JP2007041570A - 電子カメラ - Google Patents

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Abstract

【課題】手ぶれおよび被写体の動きの双方に伴う被写体像の振れを抑制する電子カメラを提供する。
【解決手段】電子カメラ1のCPU2は、電子カメラ1の振れ量Aと、実際に撮像素子3上で揺動する「顔部分」の動き(=振れ量D)とを用いて被写体20(顔)についての振れ量Bを算出し、振れ量Aおよび振れ量Bの双方に起因する像振れをキャンセルするように、振れ補正光学系7を駆動する。被写体20の顔部分を抽出し、抽出した「顔部分」から振れ量Bを算出する。
【選択図】図1

Description

本発明は、被写体像の振れを抑制するカメラに関する。
手ぶれに伴う被写体像の振れを補正する方式として、光学振れ補正方式と電子振れ補正方式とが知られている(特許文献1参照)。光学振れ補正方式では、カメラの動きにともなって角速度センサで検出される検出信号に応じて、撮影レンズの光路中に配設されている光学補正部材を駆動することにより、撮像素子上に結像される被写体像の振れを補正する。電子振れ補正方式では、撮像素子によって撮像された連続するフレーム間の画像を比較して画像の動き量を検出し、検出した動き量をキャンセルするようにメモリ上で等価的に画像をシフトする。
特開2001−203930号公報
特許文献1に記載のカメラは、手ぶれに伴う被写体像の振れを抑制できても、手ぶれおよび被写体の動きの双方に伴う被写体像の振れを抑制することができない。
(1)請求項1に記載の発明による電子カメラは、被写体像を撮像して画像信号を出力する撮像素子と、撮像素子上に結像される被写体像の振れによって生じる画像信号の変化を検出する像振れ検出手段と、カメラの動きを検出し、動き検出信号を出力する動き検出手段と、動き検出手段による動き検出値および像振れ検出手段による像振れ検出値の少なくとも一方に応じて、被写体像の振れを光学的に補正する振れ補正手段とを備えることを特徴とする。
(2)請求項1に記載の電子カメラにおいて、振れ補正手段は、撮像光学系の光路上に配設されている振れ補正光学部材と、撮像素子上に結像される被写体像の位置をシフトさせるように振れ補正光学部材を駆動する駆動手段とを含めて構成することもできる。
(3)請求項1または2に記載の電子カメラにおいて、振れ補正手段は、指示に応じて、動き検出値および像振れ検出値の双方に応じて光学的な補正を行う第1の制御、動き検出値に応じて光学的な補正を行う第2の制御、および像振れ検出値に応じて光学的な補正を行う第3の制御のいずれか一つの制御で動作することもできる。
(4)請求項4に記載の発明による電子カメラは、被写体像を撮像して画像信号を出力する撮像素子と、撮像素子上に結像される被写体像の振れによって生じる画像信号の変化を検出する像振れ検出手段と、カメラの動きを検出し、動き検出信号を出力する動き検出手段と、動き検出手段による動き検出値および像振れ検出手段による像振れ検出値に応じて、撮像素子上の被写体像の振れ幅を演算する演算手段と、演算手段による演算値に応じてシャッタ速度を制御する撮影制御手段とを備えることを特徴とする。
(5)請求項4に記載の電子カメラにおいて、撮影制御手段は、撮像素子上における露光中の被写体像の振れ幅を所定範囲内にするようにシャッタ速度を制御することもできる。
(6)請求項5に記載の電子カメラにおいて、撮影制御手段はさらに、撮像素子上における露光中の被写体像の振れ幅を所定範囲内にするように撮像感度を制御することもできる。
(7)請求項4〜請求項6のいずれか一項に記載の電子カメラにおいて、演算手段は、動き検出値および像振れ検出値の双方に応じて被写体像の振れ幅を演算する第1の演算、動き検出値に応じて被写体像の振れ幅を演算する第2の演算、および像振れ検出値に応じて被写体像の振れ幅を演算する第3の演算のいずれか一つを指示に応じて選択し、この場合の撮影制御手段は、選択された演算結果に応じてシャッタ速度を制御することもできる。
(8)請求項1〜請求項7のいずれか一項に記載の電子カメラにおいて、像振れ検出手段は、時間的に離間した異なるフレーム間の画像信号の変化を検出することもできる。
(9)請求項8に記載の電子カメラにおいて、像振れ検出手段は、被写体像のうち顔部分についての画像信号の変化を検出することもできる。
(10)請求項10に記載の発明による電子カメラは、被写体像を撮像して画像信号を出力する撮像素子と、撮像素子上に結像される被写体像の振れによって生じる画像信号の変化を検出する像振れ検出手段と、カメラの動きを検出し、動き検出信号を出力する動き検出手段と、動き検出手段による動き検出値、および像振れ検出手段による像振れ検出値のうち、少なくとも動き検出値に基づいて被写体像の振れを光学的に補正する振れ補正手段と、動き検出手段による動き検出値、および像振れ検出手段による像振れ検出値に基づいてシャッタ速度を制御する撮影制御手段とを備えることを特徴とする。
(11)請求項10に記載の電子カメラにおいて、撮影制御手段は、振れ補正手段が被写体像の振れを補正している状態でシャッタ速度を制御することもできる。
(12)請求項10または11に記載の電子カメラにおいて、振れ補正手段は、風景撮影時に動き検出手段による動き検出値に基づいて被写体像の振れを補正することが好ましい。
(13)請求項10または11に記載の電子カメラにおいて、振れ補正手段は、人物撮影時に動き検出手段による動き検出値、および像振れ検出手段による像振れ検出値に基づいて被写体像の振れを補正することが好ましい。
