JP2007052714A - 情報処理システム - Google Patents

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信也 経塚
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一宏 逆井
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Abstract

【課題】 安価な汎用メモリを使用することが可能となり、伝送スループットの向上を図ることができる情報処理システムを提供する。
【解決手段】 情報処理システム1は、ホスト装置10により、誤り訂正符号が付加されたデータを、インターフェース20の光バス21を介してメモリ装置50A,50Bに対する書込みおよび読出しを実施する。メモリ装置50A,50Bは、前記データを記憶する汎用のメモリ52A,52Bおよびデータの書込み/読出しを制御するバス・メモリコントローラ51A,51Bを備える。ホスト装置10からのデータは、誤り訂正符号を付加したまま汎用メモリ52A,52Bに格納されるとともに、格納されたデータは汎用メモリ52A,52Bから誤り訂正符号を付加したまま読み出され、ホスト装置10へ伝送される。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ホスト装置と記憶装置の間のデータ伝送を光バスを介して高速に行う情報処理システムに関する。
半導体技術の向上と共に、CPUや主記憶メモリの動作周波数が高くなっている。これらCPUや主記憶メモリの性能を最大限に利用するためには、CPUと主記憶メモリの間をつなぐ伝送路が、CPUや主記憶メモリの動作周波数に見合った伝送帯域を持つことが求められる。例えば、CPUを中核とするホスト装置に、半導体メモリを用いて構成される記憶装置が接続された情報処理システムの場合、ホスト装置と記憶装置をつなぐ伝送路の形態の選択によって、システム全体のパフォーマンスを左右することになる。一般的に、伝送帯域を上げるには伝送路のビット幅を増やすか、伝送周波数を上げる手段が考えられるが、近年においては、SCSIなどビット幅を大きくして伝送帯域を大きくするパラレルバスに代わって、ビット数を少なくして伝送周波数を高くするシリアルバスが主流になってきている。
シリアルバスなどの伝送周波数が高いデータ伝送においては、伝送エラーを防いで信頼性を向上することが重要である。例えばノイズに弱い直流成分を除去し、シンボル間干渉などの伝送品質の劣化要因を除くために、伝送データが適度に0と1が含まれるようにDCバランス調整を行う。8B10Bとして知れらる方式では、8ビットごとのデータの塊をあらかじめ決められた0と1の割合が50%に近い10ビットのデータに変換することによってDCバランスを調整している。しかしながら、システムによってそれ以上の伝送品質を要求される場合には、エラー訂正機能は不可欠になる。例えば、ハミング符号のように元のデータにエラー検出用の冗長ビットを付加し、伝送後にエラーの有無を検出し、エラーがあった場合は訂正を行うといった方法が知られている。
特許文献1では、このDCバランス調整と、エラー検知が同時に行えるようにした信号伝送システムが開示されている。
また、従来より、半導体メモリへのデータの書込みの信頼性を上げるために、エラー訂正機能を持った半導体メモリが導入されている。この機能は、メモリコントローラと半導体メモリの間でのみ実行されるもので、元のデータに冗長ビットを付加してメモリに書込むとともに、読出し時に冗長ビットを使ってデータを検証するものである。
さらに、一つのシステムで大量のメモリ空間を扱えるようになったため、CPUからより多くのメモリチップにアクセスできることが要求されるようになってきた。
しかし、従来の記憶装置におけるメモリバスは、メタル配線であるため、高速、大容量化への要求に応えることができない。そこで、メタル配線に代えて、光インターコネクションにより基板間やチップ間の接続を行う方法が注目されている。
図5は、その従来の情報処理システムの一例を示す。この情報処理システム100は、ホスト装置10に光バス21によるインターフェース20を介して複数のメモリ装置30A,30Bを接続して構成されている。
ホスト装置10は、ホスト装置10内の全体を制御するCPU11と、CPU11に接続されてデータの送受信を制御するバスコントローラ12と、バスコントローラ12および光バス21に接続されて電気信号を光信号に変換する電気−光変換部13と、バスコントローラ12および光バス21に接続されて光信号を電気信号に変換する光−電気変換部14とを備える。
