JP2007046971A - レンズ偏心測定装置及びレンズ偏心測定方法 - Google Patents

レンズ偏心測定装置及びレンズ偏心測定方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 誰でも簡単に被検レンズの光軸の傾き調整ができ、高精度に再現性良く且つ短時間で被検レンズの横ずれによる偏心量を測定すること。
【解決手段】 回転軸Xに対するレンズRの光軸の傾きを測定する光軸測定手段4と、光軸測定結果に基づいて、光軸が回転軸Xに一致するようにレンズRの保持位置を調整する位置調整手段5と、回転軸Xに対するレンズRの外周面の振れ量を測定する横ずれ測定手段6と、各手段を制御する制御手段7とを備え、位置調整手段5が棒状部材40を介してレンズRを粗動移動させる粗動機構41と、圧電素子42を有し、棒状部材40を介してレンズRを微動移動させる微動機構43とを備え、制御手段7が光軸測定結果に基づいてレンズRの移動量を算出すると共に粗動移動が終了した後、算出した移動量から粗動移動量を引いた量だけ棒状部材40を移動させるように圧電素子42に電圧を印加させるレンズ偏心測定装置1を提供する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、レンズ(例えば、直径10mm以下の微小径レンズ)の光軸に対する、外形中心軸の横ずれに伴う偏心量を高精度に測定するレンズ偏心測定装置及びレンズ偏心測定方法に関するものである。
研磨及び心取り完了後の球面レンズは、厳密には光軸(各球面の曲率中心を結んだ線)と、外形中心軸(外周面の中心を通る線)との間に、必ず心ずれ(横ずれ)が存在してしまう。高品質なレンズを作製するためには、この横ずれ量を正確に測定することが非常に重要とされている。
この測定を行う場合には、通常レンズ偏心測定装置を利用して測定を行っている。ところがこの測定を行う際、被検レンズを、レンズ偏心測定装置のレンズ保持機構へ装着したときに、被検レンズの光軸とレンズ保持機構の回転軸との間に傾きが生じてしまい、上記横ずれ量と合算された偏心(レンズ保持機構の回転軸を基準にしたずれ)が生じてしまうものであった。従って、このままの状態では、横ずれ量のみを単独で測定することは困難である。
そこで、従来知られているレンズ偏心測定装置は、始めに被検レンズの傾きを修正(即ち、光軸と回転軸とが一致するように装着ずれを修正)した後に、横ずれ量を測定するようになっている。
このようなレンズ偏心測定装置の1つとして、非接触式測長器により横ずれ量を測定するレンズ偏心測定装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
このレンズ偏心測定装置100は、図10に示すように、被検レンズRがレンズ保持機構を構成するレンズホルダ101上に載置されている。また、このレンズホルダ101は、ベルト102を介して駆動モータ103に接続された回転スピンドル104上に固定されている。これにより、駆動モータ103を駆動させることで、回転スピンドル104を介してレンズホルダ101と共に被検レンズRを回転軸X回りに回転できるようになっている。また、回転スピンドル104及びレンズホルダ101は、共に上記回転軸Xに沿って配されており、内部が中空構造となっている。そして、図示しない真空吸着手段によって、レンズホルダ101上に載置された被検レンズRを真空吸着して、該レンズホルダ101上に保持できるようになっている。
また、被検レンズRの上方には、被検レンズRの表面(球面)に向けて光を出射すると共に、表面で反射した光(反射光)を受光して、該反射光から被検レンズRの光軸の傾きを測定する光軸測定装置105が配されている。
この光軸測定装置105は、被検レンズRの表面の曲率中心に応じて、集光位置調整(フォーカス調整)ができるように、光軸方向に沿って任意に移動できるようになっている。
また、被検レンズRの周囲には、被検レンズRが回転したときに、該被検レンズRの外形の振れ量、即ち、横ずれ量を測定する光学式測定装置106(非接触式側長器)が配されている。この光学式測定装置106は、被検レンズRの外縁部に向けて、即ち、被検レンズRの外周面に接する接線方向に向けて光を出射する光源107と、被検レンズRを間に挟むように光源107の反対側に配され、該光源107から出射された光を受光する受光部108と、光源107と受光部108との間に配されたスリット板109とを備えている。このスリット板109は、例えば、受光部108の直前に配されており、スリット板109を通過した光が受光部108に入射するようになっている。
また、この光学式測定装置106は、被検レンズRの外径の大きさに応じて位置調整を行えるように、水平方向に移動可能とされている。
次に、このように構成されたレンズ偏心測定装置100により、被検レンズRの偏心状態を測定する場合について説明する。
まず、被検レンズRをレンズホルダ101上に載置すると共に、真空吸着を行って該レンズホルダ101に保持させる。次いで、駆動モータ103を駆動させて、被検レンズRを回転軸X回りに回転させる。次いで、光軸測定装置105により、回転している被検レンズRの表面に光を出射すると共に、表面からの反射光を受光して該反射光が描く軌跡、即ち、リサージュ図形を測定する。次いで、一旦被検レンズRの回転を停止して真空吸着を解いた後、測定者はリサージュ図形の半径が極力“0”に近づくように、即ち、反射光のスポット中心である反射心が動かないように、手で被検レンズRの設置傾きを調整する。
これにより、被検レンズRの光軸とレンズホルダ101及び回転スピンドル104の回転軸Xとを、一致させることができる。なお、設置傾きの調整後、再度真空吸着によりレンズホルダ101上に被検レンズRを保持させた後、該被検レンズRを回転させ、光軸測定装置105により光軸が確実に回転軸Xに一致したことを確認する。
光軸と回転軸Xとを一致させた後、光学式測定装置106を水平方向に動かして、スリット板109の中央部が被検レンズRの外縁部に位置するように位置調整を行う。この位置調整後、被検レンズRを再度回転軸X回りに回転させると共に、光源107から被検レンズRの外縁部に向けて光を出射する。出射された光は、被検レンズRの外縁部を通過した後、スリット板109を通って受光部108に入射する。受光部108は、この入射した光の受光量を電圧に変換して出力する。よって、被検レンズRの外径変化に伴う光量変化を、受光部108の受光量として検出することができる。
ここで、被検レンズRの光軸と外径中心軸とが一致していない場合、即ち、横ずれがある場合には、受光部108が受光する受光量が変化するので、受光部108が出力する出力電圧も同様に変化する。測定者は、この出力電圧の変化を読み取ることで、被検レンズRの外径の振れ量を測定することができ、その結果、横ずれ量を測定することができる。なお、受光部108が受光する受光量の変化は、横ずれ量の2倍となって検出される。
このように、上述したレンズ偏心測定装置100によれば、非接触状態で被検レンズRの偏心状態を測定することができる。
