JP2007036893A - 無線通信方法、無線端末、プログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】複数の無線基地局からの信号が混信した場合に、各信号を適切に分離して処理できるようにする。
【解決手段】共通制御チャンネルの信号として、隣接または近接した2つの無線基地局からの信号Sa,Sbからなる受信信号(Sa+Sb)を受け、先ず、この受信信号の中から信号強度が強い信号Saが選択・復調され、この信号Saが、バッファ38および変調波再生部39によって信号除去部34にフィードバックされ、信号除去部34において、バッファ33からの受信信号(Sa+Sb)からフィードバックされた信号Saが除去され、信号Sbが選択・復調される。
【選択図】図2
【解決手段】共通制御チャンネルの信号として、隣接または近接した2つの無線基地局からの信号Sa,Sbからなる受信信号(Sa+Sb)を受け、先ず、この受信信号の中から信号強度が強い信号Saが選択・復調され、この信号Saが、バッファ38および変調波再生部39によって信号除去部34にフィードバックされ、信号除去部34において、バッファ33からの受信信号(Sa+Sb)からフィードバックされた信号Saが除去され、信号Sbが選択・復調される。
【選択図】図2
Description
本発明は、複数の無線基地局から受信した信号を処理するための無線通信方法、無線端末、プログラムに関する。
携帯電話機などの無線端末を利用した無線通信システムにおいて、無線基地局は、サービス容量を充実させるために、互いに近接した場所に設置され、システム内の各無線端末は、無線基地局が送出する共通制御チャンネルの信号に基づいて通信を行う。
したがって、無線端末は、自身が通信する無線基地局からの共通制御チャンネルの信号だけではなく、隣接または近接した他の無線基地局からの共通制御チャンネルの信号も受信することになるため、両者を分離させる必要があるが、この共通制御チャンネルはランダムアクセスであるため、周波数分割、コード分割の手法を適用することができない。
また、無線端末が、共通制御チャンネルの空き状況を測定し、その結果に基づいて共通制御チャンネルを使用する方法が想定されるが、無線基地局から離れた場所での測定は、チャンネル上の信号強度が微弱になるために、高い測定精度が得られにくい。
このように、無線端末では、近接した2つの無線基地局から受信する共通制御チャンネルの干渉が発生する。
したがって、無線端末は、自身が通信する無線基地局からの共通制御チャンネルの信号だけではなく、隣接または近接した他の無線基地局からの共通制御チャンネルの信号も受信することになるため、両者を分離させる必要があるが、この共通制御チャンネルはランダムアクセスであるため、周波数分割、コード分割の手法を適用することができない。
また、無線端末が、共通制御チャンネルの空き状況を測定し、その結果に基づいて共通制御チャンネルを使用する方法が想定されるが、無線基地局から離れた場所での測定は、チャンネル上の信号強度が微弱になるために、高い測定精度が得られにくい。
このように、無線端末では、近接した2つの無線基地局から受信する共通制御チャンネルの干渉が発生する。
共通制御チャンネルの干渉が発生したときには、たとえば下記特許文献1,2に開示された技術では、概ね以下のように干渉を除去する。
すなわち、無線端末が、通信対象である無線基地局Aから共通制御チャンネルの信号S0を受信している間に、他の無線基地局Bからの共通制御チャンネルの信号S1による干渉を受けたとすると、合成した信号(S0+S1)から、多重信号の大きさの判定を行うことで最大強度の信号S0を選択し、復調を行う。
すなわち、無線端末が、通信対象である無線基地局Aから共通制御チャンネルの信号S0を受信している間に、他の無線基地局Bからの共通制御チャンネルの信号S1による干渉を受けたとすると、合成した信号(S0+S1)から、多重信号の大きさの判定を行うことで最大強度の信号S0を選択し、復調を行う。
ところで、無線端末の通信を干渉する、無線基地局Bからの信号S1は、無線端末のハンドオーバーのタイミング等を計画する際に有益な情報となるため、個別に抽出したいという要望がある。
しかしながら、上述した干渉除去方法では、干渉信号である信号S1を除去してしまうため、信号S1を復調することができない。また、信号S1を個別に受信できるようにするために、無線基地局Bからの共通制御チャンネルについて、無線基地局Aからの共通制御チャンネルと重ならないタイミングで通信を行うようにすると、共通制御チャンネルの伝送容量が大幅に減少し、収容できる通信量が少なくなるという問題が生ずる。
