JP2007040190A - 回転位相制御装置 - Google Patents

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淳 渡邊
Isao Hayase
功 早瀬
Seiji Suga
聖治 菅
Keihan Sawada
啓範 沢田
Tomoya Tsukada
智哉 塚田
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Abstract

【課題】 ロック維持のためのバネによる付勢力が小さくでも確実なロックが得られるようにする。
【解決手段】 主軸部21aがベーンロータ28のベーン部28aに回動可能に支持され、偏心部21cがスプロケット1に形成されたガイド溝1a及びスライダ10によりベーン部26aに円周方向の相対運動が規制されたロッククランクピン21と、このロッククランクピン21の内部に、当該ロッククランクピン21の半径方向に可動に収容され、カム軸3の回転軸と平行な軸に対して略直角方向に移動可能にされているピストン部材27とを設け、このピストン部材27とベーン部28aの進角油圧導入孔28bがストレートな円筒面同士で嵌合することにより、スプロケット1とベーンロータ28の相対回転をロックする構造にしてピストン部材27と進角油圧導入孔28bがストレートな円筒面同士で嵌合させる。
【選択図】 図10

Description

本発明は、入力側と出力側の回転位相が変えられるようにした装置に係り、特に、エンジンの可変バルブタイミング制御に好適なベーン式の回転位相制御装置に関する。
現世代の内燃機関の中で、特に小型且つ高性能が要求される自動車用ガソリンエンジンでは、吸気バルブと排気バルブの開閉に使用されるカム軸(カムシャフト)をシリンダの上部に配置した、いわゆるSOHC方式(シングル頭上カム軸方式)やDOHC方式(ダブル頭上カム軸方式)方式が一般的であり、しかも近年は、これらバルブの開閉時期を可変制御する方式も一般化の機運にある。
ところで、このようなOHC方式やDOHC方式のバルブ開閉機構の場合、そのカム軸の駆動には、通常、エンジンのクランク軸に取付けたスプロケットとカム軸に取付けたスプロケットの間にチェーン又はコグドベルト(歯付きベルト)を掛けわたした回転伝達機構が用いられる。
この場合、トルク入力側となるカム軸側のスプロケットと、トルク出力側となるカム軸の間の位相(回転位相)を変えてやれば、バルブタイミングの可変制御が得られることになるが、このとき使用される回転位相制御装置の一種に、油圧を用いたベーン式のアクチュエータがあり、このベーン式アクチュエータを用いた可変バルブタイミング制御装置についても従来から種々の提案がなされている(例えば、特許文献1参照。)。
そこで、この従来技術で採用されているベーン式油圧アクチュエータを用いた回転位相制御装置について説明すると、これは、まず、複数のベーンと呼ばれる部材を放射状に備えたベーンロータの各ベーンを収容し、進角側(進み位相側)に移動させる進角油圧室と遅角側(遅れ位相側)に移動させる遅角油圧室を備えたハウジングを用意する。
そして、このハウジングの中に前記ベーンロータを収容し、ハウジングの進角油圧室と遅角油圧室に夫々油圧が供給されるようにした上で、進角油圧室と遅角油圧室に供給されている油圧を変えてやれば、ベーンロータがハウジングに対して進角方向又は遅角方向に動かされ、ハウジングとベーンロータの間で回転位相に差が与えられるようにしたものである。
そこで、ハウジングをトルク入力側となるカム軸側のスプロケット(タイミングスプロケット)の中に設け、ベーンロータをトルク出力側となるカム軸に取付け、進角油圧室と遅角油圧室に供給されている油圧を変えてやれば、バルブタイミングの可変制御が得られることになる。
ところで、このとき油圧源が必要になるが、自動車用のエンジンでは、この油圧源にエンジン潤滑用のオイルポンプを共用するのが一般的であり、この場合、オイルポンプはエンジンのクランク軸から回転駆動されるので、エンジンが停止されているときには十分な油圧が得られず、特にエンジン始動時にはほとんど油圧が得られない。
一方、このベーン式の場合、油圧が無いと位相を固定した状態が得られない。従って、始動時なと油圧が十分にないときは、カム軸が受ける回転変動トルクにより位相が変えられてしまい、意図しないバルブタイミングになってしまって、エンジンの始動性が低下したり、異音が発生したりするなどの問題が生じてしまう。
そこで、従来技術では、ベーンロータとタイミングスプロケットの間にロック機構を設け、必要に応じてロックしたり、ロックを解除したりできるようにしてある。そして、このためのロック機構として、従来技術の場合、ベーンロータの中に軸方向に孔を形成し、この孔にピストン部材を挿入しておき、ベーンロータがタイミングスプロケットに対して最遅角位置又は最進角位置にあるとき、ピストン部材の端部にあるテーパピン部分がタイミングスプロケットの所定に位置に形成してあるテーパ係止孔に円周方向から当接することにより相対回転が拘束されるようにしている。
このとき、テーパピン部とテーパ係止孔とは互いにテーパ部の全周が当接しているのではなく、カム軸回転軸回りの略円周方向の一方のみで接触するようにし、その接触部のテーパ面からの反力の円周方向成分によりベーンロータがタイミングスプロケットに対して最遅角位置又は最進角位置において互いに押付け合い、この結果、ガタのない状態でロックされるものであり、更に、これによりテーパピン部はテーパ係止孔深さ方向の移動が規制され、円周方向の一箇所のみで互いに当接した状態を維持するようにしてある。
ここで、ピストン部材には、タイミングスプロケットとベーンロータとの相対回転をロックする方向にバネ力が付勢され、バネ力に抗してロックを解除する方向には少なくとも進角方向、遅角方向どちらか一方の油圧が作用する。従って、所定の油圧を確保できないエンジン停止時や始動時には油圧力に抗してバネ力によりピストンをタイミングスプロケット係止穴と円周方向に当接させて相対回転をロックしている。
特開平9−60508号公報
上記従来技術は、トルク伝達に伴う反力について配慮がされておらず、確実なロックの維持に問題があった。
上記従来技術では、ロック時、ピストン部材のテーパピン部とテーパ係止穴とが必ず円周方向に対して傾斜した面で当接するので、カム軸の回転変動トルクなどによる変動荷重が作用すると、その反力の軸方向成分によってテーパピン部が抜けてしまう虞があり、また、それを防止するため、バネによる付勢力を大きくした場合には、通常のバルブタイミング制御運転中、バネの力を受けている摺動部における摩擦抵抗が大きくなっていまうので限度があり、従って、確実なロック維持に問題が生じてしまうのである。
