JP2007055980A - 脂質吸収抑制剤 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、従来工業的に利用されていないアセロラの葉の新規用途を提供することを目的とする。本発明はまた、天然物由来の脂質吸収抑制剤を提供することを目的とする。
【解決手段】本発明は、アセロラ葉又はその処理物を有効成分として含有する脂質吸収抑制剤又はリパーゼ阻害剤に関する。本発明はまた、アセロラ葉又はその処理物を含有する脂質吸収抑制作用及び/又はリパーゼ阻害作用を有する食品に関する。
【選択図】図2

Description

本発明は脂質吸収抑制剤、及びリパーゼ阻害剤、並びに脂質吸収抑制作用及び/又はリパーゼ阻害作用を有する食品に関する。
アセロラはミカン目キントラノオ科ヒイラギトラノオ属の熱帯果実で、カリブ海諸島を原産としている。アセロラ果実は、約1,500mg/100gあるいはそれ以上のビタミンCが含まれ、豊富なビタミンCを含む植物として近年知られるようになり、現在では世界各国で飲料や健康食品として用いられている。また、豊富なビタミンCを含むアセロラの果実は、その抽出物に含まれるビタミンCによる抗酸化作用等を期待して化粧料等に用いられるようになっている(特許文献1)。またポリフェノール成分に関しても、その機能性や用途などが近年明らかになっている(特許文献2及び3)。
上述の通り、アセロラの果実はビタミンCやポリフェノールを多く含み、多方面に用途を広げている。一方、アセロラの葉は、未だに産業利用が進んでいないのが現状である。
また、我が国の国民栄養調査によると、エネルギー摂取に占める脂質の割合は、適正比率の25%を上回っている。また、肥満者の割合は、男性では30歳から69歳で約3割、いずれの年齢層でも20年前に比べ約1.5倍と増加している(平成14年国民栄養調査(厚生労働省))。
天然に存在する化合物であって脂質吸収抑制作用(リパーゼ阻害活性)が知られているものとしては、かんきつ類由来のペクチン(非特許文献1)や、エピカテキンガレート、エピガロカテキンガレート、配糖化していないフラボン、配糖化していないフラボノール類(非特許文献2)等がある。
これまでにアセロラ葉の脂質吸収抑制作用について検討された例はない。なお本発明者らは過去にアセロラ果実に由来する成分が脂質吸収抑制作用を有するという知見を得ているが(特許文献4)、アセロラ葉に由来する成分については検討していない。
特許第2814094号公報 特開2005−104841号公報 特開2005−082509号公報 特開2005−154432号公報 Inhibition of Lipase Activities by Citrus Pectin,J.Nutr.Sci.Vitaminol.,49,340−345,2003 フラボノイドのリパーゼ阻害効果,日本食品工業学会誌,Vol.41,847−850,1994
本発明は、従来工業的に利用されていないアセロラの葉の新規用途を提供することを目的とする。本発明はまた、天然物由来の脂質吸収抑制剤を提供することを目的とする。
本発明は以下の発明を包含する。
(1)アセロラ葉又はその処理物を有効成分として含有する脂質吸収抑制剤。
(2)前記処理物がアセロラ葉の熱水による抽出物である(1)記載の脂質吸収抑制剤。
(3)アセロラ葉又はその処理物を有効成分として含有するリパーゼ阻害剤。
(4)前記処理物がアセロラ葉の熱水による抽出物である(3)記載のリパーゼ阻害剤。
(5)アセロラ葉に由来するポリフェノールの少なくとも一部が人為的に除去されたアセロラ葉処理物を有効成分として含有する、脂質吸収抑制作用及び/又はリパーゼ阻害作用を有する食品。
(6)アセロラ葉又はその処理物を有効成分として含有し、脂質吸収抑制作用及び/又はリパーゼ阻害作用を有する食品であって、
脂質吸収抑制作用を有する旨の表示、リパーゼ阻害作用を有する旨の表示、体重を減少させる旨の表示、体脂肪を減少させる旨の表示、ダイエット効果を有する旨の表示、血中中性脂質濃度を減少させる旨の表示からなる群から選択される少なくとも1種の表示が付されたものである食品。
