JP2007048134A - 動物体検出装置および動物体検出方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】第1フレームの第1位置にある画素の輝度と、前記第1フレームの前記第1位置に隣接する第2位置にある画素の輝度とに基づいて、前記第1位置と前記第2位置との間の輝度を示す中間輝度を生成し、前記第1フレームより時間的に前の第2フレームの前記第1位置にある画素の輝度と前記中間輝度との差分と、前記第1フレームと前記第2フレームとの時間間隔とに基づいて動物体の移動速度を検出する。
【選択図】 図8
Description
図1は、本発明の一実施形態であるイメージセンサを含んで構成される動物体検出システムの構成を示す図である。動物体検出システム1は、イメージセンサ(動物体検出装置)10、及び光学レンズ15を含んで構成されている。イメージセンサ10は、光学レンズ15から受光する画像を所定のフレームレートで撮像し、複数のフレームの情報に基づいて物体の移動方向や移動速度等を検出する回路である。また、光学レンズ15の焦点は固定されている。
図2は、イメージセンサ10のハードウェア構成の一例を示す図である。イメージセンサ10は、制御回路21、フォトダイオードアレイ(以後「PDアレイ」と称する)22、メモリアレイ23、処理回路24、水平シフトレジスタ25、及び垂直シフトレジスタ26,27を備えている。
図3は、イメージセンサ10の処理回路24により実現される機能の構成を示す図である。処理回路24は、動物体検出部31、中間輝度生成部32、奥行き方向検出部33、及び予測輝度生成部34を備えている。
まず、イメージセンサ10における、物体の上下左右方向(二次元方向)における動きの検出について説明する。
はじめに、上下左右方向における動きがあるかどうかを検出する動作について説明する。図4は、上下左右方向における動きがあるかどうかを検出する動作の概略を示す図である。図において、x軸およびy軸はフレーム内の画素位置を示す座標であり、x軸の正方向が右方向、x軸の負方向が左方向、y軸の正方向が上方向、y軸の負方向が下方向を示している。また、f軸はフレームの時系列を示しており、正方向が新しいフレーム、負方向が古いフレームを示している。なお、フレームfにおける位置(x,y)にある画素を画素(x,y)と表し、画素(x,y)の輝度をlf;x,yと表すこととする。
次に、物体の上下左右方向における移動方向を検出する動作について説明する。図6は、左右の移動方向を検出する動作の概略を示す図である。図6(a)に示すように、1フレームごとに画素を1つずつ右にずらして輝度の差分を求めることにより、右方向への移動を検出することができる。また、図6(b)に示すように、1フレームごとに画素を1つずつ左にずらして輝度の差分を求めることにより、左方向への移動を検出することができる。また、同様に、1フレームごとに画素を1つずつ上にずらして輝度の差分を求めることにより、上方向への移動を検出することができ、1フレームごとに画素を1つずつ下にずらして輝度の差分を求めることにより、下方向への移動を検出することができる。
次に、イメージセンサ10における、物体の上下左右方向における移動速度の検出について説明する。物体の移動速度は、物体の移動距離を移動に要した時間で割ることにより求めることができる。本実施形態のイメージセンサ10のフレームレートは、毎秒1000フレーム程度の非常に高いものとなっている。そのため、物体が1フレームの間に移動する距離が1画素未満である場合も考えられる。このような場合に、単純に連続する2つのフレーム間における画素単位の移動距離をもとに移動速度を検出することとすると、移動速度の検出精度が低下してしまうこととなる。そこで、イメージセンサ10においては、「小数精度判定」および「検出間隔制御」という2つの方法を用いることにより物体の移動速度の検出を行っている。
