JP2007046164A - 有機‐無機コンポジットシートのリサイクルシステム及び方法 - Google Patents

有機‐無機コンポジットシートのリサイクルシステム及び方法 Download PDF

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Abstract

【課題】二次汚染を引き起こさないワークピースのリサイクルシステム及びその方法の提供。
【解決手段】ワークピースをリサイクルするシステム及び方法であって、ワークピースの金属層をエッチングする電解エッチング構造体を含み、電解エッチング構造体は電解エッチングユニット、ワーク台、電源装置、及び電解液供給装置を備え、電解エッチングユニットは陽極と、この陽極の隣にある陰極と、陽極を覆う絶縁カバーを含み、陰極と陽極が絶縁カバーにより隔離され、ワーク台は金属層が陽極及び陰極に対面するようワークピースを輸送し、電源装置は電解エッチングユニットの陽極に接続された正極と、陰極に接続された負極を備え、さらに電解液供給装置は電解エッチングユニットの絶縁カバーに連通され、電解液を陽極上に注ぎ、その後ワークピース上に衝突させ、ワークピースと陽極により定義される通路を通過させる。
【選択図】図1

Description

本発明は基板のリサイクルに関するものであり、詳細には、基板表面の電解エッチングと化学剥離によるリサイクル装置及びその方法に関し、特に、電解エッチング装置の使用とパターン形成のため金属のワークピース(基板)の表面から金属材料を取り除く方法に関する。
マイクロエレクトロニクス産業において、半導体部材はスピンコーティングやスパッタリング等、有機層及び無機金属層、即ち、有機‐無機コンポジットシートで基板表面を被覆する手順を含む被覆プロセスを用いて製造される。有機‐無機コンポジットシートを構成するそのような電子部材の一つがLCDパネルのカラーフィルター基板であり、これは図7に示すように、樹脂ブラックマトリクス92、RGBフォトレジスト93、オーバーコート94の有機層と、最も外側を覆うITO膜95の金属層で被覆されたガラス基板91を含む。
一般的に、半導体部材は壊れやすく、複雑な製造工程が必要であるため、歩留まりが低くなる。パーティクルや被膜の不良、ずれ、または高インピーダンス等のあらゆる問題が不良基板の原因となる。この製造工程から出るこれら不良基板は、LCD廃棄物等の基礎廃棄物と共に、深刻な環境汚染物質となっている。
低い歩留まり率によるロスと環境汚染を減少するため、不良のワークピース、即ち基板をリサイクルするさまざまな技術が製造工程において採用されている。台湾特許第546,264号及び第546,265号の2つの先行技術においては、それぞれ不良Cr−BMカラーフィルター基板と不良樹脂BMカラーフィルター基板をリサイクルする化学プロセスが示されている。これら先行技術には主に不良カラーフィルター基板を酸性エッチング液に浸漬させる手順を含む方法が開示されており、基板表面にブラシをかけてきれいにし、第546,264号によれば再利用可能なCr−ブラックマトリクスが残った状態のガラス基板が得られ、第546,265号によれば新しくなったガラス基板が得られるものである。
しかしながら、酸性エッチング液はカラーフィルター基板の有機層だけでなく、金属層も剥離してしまい、重金属を含む毒性のある廃液が出るため、二次汚染を引き起こしてしまう。このため、二次汚染を引き起こさないリサイクルシステム及び工程が必要である。
