JP2007050160A - 健康用具 - Google Patents

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Abstract

【課題】 人体の健康増進や衛生に寄与しうる健康用具を提供する。
【解決手段】 人体に添わせる基体部と、この基体部の表面に設けられた導電性材料である導電性塗料3とを備えた健康用具1である。さらに健康用具1は、導電性塗料3に接続された導電線4と、この導電線4を介して導電性塗料3と接続された金属体5とを有する。この健康用具1により導電性塗料3を人体の近傍に配置することで抗菌作用又は生理機能の活性化作用を奏する。
【選択図】図1

Description

本発明は、人体の健康増進や衛生に寄与しうる健康用具に関するものである。
人体に装着して健康の増進を図ることのできるものとして、磁気を用いた健康用具が種々提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2004−208834号公報
健康増進や衛生は人体にとって常に問題となっている。たとえば、足裏、足指の根元、及び股間等は、むれやすく高湿度となりやすい上に、排泄物や分泌物(汗など)によって不潔となりやすいため、白癬菌や悪臭原因菌などの各種細菌が繁殖しやすい。また、肛門付近や足先付近は血流が滞りやすい部位であり、足先や股間近傍においては、異臭、水虫、痔疾患、便秘等で多くの人が悩んでいるのが実情である。血流の停滞は肩こりや冷え性をはじめ種々の健康上の問題を引き起こす原因となる。
一方、樹脂のバインダーに導電性粉末(黒鉛、カーボンブラック、金属粉末、導電性セラミックス等)を混合した導電性材料は、導電性が求められる様々な用途に用いられている。たとえば、導電性塗料は、電磁波障害を防止するためにコンピュータや携帯電話などの電子機器等のフレームや静電気防止用の靴などに塗布されている。しかしながら、この導電性材料が人体の健康や衛生に役立つということは全く知られていない。ところが、本発明者が導電性材料について鋭意研究を進めたところ、全く以外なことに、導電性材料が人体の健康上あるいは衛生上極めて有益な効果をもたらすことを見いだし、本発明に至った。
すなわち本発明は、導電性材料を用いることにより、人体の健康増進や衛生に寄与しうる健康用具を提供することを目的とする。
本発明の健康用具は、人体に添わせる基体部と、この基体部の表面に設けられた導電性材料とを備えた健康用具であって、前記導電性材料が人体の近傍に配置されることにより、抗菌作用又は生理機能の活性化作用を奏することを特徴とする健康用具である。
この健康用具は、導電性材料が人体に作用して、たとえば足裏の異臭防止等の抗菌作用や、痔疾患の改善などの生理機能の活性化作用を奏し、健康を増進する効果があることが判明した。
また、前記導電性材料を導電線を介して金属体と接続した状態とすると更に効果的であることも判った。
前記基体部は靴の中敷き又は靴下とされ、前記導電性材料がこれら中敷き又は靴下に塗布されている健康用具とすると、足裏の異臭防止などに効果があり、抗菌作用(除菌作用あるいは殺菌作用)が極めて顕著であることが判った。
また、前記基体部は人体の下腹部に添わせることのできる帯状部材である構成としてもよい。この健康用具を人体に装着しておくと、痔疾患改善、便秘改善或いは下痢の改善といった生理機能の改善に効果があることが判った。
また、前記基体部と前記導電性材料とで形成され先端側にいくにつれて徐々に太くなる部分を有する肛門挿入部と、この肛門挿入部の根元側に配置された鍔部とを有し、前記鍔部を肛門外側に当接させつつ前記肛門挿入部を肛門内に配置できる健康用具としてもよい。
この健康用具を肛門に装着しておくと、痔疾患の改善、便秘の改善、下痢の改善、排尿機能改善など、生理機能の活性化に効果があることが判明した。
導電性材料を設けた健康用具を身につけておくことにより、抗菌作用や生理機能の活性化作用が奏され、健康を増進させることができる。
以下に、本発明の実施形態を図面を参照しつつ説明する。
図1は、本発明の第一実施形態の健康用具である靴の中敷き型健康用具1を裏面側からみた平面図である。また、図2及び図3は、この靴の中敷き型健康用具1がブーツ10の中敷きとして使用されている状態を示す断面図であり、図2は、健康用具1をブーツ10に装着した場合の例を示す断面図、図3は図2のA−A線における断面図である。この健康用具1の裏側面(使用時における足裏側の面と反対の面)には、導電性材料としての導電性塗料が塗られている。
導電性塗料とは、導電性を有する塗料である。具体的には、アクリル、ビニル、エポキシ、アルキド、ポリウレタンなどのバインダー樹脂に導電性粒子を混合したものが一般的である。この導電性粒子の種類としては、金属(銀,銅,ニッケルなど)、銀メッキ銅、黒鉛、カーボンブラックなどが一般に用いられる。本発明に好適な導電性塗料の抵抗値は1〜10Ω程度であり、好ましくは10〜10Ωである。また塗料としては、油性(溶剤系)のものでもよく、水性のものでもよい。
健康用具1は、布や樹脂シートなどからなり人体の足型形状に近い輪郭形状を有する基材シート2と、その表面に塗布された導電性塗料3とを有している。導電性塗料3は、基材シート2の裏側面全面に塗布されており、基材シート2の表側面(使用時における足裏側の面)には塗布されていない。なお、本発明では、導電性塗料3が基材シート2の裏側面に塗布されていてもよく、表側面に塗布されていてもよく、裏側面と表側面の両面に塗布されていてもよい。
