JP2007056850A - 内燃機関の燃料噴射装置及び燃料噴射方法 - Google Patents

内燃機関の燃料噴射装置及び燃料噴射方法 Download PDF

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肇 安田
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俊一 三石
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雅明 芦田
Satoshi Nishii
聡 西井
Koichi Mori
浩一 森
Masayoshi Nishizawa
公良 西沢
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Abstract

【課題】吸気通路内壁面および吸気弁への燃料の付着を抑制し、壁流の発生量を低減する。
【解決手段】燃料噴射弁9の先端部に取り付けられるインジェクタプレート11と、インジェクタプレート11に設けた少なくとも1つ以上の燃料噴射用の燃料噴孔14と、インジェクタプレート11の燃料噴孔14より外周側に設けた少なくとも1つ以上の空気噴射用のエア噴孔13と、を備え、エア噴孔13を、噴射した空気に燃料噴射弁9の軸周りの旋回成分を与えるように形成し、燃料噴孔14を、エア噴孔13から噴射された空気に向けて燃料を噴射するように形成した。
【選択図】 図1

Description

本発明は、エンジンの燃料噴射装置に関し、特に壁流の発生を抑制するための燃料噴射装置に関する。
電磁作動装置により駆動されるニードル弁と、ニードル弁により開閉される吐出口を備え、ニードル弁の開閉時期を抑制することによって燃料噴射量を調節する電磁式燃料噴射弁において、吸気の一部をアシストエアとして噴射させることによって、燃料の霧化を促進し、壁流の発生を防止する燃料噴射装置が知られている。
例えば特許文献1には、アシストエアが燃料噴霧を挟むように、そして燃料噴霧と衝突するように噴射され、これにより噴射された燃料の霧化を促進することできる装置が開示されている。
特開10−47200号公報
ところで、エンジンの排気性能を悪化させる原因として、吸気ポート壁面や吸気バルブに付着した燃料が壁流となって筒内に流入し、未燃のまま排出されることが挙げられる。
特許文献1に記載の装置では、噴射された燃料と吸気ポートの壁面との間に向けてアシストエアが噴射されるので、吸気ポート壁面での壁流の発生を抑制することはできる。しかしながら、吸気バルブへの燃料の付着を抑制する方法については記載されておらず、また、特許文献1中に記載されている燃料及びアシストエアの噴射パターンでは、これを抑制することができない。
そこで、本発明では、吸気ポート壁面ならず、吸気バルブへの燃料の付着も抑制して壁流の発生量を低減することを目的とする。
本発明の燃料噴射装置は、燃料噴射弁の先端部に取り付けられるインジェクタプレートと、前記インジェクタプレートに設けた少なくとも1つ以上の燃料噴射用の燃料噴孔と、前記インジェクタプレートの前記燃料噴孔より外周側に設けた少なくとも1つ以上の空気噴射用のエア噴孔と、を備え、前記エア噴孔を、噴射した空気に前記燃料噴射弁の軸周りの旋回成分を与えるように形成し、前記燃料噴孔を、前記エア噴孔から噴射された空気に向けて燃料を噴射するように形成した。
本発明によれば、エア噴孔から噴射した空気が旋回する空気の層を形成し、この空気の層の内側から空気層に向けて燃料を噴射するので、噴射された燃料は燃料噴孔から遠ざかるにつれて径が広くなる燃料噴霧層を形成する。これにより、例えば燃料噴射弁を内燃機関の吸気通路に設置し、吸気バルブにより開閉される吸気通路の気筒側の開口部に向けて燃料噴射する場合に、吸気バルブへの燃料の付着量を抑制することができる。また、旋回する空気の層によって、燃料の吸気ポート壁への付着を抑制することができる。これにより壁流の発生量を低減することができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は本実施形態を適用するシステムの概略図である。1はエンジン、2は吸気マニホールド、3は排気マニホールドであり、吸気マニホールド2は複数のブランチ2aに分岐してエンジン1の各気筒へ接続されており、各ブランチ2aには各気筒との接続部、すなわち図示しない吸気バルブにより開閉される開口部に向けて燃料を噴射するように燃料噴射弁9が備えられる。燃料噴射弁9は、燃料ポンプ8によって燃料タンク7から吸い上げられた燃料が供給され、コントロールユニット(ECU)38からの信号に従って燃料噴射を行う。
一方、吸気マニホールド2の上流側には吸気通路40が接続されており、上流側から順に吸入空気量を測定するエアフローメータ5、吸気絞り手段としてのスロットルバルブ4が備えられる。また、排気マニホールド3に接続される排気通路35には排気の温度を検出する排気温度センサ9が備えられる。
