JP2007054351A - 洗濯機 - Google Patents

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Shinichi Matsuda
眞一 松田
Fuminobu Hosokawa
文信 細川
Hiromi Hirota
弘美 広田
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Abstract

【課題】脱水時に遠心力により衣類から排出される水を円滑に洗濯兼脱水槽外へ排水し、脱水終了後の衣類が洗濯兼脱水槽の壁面から剥がれやすく、衣類に残る水分量を減らすことができ、すすぎ性能及び脱水性能の向上、乾燥時間の短縮化及び省エネ化を図る。
【解決手段】本体1内に支持した外槽2と、外槽内に回転可能に設けられた選択権脱水槽4と、洗濯兼脱水槽4の周壁部4aに外方へ突出した略円形の凹部5を設け、前記凹部5の底部に孔3を設けたものである。
【選択図】図1

Description

本発明は、洗濯から脱水又は乾燥までを行う洗濯機に関するものである。
従来、この種の洗濯機は水平方向に設定した回転軸で回転可能に設けられた衣類を収納する洗濯兼脱水槽で洗濯するドラム式洗濯機がある(例えば、特許文献1参照)。この公報に記載されたドラム式洗濯機は、図15、図16に示すように、本体50内に回転自在に制御される洗濯兼脱水槽51がその回転軸方向が水平方向になるようにして外槽52内に配置されている。そして外槽52には洗濯兼脱水槽51を回転させる駆動手段53が設けられている。この駆動手段53によって洗濯兼脱水槽51を回転させることにより、洗濯兼脱水槽51内に収容された洗濯物を洗濯、脱水を行うようになっている。
洗濯兼脱水槽51の周壁には、脱水性能を向上するために洗濯兼脱水槽51の奥行き方向に全体に中心部に向かって突出させた凸部54と、この凸部54間の谷部55に孔56を設けている。
脱水工程では遠心力により衣類に含まれる水を分離しているが、凸部54を設けているので、遠心力の壁面方向への分力を発生させることができ、この分力により周壁の谷部55に設けた孔56から洗濯兼脱水槽51外へ水を排出している。また、乾燥まで行う洗濯機は、脱水後に洗濯兼脱水槽51に遠心力により張り付いた衣類を引き剥がし、衣類を攪拌しながら洗濯兼脱水槽51に温風を供給することにより衣類を乾燥している。
特開昭56−8095号公報
しかしながら、従来の構成では、谷部55の面積が大きいため、そこへ衣類が入り込み、谷部55に設けた孔56を塞ぎ水が円滑に洗濯兼脱水槽51外へ排水されにくいという課題があった。このため、すすぎ工程では脱水後の衣類に残る水分量が多いとすすぎが不十分だったり、十分なすすぎを行うために水量が多くなったりする課題があった。また、乾燥を行う場合は、脱水後に衣類に含まれる水分量が多いため時間がかかり、また消費電力量も多くなる。さらに、谷部55へ衣類が入り込むことにより、脱水終了後に衣類が壁面から剥がれにくいという課題もあった。そのため、乾燥を行う場合は、衣類を引き剥がすのに時間がかかり、乾燥効率が悪くなるという課題も発生した。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、脱水時に遠心力により衣類から排出される水を円滑に洗濯兼脱水槽外へ排水し、また脱水終了後の衣類が洗濯兼脱水槽の壁面から剥がれやすくすることを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、洗濯兼脱水槽の周壁部に外方へ突出した略円形の凹部を設け、前記凹部の底部に孔を設けたものである。
