JP2007056546A - 建造物内装用軽量パネル - Google Patents
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Abstract
【課題】 凹凸のある下地、段差のある下地、弱い下地等に対して簡単に施工できる複合機能性パネルの開発を目的とする
【解決手段】 短繊維及び無機質吸放湿性骨材を主体とした仕上材と、無機質軽量発泡不燃パネルとの組み合わせからなり、凹凸あるいは段差のある平滑性に欠ける下地、アクの付着している表面接着性に欠ける下地、脆弱な強度に欠ける下地など表面状態の悪い下地に対して張り付け施工を可能にした複合シート状パネルからなる建造物内装用軽量パネルである。
【選択図】 なし
【解決手段】 短繊維及び無機質吸放湿性骨材を主体とした仕上材と、無機質軽量発泡不燃パネルとの組み合わせからなり、凹凸あるいは段差のある平滑性に欠ける下地、アクの付着している表面接着性に欠ける下地、脆弱な強度に欠ける下地など表面状態の悪い下地に対して張り付け施工を可能にした複合シート状パネルからなる建造物内装用軽量パネルである。
【選択図】 なし
Description
本発明は内着用軽量パネルで、特に大判タイル感覚の壁面を形成するのに好適な建造物内装用軽量パネルに関する。
従来、内装材が施工されている下地の上に改修のため再度仕上材を施工しようとする場合には、まず、下地の仕上材をはがしたり、サンダー、ペーパーを当てたりする下地の前処理を必要としていた。特に、下地に凹凸がある場合には、下地処理剤で平滑に下地を調整する必要があり、壁紙、ペンキ、塗り壁、吹き付け材などの薄い表面仕上の再施工をする場合には、旧下地の凹凸が表面に影響し、何らかの下地処理をしなければ施工できなかった。これらとは別に、釘などを用いて施工する乾式パネルは下地に釘を打つための支持基材のない土壁のような弱い下地には施工できないものであった。
このような条件の悪い下地面の内装シートとして、特許文献1に記載のような比較的厚地かつ多孔性の柔軟な内装用複合シートの接着施工が開発されたが、普及するには至らなかった。
このような複合シートからなる内装用複合壁材の更なる性能向上を目的に、近時要求が高まっている、吸放湿性、断熱性のある不燃軽量パネルをベースとして、これの仕上げ面側に繊維壁の組成のものを吹き付け又は塗布し、結露防止効果を高めると同時に簡単に施工できる内着用軽量パネルからなる建造物内装用軽量パネルの開発を課題とした。すなわち、本発明は先にあげた、凹凸のある下地、段差のある下地、弱い下地等に対して、大判タイル感覚で簡単に施工できる複合機能性パネルの開発を目的とするものである。
すなわち、本発明は、短繊維質及び無機質吸放湿性骨材を主体とした仕上材と施工表面が小さな凹凸を持つ軽量発泡不燃パネルを組み合わせ、凹凸のある下地、アクの付着している下地、脆弱な下地など、各種下地に対して、折れ曲げ、カット、パターン付け施工を可能にした内装の複合機能性パネルである。
使用する短繊維質及び無機質吸放湿性骨材を主体とした仕上材は、接着剤として合成樹脂エマルションを添加し接着性を向上させたもので、少量の繊維質の効果により特に折れ曲げに強く、無機質吸放湿性骨材の効果により湿気の吸放湿性に対して効果を持つ建造物内装用軽量パネルとなっている。仕上材中の短繊維は、太さ1〜10mm、繊維長3〜10mm、添加量は1〜6重量%の天然又は合成繊維が好適である。
短繊維質及び無機質吸放湿性骨材を主体とした仕上材には、使用する原材料に調湿剤、抗菌剤、ホルムアルデヒドの吸着分解剤の1種又は2種以上の混合物の添加により、調湿性、抗菌性、ホルムアルデヒドの吸着分解性などの機能をもち室内環境に配慮した機能を持たせた建造物内装用軽量パネルとすると内装材として好ましい。
仕上材を吹き付けて複合する軽量発泡不燃パネルは、無機質の炭酸カルシウムを主成分として少量の有機質バインダーを用いて発泡させたものである。仕上材を施工するパネル塗装面表面は小さな凹凸をもち、内部は独立気泡の発泡体で、施工下地面側は凹凸が表面に比べて大きく、下地に良くなじむと同時に旧下地の凹凸をカバーし表面の仕上に影響を与えないものである。また、同時に軽量発泡不燃パネルは厚みがあり、断熱性を持つものである。
短繊維質及び無機質吸放湿性骨材を主体とした仕上材と軽量不燃パネルを複合したパネルは、折れ曲げ施工可能で、市販のカッターで、簡単にカットでき、表面に力を加えることにより簡単に線や点などのエンボス模様をつけることができるパネルである。
