JP2007052451A - 背面投写型表示装置 - Google Patents

背面投写型表示装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2007052451A
JP2007052451A JP2006271640A JP2006271640A JP2007052451A JP 2007052451 A JP2007052451 A JP 2007052451A JP 2006271640 A JP2006271640 A JP 2006271640A JP 2006271640 A JP2006271640 A JP 2006271640A JP 2007052451 A JP2007052451 A JP 2007052451A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
screen
color
image light
display device
projection display
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2006271640A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuhiro Arai
一弘 新井
正一 ▼吉▲居
Shoichi Yoshii
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sanyo Electric Co Ltd filed Critical Sanyo Electric Co Ltd
Priority to JP2006271640A priority Critical patent/JP2007052451A/ja
Publication of JP2007052451A publication Critical patent/JP2007052451A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】スクリーンに対して斜下方めから投写される映像光の利用効率を向上させて高輝度化を図る背面投写型表示装置を提供することを目的とする。
【解決手段】スクリーン7に対して斜め下方から映像光を照射させる背面投写型表示装置において、映像光のうち少なくとも緑色成分をスクリーン7に対してP偏光とする。このことにより、スクリーン7に対する反射が低減する。
【選択図】図2

Description

本発明は、映像光をスクリーン裏面に斜めから投写してスクリーン前面から映像を観察する背面投写型表示装置に関する。
従来の背面投写型表示装置の一例を図9及び図10に示す。図9は、従来の背面投写型表示装置の概略構成を表す断面図、図10は、図9の背面投写型表示装置における投写ユニットの概略構成を表す上面図である。なお、以下の説明においては、矩形状のスクリーン170の幅方向をx軸、スクリーン170の高さ方向をy軸、スクリーン170に垂直な方向をz軸とする座標系を用いて説明する。
この背面投写型表示装置は、図9に示すように、筐体110内に投写ユニット120が配置されている。その投写ユニット120の光出射口に投写レンズ130が配置されている。筐体110内の背面には反射ミラー160が配置され、筐体110の前面には透過型の拡散スクリーン170が配置されている。そして、投写ユニット120から投写レンズ130を介して拡大投写された映像光は、反射ミラー160にて反射された後、拡散スクリーン170の裏面側から照射され、その拡散スクリーン170の表面側から映像が観察される。
また、投写ユニット120は、図10に示すように、ランプ121aとリフレクタ121bとからなる白色光源121を備え、この白色光源121から出射された白色光がダイクロイックミラー122、123にて3色の色に分離される。第1のダイクロイックミラー122はランプ121aから出射された白色光のうち、赤色成分の光(以下、赤色光と称する)を選択的に反射し、その他の色成分の光を透過する。第2のダイクロイックミラー123は緑色成分の光(以下、緑色光と称する)を選択的に反射する。第1のダイクロイックミラー122を透過した光のうち、緑色光は、第2のダイクロイックミラー123により選択的に反射され、緑用の液晶パネル127gに導かれる。第2のダイクロイックミラー123を透過した残りの青色成分の光(以下、青色光と称する)は、第2及び第3の反射ミラー125,126により、青色用の液晶パネル127bに導かれる。第1のダイクロイックミラー122にて反射された赤色光は、第1の反射ミラー124により赤色用の液晶パネル127rに導かれる。
各液晶パネル127r、127g、127bにて変調された各色光は、ダイクロイックプリズム128にて合成されて、投写レンズ130に向けて出射される。
このとき、各液晶パネル127r、127g、127bにて変調された各色光のダイクロイックプリズム128に対する入射方向は、ダイクロイックプリズム128の色再現性を考慮して設定されている。すなわち、ダイクロイックプリズム128により反射される光はS偏光、透過する光はP偏光にしている。
ここで、S偏光は、試料面に入射する光の電気ベクトルの振動方向が試料面の法線と光の進行方向である波面の法線とを含む面に垂直な直線偏光をいう。また、P偏光は、試料面に入射する光の電気ベクトルの振動方向が入射面(試料面に立てた法線と光の進行方向を含む面)内に含まれる直線偏光をいう。
具体的には、ダイクロイックプリズム128に入射された光のうち赤色光は接合面128xに対してS偏光に設定される。すなわち、x-z平面に垂直な偏光方向となる成分が接合面128xにて反射される。また、緑色光は接合面128x、128yに対してP偏光に設定される。すなわち、x-z平面に平行な偏光方向となる成分が接合面128x、128yを透過しする。更に、青色光は接合面128yに対してS偏光に設定される。すなわち、x-z平面に垂直な偏光方向となる成分が接合面128yにて反射されてる。このようにして、赤色光、緑色光及び青色光が色合成される。
そして、色合成された映像光は、投写レンズ130から反射ミラー160を介してスクリーン170の裏面側に照射される。