これによって、脱水工程では洗濯兼脱水槽を高速で回転して遠心力により衣類から水分を搾り出す際、孔が凹部の底部にあり、孔に向かって分力が発生するうえ、洗濯兼脱水槽の孔近傍では衣類と槽の間に隙間があるので、水が洗濯兼脱水槽外へ円滑に流れやすくなる。従って、脱水終了後の衣類に含まれる水分量を減らすことができ、すすぎ工程では、同じ水量で衣類をすすぐ場合は、よくすすぐことができる。また、最後の脱水後では、天日干しした場合は早く乾燥し、そそのまま洗濯兼脱水槽内で乾燥を行う場合は、衣類に含まれる水分量が少ないうえに、洗濯兼脱水槽から衣類が剥がれやすいので、乾燥工程の早い段階から衣類に満遍なく温風を当てることができるので、乾燥時間が短く、その分消費電力量も少なく省エネ化を図ることができる。
本発明の洗濯機は、脱水終了後の衣類に含まれる水分量が少なく脱水効率を高めることができるとともに、洗濯兼脱水槽の壁面から衣類が剥がれやすくすることができる。
第1の発明は、本体と、前記本体内に支持した外槽と、前記外槽内に回転可能に設けられ、周壁部に多数の孔を有した洗濯兼脱水槽と、前記洗濯兼脱水槽を駆動する駆動手段とを備え、前記洗濯兼脱水槽は、周壁部に外方へ突出した略円形の凹部を設け、前記凹部の底部に前記孔を設けたことにより、脱水時に遠心力により衣類から分離された水が円滑に洗濯兼脱水槽外へ排出されるので、衣類に残る水分量を減らすことができ、また、衣類が凹部に入り込みにくいので洗濯兼脱水槽の壁面から剥がれやすくなり、すすぎ性能及び脱水性能の向上、乾燥時間の短縮化及び省エネ化を図ることができる。
第2の発明は、凹部の断面形状をすり鉢状に形成したことにより、脱水時に遠心力により衣類から分離された水が円滑に洗濯兼脱水槽外へ排出されるので、衣類に残る水分量を減らすことができ、また衣類が凹部に入り込みにくいので洗濯兼脱水槽の壁面から剥がれやすいので、すすぎ性能及び脱水性能の向上、乾燥時間の短縮化及び省エネ化を図ることができる。
第3の発明は、凹部の断面形状を球面状に形成したことにより、脱水時に遠心力により衣類から分離された水が円滑に洗濯兼脱水槽外へ排出されるので、衣類に残る水分量を減らすことができ、また衣類が凹部に入り込みにくいので洗濯兼脱水槽の壁面から剥がれやすいので、すすぎ性能及び脱水性能の向上、乾燥時間の短縮化及び省エネ化を図ることができる。
第4の発明は、凹部の傾斜面に深さ方向に溝を形成したことにより、脱水時に遠心力により衣類から分離された水が溝部に沿って円滑に洗濯兼脱水槽外へ排出されるので、衣類に残る水分量を減らすことができ、また衣類の洗濯兼脱水槽の壁面から衣類が剥がれやすいので、すすぎ性能及び脱水性能の向上、乾燥時間の短縮化及び省エネ化を図ることができる。
第5の発明は、洗濯兼脱水槽の周壁部の凹部の直径を、周壁部から孔までの深さの2〜6倍に設定したことにより、衣類が凹部へ一層入り込みにくくなり、凹部の底部の孔を塞ぐことがなく、脱水時に遠心力により衣類から分離された水が円滑に洗濯兼脱水槽外へ排出されるので、衣類に残る水分量を減らすことができ、また衣類の洗濯兼脱水槽の壁面から衣類が剥がれやすいので、すすぎ性能及び脱水性能の向上、乾燥時間の短縮化及び省エネ化を図ることができる。
第6の発明は、凹部を洗濯兼脱水槽の周壁部に千鳥状に配設したことにより、凹部を多数設けることができ、脱水時に遠心力により衣類から分離された水をより円滑に洗濯兼脱水槽外へ排出するので、衣類に残る水分量を減らすことができ、また衣類の洗濯兼脱水槽の壁面から衣類が剥がれやすいので、すすぎ性能及び脱水性能の向上、乾燥時間の短縮化及び省エネ化を図ることができる。