請求項1に記載の発明によれば、手ぶれのみでなく被写体側の動きに伴う被写体像の振れを抑制できる。
請求項4、請求項10に記載の発明によれば、手ぶれのみでなく被写体側の動きに伴う被写体像の露光中の振れを抑制できる。
以下、図面を参照して本発明を実施するための最良の形態について説明する。
(第一の実施形態)
図1は、本発明の第一の実施形態による電子カメラの構成を説明するブロック図である。図1において電子カメラ1は、CPU2と、撮像素子3と、レンズ駆動機構4と、振れセンサ5と、レンズ群6と、振れ補正光学系7と、シャッタ8と、信号処理回路9と、表示装置10と、操作部材11と、三脚検出機構12とを有し、記録媒体13を着脱可能に構成されている。
操作部材11は、メインスイッチ、ズームスイッチ、モード設定ダイヤル、レリーズスイッチ(半押しスイッチ、全押しスイッチ)などを含み、各操作に応じた操作信号を発生してCPU2へ送出する。CPU2は、入力される操作信号に応じて電子カメラ1内の各部へ指令を送出し、電子カメラ1の撮影動作、再生動作、および振れ補正動作を制御する。
撮影レンズは、レンズ群6および振れ補正光学系7によって構成される。レンズ群6はズームレンズおよびフォーカスレンズを含み、それぞれが個別にレンズ駆動機構4によってレンズ群6の光軸Ax方向に進退駆動される。ズームレンズが進退駆動されることで撮影画角が変化する。フォーカスレンズが進退駆動されることでフォーカス調節が行われる。レンズ駆動機構4によるフォーカスレンズおよびズームレンズの駆動量はCPU2から指示される。
振れ補正光学系7はレンズ群6を通過する光の光路上に配設され、レンズ駆動機構4によって光軸Axと直交する方向に駆動される。振れ補正光学系7が駆動されることで、撮像素子3の撮像面上に結像される被写体像がシフトする。レンズ駆動機構4による振れ補正光学系7の駆動量は、CPU2から指示される。
撮影レンズ6,7を通過した被写体光束は、シャッタ8を介して撮像素子3へ入射される。撮像素子3はCCDイメージセンサなどによって構成され、その撮像面上に結像される被写体20の像を撮像して画像信号を出力する。信号処理回路9は、アナログ画像信号をディジタル信号に変換した上で所定の信号処理(たとえば、色補間処理、γ補正処理、ホワイトバランス処理、輪郭強調処理など)を施す。信号処理後のデータは、CPU2を介して表示装置10へ送出されたり、所定のデータ形式にフォーマット変換されたりする。
表示装置10は、液晶表示パネルなどによって構成され、入力される表示データによる画像などを再生表示する。表示画像は、静止画撮影指示前に撮像素子3で逐次撮像されるスルー画、静止画撮影指示後に撮像素子3で撮像される静止画、動画撮影時の動画、記録媒体13に記録されている画像データによる再生画などがある。
三脚検出機構12は電子カメラ1の三脚ネジ穴(不図示)に備えられ、電子カメラ1が不図示の三脚に固定された場合にCPU2へ検出信号を送出する。
記録媒体13はメモリーカードなどによって構成される。撮影モードにおいて、記録媒体13は信号処理回路9でフォーマット変換された画像データを記録する。再生モードにおいて、記録媒体13に記録されている画像データが読み出され、CPU2を介して信号処理回路9へ送られる。この場合の信号処理回路9は、再生画像を表示するための表示データを生成する。なお、電子カメラ1は静止画撮影モード、および動画撮影モードのそれぞれを選択可能に構成されている。
振れセンサ5は角速度センサなどによって構成され、電子カメラ1の動きを物理的、直接的に検出し、角速度を示す動き検出信号をCPU2へ出力する。CPU2は、振れセンサ5による動き検出と別に、上記信号処理後の画像データであって、時間的に離間した(撮像時が異なる)フレーム間の画像データを比較して画像中の主要な被写体像の動き量(変化量)を電気的に検出する。フレーム間における主要な被写体像の動き量検出の詳細については後述する。
CPU2はさらに、振れセンサ5による電子カメラ1の動き検出信号、およびCPU2自身が検出した画像の動き量に基づいて、撮像素子3上に結像される被写体像の振れをキャンセルするように振れ補正光学系7を駆動させる。
CPU2が行う被写体像の動き量検出について説明する。CPU2は、画像データの中から主要な被写体像(たとえば、人物の顔)の抽出を行う。抽出方法としては、たとえば、特開平9−138470号公報に開示される、特定色を抽出する方法、特定形状パターンを抽出する方法、背景に相当すると推定される領域を除去する方法等、複数の異なる抽出方法をあらかじめ評価して重みを定め、各抽出方法で主要な被写体像(主要部)を抽出して、抽出された主要部を定めた重みで重み付けし、その結果に応じて主要部を判定、抽出する。
また、別の主要部抽出方法としては、特開平9−138471号公報に開示される、画像中の複数点の濃度または輝度を測定してその変化量を求め、変化量が所定値以上の点を基準点として設定した後に、基準点から所定範囲内で濃度等の変化量等を用いて検索範囲および検索方向パターンを設定し、検索範囲内で検索方向パターンが示す方向における濃度等の変化量が所定値以上の箇所を検索して、次いでこの箇所を基準として検索を行うことを繰り返し、検索・設定した基準点を結んで主要部を抽出する。
CPU2は、各フレームの画像データから顔を抽出したら、抽出した「顔部分」について、前フレーム画像から得られている「顔部分」と比較し、周知の動きベクトル算出処理によって動きベクトルを算出する。算出した動きベクトルは、フレーム間の「顔部分」の動き量(画像信号の変化量)を示す。
(被写体像の振れ抑制)
