JP2007056744A - 風力発電装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 風力エネルギーのエネルギー量に対応する物理量が少ない場合でも発電を行なうことができる風力発電装置を提供することである。
【解決手段】 風力発電装置500においては、風力エネルギーが風車300により享受され、回転運動エネルギーに変換される。回転運動エネルギーがシャフト400に伝達され、シャフト400に固定されたロータ110が回転運動を行なう。また、駆動装置170によりステータ120がロータ110に対向するように移動されたり、ロータ110から相対的に離間するように移動される。
【選択図】 図3

Description

本発明は、風力エネルギーを回転運動エネルギーに変換するとともに、回転運動エネルギーを用いて発電を行なう風力発電装置に関する。
従来、風力発電装置については、様々な風力発電装置が研究開発されている。例えば、特許文献1には、微風時の回転力を向上させるため回転軸の小径化と強風時の破損、風圧、振動、屈曲方向負荷等を充分吸できる風力発電装置について開示されている。
特許文献1記載の風力発電装置によれば、全体の形を球状ドームにし、そのドーム全体を支持する外ドームと、風受け翼を回転する内ドームの2重とし、回転する内ドームの回転軸の直径を細く加工し、軸受ダブルラジアルベアリングを設けるとともに、遠心力による回転力の抑止制御を図り、微風による回転軸の回転性能を大幅にアップしている。又強風時の風圧、振動、に対ししても充分対処し得る構造とすることにより、全体の支持主柱には太陽光モジュールを設置し、無風時にも、この太陽光発電と風力発電の出力を集合して、電力を得るようにしている。
特開2003−227454号公報
しかしながら、特許文献1記載の風力発電装置のみならず、従来の風力発電装置においては、発電を行なうために使用する発電機自体に回転方向に対する抵抗力がある。例えば、この抵抗力は、摩擦力、鉄損および自己保持力(ディテントトルクまたはコギングトルク)の影響(抵抗力)等である。
本発明の目的は、風力エネルギーの風速が小さい場合でも発電を行なうことができる風力発電装置を提供することである。
課題を解決するための手段および効果
(1)
第1の発明に係る風力発電装置は、風力エネルギーを回転運動エネルギーに変換するとともに、回転運動エネルギーを用いて発電を行なう風力発電装置であって、風力エネルギーを回転運動エネルギーに変換する風車と、風車により変換された回転運動エネルギーを伝達するシャフトと、シャフトに対してともに回転するように固定されたロータと、ロータの外周に対向するように配設されるステータと、ステータをロータに対して相対的に移動させる駆動手段とを含むものである。
第1の発明に係る風力発電装置においては、風力エネルギーが風車により享受され、回転運動エネルギーに変換される。回転運動エネルギーがシャフトに伝達され、シャフトに対してともに回転するように固定されたロータが回転運動を行なう。また、駆動手段によりステータがロータに対向する、またはロータから相対的に離間するように移動される。
この場合、駆動手段は、発電を行なう場合に、ステータがロータに対向するようステータを移動させ、発電を行なわない場合には、ステータがロータから離間するように移動する。その結果、発電を行なう時には、ロータの回転によりステータに誘導起電力が発生し、発電を行なわない場合には、ステータがロータから離間されるので、ステータに誘導起電力が発生しない。
特に、発電を行なう初期駆動時において、シャフトおよびロータが所定の回転速度になるまで駆動手段によりステータをロータから離間させ、シャフトおよびロータが所定の回転速度に達した後、駆動手段によりステータをロータに対向させることにより、摩擦力、鉄損および自己保持力(ディテントトルクまたはコギングトルク)の影響(抵抗力)を、シャフトおよびロータの回転による慣性力で打ち消すことができる。
すなわち、わずかな風力エネルギーであっても、初期駆動時に摩擦力、鉄損および自己保持力の影響がないため、本来であれば、摩擦力、鉄損および自己保持力の影響によりシャフトおよびロータが回転しない場合でも、容易にシャフトおよびロータを回転させることができる。そして、所定の回転数が発生した後にステータをロータに対向させることにより、シャフトおよびロータにより生じた慣性力が、摩擦力、鉄損および自己保持力よりも大きな値となるので、容易に発電を行なうことができる。
また、摩擦力に関しては、回転初期時に生じる値(最大摩擦係数)よりも一定の回転力で回転している場合の摩擦力の方が小さな値となるため、より容易に発電を行なうことができる。
