JP2007045615A - リフティングマグネットの制御装置及びこれを備えた作業機械 - Google Patents

リフティングマグネットの制御装置及びこれを備えた作業機械 Download PDF

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Abstract

【課題】 磁性廃棄物吸着中の状態で発電機からの供給電力が不足している状況下であっても磁性廃棄物の吸着状態を一定時間安定して保つことができるリフティングマグネットの制御装置を提供する。
【解決手段】 発電機19からリフティングマグネット5へ供給される電力供給量を特定可能な情報を検出するE/G回転数センサ23と、発電機19により発電された電力を充電するバッテリ25とを備え、リフティングマグネット5の励磁期間中にE/Gセンサ23により検出されたエンジン回転数によって特定された電力供給量が基準供給量以下である場合に、バッテリ25に充電された電力をリフティングマグネット5に供給する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、磁性廃棄物を吸着する作業機械用のリフティングマグネットに関するものである。
上記作業機械は、エンジン駆動式の発電機により発電された電力を利用してリフティングマグネットを励磁することにより、このリフティングマグネットに磁性廃棄物を吸着させるのが一般である。
この種の作業機械としては、当該作業機械の故障を検出する検出手段と、この検出手段により検出された故障の重度に応じて発電機からリフティングマグネットへの電力供給を停止又は継続させる制御手段とを備えたもの(例えば、特許文献1)が知られている。
特開2004−299820号公報
しかしながら、前記特許文献1の作業機械では、リフティングマグネット励磁用の電力が発電機のみから供給されるので、検出された故障の重度にかかわらず、発電機から供給される電力が不足した場合(例えば、エンストが生じた場合)にはリフティングマグネットに対する磁性廃棄物の吸着状態が不安定になるおそれがあった。
なお、前記特許文献1には、リフティングマグネットに対する供給電力が不足した場合にリフティングマグネットへの電力供給を継続する旨の記載(0024及び0025段落)があるものの、リフティングマグネット励磁用の電力を発電機のみから供給する特許文献1の構成では、発電機から供給される電力が不足している状況下においては磁性廃棄物の吸着状態を安定に保つだけの十分な電力を確保することが困難だった。
そこで、発電機からの供給電力が不足している状況下であっても、磁性廃棄物の吸着状態を、少なくとも一定時間安定して保つことにより安全性を高めることが要望されている。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、磁性廃棄物吸着中の状態で発電機からの供給電力が不足している状況下であっても磁性廃棄物の吸着状態を一定時間安定して保つことができるリフティングマグネットの制御装置及びこれを備えた作業機械を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明は、作業機械のエンジン駆動に応じて発電する発電機と、この発電機からリフティングマグネットへの電力供給を制御する制御手段とを備えたリフティングマグネットの制御装置であって、前記発電機からリフティングマグネットへ供給される電力供給量を特定可能な情報を検出する検出手段と、前記発電機により発電された電力を充電するバッテリとを備え、前記制御手段は、前記リフティングマグネットの励磁期間中に前記検出手段により検出された情報によって特定された電力供給量が予め設定された基準供給量以下である場合に、前記バッテリに充電された電力をリフティングマグネットに供給することを特徴とするリフティングマグネットの制御装置を提供する。
本発明によれば、発電機から供給されている電力供給量が不足しているときにバッテリに充電された電力を供給してリフティングマグネットを励磁することができるので、少なくともバッテリ残量分だけ、一定時間リフティングマグネットによる磁性廃棄物の吸着状態を安定に保つことができる。
したがって、本発明によれば、磁性廃棄物の吸着中の状態で発電機からの供給電力が低下した場合であっても安全性を確保することができる。
前記リフティングマグネットの制御装置において、前記発電機からリフティングマグネットへの電力供給が不足している旨を報知する報知手段をさらに備え、前記制御手段は、前記バッテリの電力をリフティングマグネットに供給する場合に、当該バッテリの電力を利用して前記報知手段を作動させることが好ましい。