しかしながら、上述した干渉除去方法では、干渉信号である信号S1を除去してしまうため、信号S1を復調することができない。また、信号S1を個別に受信できるようにするために、無線基地局Bからの共通制御チャンネルについて、無線基地局Aからの共通制御チャンネルと重ならないタイミングで通信を行うようにすると、共通制御チャンネルの伝送容量が大幅に減少し、収容できる通信量が少なくなるという問題が生ずる。
本発明は、上述した観点に鑑みてなされてものであって、その目的は、複数の無線基地局からの信号が混信した場合に、各信号を適切に分離して処理できるようにした無線通信方法、無線端末、プログラムを提供することにある。
上記課題を克服するため、本発明の第1の観点は、第1の基地局からの第1の信号と、第2の基地局からの第2の信号とを含む受信信号を保持する第1の信号保持ステップと、前記第1の信号および前記第2の信号のうち、信号強度が大きいいずれかの信号を抽出する第1の信号抽出ステップと、前記第1の信号抽出ステップで抽出された信号を復調して保持する第2の信号保持ステップと、前記第2の信号保持ステップで保持された信号を変調して変調信号を生成する変調信号生成ステップと、前記第1の保持ステップで保持された前記受信信号から、前記変調信号生成ステップで生成された信号を除去して、前記第1の信号抽出ステップで抽出されなかった信号を抽出する第2の信号抽出ステップと、前記第1の信号抽出ステップで抽出された信号と前記第2の信号抽出ステップで抽出された信号とを用いて制御する制御ステップと、を備えた無線通信方法である。
好適には、前記制御ステップにおいて、前記第1の信号抽出ステップで抽出された信号と前記第2の信号抽出ステップで抽出された信号とに基づいて、ハンドオーバー処理を実行するように制御する。
好適には、前記第2の信号抽出ステップにおいて、前記第1の信号保持ステップで保持された前記受信信号の取り出しタイミングと、前記第2の信号保持ステップで保持された信号の取り出しタイミングとを同期させる。
上記課題を克服するため、本発明の第2の観点は、第1の基地局からの第1の信号と、第2の基地局からの第2の信号とを含む受信信号を保持する第1の信号保持手段と、前記第1の信号および前記第2の信号のうち、信号強度が大きいいずれかの信号を抽出する第1の信号抽出手段と、前記第1の信号抽出手段によって抽出された信号を保持する第2の信号保持手段と、前記第2の信号保持手段によって保持された信号を変調して変調信号を生成する変調信号生成手段と、前記第1の保持手段によって保持された前記受信信号から、前記変調信号生成手段によって生成された信号を除去して、前記第1の信号抽出手段によって抽出されなかった信号を抽出する第2の信号抽出手段と、前記第1の信号抽出手段によって抽出された信号と前記第2の信号抽出手段によって抽出された信号とを用いて制御する制御手段と、を備えた無線端末である。
上記課題を克服するため、本発明の第3の観点は、コンピュータに実行させるプログラムであって、第1の基地局からの第1の信号と、第2の基地局からの第2の信号とを含む受信信号を保持する第1の信号保持手順と、前記第1の信号および前記第2の信号のうち、信号強度が大きいいずれかの信号を抽出する第1の信号抽出手順と、前記第1の信号抽出手順で抽出された信号を復調して保持する第2の信号保持手順と、前記第2の信号保持手順で保持された信号を変調して変調信号を生成する変調信号生成手順と、前記第1の保持手順で保持された前記受信信号から、前記変調信号生成手順で生成された信号を除去して、前記第1の信号抽出手順で抽出されなかった信号を抽出する第2の信号抽出手順と、前記第1の信号抽出手順で抽出された信号と前記第2の信号抽出手順で抽出された信号とを用いて制御する制御手順と、を備えたプログラムである。
本発明によれば、複数の無線基地局からの信号が混信した場合に、各信号を適切に分離して処理できる。
以下、本発明の実施形態を添付図面に関連付けて説明する。
図1は、実施形態に係る無線端末に複数の無線基地局から信号が送信される状態を示す図である。
図1に示すように、実施形態に係る無線端末30は、互いに隣接または近接した2つの無線基地局10,20から共通制御チャンネルの信号Sa,Sb(以下、単に信号Sa,Sbと称する)を受信する。