また、近年、このような構成の背面投写型表示装置の薄型化を図る目的で、スクリーン170に対して斜めから映像光を照射する装置が提案されている。そして、上述した投写ユニット120をこのような斜め投写に用いた場合、投写される映像光のスクリーン170に対する偏光方向は、ダイクロイックプリズム128に対する偏光方向とは
直交したものとなる。すなわち、赤色成分がP偏光、緑色成分がS偏光、青色成分がP偏光となっている。
ところで、スクリーン170に対して斜めから映像光を照射することは、空気中からアクリル樹脂に垂直入射からある入射角を有して光を入射させることになる。図6は、空気中からアクリル樹脂に入射する光の反射率特性を表すグラフである。図6に示すように、スクリーン170に対して斜めから映像光を照射する場合、スクリーン170に対してP偏光となる成分の光は、スクリーン170における反射率が低減されるに対し、スクリーン170に対してS偏光となる成分の光は、スクリーン170における反射率が増加する傾向がある。
また、図8に示すグラフは、人の比視感度特性を表している。人間の眼の比視感度は、この図8に示すように、緑色に対応する波長555nm付近において最も高くなっており、赤色光及び青色光と比較して緑色光を明るく感じる傾向がある。
このため、従来の投写ユニット120を用いて斜め投写を行うと、最も明るい緑色光のスクリーン170における反射率が高くなり、全体として輝度が低下してしまうだけでなく、反射光の映り込みによる画質低下を招いてしてしまうという問題があった。
ところで、スクリーン170に対して斜めから映像光を照射することは、空気中からアクリル樹脂に垂直入射からある入射角を有して光を入射させることになる。図6は、空気中からアクリル樹脂に入射する光の反射率特性を表すグラフである。図6に示すように、スクリーン170に対して斜めから映像光を照射する場合、スクリーン170に対してP偏光となる成分の光は、スクリーン170における反射率が低減されるに対し、スクリーン170に対してS偏光となる成分の光は、スクリーン170における反射率が増加する傾向がある。
また、図8に示すグラフは、人の比視感度特性を表している。人間の眼の比視感度は、この図8に示すように、緑色に対応する波長555nm付近において最も高くなっており、赤色光及び青色光と比較して緑色光を明るく感じる傾向がある。
このため、従来の投写ユニット120を用いて斜め投写を行うと、最も明るい緑色光のスクリーン170における反射率が高くなり、全体として輝度が低下してしまうだけでなく、反射光の映り込みによる画質低下を招いてしてしまうという問題があった。
本発明はこのような問題に鑑みてなされたものであり、スクリーンに対して斜めから投写される映像光の利用効率を向上させることにより高輝度化及び画質向上を図ることが可能な背面投写型表示装置を提供することを目的とする。
本発明は、光源ランプと、その光源ランプより発する光を複数の色成分に分離する色分離手段と、その分離手段にて分離された各色光について光学的な変調を行う複数の液晶パネルと、その液晶パネルにて変調された各色光を合成する色合成手段と、その色合成手段にて色合成された映像光をスクリーンに対し斜め上方または斜め下方から投写する投写手段とを備えた背面投写型表示装置であって、スクリーンに照射される映像光のうち少なくとも緑色成分の偏光方向が、スクリーンの垂直断面に対して平行となっていることを特徴とする。
スクリーンに対して斜め上方または斜め下方から映像光を投写する場合、スクリーンに入射する光の主光線とスクリーンの法線とのなす角度は、水平方向と比較して垂直方向の方が大きくなる。このため、映像光のうち人間の眼に対する比視感度の高い緑色成分の偏光方向を、スクリーンの垂直断面と平行とすることにより、映像光がスクリーン裏面に反射して失われる光量が低減される。
具体的には、色合成手段にて合成された映像光のうち少なくとも緑色成分の偏光方向を、スクリーンの垂直断面に対して平行とすべく調整する偏光方向調整手段を備えていることを特徴とする。
このような構成とすることにより、色合成手段にて合成された映像光の緑色成分がスクリーンの垂直断面に対して平行とならない場合には、偏光方向調整手段にてスクリーンの垂直断面に対して平行となるように調整される。
好ましくは、スクリーンに照射される映像光のうち全ての色成分の偏光方向が、スクリーンの垂直断面に対して平行となっていればよい。
具体的には、色合成手段にて合成された映像光のうちスクリーンの垂直断面に直交する偏光方向の色成分を、選択的にスクリーンの垂直断面に対して平行とすべく調整する偏光方向調整手段を備えていることを特徴とする。
このような構成とすることにより、色合成手段にて合成された映像光のうちスクリーンの垂直断面に直交する偏光方向の色成分が、選択的にスクリーンの垂直断面に対して平行となるように調整される。
また、本発明は、光源ランプと、その光源ランプより発する光を複数の色成分に分離する色分離手段と、その分離手段にて分離された各色光について光学的な変調を行う複数の液晶パネルと、その液晶パネルにて変調された各色光を合成する色合成手段と、その色合成手段にて色合成された映像光をスクリーンに対し斜め側方から投写する投写手段とを備えた背面投写型表示装置であって、スクリーンに照射される映像光のうち少なくとも緑色成分の偏光方向が、スクリーンの水平断面に対して平行となっていることを特徴とする。
スクリーンに対して斜め側方から映像光を投写する場合、スクリーンに入射する光の主光線とスクリーンの法線とのなす角度は、垂直方向と比較して水平方向の方が大きくなる。このため、映像光のうち人間の眼に対する比視感度の高い緑色成分の偏光方向を、スクリーンの水平断面と平行とすることにより、映像光がスクリーン裏面に反射して失われる光量が低減される。
具体的には、スクリーンに照射される映像光のうち少なくとも緑色成分の偏光方向を、スクリーンの水平断面に対して平行とすべく調整する偏光方向調整手段を備えていることを特徴とする。
このような構成とすることにより、色合成手段にて合成された映像光の緑色成分がスクリーンの水平断面に対して平行とならない場合には、偏光方向調整手段にてスクリーンの水平断面に対して平行となるように調整される。
