JP2007049858A - 直流き電回路高抵抗地絡検出システム - Google Patents

直流き電回路高抵抗地絡検出システム Download PDF

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高志 木村
Shunichi Sugai
俊一 管井
Shinichi Hase
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Abstract


【課題】 直流き電回路の高抵抗地絡を検出するシステムにおいて、事故発生から事故検知までの時間を従来よりも短縮すること。
【手段】 記憶部20には、事故条件の蓄積単位を検知対象の直流き電区間における回線電流及び編成数に基づいて設定した負荷判別表が記憶されている。演算制御部19には、回線電流入力部17と編成数入力部18から、検知対象の直流き電区間における回線電流と編成数がそれぞれ入力される。演算制御部19は、前記負荷判別表を参照して前記回線電流に対応する蓄積単位を検索し、前記蓄積単位を事故条件蓄積値に加算し、前記事故条件蓄積値が事故指定値に到達した時に事故検知と判定する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、直流き電回路において事故電流は継続し負荷電流は継続しないという特性を利用して直流き電回路の高抵抗地絡を検出する直流き電回路高抵抗地絡検出システムに関する。
特許文献1に開示されている直流き電回路高抵抗地絡検出装置は、電車電流は刻々変化するが、地絡電流は殆ど変化しないという事実に着目し、事故電流のみを選択的に検出して事故の早期発見、対策を可能にしようとするものである。
即ち、この直流き電回路高抵抗地絡検出装置は、直流き電線に流れる電流を検出して対応する検出信号を出力する直流変流器と、前記検出信号が一定値を超えると比較器出力を発する比較器と、前記比較器出力によってゲートが開かれクロックパルスを出力するアンド回路と、遅延機能によって一定時間遅延されて出力される過去の検出電流と前記直流変流器で検出される各瞬時の検出信号との大きさを比較して両者に差があるときには前記カウンタの内容をクリアするクリア信号を発生する変動電流検出器とを備え、前記カウンタの内容がクリアされないで所定の計数値に達すると、電磁リレーを動作させて前記直流き電線に挿入された高速度遮断器を遮断するように構成されたことを特徴とするものである。
この従来の直流き電回路高抵抗地絡検出装置は、事故電流が小さいために困難視されていた高抵抗接地事故を、電車の電流は大きく変動するが事故電流は変動しないという性質を利用し、直流き電線を流れる電流の各瞬時における検出信号と一定時間前の検出信号とを比較する上述の構成によって事故を早期に且つ確実に検出できるものである。
しかしながら、この従来の直流き電回路高抵抗地絡検出装置は、検出した瞬間の回線電流と一定時間前の回線電流とを比較して事故電流か否かを判断するものであるので、事故発生から事故検知までの時間を短縮することができないという問題がある。前記一定時間は数分間であり、これよりも短くすると、通常時の回線電流と事故時の回線電流の判別が出来なくなるからである。また、事故検知が短時間に出来ないので、この従来の直流き電回路高抵抗地絡検出装置は、複数の列車が在線する運行列車間隔が短い直流き電回路には適用することが出来ないという問題がある。更に、回生電流が発生している時には、事故検知ができないという問題もある。
特開昭57−13924号公報
本発明が解決しようとする第1の課題は、直流き電回路において事故電流は継続し負荷電流は継続しないという特性を利用して直流き電回路の高抵抗地絡を検出するシステムにおいて、事故発生から事故検知までの時間を従来よりも短縮することである。