通常、携帯電話機などの無線端末では、このような複数の無線基地局からの共通制御チャンネルの信号が干渉(混信)した場合に、最も信号強度の大きい信号を選択して抽出すれば、その信号を送信する無線基地局と通信ができるが、信号強度が小さく選択されなかった信号を抽出することができれば、基地局を越えて移動した場合のハンドオーバーの処理が計画しやすい。
かかる観点から、本実施形態に係る無線端末30では、通信対象の無線基地局からの信号のみならず、干渉を発生させている他の無線基地局からの信号をも抽出することを目的として構成されている。
図1は、実施形態に係る無線端末に複数の無線基地局から信号が送信される状態を示す図である。
図1に示すように、実施形態に係る無線端末30は、互いに隣接または近接した2つの無線基地局10,20から共通制御チャンネルの信号Sa,Sb(以下、単に信号Sa,Sbと称する)を受信する。
通常、携帯電話機などの無線端末では、このような複数の無線基地局からの共通制御チャンネルの信号が干渉(混信)した場合に、最も信号強度の大きい信号を選択して抽出すれば、その信号を送信する無線基地局と通信ができるが、信号強度が小さく選択されなかった信号を抽出することができれば、基地局を越えて移動した場合のハンドオーバーの処理が計画しやすい。
かかる観点から、本実施形態に係る無線端末30では、通信対象の無線基地局からの信号のみならず、干渉を発生させている他の無線基地局からの信号をも抽出することを目的として構成されている。
図1において、無線端末30は、位置登録の結果、最も大きい信号強度の信号(Sa)を受信した無線基地局10と通信を行っているとする。隣接または近接した無線基地局20から受信する信号(Sb)は、信号Saと比較すると信号強度が小さいが、信号Saと同時に受信される。
次に、無線端末30の構成について、図2に関連付けて説明する。
図2は、実施形態に係る無線端末の構成を示すブロック図である。
図2に示すように、実施形態に係る無線端末30は、送受信アンテナ31、無線通信部32、バッファ33、信号除去部34、信号選択部35、復調部36、上位情報処理部37、バッファ38、変調波再生部39、制御部40を備える。
無線端末30において、制御部40は、マイクロコントローラを主体として構成され、制御部40以外の各部は、制御部40によるタイミング制御信号に基づいて動作する。
図2は、実施形態に係る無線端末の構成を示すブロック図である。
図2に示すように、実施形態に係る無線端末30は、送受信アンテナ31、無線通信部32、バッファ33、信号除去部34、信号選択部35、復調部36、上位情報処理部37、バッファ38、変調波再生部39、制御部40を備える。
無線端末30において、制御部40は、マイクロコントローラを主体として構成され、制御部40以外の各部は、制御部40によるタイミング制御信号に基づいて動作する。
なお、本実施形態において、バッファ33は、本発明の第1の保持手段の一実施形態である。
信号選択部35は、本発明の第1の抽出手段の一実施形態である。
バッファ38は、本発明の第2の保持手段の一実施形態である。
信号除去部34および信号選択部35は、本発明の第2の抽出手段の一実施形態である。
信号選択部35は、本発明の第1の抽出手段の一実施形態である。
バッファ38は、本発明の第2の保持手段の一実施形態である。
信号除去部34および信号選択部35は、本発明の第2の抽出手段の一実施形態である。
無線通信部32は、2つの信号Sa,Sbが重なり合った信号(受信信号)を送受信アンテナ31を介して受信する。
バッファ33は、受信信号(Sa+Sb)を一時的に保持した後、制御部40からの制御信号に応じて、信号S33として出力する。
信号除去部34は、制御部40による制御の下、バッファ33から供給される信号S33から、変調波再生部39により再生出力される信号S39を除去し(引き)、信号S34を出力する。
信号選択部35と復調部36は、制御部40による制御の下で互いに協調して信号の復調を行う。すなわち、信号除去部34の出力信号S34の中から信号強度が最大の信号を選択(抽出)して復調し、復調信号S36を出力する。
上位情報処理部37は、復調部36による復調信号S36を受け、上位のアプリケーションに応じた所定の処理を行う。
バッファ33は、受信信号(Sa+Sb)を一時的に保持した後、制御部40からの制御信号に応じて、信号S33として出力する。
