〔実施の形態1〕
以下、本発明の一実施形態について図1〜図9を参照しつつ説明する。
図1は、本実施形態の家庭内ネットワークシステムの概要を示している。なお、本発明は、家庭内ネットワークシステムに適用することが望ましいが、その他の通信ネットワークシステムに適用することが可能である。
図1に示されるように、家庭内ネットワークシステム(通信ネットワークシステム)10は、従来の家庭内ネットワークシステム100と同様に、サーバ11と複数のプレイヤー(クライアント)12とが、通信ネットワーク13を介して接続している。サーバ11およびプレイヤー12は、例えばDLNAガイドラインに準拠した機器によって構成される。
サーバ11は、種々の蓄積データを蓄積コンテンツとして記憶している。これらの蓄積コンテンツの例としては、写真などの静止画データ、動画などのビデオデータ、楽曲などの音楽データなどが挙げられる。サーバ11は、プレイヤー12からの要求に応じて上記蓄積コンテンツを提供するサービスを行う。
また、サーバ11は、チューナ23(図2参照)を備えており、チューナ23を介してライブストリーミングデータをライブコンテンツとして取得している。このライブコンテンツの例としては、地上波放送データ、衛星放送データなどが挙げられる。サーバ11は、プレイヤー12からの要求に応じて上記ライブコンテンツを提供するサービスを行う。
なお、サーバ11は、複数のチューナ23を備えて、複数のライブコンテンツを同時に取得してもよい。また、以下では、特に断らない限り、「コンテンツ」には、サーバ11が記憶する蓄積コンテンツとチューナ23を介して取得したライブコンテンツとを含むものとする。また、サーバ11は、プレイヤー12としての機能を有することもできる。
プレイヤー12は、通信ネットワーク13を介してサーバ11に要求することにより、サーバ11から通信ネットワーク13を介してコンテンツを取得し、取得したコンテンツを参照して再生するものである。具体的には、プレイヤー12は、取得したコンテンツが静止画データやビデオデータである場合、プレイヤー12におけるディスプレイから表示出力する一方、取得したコンテンツが音楽データである場合、プレイヤー12におけるスピーカからサウンド出力する。
なお、図1では、プレイヤー12として、PC12a・モニタ12b・携帯電話機12c・再生機12dを例示しているが、通信ネットワーク13に接続可能な種々の電子機器および家電機器を利用することができる。なお、プレイヤー12は、サーバ11としての機能を有することもできる。
通信ネットワーク13は、IPパケットが通信可能なものである。なお、通信ネットワーク13の下位レイヤ(主に物理レイヤ)に関しては、有線および無線の何れでもよい。例えば、有線の通信ネットワークであれば、イーサネット(登録商標)のフレームでIPパケットの送受信が行われる。一方、無線の通信ネットワークであれば、IEEE802.11a/b/gのプロトコル上でIPパケットの送受信が行われる。
次に、サーバ11の詳細について図2を参照しつつ説明する。図2は、サーバ11の概略構成を示している。図示のように、サーバ11は、通信部20、制御部(制御手段)21、記憶部(記憶手段)22、およびチューナ23を備える構成である。
通信部20は、通信ネットワーク13を介して各種装置とデータ通信を行うためのものである。
制御部21は、サーバ11内の各種構成を統括的に制御するものである。制御部21の機能は、例えばRAMやフラッシュメモリなどの記憶装置に記憶されたプログラムをCPU(Central Processing Unit)が実行することによって実現される。なお、制御部21の詳細については後述する。
記憶部22は、例えばRAMやハードディスクドライブ(HDD)などの記憶装置を備えて、各種データおよび各種プログラムを記憶するものである。また、記憶部22は、各種の蓄積コンテンツを記憶している。なお、本実施形態において記憶部22が記憶するデータの詳細については後述する。
チューナ23は、上述のように、地上波放送データ、衛星放送データなどのライブコンテンツを外部から選択して受信するものである。チューナ23は、受信したライブコンテンツを制御部21に送信する。
本実施形態では、サーバ11は、コンテンツを管理するための情報であるコンテンツ管理情報であって、コンテンツの使用に関係するコンテンツ管理情報であるコンテンツ使用情報とコンテンツとの対応関係を示すコンテンツ使用管理テーブル41を記憶部22に記憶している。また、サーバ11は、プレイヤー12からのコンテンツ要求に基づき、コンテンツを提供するとともに、コンテンツ使用管理テーブル41を更新する一方で、コンテンツ使用管理テーブル41におけるコンテンツ使用情報を含むコンテンツ情報を作成してプレイヤー12に提供している。
これにより、プレイヤー12は、サーバ11からコンテンツ使用情報を取得できるので、プレイヤー12のユーザは、例えばコンテンツを誰がどのように使用しているのかといったコンテンツの使用に関する情報を容易に認識でき、ユーザの利便性を向上することができる。
次に、制御部21および記憶部22の詳細について説明する。図2に示されるように、制御部21は、要求取得部30、コンテンツ情報作成部(コンテンツ情報提供手段)31、コンテンツ使用情報更新部(コンテンツ提供手段)32、およびコンテンツ提供部(コンテンツ提供手段)33を備える構成である。また、記憶部22は、上述のコンテンツ40の他、コンテンツ管理テーブル41、コンテンツ使用管理テーブル42、およびリソース情報43を記憶している。
コンテンツ管理テーブル41およびコンテンツ使用管理テーブル42は、コンテンツ管理情報(メタデータ)をコンテンツごとに含むものである。コンテンツ管理テーブル41は、コンテンツ管理情報のうち、コンテンツの使用に無関係のものを含んでいる。一方、コンテンツ使用管理テーブル42は、コンテンツ管理情報のうち、コンテンツの使用に関係するものを含んでいる。
コンテンツの使用に無関係のコンテンツ管理情報の例としては、属性情報、クラスの定義情報、階層情報などが挙げられる。一方、コンテンツの使用に関係するコンテンツ管理情報の例としては、コンテンツの使用者情報、開始時刻情報、終了時刻情報、予約時刻情報などが挙げられる。
