JP2007045789A - 食後高インスリン血症改善剤 - Google Patents
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Abstract
【課題】 食後の過剰な血中インスリン濃度の上昇を抑制するための医薬又は食品の提供。
【解決手段】 構成脂肪酸中のω3系不飽和脂肪酸含量が15質量%未満であるジアシルグリセロールを有効成分とする食後高インスリン血症改善剤。
【選択図】 なし
【解決手段】 構成脂肪酸中のω3系不飽和脂肪酸含量が15質量%未満であるジアシルグリセロールを有効成分とする食後高インスリン血症改善剤。
【選択図】 なし
Description
本発明は、食後の過剰な血中インスリン濃度の上昇を抑制するための医薬又は食品に関する。
糖尿病の90%以上を占めるII型糖尿病は、膵β細胞からのインスリンの分泌低下とインスリンの標的臓器である骨格筋、肝臓、脂肪組織でのインスリン感受性の低下(インスリン抵抗性)とが様々な程度合わさってインスリン作用の低下が起こり、高血糖をきたした状態と言える。このインスリン抵抗性には、遺伝素因と共に過食、高脂肪食、運動不足などの環境因子に起因する肥満が大きく関与すると考えられている。インスリン抵抗性が持続すると膵β細胞が疲弊し、インスリン分泌能が徐々に低下し、糖尿病状態(高血糖)に進行する。高血糖状態が持続すると、ブドウ糖自身が膵β細胞のインスリン分泌、末梢でのインスリン抵抗性を増大させ、ブドウ糖毒性が発揮される。ここに悪循環が形成され、症状の程度が更に悪化し、合併症の危険も増大する。
糖尿病の基本的な治療方法、処置方法は、運動療法、食事療法である。それだけで血糖値をコントロールできない場合に、薬物療法に頼ることになる。また、単に血糖値のコントロールだけでなく、合併症を考慮した糖尿病の改善が重要である。従って、インスリン抵抗性を改善する薬剤は糖尿病の治療薬として極めて有用であると考えられ、種々の研究が行われている。
一方、ジアシルグリセロールには、血清トリアシルグリセロール低下作用、体重増加抑制作用など数多くの生理活性のあることが知られており、インスリン抵抗性に対して改善効果があることも知られている(例えば、特許文献1〜13及び非特許文献1及び2参照)。
特開平4−300825号公報
特開平4−300826号公報
特開2001−64171号公報
特開2001−64169号公報
特開2001−64170号公報
特開2001−302509号公報
特開2002−3376号公報
特開平10−176181号公報
国際公開第99/48378号パンフレット
特開2001−247473号公報
特開2001−247457号公報
特開2002−138297号公報
特開2004−210652号公報
J. Nutri., 131, p.3204(2001)
J. Lipid Res., 42, p.372(2001)
従来の糖尿病治療においては、I型糖尿病に対してはインスリンの投与、II型糖尿病に対してはインスリン抵抗性の改善、すなわちインスリンの機能促進を図ることの2点により、血糖値を低下させることに着目されている。また食後の血中成分に関しては、食後の血糖値は重要項目として常に測定されているが、食後の血中インスリン濃度にはほとんど着目されていない。更に食事療法においては、患者の生活の質(クオリティ・オブ・ライフ、QOL)は、あまり考慮されずに、厳格なカロリー制限が行われているのが現状である。
そこで、本発明者は、食後の血中インスリン濃度に着目した。これが過剰に上昇すると、必要以上にインスリンを分泌することによる膵β細胞の疲弊が生じ、糖尿病の発症につながっていると考えられる。このように、食後の過剰な血中インスリン濃度の上昇を抑制すれば、新たな糖尿病発症の予防用、治療用の医薬及び食品になる可能性があることから、かかる食後血中インスリン濃度の上昇抑制剤を求めて検討したところ、ω3系不飽和脂肪酸含量が15質量%未満であるジアシルグリセロールを投与すると、糖質を含有する食事を摂取した後の血中インスリン濃度の過剰な上昇が抑制されることを見出した。