この構成によれば、発電機からの電力供給が不足している旨を報知することができるので、この報知に気付いた作業者は、前記バッテリの電力により磁性廃棄物の吸着状態が維持されている間に、当該バッテリ残量が切れて磁性廃棄物が落下した場合を想定した措置を事前に行うことができる。
前記リフティングマグネットを励磁していない条件下でバッテリを充電するようにしてもよいが、この非励磁条件下だけでなく、前記制御手段は、前記発電機により発電されている電力のうちリフティングマグネットへ供給される電力を除く余剰電力を前記バッテリに充電するようにしてもよい。
この構成によれば、リフティングマグネットへの電力供給を行いながら同時にバッテリの充電を行うことができるので、リフティングマグネットへの電力供給を行っている間にバッテリの充電を行わない場合よりもバッテリの充電時間を短縮することができる。
そして、前記リフティングマグネットの制御装置において、前記発電機による電力を前記リフティングマグネットへ導く第一導体と、この第一導体とは別に設けられて前記バッテリの電力を前記リフティングマグネットへ導く第二導体とをそれぞれ備えていることが好ましい。
この構成によれば、発電機による電力を導く第一導体が破断した場合であっても、前記検出手段によって第一導体を介した発電機からの供給電力が停止していることを検出し、この検出結果に応じて制御手段によって第二導体を介してバッテリの電力をリフティングマグネットに導くことができる。
この場合にはさらに、前記第一導体は前記リフティングマグネットが先端部に装着される作業機械のアタッチメントに設けられているとともに、前記発電機は前記アタッチメントを起伏自在に支持する作業機械の上部旋回体に設けられ、前記制御手段、検出手段、バッテリ及び第二導体は前記リフティングマグネットにそれぞれ設けられていることが好ましい。
この構成によれば、上部旋回体に設けられた発電機による電力がアタッチメントに設けられた第一導体を介してリフティングマグネットに導かれることになるが、当該第一導体がアタッチメントの起伏等に伴い破断した場合であっても、リフティングマグネットにそれぞれ設けられた制御手段、検出手段、バッテリ及び第二導体によって、発電機から第一導体を介した電力供給が停止されていることが検出されることに伴いバッテリの電力を第二導体を介してリフティングマグネットに供給することができる。
そして、前記検出手段は、リフティングマグネットに印加されている電圧を直接検出するようにしてもよいが、当該リフティングマグネットへの供給電力と連関する例えばエンジン回転数を検出するようにしてもよく、さらに、エンジンオイルの圧力を検出することによってもリフティングマグネットへの供給電力を特定することができる。
本発明の別の態様は、前記リフティングマグネットの制御装置と、前記発電機と駆動連結されたエンジンと、前記制御装置から電力供給を受けるリフティングマグネットとを備えたことを特徴とする作業機械である。
本発明によれば、発電機から供給されている電力供給量が不足しているときにバッテリに充電された電力を供給してリフティングマグネットを励磁することができるので、少なくともバッテリ残量の分だけ、一定時間リフティングマグネットによる磁性廃棄物の吸着状態を安定に保つことができる。
本発明によれば、磁性廃棄物吸着中の状態で発電機からの供給電力が不足している状況下であっても磁性廃棄物の吸着状態を一定時間安定して保つことができる。
以下、本発明の好ましい実施形態について図面を参照して説明する。
図1は、本発明の実施形態に係るハンドリング機の全体構成を示す正面斜視図である。図2は、図1のハンドリング機の電気的接続関係を主に示すブロック図である。
各図を参照して、作業機械の一例としてのハンドリング機1は、クローラ2aを備えた下部走行体2と、この下部走行体2上に旋回自在に搭載される上部旋回体3と、この上部旋回体3の前部に起伏自在に装備されたアタッチメント4と、このアタッチメント4の先端部に装着されたリフティングマグネット5と、前記上部旋回体3に搭載された駆動装置6と、前記上部旋回体3に設けられた制御装置7とを備え、リフティングマグネット5を励磁させることにより磁性廃棄物を吸着することが可能とされている。
アタッチメント4は、ブーム8と、このブーム8の先端部に連結されるアーム9とから構成されており、そのアーム9の先端部にリフティングマグネット5が揺動自在に取り付けられている。