更に健康用具1は、導電性塗料3に接続された導電線4と、この導電線4を介して導電性塗料3と接続された金属体5とを有する。導電線4の一端部は、基材シート2の幅方向中央位置に配置されるとともに、基材シート2の長手方向略全長に亘って導電性塗料3と接触し、基材シート2のかかと側から外部に引き出されている。そして、導電線4の他端部は金属体5と接続している。導電性塗料3と金属体5との間における導電線4の長さは特に限定されないが、靴やブーツに装着した際に邪魔とならない程度の長さ(10cm〜50cm程度)とするのが好ましい。なお導電線4は、導電性塗料3と接触していればよい。よって導電線4は、導電性塗料3に固着させてもよく、また導電性塗料3に固着させずに靴の内部に置いて導電性塗料3と接触させておくだけでもよい。
金属体5は、導電性を有する金属からなる。金属であればその素材は特に限定されないが、鉄、ステンレス、銀、金、銅、ニッケル、白金など通常入手しやすい金属でよい。金属体5の形状は特に限定されず、星形等デザイン性のある形状でもよく、装飾品としても用いられる金属製のブローチやペンダントなども金属体5として好適である。また、金属体5の大きさも特に限定されず、持ち運びに支障のない程度の大きさのものがよい。また金属体5は、金属製のホックとされてもよい。この場合、オス(凸部材)であるホック第一部材とメス(凹部材)であるホック第二部材とからなるホック(図示省略)のいずれかの部材に導電線4を取り付けておく。このようにすると、金属体5の固定が容易となるので好ましい。例えばブーツの外皮11の内側と外側とからホックで外皮11を挟み込むようにして外皮11にホックを固定してもよい。この場合、外皮11に貫通孔を設けておき、ホックをこの貫通孔に貫通させつつ当該ホックで外皮11を挟み込むようにしてホックを外皮11に固定するのが好ましい。このようにすると、外皮11の内側に位置するホック第一部材と外皮11の外側に位置するホック第二部材とが接触して電気的に接続されるので、金属体5から外部への放電が円滑となる。なおホック第二部材は外皮11に固定してもよく、固定しなくてもよい。
健康用具1は、導電性塗料3の塗装された面(裏側面)を下側にしてブーツ10の内部に装着される。導電性塗料3と金属体5とをつなぐ導電線4は、ブーツ10の外皮(表皮)11と裏張り(裏地)12との間を通されている。これによりブーツ10を履いた際に導電線4が使用者の邪魔になることがない。導電線4は、ブーツ10のソール13側位置においてブーツ10の裏張り12を貫通してブーツ10の外皮(表皮)11と裏張り(裏地)12を経由し外皮11の外側に引き出されている。そして、外皮11の外側に引き出された導電線4の他端部に金属体5が接続されている。金属体5はブーツ10の外部に位置しているので、ブーツ10を履いた使用者の邪魔にならない。この健康用具1を装着することにより、使用者の足裏の異臭を抑制するのに極めて顕著な効果があることがテストにより判明した。テスト結果については後述するが、このテスト結果から、異臭の原因である細菌が健康用具1により死滅したか、又は健康用具1の存在により異臭の原因となる細菌が発生しない環境が創成されていることが分かる。
図4は第二実施形態の健康用具である靴下型健康用具6の全体図であり、図5はこの靴下型健康用具6の底面図であり、図6は図4のB−B断面における断面図である。この靴下型健康用具6は、布地よりなり通常靴下として市販されている構成を有する基体部としての布地部7と、この布地部7の底部(ソール部)及び側面部に塗布された導電性塗料3(図4において網目模様で示す)とを有している。図5及び図4に示すように、導電性塗料3の塗装範囲は、靴下型健康用具6のソール部6sの幅方向中央部分において同ソール部6sの長手方向略全長に亘っている。更に、導電性塗料3の塗装範囲は、布地部7の指先当接部分にも亘っている。本実施形態では、導電性塗料3は布地部7の外面に塗布されており、布地部7の内面には塗布されていない。
よって、靴下型健康用具6を着用(装着)した際、導電性塗料3は人体(足裏)に触れることがなく、履き心地のよい靴下型健康用具6となっている。なお、導電性塗料3は、布地部7の内面(人体の足裏の接触する側)に塗布してもよく、布地部7の外面に塗布してもよく、布地部7の内面と外面の両方に塗布してもよい。また、布地部7を5本指靴下(5本の足指をそれぞれ別個に覆う5つの足指挿入部を有するもの)としてもよい。この場合、各足指挿入部のそれぞれの底面及び側面に導電性塗料3が塗布されているのが好ましい。また足指挿入部相互間の対抗面に導電性塗料3が塗布されているのが好ましい。なぜなら、足指裏面や足指間は特に水虫が発生しやすい部位だからである。
導電線4の一端部は、布地部7のソール部6sの長手方向略全長に亘って導電性塗料3と接触している。靴下型健康用具6のかかと部において導電性塗料3から引き出された導電線4は、その他端部が金属体5と接続されている。靴下型健康用具6を人体に着用(装着)する際には、金属体5を靴の内部に配置してもよく、靴の外側に配置してもよい。ただし、後述する放電性の観点からは、靴の外部に配置したほうが空気に触れやすいので好ましい。
なお導電線4は、導電性塗料3と接触していればよい。よって導電線4は、導電性塗料3に固着させてもよく、また導電性塗料3に固着させずに靴の内部に置く等して導電性塗料3と接触させておくだけでもよい。
また靴の中敷き型健康用具1と同様、靴下型健康用具6においても、金属体5は金属製のホックとされてもよい。この場合、オス(凸部材)であるホック第一部材とメス(凹部材)であるホック第二部材とからなるホック(図示省略)のいずれかの部材に導電線4を取り付けておくと、金属体5の固定が容易となるので好ましい。
また例えば布地部7内側と外側とからホックで布地部7を挟み込むようにして布地部7にホックを固定してもよい。この場合、布地部7に貫通孔を設けておき、ホックをこの貫通孔に貫通させつつ当該ホックで布地部7を挟み込むようにしてホックを布地部7に固定するのが好ましい。このようにすると、布地部7の内側に位置するホック第一部材と布地部7の外側に位置するホック第二部材とが接触して電気的に接続されるので、金属体5から外部への放電が円滑となる。なおホック第二部材は布地部7に固定してもよく、固定しなくてもよい。