金属薄膜のパターン形成におけるエッチング技術に関しては、ドライエッチング、ウェットエッチングまたは電解エッチングが広く用いられている。電解エッチング工程を用いたものの例としては、台湾特許第I223350号及び米国特許第5,284,554及び第6,103,554号がある。これらはすべてサンプルの電気化学マイクロマシン加工に関するものである。このうち、台湾特許第I223350号は比較的大きな表面の電解エッチングに用いる完全浸漬型の電解エッチング装置を開示するものであり、この装置においてはワークピースが電源の正極に接続され、陽極として働き、電解液が電源の負極に接続される。しかしながらその実施において、完全浸漬型の電解エッチングシステムは、高電力を必要とするなど特定の問題を引き起こす。そのような問題を多少なりとも解決すべく、米国特許第5,284,554号及び第6,103,554号は、ウエハのごく一部のみを徐々にエッチングする電解エッチングシステムをそれぞれ開示しているが、その目的を達するために、エッチングを施す表面の全体寸法に対して小幅のマルチノズル陰極構造体が提供されている。この陰極構造体は、ノズル部材がウエハ表面を走査するにつれ、表面の限られた部分のみに電解液を供給するために用いられる。
前述の電解エッチング技術はワークピース(陽極)に電源の正極端を接触させて実施されるが、自動化された連続処理工程においては多くの制限が課されてしまう。
このため、金属材料を効果的且つ完全に取り除くことができ、自動化された連続処理工程への適用に適した電解システムが必要である。
台湾特許第546,264号 台湾特許第546,265号 台湾特許第I223350号 米国特許第5,284,554号 米国特許第6,103,554号
前述の問題に鑑みて、本発明の目的は二次汚染を引き起こさないワークピースのリサイクルに用いることができる改良されたリサイクルシステム及びその方法を提供することである。
本発明の別の目的は、ワークピースの表面から金属を選択的且つ効率的に取り除くことができる、改良された電解エッチング構造体及び方法を提供することである。
本発明のさらに別の目的は、自動化された連続処理工程に採用可能な改良された電解エッチング構造体を提供することである。
上述及びその他の目的を達するため、本発明が提供するワークピースをリサイクルするためのシステムは、ワークピースの金属層をエッチングするための電解エッチング構造体を含み、この電解エッチング構造体は電解エッチングユニット、ワーク台、電源装置、及び電解液供給装置を含み、この電解エッチングユニットは陽極、陽極の横に配置された陰極、及び絶縁カバーを備え、この絶縁カバーが陽極を覆い、陰極と陽極が隔離されると共に、このワーク台は金属層が陽極と陰極に対面するようワークピースを輸送し、この電源装置は電解エッチングユニットの陽極に接続された正極と、陰極に接続された負極を備え、さらに、この電解液供給装置は電解エッチングユニットの絶縁カバーに連通され、電解液を陽極上に注いだ後ワークピースに衝突させ、ワークピースと陽極により定義される通路を通過させる。
上述において、電解エッチング構造体の電解エッチングユニットは電解液の供給と表面(ワークピースの金属層)の走査の両方に用いられるが、陽極または陰極のどちらもワークピースに接触しないため、「無接触電解エッチング法」と呼ぶことができる。
好ましくは、本システムはさらに、ワークピースの有機層のエッチングのための化学剥離構造体を含む。即ち、本発明は金属層と有機層を個別に扱うものであり、これにより、先行技術のように二次汚染を引き起こすことがない。
好ましくは、本システムはさらに、金属層の貴金属など金属材料のリサイクル、または電解液の還元のための金属リサイクルユニットを含む。
好ましくは、本システムはさらに、化学剥離構造体により生成された有機廃棄物のリサイクルのための廃棄物処理構造体を含む。
本発明による有機‐無機コンポジットシートのワークピースのリサイクル方法は、ワークピースの金属層を電解エッチングする手順と、ワークピースの有機層を化学剥離する手順とを含む。このため、二次汚染を回避しながら有機‐無機コンポジット膜を備えた基板をリサイクルすることができる。
本発明の更なる利点は、以下の図面に基づく詳細な説明を読むことで明らかになる。
本発明は、以下の説明、特許請求の範囲及び図面により説明される。