信号除去部34は、制御部40による制御の下、バッファ33から供給される信号S33から、変調波再生部39により再生出力される信号S39を除去し(引き)、信号S34を出力する。
信号選択部35と復調部36は、制御部40による制御の下で互いに協調して信号の復調を行う。すなわち、信号除去部34の出力信号S34の中から信号強度が最大の信号を選択(抽出)して復調し、復調信号S36を出力する。
上位情報処理部37は、復調部36による復調信号S36を受け、上位のアプリケーションに応じた所定の処理を行う。
復調信号S36はバッファ38に対しても供給され、そこで一時的に保持された後、制御部40からの制御信号に応じて、信号S38として出力される。
変調波再生部39は、復調信号である信号S38を変調し、変調波信号S39を生成して信号除去部34に供給する。
変調波再生部39は、復調信号である信号S38を変調し、変調波信号S39を生成して信号除去部34に供給する。
上述した構成において、無線端末30では、無線基地局10からの信号Saと無線基地局20からの信号Sbとからなる受信信号(Sa+Sb)を受け、先ず、この受信信号の中から信号強度が強い信号Saを選択・復調して、上位情報処理部37で処理するとともに、この信号Saが、バッファ38および変調波再生部39によって信号除去部34にフィードバックされる。そして、信号除去部34では、バッファ33からの受信信号(Sa+Sb)からフィードバックされた信号Saが除去されて、信号選択部35および復調部36において信号Sbが選択・復調される。
なお、信号除去部34では、制御部40による制御の下、バッファ33に保持された信号を取り込むタイミングと、バッファ38に保持された信号を取り出し、変調波再生部39を介して取り込むタイミングとが同期して行われることが、信号除去の精度を高めるうえで好ましい。
次に、無線端末30の動作について、図3を参照して以下説明する。
図3は、実施形態に係る無線端末における信号処理を示すフローチャートである。
図3は、実施形態に係る無線端末における信号処理を示すフローチャートである。
先ず、無線端末30は、無線通信部32において、送受信アンテナ31を介し、無線基地局10からの信号Saと、無線基地局20からの信号Sbとを受信する(ステップST1)。すなわち、受信信号は信号(Sa+Sb)であって、信号強度はSa>Sbであるとする。
この受信信号(Sa+Sb)は、バッファ33において一時的に保持される(ステップST2)。なお、ステップST2は、本発明の無線通信方法の「第1の信号保持ステップ」に対応する。
この受信信号(Sa+Sb)は、バッファ33において一時的に保持される(ステップST2)。なお、ステップST2は、本発明の無線通信方法の「第1の信号保持ステップ」に対応する。
無線端末30の起動開始時には、バッファ38に信号が保持されていないので、変調波再生部39は信号除去部34に対して信号を供給しない。したがって、信号除去部34は、バッファ33の出力受信信号S33(=(Sa+Sb))から何も除去せず、そのまま信号S34(=(Sa+Sb))として出力する。
信号選択部35では、信号S34(=(Sa+Sb))に含まれる信号から信号強度が最大の信号を選択する。すなわち、信号選択部35は、信号Saを選択して信号S35として出力し(ステップST3)、それに応じて復調部36は、出力信号S36として、信号Saに対応した復調信号S’aを生成する(ステップST4)。なお、復調部36では、信号S35(信号Sa)を正確に復調する必要がある。なぜなら、復調が正確に行われた信号S’aを利用することによって、受信信号(Sa+Sb)における信号Saを除去するための演算処理の正確性が保証されるからである。信号Sa(Sb)が制御関連の固定情報であることを考慮すると、信号の同定が比較的容易であるので、上位情報処理部37との連携により復調部36の信号S35(信号Sa)の復調の正確性は十分に保たれるのである。
なお、ステップST3は、本発明の無線通信方法の「第1の信号抽出ステップ」に対応する。
