JP2007048331A - 光ディスクレーベル面画像形成用スペーサおよび光ディスク記録装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】スペーサが光ディスク記録装置に装填されているかどうか等を検出可能にしたスペーサを提供する。
【解決手段】スペーサ40は透明部材で構成されている。スペーサ40の凹部50に、光ディスク10を、画像形成層19を下に向けて収容保持する。スペーサ40の上面には、光ディスク10のリードイン領域10Cに対応する位置にトラック58が形成されている。トラック58には、スペーサであることを識別できる情報が、ピットあるいはディスクウォブルで記録されている。光ディスク10を装着したスペーサ40を光ディスク記録装置に装填すると、スペーサ40のトラック58が光ピックアップ12で読み取られ、スペーサ40が装填されていることが検出される。光ピックアップ12から出射されるレーザ光20をスペーサ40を透過させて光ディスク10の画像形成層19に照射することにより、画像形成層19に可視画像を描画することができる。
【選択図】 図1
【解決手段】スペーサ40は透明部材で構成されている。スペーサ40の凹部50に、光ディスク10を、画像形成層19を下に向けて収容保持する。スペーサ40の上面には、光ディスク10のリードイン領域10Cに対応する位置にトラック58が形成されている。トラック58には、スペーサであることを識別できる情報が、ピットあるいはディスクウォブルで記録されている。光ディスク10を装着したスペーサ40を光ディスク記録装置に装填すると、スペーサ40のトラック58が光ピックアップ12で読み取られ、スペーサ40が装填されていることが検出される。光ピックアップ12から出射されるレーザ光20をスペーサ40を透過させて光ディスク10の画像形成層19に照射することにより、画像形成層19に可視画像を描画することができる。
【選択図】 図1
Description
この発明は、光ディスクのレーベル面に、光ピックアップから出射されるレーザ光を照射して絵や文字等の可視画像を形成する際に使用されるスペーサ(アダプタ)、および、このスペーサを使用して光ディスクレーベル面に可視画像を形成する光ディスク記録装置に関する。
光ディスクのレーベル面に感光材料、感熱材料等による画像形成層を形成し、該光ディスクを裏返して(すなわち、レーベル面側を光ピックアップに対面させて)ターンテーブルにセットし、該光ディスクを回転駆動して、光ピックアップから出射されるレーザ光を画像形成層に照射し、該画像形成層の可視光特性を変化させて、レーベル面に画像形成を行う技術が従来より提案されている。例えば、特許文献1には、図2に示すように、光ディスク10を裏返して(すなわち、レーベル面10b側を光ピックアップ12に対面させて)、スピンドルモータ14の回転軸端部に固定されたターンテーブル16にセットし、ディスククランパ17で光ディスク10をクランプして、スピンドルモータ14を回転駆動し、光ピックアップ12の対物レンズ18から出射されるレーザ光20をレーベル面10bに形成された画像形成層19に照射して、該画像形成層19に画像形成を行う技術が開示されている。
また、特許文献2には、図3に示すように、光ディスク10の中央クランプ部のレーベル面10b側に、光ディスク10と同じ厚さのスペーサ22を装着し、光ディスク10を裏返して、スピンドルモータ14の回転軸端部に固定されたターンテーブル16にセットし、ディスククランパ17で光ディスク10をクランプして、スピンドルモータ14を回転駆動し、光ピックアップ12の対物レンズ18から出射されるレーザ光20をレーベル面10bに形成された画像形成層19に照射して、該画像形成層19に画像形成を行う技術が開示されている。
図4(a)は、図2および図3の光ディスク記録装置において、光ディスク10(ここではCD−R/RWディスクの場合を示す。)にデータ記録またはデータ再生を行うときの、光ディスク10と対物レンズ18の位置関係を示す。対物レンズ18は、所定のワーキングディスタンスWD(光ピックアップ毎に定まる、対物レンズ18と光ディスク10の対向面間の距離)に相当する空間24を隔てて、光ディスク10と対面している。光ディスク10は、所定厚さ(CD−Rディスクの場合1.2mm)の基板26の裏面(レーベル面10b側の面)に、データ記録層28、反射層(図示せず)、画像形成層19、保護層(図示せず)を順次積層して構成されている。光ディスク10にデータ記録を行いまたは光ディスク10からデータ再生を行うときは、ディスク10の表面10a(レーベル面10bと反対側の面、この出願では「データ記録面」という。)側を対物レンズ18に対面させる。この状態で、対物レンズ18から出射されたレーザ光20は、ワーキングディスタンスWDに相当する空間24を介して光ディスク10のデータ記録面10aから入射され、基板26を透過して、基板26の裏面に形成されたデータ記録層28に焦点を結び、データ記録層28に記録を行い、あるいは、データ記録層28に記録されている情報の読み取りを行う。