図1を参照しながら、本発明の好ましい実施例によるリサイクルシステムについて説明する。有機‐無機コンポジットシートを備えたワークピースのリサイクルのためのこのリサイクルシステムは、電解エッチング構造体100、化学剥離構造体200、金属リサイクルユニット300、廃棄物処理構造体400を含み、そのうち、電解エッチング構造体100は主に有機‐無機コンポジットシートの金属層を電解エッチングするために用いられ、化学剥離構造体200はワークピースから有機‐無機コンポジットシートの有機層を取り除くために用いられ、金属リサイクルユニット300はエッチングされた金属層の金属材料をリサイクルするために用いられ、そして廃棄物処理構造体400は化学剥離構造体200により生成された有機廃棄物をリサイクルするために用いられる。
図2からわかるように、このリサイクルシステムは、電解エッチング構造体100及び金属リサイクルユニット300と部分的に一体を成している。電解エッチング構造体100は主に電解エッチングユニット1、ワーク台2、電源装置3、電解液供給源4を備えている。好ましい実施例においては、電解エッチングユニット1は陽極10、2つの陰極11及び絶縁カバー12を備え、そのうち、2つの陰極11と陽極10は、陽極10を覆う絶縁カバー12により隔離される。2つの陰極11は2つの固定板13により絶縁カバー12近くに保持される。当業者によって理解されるように、この実施例においては同様の目的のため陰極11を1つだけとすることもできるが、2つの陰極11を用いたほうがより優れたエッチング効果が得られる。
ワーク台2は、ワークピース8の金属層81が上向きに陽極10及び陰極11に対面するようワークピース8を輸送するために用いられる。電源装置3は、電解エッチングユニット1の陽極10に接続された正極(プラスのマークで示される)と、陰極11に接続された負極(マイナスのマークで示される)を備え、電解に必要な電源を供給する。電解液供給装置4は電解エッチングユニット1の絶縁カバー12に連通され、電解液41を陽極10上に注いだ後ワークピース8に衝突させ、ワークピース8と陰極11により定義される通路14を通過させる。つまり、通路14は継続的に電解液41で定常的に満たされ、陽極10、陰極11、金属層81がこの電解液41を介して電気的に接続される。これにより、陽極10の直下に位置する金属層81の一部が陽極10から注がれる電解液41を介して電気分解によりエッチングされる。ここで留意が必要なのは、陽極10または陰極11のいずれも直接ワークピースに接触しないという先行技術とは異なる点である。本発明は革新的な「無接触電解エッチング法」の先駆けである。
重度に腐食されることなく安定した状態で作用させるため、陽極10はプラチナや半導体材料などのインサート材から成る。さらに、陽極10は時間の延長を目的として回転可能に設けることもできる。回転している間に陽極10の外側周辺の表面が時間経過に伴い軽度に且つ平均的に腐食されるため、この回転可能な陽極10は静止状態のものと比較し、より長いリフトスパンを持っており、より優れた均一なエッチング効果が得られる。
さらに、電解液41が静止状態で金属層81全体上には衝突しない場合、電解エッチングユニット1またはワーク台2のいずれかを横方向へ移動することができ、図3Aに示すように電解エッチングユニット1を横方向にワーク台2の上に移動させるか、或いは図3Bに示すようにワーク台2を横方向に電解エッチングユニット1の下に移動させることで、電解液41を金属層81全体に対して衝突させることができる。またもう一つの方法として、図3Cに示すように、電解エッチングユニット1及びワーク台2の両方を反対の方向へ移動させても同じ目的を達成することができる。自動連続処理工程への適用には2つ目の方法、即ち図3Bが望ましい。つまり、この無接触電解エッチング法は、電解エッチング構造体1がワークピース8の前もって定義された範囲を選択的にエッチングするという点において有利であり、これら条件下での処理は、静止状態と比較した場合、よりよい表面仕上がりと金属溶解の均一性が得られる。