本発明が解決しようとする第2の課題は、直流き電回路において事故電流は継続し負荷電流は継続しないという特性を利用して直流き電回路の高抵抗地絡を検出するシステムにおいて、回生電流が発生しているときであっても、事故検知ができるようにすることである。
本発明は、直流き電回路において事故電流は継続し負荷電流は継続しないという特性を利用して、直流き電回路の高抵抗地絡を検出するシステムであり、回線電流が或る数値幅に含まれている場合には当該数値幅における事故の可能性の高さに対応した蓄積単位を加算し、蓄積単位の累計である事故条件蓄積値が指定値に達した時に事故と判断するものである。
即ち、上記課題を解決する直流き電回路高抵抗地絡検出システムを、事故条件の蓄積単位を検知対象の直流き電区間における回線電流及び編成数に基づいて設定した負荷判別表を予め記憶する負荷判別表記憶手段、検知対象の直流き電区間の回線電流を検出する回線電流検出手段、前記負荷判別表を参照して前記回線電流に対応する蓄積単位を検索する蓄積単位検索手段、前記蓄積単位を事故条件蓄積値に加算する事故条件蓄積手段、及び、前記事故条件蓄積値が事故指定値に到達した時に事故検知と判定する事故判定手段とで構成した。
本発明により、直流き電回路の高抵抗短絡事故の検知に要する時間を短縮することができ、また検知精度を高めることができた。また、本発明により、回生電流が発生しているときであっても、直流き電回路の高抵抗短絡事故を短時間に検知することができた。
本発明に係る直流き電回路高抵抗地絡検出システムは、事故条件の蓄積単位を検知対象の直流き電区間における回線電流及び編成数に基づいて設定した負荷判別表を予め記憶する負荷判別表記憶手段、検知対象の直流き電区間の回線電流を検出する回線電流検出手段、前記負荷判別表を参照して前記回線電流に対応する蓄積単位を検索する蓄積単位検索手段、前記蓄積単位を事故条件蓄積値に加算する事故条件蓄積手段、及び、前記事故条件蓄積値が事故指定値に到達した時に事故検知と判定する事故判定手段とで構成されている。そして、前記負荷判別表は、最小回線電流値と最大回線電流値の間を区分した複数の電流値幅を列に配置し、編成数を行に配置し、これらの列と行で形成されるマス目に当該編成数における当該電流値幅の回線電流に地絡電流が含まれる可能性を数値化した蓄積単位が配置されたものである。
本発明が適用される直流き電回路の一例は、A変電所の母線1から高速しゃ断器9と10を夫々備える一対のき電引出線3と4を介して第1き電線7と第2き電線8に電力が供給され、且つ、B変電所の母線2から高速しゃ断器11と12を夫々備える一対のき電引出線5と6を介して第1き電線7と第2き電線8に電力が供給される直流き電回路である。
上述の直流き電回路に適用された本発明に係る高抵抗接地事故検出システムは、A変電所からき電引出線3を介して第1き電線7に流れるA変電所側回線電流Iaと、B変電所からき電引出線5を介して第1き電線7に流れるB変電所側回線電流Ibとを加算した回線電流Iをモニターする回線電流モニター回路を含むシステムである。
即ち、前記回線電流モニター回路は、A変電所側回線電流Iaを検出する直流変流器13、直流変流器13が検出したアナログ信号をデジタル信号に変換するアナログ・デジタル変換器15、B変電所側回線電流Ibを検出する直流変流器14、直流変流器14が検出したアナログ信号をデジタル信号に変換するアナログ・デジタル変換器16、アナログ・デジタル変換器15と16からのデジタル信号を受信してA変電所側回線電流とB変電所側回線電流を加算してデジタルの第1き電線7の回線電流Iを演算制御部19に入力する回線電流入力部17、編成数を演算制御部19に入力する編成数入力部18、記憶部20、及び出力部21とで構成されている。
記憶部20は、演算制御部の制御プログラムとアプリケーションプログラムが格納されている。前記アプリケーションプログラムには、図2に示す如き処理を行う高抵抗接地事故検出プログラムが含まれている。また、記憶部20には、表1に示す如き負荷判別表が記憶されている。