本発明により、アセロラ葉の脂質吸収抑制剤としての用途が提供される。
本発明で用いられるアセロラ葉が採取されるアセロラ(Acerola,学名:Malpighia emarginata DC.)の生産地や品種は特に限定されない。生産地としては、例えば沖縄、ブラジル、ベトナムが挙げられる。本発明の脂質吸収抑制剤およびリパーゼ阻害剤は、天然物であるアセロラ葉又はその処理物を有効成分として含んでいるため、副作用を伴う可能性が低い。本発明は未利用資源であるアセロラ葉の有効利用に資する点でも好ましい。
アセロラ葉は、アセロラの生葉、半乾燥葉、乾燥葉のいずれであってもよい。本発明ではこれらのアセロラ葉を葉そのものの形態、或いは適宜粉砕又は細断された形態で使用することができる。
アセロラ葉処理物もまた好適に使用できる。アセロラ葉処理物としてはアセロラ葉抽出物が好ましい。アセロラ葉抽出物は、通常の方法により抽出されたものであれば特に限定されない。またアセロラ葉抽出物は超臨界抽出により抽出されたものであってもよい。
抽出に用いられる溶媒は、水又は親水性有機溶媒が好ましく、熱水が特に好ましい。「熱水」とは典型的には50〜120℃、好ましくは80〜100℃の水である。親水性有機溶媒としては、例えば、メチルアルコール、エチルアルコール、グリセリン、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール等のアルコール、アセトン、テトラヒドロフラン、アセトニトリル、1,4−ジオキサン、ピリジン、ジメチルスルホキシド、N,N−ジメチルホルムアミド、酢酸等の公知の有機溶媒が挙げられる。上記の親水性有機溶媒は水との混合物として用いられてもよい。
抽出条件は特に限定されないが、抽出時間は0.5〜20時間程度、特に1〜2時間程度が好ましく、また抽出に使用する溶媒量は原料に対して質量比で2〜40倍量、特に4〜10倍量が好ましい。
抽出終了後、ろ過あるいは遠心分離により残渣を除くことにより抽出物が得られる。アセロラ葉抽出物は必要に応じて濃縮又は乾燥されてもよい。
本発明におけるアセロラ葉の処理物には、上記アセロラ葉抽出物を更に処理したもの、即ちアセロラ葉抽出物の処理物もまた包含される。ここで「アセロラ葉抽出物の処理物」には、アセロラ葉抽出物を各種クロマトグラフィーを用いて精製したもの等が包含されるが、これらに限定されない。精製処理手段としては、順相又は逆相クロマトグラフィー、イオン交換クロマトグラフィー、ゲルろ過等が挙げられる。これらの精製処理手段は適宜組み合わされてもよい。
本発明者らは驚くべきことに、アセロラ葉に由来するポリフェノールが高濃度化されたアセロラ葉熱水抽出物のリパーゼ阻害作用が、高濃度化されていないセロラ葉熱水抽出物のリパーゼ阻害作用と比較して、顕著に劣ることを見出した。このことから、脂質吸収抑制剤及び/又はリパーゼ阻害剤の活性成分としては、アセロラ葉に由来するポリフェノールの少なくとも一部が人為的に除去されたアセロラ葉処理物が特に好適であることが分かる。従って本発明には、アセロラ葉に由来するポリフェノールの少なくとも一部、好ましくは40重量%以上、より好ましくは80重量%以上が人為的に除去されたアセロラ葉処理物を用いることがより好ましいといえる。このようなアセロラ葉処理物は、例えば、アセロラ葉抽出物(好ましくは熱水抽出物)を、ポリフェノールを吸着する性質を有する物質(例えば活性炭、ポリビニルピロリドン、イオン交換樹脂、合成吸着剤、珪藻土、タンパク質)或いはこれらの物質の2種以上を組合せたものを充填したカラムに通して得られる流出液として、又は該流出液の濃縮物もしくは乾燥物として得ることができる。なお上記の合成吸着剤としては、例えばスチレンとジビニルベンゼンの共重合体、エチルビニルベンゼンとジビニルベンゼンの共重合体、2,6−ジフェニル−9−フェニルオキサイドの重合体及びメタアクリル酸とジオールの重縮合ポリマー等が挙げられる。