図4Aに示すように、電解エッチングユニット1はさらに、絶縁カバー12一端の近く、且つ、ワーク台2に隣接する位置に金属部材101が配置され、この金属部材101を陽極10の延長として作用させることができる。この状態で、ワークピース8の金属層81の端部を金属層81の中央部分と同じようにエッチングすることができる。さらに、よりよいエッチング効果を得るため、金属部材101は電源装置3の正極に接続してもよい。
もう一つの方法として、図4Bに示すように、電解エッチングユニット1は、上述の金属部材101の代わりとして、移動可能な金属部品102を設けてもよく、この移動可能な金属部品102はその一端が絶縁カバー12一端の近く、且つ、ワーク台2に隣接する位置に配置され、他端が絶縁カバー12の内側へ陽極に隣接するよう延伸される。さらに、金属部品102は、ワークピース8及び陽極10に接触するように、或いはワークピース8及び陽極10から離れるように同時に移動される。この場合、上述の金属部材101とは違い、この移動可能な金属部品102を電源装置3の正極に電気的に接続する必要はない。通常、この移動可能な金属部品102は高い位置に配置される。金属の端がエッチングされるとき、この移動可能な金属部品102は陽極10及び金属層81の両方に接触する低い位置へ下げられる。反対にエッチングが終了すると、この移動可能な金属部品102は陽極10及び金属層81から離される。
再び図2に示すように、電解エッチングユニット1の陰極11はプレート状、そして陽極10は棒状に形成され、よりよい電流の広がりまたは電流の分布により、より優れたエッチング効果が得られるよう、陰極11は陽極10に比べワークピース8に向いたより大きな表面エリアを有する。
図5Aに電解エッチングユニット1の陽極10aの別の例を示すべく、電解エッチングユニット1のワークピース8に対する上面図を示す。陽極10aはアレイ配置された複数の電極棒103を備え、各電極棒103の一端はワークピース8に向いており、これにより、上に複数の電極棒103が配置されたワークピース8の特定の射影エリアを電解エッチングユニット1が集中的にエッチングすることができる。ここで、陽極10aはその全体としてのサイズが棒形の陽極10に近似しており、陰極11より小さいことに留意が必要である。さらに、上述の陽極10がワークピース8に平行であるのに対し、これら複数の電極棒103はそれぞれがワークピース8に対して垂直を成す。従って、陽極10aの下端が、ワークピース8の特定の射影エリアを集中的にエッチングする一定の作業領域として作用する。これは半導体産業におけるフォトリソグラフィ及びエッチング工程への適用に適している。つまり、業界においてよく知られるドライエッチングまたはウェットエッチングの代わりとして電解エッチング構造体100を使用することができ、且つ、高精度、高い選択性及び低電力消費量という利点を組み合わせることができる。
図5Bに、陽極10aの複数の電極103の別の配列例を示す。複数の電極103は視覚的パターンとして配置され、電解エッチングを介してワークピース8の特定の射影エリアにこの視覚的パターンを移すことができる。例えば図5Bに示されるように、陽極10aの配列を文字「I−L−U」として示した場合、対応する射影エリアが集中的にエッチングされ、電気分解後に文字「I−L−U」が表示される。
再び図2に示すように、電解エッチング構造体100はさらに、ワーク台2の下に設けられた貯蔵部5を備え、金属リサイクルのために使用後の電解液41を集めることができる。典型として、リサイクルシステムの金属リサイクルユニット300は主に選択的溶解装置40、濾過ユニット21、沈殿槽22及び電気めっき構造体30を含む。
再び図1に示すように、DCのバイアスが電解エッチング構造体100に印加されると、ワークピース8の金属層81が電気分解され、流れる電解液41になる。このような反応は、例として、以下のように表わされる:
金属層81の酸化反応:
M→M+Z+ze
一方、電解液41中の溶解された金属イオンの部分は、ここでは金属原子、即ち電気めっき金属へと還元され、陰極11の片側上に被覆される。このような反応は、例として、以下のように表わされる:
最初の還元反応:(金属イオンの部分)
