JP2007055498A - 空気入りタイヤ - Google Patents
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Abstract
【課題】 耐カット性を確保しながら、ワンダリング性能を向上する。
【解決手段】 サイドウォール上方域に設けるサイドプロテクター13は、タイヤ外側面Stの基準面S0上の第1の起点Q1からタイヤ軸方向外方に向かって半径方向内側に傾く上斜面14と、第1の起点Q1よりも半径方向内側の第2の起点Q2からのびしかも上斜面14の先端部Qeに交わることにより該上斜面14とともに断面鋸歯状をなす下斜面15とが挟む周方向に連続する複数条のリブ条体16からなる。上斜面14が、基準面S0となす角度αは30〜60゜、下斜面15が基準面S0となす角度βは60〜120゜である。
【選択図】 図2
【解決手段】 サイドウォール上方域に設けるサイドプロテクター13は、タイヤ外側面Stの基準面S0上の第1の起点Q1からタイヤ軸方向外方に向かって半径方向内側に傾く上斜面14と、第1の起点Q1よりも半径方向内側の第2の起点Q2からのびしかも上斜面14の先端部Qeに交わることにより該上斜面14とともに断面鋸歯状をなす下斜面15とが挟む周方向に連続する複数条のリブ条体16からなる。上斜面14が、基準面S0となす角度αは30〜60゜、下斜面15が基準面S0となす角度βは60〜120゜である。
【選択図】 図2
Description
本発明は、サイドプロテクターを断面鋸歯状の複数条のリブ条体で形成することにより、耐カット性を確保しながらワンダリング性能を向上させた空気入りタイヤに関する。
岩盤路や瓦礫路などの不整地を走行する機会が多い空気入りタイヤでは、路上の鋭利な石等がサイドウォール部と接触することによってカット傷を受けやすい。このカット傷はカーカスまで成長して、カーカスの損傷やパンク等の発生原因となる。
そこで図7に示すように、サイドウォール部aの外表面に、タイヤ周方向にのびる環状の隆起部からなるプロテクターbを形成することが提案されている(例えば特許文献1など)。このプロテクターbは、ゴム厚さの増加によって、カット傷の発生や成長を抑制しうる。又前記特許文献1では、プロテクターbの外表面にタイヤ周方向にのびる複数の凹溝cを設け、プロテクターbの変形を容易とすることにより砕石等との衝撃力を緩和吸収し、カット傷の発生や成長をさらに抑制するとともに、乗り心地性の低下を低く抑えている。
しかし、前記プロテクターbは、凹溝cを設けるとはいえ剛性が大であるため、例えば轍内を走行する際、轍壁面からの反力が大きくなる。しかも轍壁面との接地性が悪く、轍壁面との摩擦力が低下するため、轍内に落込み易くかつ轍から脱出し難くくなるなど、ワンダリング性能を損ねるという問題がある。特にライトトラックおよびバン等に用いる小型トラック用タイヤでは、乗用車用タイヤに比べてトレッド部の剛性が高いため、この傾向は強い。
そこで本発明は、プロテクターを上斜面と下斜面とからなる断面鋸歯状に形成し、かつ前記上斜面及び下斜面の傾斜角度を特定することを基本として、轍壁面からの反力を減じるとともに、轍壁面との接地性を高めることができ、カット傷の抑止効果を維持しながらワンダリング性能を向上しうる空気入りタイヤを提供することを目的としている。
前記目的を達成するために、本願請求項1の発明は、トレッド部からサイドウォール部をへてビード部のビードコアに至るカーカスを具え、かつトレッド縁とタイヤ最大幅位置とを滑らかに継ぎかつビード部に滑らかに達する基準面を用いてタイヤ外側面を形成するとともに、前記トレッド縁とタイヤ最大幅位置との間のサイドウォール上方域に、前記基準面よりもタイヤ軸方向外方に隆起してタイヤ周方向に延在するサイドプロテクターを設けた空気入りタイヤであって、