前記ブーム8は、ブームシリンダ10の伸縮動作によって起伏し、アーム9は、アームシリンダ11の伸縮動作によって揺動し、リフティングマグネット5は、マグネット用シリンダ12の伸縮動作によってリンク14a及び14bを介してアーム9に対して揺動する。
駆動装置6は、エンジン15により前記各油圧シリンダ10〜12用の油圧ポンプ(図示せず)とともにリフティングマグネット5用の油圧ポンプ16を駆動して、この油圧ポンプ16によって後述する発電機19駆動用の油圧モータ17を駆動するようになっている。
そして、本発明に係る制御装置7は、前記リフティングマグネット5への電力供給を制御するコントローラ(制御手段)18と、前記油圧モータ17の駆動に応じて発電する発電機19と、吸着スイッチ20及び釈放スイッチ21と、発電機19による発電量が不足している旨を報知する報知ランプ22と、前記エンジン15の回転数を検出するE/G回転数センサ(検出手段の一例)23及びエンジンオイルの圧力を検出する油圧センサ(検出手段の一例)24と、前記発電機19により発電された電力を充電するバッテリ25とを備えている。
コントローラ18は、発電機19から出力された電力(三相交流)の整流作用及び電圧制御を行う出力制御部26と、この出力制御部26に対し制御指令を出力する制御指令部27とからなり、出力制御部26からの出力(直流電圧)がリフティングマグネット5に加えられる。また、出力制御部26は、発電機19により発電された電力をバッテリ25へ出力して当該バッテリ25を充電するようになっている。
制御指令部27には、吸着スイッチ20及び釈放スイッチ21によるスイッチ信号が入力され、このスイッチ信号に基づき制御指令部27から出力制御部26に吸着(リフティングマグネット5の励磁)、釈放(励磁停止及び逆励磁)の指令が出力される。
さらに、制御指令部27は、リフティングマグネット5が励磁されている期間中において、E/G回転数センサ23により検出されたエンジン15の回転数又は油圧センサ24により検出された前記エンジンオイルの圧力が予め設定された基準回転数又は基準油圧以下であると判定した場合に、バッテリ25に充電された電力をリフティングマグネット5へ供給すべく出力制御部26へ指令を出力する。したがって、リフティングマグネット5の励磁期間中に発電機19による電力が低下した場合であっても、バッテリ25の残量分だけ一定時間リフティングマグネット5が励磁された状態を維持することができる。
そして、制御指令部27は、前記バッテリ25からリフティングマグネット5への電力供給を指令する際に、当該バッテリ25の電力を報知ランプ22へも供給して当該報知ランプ22を作動すべき指令も出力制御部26へ合わせて出力する。したがって、発電機19による電力が低下した旨を報知ランプ22によって報知することができるので、この報知に気付いた乗員は、バッテリ25の残量が切れるまでの間に、磁性廃棄物の落下を想定した措置を前もって行うことができる。
以下、コントローラ18により実行される処理について、図2及び図3を参照して説明する。
まず、図略のキースイッチが操作されることによりエンジン15を始動させる(ステップS1)。このステップS1では、エンジン15の駆動と同時に発電機19を始動させる。
次いで、吸着スイッチ20が操作されたか否かが判定され(ステップS2)、ここで、吸着スイッチ20が操作されていないと判定されると(ステップS2でNO)、繰り返しステップS2を実行する。
一方、吸着スイッチ20が操作されたと判定されると(ステップS2でYES)、発電機19の発電量について予め設定された発電量低下条件(基準供給量)が成立したか否かが判定される(ステップS3)。
本実施形態において発電量低下条件は、E/G回転数センサ23により検出されたエンジン15の回転数が予め設定された回転数以下であること、又は油圧センサ24により検出されたエンジンオイルの圧力が予め設定された圧力以下であること、が判定されたときに成立することになる。
このステップS4で発電量低下条件が成立していないと判定されると(ステップS3でNO)、発電機19による電力によってリフティングマグネット5を励磁して(ステップS4)、バッテリ25の充電量(残量)が規定値以上であるか否かを判定する(ステップS5)。
ここで、バッテリ25の充電量が規定値未満であると判定されると(ステップS5でNO)、発電機19による電力のうちリフティングマグネット5への供給電力を除く余剰電力をバッテリ25に供給して当該バッテリ25を充電する(ステップS6)。
一方、バッテリ25の充電量が規定以上であると判定された場合(ステップS5でYES)、又はステップS6を実行した場合には、次いで、釈放スイッチ21が操作されたか否かが判定される(ステップS7)。