+Z+ze→M
次に、作業者は、スクレイパを使用して陰極11の片側から電気めっき金属を容易に取り出し、選択的溶解装置4にかけて第一の金属(M1)を電気めっき金属から溶解させ分離することができる。例えば、カラーフィルター基板を例とすると、インジウム金属の融点156.60℃はSn金属の融点(231.91℃)より低いため、インジウム金属が最初に溶解しSn金属から分離される。
電解液41中に溶解された金属イオンの別の部分は貯蔵部5から排出され、濾過ユニット21を通過してそこに設置されたフィルター材で使用済みの電解液41が精製され、次にもう一度精製を行うため沈殿槽22に移されて電解液13中に浮遊する粒子が貯蔵部5の底に沈殿される。これにより、濾過ユニット21と沈殿槽22による2回の精製を経て、金属イオンのその他部分を含む清浄化した電解液41が得られる。
次に、この清浄化した電解液41から別の金属(M2)を引き出すために特定のバイアス電圧を印加することができる電気めっき構造体30にこの清浄化した電解液41を移すことができる。このときの一般的な化学反応は、電解エッチング構造体100における第1の還元反応と同じであり、再度ここに示す:
二回目の還元反応:(金属イオンの別の部分)
+Z+ze→M
図2に示すように、電気めっき構造体30は複数の電極を備え、異なるバイアス電圧を印加することができ、このとき各種類の金属が他と異なる特定の化学特性を有するため結果として異なる電気めっき金属を生成することができる。例えば、カラーフィルターを例とした場合、複数の電極30a、30b、30cに異なるバイアス電圧3.0v(3.5vより小さい)、3.5v及び4v(3.5vより大きい)が供給されると、各電極30a、30b、30c上に錫(Sn)、クロミウム(Cr)及びインジウム(In)が同時にそれぞれ堆積される。
金属イオンが電気めっきによって電解液41から取り出された後、金属イオンを全く、またはほとんど含んでいない電解液41は、図2に示されるように、導管17により電解エッチング構造体100に戻すか、別のタンク31に後処理のために格納することができる。
貴金属インジウムなど特に同じ化学元素で成り、且つ、電解エッチング構造体100の陰極11及び電気めっき構造体30からそれぞれ生成された第1の金属(M1)及び第2の金属(M2)を精製するため、リサイクルシステムはさらに、熱を使って金属M1及びM2を超高純度金属に精製する精製炉50を含む。
前述の説明において、電解エッチング構造体100はワークピース8の金属層81のエッチングと、再利用可能なワークピースのリサイクルに用いられる。さらに、金属リサイクルユニット300は二次汚染を引き起こすことなく電解液41から金属層の金属材料をリサイクルするために用いられる。このリサイクルシステムは、金属層を備えたあらゆるワークピースのリサイクルにおいて有益であり、金属層と有機層の両方を持つワークピース、即ち、有機‐無機コンポジットシートのみに制限されないことに留意が必要である。
さらに、リサイクルシステムの化学剥離構造体200は、先行技術において使用される濃縮酸溶液とは異なり、水酸化ナトリウム溶液などのアルカリ溶液を使用することで、ワークピース8の有機層(図示しない)を剥離するために用いられる。濃硫酸は有機層だけでなく金属層もエッチングすることができる。しかし当然のことながら、化学剥離構造体200は、ワークピース8上に金属材がないことが確認された場合のみ、有機層を剥離するために酸溶液を使用することがあり得る。従って、本発明によるリサイクルシステムでは、有毒重金属に汚染された二次汚染の原因となる廃水の生成を回避するため金属層と有機層が別々に処理される。
再び図1に示すように、このリサイクルシステムの廃棄物処理構造体400は、オゾン発生器51及び貯蔵タンク52を備えている。オゾン発生器51は、化学剥離構造体200から生成された有機性廃棄物を分解するために用いられる。加熱条件下において、廃棄物処理構造体400は、HOやCOなどの小さな分子へ有機性廃棄物を分解するために有機性廃棄物が貯蔵された貯蔵タンク52にオゾン発生器51により生成されたオゾンを送り込むことができる。これにより、有機性廃棄物は有毒な物質を含まない清浄化した溶液に精製され、リサイクルして再利用することができる。
