JP2007050732A - グリップ取付構造 - Google Patents

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Fumiaki Iizuka
史明 飯塚
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Abstract

【課題】 グリップとピラートリムとの間の相対的な取付位置が多少ずれた場合や、グリップが使用によって多少変形した場合であっても、グリップとピラートリムとの合わせ部に隙間を生じることがなく、しかもグリップとピラートリムとの合わせ部におけるこれら両部材の外観に一体感(連続性)をもたせることができてその外観を良好にすることができるような車両のグリップ取付構造を提供する。
【解決手段】 ピラーインナパネル11とピラートリム2との間に衝撃吸収空間Sを設け、かつ、ピラートリム2に設けられた一対のグリップ取付穴12,13の周縁にピラーインナパネル11の側に入り込む傾斜面15,16を設けると共に、グリップ10に傾斜面15,16に当接する段部22,23を設ける。
【選択図】 図8

Description

本発明は、自動車などの車両のグリップ取付構造に関し、さらに詳しくは、車両のピラー部の車室内側を構成するピラーインナパネルに、ピラーインナパネルの車室内側を覆うピラートリムを取付け、ピラートリムに設けられた一対のグリップ取付穴にグリップの両端部を挿入してグリップの両端部をピラーインナパネルに取付けるようにした車両のグリップ取付構造に関する。
自動車のフロントピラー部やセンターピラー部などには、通常、乗降用のグリップ(アシスタントグリップ)が取付けられている(例えば、特開平4−297340号参照)。図13及び図14は、ピラー部の車室内側を構成するピラートリム50に覆われたピラーインナパネル(図示せず)にグリップ51を取付けるための従来のグリップ取付構造を示すものである。従来では、車外側に窪み、ピラーインナパネル(図示せず)に当接する一対のグリップ取付用凹部52,53をピラートリム50に設け、これらのグリップ取付用凹部52,53にグリップ51の両端部51a,51bを配置した状態の下で、グリップ取付用凹部52,53に設けられたグリップ取付座面54(図14参照)を挟んでグリップ51の両端部51a,51bをピラーインナパネル(図示せず)にボルト締めすることによって、グリップ51をピラートリム50に取付けるようにしている。なお、従来にあっては、グリップ51の材料として、通常、比較的安価な硬質材であるポリプロピレンが用いられている。
一方、図外のピラーインナパネルとピラートリム50との間には空間部Rが設けられるが、この空間部Rの断面深さ(図外のピラーインナパネルとピラートリム50との間の幅)は比較的浅く設定されているのが実状である。
特開平4−297340号公報
近年の車両にあっては、車両のピラーに衝撃吸収構造を備えるべく、ピラーインナパネル(車体パネル)とピラートリムとの間に断面深さの深い衝撃吸収空間を設けるようにしたものが多い。また、グリップも比較的に柔軟な材質のものが使用される傾向にあり、グリップ使用時にグリップに加わる比較的に大きな作用力を考慮して、グリップは剛性のあるピラーインナパネルに取付けられる。しかしながら、ピラートリムにて覆われたピラーインナパネル部分(車体部分)にグリップを取付ける場合には、ピラートリムとピラーインナパネルとの間に衝撃吸収空間が存在する関係上、グリップのピラーインナパネルへの取付位置と、グリップとピラートリムの合わせ位置とが離れることとなるため、乗員がグリップを握って使用する際にグリップが弾性変形すると、グリップとピラートリムとの合わせ部分に隙間が生じて、外観上好ましくない。また、比較的大きな力が加わった場合には、グリップが塑性変形し、グリップとピラートリムとの合わせ部分に隙間が生じてしまうおそれもある。
また、図13及び図14に示すような従来のグリップ取付構造では、グリップ51の握り心地が悪いといった不具合がある。すなわち、この従来のグリップ取付構造では、グリップ51の握り部51cとピラートリム50との間の距離L(図13参照)が短いため、グリップ51の握り部51cを握った際の握り具合が浅く、その使用時に手の甲や指がドア開口部のオープニングトリム(図示せず)やピラートリムに当たり、グリップ51の握り心地が悪い。また、ピラートリム50に対して、グリップ51が別体のものとしての外観を呈する構造であるため、グリップ51の別体感が強く、意匠的にも良いものとは言えないのが実状である。