以上説明した電子カメラ1は、振れ補正光学系7を駆動することによって撮像素子3上に結像される被写体像の振れを抑制する。図2は、振れ抑制時にCPU2が行う処理の流れを説明するフローチャートである。図2による処理は、たとえば、撮影モード時に操作部材11から半押し操作信号が入力されると起動される。
図2のステップS1において、CPU2は、自動露出(AE)演算および自動焦点(AF)検出処理を行ってステップS2へ進む。CPU2は、不図示の測光センサの検出信号を用いて被写体輝度を検出し、検出した輝度値に基づいて制御露出値を決定する。なお、露出値の決定は、プログラムオート方式でも、絞り値優先方式でも、シャッター速度優先方式でもよく、電子カメラ1に設定されている方式で行う。CPU2はさらに、不図示の焦点検出装置からの検出信号を用いてデフォーカス量を算出し、このデフォーカス量に応じたフォーカスレンズ駆動量を決定するとともに、フォーカスレンズを駆動するようにレンズ駆動機構4へ指示する。AF検出処理は、上記デフォーカス量を算出する方式の代わりに、フォーカスレンズを移動しながら被写体像のコントラストが最大になるようにフォーカス調節を行うコントラスト検出方式を採用してもよい。
ステップS2において、CPU2は、電子カメラ1が振れているか否かを判定する。CPU2は、振れセンサ5から入力される動き検出信号の大きさが所定値以上の場合にステップS2を肯定判定してステップS3へ進み、動き検出信号の大きさが所定値未満の場合にはステップS2を否定判定してステップS11へ進む。ステップS3へ進む場合は手ぶれがあるとみなし、ステップS11へ進む場合は手ぶれがないとみなす。
ステップS3において、CPU2は、振れ量Aを算出してステップS4へ進む。図3は、振れセンサ5からの動き検出信号に基づいてCPU2が算出した振れ量Aを説明する図である。図3(a)〜図3(c)のそれぞれにおいて、横軸は時間を表し、縦軸は振れ量Aの大きさを表す。なお、縦軸の目盛は相対目盛である。図3(b)は、電子カメラ1の振れが検出されない場合の振れ量Aを示す図である。図3(a)は、周期性の手振れが検出されている場合の振れ量Aを示し、図3(c)は、図3(a)の場合と逆位相の手振れが検出されている場合の振れ量Aを示す。
図2のステップS4において、CPU2は、顔認識したか否かを判定する。CPU2は、撮像素子3によってスルー画(または動画)として逐次撮像されている画像データの中から、上述したように人物の顔を抽出した場合にステップS4を肯定判定してステップS5へ進み、人物の顔を抽出していない場合にはステップS4を否定判定してステップS14へ進む。
ステップS5において、CPU2は、顔が振れているか否かを判定する。CPU2は、ステップS3で得た振れ量Aと、実際に撮像素子3上で揺動する「顔部分」の動き(=振れ量Dとする)との和が判定閾値以上の場合、ステップS5を肯定判定してステップS6へ進む(顔振れ有りとみなす)。CPU2は、振れ量Aと振れ量Dとの和が判定閾値未満の場合にはステップS5を否定判定してステップS14へ進む(顔振れ無しとみなす)。振れ量Dは、「顔部分」について検出した動きベクトルの大きさである。
図4(a)〜(c)および図5(a)〜(c)は、それぞれ振れ量Dを説明する図である。図4(a)〜(c)および図5(a)〜(c)のそれぞれにおいて、横軸は時間を表し、縦軸は振れ量Dの大きさを表す。図4および図5の時間軸と振れ量軸の目盛は、図3における時間軸、振れ量軸の目盛と揃えてある。図6(a)および(b)は、それぞれ振れ量Aと振れ量Dとの和を説明する図である。図6(a)および(b)のそれぞれにおいて、横軸は時間を表し、縦軸は振れ量の和の大きさを表す。図6の時間軸と振れ量軸の目盛も、図3における時間軸、振れ量軸の目盛と揃えてある。
たとえば、電子カメラ1の振れ量Aが図3(a)の状態で、検出された振れ量Dが図4(a)の場合、振れ量Aおよび振れ量Dの和は図6(a)のように相殺されて0となる。このような場合は顔振れ無し(すなわち被写体20は振れていない)とみなされる。
また、電子カメラ1の振れ量Aが図3(b)の状態で、検出された振れ量Dが図4(b)の場合も、振れ量Aおよび振れ量Dの和は図6(a)のように0となる。この場合にも顔振れ無し(すなわち被写体20は振れていない)とみなされる。
さらにまた、電子カメラ1の振れ量Aが図3(c)の状態で、検出された振れ量Dが図4(c)の場合にも、振れ量Aおよび振れ量Dの和は図6(a)のように相殺されて0となる。この場合も同様に、顔振れ無し(すなわち被写体20は振れていない)とみなされる。
次に、電子カメラ1の振れ量Aが図3(a)の状態で、検出された振れ量Dが図5(a)の場合、振れ量Aおよび振れ量Dの和は図6(b)のように周期性の顔振れがある(すなわち被写体20が振れている)とみなされる。
また、電子カメラ1の振れ量Aが図3(b)の状態で、検出された振れ量Dが図5(b)の場合も、振れ量Aおよび振れ量Dの和は図6(b)のように周期性の顔振れがある(すなわち被写体20が振れている)とみなされる。
さらにまた、電子カメラ1の振れ量Aが図3(c)の状態で、検出された振れ量Dが図5(c)の場合にも、振れ量Aおよび振れ量Dの和は図6(b)のように周期性の顔振れがある(すなわち被写体20が振れている)とみなされる。
図2のステップS6において、CPU2は、被写体20(この場合は顔)についての振れ量B(=上記振れ量Aと振れ量Dとの和)を算出してステップS7へ進む。
ステップS7において、CPU2は、振れ量Aおよび振れ量Bの双方による振れをキャンセルするために必要な制御振れ量Cを算出してステップS8へ進む。ステップS8において、CPU2は、レンズ駆動機構4へ指令を送り、振れ補正光学系7を制御振れ量Cに応じて駆動させてステップS9へ進む。