(2)
駆動手段は、ロータに対してステータを相対的にシャフトの軸方向に移動させてもよい。
この場合、駆動手段によりステータがロータに対して相対的にシャフトの軸方向に移動されるので、ロータが上位置に配された場合、ステータをロータよりも下方向に移動してロータから離間させたり、ステータをロータに対向するように上方向に移動させたりすることができる。また、ロータが下位置に配された場合、ステータをロータよりも上方向に移動してロータから離間させたり、ステータをロータに対向するように下方向に移動させたりすることができる。
(3)
環状のステータは、周方向において複数に分割可能な部材から構成され、駆動手段は、ステータを構成する複数に分割可能な部材をロータに対して相対的に径方向に移動させてもよい。
この場合、複数に分割可能な部材から構成される環状のステータを相対的に径方向(略水平方向)に移動させることによりロータから離間させたり、ロータに対向させたりすることができる。
以下、本発明に係る実施の形態について説明する。まず、風力発電装置500の全体概要について説明し、次に風力発電装置500内に配設された発電装置100について図面を用いて説明を行なう。
(第1の実施の形態)
図1は、本実施の形態にかかる風力発電装置500の一例を示す模式的側面図である。
図1に示すように風力発電装置500は、主に発電装置100、主柱200、保持板210、支持梁220、支持柱230、複数の風車300、風車支持パイプ320、風車保持パイプ310およびシャフト400からなる。
図1に示す風力発電装置500は、主柱200が4隅に設けられ、その上端部およびその下方にそれぞれ保持板210が設けられる。さらにその下方に、主柱200を互いに支持するために支持梁220が主柱200と垂直方向に設けられ、主柱200が傾斜しないように地中から支持柱230が設けられている。これらの主柱200等により構成された櫓内に風車300が縦方向に4段設けられている。なお、本実施の形態においては、縦方向に4段で設けられた風車300を説明するが、これに限定されず、1段または任意の数の段の風車300であってもよい。
主柱200等により構成された櫓の中心にシャフト400が垂直に設けられる。シャフト400の上端部は、主柱200の上端部に設けられた保持板210aに供えられた上段支持機構(例えばピローブロック等)により保持される。またシャフト400の中部は、保持板210bに設けられた中段支持部材(例えば、ラジアルベアリングまたはスラストベアリング等)により保持される。さらに、このシャフト400の下端部には、発電装置100が設けられている。この発電装置100については後述する。
また、シャフト400の上部で、かつ主柱200および2枚の保持板210a,210bにより囲まれた空間内に、2段の風車300が設けられ、シャフト400の下部で、かつ主柱200、支持梁220および保持板210bにより囲まれた空間内に、2段の風車300が設けられる。
この風車300は、翼状の羽根が1段毎に4枚ずつ設けられ、それぞれ水平方向に90度毎にずらして設けられる。そして、この風車状の羽根が2本の支持パイプ310および2本の保持パイプ320によりシャフト400に固定される。このような風車300は、一般にジャイロミル形風車と呼ばれる。風車300は、2本の支持パイプ310および2本の保持パイプ320によりシャフト400に固定されている。なお、図示していないが、2本の支持パイプ310および2本の保持パイプ320と、シャフト400との間に接続部材を設けてもよい。
この風力発電装置500は、風力エネルギーを享受することにより4段の風車300が時計回りに回転する。風車300が時計回りに回転することにより、2本の支持パイプ310および2本の保持パイプ320を介してシャフト400が時計回りに回転する。
次に、図2は、発電装置100の内部構成を示す模式的断面図である。
図2に示すように、発電装置100は、主にロータ110、ステータ120、ステータ保持部材130、ベアリング140、外筐体150、内筐体160、駆動装置170およびシャフト保持部180を含む。
図2に示すように、発電装置100では、外筐体190内にベアリング140を介して内筐体160が設けられる。内筐体160の外周面には、ネジ溝161が形成されている。また、発電装置100の外筐体190の中央部を貫通するようにシャフト400がシャフト保持部180を介して設けられる。このシャフト保持部180とは、例えばボールベアリング等からなる。