本発明に係る脂質吸収抑制剤又はリパーゼ阻害剤中のアセロラ葉又はその処理物の含有量は、所望の作用が奏される含有量である限りとくに限定されない。本発明に係る脂質吸収抑制剤又はリパーゼ阻害剤はアセロラ葉又はその処理物以外にも任意の成分を含んでいてよい。
本発明に係る脂質吸収抑制剤又はリパーゼ阻害剤は、アセロラ葉又はその処理物を公知の医薬用担体と組み合わせて製剤化したものであってよい。投与形態としては、特に制限はなく、必要に応じ適宜選択されるが、一般には錠剤、カプセル剤、顆粒剤、細粒剤、散剤、液剤、シロップ剤、懸濁剤、乳剤、エリキシル剤等の経口剤、又は注射剤、点滴剤、坐剤、吸入剤、経皮吸収剤、経粘膜吸収剤、貼付剤、軟膏剤等の非経口剤として投与され得る。
経口剤は、例えばデンプン、乳糖、白糖、マンニット、カルボキシメチルセルロース、コーンスターチ、無機塩類等の賦形剤を用いて常法に従って製造される。
経口剤には、適宜前記賦形剤の他に、結合剤、崩壊剤、界面活性剤、滑沢剤、流動性促進剤、矯味剤、着色剤、香料等を使用することができる。
結合剤の具体例としては、結晶セルロース、結晶セルロース・カルメロースナトリウム、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、低置換度ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロースフタレート、ヒドロキシプロピルメチルセルロースアセテートサクシネート、カルメロースナトリウム、エチルセルロース、カルボキシメチルエチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、コムギデンプン、コメデンプン、トウモロコシデンプン、バレイショデンプン、デキストリン、アルファー化デンプン、部分アルファー化デンプン、ヒドロキシプロピルスターチ、プルラン、ポリビニルピロリドン、アミノアルキルメタクリレートコポリマーE、アミノアルキルメタクリレートコポリマーRS、メタクリル酸コポリマーL、メタクリル酸コポリマー、ポリビニルアセタールジエチルアミノアセテート、ポリビニルアルコール、アラビアゴム、アラビアゴム末、寒天、ゼラチン、白色セラック、トラガント、精製白糖、マクロゴールが挙げられる。
崩壊剤の具体例としては、結晶セルロース、メチルセルロース、低置換度ヒドロキシプロピルセルロース、カルメロース、カルメロースカルシウム、カルメロースナトリウム、クロスカルメロースナトリウム、コムギデンプン、コメデンプン、トウモロコシデンプン、バレイショデンプン、部分アルファー化デンプン、ヒドロキシプロピルスターチ、カルボキシメチルスターチナトリウム、トラガントが挙げられる。
界面活性剤の具体例としては、大豆レシチン、ショ糖脂肪酸エステル、ステアリン酸ポリオキシル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコール、セスキオレイン酸ソルビタン、トリオレイン酸ソルビタン、モノステアリン酸ソルビタン、モノパルミチン酸ソルビタン、モノラウリン酸ソルビタン、ポリソルベート、モノステアリン酸グリセリン、ラウリル硫酸ナトリウム、ラウロマクロゴールが挙げられる。
滑沢剤の具体例としては、コムギデンプン、コメデンプン、トウモロコシデンプン、ステアリン酸、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウム、含水二酸化ケイ素、軽質無水ケイ酸、合成ケイ酸アルミニウム、乾燥水酸化アルミニウムゲル、タルク、メタケイ酸アルミン酸マグネシウム、リン酸水素カルシウム、無水リン酸水素カルシウム、ショ糖脂肪酸エステル、ロウ類、水素添加植物油、ポリエチレングリコールが挙げられる。
流動性促進剤の具体例としては、含水二酸化ケイ素、軽質無水ケイ酸、乾燥水酸化アルミニウムゲル、合成ケイ酸アルミニウム、ケイ酸マグネシウムが挙げられる。
また、本発明に係る脂質吸収抑制剤又はリパーゼ阻害剤は、液剤、シロップ剤、懸濁剤、乳剤、エリキシル剤として投与する場合には、矯味矯臭剤、着色剤を含有してもよい。