ところで、サーバ11が使用可能なリソースの数には限りがあるため、サーバ11がコンテンツをプレイヤー12に提供するために使用可能なリソースの数にも限りがある。そこで、記憶部22は、サーバ11がコンテンツ提供のために使用可能な最大リソース数と、サーバ11がコンテンツ提供のために使用中である使用リソース数とを、リソース情報43として記憶している。なお、コンテンツ管理テーブル41、コンテンツ使用管理テーブル42、およびリソース情報43の具体例については後述する。
要求取得部30は、プレイヤー12から通信ネットワーク13および通信部20を介してコンテンツ情報要求、コンテンツ要求などの各種要求を取得するものである。要求取得部30は、取得したコンテンツ情報要求をコンテンツ情報作成部31に送信する一方、取得したコンテンツ要求をコンテンツ使用情報更新部32に送信する。なお、コンテンツ要求には、コンテンツURL、開始時刻、プレイヤー12のアドレスなどが含まれる。
コンテンツ情報作成部31は、プレイヤー12からのコンテンツ情報要求に基づき、コンテンツ管理テーブル41、コンテンツ使用管理テーブル42、およびリソース情報43から各種の情報を読み出してコンテンツ情報を作成するものである。コンテンツ情報作成部31は、作成したコンテンツ情報を、通信部20および通信ネットワーク13を介してプレイヤー12に送信する。なお、コンテンツ情報は、1つのデータとして送信されても良いし、複数のデータに分割されて送信されても良い。
コンテンツ使用情報更新部32は、プレイヤー12からのコンテンツ要求に基づき、コンテンツ使用管理テーブル42を更新するものである。また、コンテンツ使用情報更新部32は、上記コンテンツ要求をコンテンツ提供部33に送信する。
コンテンツ提供部33は、プレイヤー12からのコンテンツ要求に基づき、コンテンツ管理テーブル41を参照して、要求されたコンテンツ40を、要求されたタイミングで、要求されたプレイヤー12に提供するものである。また、コンテンツ提供部33は、現在使用中のリソース数をリソース情報43に記憶する。また、コンテンツ提供部33は、コンテンツ40の提供を終了すると、コンテンツ使用管理テーブル42を更新する。なお、コンテンツ提供部33は、コンテンツ40の提供中にもコンテンツ使用管理テーブル42を適宜更新することが望ましい。
次に、プレイヤー12の詳細について図3を参照しつつ説明する。図3は、プレイヤー12の概略構成を示している。図示のように、プレイヤー12は、通信部50、制御部51、表示部52、音声出力部53、および操作部54を備える構成である。
通信部50は、通信ネットワーク13を介して各種装置、特にサーバ11とデータ通信を行うためのものである。
制御部51は、プレイヤー12内の各種構成を統括的に制御するものである。制御部51の機能は、例えばRAMやフラッシュメモリなどの記憶装置に記憶されたプログラムをCPUが実行することによって実現される。なお、制御部51の詳細については後述する。
表示部52は、制御部51から画像データを受信し、受信した画像データに基づき画像を表示するものである。具体的には、表示部52は、PDP(Plasma Display Panel)、LCD(Liquid Crystal Display)、EL(Electroluminescence)ディスプレイなどの表示素子と、受信した画像データに基づき表示素子を駆動するドライバ回路とを備える構成である。
音声出力部53は、制御部51からの音声データを音波に変換して外部に出力するものである。具体的には、音声出力部53は、D/A変換回路と、スピーカ、イヤホンなどの音声出力素子とを備える構成である。なお、コンテンツに音声データを含まない場合には、音声出力部53を省略してもよい。
操作部54は、入力デバイスを利用者が操作することにより、操作データを作成して制御部51に送信するものである。入力デバイスの例としては、キーボード、テンキー、カーソルキー、マウスなどのポインティングデバイス、およびタッチパネルが挙げられる。
次に、制御部51の詳細について説明する。図3に示されるように、制御部51は、コンテンツ情報取得部60およびコンテンツ取得部61を備える構成である。
コンテンツ情報取得部60は、操作部54からの指示に基づき、コンテンツ情報の要求を、通信部50および通信ネットワーク13を介してサーバ11に送信することにより、サーバ11から通信ネットワーク13および通信部50を介してコンテンツ情報を取得するものである。コンテンツ情報取得部60は、取得したコンテンツ情報を表示部52に送信することにより、コンテンツ情報が表示出力される。
また、コンテンツ情報取得部60は、操作部54からの指示に基づき、コンテンツ情報のうち、URL(Uniform Resource Locators)など、所望のコンテンツを取得するのに必要な情報をコンテンツ取得部61に送信する。
コンテンツ取得部61は、コンテンツ情報取得部60から受信した情報に基づき、コンテンツの要求を、通信部50および通信ネットワーク13を介してサーバ11に送信することにより、サーバ11から通信ネットワーク13および通信部50を介してコンテンツを取得するものである。コンテンツ情報取得部60は、取得したコンテンツに対し、デコードなどの所定の処理を行った後、写真コンテンツ、動画コンテンツなどの表示用コンテンツであれば、表示部52を介して表示出力し、音声コンテンツ、音楽コンテンツなどのサウンド用コンテンツであれば、音声出力部53を介してサウンド出力する。
次に、コンテンツ40の管理とメタデータとについて、図4を参照しつつ説明する。サーバ11は、記憶部22に多種多様なコンテンツ40を記憶し、外部からチューナ23を介して多種多様なコンテンツ(ライブコンテンツ)40を取得している。そこで、プレイヤー12のユーザが、所望するコンテンツ40を容易に見出すことができるように、コンテンツ40は、ツリー構造を有するコンテンツ管理ディレクトリにより、制御部21内のコンテンツディレクトリサービス(CDS)(図示せず)において管理される。
図4は、上記CDSが管理するコンテンツ管理ディレクトリのツリー構造の一例を示している。このツリー構造は、コンテンツ40に対応する論理的な管理構成を示すものである。
コンテンツ管理ディレクトリの各要素、すなわち、各コンテンツ40、コンテンツ40を格納した各フォルダ、およびメタデータを格納した各フォルダを「オブジェクト」と称する。図4の例では、四角形の枠で囲まれたものが個々のオブジェクトである。なお、オブジェクトは、サーバ11によって処理されるデータ単位の総称であり、上述のコンテンツ40およびフォルダ以外にも種々のオブジェクトが存在する。
