JP2006208175A - 偏心測定方法および偏心測定装置 - Google Patents

偏心測定方法および偏心測定装置 Download PDF

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Abstract


【課題】 レンズ枠中心線に対する被検レンズの光軸偏心を正確に測定する偏心測定方法を提供する。
【解決手段】 レンズ枠を回転テーブルで回転させながらレンズ枠の外周面の径方向変位を測定するレンズ枠測定工程ST100と、レンズ枠測定工程ST100における測定結果に基づいて回転テーブルの回転軸とレンズ枠の中心線とのずれ量を算出する心ずれ量算出工程ST110と、心ずれ量算出工程ST110で算出されたずれ量に基づいて回転テーブルの回転軸と前記レンズ枠の中心線とを調心する調心工程ST120と、被検レンズがマウントされたレンズ枠を回転テーブルにより回転させつつ被検レンズからの光学像を観察するレンズ検心工程ST130と、を備える。
【選択図】 図4

Description

本発明は、偏心測定方法および偏心測定装置に関し、レンズ枠にマウントされた被検レンズの光軸偏心量を測定する偏心測定方法等に関する。
従来、レンズ検心として、図13に示されるように、レンズ枠920にマウントされた被検レンズ910について、レンズ枠中心線L2に対する被検レンズ光軸L1の偏心量を測定することが行われている。
なお、以後の説明では、被検レンズ910とこの被検レンズ910が組み付けられたレンズ枠920とで構成されるユニット(例えば、対物レンズ)をレンズユニット体900と称する。
このようなレンズ検心は、レンズユニット体900(被検レンズ910+レンズ枠920)を例えば回転テーブルにより回転させながら、被検レンズ910からの光学像を観察することによって行われる(例えば、特許文献1、非特許文献1)。すると、回転中心に対するレンズ光軸L1の偏心が得られる。
ここで、回転テーブルの回転に偏心があると、この回転の偏心量が測定誤差に含まれることになるので、非特許文献1にあってはエアベアリングを利用した高精度回転機構を用いて回転テーブルの回転精度を向上させることが開示されている。
特開平4−138333号公報 製品名「OptiCentric」のカタログ。"OptiCentric"、[online]、TRIOPTICS、[平成17年1月27日検索]、インターネット <URL:http://www.trioptics.com/opticentric.htm>
しかし、回転テーブルにレンズユニット体900をセットしたときに、回転テーブルの回転軸とレンズ枠中心線L2とがずれている場合がある。
このようにレンズ枠中心線L2と回転テーブルの回転軸とがずれていると、レンズ枠中心線L2に対するレンズ光軸L1のずれを測定したいところ、回転中心とレンズ枠中心線L2とのずれの分だけ測定誤差を含むことになる。
非特許文献1にあっては、回転テーブルの回転中心とレンズ枠920の中心線L2とを目合わせで調心するとしているが、このような目分量の調心(心出し)では、誤差を完全に解消するのは不可能である。
本発明の目的は、従来の問題を解消し、レンズ枠中心線に対する被検レンズの光軸偏心を正確に測定する偏心測定方法および偏心測定装置を提供することにある。
本発明の偏心測定方法は、被検レンズがマウントされたレンズ枠を回転テーブルで回転させながら前記被検レンズからの光学像を観察して、前記レンズ枠の中心線に対して被検レンズの光軸が有する光軸偏心量を測定する偏心測定方法であって、前記レンズ枠を前記回転テーブルで回転させながら前記レンズ枠の外周面の径方向変位を測定するレンズ枠測定工程と、前記レンズ枠測定工程における測定結果に基づいて前記回転テーブルの回転軸と前記レンズ枠の中心線とのずれ量を算出する心ずれ量算出工程と、前記心ずれ量算出工程で算出されたずれ量に基づいて前記回転テーブルの回転軸と前記レンズ枠の中心線とを調心する調心工程と、記被検レンズがマウントされた前記レンズ枠を前記回転テーブルにより回転させつつ前記被検レンズからの光学像を観察するレンズ検心工程と、を備えたことを特徴とする。
このような構成において、レンズ枠測定工程において、回転テーブルで回転されるときのレンズ枠の外周面が測定され、この測定結果に基づいて回転テーブルの回転軸とレンズ枠中心線とのずれ量が算出される(心ずれ量算出工程)。そして、算出された心ずれ量に基づいてレンズ枠中心線と回転テーブルの回転軸とを一致させるように調心が行われる(調心工程)。このように調心が行われた状態において、被検レンズがマウントされたレンズ枠が回転テーブルで回転され、被検レンズの検心が行われる(レンズ検心工程)。
回転テーブルでレンズ枠を回転させながら被検レンズからの光学像を観察した場合、光学像の偏心量には、被検レンズがレンズ枠中心線に対して有する光軸偏心の他、回転テーブルとレンズ枠との心ずれが含まれていると考えられる。
この点、本発明では、調心工程により、回転テーブルの回転中心とレンズ枠の中心線とを調心するので、回転テーブルでレンズ枠を回転させてもレンズ枠中心線がぶれることがなく、レンズ検心工程での検心結果がレンズ枠中心線に対する被検レンズの光学偏心量そのものとなる。
また、調心工程で回転テーブルの回転軸とレンズ枠の中心線との調心を行うにあたっては、レンズ枠測定工程での測定に基づいて算出される心ずれ量に基づくので、例えば目分量で調心する場合に比べて格段に容易であり、かつ、高精度な調心を行うことができる。
このような高精度の調心の結果、回転テーブルの回転軸とレンズ枠の中心線とのずれを略完全に解消できるので、レンズ検心工程においてレンズ枠中心線に対して被検レンズの光軸が有する光軸偏心量そのものを正確に測定することができる。