本発明は、このような不具合を解消すべくなされたものであって、その目的は、グリップとピラートリムとの間の相対的な取付位置が多少ずれた場合や、グリップが使用によって多少変形した場合であっても、グリップとピラートリムとの合わせ部に隙間を生じることがなく、しかもグリップとピラートリムとの合わせ部におけるこれら両部材の外観に一体感(連続性)をもたせることができてその外観を良好にすることができるような車両のグリップ取付構造を提供することにある。
上述の目的を達成するために、本発明では、車両のピラー部の車室内側を構成するピラーインナパネルに、前記ピラーインナパネルの車室内側を覆うピラートリムを取付け、前記ピラートリムに設けられた一対のグリップ取付穴にグリップの両端部を挿入して前記グリップの両端部を前記ピラーインナパネルに取付けるようにした車両のグリップ取付構造において、前記ピラーインナパネルと前記ピラートリムとの間に衝撃吸収空間を設け、かつ、前記グリップ取付穴の周縁に前記ピラーインナパネルの側に入り込む傾斜面を設けると共に、前記グリップに前記傾斜面に当接する段部を設けるようにしている。
また、本発明では、前記傾斜面に連続して延び、かつ、先端が前記ピラーインナパネルに当接する縦壁を前記ピラートリムに設けるようにしている。
また、本発明では、前記グリップ取付穴に挿入される前記グリップの両端部の挿入部分の周りに突条を設け、前記突条を前記縦壁に軽圧入の状態で当接させるようにしている。
請求項1に記載の本発明は、ピラーインナパネルとピラートリムとの間に衝撃吸収空間を設け、かつ、グリップ取付穴の周縁にピラーインナパネルの側に入り込む傾斜面を設けると共に、グリップに傾斜面に当接する段部を設けるようにしたものであるから、傾斜面と段部との間の位置決め作用により、グリップとピラートリムとの合わせ部に隙間が生じないようにすることができる。すなわち、グリップとピラートリムとの間の相対的な取付位置が多少ずれた場合や、グリップが使用によって多少変形した場合であっても、グリップとピラートリムとの合わせ部に隙間が生じるのを防止できる。さらに、傾斜面と段部との間の位置決め作用により、グリップとピラートリムとの合わせ部におけるグリップの形状とピラートリムの形状の連続性を容易に確保できて、これら両部材の外観に一体感(連続性)をもたせることができ、ひいてはその外観を良好にすることができる。
また、請求項2に記載の本発明は、傾斜面に連続して延び、かつ、先端がピラーインナパネルに当接する縦壁をピラートリムに設けるようにしたものであるから、縦壁を設けることによってグリップ取付穴の剛性を向上させることができる。また、段部とピラーインナパネルでピラートリムの縦壁が挟みつけられるので、グリップの段部とピラートリムの傾斜面とが確実に当接し、これらの間に隙間を生じることがなくなり、良好な外観を得ることができる。
また、請求項3に記載の本発明は、グリップ取付穴に挿入されるグリップの両端部の挿入部分の周りに突条を設け、突条を縦壁に軽圧入の状態で当接させるようにしたものであるから、ピラートリムにグリップを組付ける際に、突条と縦壁との当接(軽圧入)によって、グリップがグリップ取付穴から抜け難くなり、特別な係合構造を設けることなく仮保持を行うことができる。また、ピラートリムにグリップを仮保持できるので、組付作業性の向上を図ることができる。さらに、グリップ取付穴とグリップとの位置決めが可能となり、グリップ取付穴のずれを防止できる。これにより、ピラートリム形状とグリップ形状との連続性を保つことができ、形状の一体感をだすことができて外観性の向上を図ることができる。
以下、本発明の一実施形態に係るグリップ取付構造について図1〜図12を参照して説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係るグリップ取付構造を備えた自動車1を示すものであって、同図において、2はフロントピラー部3の車室内側に取付けられるフロントピラートリム、4はセンターピラー部5の車室内側に取付けられるセンターピラートリム、6はリヤピラー部7の車室内側に取付けられるリヤピラートリム、8はバックピラー部9の車室内側に取付けられるバックピラートリムである。本実施形態では、フロントピラートリム部3に乗降用のグリップ10(ルーフ部分に設けられるグリップに比較して、より大きな力を受ける)を取付けるためのグリップ取付構造が適用されている。