本発明の目的は、ロック維持のためのバネによる付勢力が小さくても確実なロックが得られるようにした回転位相制御装置を提供することにある。
上記目的は、トルク入力軸に保持した第1の回転部材と、トルク出力軸に保持した第2の回転部材を備え、前記第1の回転部材と前記第2回転部材を相対的に回動させることにより、前記トルク入力軸と前記トルク出力軸の回転位相を変化させるようにした回転位相制御装置において、前記第2の回転部材の回転軸から当該第2の回転部材の径方向に変位した位置に、前記回転軸と平行な軸回りに回動可能な状態で当該第2の回転部材に支持された略円柱状の主軸部を有するロッククランク部材と、前記主軸部の一方の端面に形成されている偏心部と、前記第1の回転部材の内壁面に形成され、前記偏心部が入り込むことにより、前記ロッククランク部材の前記軸と平行な軸回りの回動範囲を制限するガイド溝と、前記主軸部の中に、当該主軸部の半径方向に、当該主軸部の円周面から出入り可能に支持されているピストン部材と、前記第2の回転部材が前記主軸部を支持している部分の内面で、前記ピストン部材の頭部が当接する部分に形成した孔とを備え、前記ロッククランク部材が前記ガイド溝により制限されている一方の回動範囲にあるとき、前記ピストン部材が前記主軸部の円周面から突出し、当該ピストン部材の頭部が前記孔に嵌合されることにより、前記第1の回転部材と前記第2の回転部材の相対的なロックが与えられるようにして達成される。
本発明によれば、カム軸の回転変動トルクなどの反力から軸方向成分を抑え、或いは無くすことができるので、ロック用の部材が外れる虞がなくなり、確実にロックを維持できるという効果がある。
また、本発明によれは、ロック用の部材の外れを防止するためのバネ力が低減できるので、回転位相の変更に際して摩擦抵抗が低減できるという効果がある。
以下、本発明による回転位相制御装置について、図示の実施の形態により順次詳細に説明する。
<実施形態1>
まず、図1〜図7を参照して、本発明の実施形態1について説明する。ここで、この実施形態1は、本発明による回転位相制御装置をエンジンの吸入バルブ側のカム軸に適用して可変バルブタイミング制御が得られるようにしたバルブタイミング制御装置の一例を示したものである。
ここで、まず、図1の横断面図と図2の縦断面図において、スプロケット1は、図示してないエンジンのクランク軸から、これも図示してないタイミングチェーンによって回転駆動される。そして、このスプロケット1には、ハウジング2aとフロントカバー2bからなるハウジング2が一体化され、これらはカム軸3に回転可能に支持されている。
ここで、上記したように、このカム軸3がエンジンの吸入バルブを開閉駆動するものであり、このため、カム軸3の一端には、カムボルト4によってベーンロータ5が一体に結合されている。そして、このベーンロータ5は、ハウジング2の内部に回転自在に収容されている。
従って、スプロケット1がトルク入力軸に相当し、ハウジング2がトルク入力軸に保持した第1の回転部材となり、カム軸3がトルク出力軸に相当し、ベーンロータ5がトルク出力軸に保持した第2の回転部材となる。
そこで、このベーンロータ5を油圧給排手段6からの油圧により、例えばエンジンの運転状態に応じてハウジング2に対して相対回転させることにより、バルブタイミングが制御されるが、更に、ここには、ハウジング2とベーンロータ5の相対回転をエンジン始動時などに規制するためのロック機構が備えられており、これは、ロッククランクピン7とピストン部材8、スプリング9、それにスライダ10により構成されている。
このときベーンロータ5は、ハウジング2と同軸に配置され、その外周面には複数枚のベーン部、この実施形態の場合は4枚のベーン部5aが放射状に設けられているが、ここで1枚だけは、他のベーン部より厚く作られているが、これは、後述するように、ここに上記したロック機構が設けられるからである。
そして、これらのベーン部5aは、特に図2から明らかなように、ハウジング2の内周部に隣接して形成してある仕切壁2c間に位置するように配置されていて、これにより各ベーン部5aの側面と、それに対峙するハウジング2の仕切壁2cとの間に、一方では進角油圧室11が、他方では遅角油圧室12が形成されている。
ここで油圧室11、12の中で、そこに油圧を供給したとき、ベーンロータ5をハウジング2に対して進角方向に回動駆動する方が進角油圧室11となり、遅角方向に回動駆動する方が遅角油圧室12となる。そして、各ベーン部5aの外周には、ハウジング2の円周内面に対してバネ付勢されたシール部材13が装着してあり、隣接する進角油圧室11と遅角油圧室12の間のシールを確保している。
一方、油圧給排手段6は、各進角油圧室11に連通して油圧を給排するための第1油通路14と、各遅角油圧室12に連通して油圧を給排するための第2油通路15とを有している。そして、これら第1油通路14と第2油通路15には、オイルポンプ16とドレン油路17とが夫々通路切換用の電磁切換弁18を介して接続されている。
ここで、まず、第1油通路14は、エンジンのシリンダヘッドにあるカム軸用軸受け部19から、カム軸3に環状に形成されている第1油通路溝14aを介して、第1油通路連通路14b及び第1油通路給油路14cに連通している。そして、この第1油通路給油路14cは、ベーンロータ5の軸心部にあるカムボルト4の周囲に環状に形成された第1油通路油室14dを介して、ベーンロータ5のベーン部5aの根本部分に形成された4本の第1油通路給油孔14eに連通し、この第1油通路給油孔14eは各進角油圧室11に連通している。
次に、第2油通路15は、同じくシリンダヘッドのカム軸用軸受け部19からカム軸3に環状に形成された第2油通路溝15aを介して、第2油通路給油路15bと、第2油通路連通路15c及び第2油通路環状溝15dに連通している。そして、この第2油通路環状溝15dは、スプロケット1に4本形成してある第2油通路連通溝15e及び第2油通路給油孔15fを経て、各遅角油圧室12に連通している。
このとき使用されている電磁切換弁18は、図1から明らかなように、4ポート3位置型の切換弁であり、内部の弁体が第1、第2油通路14、15とオイルポンプ16、ドレン油路17との接続を切換制御するように構成され、ECU(エンジンコントロールユニット)20から供給される制御信号により作動される。
このためECU20は、エンジン回転数を検出するクランク角センサや吸入空気量を検出するエアフローメータから信号を取り込んでエンジンの運転状態を検出し、クランク角センサとカム角センサから取り込んだ信号によりスプロケット1とカム軸3の相対回転位置、つまり回転位相を検出するようになっている。