この靴下型健康用具6を着用して人体に装着すると、使用者の足裏の異臭を抑制するのに極めて顕著な効果があることがテストにより判明した。テスト結果については後述するが、このテスト結果から、異臭の原因である細菌が靴下型健康用具6により死滅したか、又は靴下型健康用具6の存在により異臭の原因となる細菌が発生しない環境が創成されていることが分かる。
図7は、本発明の第三実施形態である腹巻き型健康用具14に用いられている帯状部材8の全体図である。帯状部材8は、布や樹脂等よりなるシート状の基体部9と、この基体部9の一面(図7では表記されない側の面)の略全面に塗布された導電性塗料とを有している。帯状部材8は、帯長手方向及び帯幅方向の所定間隔おきに複数の貫通孔hを有している。この帯状部材8は、図8に示す着用補助具15により人体の下腹部を覆う状態で人体に装着(着用)することができる。
着用補助具15の内部に帯状部材8が挟み込まれて健康用具14が構成される。着用補助具15の帯長手方向長さは帯状部材8と略同一とされており、着用補助具15の帯幅は帯状部材8の帯幅の略2倍とされている。そして、着用補助具15の帯幅方向略中央位置で着用補助具15を折り畳んで(すなわち図8の破線16に沿って着用補助具15を谷折りにして)図9の状態として帯状部材8を挟み込む(図8の矢印参照)。着用補助具15の一面15aには、ボタン17と、このボタン17に適合するボタン穴18が設けられている。ボタン17の配置は、帯状部材8の貫通孔hの位置と対応している。またボタン穴18の配置もボタン17と対応しており、着用補助具15を折り畳んだ際にボタン17とボタン穴18とが一対一で対応してボタン掛けができるようになっている。帯状部材8を着用補助具15に装着する際には、先ず帯状部材8の貫通孔hのそれぞれに着用補助具15のボタン17のそれぞれを挿通し、次いで着用補助具15を上述のように折り畳み、この折り畳んだ状態でボタン17をボタン穴18に挿通させてボタン掛けを行う(このボタン掛け後の状態が図9である)。このようにして、帯状部材8が着用補助具15に挟み込まれた状態で固定され、図9に示す健康用具14が構成される。
着用補助具15の帯幅方向一端縁部には、帯長手方向に沿ってベルト部19が設けられている。このベルト部19の両端部は面ファスナーとされており、ベルトの役割を果たすことができる。よって、このベルト部19を身体の腰部に巻き付けて固定することで、健康用具14を人体の下腹部を覆うように(腹巻きのように)固定できる。健康用具14は、腹巻きのように人体の全周を覆ってもよいが、例えば人体の半周だけを覆うものでもよい。上記のように帯状部材8を装着した健康用具14を人体の下腹部に装着することで、帯状部材8の導電性塗料3が人体の股間近傍に配される。
なお、上記の着用補助具15では、帯状部材8を挟み込んで固定する固定手段としてボタン17(及びボタン穴18)を用いたが、この固定手段はボタンに限定されず、例えばホックなどでもよい。
なお、帯状部材8の基体部9の貫通孔h設置位置には、帯幅方向に沿って芯材20が埋め込まれている(図7参照)。この芯材20は、基体部9の素材(布等)よりも剛性の高い(コシの強い)素材よりなる。そして、この芯材20が基体部9の帯幅方向略全長に亘って延在しているので、帯状部材8に皺が発生して帯状部材8の帯幅が狭くなることが抑制されている。
帯状部材8あるいは導電性塗料3は、パンツ、トランクス、又はシャツなどの下着に取り付けることもできる。第四実施形態の下着装着型健康用具23は、股間を含む下半身に着用する下着(パンツやトランクス等)に導電性塗料3を設けた例である。図11(a)に示すように、綿等の生地からなる市販の下半身用下着25の所定位置にボタン17を取り付け、このボタン17により、上述した帯状部材8(図7参照)を装着している。すなわち、下半身用下着25のボタン17を帯状部材8の貫通孔hの位置に対応させて配置し、このボタン17を帯状部材8の貫通孔hに挿通することにより、下半身用下着25に帯状部材8を装着している。
また、この本健康用具23では、帯状部材8の装着をより確実とし且つ帯状部材8の外側を覆うカバー部材26が装着されている。このカバー部材26は、帯状部材8と略同形状の帯状部27と、この帯状部27の帯幅方向一端部において帯長手方向に沿って設けられたベルト部19と、帯状部27に設けられたボタン穴18とを有している。帯状部27のボタン穴18の配置は帯状部材8の貫通孔hと同様に下半身用下着25のボタン17の配置に対応している。そして、帯状部材8が装着された状態の下半身用下着25の外側からカバー部材26が装着されている。カバー部材26は、帯状部材8の貫通孔hを通過した下半身用下着25をボタン17をカバー部材26のボタン穴18に挿通することにより帯状部材8の外側に装着されている。図11(b)は、帯状部材8及びカバー部材26が装着されてなる健康用具23の全体図である。帯状部材8は、カバー部材26により覆われるとともに、下半身用下着25とカバー部材26とで挟まれた状態となる。カバー部材26のベルト部19を人体の腰部に巻き付けて固定することにより、下腹部への帯状部材8の固定がより一層確実となる。
なお、下半身用下着25に対する帯状部材8の取り付け位置は限定されず、使用者の患部位置や効果の違いによって適宜調整すればよい。例えば、図11(c)に示すように、下半身用下着25の上部J(人体の腰部近傍)に装着しても良く、下半身用下着25の下部K(人体の肛門近傍又は生殖器官近傍)に装着してもよく、下半身用下着25の上下方向略中央位置Mに装着してもよい。また、上記健康用具23ではボタン17によって帯状部材8やカバー部材26を下半身用下着25に装着したが、ホックや面ファスナー等によって装着してもよい。
