JP2007043668A - 色調整装置および色調整方法、色調整プログラム、記憶媒体 - Google Patents

色調整装置および色調整方法、色調整プログラム、記憶媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】カラー画像の色調整を行う際に、対象色が広い分布でも、階調の連続性を維持し、かつ、色の逆転が生じることなく、かつ、対象色の分布が目標の分布になるように色の移動を行う色調整装置及び色調整方法を提供する。
【解決手段】色調整パラメータ設定部12で設定された調整対象線上の色が調整先線上の色となるように、部分的色調整部16で色調整を行う。このとき、調整対象線を含む調整対象部分色空間と、調整先線を含む調整先部分色空間とを内接または内包するように包含する調整対象色領域を設定し、与えられた画素の色を移動する場合の移動パラメータを移動パラメータ算出部14で算出する。これを用いて調整領域内外判定部15で与えられた画素の色が調整対象色領域内か否かを判定し、調整対象量色領域内であれば、部分的色調整部16で、階調の連続性を維持し、かつ、色の逆転を発生させることなく、色調整を行う。
【選択図】図1

Description

本発明は、カラー画像の対象の色を目標の色に向かって調整するための色調整技術に関するものである。
カラー画像の色を調整する一般的な技術として、例えばガンマ関数による補正がある。RGBの色成分で表現される画像であれば、R、G、Bのそれぞれに対してガンマ関数を用意し、それぞれのガンマ関数で補正を行う。以下、この補正をガンマ補正と呼ぶ。ガンマ補正を行うと、画像全体の明るさ、コントラストなどの調整を行うことができる。ガンマ関数は滑らかな形状をしているため、補正結果も滑らかで、階調の逆転が無く、階調がつぶれることもない。しかしながら、画像全体に対して調整がかかるので、特定の色とその近傍のみを、他の色に影響を与えることなく調整することはできなかった。
そこで、カラー画像中の調整対象の色を、他の色に影響することなく、目標の色に向かって調整を行うことのできる色調整方法として、例えば特許文献1に記載されている技術では、カラー画像を表現する色空間内で、調整対象となる対象色と、調整目標となる目標色を包含する調整対象領域を構成し、該調整対象領域の中のみで色調整が行われる。このとき、対象色から目標色に向かって、色を移動させる際に、逆転の無いように制御される。これにより、例えば、空の青などを、他の色に影響することなく、好ましい調整を行うことができる。
しかしながら、調整対象領域の内部において階調の逆転が無いように制御するため、対象色からの距離に応じて調整量を決めるので、例えば、調整対象が明度方向に大きく広がっている場合には調整対象領域を大きくとる必要があり、調整対象以外の領域も調整対象領域の内部に入ってしまうことがある。また、明度の高いところから明度の低いところまでを一様に調整するといったことや、調整対象領域内でたとえば明度の高いところは黄色方向に、明度の低いところは青色方向にといったような調整を行うことができないという問題があった。例えば、風景などの自然画像中の草木の緑は広範囲の色を含んでいるが、このような草木の緑を一括して調整することは、従来の技術ではできなかった。
特開2004−112694号公報
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたもので、カラー画像の色調整を行う際に、対象色が広い分布、または、歪んだ分布をしている場合でも、階調の連続性を維持し、かつ、色の逆転が生じることなく、かつ、対象色の分布が目標の分布になるように色の移動を行う色調整装置及び色調整方法を提供することを目的とするものである。また、そのような色調整装置の機能あるいは色調整方法をコンピュータにより実行させるための色調整プログラムと、そのようなプログラムを格納した記憶媒体を提供することを目的とするものである。
本発明は、カラー画像の色を調整する色調整装置及び色調整方法において、カラー画像を表現する色空間上で、調整の元となる調整対象線と調整先となる調整先線を設定し、基本的には調整対象線の色が調整先線の色となるように色調整を行う。このとき、周囲の色との階調の連続性を維持し、色の逆転を発生しないように、調整対象線を含む調整対象部分色空間と調整先線を含む調整先部分色空間を内接または内包するように包含する調整対象色領域を色調整を行う領域とし、この調整対象色領域内で色の移動を行う。このとき、調整対象色領域の境界部では色が変更されないように色の移動を行い、周囲の色との連続性を保証するとよい。
なお、調整対象線及び調整先線は、それぞれ直線、曲線、折れ線等とすることができ、同一平面上にあるとよい。また、調整対象部分色空間及び調整先部分色空間となる領域について、例えば調整対象線及び調整先線からの距離などによって、調整対象線及び調整先線とともに設定しておくことができる。
色の移動は、調整対象線上の色と調整先線の色が1対1に対応するようにし、また、他の色については調整対象線との位置関係によって移動の方向と量を決定することができる。
調整対象線と調整先線を設定する際に、例えば両者が交わると色の逆転が生じるなど、不具合が発生する場合がある。このような不具合の発生を防ぐため、調整対象線と調整先線について、位置関係が適切であるか否かを判定し、適切と判定された場合に色の移動を行うとよい。
実際に入力されたカラー画像について色の調整を行う際には、入力されたカラー画像中の画素の色が調整対象色領域の内部であるのか外部であるのかを判定し、調整対象色領域内であると判定された画素の色について、上述のような色の移動を行うように構成すればよい。