好ましくは、スクリーンに照射される映像光のうち全ての色成分の偏光方向が、スクリーンの水平断面に対して平行となっていればよい。
具体的には、色合成手段にて合成された映像光のうちスクリーンの垂直断面に直交する偏光方向の色成分を、選択的にスクリーンの垂直断面に対して平行とすべく調整する偏光方向調整手段を備えていることを特徴とする。
このような構成とすることにより、色合成手段にて合成された映像光のうちスクリーンの水平断面に直交する偏光方向の色成分が、選択的にスクリーンの水平断面に対して平行となるように調整される。
また、本発明は、光源ランプと、その光源ランプより発する光を複数の色成分に分離する色分離手段と、その分離手段にて分離された各色光について光学的な変調を行う複数の液晶パネルと、その液晶パネルにて変調された各色光を合成する色合成手段と、その色合成手段にて色合成された映像光をスクリーンに対し斜め方向から投写する投写手段とを備えた背面投写型表示装置であって、スクリーンに照射される映像光のうち少なくとも緑色成分の偏光方向が、スクリーンに照射される映像光とスクリーンの法線とを含む平面に対して平行となっていることを特徴とする。
スクリーンに対して斜めから映像光を投写する場合、スクリーンに入射する光の主光線とスクリーンの法線とのなす角度は、スクリーンに照射される映像光とスクリーンの法線とを含む平面において最大となる。このため、映像光のうち人間の眼に対する比視感度の高い緑色成分の偏光方向を、スクリーンに照射される映像光とスクリーンの法線とを含む平面と平行とすることにより映像光がスクリーン裏面に反射して失われる光量が低減される。
具体的には、スクリーンに照射される映像光のうち少なくとも緑色成分の偏光方向を、スクリーンに照射される映像光とスクリーンの法線とを含む平面に対して平行とすべく調整する偏光方向調整手段を備えていることを特徴とする。
このような構成とすることにより、色合成手段にて合成された映像光の緑色成分がスクリーンに照射される映像光とスクリーンの法線とを含む平面に対して平行とならない場合には、偏光方向調整手段にてスクリーンに照射される映像光とスクリーンの法線とを含む平面に対して平行となるように調整される。
好ましくは、スクリーンに照射される映像光のうち全ての色成分の偏光方向が、スクリーンの水平断面に対して平行となっていればよい。
具体的には、色合成手段にて合成された映像光のうちスクリーンに照射される映像光とスクリーンの法線とを含む平面に直交する偏光方向の色成分を選択的に平面に対して平行とすべく調整する偏光方向調整手段を備えていることを特徴とする。
このような構成とすることにより、色合成手段にて合成された映像光のうちスクリーンに照射される映像光とスクリーンの法線とを含む平面に直交する偏光方向の色成分が、選択的にスクリーンに照射される映像光とスクリーンの法線とを含む平面に対して平行となるように調整される。
具体的には、偏光方向調整手段は、位相差板からなることを特徴とする。
また、投写手段は、レンズ作用を果たす複数の非球面ミラーを含むことを特徴とする。
また、本発明は、映像光をスクリーン裏面に対し斜め下方または斜め上方から照射し、スクリーン表面側から映像を観察する背面投写型表示装置において、スクリーン裏面の法線とそのスクリーン裏面に照射される映像光の主光線とのなす角度の最大値i-max及び最小値i-min、並びにスクリーンの垂直断面に対して平行な偏光方向を有する光の反射率特性においてスクリーン裏面に対する反射率が最小となる角度αが、i-min<α<i-maxを満たすことを特徴とする。
このような構成とすることにより、スクリーンの垂直断面に対して平行な偏光方向を有する光が、スクリーン裏面の法線に対して、最もスクリーンに対する反射率が低くなる角度αを含む範囲でスクリーン裏面に照射される。
また、スクリーン表面の法線とそのスクリーン表面に照射される映像光の主光線とのなす角度の最大値j-max及び最小値j-min、並びにスクリーンの垂直断面に対して平行な偏光方向を有する光の反射率特性においてスクリーン表面に対する反射率が最小となる角度βが、j-min<β<j-maxを満たすことを特徴とする。
このような構成とすることにより、スクリーンの垂直断面に対して平行な偏光方向を有する光が、スクリーン裏面の法線に対して、最もスクリーン裏面における反射率が低くなる角度βを含む範囲でスクリーン表面に照射される。
具体的には、スクリーンがフレネルレンズを含み、スクリーン表面がフレネルレンズにおける輪体状突起の傾斜面であることを特徴とする。
また、スクリーンに照射される映像光のうち少なくとも緑色成分の偏光方向が、スクリーンの垂直断面に対して平行となっていることを特徴とする。
映像光のうち人間の眼に対する比視感度の高い緑色成分の偏光方向を、スクリーンの垂直断面と平行とすることにより、映像光がスクリーン裏面に反射して失われる光量が低減される。
また、本発明は、映像光をスクリーン裏面に対し斜め側方から照射し、スクリーン表面側から映像を観察する背面投写型表示装置において、スクリーン裏面の法線とそのスクリーン裏面に照射される映像光の主光線とのなす角度の最大値i-max及び最小値i-min、並びにスクリーンの水平断面に対して平行な偏光方向を有する光の反射率特性においてスクリーン裏面に対する反射率が最小となる角度αが、i-min<α<i-maxを満たすことを特徴とする。
このような構成とすることにより、スクリーンの水平断面に対して平行な偏光方向を有する光が、スクリーン裏面の法線に対して、最もスクリーン裏面における反射率が低くなる角度αを含む範囲でスクリーン裏面に照射される。
また、クリーン表面の法線とそのスクリーン表面に照射される映像光の主光線とのなす角度の最大値j-max及び最小値j-min、並びにスクリーンの水平断面に対して平行な偏光方向を有する光の反射率特性においてスクリーン表面に対する反射率が最小となる角度βが、j-min<β<j-maxを満たすことを特徴とする。
このような構成とすることにより、スクリーンの水平断面に対して平行な偏光方向を有する光が、スクリーン裏面の法線に対して、最もスクリーン裏面における反射率が低くなる角度βを含む範囲でスクリーン表面に照射される。
具体的には、スクリーンがフレネルレンズを含み、スクリーン表面がフレネルレンズにおける輪体状突起の傾斜面であることを特徴とする。