ここで、釈放スイッチ21が操作されていないと判定されると(ステップS7でNO)、前記ステップS3を繰り返し実行する一方、釈放スイッチ21が操作されたと判定されると(ステップS7でYES)、リフティングマグネット5の励磁を停止して(ステップS8)、前記ステップS2を繰り返し実行する。
一方、前記ステップS4で発電量低下条件が成立したと判定されると(ステップS3でYES)、報知ランプ22によって発電量が低下している旨を報知するとともに(ステップS9)、バッテリ25の電力をリフティングマグネット5へ供給して(ステップS10)、当該リフティングマグネット5を励磁する。
したがって、リフティングマグネット5に磁性廃棄物が吸着されている状態で発電機19による電力が低下した場合であっても、バッテリ25に充電された電力によってリフティングマグネット5を励磁することができるので、少なくともバッテリ25の残量分、一定時間磁性廃棄物の吸着状態を安定に保つことができる。
ここで、発電機19からの電力でリフティングマグネット5を励磁している状態から急激に発電機19による電力が低下した場合(例えば、エンジン15がエンストを起こした場合)について検討すると、前記ステップS5からS11までの処理の進行の間にリフティングマグネット5への供給電力が急激に低下するため、この間に磁性廃棄物が落下してしまうようにも思われるが、図4に示すように、リフティングマグネット5では供給電力増加時の磁場L1に対し供給電力低下時の磁場L2が比較的高い値を維持しながら減少する、すなわち、リフティングマグネット5には供給電力低下時に残留磁化が生じるので、前記ステップS5からS11の間、磁性廃棄物を吸着させておくことが可能となる。
そして、上述した供給電力が低下している旨の報知(ステップS9)及びバッテリ25による電力供給(ステップS10)は、釈放スイッチ21が操作されるまで実行され(ステップS11)、当該釈放スイッチ21が操作されると(ステップS11でYES)、バッテリ25からリフティングマグネット5への電力供給を停止することにより当該リフティングマグネット5の励磁を停止して(ステップS12)、当該処理を終了する。
なお、前記ステップS9〜ステップS11の処理の実行中にバッテリ25が残量切れした場合にもコントローラ18の処理が強制終了される。
以上説明したように、前記制御装置7によれば、発電機19から供給されている電力供給量が不足しているときにバッテリ25に充電された電力を供給してリフティングマグネット5を励磁することができるので、少なくともバッテリ25の残量分だけ、一定時間リフティングマグネット5による磁性廃棄物の吸着状態を安定に保つことができる。
したがって、前記制御装置7によれば、磁性廃棄物の吸着中の状態で発電機19からの供給電力が低下した場合であっても安全性を確保することができる。
報知ランプ22を備えた制御装置7によれば、発電機19からの電力供給が不足している旨を報知することができるので、この報知に気付いた作業者は、バッテリ25の電力により磁性廃棄物の吸着状態が維持されている間に、当該バッテリ25の残量が切れて磁性廃棄物が落下した場合を想定した措置を事前に行うことができる。
そして、前記制御装置7では発電機19により発電されている電力のうちリフティングマグネット5へ供給される電力を除く余剰電力をバッテリ25に充電するように構成されているので、リフティングマグネット5への電力供給を行いながら同時にバッテリ25の充電を行うことができるので、リフティングマグネット5への電力供給を行っている間にバッテリ25の充電を行わない場合よりもバッテリ25の充電時間を短縮することができる。
なお、前記制御装置7では、E/G回転数センサ23又は油圧センサ24(各センサ23、24と称す)によって検出されたエンジン回転数又はエンジンオイルの圧力によってリフティングマグネット5への電力供給量の低下を特定するようにしているが、各センサ23、24の何れかを省略して、エンジン回転数、エンジンオイルの圧力の何れか一方のみによってリフティングマグネット5への電力供給量を特定するようにしてもよい。
以下、本発明に係る制御装置の別の実施形態について説明する。
図5は、本発明の別の実施形態に係る制御装置の外観を示す側面図であり、(a)は第二制御ユニットがリフティングマグネットの上部に配設されたもの、(b)は第二制御ユニットがリフティングマグネットに内蔵されたものをそれぞれ示している。図6は、図5に示す制御装置の電気的接続関係を主に示すブロック図である。