上記のエアフローメータ5、排気温度センサ9の他、エンジン1の冷却水温を検出する水温センサ42、図示しないアクセル開度センサ、エンジン回転数(クランク角)センサ等が運転状態検出手段に相当し、これらの検出値に基づいて要求空気量算出手段としてのECU38は要求空気量を算出する。
吸気通路40のエアフローメータ5とスロットルバルブ4の間には、吸気通路40と燃料噴射弁9とを連通する第1エア配管としての分岐通路36が設けられており、この分岐通路36には分岐通路36を流れる空気流量を調節する流量調節手段としての流量調節バルブ6が介装されている。流量調節バルブ6を通過した吸入空気は、各燃料噴射弁9へ供給され、後述するようにアシストエアとして噴射される。
ここで、燃料噴射弁9の構造について、燃料噴射弁9の断面の概略図である図2を参照して説明する。
なお、スロットルバルブ4は全閉の状態で吸気の通過を完全に遮断する。これにより、吸気マニホールド4内の吸入負圧が高まるので、流量調節バルブ6の上下流の圧力差を確保することが可能となり、アシストエアを十分に噴射することが可能となる。
図2は吸気マニホールド2のブランチ2aに取り付けられた状態の燃料噴射弁9の先端付近を表している。
燃料噴射弁9は、先端側からブランチ2aのインジェクタホール17に挿入されて、後端側から押圧された状態で保持される。インジェクタホール17はブランチ2aの内部2bと連通する開口部17aを有し、燃料噴射弁9はインジェクタホール17に挿入された状態で、その先端部が開口部17aに位置する。
また、ハウジング9aの内部には一般的な燃料噴射弁と同様に、燃料ポンプ8によって燃料タンク7から供給された燃料で満たされる燃料室15と、ハウジング9a内を往復動することによって、燃料噴射弁9の先端部に備えられたインジェクタプレート11の燃料噴孔14を開閉するニードル10とが備えられ、ECU38からの開弁信号に応じてニードル10がハウジング9a内を図2中上向きに移動することによって燃料噴孔14が開き、燃料が噴射される。
ところで、本実施形態の燃料噴射弁9には、ハウジング9aの側面と後述するインジェクタプレート11のエア噴孔13を連通するエア通路12が備えられる。
そして、燃料噴射弁9がインジェクタホール17に挿入された状態で、燃料噴射弁9とインジェクタホール17の間には空間17aが確保されており、ブランチ2aに設けられたエア供給通路16が空間17aに開口している。これにより、エア供給通路16から供給された空気は、空間17aを介してエア通路12に流入し、エア噴孔13から吸気マニホールド2内に噴射される。
上記の燃料噴孔14、エア噴孔13はそれぞれ少なくとも1つ以上設けられており、燃料噴孔14から噴射される燃料噴霧の傘角をθf、エア噴孔13から噴射されるアシストエアの傘角をθaとしたときに、θf>θaとなるようにそれぞれの噴孔を設ける。これは噴射された燃料が確実にエア噴孔13から噴射された空気に衝突するようにするためである。
なお、図2のA−A矢視図である図3に示したように、エア供給通路26はインジェクタホール17に導入された空気はインジェクタホール17内を旋回することになり、インジェクタホール17内の空気の分布に偏りが無くなり、後述する各エア噴孔13に均等に空気が供給される。
次に燃料噴射弁9のハウジング9aの先端部に取り付けられるインジェクタプレート11について図4(a)、(b)を参照して説明する。
図4(a)はインジェクタプレート11の下面図、すなわちブランチ内部2a側から見た図である。図4(b)は図4(a)のB−B矢視図である。
4つの燃料噴孔14は互いに所定の間隔をもって環状に配置されており、インジェクタプレート11の上面側の開口部14bが形成する円周よりも下面側の開口部14aが形成する円周の方が径が大きくなっている。すなわち、燃料噴孔14がインジェクタプレート11の上面から下面に向けて、インジェクタプレート11の軸心に対して外側に傾いて設けられている。これにより、燃料噴孔14から噴射される燃料は、インジェクタプレート11の外周方向に向けて拡がるように噴射される。なお、燃料噴孔14の断面形状は略円形である。
4つのエア噴孔13は、それぞれインジェクタプレート11下面に帯状の開口部13aを有し、これらの開口部13aが燃料噴孔14の開口部14aを囲むように、隣り合う開口部13aの間に所定の間隔をもって略円環状に配置される。なお、隣り合う開口部13aの間の部分をブリッジ部18とする。
エア噴孔13の断面形状について図4(a)のB1−B2断面の概略図である図4(b)を参照して説明する。
各エア噴孔13は、インジェクタプレート11の上面から下面に向けて、インジェクタプレート11の径方向の幅は略一定であり、かつ一方の内壁(本実施形態ではB2が輪の内壁)13bがスロープ状に傾斜することにより周方向の長さは徐々に長くなっている。
これによりエア噴孔13から噴射される空気は図4(a)において反時計回りの速度成分を含むこととなる。そして、各エア噴孔13から噴射された空気は、周方向に隙間がなく、かつ旋回成分を有する略円錐状の空気の層を形成する。
ここで、燃料噴孔14、エア噴孔13から噴射された燃料、空気について、図5を参照して説明する。図5は図2のC−C矢視図、すなわち噴射された空気及び燃料が形成する噴霧を、燃料噴射弁9の軸方向下側から見た断面図である。