また、スクリーンに照射される映像光のうち少なくとも緑色成分の偏光方向が、スクリーンの水平断面に対して平行となっていることを特徴とする。
映像光のうち人間の眼に対する比視感度の高い緑色成分の偏光方向を、スクリーンの水平断面と平行とすることにより、映像光がスクリーン裏面に反射して失われる光量が低減される。
また、本発明は、映像光をスクリーン裏面に対し斜めから照射し、スクリーン表面側から映像を観察する背面投写型表示装置において、スクリーン裏面の法線とそのスクリーン裏面に照射される映像光の主光線とのなす角度の最大値i-max及び最小値i-min、並びにスクリーン裏面に照射される映像光とスクリーン裏面の法線とを含む平面に対して平行な偏光方向を有する光の反射率特性においてスクリーン裏面に対する反射率が最小となる角度αが、i-min<α<i-maxを満たすことを特徴とする。
このような構成とすることにより、スクリーン裏面に照射される映像光とスクリーン裏面の法線とを含む平面に対して平行な偏光方向を有する光がスクリーン裏面の法線に対して、最もスクリーンに対する反射率が低くなる角度αを含む範囲でスクリーン裏面に照射される。
また、スクリーン表面の法線とそのスクリーン表面に照射される映像光の主光線とのなす角度の最大値j-max及び最小値j-min、並びにスクリーン表面に照射される映像光とスクリーン表面の法線とを含む平面に対して平行な偏光方向を有する光の反射率特性においてスクリーン表面に対する反射率が最小となる角度βが、j-min<β<j-maxを満たすことを特徴とする。
このような構成とすることにより、スクリーン表面に照射される映像光とスクリーン表面の法線とを含む平面に対して平行な偏光方向を有する光が、スクリーン表面の法線に対して、最もスクリーン表面における反射率が低くなる角度βを含む範囲でスクリーン表面に照射される。
具体的には、スクリーンがフレネルレンズを含み、スクリーン表面がフレネルレンズにおける輪体状突起の傾斜面であることを特徴とする。
また、スクリーンに照射される映像光のうち少なくとも緑色成分の偏光方向が、スクリーン裏面に照射される映像光とスクリーン裏面の法線とを含む平面に対して平行となっていることを特徴とする。
映像光のうち人間の眼に対する比視感度の高い緑色成分の偏光方向を、スクリーン表面に照射される映像光とスクリーン表面の法線とを含む平面と平行とすることにより、映像光がスクリーン裏面に反射して失われる光量が低減される。
本発明によれば、スクリーンに対して斜めから映像光を照射させる場合、少なくとも緑色成分をスクリーンに対してP偏光とすることにより、スクリーンにおける反射を低減することができ、高輝度化を図ることが可能となるだけでなく、スクリーンにおける反射光の映り込みによる2重像を低減することができ、画質向上を図ることが可能となる。
本発明の実施の形態における背面投写型表示について図面を参照しつつ以下に説明する。なお、以下の説明においては、矩形状のスクリーン7の幅方向をx軸、スクリーン7の高さ方向をy軸、スクリーン7に垂直な方向をz軸とする座標系を用いる。
本実施の形態において、図1及び図2は背面投写型表示装置の概略構成を表し、図1は断面図、図2は正面図である。また、図3及び図4は図1の背面投写型表示装置における投写ユニットの概略構成を表し、図3は上面図、図4は同側面図である。また、図5は図1の背面投写型表示装置におけるスクリーンの構成を表す拡大断面図である。図6は空気中からアクリル樹脂に入射する光の反射率特性を表すグラフ、図7はアクリル樹脂から空気中に入射する光の反射特性を表すグラフ、図8は人の比視感度特性を表すグラフである。
本実例における背面投写型表示装置は、図1に示すように、映像光を生成する投写ユニット2と、その映像光が投写されて像が形成されるスクリーン7と、投写ユニット2から出射された映像光をスクリーン7に導く第1ないし第4のミラー3〜6と、これらを一体に保持する筐体1とを備えている。
前記第1〜第3のミラー3〜5は、結像系を構成する。第1のミラー3は非球面の凹面形状をなし、第2及び第3のミラー4、5はそれぞれ非球面の凸面形状をなし、これら結像系の各ミラーの形状により映像光の非点収差やコマ収差などの収差が補正されるとともに、像が拡大される。そして、投写ユニット2から出射された映像光は、第1〜第3のミラー3〜5にて順次反射された後、筐体1の背面に配置された第4のミラー6に照射される。平板状の第4のミラー6に照射された映像光は、斜め下方から筐体1の前面開口部に配置されたスクリーン7の裏面に照射されて、像が形成される。
投写ユニット2は、図3に示すように、いわゆる三板式のものである。光源21は、リフレクタ21bとメタルハライドランプ21aとで構成され、光源21から出射された白色光がダイクロイックミラー22、23にて3色の色に分離される。第1のダイクロイックミラー22はメタルハライドランプ21aから出射された白色光のうち、赤色光を選択的に反射し、その他の色成分の光を透過する。また、第2のダイクロイックミラー23は緑色光を選択的に反射し、その他の色成分の光を透過する。
メタルハライドランプ21aから出射された白色光は、リフレクタ21aにて反射され、UV/IRフィルタ(図示省略)にて紫外線及び赤外線が除去された後、第1のダイクロイックミラー22に対して45度の角度で照射される。第1のダイクロイックミラー22にて反射された赤色光は、第1の反射ミラー24により赤色用の第1の液晶パネル27rに導かれる。第1のダイクロイックミラー122を透過した光は、第2のダイクロイックミラー23に対して45度の角度で照射される。第1のダイクロイックミラー122を透過した光のうち、緑色光は、第2のダイクロイックミラー123により選択的に反射され、緑用の第2の液晶パネル127gに導かれる。第2のダイクロイックミラー23を透過した残りの青色光は、第2及び第3の反射ミラー25,26により、青色用の第3の液晶パネル27bに導かれる。また、第2のダイクロイックミラー23を透過した青色光は、第2及び第3のミラー25、26にて順次反射された後、第3の液晶パネル27bに照射される。