第7の発明は、洗濯兼脱水槽の凹部外の周壁部に孔を設けたことにより、より多くの水を円滑に洗濯兼脱水槽外へ排出するので、衣類に残る水分量を減らすことができ、また衣類の洗濯兼脱水槽の壁面から衣類が剥がれやすいので、すすぎ性能及び脱水性能の向上、乾燥時間の短縮化及び省エネ化を図ることができる。
第8の発明は、洗濯兼脱水槽の周壁部に凹部間をつなぐ溝を設けたことにより、凹部間に脱水時に遠心力により衣類から分離された水が凹部間の溝に沿って孔部に導かれ、円滑に洗濯兼脱水槽外へ排出するので、衣類に残る水分量を減らすことができ、また衣類の洗濯兼脱水槽の壁面から衣類が剥がれやすいので、すすぎ性能及び脱水性能の向上、乾燥時間の短縮化及び省エネ化を図ることができる。
第9の発明は、洗濯兼脱水槽の凹部間の周壁部に凹部と反対側へ突出する突部を設けたことにより、脱水時に遠心力により衣類から分離された水が周壁部に凹部と反対側へ突出する突部により遠心力の分力が孔部方向へ働き、水が孔部より円滑に洗濯兼脱水槽外へ排出するので、衣類に残る水分量を減らすことができ、また衣類の洗濯兼脱水槽の壁面から衣類が剥がれやすいので、すすぎ性能及び脱水性能の向上、乾燥時間の短縮化及び省エネ化を図ることができる。
第10の発明は、洗濯兼脱水槽は、回転軸を水平方向または開口部側が前上がりに高くなるように傾斜させた洗濯兼脱水槽により、脱水時に遠心力により衣類から分離された水が円滑に洗濯兼脱水槽外へ排出するので、衣類に残る水分量を減らすことができ、また衣類の洗濯兼脱水槽の壁面から衣類が剥がれやすいので、すすぎ性能及び脱水性能の向上、乾燥時間の短縮化及び省エネ化を図ることができる。
第11の発明は、凹部を洗濯兼脱水槽の開口部側を浅く、底部側を深く形成したことにより、脱水時に遠心力により衣類から分離された水が円滑に洗濯兼脱水槽外へ排出するので、衣類に残る水分量が減り、また衣類の洗濯兼脱水槽の壁面から衣類が剥がれやすいので、すすぎ性能の向上、乾燥時間の短縮化及び省エネ化を図ることができるうえに、外槽と洗濯兼脱水槽と擦れを防止し、信頼性が高く、コンパクトな洗濯機を提供できる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の第1の実施の形態におけるドラム式洗濯機の要部断面図である。本体1内に図示しないサスペンション構造により外槽2が支持され、この外槽2内には、周壁部に多数の孔3を有した洗濯兼脱水槽4が、回転自在に配置されている。洗濯兼脱水槽4の周壁部に外方へ突出した略円形の凹部5を設けており、その凹部5の底部に孔3を設けている。
外槽2の底背面に洗濯兼脱水槽4を駆動する駆動手段であるモータ6を設け、モータ6のロータ6aは回転軸7に固着され、回転軸7は軸受け8により回転自在に軸支され、洗濯兼脱水槽4を回転駆動するもので正逆回転させるようになっている。そして、この正逆回転時に洗濯兼洗濯槽4内の周壁に設けた撹拌バッフル9により、衣類10を効率的に持ち上げて攪拌している。
洗濯兼脱水槽4の投入口11側には、流体バランサー12を設け、洗濯兼脱水槽4の回転時に衣類10の偏りを修正して振動を少なくするものである。本体1の前面には衣類10を出し入れする略円形状の投入口11と、これを開閉する扉12が設けられている。投入口11と対向する外槽2の開口部はパッキン13によって本体1と気密を確保して連結されている。
