JP2007051801A - 熱交換器 - Google Patents

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雄一 藤川
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Abstract

【課題】 排出ドレンから再蒸発蒸気がモヤモヤと立ち昇ることを防止して、周辺環境へ悪影響を及ぼすことのない熱交換器を得ること。
【解決手段】 蒸気供給管2を接続した熱交換容器1の内部にコイル状の冷却流体管3を取り付ける。冷却流体管3は、上端を冷却流体供給管7と、下端を温水排出管8とそれぞれ接続する。温水排出管8の途中にエゼクタ5を配置する。エゼクタ5の吸引口12に管路4を介してドレン排出部9と接続する。
ドレン排出部9から排出されるドレンは、エゼクタ5に吸引されて温水排出管8から所定のドレン回収箇所へと回収されることにより、周辺環境へ廃棄されることがなく、悪影響を及ぼすことがない。
【選択図】 図1

Description

本発明は、各種蒸気使用装置で使用されて残った蒸気や、高温ドレンから発生した再蒸発蒸気などを、水などの冷却流体で熱交換して凝縮させることによって、モヤモヤと立ち込める蒸気を無くしたり、あるいは、冷却流体を熱交換して温度上昇した温水を別途使用して蒸気の保有熱を有効利用するものに関する。
従来の熱交換器は、熱交換容器に冷却流体を供給する冷却流体管にエゼクタを取り付けて、このエゼクタの吸引口を熱交換容器内の蒸気滞留箇所と連通したもので、エゼクタによって熱交換容器内の滞留蒸気を吸引することにより、熱交換容器内での蒸気の対流が促進され、熱伝達率を向上することができるものである。
上記従来の熱交換器では、熱交換容器で蒸気の凝縮したドレンを外部へ排出するドレン排出部から、比較的温度の高いドレンが排出されるために、その排出ドレンから再蒸発蒸気がモヤモヤと立ち昇ることによって周辺環境へ悪影響を及ぼす問題があった。
特開2004−53029号公報
解決しようとする課題は、排出ドレンから再蒸発蒸気がモヤモヤと立ち昇ることを防止して、周辺環境へ悪影響を及ぼすことのない熱交換器を得ることである。
本発明は、熱交換容器に蒸気と冷却流体を供給して、蒸気を冷却流体で熱交換することにより凝縮させるものにおいて、冷却流体管にエゼクタを取り付けて、当該エゼクタの吸引口を、熱交換容器で蒸気の凝縮したドレンを外部へ排出するドレン排出部と接続したものである。
本発明は、冷却流体管にエゼクタを取り付けて、当該エゼクタの吸引口を熱交換容器のドレン排出部と接続したことによって、ドレン排出部から排出されるドレンを、エゼクタで吸引することができ、従って、排出ドレンからモヤモヤと立ち昇る再蒸発蒸気を無くすことができる。
エゼクタとしては従来から使用されているものを用いることができ、ノズルと、吸引口を設けた吸引室、及び、ディフューザ部とで構成されるエゼクタを用いることができる。
図1において、熱交換容器1と、凝縮させるべく蒸気を供給する蒸気供給管2と、熱交換容器1内に配置した冷却流体管3、及び、冷却流体管3に接続したエゼクタ5とで熱交換器を構成する。
熱交換容器1内の中心部に円筒パイプ状で上下端開放状態の大気開放管6を設ける。大気開放管6の外周に、銅製長尺パイプをコイル状に形成した冷却流体管3を配置し、この冷却流体管3の上端に冷却流体供給管7を接続すると共に、下端はエゼクタ5を介在して温水排出管8と接続する。冷却流体供給管7から供給される冷却流体が、冷却流体管3とエゼクタ5を通って排出管8へと至るものである。冷却流体供給管7の途中を分岐して分岐バイバス管路14を排出管8と連通する。分岐バイパス管路14には、その開度を調節することのできるバルブ15を取り付ける。この分岐バイパス管路14から、エゼクタ5へ冷却流体を直接に供給することによって、エゼクタ5の吸引力を高めることができるものである。
大気開放管6の内部下方にオーバーフロー管9を配置する。オーバーフロー管9は鉛直直線状で上端11を大気開放管6内に開口する。本実施例においては、オーバーフロー管9がドレン排出部を構成する。ドレン排出部9の下端を管路4によってエゼクタ5の吸引口12と接続する。
冷却流体管3に接続したエゼクタ5は、図示しないノズルを内蔵した吸引口12とディフューザ13とで構成する。このエゼクタ5は、エゼクタ5内を冷却流体例えば冷却水が通過して吸引口12で吸引力を生じ、管路4を介してドレン排出部9からドレンを吸引するものである。
蒸気供給管2は、図示しない蒸気使用装置の出口側や再蒸発タンク等と接続して、凝縮すべく蒸気を熱交換容器1内に供給する。蒸気供給管2から熱交換容器1内へ供給される蒸気が、冷却流体管3で冷却されて凝縮しドレンとなって底部のドレン溜部10に滴下する。
冷却流体管3でドレン及び蒸気から熱を奪って温度上昇した冷却流体はエゼクタ5へ至り吸引口12で吸引力を生じ、管路4を介してドレン排出部9からドレンを吸引し、排出管8から所定のドレン回収箇所へと回収されることによって、ドレン排出部9から直接に外部へドレンが排出されることはなく、従って、ドレンの再蒸発に伴うモヤモヤとした再蒸発蒸気が周辺環境へ立ち昇ることがない。
ドレン溜部10のドレンは供給される蒸気の圧力により大気開放管6内を上昇して、オーバーフロー管9の上端11からエゼクタ5に吸引される。
本発明の熱交換器の実施例を示す構成図。
符号の説明
1 熱交換容器
2 蒸気供給管
3 冷却流体管
4 管路
5 エゼクタ
6 大気開放管
7 冷却流体供給管
8 温水排出管
9 ドレン排出部
12 吸引口
13 ディフューザ

Claims (1)

  1. 熱交換容器に蒸気と冷却流体を供給して、蒸気を冷却流体で熱交換することにより凝縮させるものにおいて、冷却流体管にエゼクタを取り付けて、当該エゼクタの吸引口を、熱交換容器で蒸気の凝縮したドレンを外部へ排出するドレン排出部と接続したことを特徴とする熱交換器。
JP2005236021A 2005-08-16 2005-08-16 熱交換器 Pending JP2007051801A (ja)

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