赤色用の第1の液晶パネル27rに導かれた赤色光は、赤色の映像情報に応じた光学的な変調が施された後、色合成用のダイクロイックプリズム28の主面28rに入射される。また、緑色用の第2の液晶パネル27gに導かれた緑色光は、第2の液晶パネル27gで、緑色の映像情報に応じた光学的な変調が施された後、色合成用のダイクロイックプリズム28の主面28gに入射される。一方、青色用の第3の液晶パネル27bに導かれた青色光は、第3の液晶パネル27bで青色の映像情報に応じた光学的な変調が施された後、色合成用のダイクロイックプリズム28の主面28bに入射される。
そして、ダイクロイックプリズム28の主面28rから入射した赤色光のうち接合面28xに対してS偏光、すなわち、x-z平面に垂直な偏光方向となる成分が接合面28xにて反射される。また、ダイクロイックプリズム28の主面28gから入射した緑色光のうち接合面28x、28yに対してP偏光、すなわち、x-z平面に平行な偏光方向となる成分が接合面28x、28yを透過する。更に、ダイクロイックプリズム28の主面28bから入射した青色光のうち接合面28yに対してS偏光、すなわち、x-z平面に垂直な偏光方向となる成分が接合面28yにて反射される。
このように、各液晶パネル27r、27g、27bにて各色の色情報に応じて光学的な変調が施された各色光は、ダイクロイックプリズム28にて色合成される。色合成された映像光は、ダイクロイックプリズム28の主面28cから出射され、λ/2位相差板29にて偏光方向がそれぞれ90度回転されて、結像系にその光が与えられる。
ダイクロイックプリズム28の主面28cから出射される映像光は、赤色光が接合面28xに対してS偏光、緑色光が接合面28x、28yに対してP偏光、青色光が接合面28yに対してS偏光となっている。そして、λ/2位相差板29にて偏光方向がそれぞれ90度回転されて、赤色光が接合面28xに対してP偏光、緑色光が接合面28x、28yに対してS偏光、青色光が接合面28yに対してP偏光となる。
λ/2位相差板29を透過した映像光は、図1に示すように、結像系を構成する第1〜第3のミラー3〜5にて順次反射された後、筐体1の背面に配置された第4のミラー6に照射される。これら結像系の各ミラーの形状により映像光の非点収差やコマ収差などの収差が補正されるとともに、像が拡大される。
そして、平板状の第4のミラー6に照射された映像光は、斜め下方からスクリーン7の裏面に照射される。このとき、スクリーン7の裏面に照射される映像光は、赤色光がスクリーン7に対してS偏光、すなわち、y-z平面に垂直な偏光方向となる。また、緑色光がスクリーン7に対してP偏光、すなわち、y-z平面に平行な偏光方向となる。更に、青色光がスクリーン7に対してS偏光、すなわち、y-z平面に垂直な偏光方向となる。尚、このy-z平面は、スクリーン7の垂直断面に相当する。
スクリーン7は、図5に示すように、アクリル樹脂からなるフレネルレンズスクリーン71と、レンチキュラレンズスクリーン72とを備えており、第4のミラー6にて反射された映像光は、フレネルレンズスクリーン71の裏面71aに照射される。
このとき、フレネルレンズスクリーン71の裏面71aに対する法線Aと、そこに照射される映像光の主光線とのなす角度iは、フレネルレンズスクリーン71の上端コーナ部C1、C2(図1参照)において最大i-maxとなり、下端中央部C3(図1参照)において最小i-minとなる。ここでは、i-maxが58.27度、i-minが32.27度となるように、第1ないし第4のミラー3〜6が設計されている。
図6は、空気中からアクリル樹脂に入射する光の反射率特性を表すグラフである。ここで、空気の屈折率は1.00、アクリル樹脂の屈折率は1.492としている。スクリーン170に対して斜めから映像光を照射することは、空気中からアクリル樹脂にある入射角を有して光を入射させることになる。
ところで、空気中からフレネルレンズスクリーン71を構成するアクリル樹脂に照射される光の反射率は、図6に示すように、アクリル樹脂に照射される光とその光が照射される部分におけるアクリル樹脂の法線とのなす角度、すなわち入射角θ1に応じて変化する。同図において破線で示すように、アクリル樹脂に照射される光とその光が照射される部分におけるアクリル樹脂の法線とを含む平面に垂直な偏光方向の光の反射率特性Sは、角度θ1が大きくなるにつれて反射率が増加する傾向を示す。これに対し、実線で示すように、アクリル樹脂に照射される光とその光が照射される部分におけるアクリル樹脂の法線とを含む平面に平行な偏光方向の光の反射率特性Pは、角度θ1が極小値をとるαに近づくにつれて反射率が減少する傾向を示す。この極小値をとる角度αは、反射光のP成分が0になり反射光が完全な平面偏光となる角度であり、このような角度の入射角は偏光角と呼ばれている。この偏光角αは、境の両側の屈折率をn1、n2とすれば、次の数1に示すようになる。
Figure 2007052451
具体的には、空気中からアクリル樹脂に光を入射させる場合の角度αは上記式より略56度となる。
このため、フレネルレンズスクリーン71の裏面71aに照射される映像光のうち、スクリーン7に対してS偏光である赤色光及び青色光のフレネルレンズスクリーン71の裏面71aにおける反射率が、図6において破線で示すように、スクリーン7の法線Aと平行に照射される光の反射率よりも高くなり、光の利用効率が低下するものの、フレネルレンズスクリーン71の裏面71aに照射される映像光のうち、スクリーン7に対してP偏光である緑色光のフレネルレンズスクリーン71の裏面71aにおける反射率は、図6において実線で示すように、スクリーン7の法線Aと平行に照射される光の反射率よりも低くなり、光の利用効率が上昇する。
一般に、緑色光は、赤色光及び青色光と比較して、人の視覚における明るさに対して大きく影響することが知られている。すなわち、人の眼は、緑色に対応する波長555nmの光を最も明るく感じる(視感度が高い)ようになっている。緑色に対応する波長555nmに対する視感度を基準とする各波長域の視感度は図8に示すようになる。同図によれば、緑色に対する視感度を1とすると、赤色に対応する波長630nmの視感度は略0.265、青色に対応する波長470nmの視感度は略0.091となる。
