JP2007051558A - スクロール圧縮機 - Google Patents

スクロール圧縮機 Download PDF

Info

Publication number
JP2007051558A
JP2007051558A JP2005235749A JP2005235749A JP2007051558A JP 2007051558 A JP2007051558 A JP 2007051558A JP 2005235749 A JP2005235749 A JP 2005235749A JP 2005235749 A JP2005235749 A JP 2005235749A JP 2007051558 A JP2007051558 A JP 2007051558A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
scroll
oil
orbiting
end plate
orbiting scroll
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2005235749A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroyuki Kono
博之 河野
Noboru Iida
飯田  登
Daisuke Funakoshi
大輔 船越
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP2005235749A priority Critical patent/JP2007051558A/ja
Publication of JP2007051558A publication Critical patent/JP2007051558A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】本発明は、粘性損失による性能悪化や、摩耗等による信頼性低下が起こることなく、高効率で信頼性の高いスクロール圧縮機を提供することを目的とする。
【解決手段】本発明のスクロール圧縮機は、固定スクロール14の鏡板の旋回スクロール15の鏡板15aとの摺動面に、オイル保持空間32を形成し、旋回スクロール15の鏡板15aの外周包絡線の内側に配することにより、摺動面に供給されたオイルを保持し、高負荷運転条件でも摺動面の油膜を保持でき、粘性損失や摩耗を低減できる。
【選択図】図4