特公平5−39536号公報
しかしながら、上記特許文献1等に記載されている従来のレンズ偏心測定装置では、以下の課題が残されていた。
即ち、被検レンズをレンズホルダに保持させる度に、被検レンズの光軸とレンズ保持機構の回転軸とが一致するように、被検レンズの保持位置を修正して、光軸と回転軸との傾きを調整する必要がある。特に、微小径レンズの横ずれによる偏心を、サブミクロンの精度で測定するためには、上記傾きも同等の精度で修正することが求められている。
しかしながら、手動で傾きを修正しているので、保持位置の調整を再現性良く、高精度に行うには多くの時間がかかってしまい、また、経験を要するものであるので、熟練した測定者しか行えない不都合があった。
この発明は、上記従来技術の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、微小径のレンズであっても、誰でも簡単に被検レンズの光軸の傾き調整ができ、高精度に再現性良く、且つ、短時間で被検レンズの横ずれによる偏心量を測定することができるレンズ偏心測定装置及びレンズ偏心測定方法を提供することである。
上記の目的を達成するために、この発明は以下の手段を提供している。
請求項1に係る発明は、被検レンズの光軸と、該被検レンズの外形中心軸との横ずれに伴う偏心量を測定するレンズ偏心測定装置であって、前記被検レンズを保持するレンズ保持手段と、前記被検レンズを保持した状態で前記レンズ保持手段を回転軸回りに回転させる回転手段と、前記被検レンズの被検面に光を照射する光源部と、被検面で反射又は被検面を透過した光を受光すると共に、受光した光のスポット像の回転軌跡を測定するスポット位置測定部とを有し、回転軸に対する被検レンズの光軸の傾きを光学的に測定する光軸測定手段と、該光軸測定手段による測定結果に基づいて、前記被検レンズの光軸が前記回転軸に一致するように被検レンズを移動させて、被検レンズの保持位置を調整する位置調整手段と、前記回転軸に対する前記被検レンズの外周面の振れ量を測定する横ずれ測定手段と、前記各手段をそれぞれ制御する制御手段とを備え、前記位置調整手段が、前記被検レンズの径方向に向かって移動可能に配され、先端が被検レンズの外周面に接触可能な棒状部材と、該棒状部材を介して被検レンズを粗動移動させる粗動機構と、電圧が印加されたときに伸長する圧電素子を有し、棒状部材を介して被検レンズを微動移動させる微動機構とを備え、前記制御手段が、前記光軸測定手段による測定結果に基づいて前記被検レンズの移動量を算出すると共に、前記粗動機構による粗動移動が終了した後、算出した移動量から粗動移動量を引いた量だけ前記棒状部材を移動させるように前記圧電素子に電圧を印加させるレンズ偏心測定装置を提供する。
請求項5に係る発明は、被検レンズの光軸と、該被検レンズの外形中心軸との横ずれに伴う偏心量を測定するレンズ偏心測定方法であって、前記被検レンズをレンズ保持手段で保持すると共に、回転軸回りに回転させる回転工程と、回転している前記被検レンズの被検面に光を照射すると共に、被検面で反射又は被検面を透過した光を受光して、受光した光のスポット像の回転軌跡から回転軸に対する被検レンズの光軸の傾きを測定する光軸測定工程と、該光軸測定工程による測定結果に基づいて、前記被検レンズの光軸が前記回転軸に一致するように被検レンズを移動させて、被検レンズの保持位置を調整する位置調整工程と、該位置調整工程後、前記回転軸に対する前記被検レンズの外周面の振れ量を測定する横ずれ測定工程とを備え、前記位置調整工程が、前記光軸測定工程による測定結果に基づいて前記被検レンズの移動量を算出する算出工程と、該算出工程後、前記被検レンズの径方向に向かって移動可能に配され、先端が被検レンズの外周面に接触可能な棒状部材を介して、被検レンズを所定量粗動移動させる粗動移動工程と、該粗動移動工程後、前記算出工程により算出した移動量から、前記粗動移動量を引いた量だけ前記棒状部材を移動させるように、圧電素子を電圧印加により伸長させて棒状部材を微動移動させる微動移動工程とを備えているレンズ偏心測定方法を提供する。
この発明に係るレンズ偏心測定装置及びレンズ偏心測定方法においては、まず、被検レンズをレンズ保持手段で保持する。この際、被検レンズの光軸と回転手段の回転軸とは一致していない状態である。次いで、被検レンズを保持した後、回転手段により被検レンズ及びレンズ保持手段を共に回転軸回りに回転させる回転工程を行う。
次いで、この回転状態で、光軸測定手段により回転軸に対する被検レンズの光軸の傾きを測定する光軸測定工程を行う。即ち、回転している被検レンズの被検面に向けて光源部から光を照射する。照射された光は、被検面で反射又は被検面を透過した後、スポット位置測定部によって受光される。このとき、回転軸に対して光軸が傾いている場合には、受光した光のスポット像が回転軸を中心として回転軌跡を描く。この際、光軸の傾き角度に応じてスポット像の回転半径が変化する。よって、スポット像の回転軌跡を測定することで、光軸の傾きを測定することができる。
次いで、一旦被検レンズの回転を停止した後、光軸測定手段による上記測定結果に基づいて、位置調整手段により被検レンズの保持位置を調整する位置調整工程を行う。つまり、スポット像の回転半径が極力“0”に近づくように、被検レンズを移動させることによってレンズ保持手段上での被検レンズの傾きを変え、レンズ保持手段における被検レンズの保持位置を調整する。これにより、被検レンズの光軸と回転手段の回転軸とを一致させることができる。よって、以降に行う横ずれ測定の際に、光軸の傾きの影響をなくすことができ、横ずれのみを単独で測定することができる。
そして、保持位置の調整後、再度被検レンズを回転させ、横ずれ測定手段により回転軸に対する被検レンズの外周面の振れ量、即ち、横ずれ量を測定する横ずれ測定工程を行う。その結果、被検レンズの光軸と、該被検レンズの外形中心軸との横ずれに伴う偏心量を確実に測定することができる。
ここで、上記位置調整工程について、より詳細に説明する。まず制御手段が、光軸測定手段による測定結果に基づいて、スポット像の回転半径を“0”に近づけるための、被検レンズの移動量を算出する算出工程を行う。次いで、測定者は、最初に粗動機構により、棒状部材を被検レンズの半径方向に向けて粗動移動(例えば、ミクロン単位の移動)させて、該棒状部材の先端を被検レンズの外周面に接触させると共に、棒状部材を介して被検レンズを所定量粗動移動させる粗動移動工程を行う。この際、圧電素子(例えば、ピエゾ素子)の可動範囲内にスポット像位置が入るまで被検レンズを粗動移動させる。この粗動移動によって、被検レンズはレンズ保持手段上で、粗動で傾くことになる。
粗動移動後、制御手段は、始めに算出した移動量から粗動移動量を引いた量だけ圧電素子が延びるように、該量に応じた電圧を圧電素子に印加する。その結果、棒状部材を介して被検レンズを微動移動(例えば、サブミクロン単位の移動)させることができ、回転軸に対してスポット像の回転半径を“0”に近づけることができる。この微動移動工程により、被検レンズはレンズ保持手段上で、微動で傾くことになり、被検レンズの保持位置を、高精度にサブミクロンの精度で微調整することができる。
