JP2007039278A - 合わせガラス用中間膜及び合わせガラス - Google Patents

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Abstract

【課題】作業の手間があまりかからずに一部領域の所定波長の光線に対する透過率損失を少なくした合わせガラス及びその合わせガラス用中間膜を提供する。
【解決手段】合わせガラスを構成した際に、所定波長の光線に対し透過率損失を与える領域を有する第1中間膜と、合わせガラスを構成した際に前記透過率損失を与える領域に比べ所定波長の光線に対する透過率損失が少なく、かつ膜表面の面積が前記第1中間膜の4分の1以下である第2中間膜を備え、該第2中間膜は、前記透過率損失を与える領域の表面の一部に重畳し、前記第2中間膜を重畳した重畳領域の中間膜の厚さは、前記第2中間膜を重畳していない非重畳領域の中間膜の厚さより厚い合わせガラス用中間膜。
【選択図】図1

Description

本発明は、合わせガラス用中間膜及び合わせガラスに関し、特に車両用途の合わせガラス用中間膜及び合わせガラスに関する。
車両用合わせガラス、特にウインドシールドには、防眩性、遮熱性などの向上を目的として、グリーン、ブルー等に着色した帯状のシェード領域(シェードバンド)が形成されることがある。シェードバンドは、ガラス板を接合する中間膜を帯状に着色することにより形成されることが多い。ウインドシールドには、可視光線透過率を所定値以上(例えば70%以上)とするべき法定の領域(視野領域)がある。このため、ウインドシールドのシェードバンドは、視野領域の外、通常はウインドシールドの上部に配設される。
また、近年、窓ガラスの遮熱性を高めるために、合わせガラス用中間膜に赤外線吸収機能を付与することも提案されている。この機能は、例えば、ITO(錫ドープ酸化インジウム)等の導電性微粒子をポリビニルブチラール(PVB)等の熱可塑性樹脂からなる中間膜内に分散させることにより付与される。(例えば、特許文献1参照)
近年になって、車両内部に、ITS(Intelligent Transport System)通信などのために、各種機器を設置する必要性が高まってきた。これら機器には、例えばCCDカメラ等のように、可視域から赤外域にかけての波長を有する光線を、ガラス窓、特にウインドシールドを介して受け取るように配置される受光機器が含まれる。これらの機器をウインドシールドの車内側に接して取り付ける場合、安全性の確保および機器の十分な機能発揮のためには、受光機器をウインドシールドの上部領域に取り付けることが望まれる。
しかし、上述のように、この領域には、シェードバンドが形成されることがある。可視域から赤外域にかけての光線透過率を大幅に低下させるシェードバンドを通して受光すると、受光機器の感度が低下する。
従来はこのような問題を解決するために、複数層からなる中間膜を用い、その複数層からなる中間膜のうち、透過率を減衰させる効果を有する層を除去することにより透過率を減衰させる効果を減少させる方法(例えば、特許文献2参照)または、透過率損失の高いシェードバンドの一部を取り除き、透過率損失の少ない中間膜に置き換える方法(例えば、特許文献3参照)が提案されている。
特開平8−259279号公報 特公昭48−81736号公報 国際公開第03/059837号パンフレット
しかしながら、特許文献2に開示されている方法では、例えばシェードバンドの一部領域の可視光線透過率をシェードバンド部より高くしようとすると、透過率を高くしようとした部分の中間膜が凹形状となっているため、2枚のガラスを中間膜にて貼り合わせる工程において、脱気が不十分となり、合わせガラスの内面に泡が残りやすいという問題があった。上記問題を解決するため、前述した凹部に透過率の高い材料を挿入し、平らにする方法が考えられるが、この場合、作業に手間がかかるという問題点がある。また、特許文献3に開示されている方法では透過率を高くしようとする部分の中間膜を透過率の高い中間膜と置換する必要があり、作業に手間がかかるという問題点がある。