本発明の偏心測定装置は、被検レンズがマウントされたレンズ枠を回転テーブルで回転させながら前記被検レンズからの光学像を観察して、前記レンズ枠の中心線に対して被検レンズの光軸が有する光軸偏心量を測定する偏心測定装置であって、前記レンズ枠を前記回転テーブルで回転させながら前記レンズ枠の外周面の径方向変位を測定するレンズ枠測定手段と、前記レンズ枠測定手段による測定結果に基づいて前記回転テーブルの回転軸と前記レンズ枠の中心線とのずれ量を算出する心ずれ量算出手段と、前記心ずれ量算出手段で算出されたずれ量に基づいて前記回転テーブルの回転軸と前記レンズ枠の中心線とを調心する調心手段と、前記被検レンズがマウントされた前記レンズ枠を前記回転テーブルにより回転させつつ前記被検レンズからの光学像を観察するレンズ検心手段と、を備えたことを特徴とする。
この構成によれば、上記発明と同様の作用効果を奏することができる。
本発明の偏心測定方法は、被検レンズがマウントされたレンズ枠を回転テーブルで回転させながら前記被検レンズからの光学像を観察して、前記レンズ枠の中心線に対して被検レンズの光軸が有する光軸偏心量を測定する偏心測定方法であって、前記レンズ枠を前記回転テーブルで回転させながら前記レンズ枠の外周面の径方向変位を測定するレンズ枠測定工程と、前記レンズ枠測定工程における測定結果に基づいて前記回転テーブルの回転軸と前記レンズ枠の中心線とのずれ量を算出する心ずれ量算出工程と、前記被検レンズがマウントされた前記レンズ枠を前記回転テーブルにより回転させつつ前記被検レンズからの光学像を観察するレンズ検心工程と、前記レンズ検心工程における検心結果から前記心ずれ量算出工程にて算出された心ずれ量を減算する心ずれ量減算工程と、を備えたことを特徴とする。
このような構成において、回転テーブルでレンズ枠を回転させながら被検レンズからの光学像を観察した場合(レンズ検心工程)、測定される偏心量には、被検レンズがレンズ枠中心線に対して有する光軸偏心の他、回転テーブルとレンズ枠との心ずれ分が含まれていると考えられる。
この点、本発明では、心ずれ量減算工程により、回転テーブルの回転中心とレンズ枠の中心線とのずれ分をレンズ検心工程での検心結果から減算するので、レンズ枠に対する被検レンズの光軸偏心量を正確に求めることができる。
この構成によれば、回転テーブルの回転軸とレンズ枠の中心線とのずれ分は演算処理(心ずれ量減算工程)により補正されるので、例えば調心する作業を行うことに比べて測定作業が非常に簡便となり、測定効率を向上させることができる。
本発明の偏心測定装置は、被検レンズがマウントされたレンズ枠を回転テーブルで回転させながら前記被検レンズからの光学像を観察して、前記レンズ枠の中心線に対して被検レンズの光軸が有する光軸偏心量を測定する偏心測定装置であって、前記レンズ枠を前記回転テーブルで回転させながら前記レンズ枠の外周面の径方向変位を測定するレンズ枠測定手段と、前記レンズ枠測定工程における測定結果に基づいて前記回転テーブルの回転軸と前記レンズ枠の中心線とのずれ量を算出する心ずれ量算出手段と、前記被検レンズがマウントされた前記レンズ枠を前記回転テーブルにより回転させつつ前記被検レンズからの光学像を観察するレンズ検心手段と、前記レンズ検心手段による検心結果から前記心ずれ量算出手段にて算出された心ずれ量を減算する心ずれ量減算手段と、を備えたことを特徴とする。
この構成によれば、上記発明と同様の作用効果を奏することができる。
本発明では、前記回転テーブルは、真円度測定機の回転テーブルにより構成されることが好ましい。
このような構成によれば、真円度測定機の回転テーブルは回転精度が高いので、回転テーブルの回転による誤差を排除することができる。すなわち、回転テーブルでレンズ枠を回転させながら被検レンズからの光学像を観察した場合、測定される偏心量には、回転テーブルの回転誤差分が含まれていると考えられるが、本発明により回転テーブルの回転誤差を排除することができる。
そして、この偏心測定装置は、レンズ枠測定手段でもレンズ検心手段でもレンズ枠を回転テーブルで回転させる必要があるところ、真円度測定機の回転テーブルを用いることにより新たな設計や製造を必要とせず、かつ高精度の回転テーブルを用意することができる。
本発明の偏心測定方法は、被検レンズがマウントされたレンズ枠の外周面を固定体に押し付けて前記レンズ枠の位置決めをしつつ前記レンズ枠を回転させるとともに、前記被検レンズからの光学像を観察して、前記レンズ枠の中心線に対して被検レンズの光軸が有する光軸偏心量を測定する偏心測定方法であって、前記レンズ枠を回転テーブルで回転させながら前記レンズ枠の外周面の径方向変位を測定するレンズ枠測定工程と、前記レンズ枠測定工程における測定結果に基づいて、前記レンズ枠の外周面を前記固定体に押し付けて前記レンズ枠を回転させたときの回転誤差を算出する回転誤差算出工程と、前記被検レンズがマウントされた前記レンズ枠の外周面を前記固定体に押し付けて前記レンズ枠の位置決めをしつつ前記レンズ枠を回転させるとともに前記被検レンズからの光学像を観察するレンズ検心工程と、前記レンズ検心工程における検心結果から前記回転誤差算出工程で算出された回転誤差を減算する回転誤差減算工程と、を備えたことを特徴とする。
このような構成において、レンズ枠測定工程において、回転テーブルでレンズ枠を回転させながらレンズ枠の外周面を測定し、この測定結果から、レンズ枠の外周面を固定体に押し付けた状態でレンズ枠の外径を基準としてレンズ枠を回転させたときのレンズ枠中心線の回転量(回転誤差)が算出される(回転誤差算出工程)。
そして、実際に、被検レンズがマウントされたレンズ枠の外周面を固定体に押し付けながらレンズ枠を回転させて、被検レンズからの光学像を観察して被検レンズの偏心量を測定する(レンズ検心工程)。レンズ検心工程で得られた検心結果からレンズ枠基準の回転誤差分を減算して(回転誤差減算工程)、レンズ枠に対する被検レンズの光軸偏心が求められる。