特に、粗動移動させた後、圧電素子を利用して被検レンズの保持位置を微調整するので、微小径の被検レンズであったとしても、高精度に光軸を回転軸に一致させることができる。
また、微動機構による微動移動量は、制御手段によってコントロールされているので、従来の方法とは異なり、経験を積んだ熟練の測定者以外の者でも、簡単に光軸調整を行うことができる。また、粗動機構を備えているので、速やかに圧電素子による微調整にとりかかることができ、光軸調整にかける時間を極力短縮することができる。
このように本実施形態のレンズ偏心測定装置及びレンズ偏心測定方法によれば、微小径のレンズであっても、誰でも簡単に光軸の傾き調整ができ、高精度に再現性良く、且つ、短時間で被検レンズの横ずれによる偏心量を測定することができる。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載のレンズ偏心測定装置において、前記制御手段が、前記粗動機構を制御して、前記棒状部材を介して前記被検レンズを自動的に所定量だけ粗動移動させるレンズ偏心測定装置を提供する。
この発明に係るレンズ偏心測定装置においては、被検レンズの位置調整(光軸調整)を行う際、制御手段が微動機構の制御と同時に粗動機構の制御もあわせて行う。即ち、制御手段は、被検レンズの移動量を算出した後、棒状部材を介して被検レンズを自動的に所定量だけ(圧電素子の可能範囲にスポット像位置が入る位置まで)粗動移動させ、その後、圧電素子に電圧を印加して棒状部材を微動移動させる。
このように、制御手段が、粗動機構及び微動機構をそれぞれ自動的に制御して棒状部材を移動させ、被検レンズの保持位置調整を行うことができる。その結果、測定者の負担をさらになくすことができると共に、操作性及び利便性の向上を図ることができる。
また、制御手段が自動的に被検レンズの位置調整を行うので、再現性をより高めることができる。
請求項3に係る発明は、請求項1又は2に記載のレンズ偏心測定装置において、前記位置調整手段を前記回転軸に沿って任意の距離だけ移動させる高さ調整ステージを備えているレンズ偏心測定装置を提供する。
この発明に係るレンズ偏心測定装置においては、高さ調整ステージにより、位置調整手段の高さ位置を回転軸に沿って調整できるので、厚みの異なる様々な被検レンズであっても確実に対応することができ、利便性に優れている。
請求項4に係る発明は、請求項1に記載のレンズ偏心測定装置において、前記粗動機構が、手動で操作するマイクロメータを有しているレンズ偏心測定装置を提供する。
この発明に係るレンズ偏心測定装置においては、粗動機構がマイクロメータを有しているので、測定者は手動であっても、被検レンズを正確に狙った量だけ粗動移動させることができる。よって、微小径レンズであっても、高精度に光軸合わせを行うことができる。
本発明に係るレンズ偏心測定装置及びレンズ偏心測定方法によれば、微小径のレンズであっても、誰でも簡単に光軸の傾き調整ができ、高精度に再現性良く、且つ、短時間で被検レンズの横ずれによる偏心量を測定することができる。
以下、本発明に係るレンズ偏心測定装置及びレンズ偏心測定方法の第1実施形態について、図1から図8を参照して説明する。
本実施形態のレンズ偏心測定装置1は、被検レンズRの光軸L1と、該被検レンズRの外形中心軸L2との横ずれに伴う偏心量を測定する装置であって、図1及び図2に示すように、被検レンズRを保持するレンズ保持手段2と、被検レンズRを保持した状態でレンズ保持手段2を回転軸X回りに回転させる回転手段3と、回転軸Xに対する被検レンズRの光軸L1の傾きを光学的に測定する光軸測定装置(光軸測定手段)4と、該光軸測定装置4による測定結果に基づいて、被検レンズRの光軸L1が回転軸Xに一致するように被検レンズRをレンズ保持手段2上で移動させて、被検レンズRの保持位置を調整する位置調整装置(位置調整手段)5と、回転軸Xに対する被検レンズRの外周面r1の振れ量を測定する横ずれ測定装置(横ずれ測定手段)6と、上記各構成品(各手段)を総合的に制御するパーソナルコンピュータ(以下、PC)(制御手段)7とを備えている。
始めに、本実施形態の被検レンズRは、図3に示すように、例えば、直径4mm程度の微小径で、且つ、両面が球面の両凸レンズである。また、表面(被検面)r2の曲率中心位置P1と裏面r3の曲率中心位置P2とを結ぶ線が光軸L1とされている。また、この光軸L1は、外形中心軸L2に対して横ずれしている状態として説明する。
この被検レンズRは、図1及び図2に示すように、上記回転軸Xを中心軸とするように円筒状に形成されたレンズホルダ10のレンズ受け部10a上に載置して保持されるようになっている。このレンズホルダ10は、回転軸X回りに回転可能な回転スピンドル11上に固定されている。この回転スピンドル11は、ベース板部材12に固定された軸受け部13によって回転可能に支持されている。
また、回転スピンドル11内には、回転軸Xに沿って貫通孔11aが形成されており、一端側が上記レンズホルダ10の中空部分に連通されている。また、貫通孔11aの他端側には、図示しない真空吸着ポンプに一端が接続された吸引チューブ14の他端が接続されている。これにより、被検レンズRをレンズホルダ10のレンズ受け部10a上に載置したときに、吸引チューブ14、貫通孔11a及びレンズホルダ10の中空部分を介して被検レンズRを真空吸着して、レンズホルダ10上に保持できるようになっている。
即ち、これらレンズホルダ10、回転スピンドル11、吸引チューブ14及び真空吸着ポンプは、上記レンズ保持手段2を構成している。
また、回転スピンドル11の他端側には、ベルト15が巻回された従動側プーリー16が取り付けられている。また、このベルト15は、ベース板部材12に取り付けられた駆動モータ17によって回転させられる駆動側プーリー18にも巻回されている。これにより、駆動モータ17を駆動させることで、駆動側プーリー18の回転を、ベルト15及び従動側プーリー16を介して回転スピンドル11に伝達することができ、被検レンズRを回転軸X回りに回転できるようになっている。即ち、これら従動側プーリー16、ベルト15、駆動側プーリー18及び駆動モータ17は、上記回転手段3を構成している。
また、回転スピンドル11の他端側、具体的には従動側プーリー16と吸引チューブ14との間には、回転スピンドル11の回転角度位置(回転軸X回りの回転角度位置)を検知するロータリーエンコーダ19が設けられている。このロータリーエンコーダ19は、検知した回転角度位置を、後述するPC7の演算部60に出力するようになっている。
上記光軸測定装置4は、レンズホルダ10に保持された被検レンズRの表面r2に向かうように光を照射する光源部20と、表面r2で反射した光を受光すると共に、受光した光のスポット像の回転軌跡を測定するスポット位置測定部21とを備えている。これら光源部20及びスポット位置測定部21は、共にボックス本体22に設けられている。なお、光源部20は、被検レンズRの表面r2の曲率(R)に応じた光を出射する。