前述したように、燃料は燃料噴孔14からインジェクタプレート11の外周方向に傾きをもって噴射され、エア噴孔13からは上記のように空気が旋回するように噴射される。また、燃料の噴射角θfは空気の噴射角θaよりも大きい。また、燃料の吐出圧は、例えば図示しないレギュレータ等を用いる一般的な方法により、衝突した燃料が空気の層を貫通しない程度に調整するものとする。
これにより、エア噴孔13から噴射された空気と燃料噴孔14から噴射された燃料は、図5に示すように、旋回する円環状の空気の層の内側に円環状の燃料の層が形成される2層状態となる。ただし、インジェクタプレート11からの距離が長くなると、空気と燃料との混合が進み、燃料と空気の混合気のみの一層状態となる。
次に上記のように空気と燃料とを2層状態にすることによる効果について、図6を参照して説明する。図6は燃料噴射弁9をブランチ2aに取り付けた状態の概略図であり、19は吸気バルブ、20は排気バルブ、21は燃焼室、22は点火プラグ、24はブランチ2aが接続される吸気通路である。
燃料噴射弁9は、一般的な燃料噴射弁と同様に吸気バルブ19により開閉される開口部23に対抗するように設けられる。そして、略円錐状の空気の層がブランチ2aやブランチ2aが接続される吸気ポートの内壁(以下、「ブランチ2a等」という)に接触せず、かつ開口部23を通過するまでは図5に示した2層状態を維持し、通過後に空気と燃料との混合が開始されるように、空気の層の傘角θa及び燃料の層の傘角θfと、開口部23からインジェクタプレート11までの距離と、燃料を噴射する圧力とを設定する。なお、上記の条件は吸気通路24の形状等の違いにより異なるので、適用するエンジンごとに実験やシミュレーション等の方法により求める。
上記のような構成にすることで、エア噴孔13から噴射された空気の層が、ブランチ2a等の内壁に接触しなくなり、これによって空気の層の旋回が弱まることを防止することができる。
また、噴射された燃料が旋回する空気の層を貫通しないように、かつ開口部23を通過するまでは2層状態を維持することにより、ブランチ2a等の内壁に燃料が付着することを防止できる。これにより、内壁に付着した燃料が、いわゆる壁流となって吸気バルブ19が開弁したときに燃焼室21に流れ込むことによって生じる排気成分の悪化を防止することができる。
さらに、燃料噴孔14から噴射された燃料が略円環状の層を形成するので、吸気バルブ19の傘部19aに付着する燃料量を低減することができる。これにより、傘部19aに付着した燃料が液状のまま燃焼室21に流入することを防止できるので、上述した壁流の防止と同様に排気成分の悪化を防止できる。
また、壁流の発生を抑制することができるので、使用する燃料の重軽質差によって発生する壁流量も少なくなる。したがって、燃料の重軽質差による壁流の発生を抑制するための燃料噴射量補正等の制御を簡素化することができる。
次に、エア噴孔13から噴射する空気量について説明する。
エンジン1の運転に必要な空気量は、エンジン始動時や中低負荷運転時にはエア噴孔13から噴射する空気量を流量調節バルブ6により調節することにより確保する。そして、例えば極低温での始動時や高負荷運転時等のように、要求される空気量が増大してエア噴孔13からの空気量では不足する場合には、スロットルバルブ4の開度を調節して不足する分の空気量を供給する。燃料噴射量については一般的なエンジンと同様に運転状態に応じて設定する。
上記の流量調節バルブ6とスロットルバルブ4の制御について、図7を参照して説明する。図7は流量調整バルブ6及びスロットルバルブ4の開度の制御ルーチンを表したものである。以下、図7のステップに従って説明する。
ステップS1では、運転状態を読み込む。ここで読み込む運転状態とは、エンジン1のアクセル開度センサ、回転数センサ、水温センサ42等、一般的なエンジン制御に用いるセンサの検出値である。
ステップS2では、ステップS1で読み込んだ検出値に基づいてエンジン1の要求空気量を演算する。要求空気量の演算方法は、例えば図8のように吸入空気温度ごとにアクセル開度と要求空気量との関係を設定したマップを予め設定しておき、このマップをステップS1で読み込んだアクセル開度センサ(図示せず)及び水温センサ42の検出値で検索する。
ステップS3では、ステップS2で算出した要求空気量が、インジェクタプレート11のエア噴孔13から噴射可能な空気量の上限値より多いか否かの判定を行う。上限値より多い場合、すなわちエア噴孔13からの噴射量では要求空気量を満足できない場合にはステップS4に進む。上限値より少ない場合、すなわちエア噴孔13からの噴射量で要求空気量を満足できる場合にはステップS6へ進む。
ステップS4では流量調節バルブ6を全開にし、ステップS5で後述するスロットルバルブ4の開度補正を行う。すなわち、エア噴孔13から噴射可能な空気量で不足する分を、スロットルバルブ4を開くことによって賄う。
一方、ステップS6では後述する流量調節バルブ6の開度補正を行う。すなわち、エア噴孔13からの噴射のみで要求空気量を満足できる場合には、スロットルバルブ4は全閉状態となる。