続いて、図2に示すように、ロータ110は、シャフト400に固定され、シャフト400と一体回転するように設けられる。ロータ110は、ポールコア(磁極)(図示せず)、ロータコイル(フィールドコイル)(図示せず)および励磁電流を供給するためのスリップリング(図示せず)等を含む。ロータ110は、内部にロータコイルが巻回して設けられ、ロータコイルを外包するようにボールコアが設けられる。
一方、ステータ120は、ステータコア(図示せず)およびステータコイル122を含む。ステータコアは複数の薄い鉄板を重ね合わせて形成される。ステータコアの内側に複数の溝が形成されており、その溝内にステータコイル122が収納されている。
また、ステータ120には、ステータ保持部材130が設けられている。ステータ保持部材130は、内筐体160の外周面に形成されたネジ溝161と嵌合するネジ溝131が形成されている。
外筐体190の外側に駆動装置170が設けられる。この駆動装置170は、モータ171、駆動軸172および回転伝達部材173を含む。回転伝達部材173は、外筐体190を貫通して内筐体160に駆動力を伝達できるように設けられる。
次いで、図3を用いて図2で説明した発電装置100の動作について説明する。図3(a)はステータ120をロータ110から離間させた状態を示し、図3(b)はステータ120をロータ110に対向させた状態を示す。
まず、図3(a)に示すように、ステータ120は、ロータ110から離間した状態にある。ステータ120をロータ110に対向させる場合、モータ171に指示を与え駆動軸172を矢印Rの方向に回転させる。駆動軸172に取り付けられた回転伝達部材173が同方向に回転する。回転伝達部材173が回転することにより、内筐体160がシャフト400を軸として矢印Rと逆方向に回転する。この場合、内筐体160の外周面に形成されたネジ溝161およびステータ保持部材130のネジ溝131の働きによりステータ120が矢印Yの方向に移動する。
その結果、図3(b)に示すように、ステータ120がロータ110に対向するように移動する。そして、ロータ110に交互に形成されたN極とS極との磁束が、ステータ120のステータコイル122と交差するように形成されているので、シャフト400が回転した場合、Y(スター)結線されたステータ120がロータ110の円周上を摺動して交流電圧が発生される。
一方、ステータ120をロータ110から離間させる場合、モータ171に指示を与え駆動軸172を矢印Rと逆方向に回転させる。駆動軸172に取り付けられた回転伝達部材173が同方向に回転する。回転伝達部材173が回転することにより、内筐体160がシャフト400を軸として矢印Rの方向に回転する。この場合、内筐体160の外周面に形成されたネジ溝161およびステータ保持部材130のネジ溝131の働きによりステータ120が矢印Yと逆方向に移動する。
その結果、図3(a)に示すように、ステータ120がロータ110から離間するように移動する。この場合、シャフト400が回転しても、ステータ120がロータ110の円周上を摺動しないのいで、交流電圧が発生しない。
続いて、図4を用いて本願発明における効果について説明する。図4はシャフト400を回転させて発電を行なう際の影響を説明するための概念図である。
図4(a)は、発電を行なう際の影響を説明するための概念図であり、図4(b)は本発明に係る効果を説明するための概念図である。図4(a)(b)の縦軸は、負荷を示し、横軸は時間を示す。
まず、図4(a)に示すように、発電を行なう際の負荷は、主に摩擦力F、コイル等の鉄損(W)および自己保持力Tq(ディテントトルクまたはコギングトルク)等があげられる。なお、図4(a)(b)においては、それぞれ摩擦力F、鉄損W、自己保持力Tqをそれぞれ積算表示している。また、自己保持力Tqの最小負荷を負荷Tq1と示し、自己保持力Tqの最大負荷を負荷Tq2と示す。
自己保持力Tqは、上述したように、ロータ110において磁界が所定間隔でS極およびN極の変化があるため、図4(a)に示すように、所定間隔で負荷Tq1がTq2に増加する状態が生じる。すなわち、この所定間隔毎に負荷Tqが負荷Tq1および負荷Tq2の間を変化するため、一定の力が付与されないと発電されない状態が生じる。
例えば、風力エネルギーのエネルギー量に対応する物理量が少ない場合でも、風車300は風力エネルギーを回転運動エネルギーに変換しようとシャフト400に回転力を伝達する。この場合、図4(a)に示すように、シャフト400に伝達される回転力が、回転力Maであると仮定する。
回転力Maは、摩擦力F、鉄損Wおよび自己保持力Tqの最小負荷Tq1の合計値よりも大きく、摩擦力F、鉄損Wおよび自己保持力Tqの最大負荷Tq2の合計値よりも小さい。そのため、摩擦力F、鉄損Wおよび自己保持力Tqの最小負荷Tq1の合計値よりも大きいので、シャフト400は回転しようとするが、摩擦力F、鉄損Wおよび自己保持力Tqの最大負荷Tq2の合計値よりも小さいので回転することができず、発電装置100において発電が行なわれない。