調整対象線及び調整先線の設定は、色調整手段によって色調整を行う色空間あるいはその色調整を行う色空間とは異なる色空間において、あらかじめ設定されたカラーパレットをユーザが指定することにより行ったり、調整対象線であれば色調整対象となっているカラー画像を表示して、表示された画像上の画素または領域をユーザが指定することにより行うことができる。設定された調整対象線及び調整先線と該2つの線分を通る平面もしくは曲面を表示して確認できるようにし、さらに、表示された平面もしくは曲面上で少なくとも調整対象線及び調整先線をユーザが調整可能に構成することができる。また、色調整対象となっているカラー画像の色調整前の画像と色調整後の画像を表示し、色調整を確認できるようにすることができる。さらに、以前に用いた少なくとも調整対象線及び調整先線を含む色調整パラメータを記憶しておき、後で呼び出して利用可能に構成することもできる。
本発明によれば、カラー画像の調整対象となる対象色を調整する際に、従来のように点から点への移動ではなく、線から線への色の移動を行うので、対象色が広い分布、または、歪んだ分布をしている場合でも、階調の連続性を維持し、かつ、色の逆転を生じることなく、かつ、該分布が目標の分布になるような色調整を行うことができるという効果がある。
図1は、本発明の実施の一形態を示すブロック図である。図中、1は画像データ入力部、2は色調整部、3は画像データ出力部、11は色変換部、12は色調整パラメータ設定部、13は線分位置関係判定部、14は移動パラメータ算出部、15は調整領域内外判定部、16は部分的色調整部、17は色判定部である。画像データ入力部1は、色調整の対象となる画像データを受け取って色調整部2に渡す。色調整部2は、画像データ入力部1から渡された画像データに対して色調整を行う。画像データ出力部3は、色調整部2で色調整された画像データを出力する。
色調整部2は、この例では色変換部11、色調整パラメータ設定部12、線分位置関係判定部13、移動パラメータ算出部14、調整領域内外判定部15、部分的色調整部16、色判定部17などにより構成されている。
色変換部11は、画像データ入力部1によって取得した画像データに対して、必要に応じて色調整を行うのに適した色空間への色空間変換を行う。例えば画像データ入力部1によって取得した画像データがRGB色空間であり、以降の処理をCIE(Commission International de I’Eclairage)で規定されるL* * * 色空間で行うものとすれば、RGB色空間からL* * * 色空間への色空間変換を行う。画像データ入力部1によって取得した画像データの色空間及び以降の処理で用いる色空間は任意であり、上述のRGB色空間やCMY色空間などのデバイスに依存した色空間、あるいは、上述のCIEL* * * 色空間やCIEL* * * 色空間などのデバイスに依存しないデバイス非依存型色空間等であってよい。また、例えば画像データ入力部1によって取得した画像データがすでに以降の処理で用いる色空間と同一な場合には、色変換部11は何もしなくてもよいし、あるいは色変換部11を設けずに構成してもよい。
色調整パラメータ設定部12は、色変換部11で変換された画像データを表現する色空間上において、調整対象となる少なくとも2つの色点を結ぶ調整対象線と、調整先となる少なくとも2つの色点を結ぶ調整先線を設定する。これらの調整対象線及び調整先線は、それぞれ直線のほか、曲線、折れ線等であってもよい。また、後述する調整対象線を含む調整対象部分色空間と、調整先線を含む調整先部分色空間について、その領域に関する設定についても行うことができる。例えば各線からの距離などによって設定することができる。これらの色調整パラメータ設定部12で設定するパラメータは、ユーザが設定するほか、入力された画像データ(あるいは色変換部11で変換された画像データ)を探索することにより決定することも可能である。
線分位置関係判定部13は、色調整パラメータ設定部12において取得したパラメータである、調整対象線と調整先線との位置関係が適切であるか否かを判定する。例えば、調整対象線と調整先線とが交わる場合、階調の不連続や色の逆転が発生する場合があり、好ましくない。このような好ましくないパラメータが設定されていないかを判定する。この判定結果によって問題があれば色変換部17の処理へ移る。問題がない場合は、次の移動パラメータ算出部14の処理へ移る。
移動パラメータ算出部14は、色調整パラメータ設定部12で設定されたパラメータから、色変換部11で変換された画像データの画素について色調整を行うための移動パラメータを算出する。例えば、画素の色と、調整対象線及び調整先線との位置関係によって、移動の方向及び量を移動パラメータとして算出することができる。
調整領域内外判定部15は、色変換部11で変換された画像データの画素について、その画素の色が調整対象色領域の内部であるのか外部であるのかを判定する。この判定には、後述するように移動パラメータ算出部14で算出された移動パラメータを用いて判定することができる。もちろん、判定方法は任意である。画素の色が調整対象色領域内であると判定された場合に、次の部分的色調整部16の処理へ移り、それ以外の場合には色調整を行わずに色変換部17の処理へ移る。なお、調整対象色領域の境界の色については、部分的色調整部16の処理で移動量が零の処理を行ってもよいし、色調整を行わずに色変換部17の処理へ移ってもよい。
部分的色調整部16は、色調整パラメータ設定部12で設定された調整対象線を含む調整対象部分色空間と、同じく色調整パラメータ設定部12で設定された調整先線を含む調整先部分色空間とを内接または内包するように包含する調整対象色領域内で、階調の連続性を維持し、かつ、色の逆転を発生させることなく、調整対象線の色が調整先線の色となるように、調整対象色領域内の色を移動する。この処理は、移動パラメータ算出部14において算出された移動パラメータに従って行うことができる。詳細については後述する。