各図を参照して、本実施形態に係る制御装置30は、発電機19からリフティングマグネット5へ供給される電力を導く第一配線(第一導体)31aとバッテリ25からリフティングマグネット5へ供給される電力を導く第二配線(第二導体)31bとを個別に備えている点で、前記実施形態の制御装置7と異なる。前記第一配線31aは、前記アタッチメント4に沿って配索されている。
制御装置30は、上部旋回体3(図1参照)に設けられた第一制御ユニット32と、リフティングマグネット5に設けられた第二制御ユニット33とを備えている。
なお、第二制御ユニット33の配設方法としては、図5の(a)に示すように、既存のリフティングマグネット5の上面に固着することや、図5の(b)に示すように、専用のケーシング34を有するリフティングマグネット5aに内蔵することができる。ただし、何れの配設方法を採用した場合であっても、リフティングマグネット5又は5a(以下、リフティングマグネット5と総称する)に発生した磁場の影響を受けることがないように制御装置30を遮蔽する必要がある。
第一制御ユニット32は、第一コントローラ35と、前記油圧モータ17(図2参照)の駆動に応じて発電する発電機36と、吸着スイッチ37及び釈放スイッチ38と、発電機19による発電量が不足している旨を報知する報知ランプ39と、リフティングマグネット5へ印加されている電圧を検出する電圧センサ40とを備えている。
第一コントローラ35は、発電機36から出力された電力(三相交流)の整流作用及び電圧制御を行う出力制御部41と、この出力制御部41に対し制御指令を出力する制御指令部42とからなり、出力制御部41からの出力(直流電圧)が第一配線31aを介してリフティングマグネット5に加えられる。
制御指令部42には、吸着スイッチ37及び釈放スイッチ38によるスイッチ信号が入力され、このスイッチ信号に基づき制御指令部42から出力制御部41に吸着、釈放の指令が出力される。
さらに、制御指令部42は、前記第一配線31aに印加された電圧を検出する電圧センサ40からの検出信号が入力され、この検出圧力が予め設定された基準電圧以下であると判定した場合に、前記発電機36からの電力を報知ランプ39へ供給して当該報知ランプ39を作動すべき指令を出力制御部41へ出力するようになっている。
以下、第一制御ユニット32の第一コントローラ35により実行される処理について、図6及び図7を参照して説明する。
まず、図略のキースイッチが操作されることによりエンジン15を始動させる(ステップT1)。このステップS1では、エンジン15の駆動と同時に発電機36を始動させる。
次いで、吸着スイッチ37が操作されたか否かが判定され(ステップT2)、ここで、吸着スイッチ37が操作されていないと判定されると(ステップT2でNO)、繰り返しステップT2を実行する。
一方、吸着スイッチ37が操作されたと判定されると(ステップT2でYES)、発電機36からリフティングマグネット5への電力供給を開始するとともに(ステップT3)、この電力供給に応じて第一配線31aに印加されている電圧が正常であるか否かが判定される(ステップT4)。
このステップT4では、電圧センサ40により検出された電圧と予め設定された基準電圧とを比較し、検出電圧が基準電圧以上であると判定された場合に正常であると判定される。
このステップT4で電圧が正常であると判定されると(ステップT4でYES)、釈放スイッチ38が操作されたか否かが判定される(ステップT5)。
ここで、釈放スイッチ38が操作されていないと判定されると(ステップT5でNO)、前記ステップT4を繰り返し実行する一方、釈放スイッチ38が操作されたと判定されると(ステップT5でYES)、発電機36からリフティングマグネット5への電力供給を停止して(ステップT6)、前記ステップT2を繰り返し実行する。
一方、ステップT4で電圧が異常であると判定されると(ステップT4でNO)、報知ランプ39によって発電量が低下している旨を報知するとともに(ステップT7)、釈放スイッチ38が操作されたか否かが判定される(ステップT8)。
このステップT8で釈放スイッチ38が操作されていないと判定されると(ステップT8でNO)、前記ステップT7を繰り返し実行する一方、釈放スイッチ38が操作されたと判定されると(ステップT8でYES)、発電機36からリフティングマグネット5への電力供給を停止して(ステップT9)、当該処理を終了する。
一方、図6を参照して、第二制御ユニット33は、第二コントローラ(制御手段)43と、前記発電機36による電力を第二配線31bを介して充電するバッテリ45と、前記第一配線31aに印加されている電圧を検出してリフティングマグネット5へ供給されている電力を検出する電圧センサ46とを備えている。