この構成によれば、レンズ枠を固定体に押し付けながら回転させるので、例えば、回転テーブルのように回転軸とレンズ枠中心線とを一致させる調整など必要がなく、作業効率を格段に向上させることができる。そして、レンズ枠を固定体に押し付けながら回転させる場合、レンズ枠外径の真円度が回転誤差として現れるところ、予めレンズ枠測定工程による測定結果に基づいてレンズ枠の回転誤差を算出しておき、レンズ検心の結果からレンズ枠回転誤差を減算するので、被検レンズの光軸偏心を正確に求めることができる。
本発明では、前記レンズ枠測定工程は、レンズ枠のロットから抜き取ったサンプルについて測定を行い、前記回転誤差算出工程は、前記レンズ枠測定工程における結果から代表値を求めることが好ましい。
この構成において、同一の加工機で加工されたレンズ枠のロットでは同様の真円度傾向を有すると考えられるところ、レンズ枠測定工程は、レンズ枠のロットから抜き取ったサンプルについて測定を行う。そして、回転誤差算出工程で回転誤差の代表値を求める。
この構成によれば、レンズ枠測定工程における測定回数が格段に少なくなることから、作業効率を格段に向上させることができる。
なお、代表値を求める場合には、ロット(例えば100個)のなかからいくつか(例えば10個)のレンズ枠を測定して、その平均を代表値とすることが例として挙げられるが、抜き取るサンプルとしては一つであってもよい。
以下、本発明の実施の形態を図示するとともに図中の各要素に付した符号を参照して説明する。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態について説明する。
図1は、偏心測定装置の全体外観図であり、図2は、偏心測定装置の内部構成図である。
この偏心測定装置100は、図13に示されるように、レンズ枠920にマウントされた被検レンズ910について、レンズ枠920の中心線L2に対して被検レンズ910の光軸L1が有する光軸偏心を測定する装置である。なお、被検レンズ910とこの被検レンズ910がマウントされるレンズ枠920とで構成されるユニット(例えば対物レンズ)をレンズユニット体900と称する。
偏心測定装置100は、ベース200と、レンズユニット体900を回転させる回転テーブルユニット300と、レンズユニット体900を回転テーブルユニット300で回転させながらレンズ枠920の外周面の径方向変位を測定するレンズ枠測定部(レンズ枠測定手段)400と、被検レンズ910からの光学像を観察するレンズ検心部(レンズ検心手段)500と、レンズ枠測定部400およびレンズ検心部500による測定結果に基づいた演算処理を行う演算処理部600と、を備えている。
回転テーブルユニット300は、ベース200上に設置された台座部310と、台座部310の上に設けられた回転駆動部320と、回転駆動部320により回転可能に支持された回転テーブル330と、回転テーブル330の位置および姿勢を調整する調心つまみ(調心手段)340と、を備える。
回転駆動部320は、上端開口が回転テーブル330で塞がれる円筒状の側壁321の内部に姿勢調整機構(不図示)、モータ(不図示)、ロータリーエンコーダ(不図示)およびエアベアリング(不図示)を備える。
姿勢調整機構は、回転テーブル330を下から支持しているとともに調心つまみ340による操作によって回転テーブル330の水平位置および傾斜角度を任意に調整する機構である。
そして、モータの回転駆動力により回転テーブル330が回転され、回転テーブル330の回転量はロータリーエンコーダで検出されて演算処理部600に出力される。
また、回転テーブル330は、エアベアリングにより回転駆動部320に軸受けされている。
エアベアリングにはエアコンプレッサ322からエアが供給されている。
調心つまみ340は、回転テーブル330の側面において手動操作可能に設けられている。なお、調心つまみとしては、4つ設けられているところ、2つは回転テーブルをX方向およびY方向にずらすように移動させて偏心量を調整する心出し用つまみであり、残りの2つは回転テーブルの傾きを調整する水平出し用つまみである。
なお、このような回転テーブルユニット300としては、真円度測定機の回転テーブルユニットを用いることができる。
レンズ枠測定部400は、ベース200に立設されたZ軸コラム410と、Z軸コラム410に摺動可能に設けられたZ軸スライダ420と、水平方向へスライド移動可能にZ軸スライダ420に設けられたX軸アーム430と、X軸アーム430の先端に設けられレンズ枠920の外周面を検出する検出プローブ440と、を備える。
検出プローブ440は、回転テーブル330にてレンズユニット体900が回転される状態においてレンズ枠920の外周面に当接して、レンズ枠外周の径方向変化を検出する。検出プローブ440による検出結果は、演算処理部600に出力される。
なお、このようなレンズ枠測定部400としては、真円度測定機の測定機本体部分を用いることができ、回転テーブルユニット300とレンズ枠測定部400とをあわせて真円度測定機をそのまま用いることができる。
レンズ検心部500は、ベース200に立設されたユニット搭載コラム510と、回転テーブル330上の被検レンズ910に向けて光を照射するとともに被検レンズ910からの反射光学像を観測する光学系ユニット520と、光学系ユニット520での観測結果を出力する出力部590と、を備える。
光学系ユニット520は、図2に示されるように、被検レンズ910に向けて光を照射する照明光学系530と、被検レンズ910からの反射光学像を観測する観測光学系580と、を備える。
照明光学系530は、光源540と、光源540からの光を平行光として反射するリフレクタ541と、ターゲット552を通しつつ光を平行光にするコリメータレンズ系550と、ターゲット552の像を被検レンズ910の焦点位置に合焦させる焦点調整手段560と、被検レンズ910に向けて光路を曲げるビームスプリッタ570と、を備える。