色変換部17は、これまでの処理において用いてきた色空間から、出力する画像データの色空間への色空間変換処理を行い、画像データ出力部3へ出力する。例えばこれまでの処理においてL* * * 色空間を用いて処理を行い、出力する画像データがCMYK色空間であれば、L* * * 色空間からCMYK色空間への色空間変換処理を行うことになる。もちろん、出力する画像データの色空間は任意であるし、色空間の変換が必要なければ、この処理を行わず、あるいは色変換部17を設けずに構成してもよい。
以下、上述の色調整部2において行われる処理について、より詳細に説明してゆく。上述のように入力される画像データの色空間は任意である。例えば色空間としては、RGB色空間、YCbCr色空間、CMYK色空間など、3次元、4次元、あるいは5次元以上で表現される色空間などのデバイスに依存するデバイス依存色空間、あるいは、CIEで規定されるXYZ色空間、L* * * 色空間、L* * * 色空間、さらにはsRGB(スタンダードRGB)色空間やsYCbCr(スタンダードYCbCr)色空間などのデバイスに依存しないデバイス非依存色空間など、多様な色空間が存在する。多くの場合、色空間は3次元で表現され、CMYKなど、一部デバイスに依存した色空間で4次元以上の次元数で表現される。本願発明の色調整においては、色空間において幾何学的な取り扱いを行うので、次元や色空間の種類には拘束されない。ここでは、色空間が一般的に(x,y,z)の3次元の色空間上で表現されるユークリッド空間を例として説明する。なお、3次元より大きい次元においても同様である。もちろん、前述の各種のデバイス依存色空間や前述のデバイス非依存色空間のいずれを色調整対象の色空間として取り扱ってもよい。
図2は、調整対象線、調整先線、調整対象部分色空間、調整先部分色空間、調整対象色領域の一例の説明図である。上述のように色調整パラメータ設定部12において、調整対象となる調整対象線、調整先となる調整先線、及び調整対象線を含む調整対象部分色空間、調整先線を含む調整先部分色空間の領域に関する設定を行う。ここでは調整対象線及び調整先線は線分であるものとし、色点A(xA ,yA ,zA )、色点B(xB ,yB ,zB )を結ぶ線分ABを調整対象線、色点A’(xA',yA',zA')、色点B’(xB',yB',zB')を結ぶ線分A’B’を調整先線とする。
そして、調整対象線である線分ABを含むように調整対象部分色空間Q1を、また、調整先線である線分A’B’を含むように調整先部分色空間Q2をそれぞれ考え、これらの調整対象部分色空間Q1と調整先部分色空間Q2とを内接または内包するように包含する色領域を調整対象色領域P0とする。なお、図2においては図示の都合上、平面的に記載しているが、調整対象部分色空間Q1、調整先部分色空間Q2、調整対象色領域P0とも3次元の部分空間である。
ここで行う色調整は、調整対象線である線分AB上の色が調整先線である線分A’B’上の色に移動し、それに伴って周囲の色についても階調の連続性を維持しかつ色の逆転を発生させないように、調整対象色領域P0内において色調整を行う。
ここで、説明を簡単にするために、図2では調整対象部分色空間Q1と調整先部分色空間Q2を、線分ABと線分A’B’から半径r(r>0)の範囲であるとする。もちろん、調整対象部分色空間Q1と調整先部分色空間Q2は各線分を含む形状であればどのような形状であってもよい。
さらに、ここでは説明を簡単にするため、両線分とも同一平面上に存在するものとする。そのため、調整対象線である線分ABと色点Aを移動させた後の色点A’とから、線分A’B’が線分ABと同一平面上に存在するように色点B’を決定する。
まず、線分ABをa:bに分割する点(ここでは外分点)を中心点Sとして次のように設定する。すなわち、色点AへのベクトルをVA、色点BへのベクトルをVB、中心点SへのベクトルをVSとするとき、
VS=b・VA+a・VB
である。ただし、a+b=1である。なお、以下の説明においてもベクトルについては、先頭にVを付して示している。
次に、点Aの移動先が色点A’であることから、色点Bの移動先である色点B’は、中心点S、色点A’を通る直線上に設定することができる。すなわち、中心点Sから色点A’へのベクトルをV(SA’)、中心点Sから色点B’へのベクトルをV(SB’)とすれば、
V(SB’)=t・V(SA’)
が成立する色点B’を色点Bの移動先として設定すればよい。ここで、t<1である。
このように設定することで、線分ABと線分A’B’が同一平面上(この平面を平面Kとする)に存在することとなり、パラメータの設定での部分的色調整による調整対象領域内での階調の逆転や色の段差などの不具合を起こりにくくすることができる。
図3は、処理対象の画素の色点と平面Kとの関係の一例の説明図である。ある処理対象の画素が与えられたとき、その画素について移動するための移動パラメータを移動パラメータ算出部14で算出する。ここで、与えられた処理対象の画素の色点をXとする。まず、色点Xを平面K上に射影する。この射影点をXT とすると、平面Kと直交する0でない任意のベクトルVqを用いて
VXT =VX−{(Vq・VX)/(Vq・Vq)}Vq
と表せる。ここで、VXT 、VXは射影点XT 、色点Xへのベクトルである。
また、点P、P’を、中心点Sから点A、点A’、点P、点P’へのベクトルをV(SA)、V(SA’)、V(SP)、V(SP’)としたとき、
V(SP)=p・V(SA)、
V(SP’)=p・V(SA’)
を満たす点とする。このとき、射影点XT は平面K上の点であるので、この点P、P’を用い、中心点Sから射影点XT へのベクトルをV(SXT )とすれば、
V(SXT )=α・V(SP)+(1−α)・V(SP’)
が成り立つ。
これらの式により、平面K上における移動パラメータとしてα、pの値を求めることができる。
このようにして求められた平面K上における移動パラメータとしてα、pの値によって、射影点XT が線分ABと線分A’B’に対する相対的な位置がわかるので、これにより調整領域内外判定部15は簡単に、射影点XT についての調整対象色領域の内外判定が可能となる。
