JP2007034823A - 振替輸送システム、振替輸送方法及び振替証情報取得装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】
本発明は、振替輸送の際に振替輸送経路の乗降場所の混雑を緩和させる。
【解決手段】
本発明は、振替依頼運行管理サーバ5により、定期乗車区間RW1で電車の運行に障害が発生したとき、当該定期乗車区間RW1から振替乗車区間RW2への振替輸送を許可する振替証情報を生成して携帯端末2に送信し、当該携帯端末2で、かかる振替証情報を受信して記憶し、その振替証情報を、振替乗車区間RW2に設置され、振替証情報の正当性を判別する改札機9及び10に提示することにより、携帯端末2で取得した振替証情報を電車の駅の係員に提示しなくても、改札機9及び10に提示して振替乗車区間RW2を利用し、その結果、係員の周りに振替証情報を提示する乗客が多数集まることを回避でき、かくして振替輸送の際に振替乗車区間RW2の駅が混雑することを緩和できる。
【選択図】 図1
本発明は、振替輸送の際に振替輸送経路の乗降場所の混雑を緩和させる。
【解決手段】
本発明は、振替依頼運行管理サーバ5により、定期乗車区間RW1で電車の運行に障害が発生したとき、当該定期乗車区間RW1から振替乗車区間RW2への振替輸送を許可する振替証情報を生成して携帯端末2に送信し、当該携帯端末2で、かかる振替証情報を受信して記憶し、その振替証情報を、振替乗車区間RW2に設置され、振替証情報の正当性を判別する改札機9及び10に提示することにより、携帯端末2で取得した振替証情報を電車の駅の係員に提示しなくても、改札機9及び10に提示して振替乗車区間RW2を利用し、その結果、係員の周りに振替証情報を提示する乗客が多数集まることを回避でき、かくして振替輸送の際に振替乗車区間RW2の駅が混雑することを緩和できる。
【選択図】 図1
Description
本発明は振替輸送システム、振替輸送方法及び振替証情報取得装置に関し、例えば輸送手段としての電車の定期乗車券で示される定期輸送経路(以下、これを定期乗車区間と呼ぶ)で障害が発生したときに、かかる定期乗車券の使用者を当該定期乗車区間から他の振替輸送経路(以下、これを振替乗車区間と呼ぶ)で振替輸送する場合に適用して好適なものである。
従来の運行情報配信システムでは、輸送手段に対する運行不良が発生すると、運行管理サーバが、かかる運行不良により輸送経路の振り替えが必要なユーザの携帯端末に対し他の輸送経路への振替証を配信していた(例えば、特許文献1参照)。
特開2003−132123公報(第7頁、第8頁、第9頁)
ところがかかる構成の運行情報配信システムでは、運行管理サーバにより配信された振替証を携帯端末で取得した場合、かかる携帯端末の表示部に振替証を表示して、駅等の乗降場所で係員に提示していた。このため運行情報配信サーバでは、例えば通勤時間帯に運行不良が発生すると、多数の人が、携帯端末で取得した振替証を提示するために係員のところへ殺到して当該係員の周りに人だかりができ、その人だかりが他の乗客の通行の邪魔となって乗降場所が著しく混雑するという問題があった。
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、振替輸送の際に振替輸送経路における輸送手段の乗降場所が混雑することを緩和し得る振替輸送システム、振替輸送方法及び振替証情報取得装置を提案しようとするものである。
かかる課題を解決するため本発明においては、振替証情報提供装置により、定期輸送経路で輸送手段の運行に障害が発生したとき、定期輸送経路から振替輸送経路への振替輸送を許可する振替証情報を生成し、当該生成した振替証情報を振替証情報取得装置に送信することで、振替証情報取得装置により、振替証情報提供装置から送信された振替証情報を受信して記憶しておき、当該記憶した振替証情報を、振替輸送経路に設置され、振替証情報の正当性を判別する改札機に提示するようにした。
従って本発明では、振替証情報取得装置で定期輸送経路から振替輸送経路への振替輸送を許可する振替証情報を取得した場合、かかる振替証情報を輸送手段の乗降場所の係員に提示しなくても、改札機に提示して振替輸送経路を利用することができ、その結果、係員の周りに振替証情報を提示する乗客が多数集まることを回避することができる。
本発明によれば、振替証情報提供装置により、定期輸送経路で輸送手段の運行に障害が発生したとき、定期輸送経路から振替輸送経路への振替輸送を許可する振替証情報を生成し、当該生成した振替証情報を振替証情報取得装置に送信することで、振替証情報取得装置により、振替証情報提供装置から送信された振替証情報を受信して記憶しておき、当該記憶した振替証情報を、振替輸送経路に設置され、振替証情報の正当性を判別する改札機に提示するようにしたことにより、振替証情報取得装置で取得した振替証情報を輸送手段の乗降場所の係員に提示しなくても、改札機に提示して振替輸送経路を利用することができるので、当該係員の周りに振替証情報を提示する乗客が多数集まることを回避することができ、かくして振替輸送の際に振替輸送経路における輸送手段の乗降場所が混雑することを緩和し得る振替輸送システム、振替輸送方法及び振替証情報取得装置を実現することができる。
以下図面について、本発明の一実施の形態を詳述する。
図1において、1は全体として本発明による振替輸送システムを示し、ユーザの使用する携帯電話機等の携帯端末2に、輸送手段としての電車の定期乗車券を示す定期乗車券情報を保持している。そして振替輸送システム1では、ユーザに対し、電車による輸送経路の少なくとも一部でなり当該定期乗車券情報で示されている定期輸送経路(以下、これを定期乗車区間と呼ぶ)RW1で、当該電車の乗降場所となる駅に設置された改札機3及び4に、携帯端末2に保持している定期乗車券情報を提示させることで、その定期乗車区間RW1で電車を利用可能にしている。
また振替輸送システム1では、ユーザが例えば通勤に利用している定期乗車区間RW1で事故や車両故障等のように電車の運行に障害が発生し当該電車の運行を見合わせた場合、当該運行を見合わせた電車の運行会社により管理運営されている運行管理サーバ(以下、これを振替依頼運行管理サーバと呼ぶ)5が、定期乗車区間RW1から振替輸送に利用可能な他の電車による輸送経路の少なくとも一部でなる振替輸送経路(以下、これを振替乗車区間と呼ぶ)RW2を検索する。そして振替輸送システム1では、振替依頼運行管理サーバ5がネットワーク6を介して、1又は複数の振替乗車区間RW2で電車を運行させる他の運行会社により管理運営されている運行管理サーバ(以下、これを依頼対象運行管理サーバと呼ぶ)7に対し、定期乗車区間RW1から振替乗車区間RW2への振替輸送を承諾するように依頼する。その結果、振替輸送システム1では、振替依頼運行管理サーバ5が依頼対象運行管理サーバ7から振替輸送の承諾を得ると、ネットワーク6及び例えば公衆電話回線網の基地局8を順次介して、ユーザの携帯端末2に対し、当該ユーザに対し定期乗車区間RW1から振替乗車区間RW2への振替輸送を許可する振替証情報を送信する。これにより振替輸送システム1では、定期乗車区間RW1で電車の運行を見合わせた場合、ユーザに対し携帯端末2で取得した振替証情報を、振替乗車区間RW2で電車の乗降場所となる駅に設置され、当該振替証の正当性を判別する改札機9及び10に提示させることで、定期乗車区間RW1の電車に替えて振替乗車区間RW2で他の電車を利用させ得るようになされている。
この場合、振替依頼運行管理サーバ5及び依頼対象運行管理サーバ7は同様の回路構成を有しており、電車の運行に対する障害の発生の有無に応じて、振替依頼運行管理サーバ5と依頼対象運行管理サーバ7との何れとしても機能し得るものである。従って以下には、振替依頼運行管理サーバ5及び依頼対象運行管理サーバ7の回路構成を振替依頼運行管理サーバ5の回路構成としてまとめて説明する。図2に示すように、振替依頼運行管理サーバ5は、当該振替依頼運行管理サーバ5全体を統括的に制御する中央処理ユニット(CPU:Central Processing Unit )20が、ROM(Read Only Memory)21又はハードディスクドライブ22に予め記憶されている基本プログラムや振替関連情報提供プログラム、振替輸送プログラム等の各種プログラムをバス23を介してRAM(Random Access Memory)24に読み出す。そして中央処理ユニット20は、RAM24に読み出した各種プログラムに従って振替関連情報提供処理や振替輸送処理等の各種処理を実行する。
これにより中央処理ユニット20は、ハードディスクドライブ22に対し、ユーザに発行した定期乗車券情報と、当該ユーザ固有の識別情報(以下、これをユーザ識別情報と呼ぶ)と、かかるユーザの使用している携帯端末2に割り当てられたメールアドレス等とを対応付けて顧客情報として登録(すなわち、記憶)している。かかる定期乗車券情報は、電車の定期乗車券をデータ化して生成したものであり、当該定期乗車券を識別可能な識別情報(以下、これを定期乗車券識別情報と呼ぶ)や有効期間を示す有効期間情報、例えば定期乗車券で電車の乗降が可能な駅の駅名により定期乗車区間RW1を示す定期乗車区間情報等を含んでいる。
また中央処理ユニット20は、ハードディスクドライブ22に対し、自己が運行を管理している電車の路線(以下、これを自己運行管理電車路線と呼ぶ)を示す路線情報を記憶している。さらに中央処理ユニット20は、ハードディスクドライブ22に対し、1又は複数の他の運行会社の電車の路線(以下、これを他社運行管理電車路線と呼ぶ)や、当該他社運行管理電車路線で隣接する駅間の乗車時間、さらにはこれら運行会社が管理運営している運行管理サーバ(すなわち、依頼対象運行管理サーバ7等)のネットワークアドレス等を示す運行会社情報も記憶している。さらに中央処理ユニット20は、自己の発行した全ての定期乗車券情報で利用可能な定期乗車区間RW1をまとめて統合定期乗車区間として示す統合定期乗車区間情報も記憶している。因みに個々の定期乗車区間RW1は、1つの運行管理サーバで運行管理する電車の乗車区間のみの場合もあるし、複数の運行管理会社がそれぞれ運行管理する電車の乗車区間にまたがる場合もある。
中央処理ユニット20は、自己運行管理電車路線で事故や車両故障等の障害が発生し当該電車の運行を見合わせたために、外部から、かかる障害の発生と、障害発生箇所(すなわち、障害の発生した乗車区間)とを示す障害発生情報が与えられると、自己の運行管理サーバを振替依頼運行管理サーバ5として機能させる。このとき中央処理ユニット20は、ハードディスクドライブ22から統合定期乗車区間情報を読み出すと共に、かかる統合定期乗車区間情報の示す統合定期乗車区間と、障害発生情報の示す障害発生箇所とを照らし合わせるようにして、自己の発行している定期乗車券情報を使用するユーザの中に、障害の発生により振替輸送対象となるユーザが存在するか否かを判別する。その結果、中央処理ユニット20は、障害発生箇所が統合定期乗車区間内であることで、振替輸送対象のユーザが存在すると、自己の発行した定期乗車券情報を提供しているユーザについて振替輸送が必要であると判断する。
この場合、中央処理ユニット20は、ハードディスクドライブ22に対し、かかる障害発生情報を登録(すなわち、記憶)する。また中央処理ユニット20は、ハードディスクドライブ22から顧客情報を読み出し、当該読み出した顧客情報の一部である定期乗車券情報の示す定期乗車区間RW1と、障害発生情報の示す障害発生箇所とを照らし合わせるようにして、障害発生箇所を含む定期乗車区間RW1を利用しているユーザを振替輸送対象のユーザとして特定する。そして中央処理ユニット20は、ハードディスクドライブ22から路線情報及び運行会社情報を読み出し、当該読み出した路線情報及び運行会社情報の示す自己運行管理電車路線及び他社運行管理電車路線と、障害発生箇所と、当該障害発生箇所を含む定期乗車区間RW1とを照らし合わせることにより定期乗車区間RW1から振替輸送に利用可能な1又は複数の振替乗車区間RW2を検索する。
このようにして中央処理ユニット20は、振替乗車区間RW2を検索すると、当該検索した振替乗車区間RW2を示す振替乗車区間検索結果情報を生成する。そして中央処理ユニット20は、運行会社情報の示すネットワークアドレスに従い通信処理部25及びインタフェース部26を順次介して、かかる振替乗車区間RW2で電車の運行を管理している依頼対象運行管理サーバ7に対し、障害発生情報及び振替乗車区間検索結果情報を含み、定期乗車区間RW1から振替乗車区間RW2への振替輸送を承諾するように要求するための振替輸送承諾要求信号を送信する。