ここで、流量調節バルブ6の開度補正について図9を参照して説明する。
図9は図8のA−A断面を表したものであり、縦軸はスロットルバルブ4及び流量調節バルブ6を通過してエンジン1に供給する空気量(総空気量)、横軸は冷却水温である。
冷却水温が低いほど、すなわち冷機運転状態ほど総空気量は多く、冷却水温が上昇するにしたがって総空気量は減少して、暖機運転状態になると所定空気量に収束している。また、要求空気量がエア噴孔13から噴射可能な最大流量(バルブ最大流量)となるときの冷却水温をT2とする。
例えば、冷却水温がT2より低いT1である場合、図9に示すように要求空気量はバルブ最大流量を超えている。したがって、上述した制御ルーチンのステップS4、S5を実行することになり、流量調節バルブ6は全開とし、要求空気量に対して不足する分はスロットルバルブ4の開度を調整することによって確保する。
冷却水温がT2以上の場合、すなわち要求空気量がバルブ最大流量よりも少ない場合には、上述した制御ルーチンのステップS6を実行することとなり、流量調節バルブ6の開度補正のみで要求空気量となるように制御し、このときスロットルバルブ4は全閉とする。
上記のように、エア噴孔13からの噴射量で要求空気量を確保できる場合には、エア噴孔13からのみ空気を供給するので、エア噴孔13から噴射された空気の層が燃料噴霧の周囲に形成されて、燃料がブランチ2aや吸気通路24に接触することがなくなり、これによって、ブランチ2aや吸気通路24の壁面に付着した燃料が液化することによって生じる壁流の発生を防止することができる。特に、冷機始動時のようにブランチ2aや吸気通路24が低温の状態での壁流発生を防止できるという大きな効果がある。
また、極低温での始動時や高負荷運転時のように、要求空気量が多く、エア噴孔13から噴射可能な空気量では要求空気量を確保できないときは、不足する分の空気量をスロットルバルブ4を開くことによって確保するので、幅広い運転状態に対応しつつ、壁流の発生を抑制することができる。
なお、図4(a)のインジェクタプレート11は、各気筒あたり吸気弁19が一本の場合、すなわち吸気通路23が一本の場合に用いるものである。吸気2弁式の場合は、吸気通路24が二本に分岐する部分付近に燃料噴射弁9を配置し、そこから2つの吸気弁19に向けて燃料噴射を行う。そこで、インジェクタプレート11は図10に示すように、図4(a)と同様の形状及び位置関係をもつ燃料噴孔14と、エア噴孔13を2組備えるものを用いる。
また、エア噴孔13の形状は図4に示した帯状のものに限られず、図11に示すように、燃料噴孔14のように断面が略円形の噴孔を複数用いて燃料噴孔14の周囲を囲んでもよい。この場合、エア噴孔13から噴射された空気が一定方向に旋回するように、各エア噴孔13から噴射された空気が一定方向に旋回するように各エア噴孔13は、インジェクタプレート11の軸心に対して一定の値の傾きを有する。
以上により本実施形態では、以下に記す効果を得ることができる。
エア噴孔13から噴射した空気が旋回する空気の層を形成し、この空気の層の内側から空気層に向けて燃料を噴射するので、噴射された燃料は燃料噴孔14から遠ざかるにつれて径が広くなる燃料噴霧層を形成する。これにより、燃料噴射弁9を吸気通路40に設置し、吸気バルブ19により開閉される吸気通路40の気筒側開口部に向けて燃料噴射する場合に、吸気バルブ19への燃料の付着量を抑制することができる。また、旋回する空気の層によって、吸気通路24壁への燃料の付着を抑制することができる。すなわち壁流の発生を抑制してHC排出量を低減することができる。また、吸気通路40や吸気バルブ19への燃料の付着が抑制されるので、燃料の重軽質差により生じる壁流量の差も少なくなる。したがって、燃料の重軽質差によって生じる壁流量の低減するための燃料噴射量補正等の制御を簡素化することができる。
燃料噴孔14から噴射する燃料の噴射圧力を、エア噴孔13から噴射した空気により形成される空気層を貫通しない大きさに設定するので、ブランチ2a等への燃料の付着をより低減することができる。
エンジン1の要求空気量がバルブ最大流量より少ない場合には、スロットルバルブ4を全閉にして流量調節バルブ6のみによって要求空気量を確保し、要求空気量がバルブ最大流量を超える場合は、流量調節バルブ6を介して供給可能な空気量を供給し、さらに要求空気量に対して不足する空気量をスロットルバルブ4の開度を調節することによって確保するので、エア噴孔13からのアシストエア噴射による壁流量低減効果を生かしつつ、要求空気量が多い運転状態にも対応することが可能である。
第2実施形態について図12を参照して説明する。
本実施形態のシステムの構成は、基本的に第1実施形態と同様であるが、吸気を燃料噴射弁9に圧送するためのポンプ手段としてのポンプ37を備えるという点、そして図17に示すように、燃料噴孔14の開口部14aの形状が、一つの頂点がインジェクタプレート11の径方向外側に向いた略三角形であるという点が異なる。
ポンプ37は、吸気通路40のエアフローメータ5とスロットルバルブ4の間の部分と分岐通路10の流量調節バルブ6より下流側の部分とを連通する、第2エア配管としての分岐通路41に介装される。
