JP2007048807A - フレキシブル基板用保持搬送治具及びその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 フレキシブル基板を載置して搬送するのに適し、製造コストの低減が可能なフレキシブル基板用保持搬送治具及びその製造方法を提供する。
【解決手段】 フレキシブル基板用保持搬送治具20はプレート状治具本体としてのガラス繊維含有エポキシ系樹脂基板21の上面に弱粘着性のスクリーン印刷皮膜としてのシリコーンゴム皮膜30を被着形成したものであり、例えば四隅に位置決め穴22を形成するとともに、多数の抜き穴23を形成してある。シリコーンゴム皮膜30は、スクリーン印刷により複数回皮膜を重ねて形成することで適切な厚みとしている。
【選択図】 図1
【解決手段】 フレキシブル基板用保持搬送治具20はプレート状治具本体としてのガラス繊維含有エポキシ系樹脂基板21の上面に弱粘着性のスクリーン印刷皮膜としてのシリコーンゴム皮膜30を被着形成したものであり、例えば四隅に位置決め穴22を形成するとともに、多数の抜き穴23を形成してある。シリコーンゴム皮膜30は、スクリーン印刷により複数回皮膜を重ねて形成することで適切な厚みとしている。
【選択図】 図1
Description
本発明は、チップ状電子部品等を搭載したフレキシブル基板を載置してはんだリフロー工程等に搬送するためのフレキシブル基板用保持搬送治具及びその製造方法に関する。
一般に、フレキシブル基板上にクリームはんだを塗布後、クリームはんだ塗布部にチップ状電子部品を搭載し、リフロー工程で加熱し、クリームはんだを溶融、硬化させチップ状電子部品を前記フレキシブル基板の導体パターンに接続、装着することが行われている。
この場合、フレキシブル基板を平坦な状態で保持するために、ガラス繊維を含有したエポキシ系樹脂からなるプレート状の保持搬送治具が用いられる。また、フレキシブル基板を位置ずれなく保持するために弱粘着性部材を保持搬送治具の表面に貼り付けることが行われている。
従来のフレキシブル基板用保持搬送治具の例として、下記特許文献1がある。
前記プレート状の保持搬送治具の表面に貼り付ける弱粘着性部材としては、例えば、シリコーン樹脂、アクリル樹脂、ウレタン系樹脂、ゴム系樹脂であり、従来は図4(A)のように弱粘着性部材となる前記樹脂2を所定厚さ(例えば0.2mm程度)に形成し、図4(B)のようにプレート状治具本体となるガラス繊維含有エポキシ系樹脂基板1上に前記樹脂2を接着剤3を介して接着一体化し、さらに所要の抜き穴4を打ち抜き形成することで表面が弱粘着性の保持搬送治具10を作製していた。
このため、製造工数が多く、またプレート状治具本体としてのガラス繊維含有エポキシ系樹脂基板に弱粘着性部材を接着後に穴あけ加工を行う必要があるため、穴あけ加工にも手間がかかる問題があり、製造コストの上昇を招いていた。
本発明は、上記の点に鑑み、フレキシブル基板を載置して搬送するのに適し、製造コストの低減が可能なフレキシブル基板用保持搬送治具及びその製造方法を提供することを目的とする。
本発明のその他の目的や新規な特徴は後述の実施の形態において明らかにする。
上記目的を達成するために、第1発明に係るフレキシブル基板用保持搬送治具は、プレート状治具本体の上面に弱粘着性のスクリーン印刷皮膜を被着形成してなることを特徴としている。
第2発明に係るフレキシブル基板用保持搬送治具は、第1発明において、前記プレート状治具本体がガラス繊維含有エポキシ系樹脂であり、前記スクリーン印刷皮膜がシリコーンゴムであることを特徴としている。
第3発明に係るフレキシブル基板用保持搬送治具の製造方法は、プレート状治具本体の上面にスクリーン印刷により弱粘着性皮膜を形成することを特徴としている。
第4発明に係るフレキシブル基板用保持搬送治具の製造方法は、第3発明において、前記にスクリーン印刷による弱粘着性皮膜の形成を複数回に分けて行うことを特徴としている。
第5発明に係るフレキシブル基板用保持搬送治具の製造方法は、プレート状治具本体の上面に接着性向上のためのプライマー層を形成する工程と、
前記プライマー層上に第1回目のスクリーン印刷により第1の弱粘着性皮膜を形成する工程と、
前記第1の弱粘着性皮膜上に第2回目のスクリーン印刷により第2の弱粘着性皮膜を重ねて形成する工程とを備えることを特徴としている。
前記プライマー層上に第1回目のスクリーン印刷により第1の弱粘着性皮膜を形成する工程と、