上述のフロントピラートリム2は、図2及び図3に示すように、車両上下方向に長手状に延びる樹脂部材(材質は軟質のポリ塩化ビニル)から成り、フロントピラー部3の車室内側に取付けられている。すなわち、図4に示すように、フロントピラー部3の車室内側を構成するフロントピラーインナパネル11に、このフロントピラーインナパネル11の車室内側を覆うフロントピラートリム2が取付けられている。また、フロントピラートリム2に過大な衝撃力が加わる場合を考慮して、このフロントピラートリム2には、その車両後方側の一部分Pを図4に示す如く車室内部へ膨らませた形状にすることによって衝撃吸収空間(エネルギー吸収スペース)Sが設けられている。従って、フロントピラートリム2とフロントピラー部3(フロントピラーインナパネル11)との間の空間の断面深さは、前記一部分Pを膨らませるのに応じて、より深く設定されている。
そして、ほぼコ字形状のグリップ(アシスタントグリップ)10の両端部10a,10bが、フロントピラートリム2の上側箇所に設けられた上下一対のグリップ取付穴12,13(図2参照)に組付けられると共に、このフロントピラートリム2に組付けられたグリップ10が、フロントピラー部3の車室内側を構成するフロントピラーインナパネル11に、直接、ボルト締めにより取付けられている。具体的には、フロントピラートリム2の上方部分の上下2箇所に設けられた一対のグリップ取付穴12,13にグリップ10の両端部10a,10bが挿入された状態で組付けられ、それらの両端部10a,10bがフロントピラーインナパネル11に、直接、ボルト締めにより取付けられている。
また、互いに組合せられるフロントピラートリム2及びグリップ10の合わせ部の形状は、連続性を有する一体感のある見栄えの良いもの(外観の良いもの)となされている。まず、フロントピラートリム2の形状について述べると、既述のグリップ取付穴12,13の周囲部分α,βの形状は、図2,図3,及び図5(A)に示す如く、フロントピラートリム本体部2aから車室内側(グリップ10の両端部10a,10b側)に向けて山状に盛り上がる突出形状となされ、フロントピラートリム本体部2aに近づくほど太く(広く)形成されると共に、車室内側に突出するにつれてフロントピラートリム本体部2aの基本面に対して勾配が徐々に大きくなるように形成されている。そして、グリップ取付穴12,13の周縁には、図5(A),図7,及び図8に示す如く、フロントピラーインナパネル11の側に入り込む傾斜面15,16が設けられている。すなわち、前記周囲部分α,βの頂部から前記グリップ取付穴12,13までの環状部分γ,δは、所謂「すり鉢形状」となされており、フロントピラーインナパネル11の側に入り込む傾斜面15,16となされている。
また、図5(B),図6,図7,図8,及び図9に示すように、フロントピラートリム2には、既述の傾斜面15,16にそれぞれ連続して延び、かつ、組付状態の下で先端17a,18a(図8参照)がフロントピラーインナパネル11に当接する縦壁(縦壁状のリブ)17,18がそれぞれ設けられている。なお、これらの縦壁17,18は、図5(B),図6,及び図9に示すように、グリップ10の両端部10a,10bが挿入されるグリップ挿入部まわり(すなわち、グリップ取付穴12,13まわり)の全ての位置に形成されておらず、そのうちの一部分にだけ設けられている。これは、フロントピラートリム2の形状による成形型の抜き方向や構成の関係上、成形型の型構成を簡単にするためである。
また、図3,図5(A),及び図10に示すように、フロントピラートリム2の一対のグリップ取付穴12,13の間のフロントピラートリム部分ε、すなわち、グリップ10の握り部10cに対向するフロントピラートリム部分εは、フロントピラートリム本体部2aの基本面に対してフロントピラーインナパネル11の側へ窪んだ形状(抉られた形状)となされており、これにより、このフロントピラートリム部分εとグリップ10の握り部10cとの間の距離W(図10参照)が増大されて十分に大きく確保されている。