仕上材に入れる短繊維は、繊維長としては3〜10mm、繊維の太さは1〜10テックスを主体としたもので繊維が相互に絡みあい、仕上材としての風合い及び、折れ曲げに強い性能を発揮する。
また、裏面の発泡による凹凸の効果により下地の凹凸に対して表面に出すことなく仕上げることができる建造物内装用軽量パネルである。
以上のような構造の複合シート状パネルの製品サイズは特に限定されるものではないが、概ね縦、横、300×300mm乃至600×600mmの範囲のパネル、例えば、縦、横、300×300mm、300×450mm、450×450mm、600×450mmなどに、パネルをカットした大判タイル様の製品とすることにより軽量で手軽に、簡単に貼り付け可能となり、ハンドリング性の優れた建造物内装用軽量パネルとすることができる。
本発明は、以上のような構成としたことにより、下記のような優れた作用効果を有する。1 パネルの下地材への接着剤による貼り付け施工であるので、水を使用しない。そのため、古い下地に付着しているアクが表面に出てくることがない。
2 使用する軽量発泡不燃パネルは、表面が緻密で裏面が粗い独立発泡体であるため、表面は強く、しかも裏面は弱くて柔軟であるので、下地への密着性の優れたパネルを提供する。
3 更に、内部が塑性変形する独立発泡体であるため、貼った際、下地の凹凸などに食い込み、施工下地に関係なく接着面積を多くとることができ、よく下地に食いつき施工できるので、剥離による張り替え施工がほとんどなくなる。
4 接着剤による貼り付け施工のため、コテ塗りや吹き付けなどの塗り物の材料に比べ、工期が早い。
5 小面積の大判タイル様パネルであることより、ハンドリングがよく、かつ、長尺で貼る壁紙のような材料に比べて、下地の凹凸を拾わず、湿式材料の様に乾燥時の収縮により下地を引っ張ることもない。また、貼り方により目地模様を強調することもできる。
6 複層する仕上材が短繊維質及び無機質吸放湿性骨材を主体とした材料であることより、表面は緻密な表面で、強度もあり強くかつ美しい仕上げとなる。
7 仕上材の効果と下地パネルの効果により複合パネルは、断熱、結露防止の効果が高い。
2 使用する軽量発泡不燃パネルは、表面が緻密で裏面が粗い独立発泡体であるため、表面は強く、しかも裏面は弱くて柔軟であるので、下地への密着性の優れたパネルを提供する。
3 更に、内部が塑性変形する独立発泡体であるため、貼った際、下地の凹凸などに食い込み、施工下地に関係なく接着面積を多くとることができ、よく下地に食いつき施工できるので、剥離による張り替え施工がほとんどなくなる。
4 接着剤による貼り付け施工のため、コテ塗りや吹き付けなどの塗り物の材料に比べ、工期が早い。
5 小面積の大判タイル様パネルであることより、ハンドリングがよく、かつ、長尺で貼る壁紙のような材料に比べて、下地の凹凸を拾わず、湿式材料の様に乾燥時の収縮により下地を引っ張ることもない。また、貼り方により目地模様を強調することもできる。
6 複層する仕上材が短繊維質及び無機質吸放湿性骨材を主体とした材料であることより、表面は緻密な表面で、強度もあり強くかつ美しい仕上げとなる。
7 仕上材の効果と下地パネルの効果により複合パネルは、断熱、結露防止の効果が高い。
以下、実施例によって、本発明の建造物内装用軽量パネルを具体的、かつ詳細に説明する。
実施例1
パネルの作成方法を以下に述べる。
短繊維として、ポリエステル繊維、パルプ繊維、レーヨン繊維を、無機質吸放湿性骨材として珪藻土、ゼオライトを主体とした仕上材としての吹付け材を調整した。吹付け材の固形分濃度は21.5%、粘度は20℃で28000センチポイズであった。
パネルの作成方法を以下に述べる。
短繊維として、ポリエステル繊維、パルプ繊維、レーヨン繊維を、無機質吸放湿性骨材として珪藻土、ゼオライトを主体とした仕上材としての吹付け材を調整した。吹付け材の固形分濃度は21.5%、粘度は20℃で28000センチポイズであった。
次に、下地の軽量発泡不燃パネルは、炭酸カルシウムに有機質バインダー、発泡剤を入れ、作成したスラリーからシート状に成形、加熱乾燥過程で発泡させた平均厚み200mmの軽量発泡不燃パネルの表層の発泡が緻密で、内部の発泡が粗いことを利用して、表面層から厚み3〜10mm(好ましくは4mm)にカットして製造した。この下地に、上記仕上材を吹付け、乾燥させた。その後、縦横303mm角にエンボスをかけ、303mm角の大きさにカットし製品とした。
仕上材に入れる短繊維の繊維長としては3〜10mm、平均長は約5mm、繊維の太さは7テックスを主体としたもので、繊維が相互いに絡みあい、仕上材としての風合い及び、折れ曲げに強い性能のものが得られた。