信号選択部35では、信号S34(=(Sa+Sb))に含まれる信号から信号強度が最大の信号を選択する。すなわち、信号選択部35は、信号Saを選択して信号S35として出力し(ステップST3)、それに応じて復調部36は、出力信号S36として、信号Saに対応した復調信号S’aを生成する(ステップST4)。なお、復調部36では、信号S35(信号Sa)を正確に復調する必要がある。なぜなら、復調が正確に行われた信号S’aを利用することによって、受信信号(Sa+Sb)における信号Saを除去するための演算処理の正確性が保証されるからである。信号Sa(Sb)が制御関連の固定情報であることを考慮すると、信号の同定が比較的容易であるので、上位情報処理部37との連携により復調部36の信号S35(信号Sa)の復調の正確性は十分に保たれるのである。
なお、ステップST3は、本発明の無線通信方法の「第1の信号抽出ステップ」に対応する。
この復調信号S’aは、上位情報処理部37に供給されて上位のアプリケーションに応じた所定の処理が行われるとともに、バッファ38に対しても供給されて保持される(ステップST5)。
なお、ステップST5は、本発明の無線通信方法の「第2の信号保持ステップ」に対応する。
なお、ステップST5は、本発明の無線通信方法の「第2の信号保持ステップ」に対応する。
バッファ38に保持された信号(復調信号S’a)は、出力信号S38として変調波再生部39に供給され、そこで変調波信号Saとして再生され(ステップST6)、信号S39として信号除去部34に供給される。
なお、好ましくは、制御部40が、バッファ33とバッファ38に対して所定の信号を送出し、これによって各バッファに保持された信号が同期して取り出され、それぞれ信号除去部34に供給される。
なお、好ましくは、制御部40が、バッファ33とバッファ38に対して所定の信号を送出し、これによって各バッファに保持された信号が同期して取り出され、それぞれ信号除去部34に供給される。
次に、信号除去部34は、バッファ33の出力受信信号S33(=(Sa+Sb))から、変調波再生部39によって供給された信号S39(=Sa)を除去し(ステップST7)、信号S34(=Sb)として出力する。
信号選択部35では、信号S34(=Sb)に含まれる信号から信号強度が最大の信号を選択する。すなわち、信号選択部35は、信号Sbを選択して信号S35として出力し(ステップST8)、それに応じて復調部36は、出力信号S36として、信号Sbに対応した復調信号S’bを生成する(ステップST9)。
なお、ステップST6は、本発明の無線通信方法の「変調信号生成ステップ」に対応し、ステップST8は、本発明の無線通信方法の「第2の信号抽出ステップ」に対応
信号選択部35では、信号S34(=Sb)に含まれる信号から信号強度が最大の信号を選択する。すなわち、信号選択部35は、信号Sbを選択して信号S35として出力し(ステップST8)、それに応じて復調部36は、出力信号S36として、信号Sbに対応した復調信号S’bを生成する(ステップST9)。
なお、ステップST6は、本発明の無線通信方法の「変調信号生成ステップ」に対応し、ステップST8は、本発明の無線通信方法の「第2の信号抽出ステップ」に対応
この復調信号S’bは、上位情報処理部37に供給されて上位のアプリケーションに応じた所定の処理が行われる(ステップST10)。
このようにして、無線端末30では、受信信号に含まれる2つの無線基地局10,20からの信号Sa,Sbが、信号強度の大きい信号の順に復調され、すなわち、信号Sa,Sbの順に復調され、上位情報処理部37へ出力される。上位情報処理部37は、制御部40による制御の下、信号Sa,Sbに基づいて、ハンドオーバーのタイミング等を決定する。
以上の一連の処理は、所定の期間ごとに繰り返し行われる。
ある期間における上記ステップST10の後には、復調部36の復調信号出力として信号S’bがバッファ38に供給されるが、次の期間では、バッファ38は制御部40によってリセットされ、再度信号Saの抽出が行われる。すなわち、所定の期間ごとに、順次復調信号S’a,S’bが上位情報処理部37に供給されることになる。
ある期間における上記ステップST10の後には、復調部36の復調信号出力として信号S’bがバッファ38に供給されるが、次の期間では、バッファ38は制御部40によってリセットされ、再度信号Saの抽出が行われる。すなわち、所定の期間ごとに、順次復調信号S’a,S’bが上位情報処理部37に供給されることになる。
以上説明したように、本実施形態に係る無線端末30によれば、共通制御チャンネルの信号として、無線基地局10からの信号Saと無線基地局20からの信号Sbとからなる受信信号(Sa+Sb)を受け、先ず、この受信信号の中から信号強度が強い信号Saが選択・復調され、この信号Saが、バッファ38および変調波再生部39によって信号除去部34にフィードバックされ、信号除去部34において、バッファ33からの受信信号(Sa+Sb)からフィードバックされた信号Saが除去され、信号Sbが選択・復調される。