その結果、中央処理ユニット20は、依頼対象運行管理サーバ7により振替輸送が承諾されることにより当該依頼対象運行管理サーバ7から振替輸送承諾信号が送信されると、これをインタフェース部26及び通信処理部25を順次介して受信する。中央処理ユニット20は、かかる振替輸送が承諾されると、その振替輸送の承諾された振替乗車区間RW2でユーザに振替輸送を許可するための振替乗車券でなる振替証を発行し、当該発行した振替証を示す(すなわちデータ化した)振替証情報を生成する。因みに、かかる振替証情報は、当該振替証を識別可能な識別情報(以下、これを振替証識別情報と呼ぶ)や、例えば振替証で電車の乗降が可能な駅の駅名により振替乗車区間RW2を示す振替乗車区間情報、また振替証を発行した振替依頼運行管理サーバ5固有の識別情報(以下、これをサーバ識別情報と呼ぶ)等を含んでいる。また中央処理ユニット20は、定期乗車区間RW1で障害が発生したことを通知するための障害発生通知情報を生成すると共に、当該振替輸送の承諾された1又は複数の振替乗車区間RW2を通知するための振替乗車区間通知情報を生成する。そして中央処理ユニット20は、障害発生通知情報と、振替乗車区間通知情報と、振替証情報とをまとめて振替関連情報とし、振替輸送対象として特定したユーザの顧客情報に含まれるメールアドレスに従い、当該振替関連情報を電子メールの形態で通信処理部25及びインタフェース部26を順次介して基地局8(図1)経由で携帯端末2に送信する。
これにより中央処理ユニット20は、携帯端末2において振替輸送対象のユーザに対し障害発生通知情報により当該ユーザの利用している定期乗車区間RW1内で電車の運行に障害が発生したことを通知させると共に、振替証情報を保持させて振替乗車区間RW2で使用可能な状態にさせる。また中央処理ユニット20は、携帯端末2において振替輸送対象のユーザに対し振替乗車区間通知情報により1又は複数の振替乗車区間RW2を通知させる。その結果、中央処理ユニット20は、携帯端末2でユーザにより1又は複数の振替乗車区間RW2の中から任意に1つの振替乗車区間RW2が選択されることにより、当該携帯端末2から、その選択された振替乗車区間RW2を示す選択乗車区間通知信号が送信されると、これをインタフェース部26及び通信処理部25を順次介して受信する。これにより中央処理ユニット20は、かかる選択乗車区間通知信号に応じて、ユーザにより選択された振替乗車区間RW2で振替輸送を依頼する振替輸送依頼信号を生成し、これを振替証情報と共に通信処理部25及びインタフェース部26を順次介して依頼対象運行管理サーバ7に送信する。
因みに中央処理ユニット20は、例えば携帯端末2から送信された選択乗車区間通知信号を受信すると、当該選択乗車区間通知信号の受信回数を定期的に集計しながら、かかる集計結果を依頼対象運行管理サーバ7に対して送信する。これにより中央処理ユニット20は、依頼対象運行管理サーバ7に対し、自己が送信した集計結果により、振替乗車区間RW2を振替輸送のために利用する可能性のあるユーザの人数を把握させ、例えばかかる振替乗車区間RW2で振替輸送のために増加する乗客を誘導するための係員等を増員させることができる。
ところで中央処理ユニット20は、ユーザの携帯端末2に振替関連情報を送信した結果、例えば当該ユーザが定期乗車区間RW1から比較的離れた場所に居るために振替乗車区間RW2が選択されないことで振替乗車区間未選択信号が送信されると、これをインタフェース部26及び通信処理部25を順次介して受信する。このとき中央処理ユニット20は、振替乗車区間未選択信号に対し、ユーザにより現在の居場所を自動的に割り出しても良いことが許可されたことを示す自動割出許可情報が含まれていると、これに応じて携帯端末2が振替依頼運行管理サーバ5との通信に利用した基地局8の設置位置を示す基地局位置情報を、公衆電話回線網を管理する電話会社から取得する。これにより中央処理ユニット20は、その基地局位置情報に基づき現在のユーザの居場所を基地局8の通信可能範囲内のように大まかに割り出すと共に、当該割り出したユーザの居場所を、障害発生箇所、これを含む定期乗車区間RW1、自己運行管理電車路線及び他社運行管理電車路線と照らし合わせることにより現在のユーザの居場所を考慮して振替輸送に利用可能な1又は複数の振替乗車区間RW2を再検索する。
中央処理ユニット20は、このようにして振替乗車区間RW2を再検索すると、当該再検索した振替乗車区間RW2を示す振替乗車区間再検索結果情報を生成する。また中央処理ユニット20は、運行会社情報の示すネットワークアドレスに従い通信処理部25及びインタフェース部26を順次介して、かかる再検索した振替乗車区間RW2で他の電車の運行を管理している依頼対象運行管理サーバ7に対し、障害発生情報及び振替乗車区間再検索結果情報を含み、定期乗車区間RW1から、再検索した振替乗車区間RW2への振替輸送を承諾するように要求するための振替輸送承諾要求信号を送信する。その結果、中央処理ユニット20は、依頼対象運行管理サーバ7により振替輸送が承諾されることにより当該依頼対象運行管理サーバ7から振替輸送承諾信号が送信されると、これをインタフェース部26及び通信処理部25を順次介して受信する。中央処理ユニット20は、かかる振替輸送が承諾されると、当該振替輸送の承諾された振替乗車区間RW2でユーザに振替輸送を許可するための振替証を発行し直し、当該発行し直した振替証を示す振替証情報を生成する。また中央処理ユニット20は、定期乗車区間RW1で障害が発生したことを通知するための障害発生通知情報を生成すると共に、当該振替輸送の承諾された1又は複数の振替乗車区間RW2(すなわち、再検索された振替乗車区間RW2)を通知するための振替乗車区間再通知情報を生成する。そして中央処理ユニット20は、障害発生通知情報と、振替乗車区間再通知情報と、新たな振替証情報とをまとめて振替関連情報とし、振替輸送対象として特定したユーザの顧客情報に含まれるメールアドレスに従い当該振替関連情報を電子メールの形態で通信処理部25及びインタフェース部26を順次介して基地局8(図1)経由で携帯端末2に送信する。
これにより中央処理ユニット20は、携帯端末2において振替輸送対象のユーザに対し障害発生通知情報により当該ユーザの利用している定期乗車区間RW1内で電車の運行に障害が発生したことを改めて通知させると共に、新たな振替証情報を先の振替証情報に上書きするように保持させることにより、かかる新たな振替証情報を再検索した振替乗車区間RW2で使用可能な状態にする。また中央処理ユニット20は、携帯端末2において振替輸送対象のユーザに対し振替乗車区間再通知情報により1又は複数の振替乗車区間RW2を通知させる。その結果、中央処理ユニット20は、携帯端末2でユーザにより1又は複数の振替乗車区間RW2の中から1つの振替乗車区間RW2が選択されることにより、当該携帯端末2から、その選択された振替乗車区間RW2を示す選択乗車区間通知信号が送信されると、これをインタフェース部26及び通信処理部25を順次介して受信する。これにより中央処理ユニット20は、かかる選択乗車区間通知信号の受信に応じて振替輸送依頼信号を新たな振替証情報と共に通信処理部25及びインタフェース部26を順次介して依頼対象運行管理サーバ7に送信する。因みに中央処理ユニット20は、この場合も、選択乗車区間通知信号の受信回数を定期的に集計しながら、かかる集計結果を依頼対象運行管理サーバ7に対して送信する。
また振替乗車区間RW2の1度目の検索結果に応じてユーザの携帯端末2に振替関連情報を送信した結果、当該携帯端末2から返信された振替乗車区間未選択信号には、ユーザにより携帯端末2に入力された当該ユーザの現在の居場所の最寄駅を示す最寄駅通知情報が含まれている場合もある。この場合、中央処理ユニット20は、かかる最寄駅通知情報の示す最寄駅を、障害発生箇所、これを含む定期乗車区間RW1、自己運行管理電車路線及び他社運行管理電車路線と照らし合わせる。これにより中央処理ユニット20は、現在のユーザの居場所を考慮して振替輸送に利用可能な1又は複数の振替乗車区間RW2を再検索する。そして中央処理ユニット20は、引き続き上述したように基地局8の位置からユーザの居場所を割り出して振替乗車区間RW2を再検索した場合と同様な処理を実行する。
一方、中央処理ユニット20は、他の振替依頼運行管理サーバ5から送信された振替輸送承諾要求信号をインタフェース部26及び通信処理部25を順次介して受信すると、これに応じて自己の運行管理サーバを依頼対象運行管理サーバ7として機能させる。このとき中央処理ユニット20は、振替輸送承諾要求信号に含まれる振替乗車区間検索結果情報又は振替乗車区間再検索結果情報の示す振替乗車区間RW2を振替輸送に利用可能か否かを判別する。中央処理ユニット20は、かかる振替乗車区間RW2で電車がほぼ規定通りに運行されていると、当該振替乗車区間RW2を振替輸送に利用可能であると判別する。そして中央処理ユニット20は、このように振替乗車区間RW2が振替輸送に利用可能であると、振替輸送を承諾する振替輸送承諾信号を通信処理部25及びインタフェース部26を順次介して振替依頼運行管理サーバ5に送信する。因みに中央処理ユニット20は、振替乗車区間RW2でも電車の運行を見合わせていると、当該振替乗車区間RW2を振替輸送には利用し得ないと判別する。そして中央処理ユニット20は、このように振替輸送を依頼されても、振替乗車区間RW2を振替輸送に利用し得ないときには、振替輸送の依頼を断る振替輸送拒否信号を通信処理部25及びインタフェース部26を順次介して振替依頼運行管理サーバ5に送信する。
また中央処理ユニット20は、振替依頼運行管理サーバ5から送信された振替輸送依頼信号をインタフェース部26及び通信処理部25を順次介して受信すると、当該振替輸送依頼信号の受信による振替輸送の依頼に応じて、先に受信していた振替輸送承諾要求信号に含まれる障害発生情報の示す障害発生箇所を関係各所(例えば、振替乗車区間RW2の駅の係員)に通知する。さらに中央処理ユニット20は、振替輸送依頼信号と共に受信した振替証情報に従い当該振替証情報に含まれる振替証識別情報を振替乗車区間RW2の駅に設置された改札機9及び10に送信して保持させる。これにより中央処理ユニット20は、振替乗車区間RW2の駅に設置された改札機9及び10において、振替証識別情報により正当な振替証情報を判別させて、振替輸送の許可されたユーザのみ振替乗車区間RW2を利用させるようにする。
これに加えて振替依頼運行管理サーバ5の中央処理ユニット20は、定期乗車区間RW1で発生していた障害が取り除かれ電車の運行が再開されたことで、外部から定期乗車区間RW1で電車の運行が再開されたことを示す運行再開情報が与えられると、これに応じて、すでに振替関連情報を送信していた携帯端末2のメールアドレスに従い、定期乗車区間RW1で発生していた障害が解消されたことを通知する障害解消通知情報を、当該振替関連情報に含まれている振替証情報の消去を指示する振替証消去指示情報と共に振替終了情報として電子メールの形態で通信処理部25及びインタフェース部26を順次介して基地局8経由で携帯端末2に送信する。これにより中央処理ユニット20は、携帯端末2においてユーザに対し障害解消通知情報により当該ユーザの利用している定期乗車区間RW1で発生していた障害が解消されたこと(すなわち、電車の運行が再開されたこと)を通知させる。
ところで振替証消去指示情報には、消去対象の振替証情報を識別可能な振替証識別情報が含まれている。また振替証消去指示情報には、振替終了情報(すなわち、振替証消去指示情報)の受信から実際に振替証情報を消去するまでの所定の消去待機時間も含まれている。すなわち中央処理ユニット20は、振替証消去指示情報を生成する場合、上述した運行会社情報に含まれる乗車時間の情報に基づいて、振替輸送対象のユーザに利用させる振替乗車区間RW2全体で電車の乗車に要する乗車時間を算出すると共に、当該算出した乗車時間以上となる消去待機時間を求めて、これを振替証消去指示情報に含ませている。従って中央処理ユニット20は、携帯端末2に対し振替証情報指示情報に従い、振替終了情報の受信から消去待機時間が経過したときに消去対象の振替証情報を消去させている。これにより中央処理ユニット20は、携帯端末2に対し振替証消去指示情報を送信したとき、ユーザにより振替乗車区間RW2が利用されている途中であり、その時点で振替証情報を消去させたのでは、当該ユーザに対する振替輸送の許可を利用途中で強制的に取り消して振替輸送にかかる運賃をユーザ自身に精算させるような事態をまねく可能性があるものの、振替終了情報の受信から振替証情報を消去させるまでに時間差を設けることで、ユーザに対し振替乗車区間RW2での振替輸送を最後まで許可した状態でほぼ確実に利用させている。