すなわち、本発明は、構成脂肪酸中のω3系不飽和脂肪酸含量が15質量%未満であるジアシルグリセロールを有効成分とする食後高インスリン血症改善剤を提供するものである。
本発明によれば、クオリティ・オブ・ライフ(QOL)を向上しつつ、食後の過剰な血中インスリン濃度の上昇を抑制できることから、過剰な食後インスリン分泌に伴なう膵β細胞の疲弊を防止でき、ひいては糖尿病の予防治療ができる。
本発明で使用するジアシルグリセロールの構成脂肪酸は、炭素数8〜24、特に16〜22であることが好ましい。ジアシルグリセロールの構成脂肪酸中、ω3系不飽和脂肪酸含量は、生理効果、酸化安定性の点から15質量%(以下、単に%と記載する)未満であるのが必要で、好ましくは0〜13%、更に1〜10%、特に2〜9%であるのが望ましい。ジアシルグリセロールの全構成脂肪酸中、不飽和脂肪酸含量は、好ましくは80〜100%、より好ましくは85〜100%、更に好ましくは90〜100%、特に好ましくは93〜100%、最も好ましくは94〜98%である。更に、食後インスリン濃度上昇抑制効果をより高めるという点から、(シス型不飽和)/(トランス型不飽和+飽和)は6以上が好ましく、より好ましくは9〜25、更に好ましくは9〜20である。また、ジアシルグリセロール中のトランス型不飽和脂肪酸は、5%以下が特に好ましい。飽和脂肪酸含量は、10%以下が好ましく、5%以下が特に好ましい。ジアシルグリセロールを構成する脂肪酸のうち、オレイン酸の含有量は20〜65%、好ましくは25〜60%、特に30〜50%、殊更30〜45%であるのが外観、脂肪酸の摂取バランスの点で望ましい。ジアシルグリセロールを構成する脂肪酸のうち、リノール酸の含有量は15〜65%、好ましくは20〜60%、特に30〜55%、殊更35〜50%であるのが、脂肪酸の摂取バランスの点で望ましい。更に、生理効果、酸化安定性の点から、リノール酸/オレイン酸の含有質量比が0.01〜2、好ましくは0.1〜1.8、特に0.3〜1.7であることが望ましい。ジアシルグリセロールを構成する脂肪酸のうち、リノレン酸の含有量は15%未満、好ましくは0〜13%、更に1〜10%、特に2〜9%であるのが、脂肪酸の摂取バランス、酸化安定性の点で望ましい。リノレン酸には、異性体としてα−リノレン酸とγ−リノレン酸が知られているが、α−リノレン酸が好ましい。ジアシルグリセロールには、1,3−ジアシルグリセロールと1,2−ジアシルグリセロール(2,3−ジアシルグリセロール)が存在する。1,3−ジアシルグリセロールと1,2−ジアシルグリセロールの質量比率は7:3であることがより好ましい。ジアシルグリセロール中の1,3−ジアシルグリセロールが、全ジアシルグリセロール中の50%以上、更に55〜100%、特に60〜90%であることが、食後血中インスリン濃度上昇抑制効果を強化し、工業的生産性を改善する点から好ましい。
本発明で使用するジアシルグリセロールは、例えば目的の構成脂肪酸を有する油脂とグリセリンによりグリセロリシス反応するか、あるいは目的の構成脂肪酸又はその低級アルコールエステルとグリセリンとの混合物にリパーゼを作用させてエステル化反応を行うことにより製造される。反応中の異性化を防止する上で、リパーゼを用いたエステル化反応がより好ましい。また、リパーゼを用いたエステル化反応においても、反応終了後の精製段階における異性化を防止するため、精製手段も脂肪酸の異性化が生起しないような穏和な条件で行うのが好ましい。
このように、ジアシルグリセロールはトリアシルグリセロール等も含有する油脂組成物として使用するのが好ましい。当該油脂組成物としては、効果の点からジアシルグリセロールを15〜100%含むのが好ましく、より好ましくは40〜99%、更に好ましくは60〜95%、特に好ましくは70〜95%、最も好ましくは80〜95%含有するのがよい。ジアシルグリセロールを15%以上含む油脂組成物を使用すると、QOLを向上しながら、優れた食後血中インスリン濃度上昇抑制効果が得られる。