そこで、本発明では、作業の手間があまりかからずに一部領域の所定波長の光線に対する透過率損失を少なくした合わせガラスを得ること及びその合わせガラス用中間膜を得ることを課題としている。
上述の課題を解決するために本発明は、請求項1に記載の合わせガラス用中間膜として、合わせガラスを構成した際に、所定波長の光線に対し透過率損失を与える領域を有する第1中間膜と、
合わせガラスを構成した際に前記透過率損失を与える領域に比べ所定波長の光線に対する透過率損失が少なく、かつ膜表面の面積が前記第1中間膜の4分の1以下である第2中間膜を備え、
該第2中間膜は、前記透過率損失を与える領域の表面の一部に重畳し、前記第2中間膜を重畳した重畳領域の中間膜の厚さは、前記第2中間膜を重畳していない非重畳領域の中間膜の厚さより厚いことを特徴とする。
請求項2に記載の合わせガラス用中間膜として、合わせガラスを構成した際に、所定波長の光線に対し透過率損失を与える領域を有する第1中間膜と、
合わせガラスを構成した際に前記透過率損失を与える領域に比べ所定波長の光線に対する透過率損失が少なくかつ膜表面の面積が前記第1中間膜の4分の1以下である第2中間膜を備え、
該第2中間膜は、前記透過率損失を与える領域の表面の一部および前記透過率損失領域以外の領域の一部に重畳し、前記第2中間膜を重畳した重畳領域の中間膜の厚さは、前記第2中間膜を重畳していない非重畳領域の中間膜の厚さより厚いことを特徴とする。
また請求項5に記載の合わせガラスとして、複数枚のガラス板を請求項1乃至4のいずれか1項に記載の合わせガラス用中間膜を介して互いに接着したことを特徴とする。
請求項6に記載の合わせガラスとして、前記透過率損失領域であって、かつ前記重畳領域である領域における前記合わせガラスの所定波長における透過率は、前記透過率損失領域であって、かつ前記非重畳領域である領域における前記合わせガラスの所定波長における透過率よりも高いことを特徴とする。
請求項7に記載の合わせガラスとして、複数枚のガラス板を中間膜を介して互いに接着した合わせガラスであって、該合わせガラスは、所定波長の光線に対し透過率損失を有する第1領域と、前記透過率損失領域により囲まれた、または前記透過率損失領域の端部が部分的に後退して形成された、前記所定波長の光線に対し前記第1領域よりも透過率損失が少ない第2領域を備え、前記第1領域と前記第2領域との境界は、前記第1領域よりも前記所定波長の光線に対する透過率損失が大きいことを特徴とする。
本発明の合わせガラス用中間膜を用いて合わせガラスとすることにより、一部領域の所定波長の光線に対する透過率損失を少なくした、すなわち透過率を高くした合わせガラスとすることができる。また、本発明の合わせガラス用中間膜は作業の手間があまりかからずに得ることができる。
以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態を説明する。
図1は本発明の中間膜を表す図であり、図2は本発明の中間膜の図1におけるA−A断面図である。本発明の合わせガラス用中間膜1は、第1中間膜2と第2中間膜3を備える、第1中間膜2は、所定波長の光線に対し透過率損失を与える領域(透過率損失領域)2−1と、透過率損失領域2−1とは異なる透過率特性を有する、透過率損失領域以外の領域2−2を備える。領域2−2は、合わせガラスとした場合の可視光線透過率が70%以上となる透過率特性を有している。第2中間膜3は、所定波長の光線に対する透過率損失が透過率損失領域2−1に比べ少ない特性を有する。また、第2中間膜3の大きさ(膜表面の面積)は第1中間膜の4分の1以下の大きさである。