また振替依頼運行管理サーバ5の中央処理ユニット20は、かかる障害解消通知情報と振替証消去指示情報とを振替終了情報として通信処理部25及びインタフェース部26を順次介して依頼対象運行管理サーバ7にも送信する。これにより依頼対象運行管理サーバ7の中央処理ユニット20は、振替終了情報に含まれる障害解消通知情報により関係各所(例えば、振替乗車区間RW2の駅の係員)に定期乗車区間RW1で発生していた障害が解消したこと(すなわち、電車の運行が再開されたこと)を通知する。また依頼対象運行管理サーバ7の中央処理ユニット20は、振替終了情報の受信から振替証消去指示情報に含まれる振替待機時間が経過したときに、通信処理部25及びインタフェース部26を順次介して、振替乗車区間RW2の駅に設置されている改札機9及び10に対し当該振替証消去指示情報に含まれる振替証識別情報と一致する振替証識別情報の消去を指示する振替証識別情報消去指示命令を送信する。これにより依頼対象運行管理サーバ7の中央処理ユニット20は、振替終了情報の受信から振替待機時間が経過した以降は、振替乗車区間RW2の改札機9及び10で振替証情報の提示を受け付けないように制御し、かくして振替証情報が定期乗車区間RW1での電車の運行再開の後も不当に使用され続けることを回避している。
ところで振替乗車区間RW2の駅に設置された改札機9及び10には、振替輸送を許可したユーザにより振替乗車区間RW2が利用されると、その際に携帯端末2に保持されている振替証情報内の振替証識別情報が当該振替乗車区間RW2の利用履歴(以下、これを乗車区間利用履歴と呼ぶ)として残されている。このため依頼対象運行管理サーバ7の中央処理ユニット20は、振替乗車区間RW2の駅に設置された改札機9及び10で振替証識別情報を消去させるとき、かかる改札機9及び10から乗車区間利用履歴を回収する。そして中央処理ユニット20は、かかる乗車区間利用履歴に基づいて、振替輸送の許可されたユーザが実際に振替乗車区間RW2で電車に乗車した区間を特定すると共に、当該特定した区間に従い振替輸送で発生した運賃(以下、これを振替輸送運賃と呼ぶ)を算出する。これにより中央処理ユニット20は、その振替輸送運賃を示し、かつ当該振替輸送運賃の精算を要求する運賃精算要求信号を通信処理部25及びインタフェース部26を順次介して振替依頼運行管理サーバ5に送信する。従って振替依頼運行管理サーバ5の中央処理ユニット20は、このとき依頼対象運行管理サーバ7から送信された運賃精算要求信号をインタフェース部26及び通信処理部25を順次介して受信する。そしてかかる振替依頼運行管理サーバ5の中央処理ユニット20は、かかる運賃精算要求信号に応じて、振替輸送に伴い発生した振替輸送運賃の精算処理を実行する。
次いで図3を用いて振替乗車区間RW2の駅に設置されている改札機9及び10の回路構成について説明する。ただしかかる改札機9及び10は、同様の回路構成を有しているため、以下には、改札機9の回路構成のみを説明する。因みに定期乗車区間RW1の駅に設置されている改札機3及び4も、振替乗車区間RW2の駅に設置された改札機9及び10と同様の回路構成を有している。この場合、図3に示すように、改札機9は、当該改札機9全体を統括的に制御する中央処理ユニット30が、ROM31に予め記憶されている基本プログラムや振替改札プログラム等の各種プログラムをバス32を介してRAM33に読み出す。そして中央処理ユニット30は、RAM33に読み出した各種プログラムに従って振替改札処理等の各種処理を実行する。
これにより中央処理ユニット30は、例えばRAM33に対し、自己の改札機9が設置された駅を定期乗車区間RW1内の乗降駅とする定期乗車券の定期乗車券識別情報を記憶している。因みにかかる定期乗車券識別情報は、携帯端末2に保持されている定期乗車券情報に含まれる定期乗車券識別情報と、例えば磁気カード型の定期乗車券に記録されている定期乗車券識別情報とからなる。この状態で中央処理ユニット30は、改札機9のスロットに磁気カード型の定期乗車券が通されると、乗車券読取回路34により当該磁気カード型の定期乗車券から定期乗車券識別情報を読み取る。そして中央処理ユニット30は、磁気カード型の定期乗車券から読み取った定期乗車券識別情報(以下、これを読取定期乗車券識別情報と呼ぶ)を、RAM33に記憶している定期乗車券識別情報(以下、これを記憶定期乗車券識別情報と呼ぶ)と比較するようにして、かかる磁気カード型の定期乗車券が正当な(すなわち、読取定期乗車券識別情報と一致する記憶定期乗車券識別情報をRAM33に記憶している)定期乗車券であるか否かを判別する。
その結果、中央処理ユニット30は、磁気カード型の定期乗車券が正当なものであると、改札機9の改札機構部35を制御して駅構内への入出用の通路(以下、これを入出ゲートと呼ぶ)を開いて当該乗客に改札機9を通過させる。因みに中央処理ユニット30は、磁気カード型の定期乗車券の読取定期乗車券識別情報を記憶定期券識別情報として記憶していないと、改札機構部35を制御して入出ゲートを閉じて当該乗客に改札機9を通過させないようにする。なお中央処理ユニット30は、RAM33に対し、定期乗車券に関する情報に加えて、磁気カード型の乗車券に関する識別情報も記憶している。従って中央処理ユニット30は、改札機9のスロットに乗車券が通された場合も、磁気カード型の定期乗車券が通された場合と同様に処理することで、乗客に適宜、改札機9を通過させることができる。
かかる構成に加えてこの改札機9の場合、中央処理ユニット30は、依頼対象運行管理サーバ7から振替証識別情報が送信されると、これをインタフェース部36及び通信処理部37を順次介して受信すると共に、当該受信した振替証識別情報をRAM33に記憶する。また中央処理ユニット30は、改札機9に携帯端末2がかざされると、リーダライタ回路部38及びアンテナ素子39を順次介して当該携帯端末2と非接触で通信する。この場合、中央処理ユニット30は、まず携帯端末2に対し定期乗車券識別情報を要求するための定期乗車券識別情報要求信号を送信する。その結果、中央処理ユニット30は、携帯端末2が定期乗車券情報を保持しており、かかる携帯端末2から定期乗車券情報に含まれる定期乗車券識別情報が送信されることによりこれを受信すると、当該受信した定期乗車券識別情報をRAM33内の記憶定期乗車券識別情報と比較する。そして中央処理ユニット30は、その比較結果に応じて、携帯端末2により提示された定期乗車券情報の正当性を判別する。
この場合、中央処理ユニット30は、携帯端末2から取得した定期乗車券識別情報と一致する記憶定期乗車券識別情報をRAM33に記憶していると、当該携帯端末2により提示された定期乗車券情報が自己の改札機9を介して定期乗車区間RW1を正当に利用し得るものであると判別する。このとき中央処理ユニット30は、改札機9の改札機構部35を制御して入出ゲートを開いて、携帯端末2を使用しているユーザに改札機9を通過させ、かくしてユーザに定期乗車区間RW1を利用させる。ところが中央処理ユニット30は、携帯端末2から取得した定期乗車券識別情報と一致する記憶定期乗車券識別情報をRAM33に記憶してはいないと、当該携帯端末2により提示された定期乗車券情報が正当なものではないと判別する。このとき中央処理ユニット30は、携帯端末2に対し振替証識別情報を要求するための振替証識別情報要求信号を送信する。そして中央処理ユニット30は、かかる携帯端末2が振替証情報を保持してはいないために、当該携帯端末2から振替証識別情報を受信することができないと、改札機構部35を制御して入出ゲートを閉じ、携帯端末2を使用しているユーザに改札機9を通過させないようにする。これにより中央処理ユニット30は、携帯端末2が定期乗車券情報及び振替証情報の何れも保持してはいないと、その携帯端末2を使用しているユーザにより定期乗車区間RW1や振替乗車区間RW2等の乗車区間が不当に利用されることを回避する。
ところで中央処理ユニット30は、改札機9にかざされた携帯端末2が振替証情報を保持しており、かかる携帯端末2からその振替証情報に含まれる振替証識別情報が送信されたことでこれを受信すると、当該受信した振替証識別情報をRAM33内の振替証識別情報と比較する。そして中央処理ユニット30は、かかる比較結果に応じて、携帯端末2によって提示された振替証情報の正当性を判別する。その結果、中央処理ユニット30は、携帯端末2から取得した振替証識別情報と一致する振替証識別情報をRAM33に記憶していると、当該携帯端末2により提示された振替証情報が正当なものであると判別する。このとき中央処理ユニット30は、改札機9の改札機構部35を制御して入出ゲートを開き、携帯端末2を使用しているユーザに改札機9を通過させ、かくしてユーザに振替乗車区間RW2を利用させる。因みに中央処理ユニット30は、携帯端末2から取得した振替証識別情報と一致する振替証識別情報をRAM33に記憶してはいないと、当該携帯端末2により提示された振替証情報が、自己の改札機9を介して振替乗車区間RW2を利用するための正当なものではないと判別する。このとき中央処理ユニット30は、改札機構部35を制御して入出ゲートを閉じて、携帯端末2を使用しているユーザに改札機9を通過させないようにする。これにより中央処理ユニット30は、携帯端末2を使用しているユーザにより、自己の改札機9を介して振替乗車区間RW2が不当に利用されることを回避する。
さらに中央処理ユニット30は、携帯端末2により振替証情報が提示され、当該携帯端末2を使用しているユーザに改札機9の入出ゲートを通過させると、その都度、かかる携帯端末2に保持されている振替証情報内の振替証識別情報を乗車区間利用履歴としてRAM33に記憶する。そして中央処理ユニット30は、依頼対象運行管理サーバ7から乗車区間利用履歴を要求する利用履歴要求信号が送信されると、これをインタフェース部36及び通信処理部37を順次介して受信する。これにより中央処理ユニット30は、かかる利用履歴要求信号の受信に応じて、その時点でRAM33に記憶している乗車区間利用履歴を乗車区間利用履歴通知信号として通信処理部37及びインタフェース部36を順次介して依頼対象運行管理サーバ7に送信する。これにより上述したように中央処理ユニット30は、依頼対象運行管理サーバ7に対し乗車区間利用履歴に基づいて、振替輸送対象のユーザが振替乗車区間RW2を利用したことで生じた振替輸送運賃を正確に算出させることができる。
次いで図4を用いて携帯端末2の回路構成について説明する。かかる携帯端末2は、当該携帯端末2全体を統括的に制御する中央処理ユニット40が、ROM41に予め記憶されている基本プログラムや振替関連情報取得プログラム等の各種プログラムをRAM42に読み出す。そして中央処理ユニット40は、RAM42に読み出した各種プログラムに従って振替関連情報取得処理等の各種処理を実行する。
これにより中央処理ユニット30は、音声通話時、マイクロホン43を介して、ユーザの発した音声を集音して音声信号を得ると共に、かかる音声信号に対し音声処理部44を介してアナログデジタル変換処理等の所定の入力用音声処理を施し、得られた音声データをデータ処理回路(DSP:Digital Signal Processor)45に送出させる。データ処理回路45は、音声処理部44から与えられた音声データに対し所定の送信用デジタル音声処理を施し、得られた送信データに対し送信部46で変調処理等の所定の送信処理を施し、その結果得られた送信信号をアンテナ素子47を介して基地局8に送信する。
また中央処理ユニット40は、このとき通話相手の携帯端末2から基地局8経由で送信された受信信号をアンテナ素子47で受信して受信部48に取り込み、当該受信部48において、かかる受信信号に復調処理等の所定の受信処理を施し、その結果得られた受信データをデータ処理回路45に取り込む。データ処理回路45は、受信部48から与えられた受信データに所定の受信用デジタル音声処理を施し、得られた音声データに対し音声処理部44でデジタルアナログ変換処理等の所定の出力用音声処理を施し、その結果得られた音声信号をスピーカ49を介して音声として出力させる。これにより中央処理ユニット40は、携帯端末2を使用するユーザと、所望の通話相手との通話を実現する。