導電性塗料3を人体の股間近傍に配置して装着可能な上記健康用具14や健康用具23を人体に装着すると、装着者の痔疾患や便秘を改善するのに極めて顕著な効果があることがテストにより判明した。テスト結果については後述する。更に健康用具14や健康用具23は、人体の排尿機能の改善や精力増強にも顕著な効果があることが判明した。これらの効果から、健康用具14や健康用具23の装着により痔疾患の原因となる細菌が死滅したか又は痔疾患の原因となる細菌が発生しない環境が創成されたことが分かる。また、痔疾患、便秘、及び排尿機能等に効果があったことから、健康用具14や健康用具23は、人体の血行を促進する等により人体の生体機能に良好な影響を与えたことが分かる。
図12は、本発明の第五実施形態である健康用具30の全体図である。この健康用具30は、肛門挿入型の健康用具である。この健康用具30は、上述した第一〜第四実施形態と異なり導電性塗料3が人体gに直接触れた状態で装着されている。この健康用具30は、先端部31aが根元部31bよりも太くなるように構成された肛門挿入部31と、肛門挿入部31の根元部31bに隣接して設けられた鍔部32と、その一端部が肛門挿入部31と電気的に接続してなる導電線4と、導電線4の他端部と接続してなる金属体5とを有している。
肛門挿入部31は、基体部としての軸体33及びナット34と、これら軸体33及びナット34の上に設けられた導電性塗料3とからなる。軸体33及びナット34は金属よりなる。軸体33はボルトの軸部のようなねじ構造(ねじ山)を有しており、ナット34と累合できるようになっている。この軸体33の長手方向は肛門挿入部31の長手方向と一致し、軸体33に累合したナット34は、この軸体33の先端部側に配置されている。そして、これら軸体33及びナット34が導電性塗料3で覆われている。ナット34を軸体33の先端部側に配置することで、肛門挿入部31の形状が先太り形状とされている。なお、基体部は軸体33及びナット34に限られず、肛門挿入部31の形状を先太り形状とすることができればよい。
鍔部32は、肛門挿入部31の長手方向に直交する方向に延びてなる板状部材である。この鍔部32は、肛門挿入部31の根元部31bよりも太くされている。導電線4は軸体33と接続されているため、導電性塗料3と導電線4とは電気的に接続されている。導電線4は鍔部32を貫通して肛門挿入部31から引き出され、肛門挿入部31と金属体5とを接続している。
図12の二点鎖線は人体gのお尻の部分の断面図を示している。健康用具30は、図12に示すように人体gの肛門g2に装着して用いられる。具体的には、肛門挿入部31の先端部31aを肛門g2の内部に挿入し、且つ鍔部32を肛門g2の外側に当接させた状態とする。肛門挿入部31の先端部31aは根元部31bよりも太いので、一旦肛門内部に挿入された肛門挿入部31は肛門g2から脱落しにくい構造となっている。また鍔部32により肛門挿入部31が体内に入り込んでしまうことが防止されている。よってこの肛門挿入型の健康用具30は肛門g2に安定的に留まって装着される。なお、特に好ましい健康用具30のサイズは、肛門挿入部31の長手方向長さが15〜25mm程度、先端部31aの太さ(先端部31aの断面横断長さの最大値)が4〜8mm程度、根元部31bの太さが1〜3mm程度、鍔部32の太さ(鍔部32を円板状部材とする場合はその直径)は8〜20mm程度である。
なお、金属体5には、下着等の衣服やベルト等に設けた係合部材と係合しうるようにしておくのが好ましい。導電線4及び金属体5が垂れ下がった状態とすると健康用具30を装着した人体gが違和感を感じる場合があるからである。例えば、人体gが着用している下着に磁石を係合部材として取り付けておくとともに、金属体5を磁性体よりなる金属(鉄等)としておき、健康用具30の装着中において上記係合部材(磁石)に金属体5を付けておく等とするのがよい。係合部材の配置としては、装着状態において人体gの腰部近傍となるのが好ましい。
上記のような肛門挿入型の健康用具30を装着すると、装着者の痔疾患や便秘を改善するのに極めて顕著な効果があることがテストにより判明した。テスト結果については後述する。更に健康用具30は、人体の排尿機能の改善や精力増強にも顕著な効果があることが判明した。これらの効果から、健康用具30の装着により痔疾患の原因となる細菌が死滅したか、又は痔疾患の原因となる細菌が発生しない環境が創成されていることが分かる。また、痔疾患、便秘、及び排尿機能等に効果があったことから、健康用具30は、人体の血行を促進する等により人体の生体機能に良好な影響を与えたことが分かる。
図14は、上記健康用具30の変形例である肛門挿入型の健康用具40を示す図である。肛門挿入部41は、基体部と導電性物質とが一体となったものである。具体的には、肛門挿入部41はゴムと導電性粉末(カーボンや金属の粉末など)とを混合してなる導電性材料を成形したものである。また鍔部42も肛門挿入部41とともに導電性材料で一体成形されている。肛門挿入部41は、軸体41bと、この軸体41bの長手方向3箇所に設けられ軸体41bに直交する方向に拡がる面状部41aと、前記肛門挿入部41と電気的に接続された導電線4及び金属体5とを有している。肛門挿入部41は軟質なゴムよりなるから柔らかく、肛門g2への負担が少ない。面状部41aは傘状の部材とされ、肛門挿入部41を肛門から外れにくくするのに寄与している。面状部41aは、肛門挿入部41の根元側(鍔部42側)には比較的曲がりやすくされ、肛門挿入部41の先端側には比較的曲がりにくくされている。よって、肛門挿入部41の肛門内からの脱落を効果的に抑制できる。面状部41aの数は1つ又は2つでもよく、4つ以上でもよい。面状部41aは、軸体41bと一体でもよい。また面状部41aは、軸体41bとは別体とされ、着脱可能とされていてもよい。
