除ボタン9がシフトノブ4内に押し込まれてロック状態にあり、P解除ボタン9の表面がシフトノブ4の表面4cとほぼ面一となっている。これにより、運転者は、P解除ボタン9に触れることを意識することなく、シフトレバー5を所望のシフト位置(R、N、D、Lのいずれか)に操作することができる。さらに、P解除ボタン9の設置位置、およびシフトノブ4の形状の自由度を高めることができる。
また、P解除ボタン9の色をシフトノブ4と異なる色にすることにより、P解除ボタン9がシフトノブ4の表面4cから突出しているときに、運転者は、P解除ボタン9をより明確に認識することが可能となる。
また、前記実施形態では、P解除ボタン9の押し操作のみでシフトレバーロック機構15のロック解除を行なう構成であったが、P解除ボタン9の押し操作、およびブレーキペダル(不図示)の所定量以上の踏み込み操作よって、シフトレバーロック機構15のロック解除を行なう構成でもよい。
また、前記実施形態では、シフト・バイ・ワイヤ方式のシフト装置のシフトノブに設けたP解除ボタンの場合であったが、これに限定されることなく、シフトレバー(シフトノブ)のシフト操作を機械的に自動変速機に伝達してレンジの切り替えを行なう通常のシフト装置のシフトノブに設けたP解除ボタンにも同様に本発明を適用することができる。
図7は、本発明の実施形態に係る自動変速機のシフト装置の変形例を示す電気回路図である。
例えば、図4(a)、(b)に示す検出スイッチ19は、図7に示すように、ソレノイド18の鉄心18aによって可動接点20aが押圧され固定接点20bに接触してONする検出スイッチ20であってもよい。この場合、検出スイッチ20は、シフトノブ4に内設した小型のプッシュ式スイッチやマイクロスイッチからなり、可動接点20aは、制御装置10を介してDC電源22に電気的に接続され、固定接点20bは、アースされている。
また、図4(a),(b)に示す突出解除スイッチ21は、図7に示すように、可動接点23aと、固定接点23bと、電磁コイル23cとからなる突出解除スイッチ23であってもよい。この場合、突出解除スイッチ23は、自動変速機11のレンジ位置に応じて作動するインヒビタスイッチや、シフトノブ4のシフト位置を検出するシフトポジションスイッチ等からなる。突出解除スイッチ21は、例えば、インヒビタスイッチまたはシフトポジションスイッチがP(パーキング)レンジのときにONする可動接点23aと固定接点23bとから構成され、P(パーキング)レンジのときに(シフトレバー5の移動を禁止しているとき)ソレノイドコイル18bに電流を流して、ソレノイド18をONさせ、鉄心18aと一体のP解除ボタン9を突出した状態にし、P(パーキング)レンジ以外のとき(シフトレバー5が移動自在のとき)にはソレノイド18をOFFにしてP解除ボタン9を押し込まれた状態に移動させる。
そして、電磁コイル23cは、検出スイッチ20がONしたときに、DC電源22から電流が流れて電磁力を発生し、この電磁力によって可動接点23aを吸引して固定接点23bに接触した状態に保ち、検出スイッチ20がOFFすれば、この状態を解放する。
突出解除スイッチ23は、可動接点23aがDC電源22に電気的に接続され、固定接点23bがソレノイドコイル18bに電気的に接続され、電磁コイル23cに一方が検出スイッチ20の可動接点20aに電気的に接続され、他方がDC電源22に電気的に接続されている。
本発明の実施形態に係る自動変速機のシフト装置を示す概略斜視図。 本発明の実施形態に係る自動変速機のシフト装置を示す概略側面図。 本発明の実施形態に係る自動変速機のシフト装置の概略構成図。 (a)は、P解除ボタンがシフトノブ表面から突出しているときのP解除ボタン保持機構の状態を示す図、(b)は、P解除ボタンがシフトノブ内に押し込まれてロックされているときのP解除ボタン保持機構の状態を示す図。 P解除ボタンがシフトノブ内に押し込まれてロック状態のときのシフト装置を示す概略側面図。 本発明の実施形態に係るシフト装置のシフトレバーをP位置から他のシフト位置に操作するときの動作示すフローチャート。 本発明の実施形態に係る自動変速機のシフト装置の変形例を示す電気回路図。
符号の説明
1 シフト装置
2 ケース本体
3 ゲート溝
4 シフトノブ
4c 表面
5 シフトレバー
6 P操作ボタン
9 P解除ボタン(解除ボタン)
10 制御装置
11 自動変速機
15 シフトレバーロック機構
16 P解除ボタン保持機構(解除ボタン保持手段)
18 ソレノイド
18b ソレノイドコイル
19,20 検出スイッチ
21,23 突出解除スイッチ

Claims (2)

  1. 複数のシフト位置に移動自在に設置されたシフトレバーと、前記シフトレバーの所定のシフト位置から他のシフト位置への移動を禁止するシフトレバーロック機構と、前記シフトレバーの上部先端に設けたシフトノブと、前記シフトノブに設けた前記シフトレバーロック機構を解除する解除ボタンと、を備えた自動変速機のシフト装置において、
    前記解除ボタンを前記シフトノブ内に押し込み自在に保持する解除ボタン保持手段を有し、
    前記解除ボタン保持手段は、前記シフトレバーロック機構の作動により前記シフトレバーの移動を禁止しているときは、前記解除ボタンの少なくとも先端側を前記シフトノブの表面から突出させた状態に保持し、前記シフトレバーロック機構が不作動で前記シフトレバーが移動自在のときは、通常より前記解除ボタンが前記シフトノブ内に押し込まれた状態にする、
    ことを特徴とする自動変速機のシフト装置。
  2. 前記通常より前記解除ボタンが前記シフトノブ内に押し込まれた状態とは、前記解除ボタンの表面が前記シフトノブの表面とほぼ面一となる、
    ことを特徴とする請求項1に記載の自動変速機のシフト装置。
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