ところで入力部50は、携帯端末2の筐体表面に設けられた各種操作キー等でなり、電話番号やメールアドレス、電子メールの本文等の各種文字や、発呼等の各種命令を入力させるためのものである。また表示部51は、携帯端末2の筐体表面に設けられた例えば液晶ディスプレイでなり、文字や画像等を表示し得るようになされている。従って中央処理ユニット40は、入力部50を介して入力された電話番号やメール本文等の文字を表示部51に表示し得ると共に、入力部50を介して入力された操作命令に応じて所定の処理を実行した結果得られる画像や外部から取得した画像等も表示部51に表示し得る。
かかる構成に加えてかかる携帯端末2の場合、中央処理ユニット40は、RAM42に定期乗車券情報を記憶している。また中央処理ユニット40は、振替依頼運行管理サーバ5から基地局8経由で振替関連情報が送信されると、かかる振替関連情報をアンテナ素子47で受信して受信部48で復調処理等の所定の受信処理を施した後、デジタル処理回路45で受信用の所定のデジタル処理を施して取り込む。この場合、中央処理ユニット40は、表示部51に対し振替関連情報の一部である障害発生通知情報に基づいて定期乗車区間RW1で障害が発生したことを示す文字情報等からなる障害発生通知画像を表示する。これにより中央処理ユニット40は、かかる障害発生通知画像によりユーザに対し、当該ユーザの利用している定期乗車区間RW1で電車が障害発生のために運休していることを通知する。
また中央処理ユニット40は、振替関連情報の一部である振替証情報をRAM42に記憶することにより当該振替証情報を使用可能な状態にする。さらに中央処理ユニット40は、表示部51に対し振替乗車区間通知情報に基づいて1又は複数の振替乗車区間RW2を示す文字情報等からなる振替乗車区間通知画像を表示する。これにより中央処理ユニット40は、かかる振替乗車区間通知画像によりユーザに対し、振替依頼運行管理サーバ5が検索した1又は複数の振替乗車区間RW2を通知する。この状態で中央処理ユニット40は、ユーザにより入力部50が操作され振替乗車区間通知画像上で任意に1つの振替乗車区間RW2が振替輸送に利用するように選択されると、当該選択された振替乗車区間RW2を示す選択乗車区間通知信号を生成する。そして中央処理ユニット40は、かかる選択乗車区間通知信号に対しデジタル処理回路45で送信用の所定のデジタル処理を施した後、送信部46で変調処理等の所定の送信処理を施してアンテナ素子47を介して基地局8経由で振替依頼運行管理サーバ5に送信する。
ところで中央処理ユニット40は、ユーザにより入力部50が操作され振替乗車区間通知画像上で振替乗車区間RW2が選択されないまま、当該ユーザの居場所を自動的に割り出しても良いことが許可されると、これに応じて自動割出許可情報を含み、かつ振替乗車区間RW2が選択されなかったことを示す振替乗車区間未選択信号を生成する。そして中央処理ユニット40は、かかる振替乗車区間未選択信号に対しデジタル処理回路45で送信用の所定のデジタル処理を施した後、送信部46で変調処理等の所定の送信処理を施してアンテナ素子47を介して基地局8経由で振替依頼運行管理サーバ5に送信する。また中央処理ユニット40は、ユーザにより入力部50が操作され振替乗車区間通知画像上でユーザの現在の居場所に対する最寄駅の駅名が入力されると、最寄駅通知情報を含み、かつ当該振替乗車区間RW2が選択されなかったことを示す振替乗車区間未選択信号を生成する。そして中央処理ユニット40は、かかる振替乗車区間未選択信号に対しデジタル処理回路45で送信用の所定のデジタル処理を施した後、送信部46で変調処理等の所定の送信処理を施してアンテナ素子47を介して基地局8経由で振替依頼運行管理サーバ5に送信する。
そして中央処理ユニット40は、振替依頼運行管理サーバ5に振替乗車区間未選択信号を送信したときには、これに応じて当該振替依頼運行管理サーバ5から基地局8経由で送信される新たな振替関連情報をアンテナ素子47で受信して受信部48で復調処理等の所定の受信処理を施した後、デジタル処理回路45で受信用の所定のデジタル処理を施して取り込む。この場合、中央処理ユニット40は、表示部51に対し振替関連情報の一部である障害発生通知情報に基づいて障害発生通知画像を表示することにより、ユーザに対し当該ユーザの利用している定期乗車区間RW1で電車が障害発生のために運休していることを改めて通知する。また中央処理ユニット40は、振替関連情報の一部である新たな振替証情報を先に取得していた振替証情報に上書きするようにRAM42に記憶することにより、そのすでに取得していた振替証情報に替えて当該新たな振替証情報を使用可能な状態にする。
さらに中央処理ユニット40は、表示部51に対し振替乗車区間再通知情報に基づいて振替乗車区間再通知画像を表示することにより、ユーザに対し振替依頼運行管理サーバ5がユーザの居場所を基準にして再検索した1又は複数の振替乗車区間RW2を通知する。この状態で中央処理ユニット40は、ユーザにより入力部50が操作され振替乗車区間再通知画像上で任意に1つの振替乗車区間RW2が振替輸送に利用するように選択されると、当該選択された振替乗車区間RW2を示す選択乗車区間通知信号を生成する。そして中央処理ユニット40は、かかる選択乗車区間通知信号に対しデジタル処理回路45で送信用の所定のデジタル処理を施した後、送信部46で変調処理等の所定の送信処理を施してアンテナ素子47を介して基地局8経由で振替依頼運行管理サーバ5に送信する。
そして中央処理ユニット40は、携帯端末2が改札機3及び4並びに9及び10にかざされたときには、非接触IC(Integrated Circuit)カード回路52及びアンテナ素子53を介して当該改札機3及び4並びに9及び10の中央処理ユニット30と非接触で通信する(すなわち、図3について上述した改札機3及び4並びに9及び10では中央処理ユニット30がリーダライタ回路38及びアンテナ素子39を介して非接触で通信する)。この場合、中央処理ユニット40は、まず改札機3及び4並びに9及び10から送信される定期乗車券識別情報要求信号を受信する。これに応じて中央処理ユニット40は、RAM42に定期乗車券情報を記憶しているか否かを確認する。その結果、中央処理ユニット40は、RAM42に対し定期乗車券情報を記憶していると、当該RAM42から定期乗車券情報に含まれる定期乗車券識別情報を読み出し、その読み出した定期乗車券識別情報を改札機3及び4並びに9及び10に返信する。因みに中央処理ユニット40は、定期乗車券識別情報要求信号を受信したときにRAM42に対し定期乗車券情報を記憶してはいないと、当該定期乗車券情報を記憶してはいないことを示す定期券未記憶通知信号を改札機3及び4並びに9及び10に送信する。
また中央処理ユニット30は、改札機3及び4並びに9及び10に対し定期乗車券識別情報を返信しても、引き続き改札機3及び4並びに9及び10から振替証識別情報要求信号が送信されると、これを受信する。そして中央処理ユニット40は、このときRAM42に振替証情報を記憶しているか否かを確認する。その結果、中央処理ユニット40は、RAM42に対し振替証情報を記憶していると、当該RAM42から振替証情報に含まれる振替証識別情報を読み出し、その読み出した振替証識別情報を改札機3及び4並びに9及び10に返信する。因みに中央処理ユニット40は、振替証識別情報要求信号を受信したときにRAM42に対し振替証情報を記憶してはいないと、当該振替証情報を記憶してはいないことを示す振替証未記憶通知信号を改札機3及び4並びに9及び10に送信する。このようにして中央処理ユニット40は、ユーザが定期乗車区間RW1や振替乗車区間RW2を利用する場合、改札機3及び4並びに9及び10に対して、自己の携帯端末2で保持している定期乗車券情報及び振替証情報を、これらを識別可能な定期乗車券識別情報及び振替証識別情報として提示することができる。
さらに中央処理ユニット40は、定期乗車区間RW1で発生していた障害が解消され電車の運行が再開されたことで振替依頼運行管理サーバ5から基地局8経由で振替終了情報が送信されると、これをアンテナ素子47で受信して受信部48で復調処理等の所定の受信処理を施した後、デジタル処理回路45で受信用の所定のデジタル処理を施して取り込む。この場合、中央処理ユニット40は、表示部51に対し振替終了情報の一部である障害解消通知情報に基づいて、定期乗車区間RW1で発生した障害が解消され電車の運行が再開されたことを示す文字情報等からなる障害解消通知画像を表示する。これにより中央処理ユニット40は、かかる障害解消通知画像によりユーザに対し、当該ユーザの利用している定期乗車区間RW1で電車の運行が再開されたことを通知する。
また中央処理ユニット40は、このとき振替終了情報の受信に応じて内部の計時回路により計時を開始すると共に、RAM42内で、振替終了情報の一部である振替証消去指示情報に従い消去対象の振替証情報を検索する。そして中央処理ユニット40は、計時回路で計時した時間が、振替終了情報の一部である振替証消去指示情報に含まれる消去待機時間と一致したとき、RAM42内で検索していた振替証情報を消去する。これにより中央処理ユニット40は、定期乗車区間RW1で障害が解消され電車の運行が再開されたにもかかわらず、この後、振替証情報が不当に使用され続け振替乗車区間RW2が不当に利用され続けることをほぼ確実に回避することができる。
以上説明したように、振替輸送システム1では、普段ユーザの利用している定期乗車区間RW1で電車の運行に障害が発生した場合、振替依頼運行管理サーバ5からユーザの携帯端末2に振替関連情報の一部として振替証情報を提供する。このため振替輸送システム1では、携帯端末2を使用するユーザに対しその振替証情報により定期乗車区間RW1に替えて振替乗車区間RW2を利用させることができる。
すなわち図5及び図6に示すように、例えばA駅を最寄駅とする勤務地に勤務しているユーザが、A駅からB駅までの第1の路線と当該B駅で乗換えが必要なそのB駅からC駅までの第2の路線とからなる定期乗車区間RW1を利用して通勤している場合に、第2の路線で電車の運行に障害が発生し当該電車の運行が見合わせられると、その際にユーザが仮に携帯端末2で振替証情報を取得していなければ、定期乗車券を使用してA駅から一旦はB駅まで行き、そのB駅で駅係員から振替証(すなわち、振替乗車券)を貰うことなる。そしてユーザは、定期乗車券を使用してB駅から再びA駅に戻り、さらにB駅で貰った振替証を使用して例えばA駅からD駅及びE駅を順次経由してC駅までの振替乗車区間RW2で振替輸送を利用することになる。
これに対して図7に示すように、本実施の形態による振替輸送システム1では、ユーザがA駅又は当該A駅の付近(例えば、勤務地)居るときに、携帯端末2で振替証情報を取得すれば、B駅まで行くことなく、その振替証情報を使用してA駅からD駅及びE駅を順次経由してC駅までの振替乗車区間RW2で振替輸送を利用することができる。また図8に示すように、かかる振替輸送システム1では、例えばユーザが勤務地とは異なるD駅の付近に居るときに、携帯端末2で振替証情報を取得し、その際に振替依頼運行管理サーバ5に振替乗車区間RW2を再検索させれば、このときはA駅までも行くことなく、その振替証情報を使用してD駅からE駅を経由してC駅までの振替乗車区間RW2で振替輸送を利用することができる。そしてかかる振替輸送システム1では、ユーザが携帯端末2で取得した振替証情報を使用する場合、かかる振替証情報を駅の係員等に提示するのではなく、当該振替証情報を振替乗車区間RW2の駅に設置された改札機9及び10に提示するだけでその振替乗車区間RW2での振替輸送を利用することができる。このため振替輸送システム1では、振替証情報を使用する場合、振替乗車区間RW2の駅に勤務する係員等のところに振替輸送対象の多数の乗客が振替証情報の提示するために集まって駅構内が混雑することを未然に回避することができる。
ところで振替依頼運行管理サーバ5、依頼対象運行管理サーバ7、改札機9及び10、携帯端末2は、実際には振替関連情報提供プログラム、振替輸送プログラム、振替改札プログラム、振替関連情報取得プログラムに従って上述した処理を実行している。このため以下には、これら振替依頼運行管理サーバ5、依頼対象運行管理サーバ7、改札機9及び10、携帯端末2が、振替関連情報提供プログラム、振替輸送プログラム、振替改札プログラム、振替関連情報取得プログラムに従って実行する上述した処理を順番に説明する。