図2は、乾燥機能を有するドラム式洗濯機の要部断面図である。乾燥用空気を洗濯兼脱水槽4に供給する送風手段14を本体1の略上部に設け、加熱手段15を送風手段14の下流側に設けている。送風手段14、加熱手段15は循環ダクト16内に設けている。循環ダクト16の下流側は、外槽2の底部側に設けられた供給口17と連通し、上流側は、外槽2の周壁に設けられた排気口18と連通している。外槽2の側周面に除湿ダクト19と循環ダクト16とが一体に形成されている。
循環ダクト16内に設けられた送風手段14を回転駆動すると、外槽2内の空気が排気口18から除湿ダクト19内に排出されるので、洗濯兼脱水槽4内の湿気を含む空気は周面に多数形成された孔3から外槽4内に出て除湿ダクト19に排出される。除湿ダクト19内には、注水弁(図示せず)を開くことにより注水ノズル21から注水され、空気は水により冷却され、空気中に含まれた水蒸気が凝結することにより除湿される。空気を冷却した水及び凝結によって生じた水は、外槽2内を流下して排水口22から外部に排出される。
送風手段14から送風されてきた除湿した空気は、循環ダクト16内の加熱手段15により加熱されることにより、所定温度の温風になって供給口17から外槽2内に送風される。洗濯兼脱水槽4の底面には、円周上に複数の開口部を形成した通気口20が設けられており、供給口17から外槽2内に送風された温風は通気口20から洗濯兼脱水槽4内に送給される。洗濯兼脱水槽4の底面側から送風された温風は衣類に触れ、その湿気を奪うので衣類の乾燥が促進され、湿気を含んだ空気は再び排気口18から除湿ダクト19内に排気される。
洗濯兼脱水槽4から排出される乾燥空気は、排気口18、循環ダクト16、除湿ダクト19、送風手段14、加熱手段15、供給口17、通気口20、洗濯兼脱水槽4を循環する構成になっている。以上の乾燥用空気の流れを図2の矢印で示している。この除湿及び加熱を伴う空気循環が繰り返されることにより衣類の乾燥がなされる。
循環ダクト16を流れる乾燥用空気を効果的に洗濯兼脱水槽4に導入させるため、洗濯兼脱水槽4の底部壁面の外方と外槽2の内方とで非接触のシール部を構成している。非接触シール部は、通気口20を内包し洗濯兼脱水槽4の回転軸7を囲むように設けている。また、外槽2の壁面から内方に向けて突出した複数個の略円形凸状リブ23と、洗濯兼脱水槽4の底部壁面の外方に突出した複数個の略円形凸状リブ24との組合せでシール部を構成している。なお、前記略円形凸状リブ23と24は谷部と山部が非接触で嵌まり込むように構成している。
以上のように構成されたドラム式洗濯機について、以下にその動作、作用を説明する。まず、洗い工程では、洗濯兼脱水槽4に衣類10と洗剤、及び洗濯水を供給して駆動手段6を運転し、洗濯兼脱水槽4を正逆運転して洗濯を所定時間実施する。洗濯兼脱水槽4を回転すると、衣類10は洗濯兼脱水槽4の回転により発生する遠心力と撹拌バッフル9の作用により上方に持ち上げられ、ほぼ洗濯兼脱水槽4の上方に達すると衣類10の重量で洗濯兼脱水槽4の底面側に向けて落下し、洗濯兼脱水槽4内でたたき洗いが効果的に行われ、衣類10全体に作用するため、洗浄ムラの少ない洗浄が実現できる。
次にすすぎ工程を行う。すすぎ工程は、洗濯兼脱水槽4を高速で回転させる脱水工程を行ったあと、新たに水を洗濯兼脱水槽4内に供給して行う。すすぎ前の脱水工程は衣類10に含まれる洗剤液を衣類10から遠心力により搾り出すようにして行う。衣類10から分離された水は洗濯兼脱水槽4の孔3から排出され、外槽2内を通って、排水口22より本体1外へ排水される。そして、新たに水を洗濯兼脱水槽4内へ供給し、駆動手段6を運転し洗濯兼脱水槽4を正逆運転して、衣類10を攪拌しながら衣類10に残った洗剤成分を薄めることで行っている。