一方、グリップ10は、図3、図6,及び図10に示す如く、全体としてコ字形状に形成されている。そして、フロントピラートリム2のグリップ取付穴12,13に挿入されて組付けられるグリップ10の両端部10a,10bの外形形状は、図3に示すように、フロントピラートリム2へのグリップ10の組付完了状態の下で既述の周囲部分α,βの形状に対して滑らかに繋がるような一体感のある形状(連続性のある形状)となされている。具体的には、後述するグリップ10の段部22,23の外径が周囲部分α,βの頂部の大きさとほぼ同等に形成されると共に、握り部10cに近づくほど細く形成されている。これにより、フロントピラートリム2とグリップ10との合わせ部の外観性(意匠性)の向上が図られている。また、フロントピラートリム2のグリップ取付穴12,13に挿入されるグリップ10の両端部10a,10bには、図8及び図9に示すように、その挿入部分の周面部分に例えば2つの突条(当て形状部)19,20が一体成形により設けられている。なお、これらの突条19,20は、フロントピラートリム2の縦壁17,18に軽圧入の状態で当接させるためのものである。本実施形態にあっては、グリップ10は軟質材料(ポリ塩化ビニル)にて構成されていることと、縦壁17,18が全周に設けられていないので、上述の如き軽圧入を容易に行なうことが可能である。
また、上述のグリップ10の両端部10a,10bには、図7及び図8に示すように、既述のフロントピラートリム2の傾斜面15,16の車室内側に位置し、傾斜面15,16に当接される段部22,23が設けられている。つまり、グリップ10両端部10a,10bは、段部22,23によって、太い握り部10c側と比較的細い挿入部分とに分けられている。そして、前記傾斜面15,16に当接される段部22,23の当接部分には、これらの段部22,23に一体成形されて成るリップ(突起)24,25が設けられている。
さらに、図7及び図8に示すように、前記両端部10a,10bにボルト締め作業用孔26,27が設けられており、フロントピラーインナパネル11に当接する取付面28,29(図6,図7,図8,及び図9参照)に対向する箇所であってかつグリップ10の握り部10cの両側箇所に、ヒンジ部及び係合爪を有する開閉可能なキャップ30,31が配設されている。なお、これらのキャップ30,31は、ヒンジ部を介してグリップ10の本体に連結されており、このヒンジ部を中心に回動されるようになっている。グリップ取付後の通常時には、キャップ30,31は、図7及び図8に示すような閉蓋位置で係合爪がグリップ10の本体と係合することによって保持され、グリップ10の両端部10a,10b内の締付ボルト32,33を隠すように構成されている。また、グリップ10の内部には、グリップ10の剛性を確保するために芯金34が埋設されており、この芯金34の両端部が前記両端部10a,10bの取付面28,29に引き回され、かつ、ボルト挿通孔44,45が形成されてボルト締め用座面となされている。なお、芯金34の形状は、高い剛性が要求される取付面28,29の芯金部分よりも、車室内側に突出する握り部10cの芯金部分の方を弱い形状となるように細く設定されている。
かくして、グリップ10の取付けに当たっては、フロントピラー部3の車室内側に予め取付けられているフロントピラートリム2のグリップ取付穴12,13にグリップ10の両端部10a,10bを挿入して、グリップ10の段部22,23のリップ24,25をフロントピラートリム2の傾斜面15,16にそれぞれ当接させる一方、フロントピラートリム2の縦壁17,18の先端17a,18aをフロントピラーインナパネル11に当接させると共に、グリップ10の両端部10a,10bの取付面28,29をフロントピラーインナパネル11に当接させた状態にする(図7及び図8参照)。次いで、キャップ30,31を開き、車室内側から締付ボルト32,33をボルト締め作業用孔26,27に入れて取付面28,29のボルト挿通孔44,45に挿通して、フロントピラーインナパネル11に予め溶接結合された溶接ナット36,37にねじ込むことによって、グリップ10をフロントピラーインナパネル11に取付ける。
このような構成のグリップ取付構造によれば、前記傾斜面15,16は既述の如くすり鉢状になっているため、グリップ10の段部22,23のリップ24,25をフロントピラートリム2の傾斜面15,16にそれぞれ当接させるのに伴って、これらの傾斜面15,16とリップ24,25との位置決め作用によって、フロントピラートリム2に対するグリップ10の上下方向,前後方向,及び左右方向の位置決めを行うことができる。