一方、本発明に係る発電装置100においては、ステータ120をロータ110から離間させることができる。この場合、図4(b)に示すように、ステータ120およびロータ110の間において生じる鉄損Wおよび自己保持力Tqが生じない。そのため、摩擦力Fの値よりも回転力Maの値が大きくなるので、シャフト400が回転する。同時にシャフト400に取り付けられたロータ110も回転する。そして、シャフト400の回転数が上昇するに伴ってシャフト400およびローラ110に慣性力Mb(遠心力)が発生する。
その後、図4に示したように、図4(a)の状態から駆動装置170の働きにより図4(b)のステータ120がロータ110に対向するように移動する。
この場合、ステータ120およびロータ110の間において生じる鉄損Wおよび自己保持力Tqが生じるが、摩擦力F、鉄損Wおよび自己保持力Tqの最大負荷Tq2の合計値よりも、回転力Maおよび慣性力Mbの合計値の方が大きくなる。したがって、シャフト400は停止せずに回転を続ける。その結果、ステータ120に対してロータ110が摺動するので誘導起電力が発生し、ステータ120において発電が行なわれる。
なお、図4においては、摩擦力Fを一定としたが、摩擦力Fには、最大静止摩擦係数と動摩擦係数とがあり、静止時には、大きな値の最大静止摩擦係数がかかることとなるが、シャフト400が回転することで、最大静止摩擦係数よりも小さな値の動摩擦係数が積算されるので、よりシャフト400の回転を阻害する要因を除去できる。
以上のように、本願発明に係る風力発電装置500内の発電装置100においては、駆動装置170の働きにより、ステータ120がロータ110に対向するようステータ120が移動されたり、発電を行なわない場合にステータ110がロータ110から離間するように移動される。その結果、発電を行なう時には、ロータ110の回転によりステータ120に誘導起電力が発生し、発電を行なわない場合には、ステータ120がロータ110から離間されるので、ステータ120に誘導起電力が発生しない。
特に、発電を行なう初期駆動時において、シャフト400およびロータ110が所定の回転速度になるまで駆動装置170によりステータ120をロータ110から離間させ、シャフト400およびロータ110が所定の回転速度に達した後、駆動装置170によりステータ120をロータ110に対向させることにより、摩擦力F、鉄損Wおよび自己保持力Tq(ディテントトルクまたはコギングトルク)の影響(抵抗力)を、シャフト400およびロータ110の回転による慣性力Mbで打ち消すことができる。
すなわち、わずかな風力エネルギーであっても、初期駆動時に摩擦力F、鉄損Wおよび自己保持力Tqの影響がないため、本来であれば、シャフト400およびロータ110が回転しない場合でも、容易にシャフト400およびロータ110を回転させることができる。そして、所定の回転数が発生した後にステータ120をロータ110に対向させることにより、シャフト400およびロータ110により生じた慣性力Mbが、摩擦力F、鉄損Wおよび自己保持力Tqよりも大きな値となるので、容易に発電を行なうことができる。
また、摩擦力Fに関しては、回転初期時に生じる値(最大摩擦係数)よりも一定の回転力で回転している場合の摩擦力の方が小さな値となるため、より容易に発電を行なうことができる。さらに、駆動装置170によりステータ120がロータ110に対して相対的にシャフトの軸方向に移動されるので、ロータ110が上位置に配された場合、ステータ120をロータ110よりも下方向に移動してロータ110から離間させたり、ステータ120をロータ110に対向するように上方向に移動させたりすることができる。また、ロータ110が下位置に配された場合、ステータ120をロータ110よりも上方向に移動してロータ110から離間させたり、ステータ120をロータ110に対向するように下方向に移動させたりすることができる。
次に、図5は、ステータ120の他の例を示す模式的斜視図である。図5(a)はステータ120a、120bをロータ110から離間させた状態を示し、図5(b)はステータ120a、120bをロータ110に対向させた状態を示す。
図5に示すように、ステータ120はステータ120aおよびステータ120bからなる。ステータ120aおよびステータ120bは互いの端部を対向させることで、略円状にロータ110の周面を包囲する。