本発明に係る仕上材、及び比較塗料の成分比を表1に示す。実施例1の塗料Aは、比較例1の繊維壁組成や比較例2の内装用ペイントとは異なり、短繊維+無機骨材・顔料・柄材となっている。このことにより仕上材としての風合いに加え、折れ曲げに強く・吸放湿性が良いものが得られた。
表1の各塗料を、軽量発泡不燃パネルに施工した実施例、及び、比較例の効果を表2に示す。
表2より、塗料Aを使用した本発明のパネルは他の比較塗料を使用して作成したパネルに比べ、パネル作成時の作業性が非常によく、仕上がったパネルは、パネルの折れ曲げにもよく追従し、かつ、各種の機能(吸放湿性、ホルムアルデヒド吸着、分解性など)を付与することができた。
塗料Aと塗料Bの施工性の比較を表3及び表4に示す。
以上の結果より、本発明によって手軽に、折れ曲げが可能で、ほとんどのどんな下地に対しても簡単に施工できる機能性を持つパネルを可能にした。
本発明の優れた性能は、同様な複合パネルである特許文献1の従来品と比較対比すると、両者の構造の差は、表5のとおりである。
本発明の建造物内装用軽量パネルは、これらの特徴的なシート構造によって、仕上がり面の粗雑な下地施工面や古い表面化粧シートを剥がした下地に特有な凹凸あるいは段差のある平滑性に欠ける下地、アクの付着している表面接着性に欠ける下地、脆弱な強度に欠ける下地などに対しても、良好な張り付け施工が可能となることが、これらの実施例によって明らかとなったのである。
Claims (9)
- 短繊維及び無機質吸放湿性骨材を主体とした仕上材と、無機質軽量発泡不燃パネルとの組み合わせからなり、凹凸あるいは段差のある平滑性に欠ける下地、アクの付着している表面接着性に欠ける下地、脆弱な強度に欠ける下地など表面状態の悪い下地に対して張り付け施工を可能にした複合シート状パネルからなる建造物内装用軽量パネル。
- 短繊維及び無機質吸放湿性骨材を主体とした仕上材は、接着剤として合成樹脂エマルションを添加し接着性を向上させたものである請求項1記載の建造物内装用軽量パネル。
- 短繊維及び無機質吸放湿性骨材を主体とした仕上材は、調湿剤、抗菌剤、ホルムアルデヒドの吸着分解剤の1種又は2種以上の混合物の添加により室内環境に配慮した機能を有する請求項1記載の建造物内装用軽量パネル。
- 仕上材中の短繊維は、太さ1〜10テックス、繊維長3〜10mm、添加量は1〜6重量%の天然又は合成繊維である請求項1記載の建造物内装用軽量パネル。
- 仕上材中の無機質吸放湿性骨材は、珪藻土、ゼオライト、セピオライトの1種又は2種以上の混合物である請求項1記載の建造物内装用軽量パネル。
- 軽量発泡不燃パネルは、炭酸カルシウムを主成分とした有機質バインダーを用いて発泡させたものであり、仕上材を施工するパネル塗装面表面は緻密で、内部が粗く、裏面も凹凸があり、粗い発泡の軽量発泡不燃パネルである請求項1記載の建造物内装用軽量パネル。
- 短繊維質及び無機質吸放湿性骨材を主体とした仕上材と軽量不燃パネルとの複合パネルは、柔軟で、表面にエンボス加工を施したパネルである請求項1記載の建造物内装用軽量パネル。
- 複合シート状パネルの裏面は、軽量発泡不燃パネルの発泡による凹凸面である請求項1記載の建造物内装用軽量パネル。
- 複合シート状パネルの大きさは、概ね縦、横、300×300mm乃至600×600mmの範囲のパネルであり、軽量、手軽で簡単に貼り付け可能とした請求項1記載の建造物内装用軽量パネル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2005243353A JP2007056546A (ja) | 2005-08-24 | 2005-08-24 | 建造物内装用軽量パネル |
Applications Claiming Priority (1)
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Publications (1)
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JP2005243353A Pending JP2007056546A (ja) | 2005-08-24 | 2005-08-24 | 建造物内装用軽量パネル |
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- 2005-08-24 JP JP2005243353A patent/JP2007056546A/ja active Pending
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