このとき、洗濯兼脱水槽4の周壁部に外方へ突出した略円形の凹部5を設け、凹部5の底部に孔3を設けているので、洗濯兼脱水槽4を高速回転しているとき、孔3に向かって遠心力の分力が発生するうえ、凹部5周辺で衣類10が支えられ、孔3を塞ぐことがなく、孔3近傍では衣類10と洗濯兼脱水槽4の間に隙間があるので、水が洗濯兼脱水槽4外へ円滑に流れやすくなる。そのため、脱水終了後の衣類に含まれる洗剤成分を含む水分量を減らすことができる。そして、衣類10に残った洗剤成分を含む水分量が少ないので、同じ給水量の場合は、洗剤分が薄められ、よくすすぎが行われることになる。また、同じ希釈度まですすぐ場合には、新たな水の量が少なくてすみ、節水することができる。
次に最終脱水工程を行う。すすぎ前の脱水工程と動作・作用は同じであり、洗濯兼脱水槽4の周壁部に外方へ突出した略円形の凹部5を設け、凹部5の底部に孔3を設けているので、脱水終了後の衣類に含まれる水分量を減らすことができる。洗濯コースの一連の流れはここまでで、このあと天日干しをした場合は、衣類に残っている水分量が少ないので、早く乾くことになる。
次に、乾燥工程を実行した場合について説明する。本体1上部に設けた送風手段14から送風されてきた空気は、循環ダクト16内の加熱手段15により加熱されることにより所定温度の温風になって供給口17から外槽2内に送風される。洗濯兼脱水槽4の底面には、円周上に複数の開口部を形成した通気口20が設けられており、供給口17から外槽2内に送風された温風は通気口20から洗濯兼脱水槽4内に送給される。駆動手段6により洗濯兼脱水槽4を正逆回転することにより衣類10が攪拌さている。
洗濯兼脱水槽4の底面側から送風された温風は、攪拌されている衣類10触れ、その湿気を奪うので衣類10の乾燥が促進され、湿気を含んだ空気は排気口18から除湿ダクト19内に排気される。除湿ダクト19内には、注水弁(図示せず)を開くことにより注水ノズル21から注水され、空気は水により冷却され、空気中に含まれた水蒸気が凝結することにより除湿される。空気を冷却した水及び凝結によって生じた水は、外槽2内を流下して排水口22から外部に排出される。冷却された空気は再び、送風手段14により送風され加熱手段15により加熱される外槽2内に送風される。この除湿及び加熱を伴う空気循環が繰り返されることにより衣類10の乾燥がなされる。
このときに、乾燥開始時の衣類10に含まれる水分量が少なければ、乾燥時間は短く、したがって消費電力量も少なく乾燥できる。また、脱水終了直後は、衣類10が洗濯兼脱水槽4の壁面に張り付いた状態になっている。この張り付いた状態から衣類10が壁面から引き剥がされ効率よく攪拌されながら、温風を当てることで、より乾燥時間は短くなる。洗濯兼脱水槽4の壁面の凹部5では、凹部5周辺で衣類10が支えられ、衣類10と壁面との間に隙間が発生し、衣類10が剥がれやすい状態になっているので、乾燥工程開始時の早い段階から衣類10を効率よく攪拌することができ、乾燥時間を短くすることができる。
以上のように、本実施の形態においては、洗濯兼脱水槽4の周壁部に外方へ突出した略円形の凹部5を設け、凹部5の底部に孔3を設けたことにより、脱水時に遠心力により衣類から排出される水を円滑に洗濯兼脱水槽4外へ排水し、また、脱水終了後の衣類10が洗濯兼脱水槽4の壁面から引き剥がれやすくなり、すすぎ性能及び脱水性能の向上、乾燥時間の短縮化、省エネ化を図ることができる。