ここで、中間膜の所定波長の光線に対する透過率損失の測定は、中間膜を2枚のガラス板の間に挟み、2枚のガラス板及び中間膜を接着した合わせガラスの状態で行う。これは、合わせガラス用の中間膜の表面には通常エンボス(凹凸)加工がなされているため、光の散乱が発生し、透過率損失の測定には不向きなためである。
図1に示すとおり、第2中間膜3は第1中間膜2の透過率損失領域2−1の一部に重ねられている(重畳している)。図2に示すように、第2中間膜3が重畳した領域(重畳領域)の中間膜の厚さは、第1中間膜の厚さと第2中間膜の厚さのたし合わせとなり、第2中間膜が重畳していない領域(非重畳領域)の中間膜の厚さより厚くなっている。
第1中間膜の厚さとしては、0.3mm以上1.5mm以下が好ましい。中間膜の厚さが0.3mm未満であると、自動車事故において搭乗者の頭が本発明の合わせガラス用中間膜を用いた合わせガラスに衝突した際に、中間膜が裂け、怪我をする可能性が高くるため好ましくない。1.5mmより厚いと、合わせガラス用中間膜の重量が重くなり材料コストも高くなるため好ましくない。従って、第1中間膜の厚さとしては、0.5mm以上1.0mm未満が望ましい。この厚さは、非重畳領域の中間膜の厚さをあらわす。
重畳領域の中間膜の厚さは、非重畳領域の中間膜の厚さの1.2倍以上3倍以下が好ましい。1.2倍未満であると、本発明の中間膜を用いて合わせガラスとした際に、透過率損失を少なくする効果が少ないため好ましくない、また3倍より大きいと合わせガラスとした際に泡残りなどの欠点が発生しやすくなるため好ましくない。従って、非重畳領域の中間膜の厚さの1.5倍以上2倍以下が望ましい。
第1中間膜及び第2中間膜の材料としては、例えば、熱可塑性樹脂を用いることができる。特にポリビニルブチラールを用いると、合わせガラスとした際のガラスとの接着度が良好であり好ましい。
本発明の最良の形態において、透過率損失領域2−1は紫外線、可視光線、赤外線に対して透過率損失を与えるがこれに限るものではなく紫外線、可視光線、赤外線の波長域より選択させる少なくとも一つの波長域であってもよい。
第1中間膜の透過率損失領域2−1に紫外線に対する透過率損失を与える場合、中間膜中に紫外線吸収剤を0.01〜5.0質量%含有させることにより得られる。紫外線吸収剤としては、例えばベンゾフェノン系、ベンゾトリアゾール系、マロン酸エステル系、シュウ酸アニリド系、シュウ酸アミド系の紫外線吸収剤が挙げられる。
第1中間膜の透過率損失領域2−1に可視光線に対する透過率損失を与える場合、中間膜中に顔料を0.4〜10質量%含有させることにより得られる。顔料としては、例えばアゾ系、フタロシアニン系、キナクリドン系、ペリレン系、ペリノン系、ジオキサジン系、アンスラキノ系、イソインドリノ系等の有機顔料や、酸化物、水酸化物、硫化物、クロム酸、硫酸塩、炭酸塩、珪酸塩、燐酸塩、砒酸塩、フェロシアン化物、炭素、金属粉等の無機顔料を挙げることができる。
第1中間膜の透過率損失領域2−1に赤外線に対する透過率損失を与える場合、中間膜中に赤外線吸収剤を0.01〜2質量%含有させることにより得られる。赤外線吸収剤としては、例えばITO(インジウムドープ酸化錫)、ATO(アンチモンドープ酸化錫)等の微粒子系赤外線吸収剤が挙げられる。