すなわち、ベクトルV(SA)の方向に関して言えば、
V(SB)=−(b/a)・V(SA)
であるので、
−(b/a)−(r/|V(SA)|)<p または p<1+(r/|V(SA)|)
ならば調整対象色領域の外、
−(b/a)−(r/|V(SA)|)≦p≦1+(r/|V(SA)|)
ならば調整対象色領域の内部である。
さらに、点Aと点Bは線分ABの端点であるので、
−(b/a)−r≦p≦−(b/a) ならば p=−(b/a)
1≦p≦1+(r/|V(SA)|) ならば p=1
と設定することができる。
図4は、処理対象の画素の色点と平面Kに直交する平面Lとの関係の一例の説明図である。上述のようにしてpの値が決まり、点P、P’が決まると、平面Kに直交し、点P、P’を含む平面Lが決まる(図4(A))。この平面L上での色の調整は、基本的には点Pを点P’に移動するものであり、その周辺の色について階調の連続性及び色の逆転が無いように部分的な色調整を行えばよく、例えば特許文献1と同様の方法を用いることができる。
簡単に説明すると、調整対象の画素の色点Xは、この平面L上に存在し、図4(B)に示すように、この例では射影点XT が点Pと点P’の間にあり、色点Xと射影点XT との距離Rが半径rより小さければ、色点Xが調整対象色領域内であると判定することができる。
色点Xが調整対象色領域内であると判定された場合には、部分的色調整部16により色点Xを色点X’へ移動させ、色調整を行う。例えば図4(B)に示した色点Xの例では、線分PP’と平行で色点Xを通る直線を考え、この直線と点Pよりも左側の円弧との交点をE、点P’よりも右側の円弧との交点をF、線分PP’と点Pで直交する直線との交点をG、線分PP’と点P’で直交する直線との交点をHとする。このとき、点Eから点Gまでの範囲の色を点Eから点Hまでの範囲へ、また点Gから点Fまでの範囲の色を点Hから点Fまでの範囲へ、それぞれ移動させる移動量を求める。そして、その移動量に、線分PP’からの距離に応じた重みを乗じて実際の移動量を求めればよい。重みは、色点Xから線分PP’までの距離をRとするとき、例えば1−(R/r)により求めることができる。
これにより、点Pは点P’に移動し、また調整対象色領域の境界では移動量が零となり、その間では階調の連続性を維持し、色の逆転などを発生させずになめらかに部分的な色の調整を行うことができる。ただし、端点である点Aと点Bの外側に関しては、3次元的な取り扱いが必要となるが、こちらも特許文献1の方法を用いても問題はない。
このような色の移動による調整は、調整対象線上の色が調整先線上の色に移動するという、従来の点から点への移動に比べて広い範囲での調整が可能であり、例えば草木の緑を一括して調整したり、あるいは類似色のグラデーションを一括して調整する等といったことが可能である。これらの場合にも、階調の連続性を維持し、色の逆転などを発生させずに、部分的な色の調整を行うことができる。
図5は、中心点Sを内分点とする場合の調整対象線、調整先線、調整対象部分色空間、調整先部分色空間、調整対象色領域の一例の説明図である。上述の図2から図4で説明した例では、中心点Sを直線ABの外分点としたが、この中心点Sを内分点とすることもできる。この場合、中心点Sは調整の前後で移動しない色点となるので、その周囲での色の移動も不要となる。そのため、図5に示すように、調整対象部分色空間Q1と調整先部分色空間Q2の範囲を定めている半径rを、上述のpの大きさによって変化させるとよい。なお、pの値は、
V(SP)=p・V(SA)、
V(SP’)=p・V(SA’)
としたときのpの値である。
このように調整対象部分色空間Q1と調整先部分色空間Q2の範囲を変化させることによって、図5に示すように中心点Sで半径が零となるような、調整対象部分色空間Q1と調整先部分色空間Q2を設定することができる。また、そのような調整対象部分色空間Q1と調整先部分色空間Q2を包含する調整対象色領域P0についても、図5に示すようになる。
このように中心点Sを内分点とする場合であっても、上述の中心点Sを外分点とした場合と同様にして、調整対象色領域の内外判定と、調整対象色領域の内部の色については色の移動を行って、色調整を行うことができる。
図6は、中心点Sを内分点とする場合の調整対象線、調整先線、調整対象部分色空間、調整先部分色空間、調整対象色領域の別の例の説明図である。図5で説明した例では、pの値を重みとして半径rを変化させたが、半径rに対する重みを任意に調節することによって、調整対象部分色空間Q1と調整先部分色空間Q2の境界を非線形な形状にすることが可能である。例えば図6に示す例では、pの値の二乗を重みとして用いた例を示している。
図7は、中心点Sを用いない場合の調整対象線、調整先線、調整対象部分色空間、調整先部分色空間、調整対象色領域の一例の説明図である。上述の各例では中心点Sを外分点あるいは内分点として求め、この中心点Sを用いて調整先線の端点B’及び点P、P’等を求めた。この例では中心点Sを用いずに演算する例を示す。
この例でも調整対象線及び調整先線が同一平面上に存在するものとし、調整対象線となる線分ABと、点Aの調整先となる調整先線の端点A’を与えてもう一つの端点B’を求める。この端点B’は、点A、点B、点A’が同一の平面K上に存在するものとし、点Aから点BへのベクトルV(AB)と点Aから点A’へのベクトルV(AB’)とから、点Aから点B’へのベクトルV(AB’)を
V(AB’)=c・V(AA’)+d・V(AB)
によって求める。ただしc、dは任意の定数である。
さらに、点Pと点P’の座標を、それぞれ直線ABと直線A’B’の内分点として
VP=δ・VA+γ・VB
VP’=δ・VA’+γ・VB’
のように設定する。ただし、γ+δ=1である。
また、上述の例と同様に、ある注目画素Xを考え、平面K上への射影点XT を求めると、平面Kと直交する0でない任意のベクトルVqを用いて