図4(b)は、図2の方法でレーベル面10bに画像形成を行うときの状態を示す。このとき、レーザ光20が焦点を結ぶべき位置(すなわち、画像形成層19の位置)は、図4(a)のデータ記録または再生時に比べて、基板26の厚みに相当する空気中での光学距離d(基板26の厚さ/基板26の屈折率)分下がるので、対物レンズ18は、光ディスク10の対向面(レーベル面10b)に対し、ワーキングディスタンスWDと該光学距離dとを加え合わせた距離分(つまり、光学距離dだけ余分に)、下方に離れる必要があった。このため、光ディスク10の面振れが大きい場合には、対物レンズ18をさらに下方の位置まで移動させる必要が生じ、フォーカス制御の能力が低い場合には、フォーカス制御が不能になって、所望の画像形成ができなくなる場合があった。
図4(c)は、図3の方法でレーベル面10bに画像形成を行うときの状態を示す。このとき、光ディスク10は、図4(b)の場合に比べて、スペーサ22の厚み分上方に配置されるので、対物レンズ18は余分に下方に下がらなくてすみ、その分光ディスク10の面振れに対するフォーカス制御の追従範囲が拡大される。
この発明は、光ディスクレーベル面画像形成用の改良したスペーサを提供しようとするもので、スペーサが光ディスク記録装置に装填されているかどうか、スペーサに光ディスクが表裏正しくセットされて光ディスク記録装置に装填されているかどうか、スペーサが光ディスクをセットせずに光ディスク記録装置に装填されていないかどうか等を検出可能にしたものである。また、この発明は、このスペーサを使用して光ディスクレーベル面に画像形成を行う光ディスク記録装置を提供しようとするものである。
この発明の光ディスクレーベル面画像形成用スペーサは、光ディスクをそのレーベル面側を光ピックアップに対面させてターンテーブルにセットし、該光ディスクを回転駆動して、該光ピックアップから出射されるレーザ光を該光ディスクのレーベル面に形成された画像形成層に照射し、該画像形成層の可視光特性を変化させて、該画像形成層に可視画像の形成を行う際に、前記ターンテーブルと前記光ディスクの間に挟んで使用される板状の治具であって、前記光ディスクの前記画像形成を行おうとする領域よりも内周側の領域であって、リードイン領域およびさらに内周側の領域に対応する領域の少なくとも一部に、前記光ピックアップで検出可能な情報を記録したトラックを形成してなるものである。このスペーサによれば、トラックの情報により、スペーサが光ディスク記録装置に装填されているかどうかを検出することができる。
トラックに記録する情報は、例えばピットやトラックウォブルとして記録することができる。また、トラックは、例えば光ディスクのリードイン領域に対応する領域に形成することができる。また、トラックを、画像形成時に光ディスクと対面する側の面に形成し、スペーサの基板を、トラックが形成されている領域から光ディスクの画像形成を行おうとする領域に対応する領域にかけて連続して透明に形成し、該トラックの表面に反射膜を形成することもできる。
また、この発明の光ディスクレーベル面画像形成用スペーサは、例えば、外径を光ディスクの外径よりも大きく形成し、一面に光ディスクを収容する凹部を形成し、該凹部を画定する周壁部に、該光ディスクの外周面を中心へ向けて押圧して保持する保持部を具備したものとして構成することができる。
この発明の光ディスク記録装置は、ピックアップで検出される情報を解析する情報解析手段と、光ディスクを装填する動作が実行されたときに、光ディスクのリードイン領域に該当する領域の読み取りを試行し、その結果前記情報解析手段で光ディスクのリードイン領域の情報が解析されたときは、該光ディスクに対するデータの記録または再生を許可し、前記スペーサに記録された情報が解析されたときは、フォーカスサーボをオンしたまま、光ピックアップを光ディスクのプログラム領域へ移動させ、該移動の結果フォーカスロック状態が維持されたときは該光ディスクに対する画像形成を許可し、フォーカスロック状態が外れたときは、該光ディスクに対する画像形成を禁止する制御手段とを具備してなるものである。