第1中間膜の面形状は、本発明の中間膜により貼り合わせるガラス板と略同じ大きさ形状であればよい。第1中間膜の大きさをガラス板と略同じ大きさ形状とすることにより、合わせガラスとした際に、中間膜の大きさが十分ではなくガラス板の端部が中間膜により貼り合わされていないという不具合が発生しないので好ましい。本発明の合わせガラス用中間膜を自動車用のウインドシールドに用いる場合、第1中間膜の主表面の面積は1m2以上となる場合が多い。第2中間膜の大きさは、膜の主表面の面積であらわして、0.03m2以下であることが好ましい。第2中間膜の大きさが0.03m2より大きいと、本発明の中間膜を用いて合わせガラスを製造した際の、後述する中間膜の押しだしによる効果が小さくなり、透過率損失を少なくする効果が小さくなるからである。従って第2中間膜の大きさは、膜の主表面の面積であらわして0.01m2以下が望ましい。
第2中間膜3は、所定波長、すなわち紫外線、可視光線、赤外線の波長領域より選択される少なくとも一つの波長域の光線に対する透過率損失が透過率損失領域2−1に比べ少ない。第2中間膜3の透過率特性は、第2中間膜3を第1中間膜に重畳する重畳領域の透過率損失を少なくする目的に応じて適宜選択される。例えば、車内側で合わせガラスの重畳領域にCCDカメラを設置する場合、可視域から赤外域にかけての透過率損失を少なくする必要がある。従って、第2中間膜3は、可視域から赤外域にかけての波長領域において、透過率損失領域2−1より透過率損失が少ない中間膜を選択する。また、重畳領域に赤外線センサーを設置する場合、赤外線の透過率損失を少なくする必要がある。従って、第2中間膜3は、赤外線波長領域において、透過率損失領域2−1より透過率損失が少ない中間膜を選択する。また、重畳領域にVICS、ETC、TV、ラジオなどのアンテナを設置する場合、設置するアンテナにおいて使用する波長の透過率損失を少なくする必要がある。この場合、第2中間膜3は、前述した使用する波長において、透過率損失領域2−1より透過率損失が少ない中間膜を選択する。これらの中間膜としては、前述した紫外線吸収剤、顔料、又は赤外線吸収剤を含有しない中間膜とすれば良い。
次に、本発明の合わせガラスについて説明する。本発明の合わせガラスは、複数枚、例えば2枚のガラス板を本発明の合わせガラス用中間膜を介して互いに接着した合わせガラスである。
本発明の合わせガラスは、中間膜を従来の中間膜から前述した本発明の中間膜へ変更し、既知の合わせガラスを製造する方法を用いることにより得られる。以下に合わせガラスを製造する方法の一例を示す。
2枚のガラスを中間膜を介在させ重ね合わせ、重ね合わせた2枚のガラスおよび中間膜を真空袋に入れ、袋内を約20torrの真空度で約20分間脱気した後、脱気状態のまま80〜110℃の温度にて約30分間加熱を行うことにより仮接着を行う。その後袋から取り出した仮接着体をオートクレーブに入れ、圧力10〜14kg/cm2、温度110〜140℃で約30分間の加圧・加熱処理を行うことにより完全な合わせガラスとする。
図3は本発明の合わせガラスを表す図である。
本発明の合わせガラス11は、貼り合わせに用いた中間膜の透過率損失領域であって、かつ重畳領域である領域(第2領域)12の所定波長における透過率が、透過率損失領域であって、かつ非重畳領域である領域(第1領域)13の所定波長における透過率よりも高い特徴を有する。従って、車内側で、透過率損失領域上にCCDカメラ、赤外線センサー又はVICS、ETC、TV、ラジオなどのアンテナを設置することができる。
本発明の合わせガラスにおいて第2領域12の所定波長における透過率は、第1領域13の所定波長における透過率よりも高い。これは、本発明の中間膜の重畳領域の中間膜が、非重畳領域の中間膜より厚さが厚いため、合わせガラスを製造する過程において、重畳領域の第1中間膜の一部が、非重畳領域に押し出され、そのため透過率損失を与える効果が小さくなる(透過率が高くなる)ためと考えられる。非重畳領域において、重畳領域との境界部周辺14では、逆に透過率損失が大きくなる。これは、重畳領域の第1中間膜の一部が、非重畳領域に押し出され、透過率損失を与える材料が重畳領域との境界部周辺に集中したためと考えられる。