VXT =VX−{(Vq・VX)/(Vq・Vq)}Vq
である。また、射影点XT を点PとP’を用いて表すと、
VXT =β・VP+(1−β)・VP’
と表すことができる。
これらの式から、移動パラメータとしてβ、γ、δを求めることができる。あとはこれらの移動パラメータを用いて、色点Xについての調整対象色領域の内外判定を行い、調整対象色領域内であれば、例えば図4で説明したようにして色の移動を行い、部分的な色調整を行うことができる。
図8は、中心点Sを用いない場合の調整対象線、調整先線、調整対象部分色空間、調整先部分色空間、調整対象色領域の別の例の説明図である。この例では、図7で説明したようにして調整対象線、調整先線を設定し、それぞれに対応する調整対象部分色空間Q1及び調整先部分色空間Q2を固定した半径rにより設定しているが、上述の図6に示した例のように、中心点Sを用いない場合も上述のγ、δに対して非線形な重み付けを行うことによって、例えば図8に示すように、外形が非線形な調整対象部分色空間Q1及び調整先部分色空間Q2を設定することも可能である。
なお、図7,図8で説明した中心点Sを用いない方法では、調整先線の端点B’を平面K上で任意に設定している。そのため、例えば点Aから点A’への移動ベクトルと点Bから点B’への移動ベクトルが交差する場合においては階調の不連続性や色の逆転が発生してしまう。従って、そのようなことがないように、線分位置関係判定部13で調整対象線と調整先線との位置関係を判定し、階調の不連続性や色の逆転が発生しないことを確かめておく必要がある。
上述の各例では、調整対象線及び調整先線が同一平面上に存在するものとし、そのために調整対象線及び調整先線の1端点をもとに調整先線の他端点を求めている。しかし本発明はこれに限らず、上述のように移動ベクトルが交差しないなどの多少の条件はあるものの、調整対象線と調整先線を任意に設定することが可能である。例えば調整対象線と調整先線とが色空間においてねじれの関係にあっても、例えば図7で説明した方法を拡張するなどにより部分的な色調整を行うことができる。
また、上述の各例では調整対象線及び調整先線を線分として説明したが、曲線や折れ線などであってもよい。例えば一方が曲線の場合には色空間上で歪んだ色分布の領域であってもひずみのない領域の色へ移動し、部分的な色調整を行うことができる。
さらに、上述の説明では色空間において直線的な色の移動を行って色調整を行うものとして説明しているが、例えば彩度を一定にして色調整を行うのであれば、円筒面に沿った色の移動を行い、色調整を行うことも可能である。
図9は、色調整パラメータ設定部12における設定画面の第1の例の説明図である。図中、51は調整対象線設定領域、52は調整先線設定領域、53は画像表示領域、54は画像切換領域、55は色空間表示領域、56は履歴設定領域である。上述のようにして本発明により色調整を行う場合、調整対象線及び調整先線、さらには半径などにより調整領域の大きさを設定する必要がある。これらの設定をユーザが行うための画面表示の一例を図9に示している。
図9に示した設定画面の一例では、調整対象線設定領域51、調整先線設定領域52、画像表示領域53、画像切換領域54、色空間表示領域55、履歴設定領域56などが設けられている。調整対象線設定領域51では、調整対象線を設定することができる。また調整先線設定領域52は、調整先線を設定することができる。図9に示した例では、調整対象線の両端点と調整先線の両端点のL* * * 色空間における座標値と、調整対象部分色空間及び調整先部分色空間を示す半径を入力することができる。
画像表示領域53は、調整前または調整後の画像を表示する。いずれを表示するかは、画像切換領域54において選択することができる。画像切換領域54において調整前を選択すれば、画像表示領域53には調整前の画像が表示され、画像切換領域54において調整後を選択すれば、調整対象線設定領域51および調整先線設定領域52での設定に従って調整を行った後の画像が画像表示領域53に表示される。これらを参照することによって、色調整の前後の画像を比較することができ、必要に応じて、調整対象線設定領域51および調整先線設定領域52により調整対象線と調整先線、各部分色空間の半径などの設定を変更することにより、最適な調整対象線と調整先線、半径の設定を行うことができる。なお、この画像表示領域53に表示される画像は、調整対象の画像を縮小したものであり、調整後の画像を表示する場合も縮小した画像に対して調整を施すのみであって、この画像表示領域53に調整後の画像を表示しても、実際に調整対象の画像に対して調整が施されるわけではない。また、表示のために縮小した画像に対して調整を施すので、画素数も少なく、調整にはそれほどの時間を要しない。
色空間表示領域55は、色空間における調整対象線設定領域51で設定された調整対象線及び調整先線設定領域52で設定された調整先線を含む調整対象色領域を表示する。この表示を参照しながら、調整対象線及び調整先線、各部分色空間の半径の設定及び変更を行うことができる。なお、この色空間表示領域55においては、表示している平面あるいは曲面について着色して表示することにより、調整対象線及び調整先線が示す色を視覚的に確認できるようにすることができる。また、この色空間表示領域55において調整対象線及び調整先線の調整を行えるように構成してもよい。
履歴設定領域56は、以前に用いた調整対象線及び調整先線を含む色調整パラメータの利用を指示することができる。色調整を行った場合、そのとき使用した調整対象線及び調整先線を含む色調整パラメータを記憶しておく。そして、記憶されている色調整パラメータを、この履歴設定領域56で呼び出して利用することができる。これにより、設定の手間を省くことができる。図9に示した例では、何回前の色調整パラメータを利用するかを入力し、右側の矢印の部分を指示することにより色調整パラメータを呼び出すことができる。例えば過去の状態に戻したい場合や、以前行った色調整を変更して用いたい場合にも有効である。