また、各コンテンツ40の最小単位、すなわち1つの写真データ、1つの音楽データ、1つの動画データなどを「アイテム」と称する。ライブコンテンツの場合は、1つのチャンネルから1つのライブコンテンツを取得するので、1つのチャンネルを1アイテムとして定義する。
また、アイテムの集合として設定されるアイテムの上位のオブジェクトを「コンテナ」と称する。なお、上記集合の単位は、例えば各オブジェクトの物理的な記憶位置に基づく集合、各オブジェクトの論理的関係に基づく集合、カテゴリに基づく集合等、様々に設定され得る。例えば、チャンネルをアイテムとしたコンテナの一例としては、地上波チャンネル(1ch〜12ch)のアイテムの集合として設定されるコンテナや、衛星放送チャンネルのアイテムの集合として設定されるコンテナが挙げられる。
また、オブジェクトは、その種類によりクラスに分類される。図4の例では、オブジェクトは、動画(MOVIE)のクラス、音楽(MUSIC)のクラス、および写真(PHOTO)のクラスに分類される。プレイヤー12は、例えば特定のクラスを指定し、指定したクラスに属するオブジェクトのみを対象としたコンテンツ情報の要求をサーバ11に対して実行することができる。また、プレイヤー12は、特定のオブジェクトとして特定のフォルダを指定し、指定したフォルダに関する情報の要求をサーバ11に対して実行することができる。
メタデータは、サーバ11が提供するコンテンツ40に対応した属性情報、上記クラスの定義情報、コンテンツ管理ディレクトリを構成する階層構成に関する情報などを含む種々の管理情報である。上記属性情報には、種々の情報が含まれ、例えばコンテンツURLなどのコンテンツ識別子、データサイズ、リソース情報、タイトル、アーティスト名、著作権情報、チャンネル情報などが挙げられる。なお、音楽(MUSIC)、動画(MOVIE)、写真(PHOTO)、ライブストリーミングなど、上記クラスごとにどのような属性情報からなるメタデータを有するかが予め規定されている。
図4において、最上位のコンテナを「ルート(ROOT)コンテナ」70と称する。ルートコンテナ70の下位には、動画(MOVIE)コンテナ71、音楽(MUSIC)コンテナ72、写真(PHOTO)コンテナ73などが設定される。
動画コンテナ71の下位には、ライブストリーミングデータを有するライブ(LIVE)フォルダ74、録画データを有する録画(REC)フォルダ75、記憶部22に記憶されたビデオデータを有するビデオ(VIDEO)フォルダ76が含まれる。各フォルダ74〜76の下位には、さらに詳細に分類したフォルダやアイテムが含まれる。音楽コンテナ72も同様に、ジャンル別に分類したフォルダや、アーティスト別に分類したフォルダや、アイテムが含まれる。
最下位のフォルダにはアイテムが含まれ、各アイテムは各コンテンツに対応している。なお、図4では、コンテンツの名称としてタイトル名(ライブコンテンツの場合はチャンネル番号)77が付与されている。
また、各コンテンツはそれぞれ対応したメタデータを有し、メタデータには、プレイヤー12がコンテンツを取得するためのコンテンツ識別子、すなわちコンテンツの所在を示すアドレス情報としてのコンテンツURLが含まれる。プレイヤー12は、コンテンツ情報としてコンテンツURLを取得し、所望のコンテンツURLをサーバ11に送信することにより、サーバ11からコンテンツを取得して再生することができる。
次に、コンテンツ管理テーブル41、コンテンツ使用管理テーブル42、およびリソース情報43の具体例について、図5〜図7を参照しつつ説明する。図5は、コンテンツ管理テーブル41の一例を示している。図示の例では、各コンテンツが図4に示されるタイトル名77で表されており、コンテンツ管理テーブル41は、タイトル名77ごとにコンテンツURLを含んでいる。
図6は、コンテンツ使用管理テーブル42の一例を示している。図示の例では、各コンテンツが図4に示されるタイトル名77で表されている。なお、ライブコンテンツに関しては、チャンネル番号とタイトル名とで表されている。
また、図6の例では、コンテンツ使用管理テーブル42には、状態欄、使用者欄、操作欄、開始欄、および終了欄が設けられている。これらの欄の情報は、コンテンツ40の使用要求に基づき追加される。なお、コンテンツ40の使用終了に伴って情報を削除してもよい。また、全ての欄に情報を追加する必要はなく、一部の欄にのみ情報を追加する場合もあり得る。
上記状態欄には、コンテンツが使用状態であるか否かを示す状態情報が格納される。また、上記使用者欄には、コンテンツを使用しているプレイヤーのIPアドレス(またはプレイヤー名)が使用者情報として格納される。また、上記操作欄には、上記プレイヤーのユーザの操作により、コンテンツがどのように使用されているかを示す操作情報が格納される。
また、上記開始欄には、コンテンツの使用を開始する時間情報が格納され、上記終了欄には、コンテンツの使用を終了する時間情報が格納される。これらの時間情報は、時刻のみを示す情報の場合もあれば、日付および時刻を示す情報の場合もあるし、過去の場合もあれば、未来の場合もあるし、確定した情報の場合もあれば、未確定の情報の場合もある。
図7は、リソース情報43の一例を示している。リソース情報43は、上述のように最大リソース数と使用リソース数とを含んでおり、図示の例では、最大リソース数が3であり、使用リソース数が2である。最大リソース数は、サーバ11の機能向上または機能低下に伴って変更される。一方、使用リソース数は、コンテンツ40の使用開始により増加し、コンテンツ40の使用終了により減少する。
上記構成の家庭内ネットワークシステム10において、或るプレイヤー12が或るコンテンツの使用中である場合に、別のプレイヤー12がコンテンツ情報を表示するときの処理動作について、図2、図3、および図8を参照しつつ説明する。なお、以下では、上記或るプレイヤー12を「プレイヤーA」とし、上記別のプレイヤー12を「プレイヤーB」とする。
図8は、サーバ11およびプレイヤー12における処理動作と、サーバ11およびプレイヤー12間でのデータのやりとりとを示すシーケンスチャートである。図示のように、まず、プレイヤーAでは、ユーザが操作部54を介してコンテンツ情報を要求することにより、コンテンツ情報取得部60がコンテンツ情報要求をサーバ11に送信する(ステップS10(以下「S10」と略称することがある。他のステップについても同様である。))。