当該油脂組成物にはトリアシルグリセロールを含んでいてもよく、油脂組成物中のトリアシルグリセロール含量は、効果、風味、酸化安定性の点から0〜85%であり、好ましくは1〜59.9%、更に好ましくは5〜39.9%、最も好ましくは5〜19.9%である。トリアシルグリセロールの構成脂肪酸として、効果、風味、食感の点で炭素数16〜22の不飽和脂肪酸を好ましくは80〜100%、より好ましくは85〜100%、更に90〜100%、特に93〜100%、最も好ましくは94〜98%含有するのがよい。また酸化安定性の点から、トリアシルグリセロールの構成脂肪酸として、ω3系不飽和脂肪酸を好ましくは0〜40%、更に0〜30%、特に0〜20%、最も好ましくは0〜15%含有するのがよい。
当該油脂組成物にはモノアシルグリセロールを含んでいてもよく、その含量は、風味、酸化安定性の点から0〜30%であり、好ましくは0.1〜10%、更に好ましくは0.1〜5%、特に好ましくは0.1〜2%、最も好ましくは0.1〜1.5%であるのがよい。モノアシルグリセロールの構成脂肪酸は、製造上の観点から、ジアシルグリセロールと同じであることが好ましい。
当該油脂組成物に含まれる遊離脂肪酸(塩)は、風味、発煙防止、工業的生産性の点から、3.5%以下に低減されるのがよく、好ましくは0〜2%、更に好ましくは0〜1%、特に好ましくは0〜0.5%、最も好ましくは0.05〜0.2%とするのがよい。
本発明に使用される油脂組成物を構成する全脂肪酸中、炭素−炭素二重結合を4つ以上有する脂肪酸の含有量は、酸化安定性の点で0〜40%、好ましくは0〜20%、更に0〜10%、特に0〜1%であるのがよく、実質的に含まないのが最も好ましい。
本発明に使用される油脂組成物を構成する全脂肪酸中、炭素−炭素二重結合を4つ以上有する脂肪酸の含有量は、酸化安定性の点で0〜40%、好ましくは0〜20%、更に0〜10%、特に0〜1%であるのがよく、実質的に含まないのが最も好ましい。
当該油脂組成物には酸化安定性を向上させるために、抗酸化剤を添加するのが好ましい。抗酸化剤としては、ブチルヒドロキシアニソール(BHA)、ブチルヒドロキシトルエン(BHT)、ビタミンA、ビタミンC、ビタミンE、リン脂質、ポリフェノール、ターシャルブチルヒドロキノン(TBHQ)等が挙げられ、2種以上を組み合わせて使用してもよい。上記の抗酸化剤は、油脂組成物中に0.005〜0.2%、特に0.04〜0.1%含有することが好ましい。
当該油脂組成物には、更に結晶抑制剤を添加するのが好ましい。本発明で使用する結晶抑制剤としては、ポリグリセリン縮合リシノレイン酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、プロピレングリコール脂肪酸エステル等のポリオール脂肪酸エステル等が挙げられる。これらは2種以上を組み合わせて使用してもよい。
結晶抑制剤は、当該油脂組成物中に、0.02〜0.5%、特に0.05〜0.2%含有するのが好ましい。
結晶抑制剤は、当該油脂組成物中に、0.02〜0.5%、特に0.05〜0.2%含有するのが好ましい。
当該油脂組成物には、植物ステロール類を0.05〜4.7%、特に0.3〜1.2%含有するのが好ましい。ここで植物ステロール類としては、例えばα−シトステロール、β−シトステロール、スチグマステロール、カンペステロール、α−シトスタノール、β−シトスタノール、スチグマスタノール、カンペスタノール、シクロアルテノール等のフリー体、及びこれらの脂肪酸エステル、フェルラ酸エステル、桂皮酸エステル等のエステル体が挙げられる。
本発明においては、構成脂肪酸中のω3系不飽和脂肪酸含量が15%未満であるジアシルグリセロールは、通常大人1人当たり1日に1〜25g、特に2〜20gの範囲で、糖質を含む食事中、又はその食後に摂取することが好ましい。また、その摂取期間は、1週間以上、好ましくは2週間以上、より好ましくは3週間以上、更に1ヶ月以上、特に2ヶ月以上、殊更3ヶ月以上であるのが好ましい。このように、本発明の食後高インスリン血症改善剤を長期間継続して摂取するには、特定組成の食事や油脂含有食品、経口投与剤を調製して、摂取させるのが好ましい。