また、ボックス本体22は、回転軸X方向に延びたガイド23に、該ガイド23に沿ってZ方向に移動自在に固定されている。これにより、被検レンズRの表面r2の曲率(R)に応じて回転軸X方向に移動させることができ、集光位置を任意に調整(フォーカス調整)することができる。その結果、スポット位置測定部21は、反射光を明瞭なスポット像として検出できるようになっている。なお、ボックス本体22には、該ボックス本体22をガイド23に沿って移動させるハンドル24が取り付けられている。
また、スポット位置測定部21は、測定結果をロータリーエンコーダ19と同様にPC7の演算部60に出力するようになっている。
上記横ずれ測定装置6は、被検レンズRに接触することなく被検レンズRの外周面r1の振れ量を測定する光学式の横ずれ測定装置である。この横ずれ測定装置6は、図1、図2及び図4に示すように、被検レンズRを間に挟むように上面視コ形状に形成された枠体30と、該枠体30の一方の腕部に取り付けられたコリメートレンズ31と、該コリメートレンズ31の焦点面上に配され、コリメートレンズ31を介して被検レンズRに向けて光を出射する光源32とを備えている。これにより、光源32から出射された光は、コリメートレンズ31によって平行光となった後、被検レンズRに向かうようになっている。
なお、コリメートレンズ31及び光源32は、被検レンズRの外周面r1に接する接線方向に光が出射されるように枠体30に取り付けられている。
また、枠体30の他方の腕部には、被検レンズRを間に挟んだ反対側の位置に、コリメートレンズ31で平行光に変換された平行光を受光する受光素子33と、該受光素子33の受光した受光量をデジタル値に変換すると共に、PC7の演算部60に出力するアンプ部34と、受光素子33の前面に位置するスリット板35とが設けられている。このスリット板35は、図1及び図5に示すように、回転軸Xと直交する方向に形成されたスリット35aを有している。
ここで、被検レンズRの外形中心軸L2が回転軸Xに対して偏心している場合には、被検レンズRが回転することで被検レンズRの影がスリット35a方向(左右)に移動することになる。その結果、受光素子33が受光する受光量が変化すると共に、アンプ部34が出力するデジタル値も同様に変化する。よって、デジタル値の変化を読み取ることで、被検レンズRの偏心量を測定することができるようになっている。
また、枠体30は、図1及び図2に示すように、回転軸Xに直交するXY方向に移動自在なXYステージ36上に固定されている。また、このXYステージ36は、回転軸X方向に移動自在なZステージ37上に固定されている。これにより、被検レンズRの大きさに合わせて、スリット板35のスリット35a位置が、図5に示すように被検レンズRの外周面r1の厚さ方向における略中央位置にくるように、位置調整を行うことができるようになっている。
上記位置調整装置5は、図1、図2及び図7に示すように、被検レンズRの径方向であるX方向に向かって移動可能に配され、先端が被検レンズRの外周面r1に接触可能な押し部材(棒状部材)40と、該押し部材40を介して被検レンズRをレンズ受け部10a上で粗動移動させる粗動機構41と、電圧が印加されたときに伸長するピエゾ素子(圧電素子)42を有し、押し部材40を介して被検レンズRをレンズ受け部10a上で微動移動させる微動機構43とを備えている。
上記押し部材40は、例えば、丸棒であり、先端が図6(a)及び図6(b)に示すように、ナイフエッジ状に加工されて被検レンズRの外周面r1に点接触するようになっている。また、押し部材40の基端側は図1、図2及び図7に示すように、箱状に形成された支持部材45に固定されている。更にこの支持部材45は、箱状に形成されたステージ台46上に固定されている。
このステージ台46は、ガイド部材47上に、X方向に移動可能に取り付けられている。即ち、このガイド部材47上にはX方向に向けてレール状のガイド48が設けられており、また、ステージ台46の下面にはガイド48に嵌合すると共に、嵌合した状態でガイド48に沿ってX方向に移動可能な図示しない溝部が形成されている。これにより、ガイド部材47に対してステージ台46をX方向に移動させることができ、その結果、押し部材40を被検レンズRに向けて移動させることができるようになっている。
また、ガイド部材47とステージ台46との間には、押し部材40を被検レンズRから離間させるように、ステージ台46を付勢するバネ部材49が取り付けられている。
また、ガイド部材47は、回転軸Xに沿うZ方向に移動可能なZステージ(高さ調整ステージ)50を介してベース板部材12上に固定されている。このZステージ50は、PC7によって作動が制御されており、押し部材40を含む位置調整装置5全体を、回転軸Xに沿うZ方向に任意の距離だけ移動させて高さ調整を行うことができるようになっている。
また、上記ガイド部材47には、X方向にスピンドル55cが作動するように配されたマイクロメータ55のスリーブ55aを固定する固定部材56が取り付けられている。このマイクロメータ55は、測定者がスリーブ55aの基端側に設けられたシンブル55bを回転させることで、スリーブ55aの先端側に設けられたスピンドル55cを、ネジ送りによりX方向に作動することができるようになっている。
また、スピンドル55cの先端は、ピエゾ素子42を介してステージ台46に固定された当接部57に接触している。ここで、ステージ台46は、上述したようにバネ部材49により付勢されているので、常にスピンドル55cの先端と当接部57に取り付けられたピエゾ素子42とが接触している状態となっている。
よって、マイクロメータ55を測定者が手動で操作して、スピンドル55cをスリーブ55aからX方向に突出させることで、ピエゾ素子42及び当接部57を介してステージ台46をバネ部材49の付勢力に抗する力でX方向に粗動移動させることができ、押し部材40を被検レンズRに近づけることができるようになっている。
また、スピンドル55cをスリーブ55a内に没入させるように操作した場合には、バネ部材49の付勢力によってスピンドル55cを追従するようにステージ台46が移動するので、押し部材40が被検レンズRから離間するようになっている。
即ち、マイクロメータ55、固定部材56、当接部57、ステージ台46、支持部材45及びガイド部材47は、上記粗動機構41を構成している。なお、マイクロメータ55は、ミクロン単位で移動するようになっている。
また、上記ピエゾ素子42は、ピエゾコントローラ58に電気的に接続されている。このピエゾコントローラ58は、演算部60からの指示に基づいてピエゾ素子42に電圧を印加して、該ピエゾ素子42を指示に応じた量だけ伸長させるようになっている。そして、ピエゾ素子42が伸長することで、当接部57が押されるのでステージ台46が被検レンズR側に移動し、押し部材40が微動移動するようになっている。