また、本発明の合わせガラスを製造する過程において、ガラスと中間膜を接着する際の条件によっては重畳領域の合わせガラスの厚さが非重畳領域の合わせガラスの厚さよりも厚くなることがある。これは重畳領域の中間膜が非重畳領域に押し出されるが、重畳領域の厚さが非重畳領域よりも厚い状態で押し出しが止まってしまうからである。重畳領域中央付近の合わせガラスの厚さと非重畳領域の合わせガラスの厚さの差は0.8mm以下が好ましい。0.8mmより大きいとガラスにかかる負荷が大きくなり割れやすくなるためである。
前述したように本発明の合わせガラスでは、非重畳領域において、重畳領域との境界部周辺では、逆に透過率損失が大きくなる。CCDカメラ、赤外線センサー等の各種装置を合わせガラスの車内側の重畳領域に設置する場合、重畳領域との境界部周辺の非重畳領域の透過率損失が大きいと、各種装置を車外側より見えにくくすることができるため好ましい。
第2領域12と第1領域13の所定波長における透過率差ΔTは、第2領域12の所定波長における透過率をT12%とし、第1領域13の所定波長における透過率をT13%とした場合、(数1)にて表される。ΔTは10%以上であることが好ましい。ΔTは10%以上であると第1領域13に、CCDカメラ、赤外線センサー又はVICS、ETC、TV、ラジオなどのアンテナを設置した場合に比べ改善効果が大きいためである。
(数1)
ΔT(%)=T12(%)−T13(%)
また、ΔT(%)を、第1領域13の所定波長における透過率損失(100−T13(%))で除した値tは0.1以上であると好ましい。tが0.1以上であると第1領域13に、CCDカメラ、赤外線センサー又はVICS、ETC、TV、ラジオなどのアンテナを設置した場合に比べ改善効果が大きいためである。
本発明の合わせガラス用中間膜の形態として、第1中間膜は透過率損失領域と透過率損失領域とは異なる透過率特性を有する膜として説明したが、これに限るものではなく、例えば、透過率損失領域とは異なる透過率特性を有する領域を持たない、すなわち全面が透過率損失領域である膜であってもよい。
また、本発明の合わせガラス用中間膜の形態として、第2中間膜は第1中間膜の透過率損失領域の一部に重ねるとしたが、車両のデザインに応じて、例えば図4に示すように、透過率損失領域の一部と透過率損失領域とは異なる透過率特性を有する領域の一部の両方に重ねても良い。前述した構成の中間膜を用いることにより、透過率損失の少ない領域を透過率損失領域と透過率損失領域とは異なる透過率特性を有する領域との境界の一部に形成することができる。
また、本発明の合わせガラス用中間膜の形態として、1つの第2中間膜を第1中間膜に重ねたが、複数個の第2中間膜を重ねても良い。その場合、第1中間膜の同一表面上に複数個の中間膜を重ねても良いし、一部の第2中間膜を第1中間膜の反対面に重ね、両面に配置してもよい。例えば、2つの第2中間膜を第1中間膜を介して対向する位置に配置すると、合わせガラスとした際の押しだしによる効果が増し透過率損失を少なくする効果が増すため好ましい。また、第1中間膜において、透過率損失を与える材料が、第1中間膜の片側の表面に偏って含有する場合、第1中間膜の透過率損失を与える材料が偏って含有する表面側に第2中間膜を重ねると、透過率損失を少なくする効果が増すため好ましい。
厚さ0.76mmで寸法が150mm×150mmの矩形形状の着色された第1中間膜の片側の膜中央部に、厚さ0.38mmで寸法が50mm×50mmの矩形形状の着色されていない第2中間膜を重ね(重畳し)、合わせガラス用中間膜とした。この合わせガラス用中間膜を介して、厚さ2.1mm、寸法が150mm×150mmの矩形形状の2枚のグリーンガラスを貼り合わせることにより合わせガラスとした。中間膜を介して2枚のガラスを貼り合わせる方法としては、前述した既知の方法を用いた。また、本実施例において用いた第1中間膜を2枚の板厚2.5mmの透明なガラス板により貼り合わせた際の可視光線透過率は約32%であり、本実施例において用いた第2中間膜を2枚の板厚2.5mmの透明なガラス板により貼り合わせた際の可視光線透過率は約90%であった。