図15は、更に別の肛門挿入型の健康用具50を示している。
この場合の健康用具50は、ほぼ球形(図15(a)の場合)又はほぼ長円柱形(図15(b)の場合)の肛門挿入部51と、この挿入部51に一端が電気的に接続された導電線4と、この導電線4の他端に接続された金属体5とから構成されている。肛門挿入部51はゴムと導電性粉末(カーボンや金属の粉末など)とを混合してなる導電性材料よりなり、肛門の内部に保持できる程度の大きさに成形されている。
この図15に示す健康用具50では、鍔部がなく肛門挿入部51を全体的に肛門に挿入するようになっているので、当該挿入部51を肛門内の比較的奥の部分に保持させることができる。
このように本発明の導電性材料は、導電性を有していれば良く、導電性塗料の他、導電性樹脂、導電性ゴム、導電性エラストマー、導電性繊維、金属繊維、金属箔、等いかなるものであってもよい。例えば、樹脂やゴム等に導電性粒子を混合した導電性材料は、成形が容易であるから好適に用いられる。この導電性粒子の種類としては、上述したように金属(金、銀,銅,ニッケルなど)、銀メッキ銅、黒鉛、カーボンブラックなどを用いることが出来る。また、図14や図15に示す肛門挿入部41,51のように、基体部と導電性材料とが区別なく一体に形成されていてもよい。
次に、本発明の効果を裏付ける根拠となる電圧測定結果を示す。
図13(a)に示すように、図4に示す靴下型健康用具6を履いた状態で、靴下型健康用具6の導電性塗料3と人体g(例えば人体gの手又は首など)との間の電圧を電圧計21により測定したところ、0.8V〜1.0Vの電圧(定常電圧)が観測され、導電性塗料3側の方がプラス、人体g側のほうがマイナスであった。またこのとき、電圧計21を当てた瞬間の初期電圧は、定常的に観測される定常電圧よりも0.1〜0.2V程度高くなった。つまり、例えば定常電圧が1.0Vの場合、電圧計21を当てた瞬間の初期電圧は1.1V程度であり、その後5秒〜10秒程度の間に徐々に電圧が低下していき、最終的には定常電圧の1.0Vとなった。その後電圧計21を当て続けても電圧は低下せず、上記定常電圧が永続的に観測された。また、靴下型健康用具6から導電線4及び金属体5を取り除いた状態で上記と同様に電圧を測定したところ、定常電圧は0.4V〜0.6Vであった。
一方、靴下型健康用具6ではなく、靴下型健康用具6の基体部である布地部7のみからなる靴下(すなわち導電性塗料3を有しない通常の靴下)を履いて布地部7のソール部分と人体gとの間の電圧を測定したところ、0.1V以下であった。つまり、導電性塗料3の有無によって測定される電圧は大きく異なっており、導電性塗料3を設けることによって電圧は顕著に増加した。
更に、図9に示す実施形態(腹巻き型の健康用具)や図11(b)に示す実施形態(下着装着型の健康用具)において同様の実験をした結果、やはり上記と同じ電圧が観測された。
上述した電圧測定結果より、以下のような状態が発生していると考えられる。
(1)導電性塗料3を人体gの近傍に設けると導電性塗料3と人体gとの間に比較的高い電圧が発生していることが分かる。
(2)上記初期電圧は定常電圧よりも若干高いことから、導電性塗料3とその近傍で導電性塗料3に対向する人体gの表面(図13(b)における足裏g1)とでコンデンサーのような状態が形成されていると考えられる。つまり、導電性材料である導電性塗料3によって人体g内の電荷が導電性塗料3近傍に集電されるとともに、導電性塗料3及び人体gの表面とが互いに逆の電荷で帯電することにより蓄電されている。電圧計を当てるとこの蓄電された電荷が電圧計内を流れて放電し、これにより初期電圧から定常電圧への電圧低下が発生したと考えられる。
(3)上記のような比較的高い値の定常電圧が観測されたことから、人体g内に蓄積された電荷が導電性材料を通じて人体gの外部に放電されていると考えられる。人体g内の電荷は、導電性材料によって導電性材料の近傍に集電されて人体g外部に放電されている。
上述したコンデンサー状態は、人体と導電性材料との間に絶縁体(たとえば布地部7)が介在したことにより発生したものと判断できる。この場合、絶縁体(たとえば布地部7)は誘電体となっている。そして、誘電体となる基体部の片面に人体が接しており、基体部の反対面に導電性材料を設けることによりコンデンサーのような構造が形成されている。よって、人体の起電力により、導電性材料と、この導電性材料の近傍の人体表面とに電荷が集まる。
静電気を防止して人体に蓄積された静電気を大地に放出(アース)するための導電性を有する履物や中敷きなどは公知であり、これらは例えば半導体工場等で用いられている(例えば、特開平6−277102号公報参照)。これらの静電気防止用の履物等と同様、上述した靴下型健康用具6や健康用具1についても、靴を履かずに使用すれば、人体に蓄積された静電気を足裏g1に集電して大地に放出する役割を果たすと考えられる。しかし、靴下型健康用具6や健康用具1は靴等の履物と共に用いられるのが通例であり、靴下型健康用具6や健康用具1と大地との間には絶縁体の靴底が介在している。よって、人体からの導電性塗料3を経由した放電が大地へのものであると考えることはできない。更に、上述した定常電圧は、靴下型健康用具6を大地から離した状態で測定されたものである。更に、図9に示す腹巻き型の健康用具14や、図11(b)に示す下着装着型の健康用具23でも定常電圧が観測されている。従って、導電性塗料3により集電された人体内の電荷は、空気中にも放出(放電)されていることが分かる。