次に、この実施形態の特徴であるロック機構について説明すると、これは、上記したように、ロッククランクピン7とピストン部材8、スプリング9、それにスライダ10を備えた油圧ピストン方式のストッパ機構で構成されている。そして、これらはベーンロータ5のベーン部の中の特に厚いベーン部5aにだけ設けられているもので、このときロッククランクピン7は、本体となっている円柱状の主軸部7aに、ロック油圧溝7bと円柱状の突起からなる偏心部7cと背圧通路溝7dなどを形成したものである。
そして、まず、ロッククランクピン7は、その主軸部7aがベーンロータ5のベーン部5aに形成してある孔の中に回転可能に収容されているが、このとき、そのスプロケット1に接している方の端面にある偏心部7cが、スプロケット1の半径方向に形成された長楕円形のガイド溝1aに、スライダ10を介して入り込むようにしてある。
ここで、この実施形態1においては、偏心部7cの偏心量R1(図5)が、図3及び図4に示す主軸部7aの半径R2に比べて小さくなるように、すなわちR1<R2になるように構成してある。このとき、同じく図5に示すように、ロッククランクピン7の主軸部7aの中心からみた偏心部7cの中心方向Xとガイド溝1aの長手方向Yの角度をαで表わしている。
更に、このロッククランクピン7の主軸部7aには、特に図3から明らかなように、その円柱側面から中心軸方向に向かって円形孔が設けてあり、この円形孔をシリンダに見立てた状態で、この中にピストン部材8が、当該主軸部7aの半径方向に可動状態にして収容されている。そして、このピストン部材8には、それを半径方向の外向きに押し出す方向に付勢するためのスプリング9が内包させてある。
このピストン部材8の頭部は、図3の状態のときベーン部5aに形成されている油圧導入孔5bに面している。そして、この油圧導入孔5bには、ロック油圧溝7bを介して進角油圧室11から油圧が導入されるようになっており、これによりピストン部材8の頭部に油圧が作用するように構成してある。また、油圧導入孔5bのロッククランクピン7側の開口部には、テーパ部5cが形成してある。そして主軸部7aの中には背圧通路溝7dが形成してあり、フロントカバー2bを貫通してドレン油路17に連通している。
そこで、いま、ベーンロータ5が最遅角位置にあり、且つ、進角油圧室11の油圧が低いときには、特に図3に示されているように、スプリング9のバネ力により、ピストン部材8はロッククランクピン7の主軸部7aから半径方向に突出し、その頭部がテーパ部5cに当接し、これによりロッククランクピン7がベーンロータ5に対して回動するのを阻止するように働くことになる。
従って、本発明において、第2の回転部材が前記ロッククランク部材を支持している部分の内面で、前記ピストン部材の頭部が当接する部分に形成した孔とは、ここにいうテーパ部5cと油圧導入孔5bに相当する。
一方、進角油圧室11に高い油圧が導入されたときは、油圧導入孔5bの油圧により、ピストン部材8が主軸部7aの中心方向に押し込まれ、その頭部がテーパ部5cから離れてしまうので、上記したロック状態が解除されることになる。
このときロッククランクピン7の偏心部7cは、スライダ10を介してスプロケット1のガイド溝1aに入り込んでいるので、常時、ハウジング2に対して円周方向に移動するのが規制されているが、位相変換動作時には、ベーン部5aと共にハウジング2の円周方向に移動するのが許され、ロッククランクピン7は位相変換角に連動してベーン部5aに対して主軸部7aまわりに回転する。
そして、カム軸3が最遅角位置にあるときは、ピストン部材8の頭部がテーパ部5cに当接するので、ロッククランクピン7がその主軸部7a回りに回転するのがロックされ、この結果、この動きに連動する位相角の変化もロックされる構造になっている。
<実施形態1の動作説明>
次に、この実施形態1に係る可変バルブタイミング制御装置の動作について説明する。このとき、電磁切換弁18は、上記したように、4ポート3位置型の切換弁であり、ECU20により図示の中立位置と、これから右の遅角制御位置又は左の進角制御位置に制御される。
そして、まず、エンジン始動時とバルブタイミングを遅角方向に制御するときは、弁体を図1に示されている中立位置から右に動かし、オイルポンプ16を第2油通路15に連通させ、第1油通路14はドレン油路17に連通させる。従って、この中立状態から右に動かした位置が遅角制御位置となる。
次に、バルブタイミングを進角方向に制御するときは、中立位置から左に動かし、オイルポンプ16を第1油通路14に連通させ、第2油通路115はドレン油路17に連通させる。従って、この中立状態から左に動かした位置が遅角制御位置となる。
ECUC20は、エンジン始動時、電磁切換弁18を遅角制御位置に制御する。そうすると、ここでオイルポンプ16と第2油通路15が連通され、ドレン油路17と第1油通路14が連通されるので、オイルポンプ16の油圧は、第2油通路15から、第2油通路溝15aと第2油通路給油路15b、第2油通路連通路15c、第2油通路環状溝15d、第2油通路連通溝15e、それに第2油通路給油孔15fを介して遅角油圧室12に供給されることになる。
このとき進角油圧室11はドレン油路17に連通され、油圧供給経路は形成されないので、たとえオイルポンプ16から遅角油圧室12に供給される油圧が低くても進角油圧室11の圧力は遅角油圧室12に比較して必ず低い状態となる。従って、カム軸3は図3に示す最遅角位置に留まり、ここでスプロケット1と一体にロックされた状態を維持するので、エンジンの始動が可能になり、しかも容易に始動させることができる。
ここで、オイルポンプ16による油圧が無い状態、例えばエンジンが停止している状態では、各進角油圧室11の油圧を給排する第1油通路14と各遅角油圧室12への油圧を給排する第2油通路15は共に低圧状態にあるので、それらの差圧によりベーンロータ5をハウジング2に対して相対回転させるトルクが作用していない。
従って、エンジンが停止直前のときや始動直後においては、ベーンロータ5は、平均値が摩擦抵抗のために遅角方向のトルクとなるカム軸3の回転変動トルクによって、最遅角位置に移動しようとする。また、このとき、ピストン部材8は、スプリング9のバネ力によりテーパ部5cと傾斜面で当接し、ロッククランクピン7の回転方向の動きを拘束しよとする。
このようにロッククランクピン7が回転しなければ、偏心部7cはベーン部5aに固定された状態となり、その偏心部7cがスライダ10を介してスプロケット1に形成されたガイド溝1aにより円周方向に移動できないようにされるので、ベーン部5aもスプロケット1に対して円周方向に移動できない。