出力部21は、回線電流と事故条件蓄積値の経時変化を表示する表示機能と、事故検出時に高速しゃ断器9を作動させる高速しゃ断信号を送出する機能とを備える。
前記編成数入力部18が演算制御部19に入力する編成数は、A変電所とB変電所との間のき電区間に在線している車両編成数であり、図示しない列車運行管理システムから通信システムを介して入手される。
なお、回線電流モニターがA変電所側に設置されている場合、直流変流器14が検出したB変電所側回線電流Ibはアナログ・デジタル変換器16によりデジタル信号に変換された後、図示しない通信システムを介して回線電流入力部17まで伝送される。
要するに、本発明に係る直流き電回路高抵抗地絡検出システムは、事故条件の蓄積単位を検知対象の直流き電区間における回線電流及び編成数に基づいて設定した負荷判別表を予め記憶する負荷判別表記憶手段と、検知対象の直流き電区間の回線電流を検出する回線電流検出手段と、前記負荷判別表を参照して前記回線電流に対応する蓄積単位を検索する蓄積単位検索手段と、前記蓄積単位を事故条件蓄積値に加算する事故条件蓄積手段と、前記事故条件蓄積値が事故指定値に到達した時に事故検知と判定する事故判定手段とで構成されるものである。
そして、図1の実施例1においては、前記負荷判別表記憶手段は回線電流モニターの記憶部20で実現されている。前記回線電流検出手段は、直流変流器13と14、アナログ・デジタル変換器15と16、及び回線電流入力部17によって実現されている。前記蓄積単位検索手段、前記事故条件蓄積手段、前記事故判定手段はいずれも、回線電流モニターの演算制御部19と記憶部20によって実現されている。
次に、図2を参照して本発明を構成する回線電流モニターの処理の流れ、従って本発明の実施例1の直流き電回路高抵抗地絡検出システムの地絡検出の流れの一例を以下に説明する。
図2において、データ読込指令がある(101)と、演算制御部19は回線電流入力部17から回線電流を読込み(102)、編成数入力部18から編成数を読込む(103)。続いて、演算制御部19は、記憶部20に記憶されている事故条件蓄積値に事故条件の蓄積単位+xを加算するか否かの判断を行う(104)。ステップ104の演算制御部19の判断は、記憶部20に記憶されている負荷判別表を検索し、読込んだ回線電流の値と編成数に対応する行と列のマス目に与えられている蓄積単位+xが0か否かを判断してで行われる。
ステップ104で事故条件を加算しないと判断した場合には、演算制御部19は記憶部20に記憶されているリセット条件カウント値にリセット条件単位1を加算する(105)。続いて、演算制御部19は記憶部20に記憶されているリセット条件カウント値が指定値に到達したか否かを判断し(106)、NOならば最初のステップ101に戻る処理を行う。ステップ106の判断結果がYESならば、演算制御部19は記憶部20に記憶されているリセット条件カウント値をリセットし、且つ、記憶部20に記憶されている事故条件蓄積値もリセットし(107)、最初のステップ101に戻る処理を行う。
ステップ104の判断結果がYESならば、演算制御部19は前記記憶部20に記憶されている事故条件蓄積値に事故条件の蓄積単位+xを加算する処理に進む。即ち、演算制御部19は、ステップ104に続いて加算する蓄積単位+xを特定する演算処理を順に行う(108〜110)。
即ち、ステップ104の判断結果がYESならば、演算制御部19は読込んだ編成数がαで、且つ読込んだ回線電流の値がaより大きくbよりも小さいかを判断し(108)、YESならば事故条件の蓄積単位pを記憶部20に記憶されている事故条件蓄積値に加算する(113)。
ステップ108の判断結果がNOならば、演算制御部19は読込んだ編成数がαで、且つ読込んだ回線電流の値がbより大きくcよりも小さいかを判断し(109)、YESならば事故条件の蓄積単位qを記憶部20に記憶されている事故条件蓄積値に加算する(114)。