なお、本実施形態の構成において、洗濯兼脱水槽4の回転軸が略垂直な縦型の洗濯機についても、同等の効果が得られる。また、図3に示すように凹部5は、壁面から孔3に向かって断面形状をすり鉢状5aに形成したり、図4に示すように凹部5の断面形状を球面状5bに形成しても同等の作用があり、すすぎ性能及び脱水性能の向上、乾燥時間の短縮化、省エネ化を図ることができる。
さらに、図5は凹部5に傾斜面の深さ方向に溝25を形成した構成を示しており、図6は図5中のA−A断面を示している。図5及び図6に示すように、凹部5に壁面から孔3に向かって傾斜面の深さ方向に溝25を形成したことで、この溝25に沿って衣類6から分離された水が洗濯兼脱水槽4外へ円滑に流れやすくなり、すすぎ性能及び脱水性能の向上、乾燥時間の短縮化、省エネ化を図ることができる。
また、図7に示すように、凹部5は、凹部5の洗濯兼脱水槽4の周壁部4aの直径Lを、周壁部4aから孔3までの深さhの2〜6倍に設定することで、脱水工程での凹部5への衣類10の食い込みを抑えることができる。深さが浅いと、少しの衣類10が入り込んで孔3を塞いでしまう。また、凹部5の面積が広いと、衣類10が凹部5へ入り込みやすく孔3を塞いでしますが、2〜6倍に設定することで衣類10が若干入り込んでも、孔3を塞ぐことがなく、脱水性能の向上、乾燥時間の短縮化、省エネ化を図ることができる。
また、図8に洗濯兼脱水槽4の壁面の拡大部分図を示す。図8に示すように、凹部5を洗濯兼脱水槽4の周壁部4aに千鳥状に配設することで、多くの凹部5及び孔3を設けることができ、さらに脱水性能を向上させることができ、乾燥時間の短縮化、省エネ化を図ることができる。
さらに、図9に示すように、洗濯兼脱水槽4の凹部5外の周壁部4aに孔3aを設けたもので、脱水時に凹部5外の周壁部に衣類10から分離された水がきた場合でも、円滑に洗濯兼脱水槽4外へ排出されるので、脱水性能を向上させることができ、乾燥時間の短縮化、省エネ化を図ることができる。
また、図10に示すように、洗濯兼脱水槽4の周壁部4aに凹部5間をつなぐ溝26を設けたもので、脱水時に凹部5外の周壁部に衣類10から分離された水がきた場合でも、溝26に沿って水が流れるので円滑に洗濯兼脱水槽4外へ排出でき、脱水性能を向上させることができ、乾燥時間の短縮化、省エネ化を図ることができる。
また、図11に洗濯兼脱水槽4の凹部5間の周壁部4aに凹部5と反対側へ突出する突部27を形成したときの、洗濯兼脱水槽4の周壁部4aの部分拡大図を示し、図12に図11の断面B−Bを示す。図11、12に示すように、洗濯兼脱水槽4の、凹部5間の周壁部4aに凹部5と反対側へ突出する突部27を設けることで、脱水時に凹部5外の周壁部に衣類10から分離された水がきた場合でも、突部27により遠心力の分力が孔3方向へ発生し、分離された水を円滑に洗濯兼脱水槽4外へ排出できるので、脱水性能を向上させることができ、乾燥時間の短縮化、省エネ化を図ることができる。
(実施の形態2)
図13は本発明の第2の実施の形態におけるドラム式洗濯乾燥機の斜視図を示すものであり、第1の実施の形態と同一構成要件は同一の符号を付して詳細の説明は省略する。洗濯兼脱水槽4は、回転軸を開口部側が前上がりに高くなるように傾斜させた洗濯兼脱水槽4により構成したものである。
以上のように構成されたドラム式洗濯乾燥機について、その動作、作用は第1の実施の形態と同一であるが、特にドラム式の洗濯機については、脱水終了後、通常洗濯兼脱水槽4を短時間に正逆回転させることにより衣類6を壁面から引き剥がしており、凹部5を設けることにより、衣類6と洗濯兼脱水槽4の壁面に隙間を作ることができ、衣類が剥がれやすくなる。このため、乾燥工程の早い段階から、衣類6を効率良く攪拌しながら、温風を衣類6に満遍なく当てることができ、乾燥時間の短縮化、省エネ化を図ることができる。