一般に、人体から空気中への放電としては、例えば衣類と人体とが擦れることにより人体に蓄積された静電気がドアノブなどに触れようとした際に指先から放電される場合などがある。また、空気中への放電として雷などが知られている。これらの例に示すように、空気中への放電は通常数千ボルト以上の電圧を要するものと考えることができる。しかしながら、上述のテストにおいて定常電圧が観測されている事実からすれば、上記健康用具からは空気中への放電が起きていると考えざるを得ない。ただし、上記健康用具からの空気中への放電は、雷等に比べれば極めて微弱なもの(漏れ電流程度のもの)である。
空気中には様々なイオンが浮遊していることが知られている。空気中に存在する窒素、酸素、二酸化炭素、水素、水蒸気や塵、埃などの種々の浮遊物の中には、プラスやマイナスに帯電しているものが存在する。イオンカウンターで測定した結果によれば、一般に空気中には空気1cc当たり数百〜数千程度のイオンが存在することが広く知られている。また、例えば滝壺周辺や森林などではマイナスイオンが比較的多く浮遊し、電磁波等の多いオフィスなどではプラスイオンが比較的多く浮遊していることなども良く知られている。滝壺周辺や噴水周辺などでマイナスイオンが多いのは、滝や噴水などで水が激しくぶつかり微細な水滴が飛び散るときに水滴はプラスに帯電するとともに該水滴の周囲の空気はマイナスに帯電するため、上記水滴によってマイナスイオンの多い環境が作り出されるからである。
本発明において、導電性材料である導電性塗料3と人体gとの間に電位差が生じている以上、導電性塗料3の帯電電荷と反対の電荷を有するイオンが導電性塗料3に引き寄せられていると判断できる。また、導電性塗料3の近傍に集電された人体側の電荷も空気中のイオンを引き寄せる。つまり、上述した靴下型健康用具6による実験でいえば、導電性塗料3がプラスに帯電し人体はマイナスに帯電しているので、空気中のマイナスイオンが導電性塗料3に引き寄せられ、且つ空気中のプラスイオンが人体側に引き寄せられていると考えられる。そして、導電性塗料3や人体gの帯電電荷とこれに引き寄せられた空気中のイオンの電荷とが相殺(中和)され続けることにより、人体gから導電性塗料3に定常的に電流が流れたような状態が創成されていると判断できる。本願では、このような空気中のイオンとの電荷相殺による電流も含めて「空気中への放電」というものとする。
なお、人体gにはプラス又はマイナスの電荷のもととなるものが多種存在することは公知である。血液中にはプラスイオンやマイナスイオンが存在していることが知られている。また衣服等と人体とが擦れることにより、人体はプラス又はマイナスに帯電することも知られている。よって、人体の近傍に導電性材料を配置すると、人体に存在する電荷(イオンや静電気)が導電性材料の近傍に集電される。
以上で説明したように、人体gの近傍に配置された導電性材料によって人体が帯電する電荷が導電性材料の近傍に集電され、人体と導電性材料との間に定常的に電流が流れている。また、導電性材料及び導電性材料近傍の人体には、空気中のイオンが引き寄せられて集まった状態であるといえる。したがって、上述した本発明の各効果の根拠は以下のように考えられる。
(A)導電性材料によって導電性材料近傍の人体には人体内の電荷やイオンが集まり、これにより導電性材料近傍の人体に空気中のイオンが引き付けられる。例えば上述した靴下型健康用具6による実験では、導電性材料側はプラス、人体g側がマイナスに帯電しているので、人体gの足裏g1の表面にはプラスイオンが引き寄せられる。この引き寄せられたイオンが抗菌又は殺菌効果を奏すると考えられる。なお、イオンには抗菌又は殺菌効果があることが知られており、例えば抗菌剤として広く一般的に用いられているものはAgなどの金属イオン(プラスイオン)である。
(B)上述した放電(人体gと導電性材料との間の定常的な電流)により、導電性材料の近傍には人体内に蓄電された電荷が常時集電される。よって、血液中のプラスイオン又はマイナスイオン(上述した靴下型健康用具6での実験例でいえば、人体g中のマイナスイオン)が常時導電性材料の近傍に集まり、これが血流を促進する等の効果を奏し生体機能を活性化しているものと考えられる。
そして、後述するテスト結果で示されるように、上述した効果(A)及び効果(B)は、導電性材料である導電性塗料3に導電線4及び金属体5を接続することによりより一層高まる。すなわち、金属体5は導電性塗料3よりも導電性が高く、且つ金属体5の存在により空気に接する表面積が増加する。このため、金属体5により導電性材料から空気中への放電(人体gと導電性材料との間の定常的な電流)が増加し、これにより上記効果(A)及び効果(B)が高まると判断できる。
(実施例によるテスト結果)
本発明の実施例を作製して装着し、人体への影響をテストした。
表1は、図4で示した靴下型健康用具6及び図1で示した健康用具1によるテスト結果をまとめたものである。実施例1〜8及び比較例1は以下の仕様により作製した。
(実施例1;靴下型、導電線4及び金属体5無し)
図4で示した第二実施形態の靴下型健康用具6から導電線4及び金属体5を取り除いた以外は靴下型健康用具6と同じ構成の靴下とした。
導電性塗料としては、水性塗料のバインダーに導電性の粉末を混合したものを用いた。水性塗料のバインダーとしては、水性アクリル系樹脂であるカナエ化学社製の商品名カナエアクリルを用いた。また、導電性粉末としてはグラファイトの粉末を用い、具体的にはエスイーシー社製の商品名SEC10又は備長炭粉末を用いた。この導電性粉末を水性塗料の固形分100重量部に対して1〜2重量部配合した。その結果、靴下に塗布された状態の導電性塗料の抵抗値は10〜10Ωとなった。
(実施例2;靴下型、導電線4及び金属体5無し)
導電性塗料のバインダーを油性塗料とした以外は、実施例1と同様にして靴下を作製した。この油性塗料はエポキシ系樹脂であるダイユーペイント社製の商品名3Hプライマーを用いた。また、靴下に塗布された状態の導電性塗料の抵抗値は10〜10Ωとなった。
(実施例3;靴の中敷き型、導電線4及び金属体5無し)