ステップS9において、CPU2は、全押し操作されたか否かを判定する。CPU2は、操作部材11から全押し操作信号(撮影指示)が入力されるとステップS9を肯定判定してステップS10へ進み、全押し操作信号(撮影指示)が入力されない場合にはステップS9を否定判定し、ステップS13へ進む。
ステップS10において、CPU2は、撮影処理を行って図2による処理を終了する。ステップS13において、CPU2は、半押し操作が継続されているか否かを判定する。CPU2は、操作部材11から半押し操作信号が入力されている場合にステップS13を肯定判定してステップS1へ戻り、半押し操作信号が入力されていない場合にはステップS13を否定判定し、図2による処理を終了する。
上述したステップS2を否定判定して進むステップS11において、CPU2は、ステップS4と同様に、顔認識したか否かを判定する。CPU2は、人物の顔を抽出した場合にステップS11を肯定判定してステップS12へ進み、人物の顔を抽出していない場合にはステップS11を否定判定してステップS9へ進む。ステップS11を否定判定する場合は、光学的な振れ補正を行わない。
ステップS12において、CPU2は、ステップS5と同様に、顔が振れているか否かを判定する。CPU2は、顔振れ有りとみなす場合にステップS12を肯定判定してステップS6へ進み、顔振れ無しとみなす場合にはステップS12を否定判定してステップS9へ進む。ステップS12を否定判定する場合は、光学的な振れ補正を行わない。
上述したステップS4、もしくはステップS5を否定判定して進むステップS14において、CPU2は、レンズ駆動機構4へ指令を送り、振れ補正光学系7を振れ量Aに応じて駆動させてステップS9へ進む。この場合は、振れ補正光学系7は、振れ量Aのみによる振れをキャンセルするために必要な量だけ駆動される。
なお、実際の振れ補正光学系7の駆動は、光軸Axと直交する面内において水平方向および垂直方向のそれぞれに駆動される。すなわち、以上説明した振れ量A、振れ量B、振れ量Dおよび制御振れ量Cは、それぞれが水平方向および垂直方向について求められ、振れ補正光学系7は、これら水平方向および垂直方向について駆動制御される。
以上説明した第一の実施形態によれば、次の作用効果が得られる。
(1)電子カメラ1の振れ量Aと、実際に撮像素子3上で揺動する「顔部分」の動き(=振れ量D)とを用いて被写体20(顔)についての振れ量Bを算出し、振れ量Aおよび振れ量Bの双方に起因する像振れをキャンセルするように、振れ補正光学系7を駆動するようにした。したがって、手ぶれに起因する振れ量Aだけでなく、被写体振れに起因する振れ量Bも抑制することができる。
(2)被写体20の顔部分を抽出し、抽出した「顔部分」から振れ量Bを算出するようにしたので、画像全体に基づいて算出する場合に比べて演算量が少なくなり、処理を速く行うことができる。
(3)振れ補正光学系7を駆動することによって光学的に像振れを抑制するようにしたので、像振れをキャンセルするようにメモリ上で等価的に画像をシフトする場合のように、画像加工に伴う画質劣化が生じることがない。
(4)以上説明した被写体振れ抑制処理は、走っている人を撮影する場合、氷上をスケーティングしている人を撮影する場合、はっている幼児を撮影する場合、ステージ上で演じる人を撮影する場合、メリーゴーランドなどの遊技施設に搭乗している人を撮影する場合、乗馬している人を撮影する場合、小型船舶に乗船している人を動画撮影する場合などに特に効果が得られる。
(第二の実施形態)
第二の実施形態の電子カメラ1は、撮影時のシャッター速度を「振れ限界」速度より速くすることによって撮像素子3上に結像される被写体像の振れを抑制する。「振れ限界」速度に対応する時間は、撮像素子3上に結像される被写体像が振れる場合に、像ぼけの限界とされる許容錯乱円の大きさに相当する振れ幅が振れるのに要する時間とする。電子カメラ1は想定される被写体像の振れ幅を演算し、撮影時の露光時間を「振れ限界」速度に対応する時間より短くすることにより、露光中に実際に振れる被写体像の振れ幅を許容錯乱円の大きさより小さく抑える。
図7は、第二の実施形態による振れ抑制時にCPU2が行う処理の流れを説明するフローチャートである。図7による処理は、たとえば、撮影モード時に操作部材11から半押し操作信号が入力されると起動される。
図7のステップS21において、CPU2は、図2のステップS1と同様に自動露出(AE)演算および自動焦点(AF)検出処理を行ってステップS22へ進む。ステップS22において、CPU2は、図2のステップS2と同様に、電子カメラ1が振れているか否かを判定する。CPU2は、振れセンサ5から入力される動き検出信号の大きさが所定値以上の場合にステップS22を肯定判定してステップS23へ進み、動き検出信号の大きさが所定値未満の場合にはステップS22を否定判定してステップS24へ進む。
ステップS23において、CPU2は、振れ量Aを算出してステップS24へ進む。ステップS24において、CPU2は、図2のステップS4と同様に顔認識したか否かを判定する。CPU2は、撮像素子3によってスルー画(または動画)として逐次撮像されている画像データの中から、人物の顔を抽出した場合にステップS24を肯定判定してステップS25へ進み、人物の顔を抽出していない場合にはステップS24を否定判定してステップS29へ進む。
ステップS25において、CPU2は、図2のステップS5と同様に顔が振れているか否かを判定する。CPU2は、ステップS23で得た振れ量A(算出していない場合は0)と、実際に撮像素子3上で揺動する「顔部分」の動き(=振れ量Dとする)との和が判定閾値以上の場合、ステップS25を肯定判定してステップS26へ進む(顔振れ有りとみなす)。CPU2は、振れ量Aと振れ量Dとの和が判定閾値未満の場合にはステップS25を否定判定してステップS29へ進む(顔振れ無しとみなす)。