前記第1の弱粘着性皮膜上に第2回目のスクリーン印刷により第2の弱粘着性皮膜を重ねて形成する工程とを備えることを特徴としている。
第6発明に係るフレキシブル基板用保持搬送治具の製造方法は、第5発明において、各回のスクリーン印刷で形成される弱粘着性皮膜はそれぞれ0.1mm以下の厚みであることを特徴としている。
第7発明に係るフレキシブル基板用保持搬送治具の製造方法は、第3、第4、第5又は第6発明において、前記プレート状治具本体がガラス繊維含有エポキシ系樹脂であり、前記スクリーン印刷では液状シリコーンゴムを印刷することを特徴としている。
本発明によれば、プレート状治具本体の上面に弱粘着性のスクリーン印刷皮膜が被着形成されているので、載置されたフレキシブル基板を平坦な状態で粘着性によって位置ずれなく搬送することが可能である。また、プレート状治具本体及び弱粘着性のスクリーン印刷皮膜の材質を適切に設定することで、はんだリフロー時の高温にも耐え得るようにすることが可能である。さらに、スクリーン印刷で弱粘着性皮膜を形成することで、製造工数が少なく、製造コストの低減が可能である。
以下、本発明を実施するための最良の形態として、フレキシブル基板用保持搬送治具及びその製造方法の実施の形態を図面に従って説明する。
図1乃至図3を用いて本発明に係るフレキシブル基板用保持搬送治具及びその製造方法の実施の形態を説明する。これらの図において、フレキシブル基板用保持搬送治具20はプレート状治具本体としてのガラス繊維含有エポキシ系樹脂基板21の上面に弱粘着性のスクリーン印刷皮膜としてのシリコーンゴム皮膜30を被着形成したものであり、例えば四隅に位置決め穴22を形成するとともに、多数の抜き穴23を形成してある。
保持搬送治具20上に載置するフレキシブル基板40は導体パターンがプリントされたフレキシブルシート41にチップ状電子部品50等を搭載したものであり、前記抜き穴23はフレキシブルシート41の下面に装着されたチップ状電子部品50等を回避するために形成されるものである。前記抜き穴23の形状及び位置はフレキシブルシート41の下面に装着される各種部品の形状及び位置に合わせて設けられる。
なお、弱粘着性とは、フレキシブル基板を位置ずれしないように保持することができるが、フレキシブル基板の載置後にフレキシブル基板を容易に剥がすことが可能な程度の粘着性の強さである。
図3はプレート状治具本体としてのガラス繊維含有エポキシ系樹脂基板21上にスクリーン印刷皮膜としてのシリコーンゴム皮膜30を所要厚みで形成する手順を示す。
まず、図3(A)のように位置決め穴や抜き穴23の穴あけ加工後のガラス繊維含有エポキシ系樹脂基板21上面にプライマー層25をスクリーン印刷する。このプライマー層25はガラス繊維含有エポキシ系樹脂とシリコーンゴムとの接着性を向上させるために設けられている。
次に、図3(B)のように液状シリコーンゴムをスクリーン印刷し乾燥させることによりプライマー層25上に第1層のシリコーンゴム皮膜31(第1の弱粘着性皮膜)を形成する。
更に、図3(C)のように液状シリコーンゴムをスクリーン印刷し乾燥させることにより第1層のシリコーンゴム皮膜31上に第2層のシリコーンゴム皮膜32(第2の弱粘着性皮膜)を形成し、第1及び第2層のシリコーンゴム皮膜31,32(重なり合ってシリコーンゴム皮膜30となる)の合計の厚みで所要厚みを確保する。
なお、第1層及び第2層のシリコーンゴム皮膜の厚みは0.1mm以下、より好ましくは0.05mm以下とする。これは液状シリコーンゴム塗布時の凝集による凹凸発生を防止するためであり、上記範囲とすることで平坦な弱粘着性のスクリーン印刷皮膜が得られる。
この実施の形態によれば、次の通りの効果を得ることができる。
(1) プレート状治具本体としてのガラス繊維含有エポキシ系樹脂基板21の上面に弱粘着性のスクリーン印刷皮膜としてのシリコーンゴム皮膜30を被着形成した構成であり、従来の所要厚さのシートとした弱粘着性部材をプレート状治具本体に接着剤で貼り付け、穴あけ加工する構成に比較して、製造工数が少なく、安価に作製可能である。
(2) ガラス繊維含有エポキシ系樹脂基板21にシリコーンゴム皮膜30を設ける前に基板21の穴あけ加工が可能であり、穴あけ加工が容易、かつ低コストである。
(3) 液状シリコーンゴムをガラス繊維含有エポキシ系樹脂基板21上に複数回に分けてスクリーン印刷することで、液状シリコーンゴムの凝集による凹凸発生を防止して、平坦なシリコーンゴム皮膜30を形成可能である。