つまり、始動直後においては、カム軸3は最遅角位置においてスプロケット1と一体にロックされるので、図3と図4に示す状態になっている。ここで、この実施形態1では、ピストン部材8がテーパ部5cと円周方向の一方向で当接しているだけで、反対側では離れた状態になっているが、このときベーン部5aとハウジング2の仕切壁2cが最遅角方向の相対回転規制部で接触しているので、両者は両回転方向にガタのない状態でロックされる。
従って、この実施形態1によれば、エンジン始動時には、バルブタイミングが必ず最遅角にロックされるので、常にエンジンの始動が可能になり、しかも容易に始動させることができる。
エンジン始動後はオイルポンプ16が駆動されるので、十分な油圧が供給できる状態になるが、このときは、遅角油圧室12の圧力が進角油圧室11に比較して更に高くなるので、ベーンロータ5は更に大きな遅角方向のトルクを受け、従って、バルブタイミングは最遅角状態に維持される。
そこで、このようにベーンロータ5が最遅角位置に保持された状態で始動が完了し、エンジンが運転状態になったら、ECU20は、以後、バルブタイミング制御に移行するのであるが、このとき、まずロックを解除し、バルブタイミングを最遅角位置から移動させた後、バルブタイミング制御を実行するようになっている。
このため、まずECU20は、電磁切換弁18を進角制御位置に切換えて、オイルポンプ16と第1油通路14を連通させ、ドレン油路17と第2油通路15とを連通させる。そうすることにより、進角油圧室11の圧力は遅角油圧室12及びドレン圧力に比較して高くなり、この結果、進角油圧室11の圧力がピストン部材8の頭部に作用し、ピストン部材8が、ロッククランクピン7の主軸部7aの中心方向に、スプリング9のバネ力に抗して押し込められ、テーパ部5cの当接面から離れるので、ロッククランクピン7の回転方向のロックが解除される。
同時に、進角油圧室11の圧力が遅角油圧室12の圧力に比べて高くなるので、ベーンロータ5には進角方向のトルクが働き、図6、図7に示すように、スプロケット1と一体になっているハウジング2に対して進角方向に移動する。このとき、ピストン部材8の頭部は主軸部7aの中に押し込められているので、ベーンロータ5のロッククランクピン7が収容されている孔の内周にピストン部材8の頭部が接触することはない。
エンジン始動後は最遅角位置にいて、なおかつロックされている。ポンプ油圧が高くなるとロック解除されて、自在にバルブタイミング制御をすることになる。
バルブタイミングを遅角させる場合、ECU20は電磁切換弁18を遅角制御位置に切換える。そうすると、電磁切換弁18は、一方ではオイルポンプ16を第2油通路15に連通させ、他方ではドレン油路17を第1油通路14に連通させることになる。このとき、上記したように、第1油通路14は各進角油圧室11に連通され、第2油通路15は各遅角油圧室12に連通されている。
そこで、このときは、遅角油圧室12にはオイルポンプ16から圧油が導入され、進角油圧室11はドレン油路17に連通されることになり、この結果、遅角油圧室12の圧力が進角油圧室11に比較して高くなるので、ベーンロータ5は、スプロケット1と一体であるハウジング2に対して遅角方向に移動される。そして、所定のバルブタイミングが得られたとき、ECU20により電磁切換弁18を中立位置に切換えてやれば所定のバルブタイミングに固定させることができる。
なお、このバルブタイミングの遅角制御状態のとき、ピストン部材8の頭部には高圧が作用していないので、ピストン部材8は、スプリング9の力により主軸部7aの中心から外に向かって移動しようとする。しかし、図3の最遅角状態にならない限りピストン部材8はテーパ部5cの方向を向かないので、ロッククランクピン7を収めた円筒部の内周で外に向かった移動が止められ、従って、ロックがかかってしまうことはなく、最遅角位置まで遅角方向に駆動制御することが可能である。
次に、バルブタイミングを進角させる場合、ECU20は電磁切換弁18を進角制御位置に切換える。そうすると、電磁切換弁18は、一方ではオイルポンプ16を第1油通路14に連通させ、他方ではドレン油路17を第2油通路15に連通させることになる。このとき、上記したように、第1油通路14は各進角油圧室11に連通され、第2油通路15は各遅角油圧室12に連通されている。
そこで、このときは、進角油圧室11にはオイルポンプ16から圧油が導入され、遅角油圧室12はドレン油路17に連通されることになり、この結果、進角油圧室11の圧力が遅角油圧室12に比較して高くなるので、ベーンロータ5は、スプロケット1と一体であるハウジング2に対して進角方向に移動され、従って、バルブタイミングが進角されて行くことになる。そして、このときも所定のバルブタイミングが得られたとき、ECU20により電磁切換弁18を中立位置に切換えてやれば所定のバルブタイミングに固定させることができる。
従って、この実施形態1によれば、エンジンの運転状態に応じてバルブタイミングを遅角、進角させることができ、この結果、常に最適なバルブタイミングのもとで的確なエンジンの運転状態を得ることができる。
ところで、この実施形態1の場合、図3〜図5に示すロック状態のとき、カム軸3の回転変動トルクがロック機構の各部に作用し、それらの接触部に荷重を発生させている。そこで、次に、このときの荷重について説明する。
いま、図5に示すように、ガイド溝1aとスライダ10との間に荷重F1が作用したとする。そうすると、その反力によりロッククランクピン7に現れるトルクT1は、摩擦を無視したとすると、次の(1)式で表わせる。
T1=F1×R1×cosα ……(1)

ここで、R1は、図5に示すように、主軸部7aの中心軸と偏心部7cの間の距離であり、αは、このときの方向Xと方向Yの角度である。
これに対抗して、図3においてピストン部材8の頭部と油圧導入孔5bのテーパ部5cとの接触力の円周方向成分の加重F2により現れるロッククランクピン7の回転を止めようとするトルクT2は、次の(2)式で表わせる。
T2=F2×(R2+δR) ……(2)

ここで、R2は、図3に示すように、主軸部7aの中心軸とピストン部材8の頭部の間の距離であり、δRは、ピストン部材8の頭部が油圧導入孔5bのテーパ部5cに接触している点と主軸部7aの外周面の間の距離で定義される微小量のことである。
このとき、これらのトルクT1とトルクT2は、一方が作用で他方が反作用の関係にあり、従って、(1)式の右辺と(2)式の右辺とは等しいので、次の(3)式が成り立つ。
F2=F1×R1/(R2+δR)×cosα ……(3)

この場合、R1<R2で、cosαが1.0以下であることから、δRが大きくマイナスの値になることはなく、このとから次の(4)式が成り立つ。
F1<F2 ……(4)

ここで、上記した従来技術においても、そのロック機構のロックピンには剪断力が作用している。