本発明の食後高インスリン血症改善剤の摂取形態としては、食事中に摂取する場合は、例えば、通常の調理に使用する食用油の全部又は一部を構成脂肪酸中のω3系不飽和脂肪酸含量が15%未満であるジアシルグリセロールに替えれば良い。この際、食事中の脂質に占める当該ジアシルグリセロールの含有量は15%以上とすることが好ましく、より好ましくは40〜99%、更に60〜95%、特に70〜95%、殊更80〜95%とすることが、食後の過剰な血中インスリン濃度の上昇を抑制する点から好ましい。また、本発明の食後高インスリン血症改善剤は、食事の総カロリーに占める糖質のカロリー(食後に摂取する場合は、食事と食後高インスリン血症改善剤を合わせた総カロリーに占める糖質のカロリー)が10〜90%、更に20〜80%、特に30〜70%、殊更40〜60%である食事と共に、又はその食後に摂取することが同様の点から好ましい。更に、本発明の食後高インスリン血症改善剤は、食事の総カロリーに占めるジアシルグリセロールのカロリー(食後に摂取する場合は、食事と食後高インスリン血症改善剤を合わせた総カロリーに占めるジアシルグリセロールのカロリー)が5〜60%、更に10〜50%、特に15〜40%となるように、食事中又は食後に摂取することが、同様の点から好ましい。なお、本発明においては、カロリー数は、脂質1gが9kcal、糖質1gが4kcal、蛋白質1gが4kcalとして計算する。なお、ここに示した各成分の質量に対するカロリー換算係数はあくまでも平均値であり、素材毎に若干換算係数は異なる。例えば、穀類、肉類、卵、乳成分等ではそれぞれ糖質のカロリー換算係数が異なる。一方、各食事の総カロリー数は、それぞれの食材の換算係数に従って算出されたカロリーの総計である。
本発明の食後高インスリン血症改善剤を用いた食事としては、揚げ物、焼き物、炒め物、煮物、蒸し物、米飯等の加熱調理品や、ドレッシングやマヨネーズを使用したサラダ、サンドイッチ等の非加熱調理品等が挙げられる。
本発明の食後高インスリン血症改善剤を用いることで、従来の食事療法では、厳格なカロリー制限の為に全く提供されなかった調理品や、たとえ提供されたとしても少量であった調理品が、食事として提供されることが可能となり、QOLが向上する。
本発明の食後高インスリン血症改善剤を用いることで、従来の食事療法では、厳格なカロリー制限の為に全く提供されなかった調理品や、たとえ提供されたとしても少量であった調理品が、食事として提供されることが可能となり、QOLが向上する。
また、食後に摂取する場合は、例えば散剤、顆粒剤、カプセル剤、丸剤、錠剤等の固形製剤、水剤、懸濁剤、乳剤等の液剤等の経口投与剤の形態が挙げられる。この経口投与剤は、それぞれ上記油脂組成物の他、経口投与剤の形態に応じて一般に用いられる、賦形剤、崩壊剤、結合剤、滑沢剤、界面活性剤、アルコール類、水、水溶性高分子、甘味料、矯味剤、酸味料等のうちの1種又はそれ以上を添加して製造することができる。油脂組成物を使用する場合、経口投与用医薬品中のその含有量は、医薬品の用途及び形態によっても異なるが、一般に0.1〜100%、更に1〜80%、特に2〜80%が好ましい。
本発明においては、構成脂肪酸中のω3系不飽和脂肪酸含量が15%未満であるジアシルグリセロールを食品形態にして、当該ジアシルグリセロールを含有した食後高インスリン血症改善用油脂含有食品としても良い。例えば食後の過剰な血中インスリン濃度上昇抑制効果を有し、食後の過剰な血中インスリン濃度上昇を抑制する旨の表示を付した食品、機能性食品、特定保健用食品、病者用食品等とすることができる。この場合、食品中の脂質に占めるジアシルグリセロールの含有量、食品中の総カロリーに占める糖質のカロリー、又は食品中の総カロリーに占めるジアシルグリセロールのカロリーは、前記食事におけるものと同じ範囲であることが、食後の過剰な血中インスリン濃度の上昇を抑制する点から好ましい。