なお、分岐通路41は、図12に示すように分岐通路36の吸気通路40側の接続部とは独立して吸気通路40に接続してもよいし、分岐通路36の途中から分岐して流量調節バルブ6を迂回してもよい。
また、ポンプ37はエンジン1の駆動力によって駆動してもよいし、電力により駆動してもよい。また、ポンプ37の駆動、すなわちポンプ37から供給される空気流量はポンプ制御手段としてのECU38によって制御される。
燃料噴孔14の開口部14aの形状を上記のようにすることで、略三角形の頂点近傍を流れる燃料が微粒化されるので、空気の層と衝突した際に気化されやすくなり、壁流の発生等を抑制することができる。なお、開口部14aの形状は上記のような略三角形に限られるものではなく、例えば菱形やX字型のように少なくとも1つのエッジ部を有するものであれば同様に壁流の発生等を抑制することができる。
次にポンプ37の制御を含む本実施形態の制御ルーチンについて説明する。
図13は本実施形態の制御ルーチンを表す図である。ステップS21〜S23は図7に示した制御ルーチンと同様なので説明を省略する。
ステップS24では、要求空気量がポンプ37で得られる最大の流量(最大ポンプ流量という)より多いか否かの判定を行う。多い場合はステップS25へ進み、少ない場合はステップS28に進む。
ステップS25では、流量調節バルブ6を全閉にする。これにより、ポンプ37稼動時にポンプ37が吸引した吸気の一部が流量調節バルブ6方向へ逆流することを防止できる。
ステップS26では、後述するポンプ37の流量補正を行う。
ステップS27では、後述するスロットルバルブ4の開度補正(スロットル開度補正)を行う。
一方、ステップS24で要求空気量が最大ポンプ流量より少ないと判定した場合は、ステップS28で流量調節バルブ6を全閉にする。
そしてステップS29では、後述するポンプ37の流量補正を行う。
また、ステップS23で要求空気量が最大バルブ流量より少ないと判定された場合は、ステップS30に進み、図7のステップS6と同様に流量調節バルブ6の開度補正を行う。
ここで、ステップS26、S27、S29で実行するバルブ流量補正、スロットル開度補正について図14を参照して説明する。
図14は図9と同様に要求空気量と冷却水温及び総空気量との関係を表した図であり、冷却水温が低いほど、すなわち冷機運転状態ほど総空気量は多く、冷却水温が上昇するにしたがって総空気量は減少して、暖機運転状態になると所定空気量に収束している。
要求空気量がポンプ最大流量となるときの冷却水温をT21、要求空気量がバルブ最大流量となるときの冷却水温をT22、暖気運転となるときの冷却水温をT23とする。
例えば、冷却水温TがT21以下の場合は、要求空気量はポンプ最大流量を超えているので、ポンプ最大流量となるようにポンプ37を稼動し(ポンプ流量補正)、それでも不足する空気量をスロットルバルブ4を開くことによって確保する(バルブ開度補正)。このとき、前述したように逆流防止のために流量調節バルブ6は全閉にする(ステップS25〜S27)。
また、冷却水温TがT21<T<T22の場合には、要求空気量はバルブ最大流量より多く、ポンプ最大流量よりは少ない。そこで、要求空気量を確保するようにポンプ37の運転を制御する(ポンプ流量補正)。なお、このとき流量調節バルブ6は逆流防止のため全閉にする(ステップS28、S29)。
冷却水温TがT22より高い場合は、流量調節バルブ6の開度を制御することによって要求空気量を確保する。
上記のようにポンプ37を用いると、エンジン1の吸入負圧によらずにエア噴孔13から空気を噴射することができる。また、より高圧で空気を噴射できるので、エア噴孔13から噴射する空気に強い旋回を与えることが可能となる。さらに、より多くの空気を噴射できるので、幅広い運転状態に対応することが可能となる。
以上により、本実施形態では、第1実施形態と同様の効果に加え、さらに以下に記す効果を得ることができる。
吸気通路40のスロットルバルブ4より上流部分と分岐通路36の流量調節バルブ6より下流部分とを流量調節バルブ6を迂回して接続するポンプ通路41と、ポンプ通路41に介装し吸気通路40からエア噴孔13を介してエンジン1に空気を供給するポンプ37と、ポンプ37が供給する空気量を制御するECU38とを備え、要求空気量が最大ポンプ流量より少ない場合には、スロットルバルブ4を全閉かつポンプ37を非稼動にして、流量調節バルブ6のみによって要求空気量を確保する。そして要求空気量がバルブ最大流量より多く、かつ要求空気量が最大ポンプ流量より少ない場合は、流量調節バルブ6を通過する空気量をゼロにして、ポンプ37のみによってエンジン1に供給する空気量を調節して要求空気量を確保し、要求空気量が最大ポンプ流量より多く、かつ最大ポンプ流量より多い場合には、流量調節バルブ6を通過する空気量をゼロにし、ポンプ37は最大ポンプ流量を供給し、さらに要求空気量に対して不足する空気量をスロットルバルブ4の開度を調節することによって確保するので、
燃料噴孔14は少なくとも1つのエッジ部を含む断面形状であるので、噴射した燃料の微細化を図ることが可能である。
第3実施形態について説明する。