以下、この発明の実施の形態を説明する。始めに、レーベル面に可視画像を描画形成できるようにした光ディスクの構成例を図5〜図7に示す。図5は光ディスク10をレーベル面10b側から見た構造を示す。光ディスク10は、例えばCD−R,CD−RW等のCD規格ディスクで構成されている。光ディスク10は、基板26が、ポリカーボネート等の透明基板で、厚さが1.2mmに構成されている。光ディスク10の中央には中心孔32が形成されている。中心孔32のすぐ外周側の部分はディスクを固定するためのクランプエリア34を構成する。レーベル面10bの、クランプエリア34よりも外周側の位置とディスク最外周縁部10cの直前位置とで挟まれる領域全体には、感光材料、感熱材料等による画像形成層19が形成されている。
図6は、図5の光ディスク10がCD−Rディスクである場合の断面構造の一部を拡大して示す。ただし、積層膜の膜厚は誇張して描いている。この光ディスク10は、ポリカーボネート等の透明基板26の片面に色素層(データ記録層)28、反射層30、画像形成層19、保護層46を順次成膜して、全体を一体に構成したものである。画像形成層19があること以外は通常のCD−Rディスクと同じである。レーベル面10b側からは透明な保護層46を通して画像形成層19を望むことができる。データ記録または再生時は、レーザ光をデータ記録面10a側から入射し、反射層30による反射光を検知してデータ記録層28に焦点を結ばせて、データの記録または再生を行う。描画時(画像形成時)は、レーザ光をレーベル面10b側から入射し、反射層30または画像形成層19による反射光を検知して画像形成層19に焦点を結ばせて、描画(画像形成)を行う。
画像形成層19は、レーベル面10b側からの所定パワー以上のレーザ光の照射によって、該照射された箇所の、レーベル面10b側からの可視光特性{色(色相、明度、彩度)、スペクトラム、反射率、透過率、光散乱等}が変化するもので、例えば、感光材や感熱材等の色が変化する{例えば、白から有色(黒等)、透明から有色(黒等)等に変化する}材料の層(感光層、感熱層等による色変化層)で構成することができる。画像形成層19を透明あるいは半透明の材料で構成することにより、反射層30による反射光を検知して、描画時に画像形成層19にレーザ光の焦点を結ばせることができる。また、画像形成層19の全面に、反射層30の表面に通じる多数の微細孔を形成して、反射層30の表面を望めるようにすることによっても、描画時に画像形成層19にレーザ光の焦点を結ばせることができる。さらには、画像形成層19を反射率の高い材料で構成することによっても、描画時に画像形成層19にレーザ光の焦点を結ばせることができる。なお、光ディスク10のデータ記録層28へのデータ記録または再生時は、データ記録面10a側から入射されたレーザ光は、反射層30でほとんど遮断されるので、画像形成層19に変化は生じない。
図7は、図5の光ディスク10がCD−Rディスクである場合のデータ記録領域39(データ記録層28に対するデータ記録を行える領域)の領域分割レイアウトを示す。データ記録領域39は、内周側からPCA領域10A、PMA領域10B、リードイン領域10C、プログラム領域10D、リードアウト領域10Eに分割される。プログラム領域10Dとリードアウト領域10Eの境界位置は、プログラム領域10Dに記録するデータ量によって変動する。画像形成層19は、図7の例では、データ記録領域39の全体を覆うように形成されている。なお、後述するようにスペーサのトラックをリードイン領域10Cに相当する領域に形成する場合には、画像形成層19を、データ記録領域39全体の内のプログラム領域10Dおよびリードアウト領域10Eに相当する領域のみに形成することもできる。