図1で示す第一実施形態の靴の中敷き型健康用具1から導電線4及び金属体5を取り除いた以外は健康用具1と同じ構成とした。
導電性塗料としては、実施例1と同じもの(バインダーが水性塗料)を用いて靴の中敷きを作製した。
(実施例4;靴の中敷き型、導電線4及び金属体5無し)
導電性塗料を実施例2と同じもの(バインダーが油性塗料)とした以外は実施例3と同様にして靴の中敷きを作製した。
(実施例5;靴下型、導電線4及び金属体5有り)
実施例1の靴下に導電線4及び金属体5を取り付け、図4で示した第二実施形態の靴下型健康用具6と同じ構成の靴下とした。導電線4及び金属体5を取り付けた点以外は全て実施例1と同様の靴下とした。
(実施例6;靴下型、導電線4及び金属体5有り)
導電性塗料を実施例2と同じとした以外は、実施例5と同様にして靴下を作製した。
(実施例7;靴の中敷き型、導電線4及び金属体5有り)
実施例3の靴の中敷き型健康用具に導電線4及び金属体5を取り付け、図1で示す第一実施形態の健康用具1と同じ構成とした。その他の点は実施例3と同様にして靴の中敷きを得た。
(実施例8;靴の中敷き型、導電線4及び金属体5有り)
導電性塗料を実施例2と同じもの(バインダーが油性塗料)とした以外は実施例7と同様にして靴の中敷きを得た
(比較例1)
導電性塗料を有さない靴下とした。すなわち、実施例1の靴下から導電性塗料を取り除いた靴下とした。
以上のような実施例1〜8及び比較例1を10名のテスターに4日間連続して装着(着用)してもらうテストを行った。靴下に関しては、各テスターは、一日約24時間(入浴時間を除く全ての時間)靴下を履き、且つ洗濯等をすることなく同一の靴下を4日間履き続けた。
また、靴の中敷きに関しては、図2に示すようにブーツ内に装着してもらいテストを行った。ブーツを履いた時間は、10名のテスターの平均値で一日当たり約8時間であり、45日間使用した。
評価は、靴下に関しては2日後、3日後、4日後の各時点で、各テスターが靴下の臭いをかいで官能評価した。また中敷きに関しては、装着してから15日後、30日後及び45日後の各時点で、各テスターが靴の中敷きの臭いをかいで官能評価した。評価は次の5段階とした。
◎・・・異臭無し
○・・・かすかに異臭がある程度
△・・・僅かに異臭がある(評価○よりも異臭が強い)
×・・・異臭発生(評価△よりも異臭が強い)
××・・異臭が強い
Figure 2007050160
表1の結果で示すように、導電性塗料のない通常の靴下である比較例1と比較して、靴下の実施例1,2,5,6では異臭が顕著に低減した。また、靴の中敷きの実施例3,4,7,8は、異臭が発生しやすいブーツ内で使用したにもかかわらず比較例1の靴下と比較して異臭が少なく、異臭が殆ど無かった。
更に、導電線4及び金属体5を有さない実施例1〜4と比較して、導電線4及び金属体5を有する実施例5〜8は顕著に異臭が少なく、これら実施例5〜8では、45日後(中敷きの場合)までのいずれの時点においても「異臭なし」の評価を得た。この結果は、導電線4及び金属体5により本発明の効果が極めて高まることを示すと同時に、上述した効果(A)や効果(B)を裏付ける根拠となるものである。
表3は、図9に示す健康用具14と同じ構成の実施例9と、この実施例9の導電性塗料3に導電線4及び金属体5を接続した実施例10によるテスト結果である。図示省略するが、実施例10では、着用補助具15の内部に挟み込まれた帯状部材8の表面に塗布された導電性塗料3に導電線4の一端部を接続し、導電線4の他端部を金属体5と接続した。なお、実施例9,10共に、導電性塗料としては実施例1と同じものを用いた。
そして、これら実施例9,10の腹巻き型健康用具を下着の上から巻き付けて人体に装着した。なお、実施例10を装着した際、金属体5は、人体が着用する下着(パンツ)側に取り付けた磁石に付着させて固定した。
そして、これら実施例9,10を、就寝時を含めて常時(1日当たり24時間)装着し、効果を確認した。テスト期間は4ヶ月とし、装着してから24時間後、3日後、2ヶ月後、4ヶ月後の各時点において評価した。
テストは、表2に示す3名のテスターA,B,Cにより行った。この3名のテスターA,B,Cのテスト前の状況を表2に示す。3名のテスター共、痔疾患を持っており、且つ便通も良好ではなかった。テスト前及びテスト後各時点における痔及び便通の程度をそれぞれ○(良好)、△(やや悪い)、×(悪い)の3段階で評価した。また表3は、3名の評価のうち最も多い評価を示している。
Figure 2007050160
Figure 2007050160
表3に示すように、実施例9,10の両方において、3名のテスターはテスト開始日当日から痔疾患及び排便についての改善効果を実感した。
便通に関しては、テスターAはテスト前は少し便秘気味であったが、テスト開始当日から効果を実感でき、2ヶ月後には快便の状態となった。テスターBは、テスト前の段階では便秘と軟便の繰り返しであったが、テスト開始当日から効果を実感でき、2ヶ月後には快便の状態となった。テスターCは、テスト前の段階では常時軟便の状態であったが、テスト後はかなり快便に近い状態となり、軟便が改善された。
痔疾患に関しては、3名のテスターともにテスト開始日当日から改善効果を確認し、特にテスト開始から2ヶ月後には痔の症状が完治に近い程度にまで改善した。
更に、実施例9及び実施例10のいずれについても、4ヶ月の装着テストを終了した後少なくとも7日間に亘って痔及び排便に関する効果が維持された(表3参照)。また、3名ともテストによる副作用(悪影響)は全く見られなかった。
表4は、図12に示す肛門挿入型の健康用具30と同一の構成よりなる実施例11でのテスト結果である。また表5は、排尿機能及び精力増強に関するテスト結果である。実施例11で用いた導電性塗料3は実施例1と同じとした。テスターはテスターE(71歳),テスターF(73歳),テスターG(76歳)の3名とした。