具体的には、カプセル、錠剤、顆粒剤、パンやケーキ、クッキー、パイ、バー、ベーカリーミックス等のベーカリー食品類、フレンチドレッシング等のドレッシング類、マヨネーズ等の水中油型乳化食品、マーガリンやスプレッド等の油中水型乳化食品、クリーム類、チョコレートやポテトチップス、アイスクリーム、デザート等の菓子や、飲料、スープ、ソース、コーヒーホワイトナー、ホイップクリーム、焼き肉のタレ、ピーナツバター、フライングショートニング、ベーキングショートニング、加工肉製品、冷凍食品、粉末食品、ミールリプレイサー等の他、天ぷらやフライ、炒め物等に用いる調理油のような食品素材が挙げられる。かかる食品は、油脂組成物の他に、食品の種類に応じて一般に用いられる食品原料を添加し、製造することができる。このような食品中の油脂組成物の含有量は、食品の種類によっても異なるが、一般に0.1〜100%、更に1〜80%、特に2〜80%が好ましい。
本発明の食後高インスリン血症改善剤、又は食後高インスリン血症改善用油脂含有食品の摂取により、食後4時間後までの血中インスリン濃度曲線下面積(IAUC)は、油脂として通常のトリアシルグリセロールを使用した食事又は食品を摂取した場合の値を100とすると98〜40であることが好ましく、更に95〜50、特に90〜60、殊更90〜70であることが好ましい。
以下、本発明のジアシルグリセロールを含有した油脂含有食品について説明する。本発明において、油脂含有食品とは、構成脂肪酸中のω3系不飽和脂肪酸含量が15%未満であるジアシルグリセロールを15%以上含有する油脂組成物と、他の食品原料を配合し、必要により加工した食品をいう。油脂含有食品に用いられる原料成分としては、下記のものがある。
(1)食用油脂
本発明に使用する食用油脂は、一般的な食用油脂であれば特に限定されない。例えば、天然の動植物油脂の他、それらにエステル交換、水素添加、分別等を施した加工油脂が挙げられる。好ましくは、大豆油、菜種油、綿実油、米糠油、コーン油、ヒマワリ油、パーム油、パーム核油、ヤシ油等の植物油及びそれらの加工油脂を用いるのがよい。
本発明に使用する食用油脂は、一般的な食用油脂であれば特に限定されない。例えば、天然の動植物油脂の他、それらにエステル交換、水素添加、分別等を施した加工油脂が挙げられる。好ましくは、大豆油、菜種油、綿実油、米糠油、コーン油、ヒマワリ油、パーム油、パーム核油、ヤシ油等の植物油及びそれらの加工油脂を用いるのがよい。
(2)乳化剤
一般的に食品に用いられる乳化剤であれば特に限定されない。例えば、ショ糖脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、レシチン及びその分解物、卵蛋白、大豆蛋白、乳蛋白及びこれらの蛋白質より分離もしくは加水分解により得られる各種蛋白質、ペプチド等が挙げられる。
一般的に食品に用いられる乳化剤であれば特に限定されない。例えば、ショ糖脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、レシチン及びその分解物、卵蛋白、大豆蛋白、乳蛋白及びこれらの蛋白質より分離もしくは加水分解により得られる各種蛋白質、ペプチド等が挙げられる。
(3)増粘剤
一般的に食品に用いられる増粘剤であれば特に限定されない。例えば、キサンタンガム、ジェランガム、グアーガム、カラギーナン、ペクチン、トラガントガム、各種デンプン等の多糖類、ゼラチン、卵白等の蛋白質が挙げられる。
一般的に食品に用いられる増粘剤であれば特に限定されない。例えば、キサンタンガム、ジェランガム、グアーガム、カラギーナン、ペクチン、トラガントガム、各種デンプン等の多糖類、ゼラチン、卵白等の蛋白質が挙げられる。
(4)食塩、糖質、食酢、調味剤等の各種呈味料
(5)スパイス、フレーバー等の各種香味料
(6)各種着色料
(7)トコフェロール、天然抗酸化成分等の抗酸化剤
(5)スパイス、フレーバー等の各種香味料
(6)各種着色料
(7)トコフェロール、天然抗酸化成分等の抗酸化剤
以下、本発明の好ましい処方例を示す。しかし、本発明の用途を限定するものではない。
a)酸性水中油型油脂加工食品