上述のように、本発明のリサイクルシステムは電解エッチング構造体100と化学剥離構造体200を用い、金属層及び有機層を個別に処理し、再利用可能なワークピースをリサイクルするものである。特に、このリサイクルシステムはさらに、金属材料と電解液をリサイクルするための金属リサイクルユニット300と、有機性廃棄物を処理するための廃棄物処理構造体400を使用する。これらは本発明のリサイクルシステムをこれまでに考え出されたものの中で最も理想的で環境にやさしいシステムとしている。
図6に示すように、本発明の好ましい実施例に基づく有機‐無機コンポジットシートのワークピースをリサイクルする方法は、上述したように、金属層の金属を電解液に溶解させることによるワークピースの金属層の電解エッチングのステップ70と、ワークピースを化学エッチング液に浸漬させることによるワークピースの有機層の化学剥離のステップ71を含む。ここで留意すべきなのは、電解エッチング70の方法が無接触電解エッチング法のみに制限されない点であり、従来の電解エッチング法もこのステップ70に適している。
ステップの順序は、環境保護の観点からワークピース8の最も上に位置する層がどんな層であるかによる。金属層が一番上にある場合、電解エッチング70は化学剥離71より先に最初に行なわれることが望ましい。これに対して、有機層が一番上に被覆されている場合、化学剥離71のステップを先に行なったほうがよい。
次に、この方法はさらに電解エッチング70により生成された電解液の収集ステップ73; 電解液からの第一の金属77の電気めっきステップ75; 電解エッチング70により生成された電気めっき金属の収集ステップ74;そして電気めっき金属から第二の金属78を分離する電気めっき金属の溶解ステップ76を含む。
第1の金属77及び第2の金属78が同じ化学元素で成る貴金属であると仮定した場合、この方法はさらに、第1の金属及び第2の金属を超高純度金属に戻すための第1の金属77及び第2の金属78の精製ステップ79を含む。
さらにこの方法は、オゾンまたはUV放射線を加え、化学剥離71によって生成された有機性廃棄物を分解するステップ72を含む。これにより、環境を汚染することなく有機性廃棄物をリサイクル用の清浄化した溶液に変えることができる。
このため、本発明のリサイクルシステムと方法はこれまでで最も理想的且つ環境にやさしいものである。
上述の説明において、本発明の数々の特性及び利点を 本発明の構造及び機能の詳細と共に述べてきたが、本発明の新規的特徴は添付の特許請求の範囲において示される。しかしながら、この開示は一例に過ぎず、本発明の要旨の範囲内で、添付の特許請求の範囲が表現される言葉の広い一般的な意味によって示される範囲の及ぶ限りにおいて、特に部材及び材料の形状、大きさ、配置及びそれらの組み合わせに関する細部の変更は可能である。
図1は本発明の好ましい実施例によるリサイクルシステムを示すブロック図である。 図2は電解エッチング構造体と金属リサイクルユニットを示す図1の部分フロー図である。 図3Aは電解エッチングユニットとワーク台の相関的移動を示す動的透視図である。 図3Bは電解エッチングユニットとワーク台の相関的移動を示す動的透視図である。 図3Cは電解エッチングユニットとワーク台の相関的移動を示す動的透視図である。 図4Aは電解エッチング構造体の実施例を示す断面図である。 図4Bは電解エッチング構造体の実施例を示す断面図である。 図5Aは別の電解エッチング構造体の実施例による陽極の異なる配置例を示す上面図である。 図5Bは別の電解エッチング構造体の実施例による陽極の異なる配置例を示す上面図である。 図6は本発明の方法の好ましい実施例を示すフロー図である。 図7は従来のカラーフィルター基板を示す断面図である。
符号の説明
1 電解エッチングユニット
2 ワーク台