コリメータレンズ系550は、光を集光するレンズ551と、レンズ551の焦点位置に配設されたターゲット552と、ターゲット552に焦点位置を合わせて配設されたレンズ553と、を備えて構成されている。
焦点調整手段560は、アフォーカルレンズ系561と、アフォーカルレンズ系561を搭載したスライダ562と、スライダ562を光軸に沿ってガイドするガイド部材563と、を備えている。スライダ562が移動することによって、結像位置が調整され、光が被検レンズ910の焦点位置に結像される。
観測光学系580は、被検レンズ910からの反射光の光路を曲げるミラー581と、ミラー581からの光を集光するレンズ582と、レンズ582からの光を二光束に分割するビームスプリッタ583と、分割された一方の光を撮像するCCDカメラ(撮像手段)584と、分割された他方の光の位置を検出する位置検出素子585と、を備える。
位置検出素子585は、受光した光の位置を中心点からのずれに応じた電圧信号に変換して出力する。
CCDカメラ584および位置検出素子585は、レンズ582の焦点位置に配設されている。
出力部590は、CCDカメラ584で撮像された画像を表示するモニタ591と、位置検出素子585からの信号波形を表示するオシロスコープ592と、を備える。
演算処理部600は、レンズ枠測定部400による測定結果からレンズ枠中心線L2と回転テーブル330の回転軸との心ずれ量を算出する心ずれ量算出部610と、レンズ検心部500による検心結果から被検レンズ910の光軸偏心量を算出する光軸偏心量算出部620と、を備える。
心ずれ量算出部610には、回転テーブルユニット300からロータリーエンコーダで検出された回転テーブル330の回転量情報が入力されるとともに、レンズ枠測定部400の検出プローブ440からレンズ枠920の外周面を検出した結果が入力される。すると、例えば、図3に示されるようなレンズ枠920の真円度データが得られる。
心ずれ量算出部610は、真円度データからレンズ枠920の外径を基準とする平均円および中心線L2を算出し、レンズ枠中心線L2と回転テーブル330の回転軸とのずれ量(中心位置ずれ、角度ずれ)を算出する。なお、測定者は、このずれ量を参照して調心つまみ340を操作し、レンズ枠中心線L2を回転テーブル330の回転軸に一致させるように調心することになる。
光軸偏心量算出部620は、レンズ検心部500の位置検出素子585から入力される電気信号に基づいて被検レンズ910の光学像(ターゲット552の像)が描くリサージュ図形を求め、このリサージュ図形から光軸偏心量を算出する。
このような構成を備える偏心測定装置100により被検レンズ910の光軸偏心量を測定する偏心測定方法について図4〜図6のフローチャートを参照して説明する。
まず、ST100において、レンズ枠920の測定を行う(レンズ枠測定工程)。このとき、回転テーブル330上にレンズユニット体900を載置して検出プローブ440をレンズ枠920の外周面に当接させる。この状態において、回転駆動部320のモータで回転テーブル330を回転させる。すると、回転テーブル330とともにレンズユニット体900が回転され、検出プローブ440によりレンズ枠外周の径方向変化が検出される。この検出結果は演算処理部600の心ずれ量算出部610に出力される。
次に、ST110において、レンズ枠測定(ST100)の結果に基づいて心ずれ量算出部610によりレンズ枠中心線L2と回転テーブル330の回転軸とのずれ量が算出される(心ずれ量算出工程)。
心ずれ量算出工程ST110について、図5のフローチャートを参照して説明する。
まず、ST111において、レンズ枠外径の平均円が算出され、ST112において平均円の中心と回転テーブル330の回転中心とのずれ(中心位置ずれ)が算出される。
また、ST113において、レンズ枠920の中心線L2が算出され、ST114において、レンズ枠中心線L2と回転テーブル330の回転軸との角度ずれが算出される。
次に、ST120において、レンズ枠920の中心線L2と回転テーブル330の回転軸とを一致させるように調心を行う。
これは、調心つまみ340を操作し、心ずれ量算出部610で算出された心ずれ量(中心位置ずれ、角度ずれ)を補正するように回転テーブル330の水平位置および傾斜角度を調整して行う。
調心つまみ340によりレンズ枠920の中心線L2と回転テーブル330の回転軸とが一致したところで、ST130におけるレンズ検心を行う(レンズ検心工程)
レンズ検心(ST130)について、図6のフローチャートを参照して説明する。
レンズ検心にあっては、まず、ST131において、照明光学系530から光を発射して被検レンズ910に光を照射する。次に、ST132において、被検レンズ910の焦点(具体的には曲率中心)にターゲット552の像が結像するように焦点合わせを行う。このとき、焦点調整手段560のスライダ562を移動させることにより焦点位置を動かして調整する。
ST133において、被検レンズ910の焦点にターゲット像が結像されているか確認する。
これは、被検レンズ910からの反射光が観測光学系580においてレンズ582およびビームスプリッタ583を介してCCDカメラ584で撮像されるところ、この撮像された画像をモニタ591に表示して確認する。
このとき、照明光学系530からの光が被検レンズ910の焦点にて結像するように照射されていれば、被検レンズ910からの反射光は、あたかも焦点から発射された光のように被検レンズ910から平行光として反射される。そして、レンズ582の焦点位置にCCDカメラ584が配設されているので、CCDカメラ584でターゲット552の像が撮像されることになる。モニタ591でCCDカメラ584の画像を確認しながら、ターゲット552の像に焦点が合うように焦点調整手段560のスライダ位置を調整する。