ステップ109の判断結果がNOならば、演算制御部19は読込んだ編成数がαで、且つ読込んだ回線電流の値がcより大きくdよりも小さいかを判断し(110)、YESならば事故条件の蓄積単位rを記憶部20に記憶されている事故条件蓄積値に加算する(115)。
以下、記憶部20に記憶されている負荷判別表の列と行について上述と同じ演算処理を行い、当該列と行に対応するマス目に与えられている事故条件の蓄積単位を決定する。
ステップ108〜ステップ115に続いて、演算制御部19は事故条件蓄積値が整定値に到達したか否かを判断しており(111)、判断結果がYESならば事故検知の信号を出力部21に与える(112)。ステップ111の判断結果がNOならば、演算処理部19は最初のステップ101に戻る処理を行う。
次に、図3〜図5を参照し、直流き電回路における地絡検出のしかたを具体的な数値を示して説明する。
記憶部20に記憶されている8列3行の表1は、0編成、1編成、2編成の列車在線の3つのケースが想定される直流き電区間用の負荷判別表である。表1において、P1、P2、P3、P4、P5、P6、P7、P8の8列には所定電流範囲に区分した回線電流が記載され、Q1、Q2、Q3の3行には編成数が配置されている。
Figure 2007049858
即ち、表1のP1、P2、P3、P4、P5、P6、P7、P8の8列には順に「−5,000〜150A」、「150〜250A」、「250〜350A」、「350〜450A」、「450〜800A」、「800〜1,100A」、「1,100〜1,600A」、「1,600〜10,000A」が配置されている。
また、表1のQ1、Q2、Q3の3行には順に「0編成」、「1編成」、「2編成」が配置されている。
表1の負荷判別表において、8列3行で形成する24のマス目には、事故条件蓄積値に加算される蓄積単位+xが重み付けした数値として配置されている。仮に編成数が1編成の場合、負荷判別表1のQ2行の数値から蓄積単位+xを選択することになる。前記重み付けした数値は、対象とする直流き電回路の回線電流が事故電流を含む可能性に基づいて選定されるものであり、最小回線電流値と最大回線電流値の間を区分した複数の電流値幅に対して選定されるものである。しかも、編成数によって回線電流値は異なり、事故電流を含む可能性も異なってくるので、事故条件蓄積値に加算される蓄積単位+xの重み付けの数値は編成数を考慮して選定されるものである。
補機電流は150A未満であり、事故電流と同様に長時間継続することから、この範囲での負荷電流と事故電流の判別は困難である。このため、P1列Q2行のマス目の蓄積単位+xは「0」に選定されている。
負荷電流が150〜1100Aの範囲では、力行開始終了時にこの範囲の電流値になるが短時間である。一方、事故電流の場合はこの範囲で長時間継続すると推測される。そこで、事故の可能性に対応した蓄積単位+xは次のように選定されている。即ち、P2列Q2行、P3列Q2行、及びP4列Q2行の各マス目の蓄積単位+xは、最小の蓄積単位+「1」の5倍の「5」に選定されている。また、P5列Q2行とP6列Q2行の各マス目の蓄積単位+xは、最小の蓄積単位+「1」の2倍の「2」に選定されている。
力行電流は、通常1100〜1600A程度であるが、事故電流の可能性も少しあるので、P7列Q2行のマス目の蓄積単位+xは最小の「1」に選定されている。
そして、負荷電流が1600A以上の場合は1編成では生じ得ない値であり、これは事故電流の可能性は非常に高いので、P8列Q2行のマス目の蓄積単位+xは、最小の蓄積単位+「1」の50倍の「50」に選定されている。