前記サイドプロテクターは、前記基準面の第1の起点からタイヤ軸方向外方に向かって半径方向内側に傾く上斜面と、前記第1の起点よりも半径方向内側の第2の起点からタイヤ軸方向外方に傾斜してのびしかも前記上斜面の先端部に交わることにより該上斜面とともに断面鋸歯状をなす下斜面とが挟む周方向に連続する複数条のリブ条体からなり、
前記上斜面が、前記基準面と半径方向内側でなす角度αは30〜60゜、前記下斜面が前記基準面と半径方向外側でなす角度βは60〜120゜としたことを特徴としている。
前記サイドプロテクターは、前記基準面の第1の起点からタイヤ軸方向外方に向かって半径方向内側に傾く上斜面と、前記第1の起点よりも半径方向内側の第2の起点からタイヤ軸方向外方に傾斜してのびしかも前記上斜面の先端部に交わることにより該上斜面とともに断面鋸歯状をなす下斜面とが挟む周方向に連続する複数条のリブ条体からなり、
前記上斜面が、前記基準面と半径方向内側でなす角度αは30〜60゜、前記下斜面が前記基準面と半径方向外側でなす角度βは60〜120゜としたことを特徴としている。
又請求項2の発明では、前記第1の起点と第2の起点との間の半径方向の距離は4〜10mm、かつ前記先端部の基準面からの突出高さは2〜4mmであることを特徴としている。
又請求項3の発明では、前記リブ条体は、タイヤ周方向にジグザグ状にのびることを特徴としている。
又請求項4の発明では、前記リブ条体は、前記ジグザグの周方向ピッチPjを3〜5mm、かつジグザグの振幅Wjを3〜5mmとしたことを特徴としている。
又請求項5の発明では、タイヤ半径方向で隣り合う半径方向外方のリブ条体の下斜面と、半径方向内方のリブ状体の上斜面とは、曲率半径0.2〜1.0mmの小円弧部を介して連なることを特徴としている。
又請求項6の発明では、前記サイドプロテクターは、半径方向最外側の起点Qaのビードベースラインからの半径方向高さHを、タイヤ断面高さH0の0.70〜0.85倍としたことを特徴としている。
又請求項3の発明では、前記リブ条体は、タイヤ周方向にジグザグ状にのびることを特徴としている。
又請求項4の発明では、前記リブ条体は、前記ジグザグの周方向ピッチPjを3〜5mm、かつジグザグの振幅Wjを3〜5mmとしたことを特徴としている。
又請求項5の発明では、タイヤ半径方向で隣り合う半径方向外方のリブ条体の下斜面と、半径方向内方のリブ状体の上斜面とは、曲率半径0.2〜1.0mmの小円弧部を介して連なることを特徴としている。
又請求項6の発明では、前記サイドプロテクターは、半径方向最外側の起点Qaのビードベースラインからの半径方向高さHを、タイヤ断面高さH0の0.70〜0.85倍としたことを特徴としている。
なお本明細書では、特に断りがない限り、タイヤの各部の寸法等は、非リム組状態において、タイヤサイズで規定されるリム巾に合わせてビード部を保持したときに特定される値とする。
本発明は叙上の如く、サイドプロテクターを、タイヤ外側面をなす基準面からのびる前記上斜面と下斜面とにより断面鋸歯状に形成するとともに、前記上斜面が、基準面と半径方向内側でなす角度αを30〜60゜、前記下斜面が基準面と半径方向外側でなす角度βを60〜120゜に規制している。
従って、サイドプロテクターが例えば轍壁面と接触する際、轍壁面の形状に応じて、各上斜面が轍壁面に沿って容易に変形しうる。従って、轍壁面との接地性が高まり、轍壁面との摩擦力を増大しうるため、轍内へのタイヤの落込みを抑えるとともに、轍からの脱出を容易とする。又轍壁面と接触する際の反力も低減されるため、前記摩擦力の増大と相俟って、ワンダリング性能を向上することができる。又前記反力の低減により、サイドプロテクターが有するカット傷の抑止効果の向上にも貢献できる。