被検レンズ910の焦点にターゲット像が結像したところで(ST133:YES)、ST134において回転テーブル330を回転させ、ST135においてレンズ検心を行う。
被検レンズ910からの反射光像は、レンズ582およびビームスプリッタ583を介して位置検出素子585で受光されている。被検レンズ910からの光学像は、被検レンズ910が回転されることに伴って回転テーブル330の回転軸を中心にして回転し、この光学像の回転は、位置検出素子585の受光位置変化によって検出される。位置検出素子585の中心点から受光位置までの距離に応じた電圧信号が光軸偏心量算出部620に出力される。
ST136において、位置検出素子585から入力された信号に基づいて光軸偏心量算出部620により被検レンズ910の光軸偏心量が算出される。
ここで、レンズ枠920の中心線L2に対して被検レンズ910の光軸L1が有する偏心量を求めたいところ、回転テーブル330の回転軸とレンズ枠中心線L2とが調心されているので、回転テーブル330の回転軸を中心とした光学像の回転量がそのまま被検レンズ910の光軸偏心量として求められる。
このように光軸偏心量算出部620で得られた光軸偏心量は、所定の出力手段に出力される。
このような構成を備える第1実施形態によれば、次の効果を奏することができる。
(1)調心工程ST120により、回転テーブル330の回転中心とレンズ枠920の中心線L2とを調心するので、回転テーブル330でレンズ枠920を回転させてもレンズ枠中心線L2がぶれることがなく、レンズ検心工程ST130での検心結果がレンズ枠中心線L2に対する被検レンズ910の光学偏心量そのものとなる。
すなわち、回転テーブル330の回転軸とレンズ枠920の中心線L2とのずれを略完全に解消して、レンズ枠中心線L2に対して被検レンズ910の光軸が有する光軸偏心量そのものを正確に測定することができる。
(2)調心工程ST120で回転テーブル330の回転軸とレンズ枠920の中心線L2との調心を行うにあたっては、レンズ枠測定工程ST100での測定に基づいて算出される心ずれ量に基づくので、例えば目分量で調心する場合に比べて格段に高精度な調心を行うことができる。
(3)回転テーブルユニット300としては、真円度測定機の回転テーブルユニットを用いることができるところ、真円度測定機の回転テーブルは回転精度が高いので、回転テーブル330の回転による測定誤差を排除することができる。そして、この偏心測定装置は、レンズ枠測定工程でもレンズ検心工程でもレンズ枠920を回転テーブル330で回転させる必要があるところ、真円度測定機の回転テーブルを用いることにより新たな設計や製造を必要とせず、かつ高精度の回転テーブル330を用意することができる。
(変形例1)
次に、本発明の偏心測定装置、偏心測定方法の変形例1について図7、図8を参照して説明する。
変形例1の基本的構成は、第1実施形態に同様であるが、調心を行わず、演算処理による補正によって被検レンズ910の光軸偏心量を求める点に特徴を有する。
変形例1に係る偏心測定装置110の構成について図7を参照して説明する。
図7において、偏心測定装置110は、回転テーブルユニット300を備えているところ、回転テーブルユニット300は調心つまみを備えておらず、回転テーブル330は回転駆動部320に対して水平移動や傾斜変化などはしないで、その回転軸が固定されている。
図7において、演算処理部600は、心ずれ量算出部610と、光軸偏心量算出部620と、を備えているところ、光軸偏心量算出部620は、心ずれ量減算部621を備えている。
心ずれ量減算部621には、心ずれ量算出部610で算出された回転テーブル330の回転軸とレンズ枠中心線L2との心ずれ量が入力されるとともにレンズ検心部500で得られた光学像の偏心量が入力される。
心ずれ量減算部621は、まず、回転テーブル330の回転軸とレンズ枠中心線L2とのずれ量に基づいて回転テーブル330が回転した際のレンズ枠中心線L2の偏心量を算出する。そして、心ずれ量減算部621は、被検レンズ910の光学像の偏心量からレンズ枠中心線L2の偏心量を減算して、レンズ枠中心線L2に対して被検レンズ910の光軸が有する光軸偏心量を求める。
次に、図8のフローチャートを参照して、変形例1の偏心測定方法について説明する。
ST200のレンズ枠測定およびST210の心ずれ量算出は、第1実施形態(図4)のレンズ枠測定工程(ST100)および心ずれ量算出工程(ST110)と同様である。
すなわち、回転テーブル330でレンズユニット体900が回転されるときのレンズ枠外周が検出プローブ440で検出されて、検出結果が心ずれ量算出部610に出力され、心ずれ量算出部610により回転テーブル330の回転軸とレンズ枠中心線L2との心ずれが算出される。
このようにST210で回転テーブル330の回転軸とレンズ枠中心線L2との心ずれが算出されたところで、調心を行うことなく、ST220においてレンズ検心工程が行われる。
このレンズ検心工程(ST220)は、第1実施形態(図4)のレンズ検心工程(ST130)に同様であり、位置検出素子585で受光位置の中心からのずれが検出されて、被検レンズ910の光学像の偏心が光軸偏心量算出部620に出力される。
ST230において、心ずれ量減算部621により、被検レンズ910の光学像の偏心量からレンズ枠中心線L2の偏心量が減算され(心ずれ量減算工程)、レンズ枠中心線L2に対して被検レンズ910の光軸が有する光軸偏心量が求められる。
このような構成を備える変形例1によれば、次の効果を奏することができる。
(4)心ずれ量減算工程(ST230)により、回転テーブル330の回転軸とレンズ枠920の中心線とのずれ分をレンズ検心工程ST220での検心結果から減算するので、レンズ枠920に対する被検レンズ910の光軸偏心量を正確に求めることができる。