本実施形態のシステムの構成を図15に示す。図15は図1の構成に、排気の一部を吸気系統に還流させるためのEGR装置を加えたものである。
EGR装置は、排気通路35と流量調節バルブ6とを連通するEGR通路34と、還流させる排気の量(EGRガス量)を調節するEGR量調節手段としてのEGRバルブ30と、排気中の未燃成分等の異物を除去するための排気フィルタ31と、EGRガスの温度を低下させるためのEGRクーラ32と、還流させる排気の温度を検出するための温度センサ33と、流量調節バルブ6の下流(インジェクタ9側)に設けられた温度センサ33と、で構成される。
EGRバルブ30は、その開度を調節することによってEGRガス量を調節するものである。EGRガス量は、運転状態に応じて目標EGR率設定手段及び制御手段としてのECU39によって定めるEGRガス率(吸入空気量に対するEGRガス量の割合)に基づいて設定されるものであり、運転性に影響を与えない程度まで増量することができる。なお、EGR率の設定方法やEGRガス量の算出方法は、公知の方法と同様であるので説明を省略する。
排気フィルタ31を設けるのは、EGRクーラ32内部、流量調節バルブ6、燃料噴射弁9でのデポジットの発生を防止するためである。
また、本実施形態ではインジェクタプレート11を加熱する加熱手段としてヒータ(図示せず)を設ける。このヒータはエンジン1運転中常に稼動させてもよいし、例えば燃料の温度が所定温度に上昇するまで、というように所定の運転条件でのみ稼動させてもよい。
このようにインジェクタプレート11を加熱することにより燃料の温度が上昇し、これにより燃料噴孔14から噴射される際に燃料が微粒化されるので、空気と衝突した際に気化が促進され、壁流発生の防止や燃料性の向上等の効果が得られる。
なお、ヒータに替えてインジェクタプレート11に振動を与える加振手段として、例えば超音波振動発生装置を用いてもよい。インジェクタプレート11に超高周波の振動を与えることにより、燃料噴孔14を通過する燃料が微粒化され、加熱した場合と同様に燃料の気化を促進して壁流発生の防止や燃焼性の向上等の効果が得られる。
上記のような構成とすることによって、エンジン1に供給する空気にEGRガスを混合させてエア噴孔13から噴射される空気の温度を高くすることができる。これにより、空気の層の内側に略円環状の層を形成する燃料の温度も上昇することになるので、冷間始動時の燃料の気化を促進できる。
また、EGRクーラ32を設けたことにより、例えば高負荷運転等においてもEGRガスが高温のまま還流されることを防止できる。また、温度センサ33によりEGRガスと吸入空気とが混合した後の温度を検出しているので、エンジン1に供給される状態での温度を把握し、EGRバルブ30の開度を適切に制御することができる。
なお、本実施形態において、流量調節バルブ6は吸入空気(新気)とEGRガスの混合割合及び新気とEGRガスの合計総流量をそれぞれ調節可能である。すなわち、新気とEGRガスそれぞれの流量を把握している。具体的には、運転条件と流量調節バルブ6の開度に基づいて推定する方法や、流量計を別途設けて検出する方法等により把握する。
次に本実施形態のEGR装置の制御について、制御ルーチンの一例である図16を参照して説明する。
ステップS31では、現在EGR装置を作動させる運転状態であるか否かの判定を行い、作動させる運転状態であるときはステップS32へ進み、そうでない場合にはそのまま本ルーチンを抜ける。
EGR装置を作動させるか否かの判定は、例えば、冷却水温が所定温度以上、かつエンジン回転数が所定回転数以上、かつスロットル開度が所定開度以下、の場合に作動させるものと判定する。
ステップS32では、目標EGR率(EGRtarget)を設定する。設定方法としては、例えば、EGR装置を作動させる際の基準となるEGR量(EGRbasic)を予め設定しておき、このEGRbasicに、運転領域別に定義された学習補正値(EGRcorrection)で補正することによって設定する。学習補正値(EGRcorrection)は、例えば図18に示すように、エンジン回転数及びエンジン負荷ごとに補正値を割り付けたマップを予め作成しておき、これを検索することによって設定する。
ステップS33では、ステップS32で設定した目標EGR率を、エンジン1の運転安定度を用いてフィードバック制御する(安定度分F/B設定)。なお、運転安定度はエンジン1の運転状態に基づく指標値であり、数値が大きいほどエンジン1は不安定な状態であることを表す。例えば、エンジン1の回転変動のばらつきを指標とする場合、回転変動のばらつきが大きいほどエンジン安定度を表す数値は大きくなる。
EGR率は、吸気管内圧や水温のみならず、排気圧力、排気温度、吸気管内温度など種々のエンジン状態に依存するにもかかわらず、それらを考慮せずEGRバルブ30の開度(バルブ開度)を決定しているため、運転状態によっては実EGR率がその目標EGR率から大きくずれることになり、エンジン1の運転安定性を低下させる場合がある。そこで、エンジン1の運転安定度に基づいてEGR率を補正し、運転安定度を確保する。