上述した如く、表1の負荷判別表の「1編成」の場合に事故条件蓄積値に加算される蓄積単位+xは、補機電流並びに力行電流、及び事故電流の可能性を考慮して、「0」、「1」、「2」、「5」及び「50」の数値が、所定電流範囲に区分した回線電流に対応してそれぞれ選定されている。本発明の実施例1においては、編成数が1編成の場合、これらの蓄積単位「0」、「1」、「2」、「5」及び「50」の中から、検出した瞬間における回線電流値に対応する蓄積単位が自動的に選択され、事故条件蓄積値に加算されことになる。
編成数が0編成、2編成の時も同様であり、その瞬間の回線電流値と編成数に応じた蓄積単位をカウントすることになる。即ち、Q1行の「0編成」の場合には、回線電流値の所定電流範囲のP1、P2、P3、P4、P5、P6、P7、P8の蓄積単位+xはそれぞれ「0」、「30」、「300」、「300」、「300」、「300」、「300」、「300」と選定されている。蓄積単位「300」は最小の蓄積単位+「1」の300倍であり、これは事故発生は確実と判定するのに相応しい数値である。
また、Q3行の「2編成」の場合には、回線電流値の所定電流範囲P1、P2、P3、P4、P5、P6、P7、P8の蓄積単位+xはそれぞれ「0」、「0」、「2」、「2」、「2」、「2」、「1」、「1」と選定されている。
要するに、本発明における負荷判別表は、検知対象の直流き電区間の最小回線電流値と最大回線電流値の間を区分した複数の電流値幅を列に配置し、編成数を行に配置し、これらの列と行で形成されるマス目に当該編成数における当該電流値幅の回線電流に地絡電流が含まれる可能性を数値化した蓄積単位が配置されたものである。そして、前記負荷判別表においては、短時間に事故検知を確実に行えるようにするために、通常の負荷電流以外の場合の蓄積単位は通常の負荷電流の場合の蓄積単位よりも大きく設定されている。
図3は、或る線区における通常時の回線電流波形と事故条件蓄積値の変化波形を示した図で、横軸は時間を、縦軸は電流値[A]と事故条件蓄積数[回]を表す。図3において、丸で囲んだ数字1は回線電流値に応じて蓄積単位+xが加算され、事故条件蓄積値が増加した状態を示している。この時間範囲において回線電流は0から800[A]近くまで急激に増加し、最大値1400[A]を1分近く維持した後に0まで急激に減少している。このような回線電流の変化であるので、この時間範囲における蓄積単位は「5」→「2」→「1」、「1」→「2」→「5」と変化するが、時間範囲に閉める割合は「1」が圧倒的に大きく、事故条件蓄積値の最大値は100[回]となっている。また、丸で囲んだ数字2は蓄積単位が0で事故でないと判断した事故条件蓄積待機状態が一定時間経過した後に、事故条件蓄積値をリセットした状態を示している。更に、丸で囲んだ数字3は事故条件蓄積待機中に一定時間経過する前に事故条件蓄積値への蓄積単位+xの加算を再開した部分である。
通常時は、事故条件蓄積値の変化は図3の如く、或る間隔をおいて鋸歯状波形であって、その最大蓄積値は100[回]から150[回]である。本発明において、事故指定値、即ち事故が発生したと判断する指定値は通常時にカウントされる最大蓄積値を基に定めてあるので、事故条件蓄積値が前記事故指定値に達すると直ちに事故発生と判断することができる。
図4は、1列車在線時、即ち編成数1の場合に、地絡抵抗4Ω相当の事故が発生した場合の地絡電流を図1と同じ負荷に重畳した電流波形と事故条件蓄積数の変化を示した図で、横軸は時間を、縦軸は電流値[A]と事故条件蓄積数[回]を表す。図4において、丸で囲んだ数字1が事故発生時であり、この時点から回線電流は0から400[A]まで急激に増加し、2分近くにわたって300[A]程度の値を維持している。従って、この時間範囲における蓄積単位は「5」であり、上述の図3に示した事故のない通常状態における蓄積単位「2」の2.5倍である。このため、通常状態と比較すると、事故条件蓄積値に2倍以上の伸び率で急速に増加している。ここで、本発明の実施例1において事故指定値は300[回]、且つデータ読込みを0.6秒間隔とされているので、事故発生時から23秒経過した時点という短時間で事故検知を行うことができた。