次に、図5〜図7の光ディスク10に適合するように構成したこの発明の光ディスクレーベル面画像形成用スペーサの実施の形態を図1に示す。スペーサ40は、基板(スペーサ基板)42が、光ディスク10の基板26と同じポリカーボネートまたは他の種類の透明プラスチック材料で全体が一体でかつ透明に構成されている。スペーサ基板42は、平板部43と、平板部43の周りを包囲する周壁部45を具備する。平板部43は所定の厚みを有し光ディスク10よりも外径がわずかに大きい円盤状に構成されている。平板部43の上面43aおよび下面43bは平坦面に形成されている。平板部43の中心軸L上の位置には、光ディスク10の中心孔32(図5)と同じ内径を有し、光ディスク10が装着されたときに光ディスク10の中心孔32と連続した円形の孔を形成する中心孔44が形成されている。平板部43の厚さL1は、その屈折率をn1とし、装着する光ディスク10の基板の屈折率をn2、その厚さをL2としたときに、n1×L2=n2×L1を満たすように設定されている。したがって、スペーサ基板42を光ディスク10の基板と同じ材料で構成する場合には、スペーサ基板42の厚さL1は光ディスク10の基板の厚さL2と等しく設定する。
スペーサ基板42の平板部43の周りを円環状に包囲する周壁部45は、平板部43の上面43a上に光ディスク10の厚さよりも高く形成されている。この周壁部45により、平板部43上に、光ディスク10を収容する凹部50が形成されている。また、スペーサ基板42は、全体を一体成型で構成するほか、周壁部45と平板部43を別々に成型し(この場合、周壁部45は透明である必要はない)、両者を貼り合わせて一体化することもできる。
凹部50を画定する周壁部45の、中心軸Lを挟んで相互に対向する位置には、周壁部45の一部を両持ち支持の弓状に切り出した構造を有する一対の保持部54,56が構成されている。保持部54,56に径方向外方向(図1中に矢印Bで示す方向)への力を加えると、保持部54,56はその材料自身の弾性力により撓んで、同方向に微少量動くことができる。保持部54,56の互いに対向する端面54a,56aは、斜め下方向に向いた傾斜面として構成されている。端面54a,56a間の距離は、光ディスク10の外径よりも微少量小さく設定されている。このような構造により、保持部54,56を手で押し広げて、光ディスク10をレーベル面10aを下側にして凹部50に収容し、保持部54,56から手を離せば、保持部54,56の弾性力により、保持部54,56の傾斜した端面54a,56aが光ディスク10の外周面の上部角部に押圧当接する。これにより、光ディスク10は保持部54,56から斜め下方に向かう押圧力を受ける。その結果、光ディスク10は、レーベル面10bが平板部43の上面43aに押圧当接した状態で、スペーサ40に相対回転不能に同軸状に保持される。保持部54,56を再び手で押し広げれば、光ディスク10をスペーサ40から外すことができる。
平板部43の上面43aの中心孔44の周りの位置には、光ディスク10のリードイン領域10C(図7)に対応する位置に、トラック58が円環状に形成されている。図8はスペーサ40のトラック58付近を拡大して模式的に示したものである。トラック58は、スペーサ基板42の平板部43の上面43aを凹状に形成したピットまたはウォブル(蛇行)グルーブからなるトラックで構成されている。トラックピッチ(隣接するトラック58相互の間隔)は、光ディスク10のデータ記録領域39のトラックピッチと同等である。トラック58を構成するピットまたはウォブルグルーブには光ピックアップで検出し解析可能な情報が含まれている。トラック58をピットで構成する場合は、この情報は光ディスク10のリードイン領域10Cに記録するフォーマットのEFM信号で構成され、このEFM信号中にスペーサであることを識別できる情報を、例えばサブコードの未定義コードを用いて記録する。また、トラック58をウォブルグルーブで構成する場合は、この情報は光ディスク10のリードイン領域10Cに記録するフォーマットのATIP信号で構成され、このATIP信号中にスペーサであることを識別できる情報を、例えばATIP信号の未定義コードを用いて記録する。トラック58の上には金属反射膜62が被覆され、さらにその上に透明の保護膜64が被覆されている。
次に、光ディスク10のデータ記録層28に対するデータの記録および再生と、スペーサ40を使用して光ディスク10の画像形成層19に画像形成を行えるようにしたこの発明の光ディスク記録装置の実施の形態を図9に示す。図9は画像形成時の状態を示す。このとき、光ディスク10はレーベル面10b側を下にしてスペーサ40に装着されて(図1参照)一体化される。このように一体化された組合せ体66を、スペーサ40を光ピックアップ12側に配置して、その連通する中心孔44,32にターンテーブル16の中央凸部16aを挿入して、ターンテーブル16の受け部16bに載置し、さらに上方からディスククランパ17を押し当ててクランプする。このとき、光ディスク10およびスペーサ40の中心軸Lは、ターンテーブル16の回転軸に一致している。この状態で、スピンドルモータ14により組合せ体66を回転駆動し、光ピックアップ12の対物レンズ18からレーザ光20を出射し、フォーカス制御により光ディスク10の画像形成層19に焦点を結ばせて絵や文字等の画像の描画を行うことができる。