バスコントローラ12は、CPU11に接続されてDCバランス変換を行うDCバランス変換部121と、DCバランス変換部121に接続されて低速のパラレルデータを高速のシリアルデータに変換するパラレル−シリアル変換部122と、パラレル−シリアル変換部122からのシリアルデータにエラー検知ビットを付加するエラー検知ビット付加部123と、光−電気変換部14からの信号に対してエラーを検知し、必要に応じてエラー訂正を行うエラー検知・訂正部124と、エラー検知・訂正部124からのデータからエラー検知ビットを除去するエラー検知ビット除去部125と、エラー検知ビット除去部125からのデータを高速のシリアルデータから低速のパラレルデータに変換するシリアル−パラレル変換部126と、シリアル−パラレル変換部126によるデータに対してDCバランス逆変換を行うDCバランス逆変換部127とを備える。
インターフェース20は、光導波路、光ファイバ等により光データを双方向に伝送する光バス21と、光バス21とホスト装置10およびメモリ装置30A,30Bとの間で光伝送を行う図示しないコネクタとを備えて構成されている。なお、インターフェース20は、ホスト装置10から独立した構成にすることも、ホスト装置10に一体化した構成にすることも可能である。
メモリ装置30A,30Bは、同一構成であるので、ここではメモリ装置30Aの構成についてのみ説明する。メモリ装置30Aは、光バス21に接続されて光バス21からの光信号を電気信号に変換する光−電気変換部31Aと、メモリ側からの電気信号(データ)を光信号に変換する電気−光変換部32Aと、光バス21と光−電気変換部31Aおよび電気−光変換部32Aとの接続を制御するバスコントローラ33Aと、エラー訂正機能を備えたエラー訂正機能付メモリ34Aと、バスコントローラ33Aおよびエラー訂正機能付メモリ34Aに接続されてエラー訂正機能付メモリ34Aにデータを読み書きするメモリコントローラ35Aとを備える。バスコントローラ33Aの詳細は、ホスト装置10に含まれるバスコントローラ12と同様の機能を持つ。ホスト装置10のバスコントローラ12ではホスト装置10のCPU11とバスのインターフェース機能を提供するが、メモリ装置30Aのバスコントローラ33Aは、メモリコントローラ35Aと光バスとのインターフェース機能を提供する。
(情報処理システムの信号処理の流れ)
次に、情報処理システム100の動作を図5および図6を参照して説明する。
図6は、図5の情報処理システム100の信号処理の流れを示す。すなわち、図6は、ホスト装置10内の記憶部または外部から取り込んだ元データ15をメモリ装置30Aに書き込み、ホスト装置10がメモリ装置30Aからデータを読み出す場合の信号処理の流れを示している。なお、ここでは、ホスト装置10とメモリ装置30Aの間のデータ伝送を示しているが、ホスト装置10とメモリ装置30Bの間のデータ伝送の場合も同様である。
ホスト装置10においては、まず、CPU11が、元データ15に対し、ノイズ耐性を向上させてシンボル間の干渉を減らすことができるように、図5のDCバランス変換部121を制御して、“0”と“1”が適度に入れ替わるDCバランス変換の処理を実行し、パラレルデータ16を生成する。
ついで、CPU11は、パラレル−シリアル変換部122を動作させて、パラレルデータ16をシリアルデータ17に変換する。次に、CPU11は、エラー検知ビット付加部123を動作させ、シリアルデータ17にエラー訂正用ビット18(冗長ビット)を付加したデータ19を生成し、このデータ19を電気−光変換部13へ送出する。電気−光変換部13は、エラー検知ビット付加部123からのデータ19を光信号に変換し、インターフェース20を介してメモリ装置30Aへ伝送する。
メモリ装置30Aでは、インターフェース20からのデータ19が、光−電気変換部31Aにより電気信号に変換される。バスコントローラ33Aは、光−電気変換部31Aからのデータ19に対して、エラー検知、およびこのエラー検知に基づくエラー訂正を実施してシリアルデータ17を生成した後、このシリルデータ17をパラレルデータ16に変換し、パラレルデータ16に対してDCバランス逆変換を施して元データ15を生成し、メモリコントローラ35Aに伝送する。
メモリコントローラ35Aは、元データ15にエラー訂正用ビット40を追加したデータ41を生成する。このデータ41は、エラー訂正機能付メモリ34Aに格納される。