・油相/水相;20/80〜80/20(好ましくは30/70〜70/30)
・構成脂肪酸中のω3系不飽和脂肪酸含量が15%未満であるジアシルグリセロールの量;油相中の油脂に対して15%以上(好ましくは40%以上、特に80%以上)
・植物ステロールの量;油相中の油脂に対して0.05%以上
・乳化剤量;0.05〜5%
・pH;2〜6
pHは、食酢、クエン酸等の有機酸又はその塩、レモン果汁等の酸味料で調整する。上記原料を用い、常法により、食後の血中インスリン濃度の上昇抑制効果を有するドレッシング、マヨネーズ等の酸性水中油型油脂加工食品を調製することができる。
・油相/水相;20/80〜80/20(好ましくは30/70〜70/30)
・構成脂肪酸中のω3系不飽和脂肪酸含量が15%未満であるジアシルグリセロールの量;油相中の油脂に対して15%以上(好ましくは40%以上、特に80%以上)
・植物ステロールの量;油相中の油脂に対して0.05%以上
・乳化剤量;0.05〜5%
・pH;2〜6
pHは、食酢、クエン酸等の有機酸又はその塩、レモン果汁等の酸味料で調整する。上記原料を用い、常法により、食後の血中インスリン濃度の上昇抑制効果を有するドレッシング、マヨネーズ等の酸性水中油型油脂加工食品を調製することができる。
<処方例> マヨネーズ
水相
食塩 3.0質量部
砂糖 1.0
調味料(グルタミン酸ナトリウム) 0.5
香辛料(マスタード粉末) 0.3
卵黄 14
食酢(酸度10%) 8
増粘剤 0.5
水 22.7
油相
油脂組成物A 50
水相
食塩 3.0質量部
砂糖 1.0
調味料(グルタミン酸ナトリウム) 0.5
香辛料(マスタード粉末) 0.3
卵黄 14
食酢(酸度10%) 8
増粘剤 0.5
水 22.7
油相
油脂組成物A 50
b)油中水型可塑性油脂加工食品
・水相/油相;15/85〜85/15(好ましくは20/80〜50/50)
・構成脂肪酸中のω3系不飽和脂肪酸含量が15%未満であるジアシルグリセロールの量;油相中の油脂に対して15%以上(好ましくは40%以上、特に50%以上)
・植物ステロールの量;油相中の油脂に対して0.05%以上
・油相中の油脂の融点;20〜50℃(好ましくは20〜40℃)
上記原料を用い、常法により、食後の血中インスリン濃度の上昇抑制効果を有するマーガリン、スプレッド等の油中水型可塑性油脂加工食品を調製することができる。
・水相/油相;15/85〜85/15(好ましくは20/80〜50/50)
・構成脂肪酸中のω3系不飽和脂肪酸含量が15%未満であるジアシルグリセロールの量;油相中の油脂に対して15%以上(好ましくは40%以上、特に50%以上)
・植物ステロールの量;油相中の油脂に対して0.05%以上
・油相中の油脂の融点;20〜50℃(好ましくは20〜40℃)
上記原料を用い、常法により、食後の血中インスリン濃度の上昇抑制効果を有するマーガリン、スプレッド等の油中水型可塑性油脂加工食品を調製することができる。
<処方例> スプレッド
油相
油脂* 69.3質量部
レシチン 0.1
モノアシルグリセロール 0.5
フレーバー 0.1
水相
水 28.4
脱脂粉乳 0.3
食塩 1.3
*油脂:油脂組成物A;70%/部分硬化パーム油(IV=40);30%、融点36℃
油相
油脂* 69.3質量部
レシチン 0.1
モノアシルグリセロール 0.5
フレーバー 0.1
水相
水 28.4
脱脂粉乳 0.3
食塩 1.3
*油脂:油脂組成物A;70%/部分硬化パーム油(IV=40);30%、融点36℃
c)ベーカリー食品
・油脂量;10〜40%
・構成脂肪酸中のω3系不飽和脂肪酸含量が15%未満であるジアシルグリセロールの量;油相中の油脂に対して15%以上(好ましくは40%以上、特に50%以上)
・植物ステロールの量;油相中の油脂に対して0.05%以上
・小麦粉;20〜65%
・糖質;5〜30%
・全卵;0〜20%
・食塩;0.1〜2%
・ベーキングパウダー;0〜1%
上記原料を用い、常法により、食後の血中インスリン濃度の上昇抑制効果を有するショートブレッド(バー)、ブリオッシュ等のベーカリー食品を調製することができる。