光ディスク10のデータ記録層28に対するデータの記録または再生時は、光ディスク10単体でデータ記録面10a側を下にして、その中心孔32にターンテーブル16の中央凸部16aを挿入して、ターンテーブル16の受け部16bに載置し、さらに上方からディスククランパ17を押し当ててクランプする。このとき、光ディスク10の中心軸は、ターンテーブル16の回転軸に一致している。この状態で、スピンドルモータ14により光ディスク10を回転駆動し、光ピックアップ12の対物レンズ18からレーザ光20を出射し、フォーカス制御により光ディスク10のデータ記録層28に焦点を結ばせてデータの記録または再生を行うことができる。
図9において、記録信号生成手段68は、外部記憶装置等から供給される記録データに基づき、光ディスク10のデータ記録層28に記録する記録信号を生成する。画像信号生成手段70は、外部記憶装置等から供給される画像データに基づき、光ディスク10の画像形成層19に描画する画像信号を生成する。切換手段72は、記録データと画像データを切り換えて出力する。情報解析手段74は、光ピックアップ12で検出される情報を解析する。データ再生手段76は、光ディスク10のデータ再生時に、情報解析手段74で解析された情報を外部に出力する。制御手段78は、本光ディスク記録装置に光ディスクを装填する動作が実行されたときに、光ディスク10のリードイン領域10Cに該当する領域の読み取りを試行し、情報解析手段74による解析結果に応じて各種の制御を行う。
制御手段78の制御内容を図10にフローチャートで示す。ディスク装填動作の完了が検知されたら(S1)、光ピックアップ12を光ディスク10のリードイン領域10Cに該当する領域へ移動させる(S2)。この移動が完了したら、対物レンズ18を強制的に上下方向に往復運動させてフォーカスサーチを行い(S3)、所定時間内または所定往復回数内にフォーカスエラー信号のSカーブが得られたかどうかを判断する(S4)。その結果、Sカーブが得られなかったときは、エラーと判断し(S5)、フォーカスサーチを終了し、光ピックアップ12を初期位置に戻し、ディスク排出動作を行い、制御を終了させる。
一方、Sカーブが得られ、フォーカスロック状態に引き込めたときは、そのままトラッキングサーボをオンし(S6)、所定時間内にトラックの捕獲に成功したかどうかを判断する(S7)。その結果、所定時間内にトラックを捕獲できなかったときは、エラーと判断し(S8)、トラッキングサーボおよびフォーカスサーボをオフし、光ピックアップ12を初期位置に戻し、ディスク排出動作を行い、制御を終了させる。一方、トラックの捕獲に成功したときは、光ピックアップ12による光ディスク10のリードイン領域10Cに該当する領域の検出信号から、情報解析手段74でEFM信号およびATIP信号をデコードする(S9)。
制御手段78は、デコードされた情報が光ディスク10のリードイン領域10Cの情報であるか、あるいは、スペーサ40のトラック58の情報であるか(すなわち、スペーサ40であることを識別できる情報が含まれているか)を判断する(S10)。そして、制御手段78は、デコードされた情報が光ディスク10のリードイン領域10Cの情報であると判断した場合は、図11(a)に示すように、光ディスク10が単体でデータ記録面10a側を下にして装填されているものと判断して、切換手段72を記録信号生成手段68側に切り換える等、本光ディスク記録装置を、データ記録層28に対するデータの記録または再生を行える状態に設定する(S11)。