本発明はまた、アセロラ葉に由来するポリフェノールの少なくとも一部、好ましくは40重量%以上、より好ましくは80重量%以上が人為的に除去されたアセロラ葉処理物を有効成分として含有する、脂質吸収抑制作用及び/又はリパーゼ阻害作用を有する食品に関する。これまでに、アセロラ葉に由来するポリフェノールの少なくとも一部が人為的に除去されたアセロラ葉処理物を食用に利用した例はない。ここで「アセロラ葉に由来するポリフェノールの少なくとも一部が人為的に除去されたアセロラ葉処理物」とは上記で説明した通りである。本発明のこの形態に係る食品は、アセロラ葉に由来するポリフェノールの少なくとも一部が人為的に除去されたアセロラ葉処理物をそれ自体食品(例えば飲料)として摂食する形態であってもよいし、該アセロラ葉処理物を適当な食品に添加して調製される食品であってもよい。
本発明はまた、アセロラ葉の熱水による抽出物を有効成分として含有する、脂質吸収抑制作用及び/又はリパーゼ阻害作用を有する食品に関する。本発明はまた、アセロラ葉又はその処理物を有効成分として含有し、脂質吸収抑制作用及び/又はリパーゼ阻害作用を有する食品であって、その本体、包装、説明書、宣伝物又は宣伝用電子的情報に効能の表示、例えば、脂質吸収抑制作用を有する旨の表示、リパーゼ阻害作用を有する旨の表示、体重を減少させる旨の表示、体脂肪を減少させる旨の表示、ダイエット効果を有する旨の表示、血中中性脂質濃度を減少させる旨の表示からなる群から選択される少なくとも1種の表示、より好ましくは、脂質吸収抑制作用を有する旨の表示又はリパーゼ阻害作用を有する旨の表示が付されたものである食品に関する。本発明のこれらの形態に係る食品は、アセロラ葉又はその処理物をそれ自体食品(例えば飲料)として摂食する形態であってもよいし、アセロラ葉又はその処理物を適当な食品に添加して調製される食品であってもよい。
本発明に係る食品は、固形、半固形、液体等の種々の形態のものであってよい。限定するわけではないが、固形食品としては、ビスケット等のブロック菓子類、粉末スープ等の粉末状食品等を挙げることができる。半固形食品としては、カプセル、ゼリー等を挙げることができる。飲料としては、例えば果汁飲料、清涼飲料、アルコール飲料等を挙げることができる。また、摂取時に水等の液体担体を用いて希釈する粉末飲料の形態としてもよい。さらに、これらの食品はいわゆる特定保健用食品とすることもできる。食品中におけるアセロラ葉又はその処理物の含有量は、所望の作用が奏される含有量である限り特に限定されない。
また、本発明に係る食品には、必要に応じて常法に従って、安定化剤、pH調整剤、糖類、甘味料、各種ビタミン類、ミネラル類、抗酸化剤、賦形剤、可溶化剤、結合剤、滑沢剤、懸濁剤、湿潤剤、皮膜形成物質、矯味剤、矯臭剤、着色剤、香料、保存料等を添加することができる。
以下、実施例により本発明をさらに具体的に説明するが、本発明の範囲はこれらの実施例に限定されるものではない。
1)アセロラ葉抽出物の調製
ブラジル産アセロラ葉のうち大きさが3cm以上の緑葉に、4倍量の蒸留水を添加し、ワーリングブレンダーにて20分間ホモジナイズし、室温(25℃)にて1時間抽出した。10000gにて10分間遠心、平均孔径7μmのろ紙にてろ過後、凍結乾燥して水抽出物を得た。
ブラジル産アセロラ葉のうち大きさが3cm以上の緑葉に、4倍量の蒸留水を添加しホモジナイズし、100℃にて1時間抽出した。10000gにて10分間遠心、平均孔径7μmのろ紙にてろ過後、凍結乾燥して熱水抽出物を得た。
ブラジル産アセロラ葉のうち大きさが3cm以上の緑葉に、4倍量のエタノール(和光純薬工業株式会社製特級試薬)を添加しワーリングブレンダーにて20分間ホモジナイズし、室温(25℃)にて1時間抽出した。10000gにて10分間遠心、平均孔径7μmのろ紙にてろ過後、凍結乾燥してエタノール抽出物を得た。
2)アセロラ葉抽出物のリパーゼ阻害活性