Figure 2007050160
Figure 2007050160
まず、テスターE,F,Gに関して肛門挿入型の実施例11を3ヶ月に亘って各テスターの肛門に装着(就寝時間を中心に一日当たり平均8時間程度装着)したところ、表5に示すように排尿機能及び精力の改善に多大な効果があった。まず、3名のテスターにおける就寝中の排尿頻度(一晩あたりの排尿回数)を調査したところ、装着前よりも装着後のほうが排尿頻度が減少した。たとえばテスターEに関しては、装着前の排尿頻度が一晩あたり1〜2回であったが、装着後は0〜1回となった。
さらに、3名のテスターとも、実施例11を装着することにより、排尿時の放水圧(勢い)は各テスターの目視評価(官能評価)で1.5倍以上となった。
また、3名のテスターとも、排尿時の残尿感は、各テスターの官能評価で実施例11の装着前を100として30以下となった。
また、3名のテスターとも、一月当たりの性交回数が大幅に増加した。表4に記載の装着前性交回数はテスト開始前3ヶ月における平均性交回数(回/月)であり、装着後性交回数はテスト期間3ヶ月中における性交回数(回/月)である。
以上の効果は、実施例11の装着した当日から確認され、3ヶ月のテスト期間中効果が持続し、且つテスト期間が経過するにつれて徐々に効果が大きくなった。
また、上記テスターE,F,Gについて、表4に示すように痔疾患及び排便機能の改善についてもテストを行った。上記実施例11の肛門挿入型健康用具を2ヶ月間(一日当たりの平均装着時間は約8時間装着し、効果を確認した。結果を表5に示す。表4の◎は、3名のテスターのうち2名以上において、痔に関してはほぼ完治したことを示し、排便に関しては快便となったことを示す。3名とも、実施例11の装着の当日から顕著な効果が現れ、この効果は2ヶ月のテスト期間及びテスト終了後少なくとも7日間持続した。
テスターE及びテスターFは、テスト前は両者ともいぼ痔であり、座薬を頻繁に使用していた。またテスターE及びテスターFのテスト前の便通は少し便秘気味であった。しかし実施例11の装着から2ヶ月後には痔が完治し且つ快便となった。テスターGは時々出血のみられるいぼ痔であり、座薬を時々使用していた。またテスターGは長年便秘症であったが、実施例11の装着から2ヶ月後には痔が完治し、便通も快便までには至らなかったものの大幅な改善が見られた。なお、上記各テストと同様、実施例11によるテストにおいても、全テスターにはテストによる副作用は全く見られなかった。
以上に記載のように、本発明の健康用具は、抗菌作用を有するのみならず、人体の生理機能を活性化する働きがある。これは上述したように、人体内の血液中などに含まれるイオンに作用して血流を促進するなどの効果によるものと考えられる。よって、本発明の健康用具は、人体への装着により前記導電性塗料が人体近傍に配置されて、人体の生理機能の活性化又は抗菌効果を奏するものである。
本発明の第一実施形態である靴の中敷き型健康用具の全体図である。 図1の健康用具をブーツ内に装着した場合の断面図である。 図2のA−A線における断面図である。 本発明の第二実施形態である靴下型健康用具の全体図である。 図4の健康用具の底面図である。 図4のB−B線における断面図である。 本発明の第三実施形態である腹巻き型健康用具に用いる帯状部材の全体図である。 本発明の第三実施形態である腹巻き型健康用具に用いる着用補助具の全体図である。 本発明の第三実施形態である腹巻き型健康用具の全体図である。 本発明の第四実施形態である下着装着型健康用具に用いるカバー部材の全体図である。 本発明の第四実施形態である下着装着型健康用具について説明するための図である。 本発明の第五実施形態である肛門挿入型健康用具の全体図である。 (a)は、人体と導電性塗料との間の電圧を測定する様子を示す図であり、(b)は図13(a)の測定中における足裏近傍の拡大断面図である。 本発明の肛門挿入型健康用具の変形例を示す全体図である。 本発明の肛門挿入型健康用具の別の変形例を示す全体図である。
符号の説明
1 靴の中敷き型健康用具(健康用具)
2 基材シート(靴の中敷き;基体部)
3 導電性塗料
4 導電線
5 金属体
6 靴下型健康用具(健康用具)
7 布地部(靴下;基体部)
8 帯状部材
9 基体部
14 腹巻き型健康用具(健康用具)
23 下着装着型健康用具(健康用具)
30 肛門挿入型健康用具(健康用具)
g 人体
g1 足裏
g2 肛門

Claims (6)

  1. 人体に添わせる基体部と、この基体部の表面に設けられた導電性材料とを備えた健康用具であって、前記導電性材料が人体の近傍に配置されることにより、抗菌作用又は生理機能の活性化作用を奏することを特徴とする健康用具。
  2. 前記導電性材料は、導電線を介して金属体と接続されていることを特徴とする請求項1記載の健康用具。
  3. 前記基体部は靴の中敷き又は靴下とされ、前記導電性材料がこれら中敷き又は靴下に塗布されていることを特徴とする請求項1又は2のいずれかに記載の健康用具。
  4. 前記基体部は人体の下腹部に添わせることのできる帯状部材であることを特徴とする請求項1又は2のいずれかに記載の健康用具。
  5. 前記基体部と前記導電性材料とで形成された肛門挿入部を備えており、この肛門挿入部が肛門内に保持可能な大きさに形成されていることを特徴とする請求項1又は2のいずれかに記載の健康用具。
  6. 前記基体部と前記導電性材料とで形成され先端側にいくにつれて徐々に太くなる部分を有する肛門挿入部と、この肛門挿入部の根元側に配置された鍔部とを有し、前記鍔部を肛門外側に当接させつつ前記肛門挿入部を肛門内に配置できることを特徴とする請求項1又は2のいずれかに記載の健康用具。
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