そこで、この従来技術における剪断力と同じ強さの荷重F1がかかった場合を想定すると、この実施形態1において、従来技術の場合のロックピンに相当する部材であるピストン部材8に作用する剪断力の大きさは荷重F2であり、従って、これは(4)式から明らかなように、従来技術の場合より小さくなることが判る。
従来技術のロックピンや実施形態1のピストン部材8など、斜面に係合してロックをもたらす部材には、その剪断荷重に比例した軸力成分が発生してロックを解除しようとする力が働くが、実施形態1によれは、このように働く力が小さく抑えられるので、ロックの維持が確実に得られ、従って信頼性が向上する。
<実施形態2>
次に、本発明の実施形態2について、図8と図9を参照して説明すると、この実施形態2は、まず実施形態1のロッククランクピン7に代えて両側油圧ロッククランクピン21を用い、次にピストン部材8に代えて両側油圧ピストン部材22を用い、更にベーンロータ5に代えて両側油圧ベーンロータ23を用いたものであり、このときベーンロータ5に代えて両側油圧ベーンロータ23を用いたことから、ベーン部23aがベーンロータ5におけるベーン部5aに相当するものになっているが、その他の点は、実施形態1の場合と同じである。
ここで、まず、両側油圧ロッククランクピン21は、遅角油圧導入孔23d(実施形態1の油圧導入孔5bに相当)を備えた両側油圧ベーンロータ23によって、その主軸部21aが回動可能に支持されており、両側油圧ピストン部材22は、この両側油圧ロッククランクピン21の中に当該両側油圧ピストン部材22の軸方向に可動な状態で収容されている。このとき遅角油圧導入孔23dにはテーパ部23c(実施形態1のテーパ部5cに相当)が設けてある。
そして、この両側油圧ピストン部材22には、その外周部に鍔部を設け、これにより外径が異なる2種の外周面を有するようにしてあり、従って、これを収容する両側油圧ロッククランクピン21の主軸部21aにも、前記2種の外周面に対応させて、内径の異なる2種の内径の円形孔が形成されており、それらが互いに摺動可能な状態で嵌合されているという関係になっている。この結果、両側油圧ピストン部材22は、その頭部には、当該両側油圧ピストン部材22のピストン部分の面積と同じ面積の受圧面を備え、その胴部には鍔部の側面の面積と同じ面積の受圧面を備えていることになる。
そして、両側油圧ピストン部材22の頭部にある円形状受圧面には、進角油圧室11から両側油圧ベーンロータ23の進角油圧導入孔23bと両側油圧ロッククランクピン21の進角油圧溝21bを経由して、進角油圧室11内の油圧が導入され、両側油圧ピストン部材22のドーナツ状受圧面には、遅角油圧室12から両側油圧ベーンロータ23の遅角油圧導入孔23dと両側油圧ロッククランクピン21の遅角油圧溝21d及び遅角油圧孔21eを経由して、遅角油圧室12の油圧が導入されるようになっている。
また、両側油圧ピストン部材22が挿入されている円形孔の反対側にはシールディスク24が挿入され、Oリング25によりシールされた状態で両側油圧ロッククランクピン21の主軸部21aに固定されており、この結果、両側油圧ピストン部材22とシールディスク24との間にも独立した空間が形成され、この空間は両側油圧ピストン部材22の鍔部に形成された背圧室22a、両側油圧ロッククランクピン21の背圧孔21f、背圧溝21g、フロントカバー2bを介してドレン油路17に連通されている。
そして、両側油圧ピストン部材22とシールディスク24の間には、両側油圧ピストン部材22を両側油圧ロッククランクピン21の主軸部21aの外周方向にバネ力で付勢するためのスプリング26が内包されている。
<実施形態2の動作説明>
エンジン停止状態では両側油圧ピストン部材22の円形状受圧面とドーナツ形状受圧面の両方には低圧しか供給されないので、両側油圧ピストン部材22の頭部は、スプリング26のバネ力により、両側油圧ベーンロータ23のテーパ部23cと傾斜面で当接し、両側油圧ロッククランクピン21の回転方向の動きを拘束する。従って、実施形態1と同様に、ベーン部23aとハウジング2の両者を両回転方向にガタのない状態でロックさせることができる。
次に、エンジン始動時、実施形態1と同様に、電磁切換弁18を遅角制御位置にした場合には、オイルポンプ16と遅角油圧室12が連通され、ドレン油路17が進角油圧室11に連通される。このとき、始動時であるためオイルポンプ16の圧力はそれ程高くないが、ドレン油路17の圧力よりは高くなっている。
このとき、遅角油圧室12に導入された油圧が両側油圧ピストン部材22のドーナツ状受圧面に作用し、スプリング26の力に打ち勝って両側油圧ピストン部材22を内部に押し込むので、ロックが解除されるが、このときには遅角油圧室12と進角油圧室11の圧力差により両側油圧ベーンロータ23に遅角方向のトルクが作用するので、ロックが解除されてもバルブタイミングは最遅角位置を維持したままになり、従って、エンジンの始動が可能になる。
そして、エンジン始動後、十分な油圧が供給されるようになったときには、両側油圧ベーンロータ23に作用する遅角方向のトルクも大きくなるので、同様に最遅角状態が維持される。
こうして両側油圧ベーンロータ23が最遅角位置に保持された後、ECU20の指令で電磁切換弁18が進角制御位置に切換えられると、オイルポンプ16と進角油圧室11が連通され、ドレン油路17と遅角油圧室12が連通されるので、今度は進角油圧室11の高圧が両側油圧ピストン部材22の円形状受圧面に作用し、スプリング26の力に打ち勝って両側油圧ピストン部材22を内部に押し込むので、ロックが解除され、この状態が維持される。
また、この状態では、進角油圧室11と遅角油圧室12との圧力差により、両側油圧ベーンロータ23には進角方向のトルクが作用し、ハウジング2に対して進角方向に相対回動するので、バルブタイミングを進角方向に制御することができる。
次に、両側油圧ベーンロータ23を遅角方向に回動させる場合は、ECU20の指令により電磁切換弁18を進角制御位置に切換える。そうすると、今度はオイルポンプ16と遅角油圧室12が連通され、ドレン油路17と進角油圧室11が連通される。
そこで、このときは、高圧の油が両側油圧ピストン部材22のドーナツ状受圧面に作用しスプリング26の力に打ち勝って両側油圧ピストン部材22を内部に押し込むので、やはりロック解除状態を維持する。そして両側油圧ベーンロータ23には、遅角油圧室12と進角油圧室11との圧力差により遅角方向のトルクが作用するので、ハウジング2に対して遅角方向に相対回動するので、今度はバルブタイミングを遅角方向に制御することができる。
ここで、この実施形態2の場合、実施形態1の場合とは異なり、バルブタイミングが遅角方向に制御されている状態でも、両側油圧ピストン部材22は油圧により内部に押し込められているので、その頭部は能動的に円形孔の内周から離され、従って、摩擦抵抗を低減させることができる。