サーバ11では、要求取得部30がプレイヤーAからコンテンツ情報要求を取得する。このとき、取得したコンテンツ情報要求に基づき、コンテンツ情報作成部31が、コンテンツ管理テーブル41からコンテンツ管理情報を読み出してコンテンツ情報を作成する。このコンテンツ情報には、図5に示されるコンテンツURLが含まれている。次に、コンテンツ情報作成部31は、作成したコンテンツ情報をプレイヤーAに送信する(S11)。
プレイヤーAでは、コンテンツ情報取得部60がサーバ11からコンテンツ情報を取得する。このとき、コンテンツ情報取得部60が、取得したコンテンツ情報を表示部52にて表示させる。次に、ユーザが操作部54を介して所望のコンテンツを選択することにより、コンテンツ取得部61は、選択されたコンテンツに対応するコンテンツURLをコンテンツ要求に含めてサーバ11に送信する(S12)。
サーバ11では、要求取得部30がプレイヤーAからコンテンツ要求を取得する。このとき、取得したコンテンツ要求に基づき、コンテンツ使用情報更新部32が、開始時間やプレイヤーAのアドレス(192.168.0.1)をコンテンツ使用情報として取得し(S13)、取得したコンテンツ使用情報をコンテンツに対応付けて、コンテンツ使用管理テーブル42に登録する(S14)。その後、コンテンツ提供部33が、上記コンテンツ要求に基づき、記憶部22またはチューナ23からコンテンツ40を取得してプレイヤーAに送信する(S15)。また、コンテンツ提供部33が、リソースの使用本数も同時に管理し、リソース情報43に登録する。
プレイヤーAでは、コンテンツ取得部61がサーバ11からコンテンツを取得する。このとき、コンテンツ取得部61が、取得したコンテンツの再生を行う(S16)。具体的には、コンテンツ取得部61は、コンテンツに写真データまたは動画データを含む場合には、所定の処理を行って表示部52にて写真または動画を表示出力させる。また、コンテンツ取得部61は、コンテンツに音楽データを含む場合には、所定の処理を行って音声出力部53にて音楽をサウンド出力させる。
プレイヤーAがコンテンツを再生している間に、他のプレイヤーBがサーバ11にコンテンツ情報要求を送信すると(S17)、サーバ11では、コンテンツ情報作成部31が、コンテンツ使用管理テーブル42を参照する(S18)。これにより、コンテンツ情報作成部31は、プレイヤーAが或るコンテンツを使用中であることを検知すると、コンテンツ管理テーブル41からコンテンツ管理情報を読み出すと共に、コンテンツ使用管理テーブル42およびリソース情報43から必要なコンテンツ管理情報(例えば使用者情報、リソース状況など)を読み出して、コンテンツ情報を作成する。次に、コンテンツ情報作成部31は、作成したコンテンツ情報をプレイヤーBに送信する(S19)。
プレイヤーBでは、コンテンツ情報取得部60がサーバ11からコンテンツ情報を取得する。このとき、コンテンツ情報取得部60が、取得したコンテンツ情報を表示部52にて表示させる(S20)。これにより、使用者情報やリソース状況など、コンテンツの使用に関する情報が付加されたコンテンツ情報が表示部52に表示されることになる。
図9は、コンテンツ情報の表示リストであるコンテンツ情報表示リストの一例を示している。このコンテンツ情報表示リスト80がプレイヤーBの表示部52に表示される。図示のコンテンツ情報表示リスト80は、動画や音楽などの蓄積コンテンツに関するものであり、特に、図4の録画フォルダ75に含まれるコンテンツに関するものである。図示のように、コンテンツ情報表示リスト80には、コンテンツごとに、通し番号(No.)、コンテンツのタイトル、およびコンテンツURLを含んでいる。
図9の例では、サーバ11のコンテンツ情報作成部31は、図6に示されるコンテンツ使用管理テーブル42から状態情報および使用者情報を読み出している。このため、プレイヤーBの表示部52に表示されるコンテンツ情報表示リスト80には、状態情報を表示する状態欄と、使用者情報を表示する使用者欄とが設けられている。図示の例では、プレイヤーAがタイトル「CCC」を使用中であるため、プレイヤーBの表示部52には、タイトル「CCC」のコンテンツに関して、状態欄に「使用中」と表示され、使用者欄にプレイヤーAのIPアドレス「192.168.0.1」が表示される。
したがって、プレイヤー12のユーザは、コンテンツ情報表示リスト80を参照することにより、コンテンツの使用状況を把握することができる。また、コンテンツ情報表示リスト80には、コンテンツ使用管理テーブル42からのコンテンツ使用情報以外にも、コンテンツ管理テーブル41からコンテンツの使用に無関係なコンテンツ管理情報(図示の例ではコンテンツURL)が表示されるので、プレイヤー12は、コンテンツに関するより詳細な情報を取得でき、プレイヤー12のユーザの利便性をさらに向上させることができる。
また、図9の例では、サーバ11のコンテンツ情報作成部31は、図7に示されるリソース情報43から読み出した最大リソース数および使用リソース数を含むコンテンツ情報を作成している。このため、プレイヤーBの表示部52に表示されるコンテンツ情報表示リスト80には、図9に示されるように、状態欄の名称記載部分における下部に(使用中のリソース数/最大のリソース数)の形式で表示される。
これにより、プレイヤー12のユーザは、最大リソース数および使用リソース数を参照することにより、サーバ11がコンテンツをどの程度提供可能であるかを把握できるので、ユーザの利便性をさらに向上させることができる。
なお、図9の例では、リソース数を数字で表示しているが、文字、アイコンなどの各種表示形態で表示することができる。また、使用中のリソース数が最大のリソース数に到達した場合には、プレイヤーBは、リソースを必要とするコンテンツを再生できないので、コンテンツ情報表示リスト80にてコンテンツURLを非表示とすることもできる。
また、サーバ11が、プレイヤーのIPアドレスと名称との対応関係を示すアドレス管理テーブル(図示せず)を記憶部22に記憶してもよい。この場合、コンテンツ情報作成部31が、コンテンツ使用管理テーブル42から使用者情報としてIPアドレスを読み出した場合に、上記アドレス管理テーブルを参照してIPアドレスに対応する名称を取得し、取得した名称をIPアドレスの代わりにコンテンツ情報に含むこともできる。このとき、図9に示されるコンテンツ情報表示リスト80の使用者の欄に、プレイヤー12の名称を表示することができる。