即ち、ピエゾ素子42、ピエゾコントローラ58、固定部材56、当接部57、ステージ台46、支持部材45及びガイド部材47は、上記微動機構43を構成している。なお、ピエゾ素子42は、サブミクロン単位で移動するようになっている。
上記PC7は、図1及び図2に示すように、光軸測定装置4による測定結果に基づいて被検レンズRの移動量を算出すると共に、粗動機構41により粗動移動が終了した後、算出した移動量から粗動移動量を引いた量だけ押し部材40を移動させるように、ピエゾコントローラ58に指示を出してピエゾ素子42に所定の電圧を印加させる演算部60と、各種の情報を表示するモニタ61とを有している。
また、PC7は、駆動モータ17の作動を制御すると共に、ロータリーエンコーダ19から送られてきた回転角度位置から回転スピンドル11や被検レンズRの回転角度を算出できるようになっている。これにより、被検レンズRの回転を停止させたときに、押し部材40により被検レンズRのどの位置を押して位置調整を行わせるのか判断できるようになっている。
また、PC7は、光軸測定装置4のスポット位置測定部21から送られてきたスポット画像を取り込んで画像処理を行う機能を有している。また、取り込んだスポット画像は、原画像のままモニタ61に表示したり、画像処理後にモニタ61に表示したりするようになっている。
更に、PC7は、横ずれ測定装置6から送られてきたデジタル値に基づいて被検レンズRの偏心量を演算する機能も有している。なお、この偏心量の演算結果ついても、モニタ61に表示される。
次に、このように構成されたレンズ偏心測定装置1により、被検レンズRの光軸L1と、該被検レンズRの外形中心軸L2との横ずれに伴う偏心量を測定する場合について説明する。
本実施形態のレンズ偏心測定方法は、被検レンズRをレンズ保持手段2で保持すると共に、回転軸X回りに回転させる回転工程と、回転している被検レンズRの表面r2に光を照射すると共に、表面r2で反射した光を受光して、受光した光のスポット像の回転軌跡から被検レンズRの光軸L1の傾きを測定する光軸測定工程と、該光軸測定工程による測定結果に基づいて、被検レンズRの光軸L1が回転軸Xに一致するように被検レンズRを移動させて、被検レンズRの保持位置を調整する位置調整工程と、該位置調整後後、回転軸Xに対する被検レンズRの外周面r1の振れ量を測定する横ずれ測定工程とを備えている。
また、上記位置調整工程は、光軸測定工程による測定結果に基づいて被検レンズRの移動量を算出する算出工程と、該算出工程後、押し部材40を介して被検レンズRを所定量粗動移動させる粗動移動工程と、該粗動移動工程後、算出工程により算出した移動量から粗動移動量を引いた量だけ押し部材40を移動させるように、ピエゾ素子42を電圧印加により伸長させて押し部材40を微動移動させる微動移動工程とを備えている。
これら各工程について以下に詳細に説明する。
始めに、図2に示すように、被検レンズRをレンズホルダ10のレンズ受け部10a上に載置する。そして、この状態で真空吸着ポンプを作動させて、被検レンズRを真空吸着してレンズホルダ10に保持する。この際、被検レンズRの光軸L1と回転スピンドル11とレンズホルダ10の回転軸Xとは、一致していない状態である。
次に、光軸測定装置4のフォーカス位置調整を行う。即ち、被検レンズRを回転させる前に、該被検レンズRの表面r2に向けて光源部20から光を照射する。この照射された光は、表面r2で反射した後、スポット位置測定部21によって受光される。この際、測定者は、モニタ61に表示されたスポットの集光状態を確認しながら、表面r2での反射光が集光する位置にスポット位置測定部21が位置するように、ハンドル24を操作してボックス本体22をガイド23に沿って移動させるフォーカス位置調整を行う。
これにより、表面r2での反射光が確実にスポット位置測定部21に集光した状態で入射することになる。なお、フォーカス位置調整後、一旦光源部20からの光の照射を停止する。
フォーカス位置調整後、駆動モータ17を駆動させて、駆動側プーリー18、ベルト15及び従動側プーリー16を介して回転スピンドル11を回転軸X回りに回転させる回転工程を行う。これにより、レンズホルダ10及び被検レンズRも同様に、回転軸X回りに回転する。また、この際ロータリーエンコーダ19ーは、回転スピンドル11の回転角度位置、即ち、被検レンズRの回転角度位置を検出して演算部60に出力している。
次いで、被検レンズRを回転させた状態で、光軸測定装置4により、回転軸Xに対する被検レンズRの光軸L1の傾きを測定する上記光軸測定工程を行う。
即ち、回転している被検レンズRの表面r2に向けて光源部20から光を照射する。照射された光は、表面r2で反射した後、スポット位置測定部21によって受光される。この際、上述したようにフォーカス位置調整を予め行っているので、反射光は確実にスポット位置測定部21に集光した状態で入射する。
この光軸測定の際に、回転軸Xに対して光軸L1が傾いている場合には、受光した光のスポット像が回転軸Xを中心として回転軌跡(リサージュ図形)を描く。この際、光軸L1の傾き角度に応じてスポット像の回転半径が変化する。よって、スポット像の回転軌跡を測定することで、光軸L1の傾きを測定することができる。
また、スポット位置測定部21は、測定したスポット像を演算部60に出力する。演算部60は、ロータリーエンコーダ19ーの出力から計算される回転角度位置と、この各位置に対応する反射スポット像を画像処理した結果のスポット位置とから円近似計算を行って、円の直径、円の中心位置を求め、モニタ61に表示する。
図8(a)に、スポット像と、スポット像の回転軌跡Sと、回転軸Xの位置及び回転軸Xを通る座標軸線(一点鎖線)とをモニタ61に表示している例を示す。上述したように、スポット像の回転軌跡の径は、光軸L1と回転軸Xとの傾きに比例しており、この傾きをなくすにはスポット像の回転軌跡Sの中心位置にスポット像がくるように被検レンズRの取り付け位置を調整すれば良い。
次いで、一旦被検レンズRの回転を停止した後、光軸測定装置4による測定結果に基づいて、位置調整装置5により被検レンズRの保持位置を調整する位置調整工程を行う。つまり、スポット像の回転半径が極力“0”に近づくように、被検レンズRのレンズ保持位置を調整する。これにより、被検レンズRの光軸L1と回転軸Xとを一致させることができる。よって、次に行う横ずれ測定の際に、光軸L1の傾きの影響をなくすことができ、横ずれのみを単独で測定することができる。
ここで、この位置調整工程について、より具体的に説明する。まず、演算部60は、光軸測定装置4による測定結果に基づいて、スポット像の回転半径を極力“0”に近づけるための、被検レンズRの移動量を算出する算出工程を行う。次いで、PC7によりZステージ50を作動させて、図2に示すように、押し部材40が被検レンズRの外周面r1に接触する位置にくるように高さ調整を行う。