(4) ガラス繊維含有エポキシ系樹脂基板21の上面に弱粘着性のシリコーンゴム皮膜30を被着形成したフレキシブル基板用保持搬送治具20は、実験によれば、フレキシブル基板40を上に載置した状態においてはんだリフロー工程にて300℃程度の雰囲気にさらされても耐久性を有する。
なお、プレート状治具本体としてガラス繊維含有エポキシ系樹脂基板を例示したが、用途に応じて他の材質を採用することも可能である。
また、弱粘着性のスクリーン印刷皮膜としてシリコーンゴム皮膜を例示したが、用途に応じて他の材質を採用することも可能である。但し、はんだリフロー工程の温度に耐え得るものとして、現状ではシリコーンゴム皮膜が好適であるといえる。
以上本発明の実施の形態について説明してきたが、本発明はこれに限定されることなく請求項の記載の範囲内において各種の変形、変更が可能なことは当業者には自明であろう。
1,21 ガラス繊維含有エポキシ系樹脂基板
2 樹脂
3 接着剤
4,23 抜き穴
10,20 保持搬送治具
22 位置決め穴
25 プライマー層
30,31,32 シリコーンゴム皮膜
40 フレキシブル基板
41 フレキシブルシート
50 チップ状電子部品
2 樹脂
3 接着剤
4,23 抜き穴
10,20 保持搬送治具
22 位置決め穴
25 プライマー層
30,31,32 シリコーンゴム皮膜
40 フレキシブル基板
41 フレキシブルシート
50 チップ状電子部品
Claims (7)
- プレート状治具本体の上面に弱粘着性のスクリーン印刷皮膜を被着形成してなることを特徴とするフレキシブル基板用保持搬送治具。
- 前記プレート状治具本体がガラス繊維含有エポキシ系樹脂であり、前記スクリーン印刷皮膜がシリコーンゴムである請求項1記載のフレキシブル基板用保持搬送治具。
- プレート状治具本体の上面にスクリーン印刷により弱粘着性皮膜を形成することを特徴とするフレキシブル基板用保持搬送治具の製造方法。
- 前記にスクリーン印刷による弱粘着性皮膜の形成を複数回に分けて行う請求項3記載のフレキシブル基板用保持搬送治具の製造方法。
- プレート状治具本体の上面に接着性向上のためのプライマー層を形成する工程と、
前記プライマー層上に第1回目のスクリーン印刷により第1の弱粘着性皮膜を形成する工程と、
前記第1の弱粘着性皮膜上に第2回目のスクリーン印刷により第2の弱粘着性皮膜を重ねて形成する工程とを備えることを特徴とするフレキシブル基板用保持搬送治具の製造方法。 - 各回のスクリーン印刷で形成される弱粘着性皮膜はそれぞれ0.1mm以下の厚みである請求項5記載のフレキシブル基板用保持搬送治具の製造方法。
- 前記プレート状治具本体がガラス繊維含有エポキシ系樹脂であり、前記スクリーン印刷では液状シリコーンゴムを印刷する請求項3,4,5又は6記載のフレキシブル基板用保持搬送治具の製造方法。
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JP2005229229A JP2007048807A (ja) | 2005-08-08 | 2005-08-08 | フレキシブル基板用保持搬送治具及びその製造方法 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012079826A (ja) * | 2010-09-30 | 2012-04-19 | Fujifilm Corp | 搬送キャリア及びその製造方法 |
CN110632824A (zh) * | 2019-09-11 | 2019-12-31 | 中国科学院光电技术研究所 | 一种提高模板转印柔性衬底微结构位置精度的方法 |
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2005
- 2005-08-08 JP JP2005229229A patent/JP2007048807A/ja active Pending
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CN110632824A (zh) * | 2019-09-11 | 2019-12-31 | 中国科学院光电技术研究所 | 一种提高模板转印柔性衬底微结构位置精度的方法 |
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