実施例1と同様の第1中間膜の片側の膜中央部に、厚さ0.76mmで寸法が50mm×50mmの矩形形状の着色されていない第2中間膜を重ね(重畳し)、合わせガラス用中間膜とした。また、この合わせガラス用中間を介して、実施例1と同様の2枚のグリーンガラスを貼り合わせることにより合わせガラスとした。中間膜を介して2枚のガラスを貼り合わせる方法としては、実施例1と同様の方法を用いた。また、本実施例において用いた第2中間膜を2枚の板厚2.5mmの透明なガラス板により貼り合わせた際の可視光線透過率は約90%であった。
実施例1と同様の第1中間膜の一方の膜中央部に、実施例1と同様の第2中間膜を重畳し、更に第1中間膜の他方の膜中央部で実施例1と同様の第2中間膜と対向する位置に、実施例2と同様の第2中間膜を重畳し、合わせガラス用中間膜とした。この合わせガラス用中間を介して、実施例1と同様の2枚のグリーンガラスを貼り合わせることにより合わせガラスとした。中間膜を介して2枚のガラスを貼り合わせる方法としては、実施例1と同様の方法を用いた。
実施例1で用いた第1中間膜の両方の膜中央部に、実施例1と同様の第2中間膜を互いに対応するように重畳し、合わせガラス用中間膜とした。この合わせガラス用中間膜を介して、実施例1と同様の2枚のグリーンガラスを貼り合わせることにより合わせガラスとした。中間膜を介して2枚のガラスを貼り合わせる方法としては、実施例1と同様の方法を用いた。
実施例1で用いた第1中間膜の両方の膜中央部に、実施例2と同様の第2中間膜を互いに対応するように重畳し、合わせガラス用中間膜とした。この合わせガラス用中間膜を介して、実施例1と同様の2枚のグリーンガラスを貼り合わせることにより合わせガラスとした。中間膜を介して2枚のガラスを貼り合わせる方法としては、実施例1と同様の方法を用いた。
ここで、実施例1乃至5における合わせガラス用中間膜の構成を表1に示す。
Figure 2007039278
厚さ0.88mmで寸法が150mm×150mmの矩形形状の遮音機能を有する第1中間膜の片側の膜中央部に実施例1と同様の第2中間膜を重畳し、合わせガラス用中間膜とした。ここで、第1中間膜は一方の表面に着色層を有する膜であり、第2中間膜は、この着色層側の表面に重畳した。この合わせガラス用中間膜を介して、実施例1と同様のガラスを貼り合わせることにより合わせガラスとした。中間膜を介して2枚のガラスを貼り合わせる方法としては、実施例1と同様の方法を用いた。また、本実施例において用いた第1中間膜を2枚の板厚2.5mmの透明なガラス板により貼り合わせた際の可視光線透過率は約32%であった。
実施例6と同様の第1中間膜の着色層側表面の膜中央部に実施例2と同様の第2中間膜を重畳し、合わせガラス用中間膜とした。この合わせガラス用中間膜を介して、実施例1と同様のガラスを貼り合わせることにより合わせガラスとした。中間膜を介して2枚のガラスを貼り合わせる方法としては、実施例1と同様の方法を用いた。
実施例6と同様の第1中間膜の非着色層側表面の膜中央部に実施例1と同様の第2中間膜を重畳し、合わせガラス用中間膜とした。この合わせガラス用中間膜を介して、実施例1と同様のガラスを貼り合わせることにより合わせガラスとした。中間膜を介して2枚のガラスを貼り合わせる方法としては、実施例1と同様の方法を用いた。