Description

本発明は固定スクロールと旋回スクロールとを噛み合わせて双方間に圧縮室を形成し、旋回スクロールの円軌道運動により圧縮室が外周部から中心部に容積を小さくしながら移動するのを利用して流体の吸入、圧縮、吐出を繰り返し行うスクロール圧縮機に関するものである。
従来、この種のスクロール圧縮機は、固定スクロール鏡板の旋回スクロール鏡板との摺動面に環状溝を形成している。(例えば、特許文献1参照)。
図6は、特許文献1に記載された従来のスクロール圧縮機の圧縮機構部縦断面図を示すものである。また、図7は、従来のスクロール圧縮機の固定スクロール平面図を示すものである。図に示すように、固定スクロール1と、旋回スクロール2と、主軸受部材3から構成され、固定スクロール1の鏡板の摺動面には環状の給油溝4を形成している。
特開平9−4576号公報
しかしながら、前記従来の構成では、固定スクロール鏡板の旋回スクロール鏡板との摺動面に環状の給油溝を形成し、給油溝の外周角部が旋回スクロール鏡板の外周角部より外側に位置するため、摺動面へ供給されたオイルが保持されにくく、高負荷運転条件では摺動面での油膜が薄くなり、オイルによる粘性損失の増大による性能悪化、または、更に油膜が薄くなると油膜切れによる摺動面の摩耗等による信頼性低下が起こるという課題を有していた。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、粘性損失による性能悪化や、摩耗等による信頼性低下が起こることなく、高効率で信頼性の高いスクロール圧縮機を提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明のスクロール圧縮機は、固定スクロールの鏡板の旋回スクロールとの摺動面に、旋回スクロールの鏡板の外周に臨まない位置にオイル保持空間を設けたものである。
これによって、摺動面に供給されたオイルはオイル保持空間に保持することができ、高負荷運転条件でも摺動面での油膜が保持することができる。
本発明のスクロール圧縮機は、固定スクロールと旋回スクロールとの摺動面に供給されたオイルを保持することができるため、高負荷運転条件でも摺動面の油膜が保持できるため、粘性損失の増大による性能悪化や、油膜切れによる摺動面の摩耗等による信頼性低下を抑えられる。
第1の発明は、密閉容器内に、圧縮機構部と電動機とオイル溜まりを配し、前記圧縮機構部は、鏡板に渦巻状のラップを有する固定スクロールと、この固定スクロールのラップに対向して噛み合うラップを有する旋回スクロールと、この旋回スクロールを前記固定ス
クロールとにより挟む位置に設けられた主軸受部材と、前記旋回スクロールの鏡板に設けられた旋回軸受部に嵌合し旋回スクロールを旋回運動させる旋回軸を有するクランクシャフトと、前記主軸受部材に設けられ前記クランクシャフトを軸支する主軸受部と、同じく前記主軸受部材に前記旋回スクロールの背面空間を高圧部と低圧部に仕切る仕切り手段を有し、前記オイル溜まりのオイルを前記クランクシャフトに軸方向に貫通する給油通路を通じて前記旋回軸上端の旋回軸受部空間に供給する給油機構を有し、前記旋回軸受部空間と前記仕切り手段の低圧側とを連通する給油経路を前記旋回スクロール鏡板内に設けた密閉型スクロール圧縮機において、前記固定スクロールの鏡板の前記旋回スクロールの鏡板との摺動面に、前記旋回スクロールが旋回運動を行っても前記旋回スクロールの鏡板の外周に臨まない位置にオイル保持空間を設けることで、摺動面に供給されたオイルを保持し、高負荷運転条件でも摺動面の油膜を保持でき、粘性損失による性能悪化や摩耗等による信頼性低下を抑えることができる。
第2の発明は、特に、第1の発明のオイル保持空間に前記旋回スクロールの前記背面空間の前記低圧部のオイルを供給することで、オイル保持空間は吐出圧と吸入圧の中間圧である低圧部のオイルで満たされ、旋回スクロールを固定スクロールとの摺動面から浮き上げようとする力が働き、摺動面の油膜が厚くなりオイルによる粘性損失を低減でき、性能悪化が抑えられる。また、油膜切れによる摩耗等も抑えることができる。
第3の発明は、特に、第1の発明のオイル保持空間に前記旋回スクロールの前記背面空間の前記高圧部のオイルを供給することで、オイル保持空間は吐出圧のオイルで満たされ、旋回スクロールを固定スクロールとの摺動面から浮き上げようとする力がより大きく、摺動面の油膜がより厚くなりオイルによる粘性損失をさらに低減でき、性能悪化が抑えられる。
第4の発明は、特に、第1〜3のいずれか1つの発明のオイル保持空間を円形の窪みとすることで、加工が容易になり生産性を向上することができる。
第5の発明は、特に、第4の発明のオイル保持空間を円形の独立した複数の窪みとすることで、オイル保持力を強くすることができ、高負荷運転条件でも摺動面の油膜を保持でき、粘性損失による性能悪化や摩耗等による信頼性低下を抑える効果が大きい。
第6の発明は、特に、第5の発明のオイル保持空間を前記固定スクロールの鏡板の前記旋回スクロールの鏡板との摺動面に全周にわたって配置したことで、旋回スクロールを固定スクロールとの摺動面から浮き上げようとする力が旋回スクロールに均一に働くため、摺動面の全周にわたって油膜が均一に保持され、旋回スクロールが不均一な力を受けて部分的に固定スクロールから引き離される転覆現象が起きることがないので、広範囲な運転条件で、安定的に運転ができ、冷媒の漏れや粘性損失による性能悪化や、摩耗等による信頼性低下を抑えることができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の第1の実施の形態におけるスクロール圧縮機の縦断面図を示すものである。また、図2は、本発明の第1の実施の形態における圧縮機構部の縦断面図を示すものである。
図1、図2において、密閉容器11内に溶接や焼き嵌めなどで固定した、クランクシャフト12の主軸受部材13と、この主軸受部材13上にボルト止めした固定スクロール1
4との間に、固定スクロール14と噛み合う旋回スクロール15を挟み込んでスクロール式の圧縮機構16を構成し、旋回スクロール15と主軸受部材13との間に旋回スクロール15の自転を防止して円軌道運動するように案内するオルダムリングなどによる自転防止機構17を設け、クランクシャフト12の上端にある旋回軸部12aを旋回スクロール15に設けた旋回軸受18に嵌合させている。固定スクロール14の外周部には冷媒ガスを吸入するための吸入室19が設けられ、密閉容器11外に通じた吸入パイプ20が嵌合されている。