例えば、サーバ11が、操作手段(図示せず)を介して、IPアドレス「192.168.0.1」と名称「リビングのTV」とを対応付けて、アドレス管理テーブルに予め登録しておく。この場合、図9に示されるコンテンツ情報表示リスト80の使用者の欄に、「リビングのTV」と表示することができる。これにより、プレイヤー12のユーザは、コンテンツを使用しているプレイヤー12の特定が容易となる。なお、プレイヤー12の名称としては、端末名、プレイヤー12のユーザ名など、任意の名称を利用することができる。
また、プレイヤーのIPアドレスは、プレイヤーごとに固定されたアドレスであることが好ましい。
また、サーバ11がプレイヤー12に送信するコンテンツ情報は、HTML(Hyper Text Markup Language)データや、XML(eXtensible Markup Language)データであることが望ましい。この場合、プレイヤー12は、WWW(World Wide Web)ブラウザ機能を有することによりコンテンツ情報を容易に表示させることができる。
〔実施の形態2〕
次に、本発明の別の実施形態について、図10を参照しつつ説明する。本実施形態の家庭内ネットワークシステムは、図1〜図9に示される家庭内ネットワークシステム10に比べて、プレイヤーBの表示部52に表示されるコンテンツ情報表示リストとして、コンテンツの使用者情報の代わりに、コンテンツの使用状況を示す使用状況情報を含む点が異なり、その他の構成および処理動作は同様である。上記実施形態で説明した構成および処理動作と同様の構成および処理動作には同一の符号を付して、その説明を省略する。
図10は、本実施形態において、プレイヤーBの表示部52に表示されるコンテンツ情報表示リストの一例を示している。図示の例では、コンテンツ情報表示リスト81は、上記使用状況情報として、操作情報、使用開始時刻情報、および終了予想時刻情報を含んでいる。これらの情報を取得する方法について以下に説明する。
プレイヤーAのユーザは、プレイヤーAに対して、所望するコンテンツを所望する時刻から再生するように要求する。したがって、図8のステップS12において、プレイヤーAがサーバ11に送信するコンテンツ要求には、送信元の情報(使用者情報)と、コンテンツを特定する情報(コンテンツURL)と、コンテンツの使用開始時刻の情報とが含まれる。
また、図5には示されていないが、コンテンツ管理テーブル41に含まれるコンテンツの属性情報には、コンテンツの再生開始から再生終了までに費やす時間である再生時間の情報が含まれる。したがって、サーバ11のコンテンツ使用情報更新部32は、コンテンツ要求から取得した使用開始時刻に、コンテンツ管理テーブル41から読み出した再生時間を加算することにより、コンテンツの終了予想時刻を算出できる。したがって、コンテンツ使用情報更新部32は、算出した終了予想時刻情報を、図8のステップS14においてコンテンツ使用管理テーブル42に登録することができる。例えば、コンテンツ「CCC」に関して、上記使用開始時刻が12時30分であり、上記再生時間が30分である場合には、終了予想時刻は13時30分となる。
また、コンテンツがストリーミングデータである場合、プレイヤーAは、コンテンツ40の再生中に「再生」、「一時停止」、「早送り(2倍)」「早送り(4倍)」などの操作情報を含むコンテンツ要求をサーバ11に対して行うことになる。或いは、上記操作情報をサーバ11がプレイヤーAに適宜要求して取得してもよい。これにより、サーバ11のコンテンツ使用情報更新部32は、コンテンツ要求から操作情報を取得して、コンテンツ使用管理テーブル42における操作情報を更新することができる。
また、サーバ11のコンテンツ使用情報更新部32は、上記使用開始時刻に上記操作情報を考慮することにより、プレイヤーAが現在再生している再生時点を把握することができる。或いは、上記再生時点をサーバ11がプレイヤーAに適宜要求して取得してもよい。これにより、コンテンツ使用情報更新部32は、コンテンツ再生の残り時間を把握できるので、終了予想時刻を予想でき、コンテンツ使用管理テーブル42の終了予想時刻を更新することができる。
図10に戻ると、図示の例では、サーバ11のコンテンツ情報作成部31は、図6に示されるコンテンツ使用管理テーブル42から、使用者情報の代わりに、操作情報、使用開始時刻情報、および終了予想時刻情報を読み出している。このため、プレイヤーBの表示部52に表示されるコンテンツ情報表示リスト81には、使用者欄の代わりに、操作情報を表示する操作欄と、使用開始時刻情報を表示する開始時刻欄と、終了予想時刻情報を表示する終了予想時刻欄とが設けられている。図示の例では、プレイヤーAがタイトル「CCC」を再生中であるため、プレイヤーBの表示部52には、タイトル「CCC」のコンテンツに関して、状態欄に「使用中」と表示され、操作欄に「再生」と表示され、開始時刻欄に「12:30」と表示され、終了予想時刻に「13:00」と表示される。
したがって、本実施形態の家庭内ネットワークシステム10では、或るプレイヤー12が使用中のコンテンツの終了予想時刻情報を別のプレイヤー12のユーザが把握でき、利便性が向上する。また、別のプレイヤー12のユーザは、現在使用中のコンテンツが使用可能になる時刻を予想でき、該時刻まで上記コンテンツの要求を行う可能性が低くなる。したがって、プレイヤー12からサーバ11への無駄なコンテンツ要求を減らすことができ、ネットワーク資源を効率的に利用することができる。
〔実施の形態3〕
次に、本発明のさらに別の実施形態について、図11を参照しつつ説明する。本実施形態の家庭内ネットワークシステムは、図1〜図9に示される家庭内ネットワークシステム10に比べて、プレイヤーBの表示部52に表示されるコンテンツ情報表示リストとして、チャンネル(CH)情報を含む点と、コンテンツの使用者情報の代わりに、コンテンツの使用状況を示す使用状況情報を含む点が異なり、その他の構成および処理動作は同様である。上記実施形態で説明した構成および処理動作と同様の構成および処理動作には同一の符号を付して、その説明を省略する。