まず、小数精度判定による物体の移動速度の検出について説明する。図8は、小数精度により物体の移動速度を検出する動作の概略を示す図である。前述したように、1フレームの間では、物体が1画素移動していない場合がある。そこで、図8(a)に示すように、フレームfの画素(x,y)の輝度と、フレームfの画素(x,y+1)の輝度とに基づいて、画素(x,y)と画素(x,y+1)との間の仮想的な画素の輝度、すなわち小数精度の画素の輝度を求める。そして、小数精度の画素の輝度と、1つ前のフレームf−1の画素(x,y)の輝度と差分を求めることにより、上方向に1/2画素移動していることを検出することができる。同様に、図8(b)〜(d)に示すように、下方向に1/2画素、右方向に1/2画素、左方向に1/2画素移動していることを検出することができる。
次に、検出間隔制御による物体の移動速度の検出について説明する。図9は、検出間隔制御により物体の移動速度を検出する動作の概略を示す図である。前述したように、動物体検出部31は、フレームf(請求項5:第1フレーム)の位置(x,y)(請求項5:第1位置)にある画素の輝度lf;x,yと、次のフレームf+1の位置(x,y)の上下左右に隣接する位置にある画素の輝度との差分に基づいてmup,mdown,mright,mleftを求めることにより、1フレームの間に1画素分移動する物体の移動方向を検出することができる。つまり、動物体検出部31は、この物体がフレームfとフレームf+1との間に1画素移動したものとして、移動速度を検出することができる。
次に、イメージセンサ10における、物体の奥行きの動き検出について説明する。
動物体検出システム1における光学レンズ15は固定焦点であるため、合焦位置までの距離は定まっている。そこで、本実施形態では、焦点外れの程度を判定することにより、物体までの距離を検出することとしている。
また、奥行き方向検出部33は、奥行きの移動方向、つまり、物体が光学レンズ15から見て手前から奥に移動しているか、奥から手前に移動しているかを検出することができる。図11は、物体の拡大・縮小に基づいて奥行きの移動方向を検出する動作の概略を示す図である。奥行き方向検出部33は、動物体検出部31により検出された画素ごとの移動方向に基づいて、物体が二次元方向において拡大しているか縮小しているかを判断する。図11(a)に示すように、物体が拡大している場合、奥行き方向検出部33は、物体が光学レンズ15に近づいていると判定する。また、図11(b)に示すように、物体が縮小している場合、奥行き方向検出部33は、物体が光学レンズ15から遠ざかっていると判定する。
次に、イメージセンサ10における処理の流れについて説明する。図13は、イメージセンサ10における処理の流れを示すフローチャートである。まず、イメージセンサ10におけるフレームレートが決定され(S1301)、決定されたフレームレートでの撮像が開始される。そして、動物体検出部31は、複数フレームの同じ位置(x,y)の画素を選択し(S1302)、フレーム間で輝度の絶対差分を求め、評価値d(x,y)を生成する(S1303)。
15 光学レンズ 21 制御回路
22 フォトダイオードアレイ 23 メモリアレイ
24 処理回路 25 水平シフトレジスタ
26,27 垂直シフトレジスタ 31 動物体検出部
32 中間輝度生成部 33 奥行き方向検出部
34 予測輝度生成部
Claims (10)
- フレーム画像を所定の時間間隔ごとに取得するフレーム取得部と、
前記フレーム取得部により取得される第1フレームの第1位置にある画素の輝度と、前記第1フレームの前記第1位置に隣接する第2位置にある画素の輝度とに基づいて、前記第1位置と前記第2位置との間の輝度を示す中間輝度を生成する中間輝度生成部と、
前記フレーム取得部により取得される第2フレームの前記第1位置にある画素の輝度と前記中間輝度との差分と、前記第1フレームと前記第2フレームとの時間間隔とに基づいて動物体の移動方向及び移動速度を検出する動物体検出部と、
を備えることを特徴とする動物体検出装置。 - 請求項1に記載の動物体検出装置であって、
前記中間輝度生成部は、
前記第1フレームの前記第1位置にある前記画素の前記輝度と、前記第1フレームの前記第1位置の上側に隣接する画素の輝度とに基づいた前記中間輝度である上側輝度と、