また、図14に示すように、洗濯兼脱水槽4に設けた凹部5は、底部側の凹部5dの深さを深く形成し、開口部11側の凹部5cの深さを底部側より浅く形成している。回転軸7は洗濯兼脱水槽4の底部側で軸受け8と軸支しているので、洗濯兼脱水槽4の触れ回りは底部側が小さく、開口部側が大きくなる。このため外槽2と洗濯兼脱水槽4の隙間は、開口部側を大きくする必要があるが、凹部5の深さは、開口部側を底部側より浅く形成していることにより、同一の隙間で成形することができ、外槽2を開口部側の径を大きくしなくても、外槽2と洗濯兼脱水槽4と擦れを防止し、信頼性が高く、コンパクトなドラム式洗濯乾燥機を実現できる。
以上のように、本発明にかかる洗濯機は、脱水時に遠心力により衣類から排出される水を円滑に洗濯兼脱水槽外へ排水し、また、脱水終了後の衣類が洗濯兼脱水槽の壁面から引き剥がれやすくなるので、衣類の脱水および乾燥に等に有用である。
本発明の実施の形態1におけるドラム式洗濯機の要部断面図 同乾燥機能を有するドラム式洗濯機の要部断面図 同ドラム式洗濯機の凹部の断面図 同ドラム式洗濯機の凹部の他の例の断面図 同ドラム式洗濯機の凹部の他の例の平面図 同ドラム式洗濯機の図5のA−A断面図 同ドラム式洗濯機の凹部の他の例の断面図 同ドラム式洗濯機の洗濯兼脱水槽の周壁部の平面図 同ドラム式洗濯機の洗濯兼脱水槽の周壁部の他の例の平面図 同ドラム式洗濯機の洗濯兼脱水槽の周壁部の他の例の平面図 同ドラム式洗濯機の洗濯兼脱水槽の周壁部の他の例の平面図 同ドラム式洗濯機の図11のB−B断面図 本発明の実施の形態2におけるドラム式洗濯機の外観を示す斜視図 同ドラム式洗濯機の要部断面図 従来のドラム式洗濯機の要部断面図 同ドラム式洗濯機の要部断面図
符号の説明
1 本体
2 外槽
3 孔
4 洗濯兼脱水槽
4a 周壁部
5 凹部
6 駆動手段

Claims (11)

  1. 本体と、前記本体内に支持した外槽と、前記外槽内に回転可能に設けられ、周壁部に多数の孔を有した洗濯兼脱水槽と、前記洗濯兼脱水槽を駆動する駆動手段とを備え、前記洗濯兼脱水槽は、周壁部に外方へ突出した略円形の凹部を設け、前記凹部の底部に前記孔を設けた洗濯機。
  2. 凹部は、断面形状をすり鉢状に形成した請求項1記載の洗濯機。
  3. 凹部は、断面形状を球面状に形成した請求項1記載の洗濯機。
  4. 凹部は、傾斜面の深さ方向に溝を形成した請求項1〜3のいずれか1項に記載の洗濯機。
  5. 凹部は、洗濯兼脱水槽の周壁部の直径を、周壁部から孔までの深さの2〜6倍に設定した項1〜4のいずれか1項に記載の洗濯機。
  6. 凹部は、洗濯兼脱水槽の周壁部に千鳥状に配設した項1〜5のいずれか1項に記載の洗濯機。
  7. 洗濯兼脱水槽は、凹部外の周壁部に孔を設けた請求項1〜6のいずれか1項に記載の洗濯機。
  8. 洗濯兼脱水槽は、周壁部に凹部間をつなぐ溝を設けた請求項1〜7のいずれか1項に記載の洗濯機。
  9. 洗濯兼脱水槽は、凹部間の周壁部に前記凹部と反対側へ突出する突部を設けた請求項1〜8のいずれか1項に記載の洗濯機。
  10. 洗濯兼脱水槽は、回転軸を水平方向または開口部側が前上がりに高くなるように傾斜させた洗濯兼脱水槽により構成した請求項1〜9のいずれか1項に記載の洗濯機。
  11. 凹部は、洗濯兼脱水槽の開口部側を浅く、底部側を深く形成した請求項10記載の洗濯機。
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