ステップS34では、排気温度センサ39により検出した排気温度に基づいて目標EGR率をフィードバック制御する(排気温度分F/B設定)。上述したように、目標EGR率を設定する際には排気温度が考慮されていない。このため、目標EGR率に基づいてEGRバルブ30の開度を設定しても、排気温度の違いにより実際のEGR率と目標EGR率とにずれが生じる可能性があるからである。
ステップS35では、ステップS32〜S34で定まるEGR率を実現するのに必要なEGRガス量を還流させることができるように、EGRバルブ30の開度を設定し、開度指令を送る。
ステップS36では、前述した運転安定度が安定度限界を超えているか否かの判定を行う。安定度限界は、エンジン1の仕様等に応じて予め設定しておく。
安定度限界を超えていない場合はステップS33に戻り、超えている場合はステップS37に進む。
ステップS37では、吸入空気とEGRガスとが混合したガスの温度がインジェクタ許容温度限界以下であるか否かを判定する。前記ガス温度は流量調節バルブ6よりインジェクタ9側の通路に設置した温度センサ33により検出する。なお、インジェクタ許容温度限界とは、インジェクタ9の正常な稼動を確保できる温度の上限値であり、インジェクタ9の仕様等にもとづいて予め設定する。
判定の結果、インジェクタ許容温度限界より低い場合は、そのまま本ルーチンを抜ける。インジェクタ許容温度限界を超えている場合は、ステップS34に戻り排気温度分F/B設定を行う。具体的にはEGR率を低下させる。すなわち、高温のEGRガスの混合割合を小さくすることにより空気とEGRガスとの混合ガスの温度を低下させる。
以上により本実施形態では、第1実施形態と同様の効果に加え、さらに、以下に記す効果を得ることができる。
エンジン1の運転状態に応じて目標EGR率を設定し、実際のEGR率を目標EGR率に一致させるようにEGRバルブ30及び流量調節バルブ6をECU38によって制御するので、運転状態に応じてEGRガス量及び総空気量を制御できる。
分岐通路36の流量調節バルブ6より下流部分にEGRガスと空気との混合ガスの温度を検出する温度センサ33を設け、温度センサ33の検出値が燃料噴射弁許容温度を超えた場合には、燃料噴射弁許容温度と温度センサ33の検出値との差に基づいて目標EGR率を補正するので、燃料噴射弁9の熱劣化を防止できる。
インジェクタプレート11をヒータにより加熱するので、燃料噴孔14から噴射される燃料が微粒化され、燃料の気化が促進される。
ヒータによる加熱に代えて、例えば超音波振動発生装置等を用いてインジェクタプレート11を高周波振動させることによっても、同様に燃料の気化を促進できる。
なお、本発明は上記の実施の形態に限定されるわけではなく、特許請求の範囲に記載の技術的思想の範囲内で様々な変更を成し得ることは言うまでもない。
第1実施形態のシステムの構成を表す図である。 インジェクタの構造の概略図である。 図2のA−A矢視図である。 (a)はインジェクタプレートを下面側から見た図、(b)は(a)のB−B矢視図である。 燃料噴霧とアシストエアの関係を表す図である。 インジェクタをエンジンに装着したときの、燃料噴霧及びアシストエアの形状を説明するための概略図である。 第1実施形態の流量調節バルブ及びスロットルバルブの制御ルーチンである 要求空気量を設定する際に使用するマップである。 スロットルバルブまたは流量調節バルブの開度を水温に応じて補正する際に使用するマップである。 インジェクタプレートの別の例を表す図である。 インジェクタプレートの別の例を表す図(その2)である。 第2実施形態のシステムの構成を表す図である。 第2実施形態の制御ルーチンである。 スロットルバルブまたは流量調節バルブの開度を水温に応じて補正する際に使用するマップである。 第3実施形態のシステムの構成を表す図である。 第3実施形態の制御ルーチンである。 (a)、(b)はインジェクタプレートの別の例を表す図(その3)である。 EGR学習補正値のマップである。
符号の説明
1 エンジン
2 吸気マニホールド
3 排気マニホールド
4 スロットルバルブ
5 エアフローメータ
6 流量調節バルブ
7 燃料タンク
8 燃料ポンプ
9 燃料噴射弁
10 ニードル
11 インジェクタプレート
12 エア通路
13 エア噴孔
14 燃料噴孔
15 燃料室
16 エア供給配管
17 インジェクタホール
19 吸気バルブ
20 排気バルブ
21 燃焼室
22 点火プラグ
23 開口部
35 排気通路
36 分岐通路
37 ポンプ
38 コントロールユニット(ECU)
39 温度センサ
40 吸気通路
42 水温センサ

Claims (10)

  1. 内燃機関の吸気通路に備えた燃料噴射弁と、
    前記燃料噴射弁の先端部に取り付けられるインジェクタプレートと、
    前記インジェクタプレートに設けた少なくとも1つ以上の燃料噴射用の燃料噴孔と、
    前記インジェクタプレートの前記燃料噴孔より外周側に設けた少なくとも1つ以上の空気噴射用のエア噴孔と、を備え、
    前記エア噴孔を、噴射した空気に前記燃料噴射弁の軸周りの旋回成分を与えるように形成し、