クランクシャフト12の下端は密閉容器11の下部のオイル溜まり21に達して、密閉容器11内に溶接や焼き嵌めして固定された副軸受部材22により安定に回転できるように軸支されている。
電動機23は主軸受部材13と副軸受部材22との間に位置して、密閉容器11に溶接や焼き嵌めなどして固定された固定子23aと、クランクシャフト12の途中の外まわりに一体に結合された回転子23bとで構成され、回転子23bの上下端面の外周部分には、回転子23bおよびクランクシャフト12が安定して回転し、旋回スクロール15を安定して円軌道運動させるため、ピン24により止め付けられたバランスウェイト25a、25bが設けられている。
給油機構はクランクシャフト12の下端で駆動されるポンプ26によって構成され、オイル溜まり21内のオイルを供給するため、クランクシャフト12には軸方向に貫通している給油通路27を形成している。
旋回スクロール15外周部には背圧室28が固定スクロール14と主軸受部材13により形成され、旋回軸部12aと旋回スクロール15の間に形成される旋回軸受部空間29から半径方向に背圧室28まで貫通した給油経路30を旋回スクロール15の鏡板15a内に設けられている。
旋回スクロール15の鏡板15aの主軸受部材13側は主軸受部材13に配設した断面が矩形のシール材31により仕切られており、内側は高圧、外側は背圧室28となり背圧制御機構により吸入圧と吐出圧の中間圧となっている。
また、固定スクロール14の鏡板には、旋回スクロール15の鏡板15aとの摺動面に、オイル保持空間32が形成され、旋回スクロール15の鏡板15aの外周包絡線の内側に配されている。
旋回スクロール15の鏡板15aには背圧室28からオイル保持空間32へオイルを供給する連通路33を形成している。
以上のように構成されたスクロール圧縮機について、以下その動作、作用を説明する。
まず、電動機23によりクランクシャフト12が回転駆動されるに伴い、クランクシャフト12の上端にある旋回軸部12aが偏心駆動することにより旋回スクロール15を円軌道運動させ、これにより固定スクロール14と旋回スクロール15との間に形成している圧縮室34が外周側から中央部に移動しながら小さくなるのを利用して、密閉容器11外に通じた吸入パイプ20および固定スクロール14の外周部の吸入室19から冷媒ガスを吸入して圧縮していき、所定圧以上になった冷媒ガスは固定スクロール14の中央部の吐出口35からリード弁36を押し開いて容器内吐出室37に吐出させることを繰り返す。
吐出された冷媒ガスは、圧縮機構部16を貫通する吐出ガス通路38を通り回転子23b上部に到達し、回転子23bに貫通している回転子ガス通路39を通って密閉容器11の下部に導かれ、固定子23a外周に配した固定子ガス通路40、圧縮機構部16外周に配した圧縮機構部切り欠き41を通って密閉容器11の上部に到達し、吐出管42から密閉容器11外へ吐出される。
また、オイル溜まり21内のオイルはポンプ26によりクランクシャフト12を軸方向に貫通している給油通路27を通じて旋回軸受部空間29に供給される。供給されたオイルは2系統に分岐され、1系統は旋回軸受18と旋回軸部12aを潤滑し、主軸部12bと主軸受43を潤滑した後、主軸受部材13の下に滴下し、最終的にオイル溜まり21に回収される。
もう1系統は、旋回軸受部空間29と背圧室28との差圧により給油経路30を通って背圧室28に導かれる。背圧室28に導かれたオイルは旋回スクロール15の鏡板15aに形成した連通路33を通って固定スクロール14の鏡板の旋回スクロール15との摺動面に設けたオイル保持空間32に供給される。
オイル保持空間32は旋回スクロール15の鏡板15aの外周包絡線の内側に配されているため、オイル保持空間32に供給されたオイルは中間圧を保持し、それにより、旋回スクロール15は固定スクロール14の摺動面から浮き上がる力を受けることで、摺動面に形成された油膜の厚みが増加し、オイルによる粘性損失が低減し、油膜切れによる摩耗も抑えられる。
以上のように本実施の形態においては、固定スクロール14の鏡板の旋回スクロール15の鏡板15aとの摺動面に、オイル保持空間32を形成し、旋回スクロール15の鏡板15aの外周包絡線の内側に配し、オイル保持空間32に背圧室28からオイルを供給することで、オイル保持空間32に供給されたオイルは中間圧を保持し、それにより、旋回スクロール15は固定スクロール14の摺動面から浮き上がる力を受けることで、摺動面に形成された油膜の厚みが増加し、オイルによる粘性損失が低減し、性能悪化を抑えられる。また、油膜切れによる摩耗も抑えられ、信頼性低下も抑えられる。
(実施の形態2)
図3は、本発明の第2の実施の形態におけるスクロール圧縮機の縦断面図を示すものである。また、図4は、本発明の第2の実施の形態における圧縮機構部16の縦断面図を示すものである。
図3、図4において、密閉容器11内に溶接や焼き嵌めなどで固定した、クランクシャフト12の主軸受部材13と、この主軸受部材13上にボルト止めした固定スクロール14との間に、固定スクロール14と噛み合う旋回スクロール15を挟み込んでスクロール式の圧縮機構16を構成し、旋回スクロール15と主軸受部材13との間に旋回スクロール15の自転を防止して円軌道運動するように案内するオルダムリングなどによる自転防止機構17を設け、クランクシャフト12の上端にある旋回軸部12aを旋回スクロール15に設けた旋回軸受18に嵌合させている。固定スクロール14の外周部には冷媒ガスを吸入するための吸入室19が設けられ、密閉容器11外に通じた吸入パイプ20が嵌合されている。
クランクシャフト12の下端は密閉容器11の下部のオイル溜まり21に達して、密閉容器11内に溶接や焼き嵌めして固定された副軸受部材22により安定に回転できるように軸支されている。
電動機23は主軸受部材13と副軸受部材22との間に位置して、密閉容器11に溶接や焼き嵌めなどして固定された固定子23aと、クランクシャフト12の途中の外まわりに一体に結合された回転子23bとで構成され、回転子23bの上下端面の外周部分には、回転子23bおよびクランクシャフト12が安定して回転し、旋回スクロール15を安定して円軌道運動させるため、ピン24により止め付けられたバランスウェイト25a、25bが設けられている。