まず図9を用いて振替依頼運行管理サーバ5が、振替関連情報提供プログラムに従って実行する振替関連情報提供処理について説明する。振替依頼運行管理サーバ5の中央処理ユニット20は、外部から障害発生情報が与えられると、ROM21又はハードディスクドライブ22に予め記憶されている振替関連情報提供プログラムに従って図9に示す振替関連情報提供処理手順RT1を開始する。中央処理ユニット20は、かかる振替関連情報提供処理手順RT1を開始すると、ステップSP1において、ハードディスクドライブ22に記憶している統合定期乗車区間情報の示す統合定期乗車区間と、障害発生情報の示す障害発生箇所とを照らし合わせて、自己の発行している定期乗車券情報を使用するユーザの中に振替輸送対象のユーザが存在するか否かを判別する。このステップSP1において肯定結果が得られると、このことは統合定期乗車区間内で電車の運行に障害が発生していることで、定期乗車券情報を提供しているユーザの中に振替輸送対象のユーザが存在することを表している。従って中央処理ユニット20は、このとき、次のステップSP2に移る。
ステップSP2において中央処理ユニット20は、ハードディスクドライブ22に対し障害発生情報を登録して、次のステップSP3に移る。ステップSP3において中央処理ユニット20は、ユーザに提供している定期乗車券情報の示す定期乗車区間RW1と、障害発生情報の示す障害発生箇所とを照らし合わせて、障害発生箇所を含む定期乗車区間RW1を利用しているユーザを振替輸送対象のユーザとして特定して、次のステップSP4に移る。ステップSP4において中央処理ユニット20は、自己運行管理電車路線及び他社運行管理電車路線と、障害発生箇所と、当該障害発生箇所を含む定期乗車区間RW1とを照らし合わせることにより定期乗車区間RW1に替えて振替輸送に利用可能な1又は複数の振替乗車区間RW2を検索して、次のステップSP5に移る。
そしてステップSP5において中央処理ユニット20は、その検索した振替乗車区間RW2で電車の運行を管理している依頼対象運行管理サーバ7に対し振替輸送承諾要求信号を送信することにより定期乗車区間RW1から振替乗車区間RW2への振替輸送を承諾するように要求して、次のステップSP6に移る。ステップSP6において中央処理ユニット20は、依頼対象運行管理サーバ7により振替乗車区間RW2での振替輸送が承諾されたか否かを判別する。このステップSP6において肯定結果が得られると、このことは依頼対象運行管理サーバ7により定期乗車区間RW1から振替乗車区間RW2への振替輸送が承諾されたことを表している。従って中央処理ユニット20は、このとき次のステップSP7に移る。因みにこのステップSP6において否定結果が得られると、このことは依頼対象運行管理サーバ7により定期乗車区間RW1から振替乗車区間RW2への振替輸送が承諾されなかったことを表している。従って中央処理ユニット20は、このときステップSP4に戻り、振替乗車区間RW2を再検索するようにして、定期乗車区間RW1から振替乗車区間RW2への振替輸送が承諾されるまでの間、ステップSP6−SP4−SP5−SP6の処理を循環的に繰り返し実行する。
ステップSP7において中央処理ユニット20は、検索した振替乗車区間RW2の利用に使用させる振替証を発行し、当該発行した振替証を示す振替証情報を生成して、次のステップSP8に移る。ステップSP8において中央処理ユニット20は、振替輸送対象のユーザの使用している携帯端末2に対し、障害発生通知情報、振替乗車区間通知情報及び振替証情報からなる振替関連情報を送信することにより、当該ユーザに障害の発生を通知すると共に、検索した1又は複数の振替乗車区間RW2も通知し、さらに振替証情報を携帯端末2に保持させて、次のステップSP9に移る。ステップSP9において中央処理ユニット20は、ユーザに通知した1又は複数の振替乗車区間RW2から1つの振替乗車区間RW2が選択されたか否かを判別する。このステップSP9において肯定結果が得られると、このことは振替輸送用に検索した1又は複数の振替乗車区間RW2の中からユーザにより1つの振替乗車区間RW2が選択されたことを表している。従って中央処理ユニット20は、このとき次のステップSP10に移る。
因みにステップSP9において否定結果が得られると、このことは振替輸送用に検索した1又は複数の振替乗車区間RW2の中からユーザにより振替乗車区間RW2が選択されなかったことを表している。従って中央処理ユニット20は、このときステップSP11に移る。そしてステップSP11において中央処理ユニット20は、このときユーザにより通知された当該ユーザの現在の居場所の最寄駅、又は携帯端末2の通信に利用した基地局8の設置位置に応じたユーザの居場所を基準として振替乗車区間RW2を再検索した後、ステップSP5に戻る。
ステップSP10において中央処理ユニット20は、ユーザにより選択された振替乗車区間RW2で電車の運行を管理している依頼対象運行管理サーバ7に対し、振替証情報を送信すると共に、当該振替乗車区間RW2での振替輸送を依頼して、次のステップSP12に移る。このようにして中央処理ユニット20は、ユーザに対し携帯端末2に保持させた振替証情報を使用させて振替乗車区間RW2で振替輸送用の電車を利用させる。そしてステップSP12において中央処理ユニット20は、定期乗車区間RW1で発生していた障害が解消され電車の運行が再開されることを待ち受け、当該電車の運行が再開されると、次のステップSP13に移る。ステップSP13において中央処理ユニット20は、携帯端末2及び依頼対象運行管理サーバ7に対して振替証情報の消去を指示して、次のステップSP14に移る。ステップSP14において中央処理ユニット20は、依頼対象運行管理サーバ7から要求された振替輸送運賃の精算処理を実行した後、続くステップSP15に移って、かかる振替関連情報提供処理手順RT1を終了する。因みに上述したステップSP1において否定結果が得られると、このことは電車の運行に障害が発生した障害発生箇所が統合定期乗車区間外であるために、定期乗車券情報を提供しているユーザの中に振替輸送対象のユーザは存在しないことを表している。従って中央処理ユニット20は、このときステップSP15に移って、かかる振替関連情報提供処理手順RT1を終了する。
次いで図10を用いて依頼対象運行管理サーバ7が、振替輸送プログラムに従って実行する振替輸送処理について説明する。依頼対象運行管理サーバ7の中央処理ユニット20は、振替依頼運行管理サーバ5から振替輸送承諾要求書信号が与えられると、ROM21又はハードディスクドライブ22に予め記憶されている振替輸送プログラムに従って図10に示す振替輸送処理手順RT2を開始する。中央処理ユニット20は、かかる振替輸送処理手順RT2を開始すると、ステップSP21において、振替依頼運行管理サーバ5から提示された振替乗車区間RW2を利用する振替輸送を承諾するか否かを判別する。このステップSP21において肯定結果が得られると、このことは振替乗車区間RW2では電車の運行に何ら障害が発生してはいないことで、当該振替乗車区間RW2を利用する振替輸送を承諾することを表している。従って中央処理ユニット20は、このとき、次のステップSP22に移る。
ステップSP22において中央処理ユニット20は、振替依頼運行管理サーバ5に対し振替乗車区間RW2を利用した振替輸送を承諾する旨を通知して、次のステップSP23に移る。ステップSP23において中央処理ユニット20は、振替依頼運行管理サーバ5から振替乗車区間RW2を利用した振替輸送が依頼されることを待ち受け、かかる振替輸送が依頼されると、次のステップSP24に移る。ステップSP24において振替依頼運行管理サーバ5から与えられた振替証情報に含まれる振替証識別情報を振替乗車区間RW2の駅に設置された改札機9及び10に送信して保持させて、次のステップSP25に移る。
ステップSP25において中央処理ユニット20は、振替依頼運行管理サーバ5から振替乗車区間RW2を利用した振替輸送を終了させるように通知されることを待ち受け、かかる振替輸送の終了が通知されると、次のステップSP26に移る。ステップSP26において中央処理ユニット20は、振替乗車区間RW2の駅に設置されている改札機9及び10に対し振替輸送に使用した振替証識別情報を消去するように指示すると共に、乗車区間利用履歴を回収して、次のステップSP27に移る。ステップSP27において中央処理ユニット20は、振替依頼運行管理サーバ5に対し振替輸送に伴い発生した振替輸送運賃の精算を要求した後、次のステップSP28に移って、かかる振替輸送処理手順RT2を終了する。因みにステップSP21において否定結果が得られると、このことは振替乗車区間RW2でも電車の運行に障害が発生しているために、当該振替乗車区間RW2を利用する振替輸送を承諾し得ないことを表している。従って中央処理ユニット20は、このとき、ステップSP28に移って、かかる振替輸送処理手順RT2を終了する。
次いで図11を用いて振替乗車区間RW2の駅に設置された改札機9及び10が、振替改札プログラムに従って実行する振替改札処理について説明する。なお改札機9及び10の中央処理ユニット30は、当該改札機9及び10が設置された駅を通る乗車区間を振替乗車区間RW2としては利用しない乗客から磁気カード型の乗車券や定期乗車券等の提示を受け付けて当該乗客に入出ゲートを通過させながら、これと並行して振替改札処理を実行している。すなわち改札機9及び10の中央処理ユニット30は、例えば改札機9及び10の起動に応じて、ROM31に予め記憶されている振替改札プログラムに従って図11に示す振替改札処理手順RT3を開始する。中央処理ユニット30は、かかる振替改札処理手順RT3を開始すると、ステップSP31において、依頼対象運行管理サーバ7から送信される振替証識別情報を受信することを待ち受け、かかる振替証識別情報を受信すると、次のステップSP32に移る。ステップSP32において中央処理ユニット30は、その受信した振替証識別情報をRAM33に記憶して、次のステップSP33に移る。
ステップSP33において中央処理ユニット30は、自己の改札機9及び10に対し携帯端末2がかざされたか否かを判別する。このステップSP33において否定結果が得られると、このことは未だ携帯端末2が改札機9及び10にかざされてはいないことを表している。従って中央処理ユニット30は、このときステップSP34に移る。そしてステップSP34において中央処理ユニット30は、振替証識別情報を消去するか否かを判別する。このステップSP34において否定結果が得られると、このことは依頼対象運行管理サーバ7から振替証識別情報の消去が指示されてはいないため自己の改札機9及び10が設置された駅を通る路線を振替乗車区間RW2として利用させることが未だ終了してはいないことを表している。従って中央処理ユニット30は、このときステップSP33に戻る。これにより中央処理ユニット30は、この後、依頼対象運行管理サーバ7の指示に応じて振替証識別情報を消去するまでの間は、ステップSP34−SP33−SP34の処理を循環的に繰り返し実行することで、自己の改札機9及び10に対し携帯端末2がかざされることを待ち受ける。
そしてステップSP33において肯定結果が得られると、このことは自己の改札機9及び10に対し、定期乗車券情報のみ、又は定期乗車券情報及び振替証情報を保持している可能性のある携帯端末2がかざされたことを表している。従って中央処理ユニット30は、このとき次のステップSP35に移る。ステップSP35において中央処理ユニット30は、自己の改札機9及び10にかざされた携帯端末2と非接触で通信して当該携帯端末2から定期乗車券識別情報を取得したか否かを判別する。このステップSP35において否定結果が得られると、このことは定期乗車券情報を保持してはいない携帯端末2を使用しているユーザが、自己の改札機9及び10の設置された駅を通る路線を不当に利用しようとしていることを表している。従って中央処理ユニット30は、このとき改札機9及び10の入出ゲートを閉じたままにしてステップSP34に移る。これに対してステップSP35において肯定結果が得られると、このことは自己の改札機9及び10に対し、定期乗車券情報を保持している携帯端末2がかざされたことで、当該携帯端末2から定期乗車券識別情報を取得したことを表している。従って中央処理ユニット30は、このとき次のステップSP36に移る。ステップSP36において中央処理ユニット30は、携帯端末2から取得した定期乗車券識別情報が正当なものであるか否かを判別する。このステップSP36において肯定結果が得られると、このことは自己の改札機9及び10に対し、これが設置された駅を通る路線を定期乗車区間RW1とするユーザの携帯端末2がかざされたことを表している。従って中央処理ユニット30は、このとき次のステップSP37に移る。これによりステップSP37において中央処理ユニット30は、自己の改札機9及び10の入出ゲートを開いて、当該改札機9及び10に携帯端末2をかざしたユーザを通した後、ステップSP34に移る。