このように、スクリーン7に対して斜めから映像光を照射させる場合、緑色光の視感度が赤色光及び青色光と比較して著しく高いため、赤色光及び青色光をスクリーン7に対してS偏光としたことによって低下する輝度より、緑色光をスクリーン7に対してP偏光としたことによって上昇する輝度の方を大きくすることができ、全体として高輝度化を図ることが可能となる。更に、この高輝度化に伴い、フレネルレンズスクリーン71の裏面71aにて反射される光量が減少し、反射光の映り込みによる2重像を減少させることができ、画質向上を図ることが可能となる。好ましくは、全ての色成分がスクリーン7に対してP偏光であればよい。
また、スクリーン7に照射される映像光の主光線とスクリーン7の法線Aとのなす角度iが下記数2を満たすように設定されているため、P偏光成分自体の光の利用効率を向上させることができ、更なる高輝度化を図ることが可能となる。
Figure 2007052451
次に、フレネルレンズスクリーン71の裏面71aを透過した映像光は、裏面71aにてスネルの法則に応じた角度k1で屈折した後、フレネルレンズスクリーン71の出射側に輪体状に形成された突起の傾斜面71bに照射される。
このとき、フレネルレンズスクリーン71の傾斜面71bに対する法線Bと、そこに照射される映像光の主光線とのなす角度jは、フレネルレンズスクリーン71の各突起の傾斜面71bにおいて、最大j-max、最小j-minの角度となるように傾斜面71bの角度が設定されている。ここでは、j-maxが38.36度、j-minが22.57度となるように、各傾斜面71bの傾斜角τが設定されている。
ところで、フレネルレンズ71を構成するアクリル樹脂から空気中に出射される光の反射率は、図7に示すように、アクリル樹脂内を進む光とその光が出射される部分におけるアクリル樹脂の法線とのなす角度θ2に応じて変化する。同図において破線で示すように、アクリル樹脂内を進む光とその光が出射される部分におけるアクリル樹脂の法線とを含む平面に垂直な偏光方向の光の反射率特性S´は、角度θ2が大きくなるにつれて反射率が増加する傾向を示す。これに対し、同図において実線で示すように、アクリル樹脂内を進む光とその光が出射される部分におけるアクリル樹脂の法線とを含む平面に平行な偏光方向の光の反射率特性P´は、角度θ2が極小値をとる偏光角βに近づくにつれて反射率が減少する傾向を示す。具体的にはアクリル樹脂中から空気中に光を出射する場合の角度βは、上記数1より略34度となる。
このため、フレネルレンズスクリーン71の出射側における輪体状突起の傾斜面71bに照射される映像光のうち、スクリーン7に対してS偏光である赤色光及び青色光の傾斜面71bにおける反射率が、図7において破線S´で示すように、傾斜面71bの法線Bと平行に照射される光の反射率よりも高くなり、光の利用効率が低下するものの、傾斜面71bに照射される映像光のうち、スクリーン7に対してP偏光である緑色光の傾斜面71bにおける反射率は、図7において実線P´で示すように、傾斜面71bの法線Bと平行に照射される光の反射率よりも低くなり、光の利用効率が上昇する。
従って、上述した空気中からフレネルレンズスクリーン71の裏面71aに映像光を照射する場合と同様に、赤色光及び青色光をスクリーン7に対してS偏光としたことによって低下する輝度より、緑色光をスクリーン7に対してP偏光としたことによって上昇する輝度の方を大きくすることができ、全体として高輝度化を図ることが可能となる。更に、フレネルレンズスクリーン71の傾斜面71bにおける反射光が減少するため、その反射光によって生じる2重像を低減することができ、画質向上を図ることが可能となる。好ましくは、全ての色成分がP偏光であればよい。
また、スクリーン7の傾斜面71bに照射される映像光の主光線と傾斜面71bの法線Bとのなす角度jが下記数3を満たすように設定されているため、P偏光成分自体の光の利用効率を向上させることができ、更なる高輝度化を図ることが可能となる。
Figure 2007052451
そして、フレネルレンズスクリーン7の傾斜面71bを透過した映像光は、傾斜面71bにてスネルの法則に応じた角度k2で屈折した後、レンチキュラレンズスクリーン72に照射され、その拡散作用により像が形成される。
なお、本実施の形態においては、スクリーン7の斜め下方から映像光を照射する場合について説明したが、スクリーン7の斜め側方から映像光を照射してもよい。この場合、緑色光がスクリーン7に対してP偏光、すなわち、x-z平面に平行な偏光方向となるように調整すればよい。
また、本実施の形態においては、緑色光の偏光方向を、y-z平面に対し平行となるように調整する場合について説明したが、好ましくは、映像光の主光線とその映像光が照射される部分における法線とを含む平面に対して平行となるように調整した方がよい。
また、本実施の形態においては、λ/2位相差板29を用いて、緑色光の偏光方向をスクリーン7に対してS偏光からP偏光となるように調整したが、緑色光の偏光方向を選択的にスクリーン7に対してS偏光からP偏光となるように調整する狭帯域位相差板を用いてもよい。この場合、赤色光及び青色光の偏光方向が変化しないため、全ての映像光がスクリーン7に対してP偏光となるように調整することが可能となる。
さらに、本実施の形態においては、結像系を第1〜第3のミラー3〜5で構成したが、レンズ系を用いたものにおいても同様の効果が得られることは言うまでもない。
図1は、本発明の一実施の形態における背面投写型表示装置の概略構成を表す断面図である。 図2は、同正面図である。 図3は、図1の背面投写型表示装置における投写ユニットの概略構成を表す上面図である。 図4は同側面図である。 図5は、図1の背面投写型表示装置におけるスクリーンの概略構成を示す一部拡大断面図である。 図6は、空気中からアクリル樹脂に入射する光の反射率特性を表すグラフである。 図7は、アクリル樹脂から空気中に出射する光の反射特性を表すグラフである。 図8は、人の比視感度特性を表すグラフである。 図9は、従来の背面投写型表示装置の概略構成を表す断面図である。 図10は、図9の背面投写型表示装置における投写ユニットの概略構成を表す上面図である。
符号の説明
1 筐体
2 投写ユニット
29 λ/2位相差板
3 第1の反射ミラー
4 第2の反射ミラー
5 第3の反射ミラー
6 第4の反射ミラー
7 スクリーン
71 フレネルレンズスクリーン
72 レンチキュラレンズスクリーン