ステップS26において、CPU2は、被写体20(この場合は顔)についての振れ量B(=上記振れ量Aと振れ量Dとの和)を算出してステップS27へ進む。
ステップS27において、CPU2は、上記「振れ限界」速度に相当するシャッター速度TVを算出してステップS28へ進む。ステップS28において、CPU2は、ステップS21で得た制御シャッター速度TVcがステップS27で得たシャッター速度TVより速いか否かを判定する。CPU2は、TVcがTVより高速(同速を含む)の場合にステップS28を肯定判定してステップS29へ進み、TVcがTVより低速の場合にはステップS28を否定判定してステップS31へ進む。
ステップS29、ステップS30およびステップS32の処理は、それぞれ図2のステップS9、ステップS10およびステップS13の処理と同様なので説明を省略する。

上述したステップS28を否定判定して進むステップS31において、CPU2は、制御シャッター速度TVcをシャッター速度TVに変更する。CPU2はさらに、シャッター速度を高速側に変更した段数に対応して、撮像感度3のISO感度を高めるように信号処理回路9に指令を送ってステップS29へ進む。ISO感度(撮像感度)は、撮像素子3に蓄積される電荷の検出感度、もしくは不図示の増幅回路の増幅利得を変化させる被制御量のことである。
以上説明した第二の実施形態によれば、次の作用効果が得られる。
(1)電子カメラ1の振れ量Aと、実際に撮像素子3上で揺動する「顔部分」の動き(=振れ量D)とを用いて被写体20(顔)についての振れ量Bを算出し、制御シャッター速度TVcによる露光時間が「振れ限界」より長いと判定される場合には、制御シャッター速度TVcをシャッター速度TVに変更(高速にする)ようにした。これにより、振れ量Aおよび振れ量Bの双方による被写体像の振れ幅を許容錯乱円の大きさ相当より小さく抑えることができる。
(2)被写体20の顔部分を抽出し、抽出した「顔部分」から振れ量Bを算出するようにしたので、画像全体に基づいて算出する場合に比べて演算量が少なくなり、処理を速く行うことができる。
(3)以上説明した被写体振れ抑制処理は、走っている人を撮影する場合、氷上をスケーティングしている人を撮影する場合、はっている幼児を撮影する場合、ステージ上で演じる人を撮影する場合、メリーゴーランドなどの遊技施設に搭乗している人を撮影する場合、乗馬している人を撮影する場合、小型船舶に乗船している人を静止画撮影する場合などに特に効果が得られる。
(変形例1)
電子カメラ1が三脚に装着された場合は、以下のように撮像素子3上に結像される被写体像の振れを抑制するとよい。図8は、振れ抑制時にCPU2が行う処理の流れを説明するフローチャートである。図8による処理は、図2による処理に代えて行われる。図2に比べてステップS1およびステップS2間にステップS1AおよびステップS1Bが挿入される点が異なるので、これら相違点について説明する。
図8のステップS1Aにおいて、CPU2は、電子カメラ1が三脚に装着されたか否かを判定する。CPU2は、三脚検出機構12から検出信号が入力されている場合にステップS1Aを肯定判定してステップS1Bへ進み、三脚検出機構12から検出信号が入力されていない場合にはステップS1Aを否定判定し、ステップS2へ進む。ステップS1Bにおいて、CPU2は、振れ量Aに0をセットしてステップS4へ進む。
電子カメラ1が三脚に装着された場合に振れ量A=0としてステップS2およびステップS3を省略することにより、CPU2の処理量を軽減できる。また、ステップS1Bへ進む場合に振れセンサ5による検出をオフさせるように構成してもよく、この場合には振れセンサ5で消費される電力を軽減することも可能になる。
(変形例2)
また、電子カメラ1が三脚に装着された場合は、撮影時のシャッター速度を「振れ限界」より速くする処理について、以下のようにするとよい。図9は、振れ抑制時にCPU2が行う処理の流れを説明するフローチャートである。図9による処理は、図7による処理に代えて行われる。図7に比べてステップS21およびステップS22間にステップS21AおよびステップS21Bが挿入される点が異なるので、これら相違点について説明する。
図9のステップS21Aにおいて、CPU2は、電子カメラ1が三脚に装着されたか否かを判定する。CPU2は、三脚検出機構12から検出信号が入力されている場合にステップS21Aを肯定判定してステップS21Bへ進み、三脚検出機構12から検出信号が入力されていない場合にはステップS21Aを否定判定し、ステップS22へ進む。ステップS21Bにおいて、CPU2は、振れ量Aに0をセットしてステップS24へ進む。
変形例1と同様に、電子カメラ1が三脚に装着された場合に振れ量A=0としてステップS22およびステップS23を省略することにより、CPU2の処理量を軽減できる。さらに、ステップS21Bへ進む場合に振れセンサ5による検出をオフさせるように構成してもよく、この場合には振れセンサ5で消費される電力を軽減することも可能になる。
上述した第一の実施形態もしくは第二の実施形態の電子カメラ1において、操作部材11を構成する振れ量Aについての算出オン/オフスイッチ(不図示)からの操作信号(指示)に応じて、振れ量Aの算出を許可するモードと、振れ量Aの算出を禁止するモードとを切り替えるように構成してもよい。この場合のCPU2は、振れ量Aの算出が許可される場合には、第一の実施形態および第二の実施形態のように振れ量Aを算出する。一方、振れ量Aの算出が禁止される場合には振れ量A=0として算出処理を省略する。振れ量A=0とする場合は、振れ量B(すなわち振れ量D)に応じた防振処理を電子カメラ1に行わせることができる。