図11は、本実施形態において、プレイヤーBの表示部52に表示されるコンテンツ情報表示リストの一例を示している。図示のコンテンツ情報表示リスト82は、プレイヤーAがライブコンテンツを使用中であり、プレイヤーBがライブコンテンツに関するコンテンツ情報を要求した場合に該当する。図示の例では、コンテンツ情報表示リスト82は、上記使用状況情報として、使用開始時刻情報と番組の終了時刻情報とを含んでいる。これらの情報を取得する方法について以下に説明する。
ところで、本実施形態では、チューナ23が選択できるチャンネル数は1つのみである。このため、サーバ11は、ライブコンテンツが使用されていない場合には、全てのチャンネルに関するコンテンツ情報を提供する一方、ライブコンテンツが使用されている場合には、使用中のチャンネルに関するコンテンツ情報を提供している。
プレイヤーAのユーザは、プレイヤーAに対して、例えばEPG(Electric Program Guide)を閲覧して、所望する番組を選択する。このとき、プレイヤーAは、サーバ11に対し、選択された番組を提供するように要求する。したがって、図8のステップS12において、プレイヤーAがサーバ11に送信するコンテンツ要求には、送信元の情報(使用者情報)と、選択された番組を識別する番組識別情報とが含まれる。
サーバ11がプレイヤーAから上記コンテンツ要求を受信すると、コンテンツ使用情報更新部32は、EPGを利用することにより、コンテンツ要求に含まれる番組識別情報から番組のチャンネル情報、タイトル情報、および終了時刻情報を取得できる。例えば、番組の識別情報から、番組の放送チャンネルが1CH、タイトル名が「NEWS」、終了時刻が13:00であることを取得できる。したがって、コンテンツ使用情報更新部32は、取得した上記情報と上記番組の使用開始時刻情報とを、図8のステップS14においてコンテンツ使用管理テーブル42に登録することができる。
なお、プレイヤー12がライブコンテンツを再生する場合、シーク処理(早送り・巻戻し処理)を行うことができないので、番組の終了時刻は、通常、確定した時刻となる。
そして、図8のステップS17において、プレイヤーBがサーバ11にライブコンテンツに関するコンテンツ情報要求を送信すると、サーバ11では、コンテンツ情報作成部31が、コンテンツ使用管理テーブル42を参照する(S18)。
このとき、プレイヤーAが或るチャンネルを使用しているので、コンテンツ情報作成部31は、コンテンツ管理テーブル41およびコンテンツ使用管理テーブル42から、使用中のチャンネルに関するコンテンツ管理情報を読み出すと共に、リソース情報43から最大リソース数および使用リソース数を読み出してコンテンツ情報を作成する。そして、コンテンツ情報作成部31は、作成したコンテンツ情報をプレイヤーBに提供する。なお、何れのプレイヤーもライブコンテンツを使用していない場合には、コンテンツ情報作成部31は、全てのチャンネルに関するコンテンツ情報を作成してプレイヤーBに提供する。
図11に戻ると、図示の例では、サーバ11のコンテンツ情報作成部31は、図6に示されるコンテンツ使用管理テーブル42から、チャンネル情報、タイトル情報、状態情報、使用開始時刻情報、および番組終了時刻情報を読み出している。このため、プレイヤーBの表示部52に表示されるコンテンツ情報表示リスト82には、図9に示されるコンテンツ情報表示リスト80に比べて、チャンネル番号を表示するチャンネル欄と、使用開始時刻を表示する開始時刻欄と、番組の終了時刻を表示する終了時刻欄とが設けられている。
図示の例では、プレイヤーAが1chのライブコンテンツを再生中であるため、コンテンツ情報表示リスト82には、1chのライブコンテンツに関するコンテンツ情報のみが含まれる。すなわち、プレイヤーBの表示部52には、1chのライブコンテンツに関して、タイトル欄に「NEWS」と表示され、状態欄に「使用中」と表示され、開始時刻欄に「12:00」と表示され、かつ終了時刻欄に「13:00」と表示される。
なお、プレイヤーAが1chのライブコンテンツを録画している場合でも、コンテンツ情報表示リスト82には、1chのライブコンテンツに関するコンテンツ情報のみが含まれる。このとき、プレイヤーBの表示部52には、状態欄に「録画中」と表示され、その他の欄には、再生中の場合と同様に表示される。
なお、本実施形態では、プレイヤーAがサーバ11に送信するコンテンツ要求に、番組識別情報を含んでいるが、番組識別情報に代えて、選択された番組のチャンネル番号の情報または該チャンネル番号に対応するコンテンツURLを含んでもよい。この場合、サーバ11のコンテンツ使用情報更新部32は、取得したコンテンツ要求に含まれるチャンネル番号の情報またはコンテンツURLとEPGとを利用して、現在放送されている番組を特定し、特定した番組のタイトル名および終了時刻を取得すればよい。
また、チューナ23の選択可能なチャンネル数は複数であってもよい。この場合、サーバ11は、使用されているチャンネル数が選択可能なチャンネル数よりも少ない場合、全てのチャンネルに関するコンテンツ情報を提供する一方、使用されているチャンネル数が選択可能なチャンネル数に等しい場合、使用中のチャンネルに関するコンテンツ情報を提供することになる。
〔実施の形態4〕
次に、本発明のさらに別の実施形態について、図12および図13を参照しつつ説明する。本実施形態の家庭内ネットワークシステムは、図1〜図9に示される家庭内ネットワークシステム10に比べて、コンテンツ使用管理テーブル42を適宜更新する点が異なり、その他の構成および処理動作は同様である。上記実施形態で説明した構成および処理動作と同様の構成および処理動作には同一の符号を付して、その説明を省略する。
図12は、サーバ11およびプレイヤー12における処理動作と、サーバ11およびプレイヤー12間でのデータのやりとりとを示すシーケンスチャートである。図示のように、まず、プレイヤーAが、コンテンツ情報をサーバ11に要求して取得し、コンテンツをサーバ11に要求して取得し、取得したコンテンツを再生するまでの流れ(S10〜S16)は、図8に示される処理動作と同様である。
なお、図12では、コンテンツの送信(S15)および再生(S16)が1つのみ示されているが、データ長の大きなコンテンツの場合には、分割されたコンテンツがサーバ11からプレイヤーAに適時送信され、再生されることになる。この間にも、サーバ11は、コンテンツ使用管理テーブル42のコンテンツ使用情報(例えば、コンテンツの使用時間や残りの再生時間など)を適宜更新する(S31)。