給油機構はクランクシャフト12の下端で駆動されるポンプ26によって構成され、オイル溜まり21内のオイルを供給するため、クランクシャフト12には軸方向に貫通している給油通路27を形成している。
旋回スクロール15外周部には背圧室28が固定スクロール14と主軸受部材13により形成され、旋回軸部12aと旋回スクロール15の間に形成される旋回軸受部空間29から半径方向に背圧室28まで貫通した給油経路30を旋回スクロール15の鏡板15a内に設けられている。
旋回スクロール15の鏡板15aの主軸受部材13側は主軸受部材13に配設した断面が矩形のシール材31により仕切られており、内側は高圧、外側は背圧室28となり背圧制御機構により吸入圧と吐出圧の中間圧となっている。
また、固定スクロール14の鏡板には、旋回スクロール15の鏡板15aとの摺動面に、オイル保持空間32が形成され、旋回スクロール15の鏡板15aの外周包絡線の内側に配されている。
旋回スクロール15の鏡板15aには旋回軸受部空間29からオイル保持空間32へオイルを供給する連通路33を形成している。
以上のように構成されたスクロール圧縮機について、以下その動作、作用を説明する。
まず、電動機23によりクランクシャフト12が回転駆動されるに伴い、クランクシャフト12の上端にある旋回軸部12aが偏心駆動することにより旋回スクロール15を円軌道運動させ、これにより固定スクロール14と旋回スクロール15との間に形成している圧縮室34が外周側から中央部に移動しながら小さくなるのを利用して、密閉容器11外に通じた吸入パイプ20および固定スクロール14の外周部の吸入室19から冷媒ガスを吸入して圧縮していき、所定圧以上になった冷媒ガスは固定スクロール14の中央部の吐出口35からリード弁36を押し開いて容器内吐出室37に吐出させることを繰り返す。
吐出された冷媒ガスは、圧縮機構部16を貫通する吐出ガス通路38を通り回転子23b上部に到達し、回転子23bに貫通している回転子ガス通路39を通って密閉容器11の下部に導かれ、固定子23a外周に配した固定子ガス通路40、圧縮機構部16外周に配した圧縮機構部切り欠き41を通って密閉容器11の上部に到達し、吐出管42から密閉容器11外へ吐出される。
また、オイル溜まり21内のオイルはポンプ26によりクランクシャフト12を軸方向に貫通している給油通路27を通じて旋回軸受部空間29に供給される。供給されたオイルは3系統に分岐され、1系統は旋回軸受18と旋回軸部12aを潤滑し、主軸部12bと主軸受43を潤滑した後、主軸受部材13の下に滴下し、最終的にオイル溜まり21に回収される。
もう1系統は、旋回軸受部空間29と背圧室28との差圧により給油経路30を通って背圧室28に導かれる。
もう1系統は、旋回スクロール15の鏡板15aに形成された連通路33を通って旋回軸受部空間29から固定スクロール14の鏡板の旋回スクロール15との摺動面に設けたオイル保持空間32に供給される。
オイル保持空間32は旋回スクロール15の鏡板15aの外周包絡線の内側に配されているため、オイル保持空間32に供給されたオイルは吐出圧を保持し、それにより、旋回スクロール15は固定スクロール14の摺動面から、より大きい浮き上がる力を受けることで、摺動面に形成された油膜の厚みがより増加し、オイルによる粘性損失がさらに低減し、油膜切れによる摩耗も抑えられる。
以上のように本実施の形態においては、固定スクロール14の鏡板の旋回スクロール15の鏡板15aとの摺動面に、オイル保持空間32を形成し、旋回スクロール15の鏡板15aの外周包絡線の内側に配し、オイル保持空間32に旋回軸受部空間29からオイルを供給することで、オイル保持空間32に供給されたオイルは吐出圧を保持し、それにより、旋回スクロール15は固定スクロール14の摺動面からより大きい浮き上がる力を受けることで、摺動面に形成された油膜の厚みがより増加し、オイルによる粘性損失がさらに低減し、性能悪化を抑えられる。また、油膜切れによる摩耗も抑えられ、信頼性低下も抑えられる。
また、図5のように本実施の形態のオイル保持空間32を円形の独立した複数の窪みとし、固定スクロール14の鏡板の旋回スクロール15の鏡板15aとの摺動面に全周にわたって配置することにより加工が容易で、オイルの保持力を強くすることができ、さらに、旋回スクロール15を固定スクロール14との摺動面から浮き上げようとする力が旋回スクロール15に均一に働くため、摺動面の全周にわたって油膜が均一に保持され、旋回スクロール15が不均一な力を受けて部分的に固定スクロール14から引き離される転覆現象が起きることがないので、広範囲な運転条件で、安定的に運転ができ、冷媒の漏れや粘性損失による性能悪化や、摩耗等による信頼性低下を抑えることができる。
以上のように、本発明にかかるスクロール圧縮機は、固定スクロールの鏡板の旋回スクロールの鏡板との摺動面に形成される油膜の厚みを増加できるため、オイルの粘性損失による性能悪化や油膜切れによる摩耗がないので、高効率で信頼性の高いスクロール圧縮機を提供することができる。さらに、製品であるルームエアコン等の空調機やヒートポンプ式給湯機として、より省エネで環境に優しい快適な製品とすることが可能である。
本発明の実施の形態1におけるスクロール圧縮機の縦断面図 本発明の実施の形態1におけるスクロール圧縮機の圧縮機構部の縦断面図 本発明の実施の形態2におけるスクロール圧縮機の縦断面図 本発明の実施の形態2におけるスクロール圧縮機の圧縮機構部の縦断面図 本発明の実施の形態2におけるスクロール圧縮機の固定スクロールの平面図 従来のスクロール圧縮機の圧縮機構部の縦断面図 従来のスクロール圧縮機の固定スクロールの平面図
符号の説明
11 密閉容器
12 クランクシャフト
12a 旋回軸部
12b 主軸部
13 主軸受部材
14 固定スクロール
15 旋回スクロール
15a 鏡板
16 圧縮機構
17 自転防止機構
18 旋回軸受
19 吸入室
20 吸入パイプ
21 オイル溜まり
22 副軸受部材
23 電動機
23a 固定子
23b 回転子
24 ピン
25a、25b バランスウェイト
26 ポンプ
27 給油通路
28 背圧室
29 旋回軸受部空間
30 給油経路
31 シール材
32 オイル保持空間
33 連通路
34 圧縮室
35 吐出口
36 リード弁
37 容器内吐出室
38 吐出ガス通路
39 回転子ガス通路
40 固定子ガス通路
41 圧縮機構部切り欠き
42 吐出管
43 主軸受