一般に、調整対象線設定領域51及び調整先線設定領域52で色空間における座標値を入力するのみでは、どのような色を設定し、どのような色に調整されるのかを知ることは難しく、まして、2つの色点を結ぶ線分がどのような色に対応しているのかを知ることは非常に困難であり、熟練を要する。そのため図9に示した例においては、色空間表示領域55でどのような色に対応するかを確認できるようにし、また、画像表示領域53において調整後の画像の概要を確認できるようにしている。このほか、ユーザによる調整対象線及び調整先線の設定を容易にするための変形例がいくつかあるので、以下において説明する。
図10は、調整対象線及び調整先線の設定画面の第2の例の説明図である。図10に示した例では、図9に示したL* * * 色空間における座標値を直接入力する方法に代えて、ユーザーが設定しやすい色空間で設定できるようにした例を示している。例えば図10では、明度、色相、彩度により表現される色空間において、調整対象線及び調整先線の両端点あるいはさらに調整を行う部分色空間の半径などを設定することができるようにしている。
なお、図10の彩度−色相平面の表示例において、太線で示しているのは調整対象の画像の最大彩度線である。この太線より彩度が高い色は画像中に存在せず、そのような色を調整対象線の一部に設定しても無意味であることを示している。このように画像中に存在する色範囲を示すことによって、実際の画像に即した調整対象線の設定を行うことができる。また同様に、例えば出力装置の色域外郭を示し、その範囲内での調整先線の設定が行われるようにすることもできる。これによって、出力装置において色再現が可能な範囲での色調整を実現することができる。
図10では明度、色相、彩度により表現される色空間を用いる例を示したが、もちろんそのほかの色空間で設定可能にしてもよく、例えばRGB色空間などで設定可能にしてもよい。
図11は、調整対象線及び調整先線の設定画面の第3の例の説明図である。図中、61は色パッチである。図10に示した例では、カラーパレットとして多数配列された色パッチ61を指定することによって調整対象線及び調整先線の両端点の設定を行うようにした例を示している。図示の都合上、それぞれの色パッチ61については矩形により示すのみとしている。また、カラーパレット上の色パッチ61の個数も、図示の都合上、非常に少なく抑えているが、実際には多数の色パッチを並べ、またカラーパレットの切換を行ってさらに多数の色パッチから設定できるように構成することができる。
図12は、調整対象線及び調整先線の設定画面の第4の例の説明図である。図中、71はポインタである。この例では、調整対象の画像を表示し、その中に存在する色をポインタ71によって指示することにより、調整対象線の両端点あるいはさらに調整先線の両端点の設定を行うようにしたものである。画像中の色を指示するので、調整したい色部分を直接指示することができ、ユーザにとって指示がやりやすいという利点がある。なお、調整先線の設定については、画像中の色を指定するほか、例えば設定された調整対象線の端点の座標からの相対的な指定によって行うなど、他の方法も利用可能である。
図10〜図12に示した各種の設定方法は、例えば図9に示した調整対象線設定領域51、調整先線設定領域52の代わりに表示させるほか、例えば設定方法の指定に基づいて別の表示領域として表示し、利用することもできる。また、図12に示した画像を用いて設定する方法では、図9の画像表示領域53で同様にして設定できるように構成してもよい。
このような色調整パラメータ設定部12がユーザに対して提供する設定画面により、ユーザが調整対象線や調整先線の設定、さらには調整対象部分色空間や調整先部分色空間の大きさなどを設定できるようにしたので、対象とする画像をより簡単にすばやく好ましい画像へ色調整を行うことが可能となる。
図13は、本発明の色調整装置の機能または色調整方法をコンピュータプログラムで実現した場合におけるコンピュータプログラムおよびそのコンピュータプログラムを格納した記憶媒体の一例の説明図である。図中、21はプログラム、22はコンピュータ、31は光磁気ディスク、32は光ディスク、33は磁気ディスク、34はメモリ、41は光磁気ディスク装置、42は光ディスク装置、43は磁気ディスク装置である。
上述の本発明の構成の一部または全部を、コンピュータにより実行可能なプログラム21によって実現することが可能である。このようにプログラム21で実現される場合、そのプログラム21およびそのプログラムが用いるデータなどは、コンピュータが読み取り可能な記憶媒体に記憶することも可能である。記憶媒体とは、コンピュータのハードウェア資源に備えられている読取装置に対して、プログラムの記述内容に応じて、磁気、光、電気等のエネルギーの変化状態を引き起こして、それに対応する信号の形式で、読取装置にプログラムの記述内容を伝達できるものである。例えば、光磁気ディスク31,光ディスク32(CDやDVDなどを含む)、磁気ディスク33,メモリ34(ICカード、メモリカードなどを含む)等である。もちろんこれらの記憶媒体は、可搬型に限られるものではない。
これらの記憶媒体にプログラム21を格納しておき、例えばコンピュータ22の光磁気ディスク装置41,光ディスク装置42,磁気ディスク装置43,あるいは図示しないメモリスロットにこれらの記憶媒体を装着することによって、コンピュータからプログラム21を読み出し、本発明の色調整装置の機能または色調整方法を実行することができる。あるいは、あらかじめ記憶媒体をコンピュータ22に装着または内蔵しておき、例えばネットワークなどを介してプログラム21をコンピュータ22に転送し、記憶媒体にプログラム21を格納して実行させてもよい。もちろん、一部の機能についてハードウェアによって構成することもできるし、あるいは、すべてをハードウェアで構成してもよい。