また、プレイヤーAが、コンテンツの再生中に、ユーザからの指示により早送り・巻戻しなどのシーク処理(シーク操作)の要求をサーバ11に送信した場合(S32)、サーバ11は、プレイヤーAからシーク処理情報(操作情報)を取得することになる(S33)。このシーク処理情報も、サーバ11は、コンテンツ使用管理テーブル42のコンテンツ使用情報として更新する(S33)。
そして、プレイヤーAが、コンテンツの再生中に、ユーザからの指示によりコンテンツ終了の要求をサーバ11に送信した場合(S34)、或いは、サーバ11がコンテンツの送信が全て終了した場合、コンテンツの終了した旨の情報をプレイヤーAに送信する(S35)。そして、サーバ11は、コンテンツ使用管理テーブル42のコンテンツ使用情報を更新する(S36)。その後、サーバ11およびプレイヤーAの処理動作を終了する。
図13は、本実施形態におけるサーバ11の処理動作の流れを示している。図示のように、まず、要求取得部30が、コンテンツ情報要求を受信すると(S40にてYES)、コンテンツ情報作成部31が、コンテンツ管理テーブル41、コンテンツ使用管理テーブル42、およびリソース情報43を参照して(S41)、コンテンツ情報を作成し、作成したコンテンツ情報を送信する(S12)。
次に、要求取得部30が、コンテンツ要求を受信したか否かを判断する(S42)。コンテンツ要求を受信していない場合には(S42にてNO)、ステップS40に戻って上述の動作を繰り返す。
一方、コンテンツ要求を受信した場合には(S42にてYES)、コンテンツ使用情報更新部32が、受信したコンテンツ要求からプレイヤーのアドレスやコンテンツの再生時間や使用開始時刻などの情報を取得し(S30)、取得した情報をコンテンツ使用情報として、コンテンツに対応付けてコンテンツ使用管理テーブル42に登録する(S14)。また、コンテンツ提供部33は、コンテンツの提供によって使用されるリソース数を取得して、取得したリソース数でリソース情報43を更新する。
次に、コンテンツ提供部33は、コンテンツ要求の送信元のプレイヤー12に、コンテンツ要求により要求されたコンテンツを送信する(S15)。次に、コンテンツの再生時間(残り時間)などの時間情報をコンテンツ提供部33またはプレイヤー12から取得し、取得した時間情報でコンテンツ使用管理テーブル42を更新する(S31)。また、プレイヤー12からシーク処理要求を受信した場合には(S43にてYES)、コンテンツ使用情報更新部32は、シーク処理要求にて要求される早送りや巻戻しといった操作情報を取得し、取得した操作情報でコンテンツ使用管理テーブル42を更新する(S31)。そして、コンテンツ提供部33は、シーク処理要求に対応する再生時点からコンテンツを送信する。
これらステップS15・S31・S43・S33の処理動作を、コンテンツの再生が終了するか、或いはプレイヤーから終了処理要求を受信するまで継続する(S44)。そして、コンテンツの再生が終了するか、或いはプレイヤーから終了処理要求を受信した場合には、コンテンツ提供部33は、コンテンツの終了処理を行い(S35)、時間情報や状態(使用中の解除)などの必要なコンテンツ使用情報でコンテンツ使用管理テーブル42を更新する(S31)。その後、コンテンツ提供の処理動作を終了する。
したがって、本実施形態の家庭内ネットワークシステム10では、サーバ11は、使用状況などのコンテンツ使用情報を適宜で更新しているので、プレイヤー12のユーザは、現在のコンテンツ使用情報を認識することができ、利便性がさらに向上する。
〔実施の形態5〕
次に、本発明の他の実施形態について、図14および図15を参照しつつ説明する。本実施形態の家庭内ネットワークシステムは、図1〜図9に示される家庭内ネットワークシステム10に比べて、コンテンツ使用の履歴が保持される点と、コンテンツ使用の予約が可能である点とが異なり、その他の構成および処理動作は同様である。上記実施形態で説明した構成および処理動作と同様の構成および処理動作には同一の符号を付して、その説明を省略する。
図15は、サーバ11およびプレイヤー12における処理動作と、サーバ11およびプレイヤー12間でのデータのやりとりとを示すシーケンスチャートである。図示のように、まず、プレイヤー12では、ユーザが操作部54を介してコンテンツ情報を要求することにより、コンテンツ情報取得部60がコンテンツ情報要求をサーバ11に送信する(S50)。
サーバ11では、要求取得部30がプレイヤー12からコンテンツ情報要求を取得する。このとき、取得したコンテンツ情報要求に基づき、コンテンツ情報作成部31が、コンテンツ管理テーブル41、コンテンツ使用管理テーブル42、およびリソース情報43を参照して(S51)、コンテンツ情報を作成する。次に、コンテンツ情報作成部31は、作成したコンテンツ情報をプレイヤー12に送信する(S52)。
プレイヤー12は、サーバ11から受信したコンテンツ情報を表示部52にて表示させる(S53)。次に、プレイヤー12は、ユーザが所望するコンテンツの使用予約を要求するコンテンツ予約要求をサーバ11に送信する(S54)。
サーバ11では、要求取得部30がプレイヤー12からコンテンツ予約要求を取得する。このとき、コンテンツ使用情報更新部32は、取得したコンテンツ予約要求から、使用開始日時や、プレイヤー12のアドレスをコンテンツ使用情報として取得し、取得したコンテンツ使用情報をコンテンツに対応付けて、コンテンツ使用管理テーブル42に登録する(S55)。また、コンテンツ使用情報更新部32が、リソースの使用本数も同時に管理し、リソース情報43に登録する。
なお、予約された使用開始日時に到達すると、サーバ11のコンテンツ提供部33は、予約されたコンテンツを予約したプレイヤー12に提供する。このとき、サーバ11は、リソースを優先的に確保して、予約されたコンテンツを優先的に提供する。これにより、プレイヤー12は、ユーザの所望するコンテンツをユーザの所望する時刻に再生することがリソース数の不足のために不可能となることを回避できる。したがって、プレイヤー12は、ユーザの所望するコンテンツをユーザの所望する時刻に確実に再生できる。