また、この実施形態2においては、進角油圧室11と遅角油圧室12の何れか一方でも油圧が導入されていれば、その油圧が両側油圧ピストン部材22を内部に押し込みロック状態を解除しようとする力を発生させるので、必要なときのロックの解除を積極的に得ることができる。
更に、この実施形態2では、最遅角位置においてベーン部23aと仕切壁2cとが密着してロック状態となっている場合には、遅角油圧室12に高圧が導入されて両側油圧ベーンロータ23に遅角方向のトルクが作用しても、このトルクはベーン部23aと仕切壁2cの密着部でだけ受け止められ、両側油圧ピストン部材22には剪断力として作用することはない。
従って、この実施形態2によれば、両側油圧ピストン部材22には、摩擦抵抗が小さい状態で内部に押し込みむ力が発生するので、ロックの解除をより一層確実にすることができる。
<実施形態3>
次に、本発明の実施形態3について、図10〜図16を参照して説明する。ここで、この実施形態3の場合、全体的な構成は実施形態2とほとんど同じなので、ここでは相違している部分について重点的に説明する。
この実施形態3では、実施形態2における両側油圧ピストン部材22に代えて両側油圧ピストン部材27を用い、ベーンロータ23に代えて両側油圧ベーンロータ28を用いたもので、このとき、このベーンロータ28を用いたことから、ベーン部28aが、実施形態2のベーンロータ23におけるベーン部23aに相当するものになっていて、このベーン部28aではテーパ部の無い進角油圧導入孔28bが形成されているが、その他の点は、実施形態2の場合と同じである。
このとき進角油圧導入孔28bの内径のストレート部と両側油圧ピストン部材27のストレート部の外径とは、極小さな寸法差を保つように加工されており、両者が互いに極力ガタの無い状態で嵌入されるようになっている。なお、この第3の実施形態では、進角油圧導入孔28bが両側油圧ピストン部材27の頭部への油圧導入通路と両側油圧ピストン部材27の嵌合孔の両方の機能を兼ねているが、別の孔をもう1つ設けて機能を分けて分担させても良い。
このように進角油圧導入孔28bと両側油圧ピストン部材27のストレート部が極力ガタの無い状態で嵌入されるようにしてあることから、この実施形態3における両側油圧ロッククランクピン21は、両側油圧ベーンロータ28のベーン部28aに対して軸方向に微小量移動できるように構成してあり、このことは、図11において、両側油圧ロッククランクピン21の上端部と下端部に、隙間S1、S2 が描かれていることにより表現されている。
なお、このような微小移動量は、加工精度とコストの関係から、実施形態1と実施形態2の場合でも存在してしまっているが、しかし、この実施形態3の場合は、後述するように、全体構成上必要不可欠であり、意図的にスプロケット1とフロントカバー2bの間に両側油圧ロッククランクピン21が軸方向隙間を持って組み込まれるようにしてある。
ちなみに、これら隙間S1、S2 の大きさ(寸法)は、両側油圧ロッククランクピン21がスプロケット1又はフロントカバー2bの油圧室側端面に接触するまで軸方向にずれたときでも、両側油圧ピストン部材27の頭部にあるテーパ部の最小径部分が進角油圧導入孔28bの軸方向位置の範囲に収まる量に抑えておく必要があるのは言うまでもない。
具体的には、進角油圧導入孔28bの径と、両側油圧ピストン部材27のテーパ形状部先端の最小径やベーン部28aにおける進角油圧導入孔28bの軸方向位置の加工誤差、両側油圧ロッククランクピン21における両側油圧ピストン部材27の挿入孔の軸方向位置の加工誤差を参考にして決めるべき値である。
更に、この実施形態3では、可変バルブタイミング制御装置がロックされた状態のときベーン部28aがハウジング2の仕切壁2cに接触しないようにしてある点が実施形態2などとは異なっている。そして、このことは図11において、ベーン部28aとハウジング2の仕切壁2cの間に隙間S3 が描かれていることにより表現されている。
ここで、図10と図11は、この実施形態3による可変バルブタイミング制御装置が最遅角位置付近でロックされている状態を示している。このときの両側油圧ピストン部材27の軸方向の移動範囲は、両側油圧ピストン部材27の鍔部分が両側油圧ロッククランクピン21の段差部に当接することで止められている。
このとき、ベーン部28aと仕切壁2cの間に隙間S3 が設けられていることから、両者の回転方向のロックが進角油圧導入孔28bと両側油圧ピストン部材27のストレート部の双方ともストレートな円筒面同士の嵌合によって行なわれている点が、この実施形態3の特徴である。
<実施形態3の動作説明>
この実施形態3の場合、図10と図11から明らかなように、両側油圧ピストン部材27は、その先端部がテーパ形状になっているだけなので、最終的なロック状態では、進角油圧導入孔28bとストレートな円筒面同士で嵌合していることになる。なお、このときのロックも、図12に示すように、両側油圧ロッククランクピン21の偏心部21cが、スライダ10を介してスプロケット1のガイド溝1aに入り込んでいることに由来することは言うまでもない。
このようなロック状態では、ハウジング2と両側油圧ベーンロータ28の間にカム軸3の回転変動トルクが作用したとき、両側油圧ロッククランクピン21がベーン部28aに対して回転しようとする。そして、この場合、両者を貫通している両側油圧ピストン部材27に剪断力が作用する。
しかし、この実施形態3では、その作用面が、上記の通り、両側油圧ピストン部材27と進角油圧導入孔28bのストレートな円筒面同士の嵌合面になっているので、それによる反力には両側油圧ピストン部材27を軸方向に動かそうとする成分が現れることは無く、従って、両側油圧ピストン部材27が進角油圧導入孔28bと抜けてしまって、ロックが勝手に解除されてしまう虞が解消される。
このように両側油圧ピストン部材27がベーン部28aの進角油圧導入孔28bとストレートな円筒面同士で嵌合するためには、両者の軸心がほぼ一致した状態になることが必要であるが、このためには両側油圧油圧ピストン部材27の先端部にあるテーパ形状が、スプリング26のバネ力が働いたとき機能し、芯合わせが得られることになる。
こうして両側油圧ベーンロータ28が最遅角位置に保持された後、ECU20の指令で電磁切換弁18が進角制御位置に切換えられると、オイルポンプ16と進角油圧室11が連通され、ドレン油路17と遅角油圧室12が連通されるので、今度は進角油圧室11の高圧が両側油圧ピストン部材27の円形状受圧面に作用し、スプリング26の力に打ち勝って両側油圧ピストン部材27を内部に押し込むので、ロックが解除され、この状態が維持される。