次に、ホスト装置10のCPU11からメモリ装置30Aにデータ読出しの指示が出されると、エラー訂正機能付メモリ34Aに格納されているデータ41がメモリコントローラ35Aによって読み出される。メモリコントローラ35Aは、データ41からエラー訂正用ビット40を除去して元データ15を生成する。この元データ15は、バスコントローラ33Aに送られる。
バスコントローラ33Aは、元データ15に対してDCバランス変換を実施したパラレルデータ16を生成する。さらに、バスコントローラ33Aは、パラレルデータ16をシリアルデータ17に変換した後、エラー訂正用ビット42を追加したデータ19を生成する。このエラー訂正用ビット42が付加されたデータ19は、電気−光変換部32Aで光信号に変換された後、インターフェース20を介してホスト装置10へ伝送される。
データ19が、メモリ装置30Aからホスト装置10に伝送される過程で、データ17にエラービット43によるエラーが発生したとする。このデータ19は、光−電気変換部14に受光され、電気信号に変換された後、バスコントローラ12に送られる。
バスコントローラ12では、まず、エラー検知・訂正部124が動作する。エラー検知・訂正部124は、エラービット43を検知すると、エラー訂正を行ってデータ19を生成する。次に、CPU11は、エラー検知ビット除去部125を動作させてデータ19からエラー訂正用ビット42を除去した後、シリアル−パラレル変換部126によりパラレルデータ16に変換する。さらに、CPU11は、DCバランス逆変換部127を動作させ、データ16に対するDCバランス逆変換を行い、元データ15を再生する。
特開2003−318865号公報
しかし、従来の情報処理システムによると、メモリ装置30A,30Bの記憶媒体にエラー訂正機能付メモリを用いる必要があり、さらに、エラー訂正用のビットをメモリ装置30A,30Bにおいて付加する必要がある。このため、エラー訂正用のビットの付加のための処理時間が必要になり、スループットが犠牲になる。さらに、付加価値の付いたメモリチップを用いるためコストが高くなり、メモリ装置30A,30Bの低価格化に限度がある。
従って、本発明の目的は、エラー訂正機能を持たない安価な汎用メモリを使用することが可能となり、伝送スループットの向上を図ることができる情報処理システムを提供することにある。
本発明の一態様は、上記目的を達成するため、ホスト装置と記憶装置との間で誤り訂正符号が付加されたデータをバスを介して伝送する情報処理システムにおいて、前記記憶装置は、前記データを記憶する記憶部を備え、前記バスから受け取るデータを前記誤り訂正符号が付加されたまま前記記憶部に対して書込みおよび読出しを行うことを特徴とする情報処理システムを提供する。
上記情報処理システムによれば、データを誤り訂正符号が付加されたまま記憶部に対して書込みおよび読出しを行うので、誤り訂正機能を有していない汎用メモリでも伝送品質を落とすことがなく、システムのパフォーマンスをあげることができる。記憶部は、半導体メモリや磁気ディスク、光磁気ディスク、光ディスク等も含まれる。
前記ホスト装置は、データにDCバランス変換を施すDCバランス変換部と、前記DCバランス変換が施されたデータに前記誤り訂正符号を付加して前記バスを介して前記記憶装置へ伝送する誤り検知ビット付加部と、前記記憶装置側からのデータに対して誤り検知および訂正を行う誤り検知・訂正部と、前記誤り検知・訂正部からのデータに対しDCバランス逆変換するDCバランス逆変換部とを備えた構成とすることができる。データにDCバランス変換を施すことにより、ノイズ耐性が向上し、シンボル間干渉を減らすことができる。
前記記憶装置は、前記データを前記記憶部に対して書込みおよび読出しを行うメモリコントローラと、前記メモリコントローラと前記バスとの信号を相互に変換するバスコントローラと、前記バスから受け取るデータに対して誤り検知および訂正を行う第1の誤り検知・訂正部と、前記記憶部から読み出したデータに対して誤り検知および訂正を行う第2の誤り検知・訂正部とを備えた構成とすることができる。
前記ホスト装置および前記記憶装置は、パラレルデータをシリアライズして前記バスを介して伝送する構成とすることができる。
前記バスは、光信号を用いてデータ伝送を行う構成とすることができる。データをバスで伝送することにより、高速、長距離伝送が可能となる。
本発明によれば、記憶部側でエラー訂正ビットを付加する必要のない構成にしたことにより、安価な汎用メモリを使用することが可能となり、伝送スループットの向上を図ることができる。
[第1の実施の形態]
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る情報処理システムを示す。この情報処理システム1は、ホスト装置10に光バス21によるインターフェース20を介して複数の記憶装置としてのメモリ装置50A,50Bを接続して構成されている。なお、インターフェース20に接続するメモリ装置の数は、2つに限定されず、3つ以上でも1つでもよい。