次に、コンテンツ情報作成部31は、コンテンツ管理テーブル41からコンテンツ管理情報を読み出すと共に、コンテンツ使用管理テーブル42およびリソース情報43から必要なコンテンツ管理情報(例えば使用者情報、状態情報、時間情報、リソース状況など)を読み出して、コンテンツ情報を作成する。次に、コンテンツ情報作成部31は、作成したコンテンツ情報をプレイヤー12に送信する(S55)。
プレイヤー12は、サーバ11から受信したコンテンツ情報を表示部52にて表示させる。このとき、表示部52に表示されるコンテンツ情報表示リスト83を図14に示す。図示のように、コンテンツ情報表示リスト83には、コンテンツごとに、通し番号(No.)、コンテンツのタイトル、種類、およびURLを含んでいる。また、コンテンツ情報表示リスト83には、コンテンツの使用者を表示する使用者欄と、コンテンツの状態を表示する状態欄と、コンテンツの使用日時を表示する使用日時欄とが設けられている。
図14の例では、No.1〜No.3の行に、過去に使用されたコンテンツの使用情報、すなわちコンテンツ履歴情報が表示されている。これらの行では、コンテンツの使用が終了しているので、状態欄が空白となっている。また、No.4の行に、現在使用中のコンテンツの使用情報が表示されている。この行では、状態欄に「使用中」と表示されている。また、使用日時欄におけるコンテンツの終了予想時刻は、未確定情報であるため、カッコ書きで表示されている。
また、No.5の行に、予約されたコンテンツの使用情報が表示されている。この行では、状態欄に「予約」と表示されている。また、使用日時欄におけるコンテンツの使用開始時刻および使用終了時刻は、未確定情報であるため、カッコ書きで表示されている。なお、図14に示されるコンテンツ情報表示リスト83では、過去に使用され、現在使用され、そして将来使用されるコンテンツのコンテンツ情報を表示するものであるため、リソース状況の表示を省略している。
したがって、本実施形態の家庭内ネットワークシステム10では、サーバ11は、コンテンツの予約状況を含むコンテンツ情報をプレイヤー12に提供できる。これにより、プレイヤー12のユーザは、コンテンツの予約状況を確認することができる。
また、サーバ11は、コンテンツを提供するたびに、コンテンツ使用情報の履歴をコンテンツ使用管理テーブル42に記憶している。これにより、現在までにサーバ11が提供したコンテンツのコンテンツ使用情報の履歴をプレイヤー12に提供することができる。したがって、プレイヤー12のユーザは、コンテンツの使用頻度や総使用時間などをプレイヤー12ごとに容易に把握することができる。
なお、本実施形態では、コンテンツを再生するための再生予約について説明しているが、ライブコンテンツを録画するための録画予約も考えられる。録画予約の場合、予約された使用開始日時に到達すると、サーバ11は、プレイヤー12の状態に関係なく、ライブコンテンツの録画を自動的に行う。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
例えば、上記実施形態では、サーバ11のコンテンツ情報作成部31が作成するコンテンツ情報は、コンテンツ管理テーブル41におけるコンテンツ管理情報と、コンテンツ使用管理テーブル42におけるコンテンツ使用情報と、リソース情報43とを含んでいる。しかしながら、プレイヤー12のユーザがコンテンツの使用に無関係なコンテンツ管理情報を所望しない場合、コンテンツ情報作成部31は、コンテンツ管理テーブル41におけるコンテンツ管理情報をコンテンツ情報に含めることを省略してもよい。さらに、コンテンツ情報作成部31が作成するコンテンツ情報は、コンテンツ使用情報のみを含んでもよいし、リソース情報のみを含んでもよい。
また、上記実施形態では、コンテンツ要求を送信したプレイヤー12にコンテンツを提供しているが、コンテンツ要求に含まれるプレイヤー12のアドレスを変更することにより、別のプレイヤー12にコンテンツを提供することができる。
また、上記実施形態のサーバ11およびプレイヤー12の各部や各処理ステップは、CPUなどの演算手段が、ROM(Read Only Memory)やRAMなどの記憶手段に記憶されたプログラムを実行し、キーボードなどの入力手段、ディスプレイなどの出力手段、あるいは、インターフェース回路などの通信手段を制御することにより実現することができる。したがって、これらの手段を有するコンピュータが、上記プログラムを記録した記録媒体を読み取り、当該プログラムを実行するだけで、本実施形態のサーバ11およびプレイヤー12の各種機能および各種処理を実現することができる。また、上記プログラムをリムーバブルな記録媒体に記録することにより、任意のコンピュータ上で上記の各種機能および各種処理を実現することができる。
この記録媒体としては、マイクロコンピュータで処理を行うために図示しないメモリ、例えばROMのようなものがプログラムメディアであっても良いし、また、図示していないが外部記憶装置としてプログラム読取り装置が設けられ、そこに記録媒体を挿入することにより読取り可能なプログラムメディアであっても良い。
また、何れの場合でも、格納されているプログラムは、マイクロプロセッサがアクセスして実行される構成であることが好ましい。さらに、プログラムを読み出し、読み出されたプログラムは、マイクロコンピュータのプログラム記憶エリアにダウンロードされて、そのプログラムが実行される方式であることが好ましい。なお、このダウンロード用のプログラムは予め本体装置に格納されているものとする。
また、上記プログラムメディアとしては、本体と分離可能に構成される記録媒体であり、磁気テープやカセットテープ等のテープ系、フレキシブルディスクやハードディスク等の磁気ディスクやCD/MO/MD/DVD等のディスクのディスク系、ICカード(メモリカードを含む)等のカード系、あるいはマスクROM、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)、フラッシュROM等による半導体メモリを含めた固定的にプログラムを担持する記録媒体等がある。
また、インターネットを含む通信ネットワークを接続可能なシステム構成であれば、通信ネットワークからプログラムをダウンロードするように流動的にプログラムを担持する記録媒体であることが好ましい。
さらに、このように通信ネットワークからプログラムをダウンロードする場合には、そのダウンロード用のプログラムは予め本体装置に格納しておくか、あるいは別な記録媒体からインストールされるものであることが好ましい。