また、図5は回生中に地絡抵抗4Ω相当の事故が発生した場合の地絡電流を図3と同じ負荷に重畳した回線電流波形と事故条件蓄積数の変化波形を示した図で、横軸は時間を、縦軸は電流値[A]と事故条件蓄積数[回]を表す。図5において、丸で囲んだ数字1が事故発生時であるが、図4の場合と異なり、事故発生しても回生中は蓄積待機状態にある。蓄積待機が終了した後は図4で説明した通り、蓄積単位「5」が事故条件蓄積値に加算され続けられる。そして、事故指定値は300回且つデータ読込み間隔は0.6秒間隔とされているので、図5の回生中の地絡事故の場合も、事故発生時から48秒経過した時点という短時間で事故検知を行うことができた。
なお、列車在線がない時に上述の地絡電流を重畳すると、表1のQ1行が適用され、150〜250[A]の場合では蓄積単位は「30」であるから、事故指定値は300回且つデータ読込み間隔は0.6秒間隔とされているので、6秒という非常に短い時間で事故検知を行うことができる。また、250 [A」以上の場合では蓄積単位は「300」であるから、事故条件蓄積値は事故指定値300[回]に瞬時に到達するから、事故検知は瞬時に行われる。
以上、実施例1について詳細に説明したが、本発明は実施例1に限定されるものではなく、その特許請求の範囲において様々に変形して実施することができることは勿論である。
ブロック回路図で示した回線電流モニターを含む本発明の実施例1の直流き電回路高抵抗地絡検出システムの概要図である。 前記回線電流モニターの処理の流れの一例を示したフローチャート図である。 或る線区における通常時の回線電流波形と事故条件蓄積値の変化波形を示した図で、横軸は時間を、縦軸は電流値[A]と事故条件蓄積数[回]を表す。 1列車在線時の場合に、地絡抵抗4Ω相当の事故が発生した場合の地絡電流を図3と同じ負荷に重畳した電流波形と事故条件蓄積数の変化を示した図である。 回生中に地絡抵抗4Ω相当の事故が発生した場合の地絡電流を図3と同じ負荷に重畳した回線電流波形と事故条件蓄積数の変化波形を示した図である。
符号の説明
1,2 母線
3,4,5,6 き電引出線
7,8 き電線
9,10,11,12 高速しゃ断器
13,14 直流変流器
15,16 アナログ・デジタル変換器
17 回線電流入力部
18 編成数入力部
19 演算制御部
20 記憶部
21 出力部




























Claims (3)

  1. 事故条件の蓄積単位を検知対象の直流き電区間における回線電流及び編成数に基づいて設定した負荷判別表を予め記憶する負荷判別表記憶手段、
    検知対象の直流き電区間の回線電流を検出する回線電流検出手段、
    前記負荷判別表を参照して前記回線電流に対応する蓄積単位を検索する蓄積単位検索手段、
    前記蓄積単位を事故条件蓄積値に加算する事故条件蓄積手段、及び、
    前記事故条件蓄積値が事故指定値に到達した時に事故検知と判定する事故判定手段
    とから構成された直流き電回路高抵抗地絡検出システム。
  2. 前記負荷判別表は、最小回線電流値と最大回線電流値の間を区分した複数の電流値幅を列に配置し、編成数を行に配置し、これらの列と行で形成されるマス目に当該編成数における当該電流値幅の回線電流に地絡電流が含まれる可能性を数値化した蓄積単位が配置されたものであることを特徴とする請求項1の直流き電回路高抵抗地絡検出システム。
  3. 前記負荷判別表において、通常の負荷電流以外の場合の蓄積単位を通常の負荷電流の場合の蓄積単位よりも大きく設定したことを特徴とする請求項1又は2の直流き電回路高抵抗地絡検出システム。




















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