さらに、操作部材11を構成する振れ量Dの算出オン/オフスイッチ(不図示)からの操作信号(指示)に応じて、振れ量Dの算出を許可するモードと、振れ量Dの算出を禁止するモードとを切り替えるように構成してもよい。この場合のCPU2は、振れ量Dの算出が許可される場合には、第一の実施形態および第二の実施形態のように振れ量Dを算出する。一方、振れ量Dの算出が禁止される場合には振れ量D=0として算出処理を省略する。振れ量D=0とする場合は、振れ量Aに応じた防振処理を電子カメラ1に行わせることができる。
(第三の実施形態)
第三の実施形態の電子カメラ1は、専ら電子カメラ1の振れを補正する振れ補正モード(第1振れ補正モードとする)と、電子カメラ1の振れと動きのある主要被写体(たとえば、人物)とに起因する像振れを補正する振れ補正モード(第2振れ補正モードとする)とを有する。電子カメラ1は、操作部材11を構成する振れ補正モード切替スイッチ(不図示)からの操作信号(切替指示)に応じて、2つの振れ補正モードのうちいずれか一方の振れ補正モードを選択する。
第1振れ補正モードでは、電子カメラ1の振れに基づいて振れ補正光学系7の駆動制御を行い、さらに撮像素子3上に結像される被写体像の振れを抑えるように撮影時のシャッター速度を速くする。第2振れ補正モードでは、電子カメラ1の振れ量Aと撮像素子3上で揺動する被写体の「顔部分」の動き(=振れ量D)とに基づいて振れ補正光学系7の駆動制御を行い、さらに撮像素子3上に結像される被写体像の振れを抑えるように撮影時のシャッター速度を速くする。
図10は、第三の実施形態による振れ抑制時にCPU2が行う処理の流れを説明するフローチャートである。図10による処理は、たとえば、撮影モード時に操作部材11から半押し操作信号が入力されると起動される。図2および図7のフローチャートで説明した処理と同様の処理には、図2、図7におけるステップ番号と同じステップ番号を付している。
図10のステップS1において、CPU2は自動露出(AE)演算および自動焦点(AF)検出処理を行ってステップS2へ進む。ステップS2において、CPU2は電子カメラ1が振れているか否かを判定する。CPU2は、振れセンサ5から入力される動き検出信号の大きさが所定値以上の場合にステップS2を肯定判定してステップS3へ進み、動き検出信号の大きさが所定値未満の場合にはステップS2を否定判定してステップS4へ進む。
ステップS3において、CPU2は振れ量Aを算出してステップS4へ進む。ステップS4において、CPU2は顔認識したか否かを判定する。CPU2は、撮像素子3によってスルー画(または動画)として逐次撮像されている画像データの中から、人物の顔を抽出した場合にステップS4を肯定判定してステップS5へ進み、人物の顔を抽出していない場合にはステップS4を否定判定してステップS51へ進む。
ステップS5において、CPU2は顔が振れているか否かを判定する。CPU2は、ステップS3で得た振れ量Aと、実際に撮像素子3上で揺動する「顔部分」の動き(=振れ量Dとする)との和が判定閾値以上の場合、ステップS5を肯定判定し、顔振れ有りを判定してステップS51へ進む。CPU2は、振れ量Aと振れ量Dとの和が判定閾値未満の場合にはステップS5を否定判定し、顔振れ無しを判定してステップS51へ進む。
ステップS51において、CPU2は選択している振れ補正モードを判定する。CPU2は、第1振れ補正モードを選択している場合にステップS51からステップS7Bへ進み、第2振れ補正モードを選択している場合にはステップS51からステップS7Aへ進む。
ステップS7Aにおいて、CPU2は、振れ量Aおよび振れ量Dの双方による像振れをキャンセルするために必要な制御振れ量C1を算出してステップS8Aへ進む。ステップS8Aにおいて、CPU2はレンズ駆動機構4へ指令を送り、振れ補正光学系7を制御振れ量C1に応じて駆動させてステップS27Aへ進む。
ステップS7Bにおいて、CPU2は、振れ量Aによる像振れをキャンセルするために必要な制御振れ量C2を算出してステップS8Bへ進む。ステップS8Bにおいて、CPU2はレンズ駆動機構4へ指令を送り、振れ補正光学系7を制御振れ量C2に応じて駆動させてステップS27Aへ進む。
ステップS27Aにおいて、CPU2は「振れ限界」速度に相当するシャッター速度TVを算出してステップS28へ進む。この場合のシャッター速度TVは、電子カメラ1の振れ量Aと撮像素子3上で揺動する「顔部分」の動き(=振れ量D)とに応じて、双方による振れを許容錯乱円の大きさ相当に抑制するための露光時間に対応する。なお、TVの上限は、予め定められているシャッター速度の上限(制御限界)とする。
ステップS28において、CPU2は、ステップS1で得た制御シャッター速度TVcがステップS27Aで得たシャッター速度TVより速いか否かを判定する。CPU2は、TVcがTVより高速(同速を含む)の場合にステップS28を肯定判定してステップS9へ進み、TVcがTVより低速の場合にはステップS28を否定判定してステップS41へ進む。
ステップS41において、CPU2は、制御シャッター速度TVcをシャッター速度TVに変更(高速化)してステップS42へ進む。ステップS42において、CPU2は、シャッター速度を高速側に変更した段数に対応して、撮像感度3のISO感度を高めるように信号処理回路9へ指令を送ってステップS9へ進む。ISO感度(撮像感度)は、撮像素子3に蓄積される電荷の検出感度、もしくは不図示の増幅回路の増幅利得を変化させる被制御量のことである。