以下、本発明の実施の一形態を、図示例とともに説明する。図1は、本発明の空気入りタイヤが、タイヤ偏平率を70%〜60%とした小型トラック用タイヤである場合の子午断面を示す。
図1において、空気入りタイヤ1は、トレッド部2からサイドウォール部3をへてビード部4のビードコア5に至るカーカス6と、トレッド部2の内部かつ前記カーカス6の半径方向外側に配されるベルト層7とを具える。
図1において、空気入りタイヤ1は、トレッド部2からサイドウォール部3をへてビード部4のビードコア5に至るカーカス6と、トレッド部2の内部かつ前記カーカス6の半径方向外側に配されるベルト層7とを具える。
前記カーカス6は、カーカスコードをタイヤ周方向に対して70゜〜90゜の角度で配列した1枚以上、本例では2枚のカーカスプライ6A、6Bから形成される。カーカスコードとしては、ナイロン、ポリエステル、レーヨン等の有機繊維コードを用いうるが、本例の如き小型トラック用タイヤにおいては、よりモジュラスの高いポリエチレンテレフタレート繊維(PET)コード、およびポリエチレン2,6ナフタレート繊維(PEN)コードが好適に採用しうる。
又前記カーカスプライ6A、6Bは、前記ビードコア5、5間を跨るプライ本体部10の両側に、ビードコア5の周りをタイヤ軸方向内側から外側に折り返されるプライ折返し部11を一連に設けている。このプライ本体部10とプライ折返し部11との間には、ビードコア5から半径方向外側に先細状にのびる硬質ゴムからなるビードエーペックス8が配され、ビード部4からサイドウォール部3にかけて補強している。
次に、前記ベルト層7は、複数枚のベルトプライ、小型トラック用タイヤにおいては通常2〜3枚、本例では2枚のベルトプライ7A、7Bから形成される。各ベルトプライ7A、7Bは、タイヤ周方向に対して例えば10゜〜35゜の角度で傾斜配列したスチールコード等の高強力のベルトコードを具える。このベルトコードは、プライ間相互で交差することによりベルト剛性を高め、トレッド部2の略全巾をタガ効果を有して強固に補強している。
そして、タイヤ外側面Stには、カット傷抑止用のサイドプロテクター13が形成される。
前記タイヤ外側面Stは、従来と同様、トレッド縁Teとタイヤ最大幅位置Pmとを滑らかに継ぎ、かつビード部4に滑らかに達する基準面S0を用いて形成され、この基準面S0に対して、例えば文字、図形、記号等を示す装飾用、情報用等の微細なリブや溝、及びリム外れ防止用のプロテクトリブなどが局部的に凸設或いは凹設される。従って、タイヤ外側面Stは、前記基準面S0に沿う主外側面部St1と、前記基準面S0から局部的に外れる前記微細なリブや溝、プロテクトリブ等からなる凹凸面部St2とから構成される。通常、前記主外側面部St1は、タイヤ外側面Stの60%以上を占める。
前記タイヤ外側面Stは、従来と同様、トレッド縁Teとタイヤ最大幅位置Pmとを滑らかに継ぎ、かつビード部4に滑らかに達する基準面S0を用いて形成され、この基準面S0に対して、例えば文字、図形、記号等を示す装飾用、情報用等の微細なリブや溝、及びリム外れ防止用のプロテクトリブなどが局部的に凸設或いは凹設される。従って、タイヤ外側面Stは、前記基準面S0に沿う主外側面部St1と、前記基準面S0から局部的に外れる前記微細なリブや溝、プロテクトリブ等からなる凹凸面部St2とから構成される。通常、前記主外側面部St1は、タイヤ外側面Stの60%以上を占める。
そして前記サイドプロテクター13も、前記凹凸面部St2に含まれる。このサイドプロテクター13は、図2に拡大して示すように、前記基準面S0よりもタイヤ軸方向外方に隆起してタイヤ周方向に延在する環状体であって、カット傷が発生しやすい部位である前記トレッド縁Teとタイヤ最大幅位置Pmとの間のサイドウォール上方域に配される。