実施例6と同様の第1中間膜の非着色層側表面の膜中央部に実施例2と同様の第2中間膜を重畳し、合わせガラス用中間膜とした。この合わせガラス用中間膜を介して、実施例1と同様のガラスを貼り合わせることにより合わせガラスとした。中間膜を介して2枚のガラスを貼り合わせる方法としては、実施例1と同様の方法を用いた。
実施例6と同様の第1中間膜の着色層側表面及び非着色層側表面の膜中央部に、実施例1と同様の第2中間膜を互いに対向するように重畳し、合わせガラス用中間膜とした。この合わせガラス用中間膜を介して、実施例1と同様のガラスを貼り合わせることにより合わせガラスとした。中間膜を介して2枚のガラスを貼り合わせる方法としては、実施例1と同様の方法を用いた。
実施例6と同様の第1中間膜の着色層側表面の膜中央部に実施例2と同様の第2中間膜を重畳し、更に第1中間膜の非着色層側表面の膜中央部の着色層側表面の第2中間膜と対向する位置に、実施例1と同様の第2中間膜を重畳し、合わせガラス用中間膜とした。この合わせガラス用中間膜を介して、実施例1と同様のガラスを貼り合わせることにより合わせガラスとした。中間膜を介して2枚のガラスを貼り合わせる方法としては、実施例1と同様の方法を用いた。
実施例6と同様の第1中間膜の着色層側表面の膜中央部に実施例1と同様の第2中間膜を重畳し、更に第1中間膜の非着色層側表面の膜中央部の着色層側表面の第2中間膜と対向する位置に、実施例2と同様の第2中間膜を重畳し、合わせガラス用中間膜とした。この合わせガラス用中間膜を介して、実施例1と同様のガラスを貼り合わせることにより合わせガラスとした。中間膜を介して2枚のガラスを貼り合わせる方法としては、実施例1と同様の方法を用いた。
実施例6と同様の第1中間膜の着色層側表面及び非着色層側表面の膜中央部に、実施例2と同様の第2中間膜を互いに対応するように重畳し、合わせガラス用中間膜とした。この合わせガラス用中間膜を介して、実施例1と同様のガラスを貼り合わせることにより合わせガラスとした。中間膜を介して2枚のガラスを貼り合わせる方法としては、実施例1と同様の方法を用いた。
ここで、実施例6乃至13における合わせガラス用中間膜の構成を表2に示す。
Figure 2007039278
実施例1乃至13にて得られた合わせガラス用中間膜の重畳領域における厚さ、非重畳領域における厚さ、実施例1乃至13にて得られる合わせガラスの重畳領域における厚さ、非重畳領域における厚さ、重畳領域における厚さと非重畳領域における厚さの差、重畳領域における可視光線透過率、非重畳領域の可視光線透過率、ΔT及びtについて測定または計算した結果を表3に示す。なお、厚さの測定は、マイクロメータを用いて行い、可視光線透過率の測定は、JIS R3212 3.11 可視光線透過率試験に準ずる測定とした。ここで、重畳領域における厚さ及び可視光線透過率の測定は、重畳領域の中央付近について測定を行い、非重畳領域における厚さ及び可視光線透過率の測定は、重畳領域より十分離れた場所(非重畳領域の測定場所と重畳領域の中心を直線にて結んだ際に、その中心点が非重畳領域となるような場所)にて行った。
Figure 2007039278
表3より明らかな通り、本発明の中間膜及び合わせガラスでは、重畳領域と非重畳領域の可視光線透過率における透過率差ΔTが3.3〜14.9%であり、重畳領域の可視光線透過率が高くなることがわかる。ΔTを非重畳領域の可視光線透過率損失で除した値tは、0.05〜0.21であり、重畳領域における透過率損失を与える効果が小さくなっていることがわかる。また、実施例1乃至13にて得られた合わせガラスでは、非重畳領域において、重畳領域との境界部周辺で透過率損失が他の非重畳領域より大きくなった。これらの結果より、本発明の合わせガラスの重畳領域(第2領域)越しにCCDカメラ、赤外線センサー又はVICS、ETC、TV、ラジオなどのアンテナを設置することが有用であることがわかる。また、前述した通り、本発明の合わせガラスは、本発明の中間膜を用いることにより得ることができる。