本発明の実施の一形態を示すブロック図である。 調整対象線、調整先線、調整対象部分色空間、調整先部分色空間、調整対象色領域の一例の説明図である。 処理対象の画素の色点と平面Kとの関係の一例の説明図である。 処理対象の画素の色点と平面Kに直交する平面Lとの関係の一例の説明図である。 中心点Sを内分点とする場合の調整対象線、調整先線、調整対象部分色空間、調整先部分色空間、調整対象色領域の一例の説明図である。 中心点Sを内分点とする場合の調整対象線、調整先線、調整対象部分色空間、調整先部分色空間、調整対象色領域の別の例の説明図である。 中心点Sを用いない場合の調整対象線、調整先線、調整対象部分色空間、調整先部分色空間、調整対象色領域の一例の説明図である。 中心点Sを用いない場合の調整対象線、調整先線、調整対象部分色空間、調整先部分色空間、調整対象色領域の別の例の説明図である。 色調整パラメータ設定部12における設定画面の第1の例の説明図である。 調整対象線及び調整先線の設定画面の第2の例の説明図である。 調整対象線及び調整先線の設定画面の第3の例の説明図である。 調整対象線及び調整先線の設定画面の第4の例の説明図である。 本発明の色調整装置の機能または色調整方法をコンピュータプログラムで実現した場合におけるコンピュータプログラムおよびそのコンピュータプログラムを格納した記憶媒体の一例の説明図である。
符号の説明
1…画像データ入力部、2…色調整部、3…画像データ出力部、11…色変換部、12…色調整パラメータ設定部、13…線分位置関係判定部、14…移動パラメータ算出部、15…調整領域内外判定部、16…部分的色調整部、17…色判定部、21…プログラム、22…コンピュータ、31…光磁気ディスク、32…光ディスク、33…磁気ディスク、34…メモリ、41…光磁気ディスク装置、42…光ディスク装置、43…磁気ディスク装置、51…調整対象線設定領域、52…調整先線設定領域、53…画像表示領域、54…画像切換領域、55…色空間表示領域、56…履歴設定領域、61…色パッチ、71…ポインタ。

Claims (32)

  1. カラー画像の色を調整する色調整装置において、色空間上における調整対象となる少なくとも2つの色点を結ぶ調整対象線と調整先となる少なくとも2つの色点を結ぶ調整先線を設定する色調整パラメータ設定手段と、前記色調整パラメータ設定手段で設定された前記調整対象線を含む調整対象部分色空間と前記色調整パラメータ設定手段で設定された前記調整先線を含む調整先部分色空間を内接または内包するように包含する調整対象色領域内で階調の連続性を維持しかつ色の逆転を発生させることなく前記調整対象線の色が前記調整先線の色となるように前記調整対象色領域内の色を移動する色調整手段を有することを特徴とする色調整装置。
  2. 前記調整対象線及び前記調整先線は、それぞれ直線、曲線、折れ線のいずれかであることを特徴とする請求項1に記載の色調整装置。
  3. 前記調整対象線及び前記調整先線は、同一平面上にあることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の色調整装置。
  4. 前記色調整パラメータ設定手段は、さらに前記調整対象部分色空間及び前記調整先部分色空間となる領域の設定を行うことを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の色調整装置。
  5. 前記色調整手段は、前記調整対象色領域の境界部では色が変更されないように色の移動を行うことを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の色調整装置。
  6. 前記色調整手段は、前記調整対象線上の色と前記調整先線の色が1対1に対応するように色の移動を行うことを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載の色調整装置。
  7. さらに、前記調整対象線と前記調整先線との位置関係が適切であるか否かを判定する線分位置関係判定手段を有し、前記色調整手段は、前記線分位置関係判定手段により適切と判定された場合に色の移動を行うことを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれか1項に記載の色調整装置。
  8. さらに、入力された前記カラー画像中の画素の色について、前記調整対象線及び前記調整先線との位置関係によって移動の方向と量を示す移動パラメータを決定する移動パラメータ算出手段を有し、前記色調整手段は、前記移動パラメータに従って画素の色の移動を行うことを特徴とする請求項1ないし請求項7のいずれか1項に記載の色調整装置。
  9. さらに、入力された前記カラー画像中の画素の色が前記調整対象色領域の内部であるのか外部であるのかを判定する調整対象色領域内外判定手段を有し、前記色調整手段は、前記調整対象色領域内外判定手段により前記調整対象色領域内であると判定された画素の色について移動することを特徴とする請求項1ないし請求項8のいずれか1項に記載の色調整装置。
  10. 前記色調整パラメータ設定手段は、前記色調整手段によって色調整を行う色空間とは異なる色空間において前記調整対象線及び前記調整先線を設定することを特徴とする請求項1ないし請求項9のいずれか1項に記載の色調整装置。
  11. 前記色調整パラメータ設定手段は、あらかじめ設定されたカラーパレットをユーザが指定することにより、前記調整対象線及び前記調整先線の設定を行うことを特徴とする請求項1ないし請求項10のいずれか1項に記載の色調整装置。
  12. 前記色調整パラメータ設定手段は、色調整対象となっている前記カラー画像を表示し、表示された画像上の画素または領域をユーザが指定することにより前記調整対象線の設定を行うことを特徴とする請求項1ないし請求項10のいずれか1項に記載の色調整装置。