(5)回転テーブル330の回転軸とレンズ枠920の中心線L2とのずれ分は演算処理(心ずれ量減算工程ST230)により補正するので、例えば調心する作業を行うことに比べて測定作業が非常に簡便となり、測定効率を向上させることができる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について説明する。
従来、被検レンズ910の光軸偏心量を測定するにあたってレンズ枠920を回転させるのに、レンズ枠920の外周面を固定体に押し付けてレンズ枠920の位置決めをしつつレンズ枠920を回転させる構成が知られている。
まず、従来の偏心測定装置とその動作について説明する。
図9に示される偏心測定装置700は、レンズユニット体900を回転可能に保持する回転保持手段710と、被検レンズ910からの光学像を観察して被検レンズ910の光軸偏心量を測定するレンズ検心部500と、を備える。
回転保持手段710は、回転可能に設けられた回転テーブル720と、回転時におけるレンズユニット体900の位置決めをする支持部材730と、レンズユニット体900を回転させる回転駆動機構740と、を備えている。
回転テーブル720は、基台721の略中央において基台721に対して回転可能に設けられている。
支持部材730は、回転テーブル720の回転軸方向に略直交して設けられ先端が回転テーブル720の近傍に位置する。支持部材730は、長手状の部材であって、その先端は凹状に凹まされて形成されており回転テーブル720に載置されたレンズユニット体900を挟み込む挟部731となっている(図10参照)。なお、支持部材730の基端は、スライド機構732に接続され、基台721に対して位置調整可能となっている。
回転駆動機構740は、回転テーブル720に載置されたレンズユニット体900を支持部材730とは反対側から挟むととともに回転テーブル720の回転軸と平行な軸を回転軸として回転する回転ローラ741と、回転ローラ741を回転させる駆動モータ742と、駆動モータ742の駆動力を回転ローラ741に伝達するベルト743と、を備えている。
レンズ検心部750は、第1実施形態(図2)で説明したレンズ検心部500の構成と略同様であり、被検レンズ910からの光学像を観察して被検レンズ910の光軸偏心を測定する構成である。
この構成において、レンズユニット体900を回転テーブル720に載置した状態で、支持部材730の先端(挟部731)と回転ローラ741の周端面とにてレンズ枠920を挟む。
そして、駆動モータ742によって回転ローラ741を回転させて回転テーブル720とともにレンズユニット体900を回転させる。このとき、レンズ検心部750から被検レンズ910に光を照射するとともに被検レンズ910からの反射光像を観察して、被検レンズ910の光軸偏心を測定する。
支持部材730の位置を一旦調整しておけば、レンズユニット体900を交換する際にレンズユニット体900を支持部材730と回転ローラ741とで挟み込むだけなので交換作業が簡便であり、測定効率が非常によいという利点がある。
しかしながら、上述の偏心測定装置700では次のような問題があった。
支持部材730の挟部731と回転ローラ741とで挟んでレンズユニット体900を回転させるので、レンズ枠920の位置は支持部材730の挟部731に押し付けられることによって決められており、レンズ枠920の回転精度は、レンズ枠外周面の真円度に影響される。被検レンズ910の光軸偏心量として、レンズ枠中心線L2に対する被検レンズ910の光軸偏心量を測定したいところ、レンズ枠920の回転誤差の分だけレンズ検心誤差が生じることになる。
そこで、第2実施形態では、レンズ枠920の回転誤差に関わらず、被検レンズ910の光軸偏心量を正確に求める偏心測定方法を提供することを目的とする。
本第2実施形態は、予め真円度測定機によって測定されたレンズ枠外周面の真円度に基づいてレンズ枠920の回転誤差を算出しておき、レンズ検心の結果からレンズ枠920の回転誤差分を減算して被検レンズ910の光軸偏心量を求めることに特徴がある。
以下、図11のフローチャートを参照して、第2実施形態に係る偏心測定方法について説明する。
まず、ST300において、図12に示される真円度測定機800によりレンズ枠920の外周を測定してレンズ枠920の真円度を求める。このとき、レンズ枠920のロットのうちからいくつかの代表的なレンズ枠920について測定を行う。代表値を求める場合には、ロット(例えば100個)のなかからいくつか(例えば10個)のレンズ枠920を測定して、その平均を代表値とすることが例として挙げられる。
そして、ST310において、レンズ枠外周の真円度に基づいて、支持部材730の挟部731と回転ローラ741とでレンズユニット体900を挟持してレンズユニット体900を回転させたときのレンズ枠中心線L2の回転誤差を算出する。
次に、ST320において、図9にて説明した偏心測定装置によりレンズ検心を行う。この工程は、基本的に第1実施形態で説明したレンズ検心工程(ST130、ST131〜ST136)と同様である。
つまり、レンズユニット体900を支持部材730と回転ローラ741とで挟持しながら回転させ、被検レンズ910からの反射光学像を観察する。そして、反射光学像を位置検出素子585で受光して反射光学像の偏心量を求める。
ST330において、レンズ検心(ST320)で得られた検心結果からレンズ枠920の回転誤差分(ST310)を減算する。
すると、ST340において、レンズ枠中心線L2に対する被検レンズ910の光軸偏心量が求められる。
このような構成によれば、次の効果を奏することができる。