3 電源装置
4 電解液供給源
5 貯蔵部
8 ワークピース
10、10a 陽極
11 陰極
12 絶縁カバー
17 導管
21 濾過ユニット
22 沈殿槽
30 電気めっき構造体
30a、30b、30c電極
40 選択的溶解装置
41 電解液
50 精製炉
51 オゾン発生器
52 貯蔵タンク
70 電解エッチングのステップ
71 化学剥離のステップ
72 有機性廃棄物の分解ステップ
73 電解液の収集ステップ
74 電気めっき金属の収集ステップ
75 電気めっきのステップ
76 電気めっき金属の溶解ステップ
77 第一の金属
78 第二の金属
79 第1の金属及び第2の金属の精製ステップ
8 ワークピース
81 金属層
91 ガラス基板
92 樹脂ブラックマトリクス
93 RGBフォトレジスト
94 オーバーコート
95 ITO膜
100 電解エッチング構造体
101 金属部材
102 金属部品
103 電極棒
200 化学剥離構造体
300 金属リサイクルユニット
400 廃棄物処理構造体

Claims (10)

  1. リサイクルシステムであって、
    ワークピースの金属層をエッチングする電解エッチング構造体を含み、前記電解エッチング構造体が、
    陽極、陰極、及び絶縁カバーを備え、前記陽極を被覆する前記絶縁カバーにより前記陰極と前記陽極が隔離された電解エッチングユニットと、
    前記金属層を前記陽極及び前記陰極に対面させて前記ワークピースを輸送するワーク台と、
    前記電解エッチングユニットの前記陽極に接続された正極、及び前記陰極に接続された負極を備えた電源装置と、
    前記電解エッチングユニットの前記絶縁カバーに連通され、電解液を前記陽極上に注ぎ、その後前記ワークピースに衝突させて、前記ワークピースと前記陽極により定義される通路を通過させる電解液供給装置と、を含むことを特徴とするリサイクルシステム。
  2. 前記電解エッチングユニットまたはワーク台が相互に対して移動可能であることを特徴とする請求項1に記載のリサイクルシステム。
  3. 前記電解エッチングユニットがさらに、前記絶縁カバー一端の近く、且つ、前記ワーク台に隣接する位置に配置された金属部材を備えていることを特徴とする請求項1に記載のリサイクルシステム。
  4. 前記電解エッチングユニットの前記陰極の前記ワークピースに対面する露出されたエリアが前記陽極のそれより大きいことを特徴とする請求項1に記載のリサイクルシステム。
  5. 前記電解エッチングユニットの前記陽極がアレイ配置された複数の電極棒を備え、各電極棒の一端が前記ワークピースに向いており、これにより、上に前記複数の電極棒が配置されたワークピースの特定の射影エリアを前記電解エッチングユニットが集中的にエッチングすることができることを特徴とする請求項4に記載のリサイクルシステム。
  6. さらに、前記電解エッチングユニットの前記陰極の片側に堆積された電気めっき金属から第一の金属を溶解させ分離することができる選択的溶解装置と、特定のバイアス電圧を印加して前記電解エッチング構造体からくる電解液から第二の金属を取り出すことができる電気めっき構造体を含むことを特徴とする請求項1に記載のリサイクルシステム。
  7. さらに、前記第一の金属及び前記第二の金属を超高純度金属に精製する精製炉を含むことを特徴とする請求項6に記載のリサイクルシステム。
  8. さらに、前記ワークピースの有機層を剥離する化学剥離構造体を含むことを特徴とする請求項1に記載のリサイクルシステム。
  9. さらに、前記化学剥離構造体から生成された有機性廃棄物を分解するオゾン発生器を含むことを特徴とする請求項8に記載のリサイクルシステム。
  10. ワークピースのリサイクル方法であって、以下のステップを含む:
    ワークピースの金属層を電解エッチングするステップと、
    前記ワークピースの有機層を化学剥離するステップ。
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