この高さ調整後、真空吸着ポンプの作動を停止して被検レンズRの保持状態を解く。そして、測定者は、粗動機構41により、押し部材40を被検レンズRの径方向に向けて粗動移動させて、押し部材40の先端を被検レンズRの外周面r1に接触させると共に、押し部材40を介して被検レンズRを所定量粗動移動させる粗動移動工程を行う。
即ち、測定者は、マイクロメータ55のシンブル55bを回転させて、スピンドル55cをスリーブ55a内からX方向に突出させる。これにより、スピンドル55cの先端にピエゾ素子42を介して接触している当接部57が押され、ステージ台46がバネ部材49の付勢力に抗する力でX方向に粗動移動し始める。その結果、押し部材40が被検レンズRの外周面r1に向かって接近して先端が点接触すると共に、被検レンズRを側方から押して粗動移動させることができる。この際、ピエゾ素子42の可動範囲内にスポット像位置が入るまで被検レンズRを粗動移動させる。つまり、スポット像位置が、近似円中心位置(目標位置)からピエゾ素子42の可動範囲内だけ離れた距離(例えば、1μm)に位置するまで被検レンズRを粗動移動させる。
この粗動移動によって、被検レンズRはレンズ受け部10aに保持された状態で、粗動で傾くことになる。
粗動移動が終了した後、微動移動工程を行う。即ち、演算部60は、始めに算出した移動量から粗動移動量を引いた量だけピエゾ素子42が延びるようにピエゾコントローラ58に指示を出す。該ピエゾコントローラ58は、この指示に応じた電圧をピエゾ素子42に印加させる。これにより、ピエゾ素子42が伸長し、押し部材40を介して被検レンズRを微動移動(サブミクロン単位での移動)させることができる。その結果、回転軸Xに対してスポット像の回転半径を極力“0”に近づけることができる。
この微動移動工程により、被検レンズRはレンズ受け部10aに保持された状態で、微動で傾くことになり、被検レンズRの保持位置を、高精度(サブミクロンの精度)に微調整することができる。
特に、粗動移動させた後、ピエゾ素子42を利用して被検レンズRの保持位置を微調整できるので、微小径のレンズであったとしても、高精度に光軸L1の傾きを回転軸Xに一致させることができる。また、微動機構43による微動移動量は、演算部60を含むPC7によってコントロールされているので、従来の方法とは異なり、経験を積んだ熟練の測定者以外の者でも、簡単に光軸調整を行うことができる。また、マイクロメータ55を有する粗動機構41を備えているので、速やかに押し部材40をピエゾ素子42の可動範囲内に移動させて微調整を行えるので、光軸調整にかける時間を極力短縮することができる。
次いで、被検レンズRの保持位置調整後、真空吸着ポンプを作動させて、再度被検レンズRをレンズホルダ10のレンズ受け部10aに真空吸着により保持させる。また、測定者は、マイクロメータ55のシンブル55bを操作してスピンドル55cをスリーブ55a内に没入させる。この際、ステージ台46は、バネ部材49による付勢力を受けているので、スピンドル55cを追従するようにX方向に移動する。これにより、押し部材40を被検レンズRから離間させることができる。また、ピエゾ素子42に関しては、ピエゾコントローラ58から電圧を印加して、元の状態の長さに戻しておく。
そして、押し部材40を離間させた後、再度被検レンズRを回転軸X回りに回転させると共に、光軸測定装置4により表面r2で反射した光のスポット像が回転していないことを確認する。
なお、図8(b)にスポット像を回転軌跡の中心位置へ移動させて、回転軸Xと光軸L1とを一致させた状態でのモニタ61の表示例を示す。特に、被検レンズRの保持位置調整時には、モニタ61にスポット像の重心位置を常に表示しておくことが望ましい。即ち、スポット像は面積を有した略円形像で表示されるので、該略円形像の重心位置(スポット中心に対応する)が表示される場合には、偏心量の大小の予測を作業者が行い易くなる。また、モニタ61に表示するスポット像は、原画像のままでも構わないし、形状を判別し難い場合には二値化処理した画像を表示しても構わない。
仮に、スポット像が依然として回転軸Xを中心に回転していた場合には、スポット像が回転しなくなるまで、上述した被検レンズRの保持位置調整を繰り返し行う。
その後、被検レンズRを回転させた状態で、横ずれ測定装置6により回転軸Xに対する被検レンズRの外周面r1の振れ量、即ち、横ずれに伴う偏心量を測定する横ずれ測定工程を行う。
即ち、まず被検レンズRの回転を一旦停止させた後、PC7により、XYステージ36及びZステージ37を適時作動させて、図5に示すように、スリット板35のスリット35aが被検レンズRの外周面r1の略中央部にくるように位置調整を行う。この位置調整後、被検レンズRを回転軸X回りに回転させると共に、図4に示すように、光源32から被検レンズRの外周面r1に向けて光を出射する。出射された光は、被検レンズRの外周面r1を通過した後、スリット35aを通って受光素子33に入射する。アンプ部34は、受光素子33に入射した光の受光量をデジタル値に変換して演算部60に出力する。つまり、被検レンズRの外形変化に伴う光量変化を、デジタル値の変化として出力する。
ここで、被検レンズRの光軸L1と、外形中心軸L2とが一致していない場合、即ち、横ずれがある場合には、受光素子33が受光する受光量が変化するので、アンプ部34が出力するデジタル値も同様に変化する。演算部60は、このデジタル値の変化と、ロータリーエンコーダ19から送られてきた回転角度位置の検出値とを取り込んで演算することで、被検レンズRの外形の振れ量を測定することができる。その結果、横ずれ量に伴う偏心量を測定することができる。また、PC7は、この測定した偏心量をモニタ61に表示する。これにより、測定者は、被検レンズRの偏心量を高精度に測定することができる。
上述したように、本実施形態のレンズ偏心測定装置1及びレンズ偏心測定方法によれば、被検レンズRの光軸L1と回転軸Xとの傾きを調整する際に、モニタ61に表示されたスポット像の目標位置と、現在のスポット重心位置との関係を視覚的に確認することができると共に、ピエゾ素子42を利用した微調整が行えるので、短時間で高精度に再現性良く位置調整を行うことができる。そのため、微小径のレンズであっても、誰でも簡単に光軸L1の傾き調整ができ、高精度に再現性良く、且つ、短時間で被検レンズRの横ずれによる偏心量を測定することができる。
また、被検レンズRの保持位置調整を行う際に、Zステージ50により押し部材40の高さ調整を行うことができるので、厚みの異なる様々な被検レンズRであっても確実に対応することができ、利便性に優れている。
また、粗動機構41がマイクロメータ55を有しているで、測定者は手動であっても被検レンズRを正確に所定距離だけ粗動移動させることができる。よって、微小径レンズであっても、高精度に光軸合わせをすることができる。
次に、本発明に係るレンズ偏心測定装置及びレンズ偏心測定方法の第2実施形態を、図9を参照して説明する。なお、この第2実施形態においては、第1実施形態における構成要素と同一の部分については、同一の符号を付しその説明を省略する。