ところで上述のステップSP36において否定結果が得られると、このことは改札機9及び10にかざされた携帯端末2の保持している定期乗車券識別情報が正当なものではない(すなわち、他の定期乗車区間RW1で使用される定期乗車券識別情報である)ため、当該携帯端末2を使用しているユーザが自己の改札機9及び10の設置された駅を通る路線を振替乗車区間RW2として利用しようとしている可能性があることを表している。従って中央処理ユニット30は、このときステップSP38に移る。そしてステップSP38において中央処理ユニット30は、かかる携帯端末2に対し振替証識別情報を要求するようにして、当該携帯端末2から振替証識別情報を取得したか否かを判別する。このステップSP38において否定結果が得られると、このことは振替証情報を保持してはいない携帯端末2を使用しているユーザが、自己の改札機9及び10が設置された駅を通る路線を不当に利用しようとしていることを表している。従って中央処理ユニット30は、このとき改札機9及び10の入出ゲートを閉じたままにしてステップSP33に戻る。
これに対してステップSP38において肯定結果が得られると、このことは携帯端末2から振替証識別情報を取得することができたため、当該携帯端末2を使用しているユーザが、自己の改札機9及び10が設置された駅を通る路線を振替乗車区間RW2として利用しようとしている可能性があることを表している。従って中央処理ユニット30は、このとき次のステップSP39に移る。そしてステップSP39において中央処理ユニット30は、携帯端末2から取得した振替証識別情報が正当なものであるか否かを判別する。このステップSP39において否定結果が得られると、このことは正当な振替証情報とは異なる振替証識別情報を保持した携帯端末2を使用しているユーザが、自己の改札機9及び10の設置された駅を通る路線を不当に利用しようとしていることを表している。従って中央処理ユニット30は、このときも改札機9及び10の入出ゲートを閉じたままにしてステップSP33に戻る。これに対してステップSP39において肯定結果が得られると、このことは正当な振替証情報を保持した携帯端末2を使用しているユーザ(すなわち、振替輸送対象として特定されたユーザ)が、自己の改札機9及び10の設置された駅を通る路線を振替乗車区間RW2として利用しようとしていることを表している。従って中央処理ユニット30は、このときステップSP37に移り、改札機9及び10の入出ゲートを開いて当該ユーザを通した後、ステップSP34に移る。
ところでステップSP34において肯定結果が得られると、このことは依頼対象運行管理サーバ7から振替証識別情報を消去するように指示されたため、自己の改札機9及び10の設置された駅を通る路線を振替乗車区間RW2として利用させることが終了したことを表している。従って中央処理ユニット30は、このとき次のステップSP40に移る。ステップSP40において中央処理ユニット30は、RAM33に記憶していた振替証識別情報を消去して、次のステップSP41に移る。そしてステップSP41において中央処理ユニット30は、振替輸送対象として特定されたユーザにより自己の改札機9及び10を介して振替乗車区間RW2が利用されるたびに適宜更新して記憶していた乗車区間利用履歴を、依頼対象運行管理サーバ7に送信した後、次のステップSP42に移って、かかる振替改札処理手順RT3を終了する。
次いで図12を用いて携帯端末2が、振替関連情報取得プログラムに従って実行する振替関連情報取得処理について説明する。携帯端末2の中央処理ユニット40は、例えば携帯端末2が起動すると、ROM41に予め記憶されている振替関連情報取得プログラムに従って図12に示す振替関連情報取得処理手順RT4を開始する。中央処理ユニット40は、かかる振替関連情報取得処理手順RT4を開始すると、ステップSP51において、振替依頼運行管理サーバ5から提供される振替関連情報を取得することを待ち受け、かかる振替関連情報を取得すると、次のステップSP52に移る。ステップSP52において中央処理ユニット40は、振替関連情報の一部である障害発生通知情報に基づいてユーザに対し、当該ユーザの利用している定期乗車区間RW1で電車が障害の発生により運休したことを通知した後、振替関連情報の一部である振替乗車区間通知情報に基づいて、定期乗車区間RW1での障害の発生に応じて検索された1又は複数の振替乗車区間RW2を通知する。また中央処理ユニット40は、このとき振替関連情報の一部である振替証情報をRAM42に記憶して、次のステップSP53に移る。
ステップSP53において中央処理ユニット40は、ユーザに通知した1又は複数の振替乗車区間RW2の中から当該ユーザにより任意に1つの振替乗車区間RW2が選択されたか否かを判別する。このステップSP53において肯定結果が得られると、このことは振替依頼運行管理サーバ5により検索された振替乗車区間RW2の中から、ユーザにより振替輸送に利用する振替乗車区間RW2が選択されたことを表している。従って中央処理ユニット40は、このとき次のステップSP54に移る。これに対してステップSP53において否定結果が得られると、このことは例えばユーザが定期乗車区間RW1を利用するために何時も居る場所とは異なる場所に居るため、現在の自分の居場所(すなわち、何時もとは異なる場所)を基準にして振替輸送を利用するように要望していることを表している。従って中央処理ユニット40は、このときステップSP55に移る。ステップSP55において中央処理ユニット40は、振替依頼運行管理サーバ5に対し、ユーザにより入力された現在の居場所の最寄駅、又はこの時点に携帯端末2が通信に利用する基地局8の設置位置により割り出されるユーザの居場所を基準として振替乗車区間RW2を再検索するように要求して、ステップSP51に戻る。
ところでユーザにより振替乗車区間RW2が選択されると、ステップSP54において中央処理ユニット40は、当該ユーザにより選択された振替乗車区間RW2を振替依頼運行管理サーバ5に通知して、次のステップSP56に移る。そしてステップSP56において中央処理ユニット40は、自己の携帯端末2が改札機3及び4並びに9及び10にかざされたか否かを判別する。このステップSP56において否定結果が得られると、このことは携帯端末2が未だ通勤(すなわち、定期乗車区間RW1による輸送と振替乗車区間RW2による振替輸送)には使用されていないことを表している。従って中央処理ユニット40は、このときステップSP57に移る。
そしてステップSP57において中央処理ユニット40は、振替証情報を消去するか否かを判別する。このステップSP57において否定結果が得られると、このことは振替乗車区間RW2が未だ利用可能であることを表している。従って中央処理ユニット40は、このときステップSP56に戻る。これにより中央処理ユニット40は、この後、振替依頼運行管理サーバ5からの指示に応じて振替証情報を消去するまでの間は、ステップSP57−SP56−SP57の処理を循環的に繰り返し実行することで、自己の携帯端末2が改札機3及び4並びに9及び10にかざされることを待ち受ける。
この状態でステップSP56において肯定結果が得られると、このことは携帯端末2が通勤(すなわち、定期乗車区間RW1による輸送や振替乗車区間RW2による振替輸送)に使用されたことを表している。従って中央処理ユニット40は、このときステップSP58に移る。ステップSP58において中央処理ユニット40は、自己の携帯端末2がかざされた改札機3及び4並びに9及び10の要求に応じて、定期乗車券識別情報を当該改札機3及び4並びに9及び10に送信して、次のステップSP59に移る。ステップSP59において中央処理ユニット40は、改札機3及び4並びに9及び10から引き続き振替証識別情報が要求されたか否かを判別する。このステップSP59において否定結果が得られると、このことはユーザにより定期乗車区間RW1を利用するために携帯端末2が当該定期乗車区間RW1の駅に設置された改札機3及び4にかざされていたことを表している。従って中央処理ユニット40は、このときステップSP57に移る。これに対してステップSP59において肯定結果が得られると、このことはユーザにより振替乗車区間RW2を利用するために当該振替乗車区間RW2の駅に設置された改札機9及び10にかざされていたことを表している。従って中央処理ユニット40は、このときステップSP60に移る。そしてステップSP60において中央処理ユニット40は、振替乗車区間RW2の駅に設置されている改札機9及び10からの要求に応じて振替証識別情報を当該改札機9及び10に送信して、次のステップSP57に移る。
ところでステップSP57において肯定結果が得られると、このことは振替依頼運行管理サーバ5からすでに振替証情報を消去するように指示されており、かかる振替証情報を消去するための消去待機時間が経過したため、振替乗車区間RW2の利用が終了されることを表している。従って中央処理ユニット40は、このとき次のステップSP61に移る。ステップSP61において中央処理ユニット40は、RAM42に記憶していた振替証情報を消去した後、次のステップSP62に移って、かかる振替関連情報取得処理手順RT4を終了する。
なおかかる実施の形態の場合、携帯端末2は、RAM42に適宜任意の金額を示す電子マネー情報を記憶しておき、定期乗車区間RW1や振替乗車区間RW2と異なる乗車区間で改札機にかざされたとき、RAM42内の電子マネー情報でその乗車区間の利用に応じた運賃を精算することができる。
以上の構成において、振替輸送システム1では、振替依頼運行管理サーバ5が、ユーザの利用している定期乗車区間RW1で電車の運行に障害が発生したとき、当該定期乗車区間RW1から振替輸送に利用可能な1又は複数の振替乗車区間RW2を検索する。そして振替依頼運行管理サーバ5は、その検索した振替乗車区間RW2を振替輸送に利用するための承諾を依頼対象運行管理サーバ7から得ると、当該振替乗車区間RW2で振替輸送を許可するための振替証情報を生成すると共に、当該生成した振替証情報を、振替乗車区間RW2を通知するための振替乗車区間通知情報や、障害の発生を通知するための障害発生通知情報と共に振替関連情報として振替輸送対象のユーザの携帯端末2に送信する。
この場合、携帯端末2は、振替関連情報の一部である障害発生通知情報に従いユーザに対し定期乗車区間RW1で電車の運行に障害が発生したことを通知すると共に、当該振替関連情報の一部である振替証情報をRAM42に記憶する。また携帯端末2は、振替関連情報の一部である振替乗車区間通知情報に従い振替依頼運行管理サーバ5で検索された1又は複数の振替乗車区間RW2をユーザに通知し、その中から任意に1つの振替乗車区間RW2が選択されると、これを振替依頼運行管理サーバ5に通知する。これにより振替依頼運行管理サーバ5は、依頼対象運行管理サーバ7に対し、振替証情報を送信して振替輸送を依頼する。そして依頼対象運行管理サーバ7は、振替乗車区間RW2の駅に設置され、当該振替証情報の正当性を判別する改札機9及び10に対し、その振替証情報に含まれる振替証識別情報を送信してRAM33に記憶させる。
従って携帯端末2は、振替証情報を取得した場合、かかる振替証情報を振替乗車区間RW2の駅に居る係員に提示しなくても、その駅に設置された改札機9及び10に提示することで当該改札機9及び10の入出ゲートを通過して振替乗車区間RW2の電車を振替輸送に利用することができる。その結果、振替輸送システム1では、振替乗車区間RW2の駅に居る係員の周りに、振替輸送対象の多数のユーザが振替証情報を提示するために集まることを回避することができる。よって振替輸送システム1では、振替輸送対象の多数のーザを振替乗車区間RW2の駅内で1カ所にかたまらせることなく改札機9及び10の入出ゲートをスムーズに通過させて混雑を緩和させることができる。