ホスト装置10は、図5に示したのと同様の構成を有しており、CPU11、バスコントローラ12、電気−光変換部13および光−電気変換部14を備える。
バスコントローラ12は、図5に示したのと同様の構成を有しており、DCバランス変換部121、パラレル−シリアル変換部122、エラー検知ビット付加部123、エラー検知・訂正部124、エラー検知ビット除去部125、シリアル−パラレル変換部126、およびDCバランス逆変換部127を備える。
電気−光変換部13は、例えば、半導体レーザー、LEDなどの発光素子と、この発光素子を駆動するドライバーとを備えて構成され、“1”、“0”からなる電気の2値信号を光の2値信号に変換する。
光-電気変換部14は、光の強度レベルを電気の2値信号に変換するもので、例えば、光を電流に変換するフォトダイオードと、このフォトダイオードによる微小電流を電気信号に変換し、増幅するアンプとを備えて構成されている。
インターフェース20は、光導波路、光ファイバ等により光データを双方向に伝送する光バ21と、光バス21とホスト装置10およびメモリ装置50A,50Bとの間で光伝送を行う図示しないコネクタとを備えて構成されている。インターフェース20は、例えば、光カプラ、光シートバス等の技術を用いて高速化することができる。なお、インターフェース20は、ホスト装置10から独立した構成にすることも、ホスト装置10に一体化した構成にすることも可能である。
メモリ装置50A,50Bは、同一構成であるので、ここではメモリ装置50Aについてのみ説明する。メモリ装置50Aは、図5に示した前記光−電気変換部31Aおよび電気−光変換部32Aのほか、前記光−電気変換部31Aおよび前記電気−光変換部32Aに接続されて外部とのデータ伝送およびデータの書込み/読出しを行うバス・メモリコントローラ51Aと、バス・メモリコントローラ51Aに接続されてデータを格納するとともにエラー訂正機能を持たない構成の汎用メモリ52Aとを備える。
バス・メモリコントローラ51Aは、前記光−電気変換部31Aと、前記電気−光変換部32Aと、光−電気変換部31Aからのデータおけるエラー検知に対して訂正を行う第1のエラーチェック部としてのエラー検知・訂正部511Aと、エラー検知・訂正部511Aからのデータをシリアルデータからパラレルデータに変換するシリアル−パラレル変換部512Aと、汎用メモリ52Aから読み出したデータに対してエラー検知があったときに訂正を行う第2のエラーチェック部としてのエラー検知・訂正部513Aと、エラー検知・訂正部513Aからのパラレルデータをシリアルデータに変換するパラレル−シリアル変換部514Aとを備える。
(情報処理システムの動作)
次に、情報処理システム1の動作を図1および図2を参照して説明する。図2は、図1の情報処理システムの信号処理の流れを示す。
(1)データ書込み動作
まず、ホスト装置10からメモリ装置50Aへデータを伝送する場合について説明する。この場合、CPU11は、DCバランス変換部121を制御し、元データ15に対して8B10BによりDCバランス変換の処理を実行し、パラレルデータ16を生成する。具体的には、0”と“1”の混合比率を50%に近づけたデータに変換する。
ついで、CPU11は、パラレル−シリアル変換部122を動作させ、高速駆動が可能な光信号と電気信号の信号差を調整するために、DCバランス変換部121からのパラレルデータ16をシリアルデータ17に変換する。
次に、CPU11は、エラー検知ビット付加部123を動作させ、シリアルデータ16にECC符号であるエラー訂正用ビット18を付加したデータ19を生成する。このデータ19の生成には、汎用的に使われているハミング符号を用いることができる。さらに、データ19にエラー訂正用ビット18の反転データを付加する。これで、DCバランスが保たれた状態になる。次に、データ19は、電気−光変換部13によって電気−光変換され、その光信号は、インターフェース20を介してメモリ装置50Aへ伝送される。
メモリ装置50Aでは、インターフェース20からのデータ19が、光−電気変換部31Aにより電気信号に変換される。バス・メモリコントローラ51Aは、光−電気変換部31Aからのデータを検査し、エラー発生に対してはエラー訂正を実施してデータ36を生成する。このデータ19は、シリアル−パラレル変換部512Aによってパラレルデータ44に変換された後、汎用メモリ52Aに格納される。
(2)データの読出し動作