実施例では、透過率損失が可視光線透過率についての例について述べたが、中間膜に紫外線吸収剤、赤外線吸収剤を含有させ、紫外線、赤外線に対して透過率損失を与える中間膜を用いても、同様の透過率損失を小さくする効果が得られることは言うまでもない。
本発明の中間膜を表す図 本発明の中間膜の図1におけるA−A断面図 本発明の合わせガラスを表す図 本発明の中間膜の他の実施形態を表す図
符号の説明
1 合わせガラス用中間膜
2 第1中間膜
2−1 透過率損失領域
2−2 透過率損失領域以外の領域
3 第2中間膜
11 合わせガラス
12 透過率損失領域であって、かつ重畳領域である領域
13 透過率損失領域であって、かつ非重畳領域である領域

Claims (8)

  1. 合わせガラスを構成した際に、所定波長の光線に対し透過率損失を与える領域を有する第1中間膜と、
    合わせガラスを構成した際に前記透過率損失を与える領域に比べ所定波長の光線に対する透過率損失が少なく、かつ膜表面の面積が前記第1中間膜の4分の1以下である第2中間膜を備え、
    該第2中間膜は、前記透過率損失を与える領域の表面の一部に重畳し、前記第2中間膜を重畳した重畳領域の中間膜の厚さは、前記第2中間膜を重畳していない非重畳領域の中間膜の厚さより厚い合わせガラス用中間膜。
  2. 合わせガラスを構成した際に、所定波長の光線に対し透過率損失を与える領域を有する第1中間膜と、
    合わせガラスを構成した際に前記透過率損失を与える領域に比べ所定波長の光線に対する透過率損失が少なくかつ膜表面の面積が前記第1中間膜の4分の1以下である第2中間膜を備え、
    該第2中間膜は、前記透過率損失を与える領域の表面の一部および前記透過率損失領域以外の領域の一部に重畳し、前記第2中間膜を重畳した重畳領域の中間膜の厚さは、前記第2中間膜を重畳していない非重畳領域の中間膜の厚さより厚い合わせガラス用中間膜。
  3. 前記非重畳領域の中間膜の厚さは0.3mm〜1.5mmであり、前記重畳領域の中間膜の厚さは、前記非重畳領域の中間膜の厚さの1.2〜3倍の厚さであることを特徴とする。請求項1または請求項2に記載の合わせガラス用中間膜。
  4. 前記所定波長は可視光線波長域、赤外線波長域及び紫外線波長域より選択される少なくとも一つの波長域であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の合わせガラス用中間膜。
  5. 複数枚のガラス板を請求項1乃至4のいずれか1項に記載の合わせガラス用中間膜を介して互いに接着した合わせガラス。
  6. 前記透過率損失を与える領域であって、かつ前記重畳領域である領域における前記合わせガラスの所定波長における透過率は、前記透過率損失領域であって、かつ前記非重畳領域である領域における前記合わせガラスの所定波長における透過率よりも高いことを特徴とする請求項5記載の合わせガラス。
  7. 複数枚のガラス板を中間膜を介して互いに接着した合わせガラスであって、該合わせガラスは、所定波長の光線に対し透過率損失を有する第1領域と、前記透過率損失領域により囲まれた、または前記透過率損失領域の端部が部分的に後退して形成された、前記所定波長の光線に対し前記第1領域よりも透過率損失が少ない第2領域を備え、前記第1領域と前記第2領域との境界は、前記第1領域よりも前記所定波長の光線に対する透過率損失が大きいことを特徴とする合わせガラス。
  8. 前記第2領域における合わせガラスの厚さは、前記第1領域における合わせガラスの厚さよりも厚いことを特徴とする請求項7記載の合わせガラス。
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