また、この状態では、進角油圧室11と遅角油圧室12との圧力差により、両側油圧ベーンロータ23には進角方向のトルクが作用し、ハウジング2に対して進角方向に相対回動するので、図13と図14に示すように、バルブタイミングを進角方向に制御することができる。
次に、両側油圧ベーンロータ28を遅角方向に回動させる場合は、ECU20の指令により電磁切換弁18を進角制御位置に切換える。そうすると、今度はオイルポンプ16と遅角油圧室12が連通され、ドレン油路17と進角油圧室11が連通される。
そこで、このときは、高圧の油が両側油圧ピストン部材27のドーナツ状受圧面に作用しスプリング26の力に打ち勝って両側油圧ピストン部材27を内部に押し込むので、やはりロック解除状態を維持する。そして両側油圧ベーンロータ28には、遅角油圧室12と進角油圧室11との圧力差により遅角方向のトルクが作用するので、ハウジング2に対して遅角方向に相対回動するので、今度はバルブタイミングを遅角方向に制御することができる。
ここで、この実施形態3の場合も、実施形態2のときと同じく、バルブタイミングが遅角方向に制御されている状態でも、両側油圧ピストン部材27は油圧により内部に押し込められているので、その頭部は能動的に円形孔の内周から離され、従って、摩擦抵抗を低減させることができる。
また、この実施形態3の場合も、進角油圧室11と遅角油圧室12の何れか一方でも油圧が導入されていれば、その油圧が両側油圧ピストン部材27を内部に押し込みロック状態を解除しようとする力を発生させるので、必要なときのロックの解除を積極的に得ることができる。
更に、この実施形態3でも、最遅角位置においてベーン部28aと仕切壁2cとが密着してロック状態となっている場合には、遅角油圧室12に高圧が導入されて両側油圧ベーンロータ23に遅角方向のトルクが作用しても、このトルクはベーン部28aと仕切壁2cの密着部でだけ受け止められ、両側油圧ピストン部材27には剪断力として作用することはない。
従って、この実施形態3によっても、両側油圧ピストン部材27には、摩擦抵抗が小さい状態で内部に押し込みむ力が発生するので、ロックの解除をより一層確実にすることができる。
ところで、既に説明したように、両側油圧ピストン部材27がベーン部28aの進角油圧導入孔28bとストレートな円筒面同士で嵌合するため、既に説明したように、両側油圧油圧ピストン部材27の先端部にあるテーパ形状が機能するようになっているが、このためには、これも既に説明したように、両者の軸心がほぼ一致した状態になることが必要であり、以下、この点について説明する。
カム軸3には、正負の両領域にわたり変化する回転変動トルクが作用しているが、その平均値はバルブタイミングを遅角方向に動かす方向になる。従って、外部からバルブタイミング制御が行なわれなくなるエンジン停止時や始動時には、この平均トルクにより図15と図16に示すように最遅角位置状態になる。
つまり、エンジン停止時や始動時には、図15と図16に示すように、ベーン部28aと仕切壁2cとが一端で接触した状態になるということである。なお、これら図15と図16は、ベーン部28aとハウジング2とが位相角制御範囲の端部(この第3の実施形態では最遅角位置)にあってベーン部28aと仕切壁2cが接触している状態を示しているが、このとき排気弁側のカム軸においては、戻しバネを組込むことにより、エンジン停止時や始動時、反対に最進角位置状態にすることも可能である。
このとき、進角油圧導入孔28bの中心軸と両側油圧ピストン部材27の中心軸が必ず一致するとは限らず、厳密には、図16に示すように、一致していない場合が多い。しかし、このときでも両側油圧油圧ピスト27の先端部にテーパがあるので、その小径部の一部が進角油圧導入孔28bの中にスプリング26の力により入り込み、テーパ形状部分で進角油圧導入孔28bの開口部の角部に接触している。
そこで、この接触部の反力により円周方向の大きな力が作用するので、両側油圧ロッククランクピン21には両側油圧ピストン部材27を介して、円弧状の矢印で示すように、回転トルクが作用し、両側油圧油圧ピストン部材27の中心軸と進角油圧導入孔28bの中心軸とが一致する方向に両側油圧ロッククランクピン21が回転する。
同じく、図15においても、進角油圧導入孔28bの軸方向位置と両側油圧ピストン部材27の軸方向位置は厳密には一致していないが、両側油圧油圧ピストン部材27の先端部(小径部)の一部が進角油圧導入孔28bの中にスプリング26の力により挿入され、テーパ形状部分での進角油圧導入孔28bの開口部の角部に接触している。
その接触部の反力によって軸方向の大きな力が作用するので、両側油圧ロッククランクピン21には両側油圧ピストン部材27を介して、矢印で示すように、軸方向の力が作用し、両側油圧油圧ピストン部材27の軸方向位置と進角油圧導入孔28bの軸方向位置とが一致する方向に両側油圧ロッククランクピン21が移動する。
従って、この実施形態3の場合、これら両方向への調心作用か得られることになり、この結果、両側油圧ピストン部材27と進角油圧導入孔28bが微小な隙間のもとで、ストレートな円筒面同士により嵌合することができるのである。
すなわち、この第3の実施形態は、ストレートな円筒面同士の嵌合のみでハウジング2と両側油圧ベーンロータ28との相対回転をロックする構成であるが、その嵌合部の隙間は上記の調心作用があるために微小な値にしても嵌合可能であり、このように隙間が微小であるため、カム軸3の回転変動トルクによる剪断荷重が左右両振りで作用しても、ガタに起因する衝撃荷重の発生が無視でき、両側油圧ピストン部材27と他の部材との嵌合部だけで両方向のロックが可能になる。
このため、図10と図11で説明したように、バルブタイミング制御装置がロックされている状態のとき、ベーン部28aと仕切壁2cには、いずれの方向にも隙間が設定されていても良い。むしろ、両側油圧ピストン部材27と他の部材とが微小な隙間のストレート部で確実に嵌合するためには、そのときのベーン部28aと仕切壁2cとがいずれの方向にも離しておく必要があるといえる。
従って、この実施形態3によれば、エンジン停止時や始動時にバルブタイミングの位相ロックが確実になされ、位相制御を開始するまで勝手に解除されにくいバルブタイミング制御装置を構成できる。
なお、以上の実施形態は、何れも本発明による回転位相制御装置をエンジンのバルブタイミング制御装置に適用した場合について説明したが、本発明の回転位相制御装置は、上記したバルブタイミング制御装置に限らずに適用可能なことはいうまでもない。