  13. 前記色調整パラメータ設定手段は、設定された前記調整対象線及び前記調整先線と該2つの線分を通る平面もしくは曲面を表示し、表示された平面もしくは曲面上で少なくとも前記調整対象線及び前記調整先線をユーザが調整可能であることを特徴とする請求項1ないし請求項12のいずれか1項に記載の色調整装置。
  14. 前記色調整パラメータ設定手段は、色調整対象となっている前記カラー画像の色調整前の画像と色調整後の画像を表示することを特徴とする請求項1ないし請求項13のいずれか1項に記載の色調整装置。
  15. 前記色調整パラメータ設定手段は、以前に用いた少なくとも前記調整対象線及び前記調整先線を含む色調整パラメータを記憶しておき、記憶されている色調整パラメータを呼び出して利用可能であることを特徴とする請求項1ないし請求項14のいずれか1項に記載の色調整装置。
  16. カラー画像の色を調整する色調整方法において、前記カラー画像を表現する色空間上における調整対象となる少なくとも2つの色点を結ぶ調整対象線と調整先となる少なくとも2つの色点を結ぶ調整先線を色調整パラメータ設定手段で設定し、設定された前記調整対象線を含む調整対象部分色空間と設定された前記調整先線を含む調整先部分色空間を内接または内包するように包含する調整対象色領域内で階調の連続性を維持しかつ色の逆転を発生させることなく前記調整対象線の色が前記調整先線の色となるように色調整手段で前記調整対象色領域内の色を移動することを特徴とする色調整方法。
  17. 前記調整対象線及び前記調整先線は、それぞれ直線、曲線、折れ線のいずれかであることを特徴とする請求項16に記載の色調整方法。
  18. 前記調整対象線及び前記調整先線は、同一平面上にあることを特徴とする請求項16または請求項17に記載の色調整方法。
  19. 前記調整対象部分色空間及び前記調整先部分色空間となる領域について、前記色調整パラメータ設定手段で設定を行うことを特徴とする請求項16ないし請求項18のいずれか1項に記載の色調整方法。
  20. 前記色の移動は、前記調整対象色領域の境界部では色が変更されないように行うことを特徴とする請求項16ないし請求項19のいずれか1項に記載の色調整方法。
  21. 前記調整対象線上の色と前記調整先線の色が1対1に対応するように色の移動を行うことを特徴とする請求項16ないし請求項20のいずれか1項に記載の色調整方法。
  22. さらに、前記調整対象線と前記調整先線との位置関係が適切であるか否かを線分位置関係判定手段で判定し、該判定により適切と判定された場合に色の移動を行うことを特徴とする請求項16ないし請求項21のいずれか1項に記載の色調整方法。
  23. さらに、入力された前記カラー画像中の画素の色について、前記調整対象線及び前記調整先線との位置関係によって移動の方向と量を示す移動パラメータを移動パラメータ算出手段で決定し、該移動パラメータに従って画素の色の移動を行うことを特徴とする請求項16ないし請求項22のいずれか1項に記載の色調整方法。
  24. さらに、入力された前記カラー画像中の画素の色が前記調整対象色領域の内部であるのか外部であるのかを調整対象色領域内外判定手段で判定し、前記調整対象色領域内であると判定された画素の色について色の移動を行うことを特徴とする請求項16ないし請求項23のいずれか1項に記載の色調整方法。
  25. 前記調整対象線及び前記調整先線の設定は、前記色調整手段によって色調整を行う色空間とは異なる色空間において行うことを特徴とする請求項16ないし請求項24のいずれか1項に記載の色調整方法。
  26. 前記調整対象線及び前記調整先線の設定は、あらかじめ設定されたカラーパレットをユーザが指定することにより行うことを特徴とする請求項16ないし請求項25のいずれか1項に記載の色調整方法。
  27. 前記調整対象線の設定は、色調整対象となっている前記カラー画像を表示し、表示された画像上の画素または領域をユーザが指定することにより行うことを特徴とする請求項16ないし請求項25のいずれか1項に記載の色調整方法。
  28. 設定された前記調整対象線及び前記調整先線と該2つの線分を通る平面もしくは曲面を表示し、表示された平面もしくは曲面上で少なくとも前記調整対象線及び前記調整先線をユーザが調整可能であることを特徴とする請求項16ないし請求項27のいずれか1項に記載の色調整方法。
  29. さらに、色調整対象となっている前記カラー画像の色調整前の画像と色調整後の画像を表示することを特徴とする請求項16ないし請求項28のいずれか1項に記載の色調整方法。
  30. 以前に用いた少なくとも前記調整対象線及び前記調整先線を含む色調整パラメータを記憶しておき、記憶されている色調整パラメータを呼び出して利用可能であることを特徴とする請求項16ないし請求項29のいずれか1項に記載の色調整方法。
  31. カラー画像の色を調整する色調整処理をコンピュータに実行させる色調整プログラムであって、請求項1ないし請求項15のいずれか1項に記載の色調整装置の機能または請求項16ないし請求項30のいずれか1項に記載の色調整方法をコンピュータに実行させることを特徴とする色調整プログラム。
  32. カラー画像の色を調整する色調整処理をコンピュータに実行させる色調整プログラムを格納したコンピュータ読取可能な記憶媒体であって、請求項1ないし請求項15のいずれか1項に記載の色調整装置の機能または請求項16ないし請求項30のいずれか1項に記載の色調整方法をコンピュータに実行させる色調整プログラムを格納したことを特徴とするコンピュータが読取可能な記憶媒体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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