まず、図5(a)に示すように、ステータ120a、120bが離間している場合には、図3(a)と同様に、ステータ120とロータ110との間で電力が発生しない。一方、図5(b)に示すように、ステータ120a、120bが駆動手段(図示せず、例えば、ピニオンラック構造等)を用いて互いに対向させた場合には、ステータ120aおよび120bとロータ110との間で誘電起電力が生じ、電力を発生させることができる。
以上のように、本発明に係る風力発電装置500内の発電装置100においては、発電を行なう時には、ロータ110の回転によりステータ120a,120bが互いに近接されて、ステータ120a,120bに誘導起電力が発生し、発電を行なわない場合には、ステータ120a,120bがロータ110から離間されるので、ステータ120a,120bに誘導起電力が発生しない。
特に、発電を行なう初期駆動時において、シャフト400およびロータ110が所定の回転速度になるまでステータ120a,120bをロータ110から離間させ、シャフト400およびロータ110が所定の回転速度に達した後、ステータ120a,120bを近接させて、ロータ110と対向させることにより、摩擦力F、鉄損Wおよび自己保持力Tq(ディテントトルクまたはコギングトルク)の影響(抵抗力)を、シャフト400およびロータ110の回転による慣性力Mbで打ち消すことができる。
すなわち、わずかな風力エネルギーであっても、初期駆動時に摩擦力F、鉄損Wおよび自己保持力Tqの影響がないため、本来であれば、シャフト400およびロータ110が回転しない場合でも、容易にシャフト400およびロータ110を回転させることができる。そして、所定の回転数が発生した後にステータ120a,120bを略水平方向に移動させてロータ110に対向させることにより、シャフト400およびロータ110により生じた慣性力Mbが、摩擦力F、鉄損Wおよび自己保持力Tqよりも大きな値となるので、容易に発電を行なうことができる。
また、摩擦力Fに関しては、回転初期時に生じる値(最大摩擦係数)よりも一定の回転力で回転している場合の摩擦力の方が小さな値となるため、より容易に発電を行なうことができる。
なお、本実施の形態においては、ロータ110をロータ電磁石として説明したが、これに限定されず、他の任意の磁石、例えば永久磁石等を用いてもよい。
上記実施の形態においては、風力発電装置500が風力発電装置に相当し、発電装置100が発電装置に相当し、風車300が風車に相当し、シャフト400がシャフトに相当し、ロータ110がロータに相当し、ステータ120がステータに相当し、駆動装置170が駆動手段に相当し、ステータ120a,120bがステータを構成する複数に分割可能な部材に相当する。
本発明は、上記の好ましい実施の形態に記載されているが、本発明はそれだけに制限されない。本発明の精神と範囲から逸脱することのない様々な実施形態が他になされることは理解されよう。さらに、本実施形態において、本発明の構成による作用および効果を述べているが、これら作用および効果は、一例であり、本発明を限定するものではない。
本実施の形態にかかる風力発電装置の一例を示す模式的側面図である。 発電装置の内部構成を示す模式的断面図 (a)はステータをロータから離間させた状態、(b)はステータをロータに対向させた状態 シャフトを回転させて発電を行なう際の影響を説明するための概念図 ステータの他の例を示す模式的斜視図
符号の説明
100 発電機
110 ロータ
120 ステータ
120a,120b ステータ
170 駆動装置
300 風車
400 シャフト

Claims (3)

  1. 風力エネルギーを回転運動エネルギーに変換するとともに、前記回転運動エネルギーを用いて発電を行なう風力発電装置であって、
    前記風力エネルギーを前記回転運動エネルギーに変換する風車と、
    前記風車により変換された回転運動エネルギーを伝達するシャフトと、
    前記シャフトに対してともに回転するように固定されたロータと、
    前記ロータの外周に対向するように配設されるステータと、
    前記ステータを前記ロータに対して相対的に移動させる駆動手段とを含むことを特徴とする風力発電装置。
  2. 前記駆動手段は、
    前記ロータに対して前記ステータを相対的に前記シャフトの軸方向に移動させることを特徴とする請求項1記載の風力発電装置。
  3. 環状の前記ステータは、周方向において複数に分割可能な部材から構成され、
    前記駆動手段は、前記ステータを構成する複数に分割可能な部材を前記ロータに対して相対的に径方向に移動させることを特徴とする請求項1記載の風力発電装置。
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