したがって、実施形態に係る無線端末30は、無線基地局10と通信を行っている、すなわち、無線基地局10からの信号Saを受信しているときに、無線基地局10と隣接または近接した無線基地局20から送出される信号Sbを同時に受信した場合であっても、信号Sbによる干渉を除去できるとともに、信号Sa,Sbを分離して抽出し、それぞれ信号を別個に処理できる。
それゆえ、実施形態に係る無線端末30では、干渉を起こしやすい近隣の無線基地局から送出される信号に基づいて、ハンドオーバー等の処理が計画しやすくなり、効率的かつ安定度の高い通信を行うことができる。たとえば、信号Sa,Sbの信号強度の大きさに応じてハンドオーバーのタイミングを決定することができる。これによって、高性能な通信システムを構築することができる。
それゆえ、実施形態に係る無線端末30では、干渉を起こしやすい近隣の無線基地局から送出される信号に基づいて、ハンドオーバー等の処理が計画しやすくなり、効率的かつ安定度の高い通信を行うことができる。たとえば、信号Sa,Sbの信号強度の大きさに応じてハンドオーバーのタイミングを決定することができる。これによって、高性能な通信システムを構築することができる。
なお、本発明の実施形態は、上述した実施形態に拘泥せず、当業者であれば、本発明の要旨を変更しない範囲内で様々な改変が可能である。
たとえば、上述した実施形態では、無線端末30が2つの無線基地局から送出された信号を受信した場合を例として説明したが、本発明は、2つの無線基地局に限られず、3つ以上の無線基地局からの信号を同時に受信した場合についても適用することができる。
この場合には、3つ以上の無線基地局から送出された信号の中から、最も信号強度が高い信号Saが先ず抽出・選択され、その信号Saがバッファに保持されて受信信号から引かれる。そして、信号Saの次に信号強度が高い信号Sbが抽出・選択され、その信号Sbが別のバッファに保持され、受信信号から信号Sa,Sbが引かれる。このように、受信する可能性がある無線基地局の数に相当する複数のバッファを用意しておき、信号強度が高い信号から順次バッファに保持していくことで、3つ以上の無線基地局から送出された信号を、順次取り出すことができる。
たとえば、上述した実施形態では、無線端末30が2つの無線基地局から送出された信号を受信した場合を例として説明したが、本発明は、2つの無線基地局に限られず、3つ以上の無線基地局からの信号を同時に受信した場合についても適用することができる。
この場合には、3つ以上の無線基地局から送出された信号の中から、最も信号強度が高い信号Saが先ず抽出・選択され、その信号Saがバッファに保持されて受信信号から引かれる。そして、信号Saの次に信号強度が高い信号Sbが抽出・選択され、その信号Sbが別のバッファに保持され、受信信号から信号Sa,Sbが引かれる。このように、受信する可能性がある無線基地局の数に相当する複数のバッファを用意しておき、信号強度が高い信号から順次バッファに保持していくことで、3つ以上の無線基地局から送出された信号を、順次取り出すことができる。
また、上述した実施形態では、図3のフローチャートに示した動作を、図2に示した各部がハードウエアとして実行するものとして説明したが、無線端末30の内部または外部のコンピュータによって動作させることもできる。
10,20…無線基地局
30…無線端末
31…送受信アンテナ、32…無線通信部、33…バッファ、34…信号除去部、
35…信号選択部、36…復調部、37…上位情報処理部、38…バッファ、
39…変調波再生部、40…制御部
30…無線端末
31…送受信アンテナ、32…無線通信部、33…バッファ、34…信号除去部、
35…信号選択部、36…復調部、37…上位情報処理部、38…バッファ、
39…変調波再生部、40…制御部
Claims (9)
- 第1の基地局からの第1の信号と、第2の基地局からの第2の信号とを含む受信信号を保持する第1の信号保持ステップと、
前記第1の信号および前記第2の信号のうち、信号強度が大きいいずれかの信号を抽出する第1の信号抽出ステップと、
前記第1の信号抽出ステップで抽出された信号を復調して保持する第2の信号保持ステップと、
前記第2の信号保持ステップで保持された信号を変調して変調信号を生成する変調信号生成ステップと、