又前記サイドプロテクター13は、前記基準面S0上の第1の起点Q1からタイヤ軸方向外方に向かって半径方向内側に傾く上斜面14と、前記第1の起点Q1よりも半径方向内側の第2の起点Q2からタイヤ軸方向外方に傾斜してのびしかも前記上斜面14の先端部Qeに交わることにより該上斜面14とともに断面鋸歯状をなす下斜面15とが挟む周方向に連続する複数条のリブ条体16から構成される。
言い換えると、前記サイドプロテクター13は、周方向に連続する複数条のリブ条体16からなる。各リブ条体16は、前記基準面S0上の第1の起点Q1からタイヤ軸方向外方に向かって半径方向内側に傾く上斜面14と、前記第1の起点Q1よりも半径方向内側の第2の起点Q2からのびしかも前記上斜面14の先端部Qeに交わる下斜面15とで挟まれた断面三角形状をなす。しかも、半径方向内外で隣り合うリブ条体16において、半径方向外方のリブ条体16の第2の起点Q2は、半径方向内方のリブ条体16の第1の起点Q1と一致している。即ち、サイドプロテクター13は、「起点Q1→上斜面14→先端部Qe→下斜面15→起点Q2(起点Q1)」・・・・を順次繰り返す断面鋸歯状に形成される。
このとき、前記上斜面14が、前記基準面S0と半径方向内側でなす角度αは30〜60゜の範囲であり、又前記下斜面15が基準面S0と半径方向外側でなす角度βは、60〜120゜の範囲に設定される。このときα<βである。
このようなリブ条体16は、図3に示すように、例えば轍壁面30wと接触する際、各リブ条体16が接触状況に応じて曲げ変形して倒れ込み、轍壁面30wとの接触面積を大幅に増加させることができる。その結果、轍壁面との摩擦力が増し、轍30内へのタイヤの落込みを抑えるとともに、轍30からの脱出を容易とする。しかも倒れ込が容易であるため、轍壁面30wと接触する際の反力も低減でき、前記摩擦力の増大と相俟って、ワンダリング性能を向上することができる。又サイドプロテクター13は、ゴム厚さの増大以外に前記反力の低減により、カット傷に対する抑止効果をさらに高めることができる。
前記上斜面14の前記角度αが30°より小では、リブ条体16の曲げ変形量が過小となって、接触面積の増大効果、及び反力の低減効果が充分発揮されなくなる。又前記上斜面14の前記角度αが60°より大、及び下斜面15の前記角度βが60°より小では、リブ条体16が曲げ変形せずに圧縮変形する傾向となり、接触面積の増大効果、及び反力の低減効果が充分発揮されなくなる。又前記角度βが120°より大では、リブ条体16の曲げ剛性が過小となり、接触面積が増加するとはいえ轍壁面との摩擦力の増大が図れない。従って、何れの場合にも、ワンダリング性能を向上することができなくなる。
又リブ条体16の曲げ変形量を充分確保するために、半径方向で隣り合うリブ条体16、16間がなすV字状スペース17の前記起点Qにおける角度γを30〜90°の範囲とするのが好ましい。
ここで、サイドプロテクター13は、前記第1の起点Q1と第2の起点Q2との間の前記基準面S0に沿う半径方向の距離La、及び前記先端部Qeの基準面S0からの突出高さhaが小さ過ぎても、又大き過ぎても轍壁面30wへの追従性が低下し、ワンダリング性能の向上効果が充分発揮されなくなる。そのため、前記距離Laを4〜10mm、前記突出高さhaを2〜4mmの範囲とするのが好ましい。このとき、比ha/Laを0.2〜1.0の範囲とするのも好ましい。
又前記ワンダリング性能の向上効果をより有効に機能させるために、サイドプロテクター13を、従来のサイドプロテクターよりもトレッド縁側に形成することが好ましく、そのために本例では、図1の如く、半径方向最外側の起点QのビードベースラインBLからの半径方向高さHを、タイヤ断面高さH0の0.70〜0.85倍、好ましくは0.75〜0.85倍に高めている。又リブ条体16の形成本数は、少なくとも2本以上、好ましくは、3本以上、さらには4本以上がワンダリング性能及び耐カット性のために好ましい。なお形成本数の上限は、前記サイドプロテクター13が、前記サイドウォール上方域内に形成されることで規制される。