(6)レンズ枠920を支持部材730と回転ローラ741とで挟持しながら回転させる場合、レンズ枠外径の偏心量が回転誤差として現れるところ、予めレンズ枠測定工程(ST300)による測定結果に基づいてレンズ枠920の回転誤差を算出しておき、レンズ検心(ST320)の結果からレンズ枠回転誤差を減算するので、被検レンズ910の光軸偏心を正確に求めることができる。
(7)レンズ枠920を固定体に押し付けながら回転させる場合、例えば、回転テーブルの回転軸とレンズ枠中心線とを一致させる調芯作業など必要としないので、作業効率を格段に向上させることができる。
(8)同一の加工機で加工されたレンズ枠920のロットでは同様の偏心傾向を有すると考えられるところ、レンズ枠測定工程(ST300)は、レンズ枠920のロットのうちからいくつかのレンズ枠920について測定を行う。その結果、レンズ枠測定工程(ST300)における測定回数が格段に少なくなることから、作業効率を格段に向上させることができる。
なお、本発明は前述の実施形態に限定されず、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれる。
第1実施形態において、調心工程ST120は、心ずれ量算出部610で算出された心ずれ量に基づいて調心つまみ340により行う場合を例に説明したが、算出された心ずれ量に基づいて回転テーブル330を自動的に変位するようにし、自動的に調心が行われるようにしてもよいことはもちろんである。
また、調心工程ST120においては、中心位置ずれおよび角度ずれの両方を調心するとして説明したが、たとえば、中心位置ずれ(偏心)のみを調心するとしてもよい。例えば、レンズ枠の中心線L2が回転テーブル330の回転軸と平行になっているか、あるいは傾いていても無視できる範囲の傾きとみなせる場合には傾きの調整を行わなくてもよい。
また、レンズ枠920を回転テーブル330にセットするにあたってワークホルダ(治具)を使用する場合がある。この際、ワークホルダを回転テーブル330にセットしたうえで、このワークホルダにレンズ枠をセットする。ここで、ワークホルダを回転テーブルにセットするにあたって、ワークホルダと回転テーブルとの中心位置を合わせておき、さらに、ワークホルダにレンズ枠をセットする際にレンズ枠に傾きが生じないように調整しておくことができる。例えば、レンズ枠を製品に組み込む際の基準に従ってレンズ枠をワークホルダにセットすれば、レンズ枠の傾きを非常に小さくすることができる。このような場合にはレンズ枠の傾斜については調心する必要がない。また、レンズ枠をワークホルダにセットする際に製品に組み込む際の基準に従っていれば、レンズ枠の傾きを調整しないことにより、製品段階での偏心量を測定することが可能となる。
上記実施形態において、観測光学系580は、分割された一方の光を撮像するCCDカメラ(撮像手段)584と、分割された他方の光の位置を検出する位置検出素子585と、を備えるとして説明したが、位置検出素子585を使用せずに、CCDカメラ584のみを備え、CCDカメラ584による撮像データから光学像の回転量を算出することもできる。
反射型の偏心測定装置、および、反射光による光学像を観察して被検レンズ910を検心する偏心測定方法を例にして説明したが、透過型の偏心測定装置および偏心測定方法にも本発明を適用できることはもちろんである。
本発明は、レンズ枠にマウントされた被検レンズの光軸偏心量を測定する装置および方法に利用できる。
本発明の偏心測定装置に係る第1実施形態の全体外観図である。 前記第1実施形態において、レンズ検心部の構成を示す図である。 前記第1実施形態において、レンズ枠の外周面を検出した結果を示す図である。 前記第1実施形態において、偏心測定方法のフローチャート。 前記第1実施形態において、心ずれ量算出工程のフローチャート。 前記第1実施形態において、レンズ検心工程のフローチャート。 本発明の偏心測定装置に係る変形例1の構成を示す図。 前記変形例1において、偏心測定方法のフローチャート。 本発明の偏心測定装置に係る第2実施形態の正面図。 前記第2実施形態において、レンズユニット体を支持部材と回転ローラとで挟持して回転させる様子を示す図。 前記第2実施形態において、偏心測定方法のフローチャート。 前記第2実施形態で使用する真円度測定機を示す図。 被検レンズがレンズ枠にマウントされた状態を示す図。
符号の説明
100、110…偏心測定装置、200…ベース、300…回転テーブルユニット、310…台座部、320…回転駆動部、321…側壁、322…エアコンプレッサ、330…回転テーブル、400…レンズ枠測定部、410…Z軸コラム、420…Z軸スライダ、430…X軸アーム、440…検出プローブ、500…レンズ検心部、510…ユニット搭載コラム、520…光学系ユニット、530…照明光学系、540…光源、541…リフレクタ、550…コリメータレンズ系、551…レンズ、552…ターゲット、553…レンズ、560…焦点調整手段、561…アフォーカルレンズ系、562…スライダ、563…ガイド部材、570…ビームスプリッタ、580…観測光学系、581…ミラー、582…レンズ、583…ビームスプリッタ、584…CCDカメラ、585…位置検出素子、590…出力部、591…モニタ、592…オシロスコープ、600…演算処理部、610…心ずれ量算出部、620…光軸偏心量算出部、621…心ずれ量減算部、700…偏心測定装置、710…回転保持手段、720…回転テーブル、721…基台、730…支持部材、731…挟部、732…スライド機構、740…回転駆動機構、741…回転ローラ、742…駆動モータ、743…ベルト、750…レンズ検心部、900…レンズユニット体、910…被検レンズ、920…レンズ枠、L1…レンズ光軸、L2…レンズ枠中心線。

Claims (7)

  1. 被検レンズがマウントされたレンズ枠を回転テーブルで回転させながら前記被検レンズからの光学像を観察して、前記レンズ枠の中心線に対して被検レンズの光軸が有する光軸偏心量を測定する偏心測定方法であって、