第2実施形態と第1実施形態との異なる点は、第1実施形態のレンズ偏心測定装置1は、粗動機構41と微動機構43とが一体的に組み合わされた状態で位置調整装置5を構成していたのに対し、第2実施形態のレンズ偏心測定装置70は、粗動機構72と微動機構73とがそれぞれ別々に組み合わされた状態で位置調整装置(位置調整手段)71を構成している点である。
更に、第1実施形態のレンズ偏心測定装置1は、光軸測定工程の際に、スポット位置測定部21が被検レンズRの表面r2で反射した光を受光していたのに対し、第2実施形態のレンズ偏心測定装置70は、スポット位置測定部21が表面r2を透過した光を受光する点である。
即ち、本実施形態のレンズ偏心測定装置70は、図9に示すように、押し部材40の基端側が微動用ステージ台75に固定されている。この微動用ステージ台75は、ステージ台46上に固定された微動用ガイド部材76上にX方向に移動可能に取り付けられている。即ち、微動用ガイド部材76上には、ガイド部材47と同様にX方向に向かってレール状の微動用ガイド77が設けられており、微動用ステージ台75の下面には微動用ガイド77に嵌合すると共に、嵌合した状態で微動用ガイド77に沿ってX方向に移動可能な図示しない溝部が形成されている。
また、微動用ガイド部材76と微動用ステージ台75との間には、押し部材40を被検レンズRから離間させるように、微動用ステージ台75を付勢するバネ部材78が取り付けられている。
また、微動用ガイド部材76には、ピエゾ素子42の基端側を固定する結合部材79が取り付けられている。このピエゾ素子42の先端は、微動用ステージ台75に固定された微動用当接部80に接触している。即ち、微動用ステージ台75は、バネ部材78により付勢されているので、常にピエゾ素子42の先端と微動用当接部80とが接触している状態となっている。
即ち、本実施形態では、これら微動用ステージ台75、結合部材79、ピエゾ素子42、微動用当接部80及びピエゾコントローラ58が、微動機構73を構成している。
また、本実施形態においては、マイクロメータ55のスピンドル55cの先端が、直接当接部57に接触している。そして、スピンドル55cをX方向に粗動移動させることで、当接部57を押してステージ台46を粗動移動させることができ、その結果、上記微動機構73全体及び押し部材40を粗動移動させることができる。即ち、マイクロメータ55、固定部材56、当接部57、ステージ台46及びガイド部材47が、粗動機構72を構成している。
また、本実施形態では、回転スピンドル11の他端に、吸引チューブ14に接続される真空吸引結合部85の一端側が取り付けられている。この真空吸引結合部85は、回転軸Xに沿って配された円筒状の部材であり、他端側に透明なガラス板86が回転軸Xに対して直交するように組み込まれている。
また、光軸測定装置4の光源部20は、真空吸引結合部85の下方に配されており、ガラス板86を通して真空吸引結合部85内に光を出射するようになっている。なお、本実施形態の光源部20は、平行光で径を絞られたレーザ光を照射するレーザ光源として説明する。この光源部20から出射されたレーザ光は、回転軸Xに沿って、真空吸引結合部85内、回転スピンドル11内及びレンズホルダ10内を通過した後、被検レンズRを透過し、その後スポット位置測定部21に入射するようになっている。
次に、このように構成されたレンズ偏心測定装置70により、横ずれに伴う偏心量を測定する場合について説明する。
まず、第1実施形態と同様に、被検レンズRを保持した後、回転工程により被検レンズRを回転軸X回りに回転させる。なお、被検レンズRを保持するにあたって、真空吸引結合部85内は、略真空状態となっている。
次いで、回転軸Xに対する被検レンズRの光軸L1の傾きを測定する光軸測定工程を行う。即ち、光源部20から回転軸Xに沿ってレーザ光を出射する。この出射されたレーザ光は、ガラス板86を介して真空吸引結合部85内に入射し、回転軸Xに沿って該真空吸引結合部85内、回転スピンドル11内、レンズホルダ10内を進み、被検レンズRの裏面r3に入射する。
ここで、光源部20から出射されたレーザ光は、真空吸引結合部85、回転スピンドル11及びレンズホルダ10内において、略真空状態の空間を通過するが、真空状態の屈折率は1であり、空気の屈折率とほぼ同じである。よって、上述した経路であっても、レーザ光は屈折せずに回転軸Xに沿って平行に進み、被検レンズRに入射する。そして、被検レンズRに入射したレーザ光は、被検レンズRの表面r2を通過した後、光軸測定装置4のスポット位置測定部21に入射する。
なお、本実施形態においても第1実施形態と同様に、スポット位置測定部21のフォーカス位置調整を予め行っている。
そして、第1実施形態と同様に、スポット位置測定部21で受光した透過光のスポット像の回転軌跡に基づいて、光軸L1の傾きを測定する。そして、この測定結果に基づいて、光軸L1と回転軸Xとが一致するように、被検レンズRの保持位置を調整する位置調整工程を行う。まず、第1実施形態と同様に、演算部60がスポット像の回転半径を“0”に近づけるための、被検レンズRの移動量を算出する算出工程を行う。次いで、粗動機構72により押し部材40を介して被検レンズRを所定量粗動移動させる。
即ち、第1実施形態と同様に、マイクロメータ55のスピンドル55cをX方向に向けて突出させ、当接部57を介してステージ台46を粗動移動させる。これにより、ステージ台46上に固定されている微動用ガイド部材76、該微動用ガイド部材76に固定されている結合部材79、該結合部材79に取り付けられているピエゾ素子42、該ピエゾ素子42に接触している微動用当接部80、該微動用当接部80が取り付けられている微動用ステージ台75も同様に粗動移動する。その結果、押し部材40が騒動移動するので、被検レンズRを上述したように粗動移動させることができる。
次いで、微動移動工程を行う。即ち、演算部60は、始めに算出した移動量から粗動移動量を引いた量だけピエゾ素子42が伸びるようにピエゾコントローラ58に指示を出す。該ピエゾコントローラ58は、この指示に応じた電圧をピエゾ素子42に印加させて伸長させる。これにより、ピエゾ素子42に接触している微動用当接部80が押され、微動用ステージ台75がバネ部材78の付勢力に抗する力でX方向に微動移動し始める。その結果、押し部材40を介して被検レンズRを微動移動させることができ、回転軸Xに対してスポット像の回転半径を極力“0”に近づけることができる。
このように本実施形態のレンズ偏心測定装置70においても第1実施形態と同様に、被検レンズRの保持位置を、高精度(サブミクロンの精度)に微調整して、光軸L1と回転軸Xとを一致させることができる。特に、微動機構73と粗動機構72とが別々に構成されてそれぞれ独立して作動するので、被検レンズRの保持位置調整の際に、微動移動と粗動移動とを明確に区別して直感的に操作することができる。よって、操作性の向上を図ることができる。