ステップS9において、CPU2は、全押し操作されたか否かを判定する。CPU2は、操作部材11から全押し操作信号(撮影指示)が入力されるとステップS9を肯定判定してステップS10へ進み、全押し操作信号(撮影指示)が入力されない場合にはステップS9を否定判定し、ステップS13へ進む。
ステップS10において、CPU2は、撮影処理を行って図10による処理を終了する。ステップS13において、CPU2は、半押し操作が継続されているか否かを判定する。CPU2は、操作部材11から半押し操作信号が入力されている場合にステップS13を肯定判定してステップS1へ戻り、半押し操作信号が入力されていない場合にはステップS13を否定判定し、図10による処理を終了する。
以上説明した第三の実施形態によれば、次の作用効果が得られる。
(1)第2振れ補正モードは、動いている被写体の撮影に好適な振れ補正モードである。電子カメラ1は、第2振れ補正モードにおいて、電子カメラ1の振れ量Aと撮像素子3上で揺動する被写体の「顔部分」の動き(=振れ量D)とに応じて双方による像振れをキャンセルするように振れ補正光学系7を駆動する(ステップS7A、ステップS8A)ことに加えて、電子カメラ1の振れ量Aおよび被写体の「顔部分」の動きに起因する被写体像の振れを許容錯乱円の大きさ相当に抑制するようにシャッター速度を高速化する(ステップS41)。したがって、手ぶれに起因する背景の流れと、人物などの主要被写体の動きに起因する像振れとを光学的に抑制した上で、振れ補正光学系7による光学的な補正のみでは抑えられない背景の流れ、主要被写体のぶれを露光時間の短縮によってさらに抑えることができる。これにより、人物のぶれと背景の流れとの双方を抑える撮影ができる。
(2)第1振れ補正モードは、風景や静物などの撮影に好適な振れ補正モードである。電子カメラ1は、第1振れ補正モードにおいて、電子カメラ1の振れ量Aに応じて当該振れをキャンセルするように振れ補正光学系7を駆動し(ステップS7B、ステップS8B)、電子カメラ1の振れ量Aおよび被写体の「顔部分」の動きに起因する被写体像の振れを許容錯乱円の大きさ相当に抑制するようにシャッター速度を高速化する(ステップS41)。したがって、手ぶれに起因する背景の流れを光学的に抑制した上で、振れ補正光学系7による光学的な補正のみでは抑えられない背景の流れ、主要被写体のぶれを露光時間の短縮によってさらに抑えることができる。これにより、主に背景の流れを抑えつつ、人物などの動く被写体にも配慮した撮影ができる。
(3)シャッター速度の変更段数に応じて撮像感度3のISO感度をアップさせる(ステップS42)ようにしたので、シャッター速度の高速化に伴って露出アンダーになることが防止される。また、シャッター速度の変更段数に応じて絞りを開く場合と異なり、被写界深度が変わってしまうこともない。
(4)第1振れ補正モードおよび第2振れ補正モードを選択可能に構成したので、撮影目的に応じた振れ補正モードを選ぶことができる。
(変形例3)
第1振れ補正モードおよび第2振れ補正モードを、振れ補正モード切替スイッチ(不図示)からの操作信号(切替指示)に応じて選択する例を説明したが、電子カメラ1が自動的に振れ補正モードを切替える構成としてもよい。たとえば、自動焦点(AF)検出処理において主要被写体の顔を焦点検出の対象とするAF方式(いわゆる顔認識AF)が電子カメラ1のAF方式としてセットされた場合、電子カメラ1は第2振れ補正モードを自動的に選択する。これにより、AF処理時に取得した顔領域の情報が振れ補正処理において共用できる上に、振れ補正モードの切替操作も不要になる。
(変形例4)
また、電子カメラ1の撮影シーンモードが「風景モード」にセットされた場合、電子カメラ1は第1振れ補正モードを自動的に選択するようにしてもよい。この場合にも、振れ補正モードの切替操作を不要にできる。
(変形例5)
シャッター速度の変更段数に応じて撮像感度3のISO感度をアップさせる(ステップS42)代わりに、シャッター速度の変更段数に応じて絞りを開いたり、シャッター速度の変更段数に応じてISO感度の変更および絞り値の変更の双方を行う構成としてもよい。この場合にも、シャッター速度の高速化に伴って露出アンダーになることが防止される。
(変形例6)
さらに、電子カメラ1に照明装置が内蔵されている場合や外部照明装置が発光可能にされている場合には、シャッター速度の変更段数に応じた明るさの照明光を撮影時に発するように、これら照明装置へ発光指示を送出する構成としてもよい。
(変形例7)
シャッター速度の高速化処理(ステップS27A、ステップS28、ステップS41およびステップS42)を、振れ補正光学系7の駆動(ステップS7A、ステップS8A、ステップS7B、およびステップS8B)前に行ってもよい。
以上説明した第一の実施形態〜第三の実施形態、および各変形例では、実際に撮像素子3上で揺動する被写体像の動き(振れ量D)を「顔部分」の動きとして検出する例を説明したが、必ずしも「顔部分」を用いて動き検出をしなくてもよい。たとえば、帽子の赤色など、画像の中から特定の色領域を抽出し、この抽出領域を動き検出に用いるとよい。
電子カメラ1の撮影レンズは、カメラ本体に固定するように構成しても、交換可能に構成してもよい。また、電子カメラ1は一眼レフタイプであっても、一眼レフタイプでなくてもよい。