・油脂量;10〜40%
・構成脂肪酸中のω3系不飽和脂肪酸含量が15%未満であるジアシルグリセロールの量;油相中の油脂に対して15%以上(好ましくは40%以上、特に50%以上)
・植物ステロールの量;油相中の油脂に対して0.05%以上
・小麦粉;20〜65%
・糖質;5〜30%
・全卵;0〜20%
・食塩;0.1〜2%
・ベーキングパウダー;0〜1%
上記原料を用い、常法により、食後の血中インスリン濃度の上昇抑制効果を有するショートブレッド(バー)、ブリオッシュ等のベーカリー食品を調製することができる。
<処方例> ショートブレッド(バー)
小麦粉 60質量部
油脂組成物A 10
砂糖 24.6
食塩 0.4
全卵 5
小麦粉 60質量部
油脂組成物A 10
砂糖 24.6
食塩 0.4
全卵 5
糖尿病患者であってもよいが、糖尿病でない人が、構成脂肪酸中のω3系不飽和脂肪酸含量が15%未満であるジアシルグリセロール、又は該ジアシルグリセロールを含む油脂組成物を摂取すれば、食後の血中インスリン濃度の過剰な上昇が抑制される。
次の油脂組成物を下記の方法に従って調製した。
油脂組成物A
市販ナタネ油を加水分解して得た脂肪酸をウィンタリングにより飽和脂肪酸含有量を低減させた。次いで、市販の固定化1,3位選択リパーゼ(Lipozyme 3A、商品名;ノボノルディスクインダストリーA.S.社製)を触媒とし、この脂肪酸とグリセリンとを40℃でエステル化反応を行った。リパーゼ製剤を濾別した後、反応終了品を分子蒸留にかけ、精製して油脂組成物Aを得た。
市販ナタネ油を加水分解して得た脂肪酸をウィンタリングにより飽和脂肪酸含有量を低減させた。次いで、市販の固定化1,3位選択リパーゼ(Lipozyme 3A、商品名;ノボノルディスクインダストリーA.S.社製)を触媒とし、この脂肪酸とグリセリンとを40℃でエステル化反応を行った。リパーゼ製剤を濾別した後、反応終了品を分子蒸留にかけ、精製して油脂組成物Aを得た。
実施例1 食後血中インスリン濃度上昇に対する効果
A.試験方法
(1)試験油
試験油は、油脂組成物Aと、ナタネ油、大豆油及びサフラワー油の混合により油脂組成物Aと同じ脂肪酸組成とした比較油脂B(TAG)を用いた。使用した油脂組成物A及び比較油脂Bの脂肪酸組成を表1に示す。油脂組成物A中には1,3−DAGと1,2−DAG(2,3−DAG)の合計が85.5%を占め、その比は7:3であった。それ以外はトリアシルグリセロールが14.1%、モノアシルグリセロール(MAG)が0.4%存在した。なお、油脂組成物Aのボンブカロリメーターによる燃焼エネルギーはおよそ9kcal/g(日本食品分析センター分析Japan Food Research Laboratories Tokyo, Japan)である。
A.試験方法
(1)試験油
試験油は、油脂組成物Aと、ナタネ油、大豆油及びサフラワー油の混合により油脂組成物Aと同じ脂肪酸組成とした比較油脂B(TAG)を用いた。使用した油脂組成物A及び比較油脂Bの脂肪酸組成を表1に示す。油脂組成物A中には1,3−DAGと1,2−DAG(2,3−DAG)の合計が85.5%を占め、その比は7:3であった。それ以外はトリアシルグリセロールが14.1%、モノアシルグリセロール(MAG)が0.4%存在した。なお、油脂組成物Aのボンブカロリメーターによる燃焼エネルギーはおよそ9kcal/g(日本食品分析センター分析Japan Food Research Laboratories Tokyo, Japan)である。
(2)被験者及び食事
被験者は健常成人13名とした。試験は13名に対し、油脂組成物Aを用いた食事摂取後に、血中インスリン濃度と血中グルコース濃度を測定した。また、同一の被験者に対し、1〜2週間後、比較油脂Bを用いた食事摂取後に、同様の測定を行った。食事の内容と、各栄養量は下記表2の通りである。なお、油脂組成物Aと比較油脂Bは、マヨネーズとし、ポテトサンドに20g(マヨネーズとして30g)、サラダに10g(マヨネーズとして15g)含まれる様に配合した。