また、本実施形態の光軸測定装置4は、被検レンズRを透過した光を受光して光軸L1の傾きを測定するので、より高精度に光軸L1と回転軸Xとの傾きを一致させることができる。つまり、被検レンズRの光軸L1は、両面r3、r2の曲率中心を結んだ線であるので、レーザ光を透過させることで、被検レンズRの両面の傾きが積算された情報を含むスポット像を得ることができるためである。よって、第1実施形態と比較して、より高精度な光軸合わせを行うことができる。
なお、本発明の技術範囲は上記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、上記各実施形態では、測定者が手動で操作するマイクロメータを構成品として粗動機構を構成したが、この場合に限られず、例えば、PCによる制御を受けて押し部材を自動的に粗動移動させる粗動機構を構成しても構わない。
つまり、PCが、被検レンズの移動量(スポット像の回転軌跡が極力“0”に近づけるための移動量)を算出した後、押し部材を介して被検レンズを自動的に所定距離だけ(ピエゾ素子の可動範囲にスポット像位置が入る位置まで)粗動移動させ、その後、ピエゾ素子に電圧を印加して押し部材を微動移動させる。
こうすることで、粗動機構及び微動機構をそれぞれ自動的に制御して、被検レンズの保持位置調整を行うことができるので、測定者の負担をさらになくすことができると共に、操作性及び利便性の向上を図ることができる。また、PCが自動的に被検レンズの位置調整を行うので、再現性をより高めることができる。
本発明に係るレンズ偏心測定装置及びレンズ偏心測定方法の第1実施形態を示す図であって、レンズ偏心測定装置の主要構成品を示す斜視図である。 図1に示すレンズ偏心測定装置の構成図である。 図1に示すレンズ偏心測定装置で使用する被検レンズの側面図である。 図1に示すレンズ偏心測定装置の横ずれ測定装置の構成図である。 図1に示すレンズ偏心測定装置により偏心量を測定する際の、スリット板と被検レンズとの位置関係を示す図である。 図1に示すレンズ偏心測定装置の押し部材先端と被検レンズとの関係を示す図であって、(a)は被検レンズを側方から見た状態の図であって、(b)は被検レンズを上方から見た状態を示す図である。 図1に示すレンズ偏心測定装置の位置調整装置を上方から見た図である。 図1に示すレンズ偏心測定装置により被検レンズの光軸傾きを測定した際のモニタの表示例であって、(a)は被検レンズの位置調整を行う前のスポット像の回転軌跡と曲率中心との関係を示した図であって、(b)は被検レンズの位置調整を行った後のスポット像の回転軌跡と曲率中心との関係を示した図である。 本発明に係るレンズ偏心測定装置及びレンズ偏心測定方法の第2実施形態を示す図であって、レンズ偏心測定装置の構成図である。 従来のレンズ偏心測定装置の一例を示す構成図である。
符号の説明
L1 光軸
L2 外形中心軸
R 被検レンズ
r2 被検レンズの表面(被検面)
X 回転軸
1、70 レンズ偏心測定装置
2 レンズ保持手段
3 回転手段
4 光軸測定装置(光軸測定手段)
5、71 位置調整装置(位置調整手段)
6 横ずれ測定装置(横ずれ測定手段)
7 PC(制御手段)
20 光源部
21 スポット位置測定部
40 押し部材(棒状部材)
41、72 粗動機構
42 ピエゾ素子
43、73 微動機構
50 Zステージ(高さ調整ステージ)
55 マイクロメータ





Claims (5)

  1. 被検レンズの光軸と、該被検レンズの外形中心軸との横ずれに伴う偏心量を測定するレンズ偏心測定装置であって、
    前記被検レンズを保持するレンズ保持手段と、
    前記被検レンズを保持した状態で前記レンズ保持手段を回転軸回りに回転させる回転手段と、
    前記被検レンズの被検面に光を照射する光源部と、被検面で反射又は被検面を透過した光を受光すると共に、受光した光のスポット像の回転軌跡を測定するスポット位置測定部とを有し、回転軸に対する被検レンズの光軸の傾きを光学的に測定する光軸測定手段と、
    該光軸測定手段による測定結果に基づいて、前記被検レンズの光軸が前記回転軸に一致するように被検レンズを移動させて、被検レンズの保持位置を調整する位置調整手段と、
    前記回転軸に対する前記被検レンズ0の外周面の振れ量を測定する横ずれ測定手段と、
    前記各手段をそれぞれ制御する制御手段とを備え、
    前記位置調整手段は、前記被検レンズの径方向に向かって移動可能に配され、先端が被検レンズの外周面に接触可能な棒状部材と、該棒状部材を介して被検レンズを粗動移動させる粗動機構と、電圧が印加されたときに伸長する圧電素子を有し、棒状部材を介して被検レンズを微動移動させる微動機構とを備え、
    前記制御手段は、前記光軸測定手段による測定結果に基づいて前記被検レンズの移動量を算出すると共に、前記粗動機構による粗動移動が終了した後、算出した移動量から粗動移動量を引いた量だけ前記棒状部材を移動させるように前記圧電素子に電圧を印加させることを特徴とするレンズ偏心測定装置。
  2. 請求項1に記載のレンズ偏心測定装置において、
    前記制御手段が、前記粗動機構を制御して、前記棒状部材を介して前記被検レンズを自動的に所定量だけ粗動移動させることを特徴とするレンズ偏心測定装置。
  3. 請求項1又は2に記載のレンズ偏心測定装置において、
    前記位置調整手段を前記回転軸に沿って任意の距離だけ移動させる高さ調整ステージを備えていることを特徴とするレンズ偏心測定装置。
  4. 請求項1に記載のレンズ偏心測定装置において、
    前記粗動機構は、手動で操作するマイクロメータを有していることを特徴とするレンズ偏心測定装置。
  5. 被検レンズの光軸と、該被検レンズの外形中心軸との横ずれに伴う偏心量を測定するレンズ偏心測定方法であって、
    前記被検レンズをレンズ保持手段で保持すると共に、回転軸回りに回転させる回転工程と、
    回転している前記被検レンズの被検面に光を照射すると共に、被検面で反射又は被検面を透過した光を受光して、受光した光のスポット像の回転軌跡から回転軸に対する被検レンズの光軸の傾きを測定する光軸測定工程と、
    該光軸測定工程による測定結果に基づいて、前記被検レンズの光軸が前記回転軸に一致するように被検レンズを移動させて、被検レンズの保持位置を調整する位置調整工程と、
    該位置調整工程後、前記回転軸に対する前記被検レンズの外周面の振れ量を測定する横ずれ測定工程とを備え、
    前記位置調整工程は、前記光軸測定工程による測定結果に基づいて前記被検レンズの移動量を算出する算出工程と、
    該算出工程後、前記被検レンズの径方向に向かって移動可能に配され、先端が被検レンズの外周面に接触可能な棒状部材を介して、被検レンズを所定量粗動移動させる粗動移動工程と、
    該粗動移動工程後、前記算出工程により算出した移動量から、前記粗動移動量を引いた量だけ前記棒状部材を移動させるように、圧電素子を電圧印加により伸長させて棒状部材を微動移動させる微動移動工程とを備えていることを特徴とするレンズ偏心測定方法。

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