アセロラ葉の上記抽出物3種についてリパーゼ阻害活性を測定した(図1A)。ブタ膵リパーゼ(SIGMA社製)50μl(0.5mg/ml)、検体50μl(1.0mg/ml、0.5mg/ml)、1.25mM 4−methylumbelliferyl oleate(Fulka社製)100μlを混合し、37°Cにて20分間インキュベート後、0.1N塩酸1mlを加えて反応を停止させた。さらに、0.1Mクエン酸三ナトリウム2mlを加えてpH調製を行った後、励起波長320nm、蛍光波長450nmにおいて蛍光を測定した。
また、アセロラ葉熱水抽出物C18吸着画分についても、同様にリパーゼ阻害活性を測定した(図1B)。ここで、アセロラ葉熱水抽出物C18吸着画分とは、上記のアセロラ葉熱水抽出物を蒸留水に溶解した液をC18カートリッジカラム(BAKERBOND speTM C18 Disposableカラム)に供し、蒸留水で洗浄後、0.1%TFA/メタノール溶液で溶出し、溶出液を濃縮乾固して得られた画分のことである。アセロラ葉熱水抽出物のポリフェノール含量をFolin−Denis法により測定したところ5.8%であったの対し、この熱水抽出物C18吸着画分のポリフェノール含量は21.7%であった。また、アセロラ葉抽出物には、アセロラ果実由来のポリフェノール画分の主成分であるシアニジン−3−ラムノシドやペラルゴニジン−3−ラムノシドは含まれていないことが、HPLC法による分析により分かった。
図1Aに示す通り、アセロラ葉抽出物はリパーゼ阻害活性を示した。特に熱水抽出物の活性が高かった。
図1Bに示す通り、アセロラ葉熱水抽出物は、そのC18吸着画分よりも強いリパーゼ阻害活性を持つことが分かった。
動物試験(単回投与)
5週齢のICR雄マウス(日本クレア)を用いて、アセロラ葉熱水抽出物投与群6匹と対照群6匹の2群に分けて脂質負荷後の血漿中トリグリセライド値を調べた。体重約20gのマウスを一晩絶食させた後、アセロラ葉熱水抽出物投与群には生理食塩水で溶解した実施例1のアセロラ葉熱水抽出物(250mg/kg体重)を、対照群には生理食塩水(2.5ml/kg体重)を、それぞれゾンデで胃内投与した後、直ちに両群に対して綿実油(2.5ml/kg体重)を投与した。1、2、4および6時間後に尾静脈より採血し、血漿中トリグリセライド濃度を測定し、投与時のトリグリセライド濃度を100%とした。血漿中トリグリセライド値の測定にはトリグリセライドEテストワコー(和光純薬)を用いた。結果を図2に示す。図2中、値は平均値±標準偏差で示す。その結果、アセロラ葉抽出物投与群は対照群に比べトリグリセライド値の上昇が抑えられる傾向が認められた(図2)。
アセロラ葉抽出物のリパーゼ阻害活性を示した図である。 アセロラ葉熱水抽出物とそのC18吸着画分のリパーゼ阻害活性を示した図である。 血漿中トリグリセライド濃度の経時変化を示した図である。

Claims (6)

  1. アセロラ葉又はその処理物を有効成分として含有する脂質吸収抑制剤。
  2. 前記処理物がアセロラ葉の熱水による抽出物である請求項1記載の脂質吸収抑制剤。
  3. アセロラ葉又はその処理物を有効成分として含有するリパーゼ阻害剤。
  4. 前記処理物がアセロラ葉の熱水による抽出物である請求項3記載のリパーゼ阻害剤。
  5. アセロラ葉に由来するポリフェノールの少なくとも一部が人為的に除去されたアセロラ葉処理物を有効成分として含有する、脂質吸収抑制作用及び/又はリパーゼ阻害作用を有する食品。
  6. アセロラ葉又はその処理物を有効成分として含有し、脂質吸収抑制作用及び/又はリパーゼ阻害作用を有する食品であって、
    脂質吸収抑制作用を有する旨の表示、リパーゼ阻害作用を有する旨の表示、体重を減少させる旨の表示、体脂肪を減少させる旨の表示、ダイエット効果を有する旨の表示、血中中性脂質濃度を減少させる旨の表示からなる群から選択される少なくとも1種の表示が付されたものである食品。
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