一方、制御手段78は、デコードされた情報にスペーサ40であることを識別できる情報が含まれていた場合は、フォーカスサーボをオンしたまま、光ピックアップ12を光ディスク10のプログラム領域へ移動させる(S12)。制御手段78は、この移動の結果、フォーカスロック状態が維持されたかあるいは外れたかを判断する(S13)。すなわち、スペーサ40に対し光ディスク10が図11(b)に示すように、正しく装着されている場合は、スペーサ40のトラック58に形成されている金属反射膜62(図8)と、光ディスク10の反射層30(図6)とは、接近した高さ位置にあるので、光ピックアップ12の移動によりレーザ光20の焦点がスペーサ40のトラック58の最外周位置から外れた時にフォーカスサーボが一瞬乱れても、フォーカスロック状態が外れるまでには至らず、直ぐに光ディスク10の反射層30に焦点を合わせ直すことができるので、フォーカスロック状態が維持される。したがって、フォーカスロック状態が維持されたときは、制御手段78は、図11(b)のように、スペーサ40に対し光ディスク10が正しく装着されているものと判断して、切換手段72を画像信号生成手段70側に切り換える等、本光ディスク記録装置を、画像形成層19に対する描画を行える状態に設定する(S14)。この状態で、レーザ光20をスペーサ40を透過して光ディスク10の画像形成層19に照射して、描画を行うことができる。なお、前述のように、スペーサ40の平板部43の厚さL1は、その屈折率をn1とし、装着する光ディスク10の基板の屈折率をn2、そのデータ記録面10aから反射膜までの距離をL2としたときに、n1×L2=n2×L1を満たすように設定されているので、画像形成層19に対する描画時のワーキングディスタンスWD(図11(b))は、データ記録層28に対するデータの記録または再生時のワーキングディスタンスWD(図11(a))と同等になる。
一方、上記移動の結果、フォーカスロック状態が外れたときは、制御手段78は、図11(c)に示すように、光ディスク10が装着されずにスペーサ40が装填されたか、あるいは、図11(d)に示すように、光ディスク10が誤ってレーベル面10b側を上にしてスペーサ40に装着して装填されたものと判断して、エラーと判断し(S15)、ディスク排出動作を行い、制御を終了させる。
以上のようにして、図9の光ディスク記録装置によれば、スペーサ40が装填されているかどうか、スペーサ40に光ディスク10が表裏正しくセットされて装填されているかどうか、スペーサ40が光ディスク10をセットせずに装填されていないかどうか等を検出して、光ディスク10のデータ記録層28に対するデータの記録および再生と、スペーサ40を使用して光ディスク10の画像形成層19の全領域の内、スペーサ40のトラック58よりも外周側の領域に対応する領域、すなわち、光ディスク10のリードイン領域10Cよりも外周側の領域に画像形成を行うことができる。
なお、前記実施の形態では、スペーサ40に形成するトラック58を、光ディスク10のリードイン領域10Cに対応する領域に形成したが、それ以外の領域(例えば、図7のPCA領域10A、PMA領域10B等に対応する領域)にトラック58を形成することもできる。PCA領域10Aに対応する領域にトラック58を形成した場合には、PCA領域10Aよりも外周側の領域に画像形成を行うことができる。PMA領域10Bに対応する領域にトラック58を形成した場合には、PMA領域10Bよりも外周側の領域に画像形成を行うことができる。また、トラック58をPCA領域10A〜リードイン領域10Cに対応する領域全体に形成することもできる。
また、前記実施の形態では、トラック58をスペーサ40の光ディスク10に対面する側の面(上面43a)に形成したが、光ピックアップ12の対物レンズ18が十分に下方に移動できるものであれば、反対側の面(下面43b)にトラック58を形成することもできる。また、前記実施の形態では、スペーサ40を、光ディスク10の画像形成を行う領域を覆うものとして構成したが、画像形成を行う領域を覆わない小径のものとして構成し、その上面または下面にトラックすることもできる。また、前記実施の形態では、この発明をCD規格の光ディスクおよび光ディスク記録装置に適用した場合について説明したが、DVD規格その他の規格の光ディスクおよび光ディスク記録装置に適用することもできる。
また、前記実施の形態では、スペーサ40のトラックに、スペーサであることを識別できる情報を記録したが、別の有用な情報(例えば、アプリケーションプログラム等)を記録することもできる。
10…光ディスク、10a…データ記録面、10b…レーベル面、10C…リードイン領域、12…光ピックアップ、16…ターンテーブル、19…画像形成層、20…レーザ光、28…データ記録層、30…反射層、40…スペーサ(光ディスクレーベル面画像形成用スペーサ)、42…スペーサ基板(スペーサの基板)、45…周壁部、50…凹部、54,56…保持部、58…トラック、62…反射膜、74…情報解析手段、78…制御手段。
Claims (7)