Claims (6)

  1. 密閉容器内に、圧縮機構部と電動機とオイル溜まりを配し、前記圧縮機構部は、鏡板に渦巻状のラップを有する固定スクロールと、この固定スクロールのラップに対向して噛み合うラップを有する旋回スクロールと、この旋回スクロールを前記固定スクロールとにより挟む位置に設けられた主軸受部材と、前記旋回スクロールの鏡板に設けられた旋回軸受部に嵌合し旋回スクロールを旋回運動させる旋回軸を有するクランクシャフトと、前記主軸受部材に設けられ前記クランクシャフトを軸支する主軸受部と、同じく前記主軸受部材に前記旋回スクロールの背面空間を高圧部と低圧部に仕切る仕切り手段を有し、前記オイル溜まりのオイルを前記クランクシャフトに軸方向に貫通する給油通路を通じて前記旋回軸上端の旋回軸受部空間に供給する給油機構を有し、前記旋回軸受部空間と前記仕切り手段の低圧側とを連通する給油経路を前記旋回スクロール鏡板内に設けた密閉型スクロール圧縮機において、前記固定スクロールの鏡板の前記旋回スクロールの鏡板との摺動面に、前記旋回スクロールが旋回運動を行っても前記旋回スクロールの鏡板の外周に臨まない位置にオイル保持空間を設けたことを特徴とするスクロール圧縮機。
  2. 前記オイル保持空間に、前記旋回スクロールの前記背面空間の前記低圧部のオイルを供給することを特徴とする請求項1に記載のスクロール圧縮機。
  3. 前記オイル保持空間に、前記旋回スクロールの前記背面空間の前記高圧部のオイルを供給することを特徴とする請求項1に記載のスクロール圧縮機。
  4. 前記オイル保持空間は、円形の窪みであることを特徴とする請求項1〜3に記載のスクロール圧縮機。
  5. 前記オイル保持空間は、円形の独立した複数の窪みであることを特徴とする請求項4に記載のスクロール圧縮機。
  6. 前記オイル保持空間を、前記固定スクロールの鏡板の前記旋回スクロールの鏡板との摺動面に全周にわたって配置したことを特徴とする請求項5に記載のスクロール圧縮機。
JP2005235749A 2005-08-16 2005-08-16 スクロール圧縮機 Pending JP2007051558A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005235749A JP2007051558A (ja) 2005-08-16 2005-08-16 スクロール圧縮機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005235749A JP2007051558A (ja) 2005-08-16 2005-08-16 スクロール圧縮機