    前記燃料噴孔を、前記エア噴孔から噴射された空気に向けて燃料を噴射するように形成したことを特徴とする内燃機関の燃料噴射装置。
  2. 前記燃料噴孔から噴射する燃料の噴射圧力は、前記エア噴孔から噴射した空気により形成される空気層を貫通しない大きさに設定する請求項1に記載の内燃機関の燃料噴射装置。
  3. 前記内燃機関の吸気通路中に介装した吸気絞り手段と、
    前記吸気絞り手段より上流の吸気通路と前記エア噴孔とを連通する第1エア通路と、
    前記第1エア通路を流れる空気の流量を調節する流量調節手段と、
    前記内燃機関の運転状態を検出する運転状態検出手段と、
    前記運転状態検出手段の検出値に基づいて要求空気量を算出する要求空気量算出手段と、備え、
    運転状態に応じて定まる前記内燃機関の要求空気量が、前記流量調節手段を介して供給可能な空気量以下の場合には、前記吸気絞り手段を全閉にして前記流量調節手段のみによって前記要求空気量を確保し、
    前記要求空気量が前記流量調節手段を介して供給可能な空気量を超える場合は、前記流量調節手段を介して供給可能な空気量を供給し、さらに要求空気量に対して不足する空気量を前記吸気絞り手段の開度を調節することによって確保する請求項1または2に記載の内燃機関の燃料噴射装置。
  4. 前記吸気通路の前記吸気絞り手段より上流部分と前記第1エア通路の前記流量調節手段より下流部分とを前記流量調節手段を迂回して接続する第2エア通路と、
    前記第2エア通路に介装し前記吸気通路から前記エア噴孔を介して前記内燃機関に空気を供給するポンプ手段と、
    前記ポンプ手段が供給する空気量を制御するポンプ制御手段と、を備え、
    前記要求空気量が、前記流量調節手段を介して供給可能な空気量以下の場合には、前記吸気絞り手段を全閉かつ前記ポンプ手段を非稼動にして、前記流量調節手段のみによって前記要求空気量を確保し、
    前記要求空気量が前記流量調節手段を介して供給可能な空気量より多く、かつ前記要求空気量が前記ポンプ手段により供給可能な空気量より少ない場合は、前記流量調節手段を通過する空気量をゼロにして、前記ポンプ手段のみによって前記内燃機関に供給する空気量を調節して前記要求空気量を確保し、
    前記要求空気量が前記流量調節手段を介して供給可能な空気量より多く、かつ前記ポンプ手段により供給可能な空気量より多い場合には、前記流量調節手段を通過する空気量をゼロにし、前記ポンプ手段は供給可能な最大空気量を供給し、さらに要求空気量に対して不足する空気量を前記吸気絞り手段の開度を調節することによって確保する請求項1〜3のいずれか一つに記載の内燃機関の燃料噴射装置。
  5. 前記内燃機関の排気通路と前記流量調節手段とを連通するEGR配管と、
    前記EGR配管を流れる排気(EGRガス)流量を調節するEGR量調節手段と、
    前記運転状態に応じてEGRガスと空気の混合割合であるEGR率の目標値(目標EGR率)を設定するEGR率設定手段と、
    実際のEGR率を前記目標EGR率に一致させるように前記EGR量調節手段及び前記流量調節手段を制御する制御手段と、
    を備える請求項1〜3のいずれか一つに記載の内燃機関の燃料噴射装置。
  6. 前記第1エア通路の前記流量調節手段より下流部分に前記EGRガスと空気との混合ガスの温度を検出する温度検出手段を設け、
    前記温度検出手段の検出値が、前記燃料噴射弁が正常に動作することが可能な温度(燃料噴射弁許容温度)を超えた場合には
    前記燃料噴射弁許容温度と前記温度検出手段の検出値との差に基づいて前記目標EGR率を補正する請求項5に記載の内燃機関の燃料噴射装置。
  7. 前記インジェクタプレートを加熱するための加熱手段を備える請求項1〜6のいずれか一つに記載の内燃機関の燃料噴射装置。
  8. 前記インジェクタプレートを高周波振動させるための加振手段を備える請求項1〜7のいずれか一つに記載の内燃機関の燃料噴射装置。
  9. 前記燃料噴孔は少なくとも1つのエッジ部を含む断面形状である請求項1〜8のいずれか一つに記載の内燃機関の燃料噴射装置。
  10. 燃料噴射弁の先端部に設けたインジェクタプレートに、燃料噴射用の燃料噴孔と、空気噴射用のエア噴孔とを、前記エア噴孔が前記インジェクタプレート外周側の前記燃料噴孔近傍に位置するように設け、
    前記エア噴孔から前記燃料噴射弁の軸周りの旋回成分を与えるように空気を噴射し、
    前記燃料噴孔から前記エア噴孔から噴射された空気に向けて燃料を噴射することを特徴とする内燃機関の燃料噴射方法。
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JP2009079577A (ja) * 2007-09-27 2009-04-16 Hitachi Ltd 可変動弁機構の制御装置
KR102319019B1 (ko) * 2020-07-13 2021-10-29 엔진테크윈㈜ 혼합 성능을 향상시키기 위한 연료분사장치가 구비된 흡기 다기관

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