Claims (29)

  1. 光源ランプと、この光源ランプより発する光を複数の色成分に分離する色分離手段と、この色分離手段にて分離された各色光について光学的な変調を行う複数の液晶パネルと、これら液晶パネルにて変調された各色光を合成する色合成手段と、この色合成手段にて色合成された映像光を前記スクリーンに対し斜め上方または斜め下方から投写する投写手段と、を備え、
    前記スクリーンに照射される映像光のうち少なくとも一つの色成分の偏光方向が、前記スクリーンの垂直断面に対して平行となっていることを特徴とする背面投写型表示装置。
  2. 前記少なくとも1つの色成分は緑色成分であることを特徴とする請求項1に記載の背面投写型表示装置。
  3. 前記色合成手段にて合成された映像光のうち少なくとも緑色成分の偏光方向を、前記スクリーンの垂直断面に対して平行とすべく調整する偏光方向調整手段を備えていることを特徴とする請求項2に記載の背面投写型表示装置。
  4. 前記スクリーンに照射される映像光のうち全ての色成分の偏光方向が、前記スクリーンの垂直断面に対して平行となっていることを特徴とする請求項1に記載の背面投写型表示装置。
  5. 前記色合成手段にて合成された映像光のうち前記スクリーンの垂直断面に直交する偏光方向の色成分を、選択的に前記スクリーンの垂直断面に対して平行とすべく調整する偏光方向調整手段を備えていることを特徴とする請求項4に記載の背面投写型表示装置。
  6. 前記スクリーン裏面の法線とこのスクリーン裏面に照射される映像光の主光線とのなす角度の最大値i-max及び最小値i-min、並びに前記スクリーンの垂直断面に対して平行な偏光方向を有する光の反射率特性において前記スクリーン裏面に対する反射率が最小となる角度αが、i-min<α<i-maxを満たすことを特徴とする請求項1に記載の背面投写型表示装置。
  7. 前記スクリーン表面の法線とこのスクリーン表面に照射される映像光の主光線とのなす角度の最大値j-max及び最小値j-min、並びに前記スクリーンの垂直断面に対して平行な偏光方向を有する光の反射率特性において前記スクリーン表面に対する反射率が最小となる角度βが、j-min<β<j-maxを満たすことを特徴とする請求項1に記載の背面投写型表示装置。
  8. 前記スクリーンがフレネルレンズを含み、前記スクリーン表面が前記フレネルレンズにおける輪体状突起の傾斜面であることを特徴とする請求項7に記載の背面投写型表示装置。
  9. 前記スクリーンに照射される映像光のうち少なくとも緑色成分の偏光方向が、前記スクリーンの垂直断面に対して平行となっていることを特徴とする請求項6に記載の背面投写型表示装置。
  10. 光源ランプと、この光源ランプより発する光を複数の色成分に分離する色分離手段と、この色分離手段にて分離された各色光について光学的な変調を行う複数の液晶パネルと、これら液晶パネルにて変調された各色光を合成する色合成手段と、この合成手段にて色合成された映像光を前記スクリーンに対し斜め側方から投写する投写手段とを備え、
    前記スクリーンに照射される映像光のうち少なくとも1つの色成分の偏光方向が、前記スクリーンの水平断面に対して平行となっていることを特徴とする背面投写型表示装置。
  11. 前記少なくとも1つの色成分は緑色成分であることを特徴とする請求項10に記載の背面投写型表示装置。
  12. 前記スクリーンに照射される映像光のうち少なくとも緑色成分の偏光方向を、前記スクリーンの水平断面に対して平行とすべく調整する偏光方向調整手段を備えていることを特徴とする請求項11に記載の背面投写型表示装置。
  13. 前記スクリーンに照射される映像光のうち全ての色成分の偏光方向が、前記スクリーンの水平断面に対して平行となっていることを特徴とする請求項10に記載の背面投写型表示装置。
  14. 前記色合成手段にて合成された映像光のうち前記スクリーンの垂直断面に直交する偏光方向の色成分を、選択的に前記スクリーンの垂直断面に対して平行とすべく調整する偏光方向調整手段を備えていることを特徴とする請求項13に記載の背面投写型表示装置。
  15. 前記スクリーン裏面の法線とこのスクリーン裏面に照射される映像光の主光線とのなす角度の最大値i-max及び最小値i-min、並びに前記スクリーンの水平断面に対して平行な偏光方向を有する光の反射率特性において前記スクリーン裏面に対する反射率が最小となる角度αが、i-min<α<i-maxを満たすことを特徴とする請求項10に記載の背面投写型表示装置。
  16. 前記スクリーン表面の法線とこのスクリーン表面に照射される映像光の主光線とのなす角度の最大値j-max及び最小値j-min、並びに前記スクリーンの水平断面に対して平行な偏光方向を有する光の反射率特性において前記スクリーン表面に対する反射率が最小となる角度βが、j-min<β<j-maxを満たすことを特徴とする請求項10に記載の背面投写型表示装置。
  17. 前記スクリーンがフレネルレンズを含み、前記スクリーン表面が前記フレネルレンズにおける輪体状突起の傾斜面であることを特徴とする請求項16に記載の背面投写型表示装置。
  18. 前記スクリーンに照射される映像光のうち少なくとも緑色成分の偏光方向が、前記スクリーンの水平断面に対して平行となっていることを特徴とする請求項15に記載の背面投写型表示装置。
  19. 光源ランプと、この光源ランプより発する光を複数の色成分に分離する色分離手段と、この色分離手段にて分離された各色光について光学的な変調を行う複数の液晶パネルと、これら液晶パネルにて変調された各色光を合成する色合成手段と、この色合成手段にて色合成された映像光を前記スクリーンに対し斜め方向から投写する投写手段と、を備え、
    前記スクリーンに照射される映像光のうち少なくとも1つの色成分の偏光方向が、前記スクリーンに照射される映像光と前記スクリーンの法線とを含む平面に対して平行となっていることを特徴とする背面投写型表示装置。
  20. 前記少なくとも1つの色成分は緑色成分であることを特徴とする請求項19に記載の背面投写型表示装置。
  21. 前記スクリーンに照射される映像光のうち少なくとも緑色成分の偏光方向を、前記スクリーンに照射される映像光と前記スクリーンの法線とを含む平面に対して平行とすべく調整する偏光方向調整手段を備えていることを特徴とする請求項20に記載の背面投写型表示装置。
  22. 前記スクリーンに照射される映像光のうち全ての色成分の偏光方向が、前記スクリーンの水平断面に対して平行となっていることを特徴とする請求項19に記載の背面投写型表示装置。
  23. 前記色合成手段にて合成された映像光のうち前記スクリーンに照射される映像光と前記スクリーンの法線とを含む平面に直交する偏光方向の色成分を選択的に前記平面に対して平行とすべく調整する偏光方向調整手段を備えていることを特徴とする請求項22に記載の背面投写型表示装置。
  24. 前記スクリーン裏面の法線とこのスクリーン裏面に照射される映像光の主光線とのなす角度の最大値i-max及び最小値i-min、並びに前記スクリーン裏面に照射される映像光と前記スクリーン裏面の法線とを含む平面に対して平行な偏光方向を有する光の反射率特性において前記スクリーン裏面に対する反射率が最小となる角度αが、i-min<α<i-maxを満たすことを特徴とする請求項19に記載の背面投写型表示装置。
  25. 前記スクリーン表面の法線とこのスクリーン表面に照射される映像光の主光線とのなす角度の最大値j-max及び最小値j-min、並びに前記スクリーン表面に照射される映像光と前記スクリーン表面の法線とを含む平面に対して平行な偏光方向を有する光の反射率特性において前記スクリーン表面に対する反射率が最小となる角度βが、j-min<β<j-maxを満たすことを特徴とする請求項19に記載の背面投写型表示装置。
  26. 前記スクリーンがフレネルレンズを含み、前記スクリーン表面が前記フレネルレンズにおける輪体状突起の傾斜面であることを特徴とする請求項19に記載の背面投写型表示装置。
  27. 前記スクリーンに照射される映像光のうち少なくとも緑色成分の偏光方向が、前記スクリーン裏面に照射される映像光と前記スクリーン裏面の法線とを含む平面に対して平行となっていることを特徴とする請求項19に記載の背面投写型表示装置。
  28. 前記偏光方向調整手段は、位相差板からなることを特徴とする請求項3、5、12、21、23のいずれかに記載の背面投写型表示装置。
  29. 前記投写手段は、レンズ作用を果たす複数の非球面ミラーを含むことを特徴とする請求項1、10、19のいずれかに記載の背面投写型表示装置。
JP2006271640A 1999-07-01 2006-10-03 背面投写型表示装置 Withdrawn JP2007052451A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006271640A JP2007052451A (ja) 1999-07-01 2006-10-03 背面投写型表示装置