以上の構成によれば、振替輸送システム1において、振替依頼運行管理サーバ5が定期乗車区間RW1で電車の運行に障害が発生したとき振替証情報を生成し、当該生成した振替証情報を、定期乗車区間RW1を利用している振替輸送対象のユーザの携帯端末2に送信する。また携帯端末2は、振替依頼運行管理サーバ5から送信された振替証情報を受信すると、これをRAM42に記憶し、振替乗車区間RW2の駅に設置された改札機9及び10にかざされたとき、当該RAM42に記憶している振替証情報を改札機9及び10に提示するようにした。これにより振替輸送システム1では、携帯端末2が振替証情報を取得した場合、かかる振替証情報を振替乗車区間RW2の駅に居る係員に提示させなくても、その駅に設置された改札機9及び10に提示させることで、振替輸送対象のユーザに当該改札機9及び10の入出ゲートを通過させて振替乗車区間RW2の電車を振替輸送に利用させることができるので、振替乗車区間RW2の駅に居る係員の周りに、振替輸送対象の多数のユーザが振替証情報を提示するために集まることを回避することができる。よって振替輸送システム1では、振替輸送の際に振替乗車区間RW2の駅内の混雑を緩和することができる。
また振替輸送システム1では、振替依頼運行管理サーバ5が、定期乗車区間RW1で電車の運行に障害が発生したときに、当該定期乗車区間RW1から振替輸送に利用可能な1又は複数の振替乗車区間RW2を検索し、当該検索した1又は複数の振替乗車区間RW2を携帯端末2により振替輸送対象のユーザに通知すると共に、その中から1つの振替乗車区間RW2を選択させるようにした。従って振替輸送システム1では、定期乗車区間RW1から振替輸送に利用可能な振替乗車区間RW2が複数存在する場合、ユーザに対しその居場所等に応じて最も利用し易い振替乗車区間RW2を任意に選択させることができる。よって振替輸送システム1では、ユーザに対し振替輸送を利用し易くすることができる。これに加えて振替輸送システム1では、ユーザに対し1又は複数の振替乗車区間RW2を通知しても、かかる振替乗車区間RW2を再検索するように要求されたときには、当該ユーザの居場所を基準として振替乗車区間RW2を再検索するようにした。従って振替輸送システム1では、ユーザが振替輸送を利用する際に、定期乗車区間RW1から比較的離れた場所にいる場合でも、当該ユーザに対しその居場所を考慮した振替乗車区間RW2を利用させることができる。よって振替輸送システム1では、ユーザに対しさらに振替輸送を利用し易くすることができる。
さらに振替輸送システム1では、振替依頼運行管理サーバ5が、定期乗車区間RW1で発生していた電車の運行に対する障害が解消したとき、これを携帯端末2により振替輸送対象のユーザに通知するようにした。従って振替輸送システム1では、定期乗車区間RW1で発生していた障害が解消したときに、振替輸送対象のユーザが何処に居ても、当該障害の解消したことをほぼ確実に通知することができる。
さらに振替輸送システム1では、振替依頼運行管理サーバ5が、定期乗車区間RW1で発生していた電車の運行に対する障害が解消したとき、携帯端末2に対し振替証情報の消去を指示する振替証消去指示情報を送信して、かかる振替証情報を消去させるようにした。従って振替輸送システム1では、定期乗車区間RW1で発生していた電車の運行に対する障害が解消したにもかかわらずに、振替証情報が使用され続けて振替乗車区間RW2での振替輸送が不当に利用されることを回避することができる。ただし振替輸送システム1では、携帯端末2に対し振替証情報の消去を指示するとき、振替証消去指示情報の受信から振替乗車区間RW2で電車の乗車に要する乗車時間以上の消去待機時間が経過したときに振替証情報を消去させるようにした。従って振替輸送システム1では、振替輸送対象のユーザが振替乗車区間RW1を利用している途中で、定期乗車区間RW1で発生していた障害が解消し、これに伴い携帯端末2で振替証情報が消去されることで、当該振替輸送対象のユーザが振替乗車区間RW2を途中で利用し得なくなり、例えばユーザに対し振替乗車区間RW2での運賃が不当に請求されるようなことを回避することができる。
さらに振替輸送システム1では、振替依頼運行管理サーバ5が、定期乗車区間RW1で発生していた電車の運行に対する障害が解消したとき、依頼対象運行管理サーバ7を介して改札機9及び10に振替証識別情報を消去させるようにした。従って振替輸送システム1では、定期乗車区間RW1で発生していた電車の運行に対する障害が解消したにもかかわらずに、例えば携帯端末2が振替依頼運行管理サーバ5と通信し得ない場所に存在していたために振替証情報を消去し得ない場合でも、当該振替証情報が使用され続けて振替乗車区間RW2での振替輸送が不当に利用されることを回避することができる。そして振替輸送システム1では、依頼対象運行管理サーバ7が改札機9及び10に対し振替証識別情報の消去を指示するときにも、振替証消去指示情報の受信から振替乗車区間RW2で電車の乗車に要する乗車時間以上の消去待機時間が経過したときに振替証識別情報を消去させるようにした。従って振替輸送システム1では、振替輸送対象のユーザが振替乗車区間RW1を利用している途中で、定期乗車区間RW1で発生していた障害が解消し、これに伴い改札機9及び10で振替証識別情報が消去されることで、当該振替輸送対象のユーザが振替乗車区間RW2を途中で利用し得なくなり、例えばユーザに対し振替乗車区間RW2での運賃が不当に請求されるようなことを回避することができる。
さらに振替輸送システム1では、ユーザが振替乗車区間RW2を振替輸送に利用した場合、当該振替乗車区間RW2の駅に設置された改札機9及び10に乗車区間利用履歴を残し、かかる乗車区間利用履歴に基づき振替輸送運賃を精算するようにした。従って振替輸送システム1では、振替乗車区間RW2を利用した振替輸送対象のユーザの分についてのみ振替輸送運賃を正確に精算することができる。
なお上述した実施の形態においては、振替証情報を振替証識別情報、振替乗車区間情報及びサーバ識別情報等から構成するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、振替証情報を振替証識別情報のみによって構成するようにしても良い。そして振替証情報をかかる構成とする場合には、振替証識別情報を振替証固有のものとしても良いし、振替証情報を提供するユーザ固有のユーザ識別情報としても良い。要は振替輸送対象として特定されたユーザに振替乗車区間RW2の利用を許可し得れば、利用可能な改札機9及び10固有の改札機識別情報等のように、この他種々の識別情報を適用することができる。また定期乗車券情報についても同様に、定期乗車券情報を定期乗車券識別情報のみによって構成するようにしても良く、かかる構成の場合には、定期乗車券識別情報を定期乗車券固有のものとしても良いし、定期乗車券情報を提供するユーザ固有のユーザ識別情報としても良い。要はユーザに定期乗車区間RW1の利用を許可し得れば、利用可能な改札機3及び4固有の改札機識別情報等のように、この他種々の識別情報を適用することができる。
また上述した実施の形態においては、定期乗車券情報を保持した携帯端末2に対し振替証情報を提供するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、磁気カード型の定期乗車券を所持するユーザによって使用され、定期乗車券情報を特には保持していない携帯端末に対し振替証情報を提供するようにしても良い。
さらに上述した実施の形態においては、定期乗車券情報を保持した全ての携帯端末2に対し振替証情報を提供するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、予め振替証情報の提供を受けるように許可したユーザの携帯端末2にのみ振替証情報を提供するようにしても良い。
さらに上述した実施の形態においては、改札機3及び4並びに9及び10に対し携帯端末2がかざされたとき、当該改札機3及び4並びに9及び10により携帯端末2から定期乗車券識別情報を取得した後、振替証識別情報を取得するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、改札機3及び4並びに9及び10に対し携帯端末2がかざされたとき、当該改札機3及び4並びに9及び10により携帯端末2から振替証識別情報を取得した後、定期乗車券識別情報を取得するようにしても良い。また携帯端末2において定期乗車券情報で乗降可能な駅に設置された改札機3及び4固有の改札機識別情報と定期乗車券識別情報とを対応付けて定期乗車券情報として保持すると共に、振替証情報で乗降可能な駅に設置された改札機9及び10固有の改札機識別情報と振替証識別情報とを対応付けて振替証情報として保持しておき、改札機3及び4並びに9及び10に対し携帯端末2がかざされたとき、当該改札機3及び4並びに9及び10により携帯端末2から改札機識別情報を取得して、自己の改札機3及び4並びに9及び10固有の改札機識別情報を取得したときに当該改札機識別情報に対応する定期乗車券識別情報又は振替証識別情報を取得して正当性を判別するようにしても良い。
さらに上述した実施の形態においては、改札機3及び4並びに9及び10に対し携帯端末2がかざされたとき、当該改札機3及び4並びに9及び10が携帯端末2から定期乗車券識別情報や振替証識別情報を取得して、これが予め保持している定期乗車券識別情報や振替証識別情報と一致したときに入出ゲートを開くようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、携帯端末2にユーザ固有のユーザ識別情報も保持しておき、改札機3及び4並びに9及び10に対し携帯端末2がかざされたとき、当該改札機3及び4並びに9及び10により携帯端末2から定期乗車券識別情報や振替証識別情報を取得し、これが予め保持している定期乗車券識別情報や振替証識別情報と一致したとき、さらに携帯端末2からユーザ識別情報を取得すると共に、そのユーザ識別情報を運行管理サーバ等に送って正当性が確認できたうえで入出ゲートを開くようにしても良い。このようにすれば、上述した実施の形態よりもさらに、定期乗車区間RW1や振替乗車区間RW2の不当な利用を防止することができる。
さらに上述した実施の形態においては、携帯端末2を使用するユーザにより振替乗車区間RW2が選択されないときに基地局8の設置位置で割り出したユーザの居場所や、ユーザの入力した最寄駅を基準として振替乗車区間RW2を再検索するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、携帯端末2の位置をユーザの居場所としてGPS(Global Positioning System )を利用して検出し、当該検出したユーザの居場所を基準として振替乗車区間RW2を再検索するようにしても良い。
さらに上述した実施の形態においては、障害の発生していた電車が運行を再開し、振替乗車区間RW2による振替輸送を終了させたときに振替輸送運賃をまとめて精算するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、個々又は所定数のユーザが振替輸送を利用する毎に、その振替輸送で発生した振替輸送運賃を順次精算するようにしても良い。
さらに上述した実施の形態においては、携帯端末2が改札機3及び4並びに9及び10にかざされたとき、当該改札機3及び4並びに9及び10が携帯端末2から定期乗車券識別情報や振替証識別情報を取得してこれらの正当性を判別するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、携帯端末2の表示部51に定期乗車券情報や振替証情報に基づく定期乗車券画像や振替証画像を表示し、その状態で改札機3及び4並びに9及び10にかざすことで、当該改札機3及び4並びに9及び10が定期乗車券画像や振替証画像を撮像して画像処理により定期乗車券情報や振替証情報の内容を取り込みこれらの正当性を判別するようにしても良い。
さらに上述した実施の形態においては、本発明による振替証情報取得装置を、図1乃至図12について上述した携帯電話機でなる携帯端末2に適用するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、パーソナルコンピュータ、PDA(Personal Digital Assistance )及び携帯型ゲーム機器等の情報処理装置のように、この他種々の振替証情報取得装置に広く適用することができる。
さらに上述した実施の形態においては、本発明による振替証情報提供装置を、図1乃至図12について上述した振替依頼運行管理サーバ5に適用するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、コンピュータ等の情報処理装置や、複数の運行管理会社の輸送手段の運行を一括して管理する運行管理サーバ等のように、この他種々の振替証情報提供装置に広く適用することができる。