第二コントローラ43は、バッテリ45から出力された電力の電圧制御を行う出力制御部47と、この出力制御部47に対し制御指令を出力する制御指令部48とからなり、バッテリ45からの出力が第二配線31bを介してリフティングマグネット5に加えられる。
制御指令部48には、前記吸着スイッチ37及び釈放スイッチ38によるスイッチ信号、及び電圧センサ46からの検出信号が入力され、これら信号に基づき制御指令部48から出力制御部47に吸着、釈放の指令が出力される。
すなわち、制御指令部48は、前記吸着スイッチ37が操作された後、電圧センサ46からの検出信号が入力され、この検出圧力が前記基準電圧(基準供給量)以下であると判定した場合に、前記バッテリ45からの電力をリフティングマグネット5に供給するようになっている。
以下、第二制御ユニット33の第二コントローラ43により実行される処理について図6及び図8を参照して説明する。
第二コントローラ43では、まず、吸着スイッチ37が操作されるのを待機する(ステップU1)。ここで、吸着スイッチ37が操作されると(ステップU1でYES)、第一配線31aに印加されている電圧が正常であるか否かが判定される(ステップU2)。
このステップU2では、前記ステップT4(図7参照)と同様、電圧センサ46による検出電圧が基準電圧以上であると判定された場合に正常であると判定される。
このステップU2で電圧が正常であると判定されると(ステップU2でYES)、バッテリ45の充電量(残量)が予め設定された規定値以上であるか否かを判定する(ステップU3)。
ここで、バッテリ45の充電量が規定値未満であると判定されると(ステップU3でNO)、発電機36による電力のうちリフティングマグネット5への供給電力を除く余剰電力をバッテリ45に供給して当該バッテリ45を充電する(ステップU4)。
一方、バッテリ45の充電量が規定値以上であると判定された場合(ステップU3でYES)、又はステップU4を実行した場合には、次いで、釈放スイッチ38が操作されたか否かが判定される(ステップU5)。
ここで、釈放スイッチ38が操作されていないと判定されると(ステップU5でNO)、前記ステップU2を繰り返し実行する一方、釈放スイッチ38が操作されたと判定されると(ステップU5でYES)、前記ステップU1を繰り返し実行する。
一方、前記ステップU2で電圧が異常であると判定されると(ステップU2でNO)、バッテリ45に充電された電力を第二配線31bを介してリフティングマグネット5に供給して当該リフティングマグネット5を励磁する(ステップU6)。
したがって、本実施形態では、第一配線31aが破断してしまった場合等、発電機36からの電力がリフティングマグネット5に十分供給されていない場合に、第二配線31bを介してバッテリ45による電力をリフティングマグネット5に供給することができるので、少なくともバッテリ45の残量が切れるまでの間、一定時間磁性廃棄物の吸着状態を安定に保つことができる。
次いで、釈放スイッチ38が操作されたか否かを判定し(ステップU7)、操作されていないと判定されると(ステップU7でNO)、前記ステップU6を繰り返し実行する。
一方、ステップU7で釈放スイッチ38が操作されたと判定されると(ステップU7でYES)、バッテリ45からの電力供給を停止することによりリフティングマグネット5の励磁を停止して(ステップU8)、当該処理を終了する。
以上説明したように、前記制御装置30によれば、第一配線31a及び第二配線31bを個別に備えているので、発電機36による電力を導く第一配線31aが破断した場合であっても、電圧センサ46によって第一配線31aを介した発電機36からの供給電力が停止していることを検出し、この検出結果に応じて第二コントローラ43によって第二配線31bを介してバッテリ45の電力をリフティングマグネット5に導くことができる。
特に、前記実施形態では、上部旋回体3に設けられた発電機36による電力がアタッチメント4に設けられた第一配線31aを介してリフティングマグネット5に導かれることになるが、当該第一配線31aがアタッチメント4の起伏等に応じて破断した場合であっても、リフティングマグネット5にそれぞれ設けられた第二コントローラ43、電圧センサ46、バッテリ45及び第二配線31bによって、発電機36から第一配線31aを介した電力供給が停止されていることが検出されることに伴いバッテリ45の電力を第二配線31bを介してリフティングマグネット5に供給することができる。