前記第1の保持ステップで保持された前記受信信号から、前記変調信号生成ステップで生成された信号を除去して、前記第1の信号抽出ステップで抽出されなかった信号を抽出する第2の信号抽出ステップと、
前記第1の信号抽出ステップで抽出された信号と前記第2の信号抽出ステップで抽出された信号とを用いて制御する制御ステップと、
を備えた無線通信方法。 - 前記制御ステップにおいて、前記第1の信号抽出ステップで抽出された信号と前記第2の信号抽出ステップで抽出された信号とに基づいて、ハンドオーバー処理を実行するように制御する
請求項1記載の無線通信方法。 - 前記第2の信号抽出ステップにおいて、前記第1の信号保持ステップで保持された前記受信信号の取り出しタイミングと、前記第2の信号保持ステップで保持された信号の取り出しタイミングとを同期させた
請求項1または2記載の無線通信方法。 - 第1の基地局からの第1の信号と、第2の基地局からの第2の信号とを含む受信信号を保持する第1の信号保持手段と、
前記第1の信号および前記第2の信号のうち、信号強度が大きいいずれかの信号を抽出する第1の信号抽出手段と、
前記第1の信号抽出手段によって抽出された信号を保持する第2の信号保持手段と、
前記第2の信号保持手段によって保持された信号を変調して変調信号を生成する変調信号生成手段と、
前記第1の保持手段によって保持された前記受信信号から、前記変調信号生成手段によって生成された信号を除去して、前記第1の信号抽出手段によって抽出されなかった信号を抽出する第2の信号抽出手段と、
前記第1の信号抽出手段によって抽出された信号と前記第2の信号抽出手段によって抽出された信号とを用いて制御する制御手段と、
を備えた無線端末。 - 前記制御手段は、前記第1の信号抽出手段で抽出された信号と前記第2の信号抽出手段で抽出された信号とに基づいて、ハンドオーバー処理を実行するように制御する
請求項4記載の無線端末。 - 前記第2の信号抽出手段は、前記第1の信号保持手段により保持された前記受信信号の取り出しタイミングと、前記第2の信号保持手段により保持された信号の取り出しタイミングとを同期させる
請求項4または5記載の無線端末。 - コンピュータに実行させるプログラムであって、
第1の基地局からの第1の信号と、第2の基地局からの第2の信号とを含む受信信号を保持する第1の信号保持手順と、
前記第1の信号および前記第2の信号のうち、信号強度が大きいいずれかの信号を抽出する第1の信号抽出手順と、
前記第1の信号抽出手順で抽出された信号を復調して保持する第2の信号保持手順と、
前記第2の信号保持手順で保持された信号を変調して変調信号を生成する変調信号生成手順と、
前記第1の保持手順で保持された前記受信信号から、前記変調信号生成手順で生成された信号を除去して、前記第1の信号抽出手順で抽出されなかった信号を抽出する第2の信号抽出手順と、
前記第1の信号抽出手順で抽出された信号と前記第2の信号抽出手順で抽出された信号とを用いて制御する制御手順と、
を備えたプログラム。 - 前記制御手順において、前記第1の信号抽出手順で抽出された信号と前記第2の信号抽出手順で抽出された信号とに基づいて、ハンドオーバー処理を実行するように制御する
請求項7記載のプログラム。 - 前記第2の信号抽出手順において、前記第1の信号保持手順で保持された前記受信信号の取り出しタイミングと、前記第2の信号保持手順で保持された信号の取り出しタイミングとを同期させた
請求項7または8記載のプログラム。
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---|---|---|---|
JP2005219633A JP2007036893A (ja) | 2005-07-28 | 2005-07-28 | 無線通信方法、無線端末、プログラム |
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Citations (3)
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-
2005
- 2005-07-28 JP JP2005219633A patent/JP2007036893A/ja active Pending
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