なお、本実施形態においては、前記段部22,23のうち前記傾斜面15,16に当接する当接箇所にリップ24,25を形成するようにしている。グリップ10が軟質材料で形成されていることもあり、リップ24,25を設けることなく段部22,23のみでも傾斜面15,16に隙間なく当接変形させることも可能であるが、本実施形態のようにリップ24,25を設けることにより、傾斜面15,16への追従性(変形による当接性)を向上させることができ、これに伴って隙間を目立たなくすることが可能である。しかも、製品形状の精度や組付精度に注意を払う必要がなくなり、生産性の向上を図ることが可能となる。
また、本実施形態のグリップ取付構造によれば、グリップ10をフロントピラーインナパネル11に直に締付ボルト32,33及び溶接ナット36,37にて締付固定するようにしており、グリップ10とフロントピラーインナパネル11との間にフロントピラートリム2を挟み込まない構造にしているので、締付ボルト32,33による締付剛性を向上させることができる。また、間に挟み込むフロントピラートリム2に対するグリップ10の位置合わせが不要であり、その位置合わせ作業に手間取ることもなく、グリップ10をフロントピラートリム2に容易に組付けることができる。なお、グリップ10の取付けに際し、グリップ10とフロントピラーインナパネル11との間にフロントピラートリム2を挟み込んで固定するようにすると、グリップ取付穴の奥に底壁(締付けられる部分)を設ける必要があり、型の抜き方向の制約を受けて型構成が複雑になって成形性が悪くなるが、本実施形態のフロントピラートリム2には底壁を設けていないので、フロントピラートリム2の成形が容易になる。
また、フロントピラートリム2のグリップ取付穴12,13まわり(グリップ挿入部まわり)に設けた縦壁17,18をフロントピラーインナパネル11に当接(干渉)させるようにしているので、フロントピラートリム2をフロントピラーインナパネル11とグリップ10の段部22,23にて挟み込んで固定することができ、フロントピラートリム2の浮きやべかつきを防止できる。既述の傾斜面15,16と段部22,23とによる位置決め効果に加えた相乗効果で、フロントピラーインナパネル11に対するフロントピラートリム2の位置決め及び固定を確実に行なうことができる。また、縦壁17,18とフロントピラーインナパネル11との当接による位置決め効果により、フロントピラートリム2とグリップ10との間の見切り部において隙間を生じることが無く、上述のような3次元の複雑な合わせに対しても、見栄え良く設定することができる。また、グリップ10を使用する乗員の手がフロントピラートリム2に当たってフロントピラートリム2を押したとしても、フロントピラートリム2側がグリップ10の段部22,23から逃げない(離れる方向に移動しない)ので、フロントピラートリム2とグリップ10との合わせ部に隙間を生じるのを防止できる。
また、グリップ10にフロントピラートリム3へ軽圧入の状態で当接される突条19,20を設けたことにより、グリップ10と突条19,20との間に生じる当接力によってグリップ10を仮保持することができ、工場でのグリップ10の組付けの際に締付ボルト32,33の締付作業を行う前でもグリップ10がフロントピラートリム2から脱落するのを防ぐことができる。
また、フロントピラートリム2のグリップ取付穴12,13間のフロントピラートリム部分εを抉って、握りスペース(図10において示す距離W)を大きく確保することができ、車両乗降時における乗員の手の挿入性を良好にし得て乗員の手がフロントピラートリム2に当たるのを回避することができ、従ってグリップ10の使い勝手を良好にすることができる。なお、グリップ10側で十分に大きな握りスペースを確保しようとすると、グリップ10の寸法を大きくする必要があり、コスト・重量増を招くことなる上に、視界の妨げにもなるおそれがある。なお、フロントピラートリム2のグリップ取付穴12,13間のフロントピラートリム部分εについては、その室内側に存在する軟質材料から成るグリップ10にて衝撃吸収を行なうことができるため、その部分εに対する衝撃吸収性能の要求が少ない。そのため、このフロントピラートリム部分εに衝撃吸収空間はあまり必要がなく、従って上述のようにフロントピラートリム部分εを窪んだ形状にしても支障はない。