前記第1フレームの前記第1位置にある前記画素の前記輝度と、前記第1フレームの前記第1位置の下側に隣接する画素の輝度とに基づいた前記中間輝度である下側輝度と、
前記第1フレームの前記第1位置にある前記画素の前記輝度と、前記第1フレームの前記第1位置の右側に隣接する画素の輝度とに基づいた前記中間輝度である右側輝度と、
前記第1フレームの前記第1位置にある前記画素の前記輝度と、前記第1フレームの前記第1位置の左側に隣接する画素の輝度とに基づいた前記中間輝度である左側輝度と、
を生成し、
前記動物体検出部は、
前記上側輝度、前記下側輝度、前記右側輝度、及び前記左側輝度の夫々と前記第2フレームの前記第1位置にある前記画素の前記輝度との差分と、前記第1フレームと前記第2フレームとの前記時間間隔とに基づいて動物体の移動方向及び移動速度を検出すること、
を特徴とする動物体検出装置。 - 請求項1又は2に記載の動物体検出装置であって、
前記動物体検出部は、
前記第2フレームの前記第1位置にある前記画素の前記輝度と、前記第1フレームの前記中間輝度及び前記第1位置にある前記画素の前記輝度との差分と、前記第1フレームと前記第2フレームとの前記時間間隔とに基づいて動物体の移動方向及び移動速度を検出すること、
を特徴とする動物体検出装置。 - 請求項1〜3の何れか一項に記載の動物体検出装置であって、
前記第1フレームと前記第2フレームとの間のフレーム数が可変であることを特徴とする動物体検出装置。 - フレーム画像を所定の時間間隔ごとに取得するフレーム取得部と、
前記フレーム取得部により取得される第1フレームの第1位置にある画素の輝度と、前記フレーム取得部により取得される前記第1フレームと隣接しない第2フレームの前記第1位置に隣接する第2位置にある画素の輝度との差分と、前記第1フレームと前記第2フレームとの時間間隔とに基づいて動物体の移動方向及び移動速度を検出する動物体検出部と、
を備えることを特徴とする動物体検出装置。 - 請求項5に記載の動物体検出装置であって、
前記動物体検出部は、
前記第1フレームの前記第1位置にある前記画素の前記輝度と、前記第2フレームの前記第1位置の上下左右に隣接する各画素の輝度との差分と、前記第1フレームと前記第2フレームとの時間間隔とに基づいて動物体の移動方向及び移動速度を検出すること、
を特徴とする動物体検出装置。 - 請求項5又は6に記載の動物体検出装置であって、
前記動物体検出部は、
前記第1フレームの前記第1位置にある前記画素の前記輝度と、前記第2フレームの前記第1位置にある前記画素の前記輝度及び前記第2位置にある前記画素の前記輝度との差分と、前記第1フレームと前記第2フレームとの前記時間間隔とに基づいて動物体の移動方向及び移動速度を検出すること、
を特徴とする動物体検出装置。 - 請求項5〜7の何れか一項に記載の動物体検出装置であって、
前記第2フレームは前記第1フレームと隣接しない範囲で可変であることを特徴とする動物体検出装置。 - フレーム画像を所定の時間間隔ごとに取得するフレーム取得部と、
前記フレーム取得部により取得される第1フレームの第1位置にある画素の輝度と、前記フレーム取得部により取得される第2フレームの前記第1位置の近傍にある画素の輝度との差分に基づいて画素毎の移動方向を検出する動物体検出部と、
前記動物体検出部により検出される前記画素毎の移動方向に基づいて、動物体の奥行き方向の移動方向を検出する奥行き方向検出部と、
を備えることを特徴とする動物体検出装置。 - 請求項9に記載の動物体検出装置であって、
前記第1フレームの前記第1位置にある前記画素をぼかした場合の輝度である予測輝度を生成する予測輝度生成部を更に備え、
前記奥行き方向検出部は、
前記第1フレームの前記第1位置にある前記画素の前記輝度と前記予測輝度との差分と、前記第1フレームの前記第1位置にある前記画素の前記輝度と前記第2フレームの前記第1位置にある画素の輝度との差分とに基づいて前記動物体が合焦位置に近づく方向に移動しているか離れる方句に移動しているかを検出すること、
を特徴とする動物体検出装置。
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