    前記レンズ枠を前記回転テーブルで回転させながら前記レンズ枠の外周面の径方向変位を測定するレンズ枠測定工程と、
    前記レンズ枠測定工程における測定結果に基づいて前記回転テーブルの回転軸と前記レンズ枠の中心線とのずれ量を算出する心ずれ量算出工程と、
    前記心ずれ量算出工程で算出されたずれ量に基づいて前記回転テーブルの回転軸と前記レンズ枠の中心線とを調心する調心工程と、
    前記被検レンズがマウントされた前記レンズ枠を前記回転テーブルにより回転させつつ前記被検レンズからの光学像を観察するレンズ検心工程と、を備えた
    ことを特徴とする偏心測定方法。
  2. 被検レンズがマウントされたレンズ枠を回転テーブルで回転させながら前記被検レンズからの光学像を観察して、前記レンズ枠の中心線に対して被検レンズの光軸が有する光軸偏心量を測定する偏心測定装置であって、
    前記レンズ枠を前記回転テーブルで回転させながら前記レンズ枠の外周面の径方向変位を測定するレンズ枠測定手段と、
    前記レンズ枠測定手段による測定結果に基づいて前記回転テーブルの回転軸と前記レンズ枠の中心線とのずれ量を算出する心ずれ量算出手段と、
    前記心ずれ量算出手段で算出されたずれ量に基づいて前記回転テーブルの回転軸と前記レンズ枠の中心線とを調心する調心手段と、
    前記被検レンズがマウントされた前記レンズ枠を前記回転テーブルにより回転させつつ前記被検レンズからの光学像を観察するレンズ検心手段と、を備えた
    ことを特徴とする偏心測定装置。
  3. 被検レンズがマウントされたレンズ枠を回転テーブルで回転させながら前記被検レンズからの光学像を観察して、前記レンズ枠の中心線に対して被検レンズの光軸が有する光軸偏心量を測定する偏心測定方法であって、
    前記レンズ枠を前記回転テーブルで回転させながら前記レンズ枠の外周面の径方向変位を測定するレンズ枠測定工程と、
    前記レンズ枠測定工程における測定結果に基づいて前記回転テーブルの回転軸と前記レンズ枠の中心線とのずれ量を算出する心ずれ量算出工程と、
    前記被検レンズがマウントされた前記レンズ枠を前記回転テーブルにより回転させつつ前記被検レンズからの光学像を観察するレンズ検心工程と、
    前記レンズ検心工程における検心結果から前記心ずれ量算出工程にて算出された心ずれ量を減算する心ずれ量減算工程と、を備えた
    ことを特徴とする偏心測定方法。
  4. 被検レンズがマウントされたレンズ枠を回転テーブルで回転させながら前記被検レンズからの光学像を観察して、前記レンズ枠の中心線に対して被検レンズの光軸が有する光軸偏心量を測定する偏心測定装置であって、
    前記レンズ枠を前記回転テーブルで回転させながら前記レンズ枠の外周面の径方向変位を測定するレンズ枠測定手段と、
    前記レンズ枠測定手段における測定結果に基づいて前記回転テーブルの回転軸と前記レンズ枠の中心線とのずれ量を算出する心ずれ量算出手段と、
    前記被検レンズがマウントされた前記レンズ枠を前記回転テーブルにより回転させつつ前記被検レンズからの光学像を観察するレンズ検心手段と、
    前記レンズ検心手段による検心結果から前記心ずれ量算出手段にて算出された心ずれ量を減算する心ずれ量減算手段と、を備えた
    ことを特徴とする偏心測定装置。
  5. 請求項2または請求項4に記載の偏心測定装置において、
    前記回転テーブルは、真円度測定機の回転テーブルにより構成される
    ことを特徴とする偏心測定装置。
  6. 被検レンズがマウントされたレンズ枠の外周面を固定体に押し付けて前記レンズ枠の位置決めをしつつ前記レンズ枠を回転させるとともに、前記被検レンズからの光学像を観察して、前記レンズ枠の中心線に対して被検レンズの光軸が有する光軸偏心量を測定する偏心測定方法であって、
    前記レンズ枠を回転テーブルで回転させながら前記レンズ枠の外周面の径方向変位を測定するレンズ枠測定工程と、
    前記レンズ枠測定工程における測定結果に基づいて、前記レンズ枠の外周面を前記固定体に押し付けて前記レンズ枠を回転させたときの回転誤差を算出する回転誤差算出工程と、
    前記被検レンズがマウントされた前記レンズ枠の外周面を前記固定体に押し付けて前記レンズ枠の位置決めをしつつ前記レンズ枠を回転させるとともに前記被検レンズからの光学像を観察するレンズ検心工程と、
    前記レンズ検心工程における検心結果から前記回転誤差算出工程で算出された回転誤差を減算する回転誤差減算工程と、を備えた
    ことを特徴とする偏心測定方法。
  7. 請求項6に記載の偏心測定方法において、
    前記レンズ枠測定工程は、レンズ枠のロットから抜き取ったサンプルについて測定を行い、
    前記回転誤差算出工程は、前記レンズ枠測定工程における結果から代表値を求める
    ことを特徴とする偏心測定方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009265050A (ja) * 2008-04-30 2009-11-12 Konica Minolta Opto Inc 偏心測定方法及び偏心測定装置
US7742159B2 (en) 2007-01-26 2010-06-22 Hon Hai Precision Industry Co., Ltd. Apparatus for checking concentricity between lens barrel and barrel holder
CN107782533A (zh) * 2017-09-22 2018-03-09 东莞华贝电子科技有限公司 摄像头偏心值的检测方法及检测装置

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