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18789499 1999-07-01
JP18789399 1999-07-01
JP2006271640A JP2007052451A (ja) 1999-07-01 2006-10-03 背面投写型表示装置

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000196157A Division JP3895907B2 (ja) 1999-07-01 2000-06-29 背面投写型表示装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2007052451A true JP2007052451A (ja) 2007-03-01

Family

ID=37916893

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006271640A Withdrawn JP2007052451A (ja) 1999-07-01 2006-10-03 背面投写型表示装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2007052451A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009086078A (ja) * 2007-09-28 2009-04-23 Hitachi Ltd 投射型映像表示装置
JP2009116311A (ja) * 2007-10-16 2009-05-28 Sanyo Electric Co Ltd 投写型映像表示装置
US8861079B1 (en) 2013-05-29 2014-10-14 Commissariat à l'énergie atomique et aux énergies alternatives Rear projection display screen and device
EP2808734A1 (fr) * 2013-05-29 2014-12-03 Commissariat A L'energie Atomique Et Aux Energies Alternatives Ecran et dispositif d'affichage en rétroprojection

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009086078A (ja) * 2007-09-28 2009-04-23 Hitachi Ltd 投射型映像表示装置
JP2009116311A (ja) * 2007-10-16 2009-05-28 Sanyo Electric Co Ltd 投写型映像表示装置
US8861079B1 (en) 2013-05-29 2014-10-14 Commissariat à l'énergie atomique et aux énergies alternatives Rear projection display screen and device
EP2808734A1 (fr) * 2013-05-29 2014-12-03 Commissariat A L'energie Atomique Et Aux Energies Alternatives Ecran et dispositif d'affichage en rétroprojection
FR3006460A1 (fr) * 2013-05-29 2014-12-05 Commissariat Energie Atomique Ecran et dispositif d'affichage en retroprojection

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7329004B2 (en) Rear projection display device
JP3690006B2 (ja) 映像投射装置
JP5280628B2 (ja) 液晶ディスプレイのスクリーン用の背面照明系及び対応する表示デバイス
US6174060B1 (en) Projection-type display apparatus having polarized beam splitters and an illuminating device
JP4610262B2 (ja) 投写型画像表示装置
JP2007052451A (ja) 背面投写型表示装置
JPH11212022A (ja) 映像投射装置
JP2005031108A (ja) 投射型映像表示装置
JP3895907B2 (ja) 背面投写型表示装置
JP2001042461A (ja) 背面投写型表示装置
JP2004252489A (ja) 背面投写型表示装置
US7862180B2 (en) Optical system for image projection and image projection apparatus
JP5448348B2 (ja) 照明光学系及び画像投射装置
JP3640367B2 (ja) 液晶ビデオプロジェクタ
JP2879554B2 (ja) 投写型表示装置
JP3637931B2 (ja) プロジェクタ装置
JP3610804B2 (ja) 照明装置及び投写型表示装置
JPH0362086A (ja) 投写型カラー表示装置
JP2003107579A (ja) 液晶プロジェクタ装置
JP3625974B2 (ja) 液晶ビデオプロジェクタ
JPH10133147A (ja) 液晶プロジェクタ
JP3311724B2 (ja) 背面投写型表示装置
JP2610087B2 (ja) 照明光学系および投写型液晶表示装置
JP4311494B2 (ja) プロジェクタ
JP2001042427A (ja) 背面投写型表示装置

Legal Events

Date Code Title Description
RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20080118

RD13 Notification of appointment of power of sub attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7433

Effective date: 20080201

A761 Written withdrawal of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761

Effective date: 20090603