又リブ条体16では、前記起点Qにおけるクラックの発生を抑えるために、図4に拡大する如く、タイヤ半径方向で隣り合う半径方向外方のリブ条体16の下斜面15と、半径方向内方のリブ状体16の上斜面14とを、曲率半径0.2〜0.8mm、好ましくは0.4〜0.6mmの小円弧部rを介して連結するのが好ましい。なおリブ条体16の先端部Qeにも、ゴム欠けの発生を抑えるたに、同様の小円弧部を形成するのが好ましい。
次に本例では、前記リブ条体16は、タイヤ半径方向の振幅を有して、周方向にジグザグ状に延在している。図5(A)は、リブ条体16を周方向に展開した平面図、図5(B)、(C)は、そのI−I線断面図、II−II線断面図である。
本例では、半径方向最外側の起点Qa(Q)のみ、周方向に直線状にのび、他の起点Qb(Q)は、同振幅でジグザグ状にのびる場合を例示している。従って、半径方向最外側のリブ条体16aのみ、その断面形状が周方向で変化し、他のリブ条体16bは一定の断面形状で周方向にのびる。しかし最外側のリブ条体16aも他のリブ条体16bと同様に断面形状一定に構成することもできる。このようにリブ条体16をジグザグとすることにより、図6にリブ条体16の周方向断面16Sの一例を示すように、リブ条体16の突出高さhは、周方向に変化している。
これにより、タイヤ回転に基づく轍壁面30wとの摩擦力を一層高めることができ、ワンダリング性能をより向上することができる。
このとき、前記リブ条体16のジグザグの周方向ピッチPjを3〜5mm、かつジグザグの振幅Wjを3〜5mmの範囲とするのが好ましい。周方向ピッチPj及び振幅Wjが前記範囲を下回ると、ジグザグにより前記相乗効果が期待できなくなる。逆に前記範囲を上回ると、突出高さhの変化が過大となり、轍壁面30wへ追従性を減じるとともに、リブ条体16への周方向の負荷が大となり、リブ条体16への損傷を招く傾向となる。なおジグザグとして、波状や正弦波曲線であっても良い。
以上、本発明の特に好ましい実施形態について詳述したが、本発明は図示の実施形態に限定されることなく、種々の態様に変形して実施しうる。
図1に示す構造を有するタイヤサイズ205/65R16の小型トラック用タイヤを表1の仕様に基づき試作するとともに、各試供タイヤのワンダリング性能、及び耐カット性能についてテストし、その結果を表1に示す。表1以外の仕様は、各タイヤとも実質的に同一である。
なお表1中、「巾W」は、サイドプロテクタの基準面S0に沿う半径方向巾を意味し、「外端位置H」は、サイドプロテクターの半径方向外端のビードベースラインBLからの高さを意味する。又比較例1は、サイドプロテクタの外面に周方向溝が凹設されていない。又実施例1〜6では、リブ状体が周方向にジグザグ状にのびることにより、図5、6に示すように、半径方向最外側のリブ状体の断面形状(即ち上斜面の角度α)が周方向に変化している。従って表1では、上斜面の角度α1として、最外側のリブ状体における角度αの最大値〜最小値を記載し、上斜面の角度α2として、内側に配されるリブ状体における角度α(一定)を記載している。
(1)ワンダリング性能;
試供タイヤを、リム(16×5.5K)、内圧(600kPa)の下で、積載量2トンの小型トラックの全輪に装着し、ワンダリングテスト用の轍路面を、積載状態(2トン積み)において走行し、ワンダリング性能をドライバーの官能評価により、従来例を6.0とする10点法で評価した。数値が大きいほどワンダリング性能にすぐれている。