被験者は健常成人13名とした。試験は13名に対し、油脂組成物Aを用いた食事摂取後に、血中インスリン濃度と血中グルコース濃度を測定した。また、同一の被験者に対し、1〜2週間後、比較油脂Bを用いた食事摂取後に、同様の測定を行った。食事の内容と、各栄養量は下記表2の通りである。なお、油脂組成物Aと比較油脂Bは、マヨネーズとし、ポテトサンドに20g(マヨネーズとして30g)、サラダに10g(マヨネーズとして15g)含まれる様に配合した。
(3)測定方法
血液検査は、株式会社SRLに測定を依頼し、血中インスリン濃度は酵素免疫測定法(EIA法)により、また血中グルコース濃度は酵素法(Glu−DH法)により測定された。
血液検査は、株式会社SRLに測定を依頼し、血中インスリン濃度は酵素免疫測定法(EIA法)により、また血中グルコース濃度は酵素法(Glu−DH法)により測定された。
(4)統計的検定方法
得られた数値は、平均値±標準誤差(S.E.)及び初期値を100%とした時の変動率を平均値±標準誤差(S.E.)として示し、群間比較を二元配置分散分析法(Two-way ANOVA)及びpaired t-検定により有意差検定を行った。更に、インスリン濃度は食後4時間後までの、血中インスリン濃度曲線下面積(IAUC)を求めることにより有意差検定を行った。
得られた数値は、平均値±標準誤差(S.E.)及び初期値を100%とした時の変動率を平均値±標準誤差(S.E.)として示し、群間比較を二元配置分散分析法(Two-way ANOVA)及びpaired t-検定により有意差検定を行った。更に、インスリン濃度は食後4時間後までの、血中インスリン濃度曲線下面積(IAUC)を求めることにより有意差検定を行った。
B.結果
(1)食後の血中インスリン濃度の経時変化を図1に、血中グルコール濃度の経時変化を図2に示す。図1及び図2中、DAGは油脂組成物Bを摂取した場合、TAGは比較油脂Bを摂取した場合の結果である。また、図3には4時間後までの食後血中インスリン濃度の曲線下面積を示す。
(1)食後の血中インスリン濃度の経時変化を図1に、血中グルコール濃度の経時変化を図2に示す。図1及び図2中、DAGは油脂組成物Bを摂取した場合、TAGは比較油脂Bを摂取した場合の結果である。また、図3には4時間後までの食後血中インスリン濃度の曲線下面積を示す。
図1〜3から明らかなように、トリアシルグリセロールを摂取した場合と、ジアシルグリセロールを摂取した場合で、血中グルコース濃度に差はなかった。それにもかかわらず、ジアシルグリセロールを摂取した場合には過剰の食後血中インスリン濃度の上昇が有意に抑制されていることがわかる。
Claims (5)
- 構成脂肪酸中のω3系不飽和脂肪酸含量が15質量%未満であるジアシルグリセロールを有効成分とする食後高インスリン血症改善剤。
- 食後の過剰な血中インスリン濃度の上昇を抑制するものである請求項1記載の食後高インスリン血症改善剤。
- 糖質を含む食事と共に、又は食後に摂取するものである請求項1又は2に記載の食後高インスリン血症改善剤。
- 構成脂肪酸中のω3系不飽和脂肪酸含量が15質量%未満であるジアシルグリセロールを含有する食後高インスリン血症改善用油脂含有食品。
- 食後の過剰な血中インスリン濃度の上昇を抑制する作用を有する請求項4記載の油脂含有食品。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2011115112A (ja) * | 2009-12-07 | 2011-06-16 | Kao Corp | 油脂組成物 |
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-
2005
- 2005-08-12 JP JP2005234201A patent/JP2007045789A/ja active Pending
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