次に、メモリ装置50Aの汎用メモリ52Aからデータを読出してホスト装置10へ伝送する手順を説明する。まず、ホスト装置10からの読出しの指示を受けたバス・メモリコントローラ51Aは、DCバランス変換され、エラー訂正用ビット18が付加されたままのデータ44を汎用メモリ52Aから読出し、バス・メモリコントローラ51Aのエラー検知・訂正部513Aに入力する。
エラー検知・訂正部513Aは、データ37を検査し、エラーが発生していれば、エラー訂正を実施する。このデータ37は、パラレル−シリアル変換部514Aによってシリアルデータ19に変換される。DCバランス調整がなされ、エラー訂正用ビット18が付加されたままのデータ19は、メモリ装置50Aからインターフェース20を介してホスト装置10へ伝送される。
ホスト装置10では、インターフェース20からのデータ19を光−電気変換部14で受信し、光信号を電気信号のデータ19に変換する。この変換されたデータ19は、バスコントローラ12のエラー検知・訂正部124に送られる。
データ19がメモリ装置50Aからホスト装置10へ伝送する過程でエラーが発生した場合、そのエラービット43に対してエラー検知・訂正部124により訂正し、データ19が生成される。ついで、エラー検知ビット除去部125によりデータ19からエラー訂正用ビット18が除去される。さらに、シリアル−パラレル変換部126によりパラレルデータ16に変換される。最後に、DCバランス逆変換部127によりDCバランス逆変換が施されて、元データ15に戻される。
なお、図2においては、ホスト装置10とメモリ装置50Aの間のデータ伝送を示したが、ホスト装置10とメモリ装置50Bの場合も同様である。
(第1の実施の形態の効果)
第1の実施の形態によれば、下記の効果を奏する。
(イ)メモリ装置50A,50B側でエラー訂正ビットの付加を行う必要がないため、伝送スループットを向上させることができる。
(ロ)従来の高価なエラー訂正機能付きメモリに代えてエラー訂正機能を有していない安価な汎用メモリ52A,52Bを使用できるため、メモリ装置50A,50Bの低価格化を図ることができる。
(ハ)光伝送におけるエラー訂正をメモリ装置50A,50Bのメモリ書込みの際にも実施するため、伝送品質の低下を防止することができる。
[第2の実施の形態]
図3は、本発明の第2の実施の形態に係る情報処理システムを示す。本実施の形態は、第1の実施の形態において、バス・メモリコントローラ51A,51Bからエラー検知・訂正部511A,511Bおよびエラー検知・訂正部513A,513Bを除去したものであり、その他の構成は第1の実施の形態と同様である。
次に、情報処理システム1の動作を図3および図4を参照して説明する。図4は、図3の情報処理システム1の信号処理の流れを示す。図4において、ホスト装置10におけるデータの送信処理は、図2に示した第1の実施の形態と同様であるので、説明を省略する。
メモリ装置50Aでは、インターフェース20からのデータ19を光−電気変換部31Aにより電気信号のデータに変換する。このデータ19は、さらにバス・メモリコントローラ51Aのシリアル−パラレル変換部512Aによりパラレルデータ44に変換される。ここで、ホスト装置10からメモリ装置50Aに至る伝送過程で、データ19にエラービット43によるエラーが発生していても、データ44は、そのまま汎用メモリ52Aに書込まれる。
次に、汎用メモリ52Aからデータ44を読出し、ホスト装置10へ伝送する場合について説明する。まず、DCバランス変換が実施され、エラー訂正用ビット18が付加されたままのデータ44が、バス・メモリコントローラ51Aによって汎用メモリ52Aから読み出される。このデータ44には、エラービット43による下りの伝送エラーが含まれている。
バス・メモリコントローラ51Aは、パラレルデータ44をパラレル−シリアル変換部514Aによってシリアルデータ19に変換する。このシリアルデータ19には、エラービット43が含まれたままになっている。エラービット43を含むデータ19は、電気−光変換部32Aによって光信号に変換された後、インターフェース20を介してホスト装置10へ伝送される。
ホスト装置10は、光−電気変換部14により電気信号のデータ19に変換された後、エラー検知・訂正部124によってデータ19が検査され、エラービット43を訂正したデータ19が生成される。さらに、エラー検知ビット除去部125によって、エラー訂正用ビット18がデータ19から除去される。ついで、シリアルデータ17がシリアル−パラレル変換部126によってパラレルデータ16に変換され、パラレルデータ16にDCバランス逆変換が施され、元データ15に戻される。