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2007051558A true JP2007051558A (ja) 2007-03-01

Family

ID=37916171

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005235749A Pending JP2007051558A (ja) 2005-08-16 2005-08-16 スクロール圧縮機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2007051558A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2017188576A1 (ko) * 2016-04-26 2017-11-02 엘지전자 주식회사 스크롤 압축기
CN107435630A (zh) * 2016-05-27 2017-12-05 艾默生环境优化技术(苏州)有限公司 涡旋压缩机
CN107435630B (zh) * 2016-05-27 2019-07-16 艾默生环境优化技术(苏州)有限公司 涡旋压缩机

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07103150A (ja) * 1993-09-30 1995-04-18 Mitsubishi Heavy Ind Ltd スクロ−ル型流体機械
JP2005048666A (ja) * 2003-07-29 2005-02-24 Matsushita Electric Ind Co Ltd スクロール圧縮機

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07103150A (ja) * 1993-09-30 1995-04-18 Mitsubishi Heavy Ind Ltd スクロ−ル型流体機械
JP2005048666A (ja) * 2003-07-29 2005-02-24 Matsushita Electric Ind Co Ltd スクロール圧縮機

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2017188576A1 (ko) * 2016-04-26 2017-11-02 엘지전자 주식회사 스크롤 압축기
US10570899B2 (en) 2016-04-26 2020-02-25 Lg Electronics Inc. Scroll compressor having scroll with oil dimples
CN107435630A (zh) * 2016-05-27 2017-12-05 艾默生环境优化技术(苏州)有限公司 涡旋压缩机
CN107435630B (zh) * 2016-05-27 2019-07-16 艾默生环境优化技术(苏州)有限公司 涡旋压缩机

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5260608B2 (ja) スクロール圧縮機
JP2011236861A (ja) スクロール圧縮機
JP2009013882A (ja) スクロール圧縮機
JP4604968B2 (ja) スクロール圧縮機
JP2008121481A (ja) スクロール流体機械
JP2007051558A (ja) スクロール圧縮機
JP2006226246A (ja) スクロール圧縮機
JP2006336543A (ja) スクロール圧縮機
JP2008115767A (ja) スクロール圧縮機
JP2007132233A (ja) スクロール圧縮機
JP2010121577A (ja) スクロール圧縮機
JP5061462B2 (ja) スクロール圧縮機
JP2008121482A (ja) スクロール圧縮機
JP4961178B2 (ja) 密閉型スクロール圧縮機
JP5278228B2 (ja) スクロール圧縮機
JP2009228650A (ja) 密閉式スクロール圧縮機
WO2018051750A1 (ja) スクロール圧縮機
JP2006348902A (ja) スクロール圧縮機
JP2006077663A (ja) スクロール圧縮機
JP2006336541A (ja) スクロール圧縮機
JP5097369B2 (ja) 密閉型スクロール圧縮機
JP4301122B2 (ja) スクロール圧縮機
JP6972391B2 (ja) スクロール圧縮機
JP5849246B2 (ja) スクロール圧縮機
JP4301120B2 (ja) スクロール圧縮機

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080724

RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20091126

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100526

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100706

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20110201