本発明の実施形態に係るハンドリング機の全体構成を示す正面斜視図である。 図1のハンドリング機の電気的接続関係を主に示すブロック図である。 図2に示す制御装置により実行される処理を説明するフローチャートである。 リフティングマグネットによって生じる磁場と磁束密度との関係を示すグラフである。 本発明の別の実施形態に係る制御装置の外観を示す側面図であり、(a)は第二制御ユニットがリフティングマグネットの上部に配設されたもの、(b)は第二制御ユニットがリフティングマグネットに内蔵されたものをそれぞれ示している。 図5に示す制御装置の電気的接続関係を主に示すブロック図である。 図5に示す第一コントローラにより実行される処理を説明するフローチャートである。 図5に示す第二コントローラにより実行される処理を説明するフローチャートである。
符号の説明
1 ハンドリング機
2 下部走行体
3 上部旋回体
4 アタッチメント
5、5a リフティングマグネット
7 制御装置
15 エンジン
16 油圧ポンプ
18 コントローラ
19 発電機
22 報知ランプ(報知手段)
23 E/G回転数センサ(検出手段)
24 油圧センサ(検出手段)
25 バッテリ
26 出力制御部
27 制御指令部
30 制御装置
31a 第一配線(第一導体)
31b 第二配線(第二導体)
32 第一制御ユニット
33 第二制御ユニット
35 第一コントローラ
36 発電機
37 吸着スイッチ
38 釈放スイッチ
39 報知ランプ
41 出力制御部
42 制御指令部
43 第二コントローラ
45 バッテリ
46 電圧センサ(検出手段)
47 出力制御部
48 制御指令部

Claims (9)

  1. 作業機械のエンジン駆動に応じて発電する発電機と、この発電機からリフティングマグネットへの電力供給を制御する制御手段とを備えたリフティングマグネットの制御装置であって、
    前記発電機からリフティングマグネットへ供給される電力供給量を特定可能な情報を検出する検出手段と、
    前記発電機により発電された電力を充電するバッテリとを備え、
    前記制御手段は、前記リフティングマグネットの励磁期間中に前記検出手段により検出された情報によって特定された電力供給量が予め設定された基準供給量以下である場合に、前記バッテリに充電された電力をリフティングマグネットに供給することを特徴とするリフティングマグネットの制御装置。
  2. 前記発電機からリフティングマグネットへの電力供給が不足している旨を報知する報知手段をさらに備え、前記制御手段は、前記バッテリの電力をリフティングマグネットに供給する場合に、当該バッテリの電力を利用して前記報知手段を作動させることを特徴とする請求項1に記載のリフティングマグネットの制御装置。
  3. 前記制御手段は、前記発電機により発電されている電力のうちリフティングマグネットへ供給される電力を除く余剰電力を前記バッテリに充電するように電力供給を制御することを特徴とする請求項1又は2に記載のリフティングマグネットの制御装置。
  4. 前記発電機による電力を前記リフティングマグネットへ導く第一導体と、この第一導体とは別に設けられて前記バッテリの電力を前記リフティングマグネットへ導く第二導体とをそれぞれ備えていることを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載のリフティングマグネットの制御装置。
  5. 前記第一導体は前記リフティングマグネットが先端部に装着される作業機械のアタッチメントに設けられているとともに、前記発電機は前記アタッチメントを起伏自在に支持する作業機械の上部旋回体に設けられ、前記制御手段、検出手段、バッテリ及び第二導体は前記リフティングマグネットにそれぞれ設けられていることを特徴とする請求項4に記載のリフティングマグネットの制御装置。
  6. 前記検出手段は前記リフティングマグネットに印加されている電圧を検出することを特徴とする請求項1〜5の何れか1項に記載のリフティングマグネットの制御装置。
  7. 前記検出手段は前記エンジンの回転数を検出することを特徴とする請求項1〜6の何れか1項に記載のリフティングマグネットの制御装置。
  8. 前記検出手段はエンジンオイルの圧力を検出することを特徴とする請求項1〜7の何れか1項に記載のリフティングマグネットの制御装置。
  9. 請求項1〜8の何れか1項に記載のリフティングマグネットの制御装置と、前記発電機と駆動連結されたエンジンと、前記制御装置から電力供給を受けるリフティングマグネットとを備えたことを特徴とする作業機械。
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