本発明による回転位相制御装置の実施形態1を示す一部断面による構成図である。 本発明の実施形態1のA−A線による断面図である。 本発明の実施形態1のD−D線による断面図である。 本発明の実施形態1のC−C線による断面図である。 本発明の実施形態1のE−E線による断面図である。 本発明の実施形態1のG−G線による断面図である。 本発明の実施形態1のF−F線による断面図である。 本発明の実施形態2のI−I線による断面図である。 本発明の実施形態2のH−H線による断面図である。 本発明の実施形態3のK−K線による断面図である。 本発明の実施形態3のJ−J線による断面図である。 本発明の実施形態3のL−L線による断面図である。 本発明の実施形態3のN−N線による断面図である。 本発明の実施形態3のM−M線による断面図である。 本発明の実施形態3のP−P線による断面図である。 本発明の実施形態3のO−O線による断面図である。
符号の説明
1:スプロケット
1a:ガイド溝
2:ハウジング
2b:フロントカバー
2c:仕切壁
3:カム軸
4:カムボルト
5:ベーンロータ
5a:ベーン部
5c:テーパ部
5b:油圧導入孔
5c:テーパ部
6:油圧給排手段
7:ロッククランクピン
7a:主軸部
7b:ロック油圧溝
7c:偏心部
7d:背圧通路溝
8:ピストン部材
9:スプリング
10:スライダ
11:進角油圧室
12:遅角油圧室
13:シール部材
14:第1油通路
14a:第1油通路溝
14b:第1油通路連通路
14c:第1油通路給油路
14d:第1油通路油室
14e:第1油通路給油孔
15:第2油通路
15a:第2油通路溝
15b:第2油通路給油路
15c:第2油通路連通路
15d:第2油通路環状溝
15e:第2油通路連通溝
15f:第2油通路給油孔
16:オイルポンプ
17:ドレン油路
18:電磁切換弁
19:カム軸用軸受け部
20:ECU(エンジンコントロールユニット)
21:両側油圧ロッククランクピン
21a:主軸部
21b:進角油圧溝
21c:偏心部
21d:遅角油圧溝
21e:遅角油圧孔
21f:背圧孔
21g:背圧溝
22:両側油圧ピストン
22a:背圧室
23:両側油圧ベーンロータ
23a:ベーン部
23b:進角油圧導入孔
23c:テーパ部
23d:遅角油圧導入孔
24:シールディスク
25:Oリング
26:スプリング
27:両側油圧ピストン部材
28:両側油圧ベーンロータ
28a:ベーン部
28b:進角油圧導入孔
28d:遅角油圧導入孔

Claims (9)

  1. トルク入力軸とトルク出力軸の何れか一方に保持した第1の回転部材と、前記第1の回転部材がトルク入力軸に保持されたときはトルク出力軸に保持され、前記第1の回転部材がトルク出力軸に保持されたときはトルク入力軸に保持した第2の回転部材を備え、前記第1の回転部材と前記第2回転部材を相対的に回動させることにより、前記トルク入力軸と前記トルク出力軸の回転位相を変化させるようにした回転位相制御装置において、
    前記第2の回転部材の回転軸から当該第2の回転部材の径方向に変位した位置に、前記回転軸と平行な軸回りに回動可能な状態で当該第2の回転部材に支持された略円柱状の主軸部を有するロッククランク部材と、
    前記主軸部の一方の端面に形成されている偏心部と、
    前記第1の回転部材に形成され、前記偏心部が入り込むことにより、該偏心部と主軸部を支持してない他の回転部材との円周方向への相対移動を制限するガイド溝と、
    前記主軸部の中に、当該主軸部の半径方向に、当該主軸部の円周面から出入り可能に支持されているピストン部材と、
    前記第2の回転部材が前記主軸部を支持している部分の内面で、前記ピストン部材の頭部が当接する部分に形成した孔とを備え、
    前記ロッククランク部材が前記ガイド溝により制限されている一方の回動範囲にあるとき、前記ピストン部材が前記主軸部の円周面から突出し、当該ピストン部材の頭部が前記孔に嵌合されることにより、前記第1の回転部材と前記第2の回転部材の相対的なロックが与えられるように構成したことを特徴とする回転位相制御装置。
  2. 請求項1に記載の回転位相制御装置において、
    前記第1の回転部材がベーン式油圧アクチュエータのハウジングで、前記第2の回転部材が前記アクチュエータのベーンロータであることを特徴とする回転位相制御装置。
  3. 請求項1に記載の回転位相制御装置において、
    前記主軸部の半径が、前記偏心部の偏心量より大きいことを特徴とする回転位相制御装置。
  4. 請求項1に記載の回転位相制御装置において、
    前記偏心部がスライダ部材を備え、当該スライダ部材を介して前記ガイド溝に入り込んでいることを特徴とする回転位相制御装置。
  5. 請求項3に記載の回転位相制御装置において、
    前記孔の前記ピストン部の頭部が嵌合する部分にテーパ部が形成されていることを特徴とする回転位相制御装置。
  6. 請求項2に記載の回転位相制御装置において、
    前記ハウジングがエンジンのタイミングスプロケットに連結され、前記ベーンロータがエンジンのカム軸に連結されていることを特徴とする回転位相制御装置。
  7. 請求項1に記載の回転位相制御装置において、
    前記ロッククランク部材はその主軸部における回転を支持する一方の回転部材に対して、軸方向に少なくとも微小量移動が可能であり、前記ピストン部材と一方の回転部材との嵌合部および前記ピストン部材と前記ロッククランク部材主軸部との嵌合部のいずれかにおいても前記ピストン部材と他方の部材とがテーパのない円筒面で当接することを特徴とする回転位相制御装置。
  8. 請求項1に記載の回転位相制御装置において、
    前記ピストン部材には、当該ピストン部材が前記ロッククランク部材の主軸部と平行な軸に対して略直角方向に移動して前記一方の回転部材あるいは前記ロッククランク部材主軸部と嵌合する際の案内となるテーパ部分が形成されていることを特徴とする回転位相制御装置。
  9. 請求項6に記載の回転位相制御装置において、
    前記第1の回転部材と前記第2の回転部材との相対回転の可能範囲を物理的に制御してエンジンのバルブタイミングの制御範囲を規定する両方向ストッパ部となる前記ピストン部材は、当該ピストン部材が前記ロッククランク部材主軸部とこれを回転支持する一方の回転部材の両方に嵌合され前記第1の回転部材と前記第2の回転部材との相対回転がロックされている状態において、何れも非接触状態でありストッパとして機能してない状態であることを特徴とする回転位相制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN107524487A (zh) * 2016-06-20 2017-12-29 马勒国际有限公司 用于内燃机的气门机构

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