本発明の第一の実施形態による電子カメラの構成を説明するブロック図である。 振れ抑制時にCPUが行う処理の流れを説明するフローチャートである。 (a)〜(c)は振れセンサからの動き検出信号に基づく振れ量Aを説明する図である。 (a)〜(c)は撮像素子上で揺動する像の動きに基づく振れ量Dを説明する図である。 (a)〜(c)は撮像素子上で揺動する像の動きに基づく振れ量Dを説明する図である。 (a),(b)は振れ量Aと振れ量Dとの和を説明する図である。 第二の実施形態による振れ抑制時にCPUが行う処理の流れを説明するフローチャートである。 変形例1による振れ抑制時にCPUが行う処理の流れを説明するフローチャートである。 変形例2による振れ抑制時にCPUが行う処理の流れを説明するフローチャートである。 第三の実施形態による振れ抑制時にCPUが行う処理の流れを説明するフローチャートである。
符号の説明
1…電子カメラ
2…CPU
3…撮像素子
5…振れセンサ
6…レンズ群
7…振れ補正光学系
8…シャッター
9…信号処理回路
11…操作部材
12…三脚検出機構
Ax…光軸

Claims (13)

  1. 被写体像を撮像して画像信号を出力する撮像素子と、
    前記撮像素子上に結像される被写体像の振れによって生じる前記画像信号の変化を検出する像振れ検出手段と、
    カメラの動きを検出し、動き検出信号を出力する動き検出手段と、
    前記動き検出手段による動き検出値および前記像振れ検出手段による像振れ検出値の少なくとも一方に応じて、前記被写体像の振れを光学的に補正する振れ補正手段とを備えることを特徴とする電子カメラ。
  2. 請求項1に記載の電子カメラにおいて、
    前記振れ補正手段は、撮像光学系の光路上に配設されている振れ補正光学部材と、前記撮像素子上に結像される被写体像の位置をシフトさせるように前記振れ補正光学部材を駆動する駆動手段とを含むことを特徴とする電子カメラ。
  3. 請求項1または2に記載の電子カメラにおいて、
    前記振れ補正手段は、指示に応じて、前記動き検出値および前記像振れ検出値の双方に応じて前記光学的な補正を行う第1の制御、前記動き検出値に応じて前記光学的な補正を行う第2の制御、および前記像振れ検出値に応じて前記光学的な補正を行う第3の制御のいずれか一つの制御で動作することを特徴とする電子カメラ。
  4. 被写体像を撮像して画像信号を出力する撮像素子と、
    前記撮像素子上に結像される被写体像の振れによって生じる前記画像信号の変化を検出する像振れ検出手段と、
    カメラの動きを検出し、動き検出信号を出力する動き検出手段と、
    前記動き検出手段による動き検出値および前記像振れ検出手段による像振れ検出値に応じて、前記撮像素子上の被写体像の振れ幅を演算する演算手段と、
    前記演算手段による演算値に応じてシャッタ速度を制御する撮影制御手段とを備えることを特徴とする電子カメラ。
  5. 請求項4に記載の電子カメラにおいて、
    前記撮影制御手段は、前記撮像素子上における露光中の被写体像の振れ幅を所定範囲内にするようにシャッタ速度を制御することを特徴とする電子カメラ。
  6. 請求項5に記載の電子カメラにおいて、
    前記撮影制御手段はさらに、前記撮像素子上における露光中の被写体像の振れ幅を所定範囲内にするように撮像感度を制御することを特徴とする電子カメラ。
  7. 請求項4〜請求項6のいずれか一項に記載の電子カメラにおいて、
    前記演算手段は、前記動き検出値および前記像振れ検出値の双方に応じて前記被写体像の振れ幅を演算する第1の演算、前記動き検出値に応じて前記被写体像の振れ幅を演算する第2の演算、および前記像振れ検出値に応じて前記被写体像の振れ幅を演算する第3の演算のいずれか一つを指示に応じて選択し、
    前記撮影制御手段は、前記選択された演算結果に応じて前記シャッタ速度を制御することを特徴とする電子カメラ。
  8. 請求項1〜請求項7のいずれか一項に記載の電子カメラにおいて、
    前記像振れ検出手段は、時間的に離間した異なるフレーム間の画像信号の変化を検出することを特徴とする電子カメラ。
  9. 請求項8に記載の電子カメラにおいて、
    前記像振れ検出手段は、前記被写体像のうち顔部分についての画像信号の変化を検出することを特徴とする電子カメラ。
  10. 被写体像を撮像して画像信号を出力する撮像素子と、
    前記撮像素子上に結像される被写体像の振れによって生じる前記画像信号の変化を検出する像振れ検出手段と、
    カメラの動きを検出し、動き検出信号を出力する動き検出手段と、
    前記動き検出手段による動き検出値、および前記像振れ検出手段による像振れ検出値のうち、少なくとも前記動き検出値に基づいて前記被写体像の振れを光学的に補正する振れ補正手段と、
    前記動き検出手段による動き検出値、および前記像振れ検出手段による像振れ検出値に基づいてシャッタ速度を制御する撮影制御手段とを備えることを特徴とする電子カメラ。
  11. 請求項10に記載の電子カメラにおいて、
    前記撮影制御手段は、前記振れ補正手段が前記被写体像の振れを補正している状態で前記シャッタ速度を制御することを特徴とする電子カメラ。
  12. 請求項10または11に記載の電子カメラにおいて、
    前記振れ補正手段は、風景撮影時に前記動き検出手段による動き検出値に基づいて前記被写体像の振れを補正することを特徴とする電子カメラ。
  13. 請求項10または11に記載の電子カメラにおいて、
    前記振れ補正手段は、人物撮影時に前記動き検出手段による動き検出値、および前記像振れ検出手段による像振れ検出値に基づいて前記被写体像の振れを補正することを特徴とする電子カメラ。
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