なお、図4では、ホスト装置10とメモリ装置50Aとの間のデータ伝送を示しているが、ホスト装置10とメモリ装置50Bの間のデータ伝送も同様である。
この第2の実施の形態によれば、第1の実施の形態と同様の効果が得られる他、エラー検知・訂正部511A,511B,513A,513Bが不要になるため、メモリ装置50A,50Bにおけるバス・メモリコントローラ51A,51Bの構成をさらに簡略にすることができる。
[他の実施の形態]
なお、本発明は、上記各実施の形態に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々な変形が可能である。例えば、上記実施の形態では、ホスト装置とメモリ装置との間の伝送について説明したが、ホスト装置とネットワーク装置のような双方向にデータ通信を行う装置間にも適用できる。また画像送信装置と画像受信装置等のように一方向に通信を行う他の装置間でもよい。また、上記実施の形態では、ホスト装置に複数のメモリ装置を接続した場合について説明したが、1つのメモリ装置でもよい。
本発明の第1の実施の形態に係る情報処理システムを示すブロック図である。 図1の情報処理システムの信号処理を示す説明図である。 本発明の第2の実施の形態に係る情報処理システムを示すブロック図である。 図3の情報処理システムの信号処理を示す説明図である。 従来の情報処理システムを示すブロック図である。 図5の情報処理システムの信号処理を示す説明図である。
符号の説明
1 情報処理システム
10 ホスト装置
12 バスコントローラ
13 電気−光変換部
14 光−電気変換部
15 元データ
16,17,19 データ
18 エラー訂正用ビット
20 インターフェース
21 光バス
30A,30B メモリ装置
31A,31B 光−電気変換部
32A,32B 電気−光変換部
33A,33B バスコントローラ
34A,34B エラー訂正機能付メモリ
35A,35B メモリコントローラ
41,44 データ
40,42 エラー訂正用ビット
43 エラービット
50A,50B メモリ装置
51A,51B バス・メモリコントローラ
52A,52B 汎用メモリ
100 情報処理システム
121 DCバランス変換部
122 パラレル−シリアル変換部
123 エラー検知ビット付加部
124 エラー検知・訂正部
125 エラー検知ビット除去部
126 シリアル−パラレル変換部
127 DCバランス逆変換部
511A,511B エラー検知・訂正部
512A,512B シリアル−パラレル変換部
513A,513B エラー検知・訂正部
514A,514B パラレル−シリアル変換部

Claims (5)

  1. ホスト装置と記憶装置との間で誤り訂正符号が付加されたデータをバスを介して伝送する情報処理システムにおいて、
    前記記憶装置は、前記データを記憶する記憶部を備え、前記バスから受け取るデータを前記誤り訂正符号が付加されたまま前記記憶部に対して書込みおよび読出しを行うことを特徴とする情報処理システム。
  2. 前記ホスト装置は、データにDCバランス変換を施すDCバランス変換部と、前記DCバランス変換が施されたデータに前記誤り訂正符号を付加して前記バスを介して前記記憶装置へ伝送する誤り検知ビット付加部と、前記記憶装置側からのデータに対して誤り検知および訂正を行う誤り検知・訂正部と、前記誤り検知・訂正部からのデータに対しDCバランス逆変換するDCバランス逆変換部とを備えたことを特徴とする請求項1に記載の情報処理システム。
  3. 前記記憶装置は、前記データを前記記憶部に対して書込みおよび読出しを行うメモリコントローラと、前記メモリコントローラと前記バスとの信号を相互に変換するバスコントローラと、前記バスから受け取るデータに対して誤り検知および訂正を行う第1の誤り検知・訂正部と、前記記憶部から読み出したデータに対して誤り検知および訂正を行う第2の誤り検知・訂正部とを備えたことを特徴とする請求項1または2に記載の情報処理システム。
  4. 前記ホスト装置および前記記憶装置は、パラレルデータをシリアライズして前記バスを介して伝送することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の情報処理システム。
  5. 前記バスは、光信号を用いてデータ伝送を行うことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の情報処理システム。
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