また、本実施形態に係るグリップ取付構造は、グリップ10の両端部10a,10bが取付けられるピラーインナパネルの取付座面の角度を適宜に変更して設定することにより、グリップ10を例えばフロントピラー部3及びセンターピラー部5の両方に共通して使用することが可能である(別物のブラケットなどは必要ない)。例えば、グリップ10をフロントピラーインナパネル11に取付ける場合には、図11(A)に示すような角度の取付座面38,39に設定することによりピラートリム2を比較的に大きなグリップ取付角度θ1(図12(A)参照)で取付けることができる一方、グリップ10をセンターピラーインナパネル40に取付ける場合には、図11(B)に示すような取付座面41,42を設定することにより比較的に小さなグリップ取付角度θ2(図12(B)参照)にすることができ(θ1>θ2)、それぞれのピラー部3,5での理想的なグリップの取付角度を得ることができる。
以上、本発明の一実施形態について述べたが、本発明はこの実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想に基づいて各種の変形及び変更が可能である。例えば、既述の実施形態では、グリップ10をフロントピラーインナパネル11に組付けてフロントインナパネル11に取付けるためのグリップ取付構造について述べたが、本発明は、グリップをセンターピラーインナパネルに組付けてセンターインナパネルに取付けるためのグリップ取付構造、グリップをリヤピラーインナパネルに組付けてリヤインナパネルに取付けるためのグリップ取付構造、グリップをバックピラーインナパネルに組付けてバックインナパネルに取付けるためのグリップ取付構造などにも適用し得ることは言う迄もない。
本発明の一実施形態に係るグリップ取付構造を備えた自動車の斜視図である。 フロントピラートリムの斜視図である。 フロントピラートリムにグリップが組付けられた状態を示す斜視図である。 図2におけるX−X線拡大断面図である。 フロントピラートリムのグリップ組付箇所を拡大して示す斜視図であって、図5(A)は、フロントピラートリムを表面側(車室内側)から見た斜視図であり、図5(B)は、フロントピラートリムを裏面側から見た斜視図である。 グリップの両端部をフロントピラートリムのグリップ取付穴に挿入した状態を示す斜視図である。 図6におけるY−Y線拡大断面図である。 図6におけるZ−Z線拡大断面図である。 グリップの両端部に設けられた突条を示す斜視図である。 グリップの握りスペースを示す正面図である。 図11(A)は、フロントピラーの取付座面を示す斜視図であり、図11(B)は、センターピラーの取付座面を示す斜視図である。 図12(A)は、フロントピラーインナパネルへのグリップの取付状態を説明するための説明図であり、図11(B)は、センターピラーインナパネルへのグリップの取付状態を説明するための説明図である。 従来のグリップ取付構造を示す斜視図である。 図13におけるK−K線拡大断面図である。
符号の説明
1 自動車
2 フロントピラートリム
2a フロントピラートリム本体部
10 グリップ(アシステントグリップ)
10a,10b 両端部
10c 握り部
11 フロントピラーインナパネル
12,13 グリップ取付穴
17,18 縦壁(縦壁状のリブ)
17a,18a 先端
19,20 突条
22,23 段部
24,25 リップ(突起)
28,29 取付面
32,33 締付ボルト
36,37 溶接ナット
40 センターピラーインナパネル
S 衝撃吸収空間

Claims (3)

  1. 車両のピラー部の車室内側を構成するピラーインナパネルに、前記ピラーインナパネルの車室内側を覆うピラートリムを取付け、前記ピラートリムに設けられた一対のグリップ取付穴にグリップの両端部を挿入して前記グリップの両端部を前記ピラーインナパネルに取付けるようにした車両のグリップ取付構造において、前記ピラーインナパネルと前記ピラートリムとの間に衝撃吸収空間を設け、かつ、前記グリップ取付穴の周縁に前記ピラーインナパネルの側に入り込む傾斜面を設けると共に、前記グリップに前記傾斜面に当接する段部を設けたことを特徴とするグリップ取付構造。
  2. 前記傾斜面に連続して延び、かつ、先端が前記ピラーインナパネルに当接する縦壁を前記ピラートリムに設けたことを特徴とする請求項1に記載のグリップ取付構造。
  3. 前記グリップ取付穴に挿入される前記グリップの両端部の挿入部分の周りに突条を設け、前記突条を前記縦壁に軽圧入の状態で当接させたことを特徴とする請求項2に記載のグリップ取付構造。
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