試供タイヤを、リム(16×5.5K)、内圧(600kPa)の下で、積載量2トンの小型トラックの全輪に装着し、ワンダリングテスト用の轍路面を、積載状態(2トン積み)において走行し、ワンダリング性能をドライバーの官能評価により、従来例を6.0とする10点法で評価した。数値が大きいほどワンダリング性能にすぐれている。
(2)耐カット性能;
前記車両で、岩石、採石などが散乱した悪路を1000km走行した後、サイドウォール部に生じたカット傷を目視により総合的に観察し検査官の官能評価により、従来例を6.0とする10点法で評価した。数値が大きいほど耐カット性にすぐれている。
前記車両で、岩石、採石などが散乱した悪路を1000km走行した後、サイドウォール部に生じたカット傷を目視により総合的に観察し検査官の官能評価により、従来例を6.0とする10点法で評価した。数値が大きいほど耐カット性にすぐれている。
表の如く、実施例のタイヤは、耐カット性を高く確保しながら、ワンダリング性能を向上しているのが確認できる。
2 トレッド部
3 サイドウォール部
4 ビード部
5 ビードコア
6 カーカス
13 サイドプロテクター
14 上斜面
15 下斜面
16 リブ条体
Pm タイヤ最大幅位置
Q1 第1の起点
Q2 第2の起点
Qe 先端部
r 小円弧部
S0 基準面
St タイヤ外側面
Te トレッド縁
3 サイドウォール部
4 ビード部
5 ビードコア
6 カーカス
13 サイドプロテクター
14 上斜面
15 下斜面
16 リブ条体
Pm タイヤ最大幅位置
Q1 第1の起点
Q2 第2の起点
Qe 先端部
r 小円弧部
S0 基準面
St タイヤ外側面
Te トレッド縁
Claims (6)
- トレッド部からサイドウォール部をへてビード部のビードコアに至るカーカスを具え、かつトレッド縁とタイヤ最大幅位置とを滑らかに継ぎかつビード部に滑らかに達する基準面を用いてタイヤ外側面を形成するとともに、前記トレッド縁とタイヤ最大幅位置との間のサイドウォール上方域に、前記基準面よりもタイヤ軸方向外方に隆起してタイヤ周方向に延在するサイドプロテクターを設けた空気入りタイヤであって、
前記サイドプロテクターは、前記基準面の第1の起点からタイヤ軸方向外方に向かって半径方向内側に傾く上斜面と、前記第1の起点よりも半径方向内側の第2の起点からタイヤ軸方向外方に傾斜してのびしかも前記上斜面の先端部に交わることにより該上斜面とともに断面鋸歯状をなす下斜面とが挟む周方向に連続する複数条のリブ条体からなり、
前記上斜面が、前記基準面と半径方向内側でなす角度αは30〜60゜、前記下斜面が前記基準面と半径方向外側でなす角度βは60〜120゜としたことを特徴とする空気入りタイヤ。 - 前記第1の起点と第2の起点との間の前記基準面に沿う半径方向の距離は4〜10mm、かつ前記先端部の基準面からの突出高さは2〜4mmであることを特徴とする請求項1記載の空気入りタイヤ。
- 前記リブ条体は、タイヤ周方向にジグザグ状にのびることを特徴とする請求項1又は2記載の空気入りタイヤ。
- 前記リブ条体は、前記ジグザグの周方向ピッチPjを3〜5mm、かつジグザグの振幅Wjを3〜5mmとしたことを特徴とする請求項3記載の空気入りタイヤ。
- タイヤ半径方向で隣り合う半径方向外方のリブ条体の下斜面と、半径方向内方のリブ状体の上斜面とは、曲率半径0.2〜0.8mmの小円弧部を介して連なることを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載の空気入りタイヤ。
- 前記サイドプロテクターは、半径方向最外側の起点のビードベースラインからの半径方向高さHを、タイヤ断面高さH0の0.70〜0.85倍としたことを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載の空気入りタイヤ。
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