- 光ディスクをそのレーベル面側を光ピックアップに対面させてターンテーブルにセットし、該光ディスクを回転駆動して、該光ピックアップから出射されるレーザ光を該光ディスクのレーベル面に形成された画像形成層に照射し、該画像形成層の可視光特性を変化させて、該画像形成層に可視画像の形成を行う際に、前記ターンテーブルと前記光ディスクの間に挟んで使用される板状の治具であって、
前記光ディスクの前記画像形成を行おうとする領域よりも内周側の領域であって、リードイン領域およびさらに内周側の領域に対応する領域の少なくとも一部に、前記光ピックアップで検出可能な情報を記録したトラックを形成してなる光ディスクレーベル面画像形成用スペーサ。 - 前記情報が、ピットとしてまたはトラックウォブルとして記録されている請求項1記載の光ディスクレーベル面画像形成用スペーサ。
- 前記トラックが、前記光ディスクのリードイン領域に対応する領域に形成されている請求項1または2記載の光ディスクレーベル面画像形成用スペーサ。
- 前記トラックが、画像形成時に前記光ディスクと対面する側の面に形成され、スペーサの基板が、該トラックが形成されている領域から前記光ディスクの前記画像形成を行おうとする領域に対応する領域にかけて連続して透明に形成され、該トラックの表面に反射膜が形成されている請求項1から3のいずれかに記載の光ディスクレーベル面画像形成用スペーサ。
- 前記スペーサの基板の前記透明に形成された領域の屈折率をn1、厚さをL1とし、前記光ディスクの基板の屈折率をn2、データ記録面の表面から反射膜までの距離をL2としたときに、n1×L2=n2×L1を満たすように該スペーサの基板の厚さが設定されている請求項4記載の光ディスクレーベル面画像形成用スペーサ。
- 外径が前記光ディスクの外径よりも大きく形成され、一面に該光ディスクを収容する凹部が形成され、該凹部を画定する周壁部に、該光ディスクの外周面を中心へ向けて押圧して保持する保持部を具備してなる請求項1から5のいずれかに記載の光ディスクレーベル面画像形成用スペーサ。
- 光ディスク基板のレーベル面側にデータ記録層、反射層、画像形成層を順次積層形成した光ディスクについて、前記データ記録層に対するデータの記録および再生と、請求項4記載の光ディスクレーベル面画像形成用スペーサを使用して光ディスクのレーベル面側の前記画像形成層にフォーカスを合わせて画像形成を行うことができる光ディスク記録装置であって、
光ピックアップで検出される情報を解析する情報解析手段と、
光ディスクを装填する動作が実行されたときに、光ディスクのリードイン領域に該当する領域の読み取りを試行し、その結果前記情報解析手段で光ディスクのリードイン領域の情報が解析されたときは、該光ディスクに対するデータの記録または再生を許可し、前記スペーサに記録された情報が解析されたときは、フォーカスサーボをオンしたまま、光ピックアップを光ディスクのプログラム領域へ移動させ、該移動の結果フォーカスロック状態が維持されたときは該光ディスクに対する画像形成を許可し、フォーカスロック状態が外れたときは、該光ディスクに対する画像形成を禁止する制御手段と
を具備してなる光ディスク記録装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2005228450A JP2007048331A (ja) | 2005-08-05 | 2005-08-05 | 光ディスクレーベル面画像形成用スペーサおよび光ディスク記録装置 |
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ID=37851050
Family Applications (1)
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JP2005228450A Pending JP2007048331A (ja) | 2005-08-05 | 2005-08-05 | 光ディスクレーベル面画像形成用スペーサおよび光ディスク記録装置 |
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2005
- 2005-08-05 JP JP2005228450A patent/JP2007048331A/ja active Pending
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