さらに上述した実施の形態においては、本発明による振替輸送システムを、図1乃至図12について上述した振替輸送システム1に適用するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、複数の運行管理会社の輸送手段の運行を一括して管理する運行管理サーバと、携帯端末と、改札機とから構築される振替輸送システム等のように、この他種々の振替輸送システムに広く適用することができる。
さらに上述した実施の形態においては、定期輸送経路及び振替輸送経路で輸送に利用する輸送手段として、図1乃至図12について上述した電車を適用するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、路線バス、航空機、船舶等のように、この他種々の輸送手段を広く適用することができる。
さらに上述した実施の形態においては、定期輸送経路で輸送手段の運行に障害が発生したとき、定期輸送経路から振替輸送経路への振替輸送を許可する振替証情報を生成する振替証情報生成部として、図1乃至図12について上述した振替依頼運行管理サーバ5の中央処理ユニット20を適用するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、定期輸送経路で輸送手段の運行に障害が発生したとき、定期輸送経路から振替輸送経路への振替輸送を許可する振替証情報を生成するハードウェア回路構成の振替証情報生成回路等のように、この他種々の振替証情報生成部を広く適用することができる。
さらに上述した実施の形態においては、振替証情報生成部により生成された振替証情報を振替証情報取得装置に送信する送信部として、図1乃至図12について上述した振替依頼運行管理サーバ5の中央処理ユニット20、通信処理部25及びインタフェース部26を適用するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、振替証情報生成部により生成された振替証情報を振替証情報取得装置に送信することができれば、ハードウェア回路構成の送信回路等のように、有線通信や無線通信の種々の通信方式に応じた送信部を広く適用することができる。
さらに上述した実施の形態においては、定期輸送経路で輸送手段の運行に障害が発生したとき、振替輸送用の1又は複数の振替輸送経路を検索する経路検索部として、図1乃至図12について上述した振替依頼運行管理サーバ5の中央処理ユニット20を適用するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、定期輸送経路で輸送手段の運行に障害が発生したとき、振替輸送用の1又は複数の振替輸送経路を検索するハードウェア回路構成の経路検索回路等のように、この他種々の経路検索部を広く適用することができる。
さらに上述した実施の形態においては、経路検索部により検索された1又は複数の振替輸送経路を通知するための輸送経路通知情報を生成する輸送経路通知情報生成部として、図1乃至図12について上述した振替依頼運行管理サーバ5の中央処理ユニット20を適用するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、経路検索部により検索された1又は複数の振替輸送経路を通知するための輸送経路通知情報を生成するハードウェア回路構成の輸送経路通知情報生成回路等のように、この他種々の輸送経路通知情報生成部を広く適用することができる。
さらに上述した実施の形態においては、定期輸送経路で発生していた障害が解消したとき、当該障害の解消を通知するための障害解消通知情報を生成する障害解消通知情報生成部として、図1乃至図12について上述した振替依頼運行管理サーバ5の中央処理ユニット20を適用するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、定期輸送経路で発生していた障害が解消したとき、当該障害の解消を通知するための障害解消通知情報を生成するハードウェア回路構成の障害解消通知情報生成回路等のように、この他種々の障害解消通知情報生成部を広く適用することができる。
さらに上述した実施の形態においては、定期輸送経路で発生していた障害の解消に応じて、振替証情報を消去するように指示する消去指示情報を生成する消去指示情報生成部として、図1乃至図12について上述した振替依頼運行管理サーバ5の中央処理ユニット20を適用するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、定期輸送経路で発生していた障害の解消に応じて、振替証情報を消去するように指示する消去指示情報を生成するハードウェア回路構成の消去指示情報生成回路等のように、この他種々の消去指示情報生成部を広く適用することができる。
さらに上述した実施の形態においては、振替証情報提供装置から送信された振替証情報を受信する受信部として、図1乃至図12について上述した携帯端末2のアンテナ素子47、受信部48を適用するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、振替証情報提供装置から送信された振替証情報を受信するハードウェア回路構成の受信回路等のように、有線通信や無線通信の種々の通信方式に応じた受信部を広く適用することができる。
さらに上述した実施の形態においては、受信部により受信された振替証情報を記憶する記憶部として、図1乃至図12について上述した携帯端末2の中央処理ユニット40及びRAM42を適用するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、ディスク状記憶媒体等の種々の記憶媒体に振替証情報を記憶するハードウェア回路構成の記憶回路等のように、この他種々の記憶部を広く適用することができる。
さらに上述した実施の形態においては、記憶部により記憶された振替証情報を、振替輸送経路に設置され、振替証情報の正当性を判別する改札機に提示する振替証情報提示部として、図1乃至図12について上述した携帯端末2の中央処理ユニット40、非接触ICカード回路52及びアンテナ素子53を適用するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、記憶部により記憶された振替証情報を、振替輸送経路に設置され、振替証情報の正当性を判別する改札機に提示する表示部等のように、この他種々の振替証情報提示部を広く適用することができる。
さらに上述した実施の形態においては、輸送経路通知情報に従い、振替証情報提供装置で検索された1又は複数の振替輸送経路を通知する輸送経路通知部として、図1乃至図12について上述した携帯端末2の中央処理ユニット40及び表示部51を適用するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、輸送経路通知情報に従い、振替証情報提供装置で検索された1又は複数の振替輸送経路を通知するスピーカ等のように、この他種々の輸送経路通知部を広く適用することができる。
さらに上述した実施の形態においては、輸送経路通知部により通知された1又は複数の振替輸送経路の中から任意に1つの当該振替輸送経路を選択させるための選択部として、図1乃至図12について上述した携帯端末2の入力部50を適用するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、輸送経路通知部により通知された1又は複数の振替輸送経路の中から任意に1つの当該振替輸送経路を選択させるためのタッチパネル等のように、この他種々の選択部を広く適用することができる。
さらに上述した実施の形態においては、障害解消通知情報に従い定期輸送経路で発生していた障害が解消されたことを通知する障害解消通知部として、図1乃至図12について上述した携帯端末2の中央処理ユニット40及び表示部51を適用するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、障害解消通知情報に従い定期輸送経路で発生していた障害が解消されたことを通知するスピーカ等のように、この他種々の障害解消通知部を広く適用することができる。
さらに上述した実施の形態においては、消去指示情報に従い、記憶部により記憶されている振替証情報を消去する振替証情報消去部として、図1乃至図12について上述した携帯端末2の中央処理ユニット40を適用するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、消去指示情報に従い、記憶部により記憶されている振替証情報を消去するハードウェア回路構成の振替証情報消去回路等のように、この他種々の振替証情報消去部を広く適用することができる。
本発明は、携帯電話機やPDA等の振替証情報取得装置に利用することができる。
1……振替輸送システム、2……携帯端末、5……振替依頼運行管理サーバ、7……依頼対象運行管理サーバ、9、10……改札機、20、40……中央処理ユニット、25……通信処理部、26……インタフェース部、42……RAM、47、53……アンテナ素子、48……受信部、51……表示部、52……非接触ICカード回路、RT1……振替関連情報提供処理手順、RT2……振替輸送処理手順、RT3……振替改札処理手順、RT4……振替関連情報取得処理手順。
Claims (11)
- 振替証情報提供装置と、振替証情報取得装置とを有する振替輸送システムにおいて、
上記振替証情報提供装置は、
定期輸送経路で輸送手段の運行に障害が発生したとき、上記定期輸送経路から振替輸送経路への振替輸送を許可する振替証情報を生成する振替証情報生成部と、
上記振替証情報生成部により生成された上記振替証情報を上記振替証情報取得装置に送信する送信部と
を具え、
上記振替証情報取得装置は、
上記振替証情報提供装置から送信された上記振替証情報を受信する受信部と、
上記受信部により受信された上記振替証情報を記憶する記憶部と、
上記記憶部により記憶された上記振替証情報を、上記振替輸送経路に設置され、上記振替証情報の正当性を判別する改札機に提示する振替証情報提示部と
を具えることを特徴とする振替輸送システム。 - 上記振替証情報提供装置は、
上記定期輸送経路で上記輸送手段の運行に上記障害が発生したとき、上記振替輸送用の1又は複数の上記振替輸送経路を検索する経路検索部と、
上記経路検索部により検索された1又は複数の上記振替輸送経路を通知するための輸送経路通知情報を生成する輸送経路通知情報生成部と
を具え、
上記振替証情報提供装置の上記送信部は、
上記輸送経路通知情報生成部により生成された上記輸送経路通知情報を上記振替証情報取得装置に送信し、
上記振替証情報取得装置は、
上記輸送経路通知情報に従い、上記振替証情報提供装置で検索された1又は複数の上記振替輸送経路を通知する輸送経路通知部と、
上記輸送経路通知部により通知された1又は複数の上記振替輸送経路の中から任意に1つの当該振替輸送経路を選択させるための選択部と
を具え、
上記振替証情報取得装置の上記受信部は、
上記振替証情報提供装置から送信された上記輸送経路通知情報を受信し、
上記振替証情報取得装置の上記輸送経路通知部は、
上記受信部により受信された上記輸送経路通知情報に従い1又は複数の上記振替輸送経路を通知する
ことを特徴とする請求項1に記載の振替輸送システム。 - 上記振替証情報提供装置は、
上記定期輸送経路で発生していた上記障害が解消したとき、当該障害の解消を通知するための障害解消通知情報を生成する障害解消通知情報生成部
を具え、
上記振替証情報提供装置の上記送信部は、
上記障害解消通知情報生成部により生成された上記障害解消通知情報を上記振替証情報取得装置に送信し、
上記振替証情報取得装置は、
上記障害解消通知情報に従い上記定期輸送経路で発生していた上記障害が解消されたことを通知する障害解消通知部
を具え、
上記振替証情報取得装置の上記受信部は、
上記振替証情報提供装置から送信された上記障害解消通知情報を受信し、
上記振替証情報取得装置の上記障害解消通知部は、
上記受信部により受信された上記障害解消通知情報に従い上記定期輸送経路で発生していた上記障害が解消されたことを通知する
ことを特徴とする請求項1に記載の振替輸送システム。 - 上記振替証情報提供装置は、
上記定期輸送経路で発生していた上記障害の解消に応じて、上記振替証情報を消去するように指示する消去指示情報を生成する消去指示情報生成部
を具え、
上記振替証情報提供装置の上記送信部は、
上記消去指示情報生成部により生成された上記消去指示情報を上記振替証情報取得装置に送信し、
上記振替証情報取得装置は、
上記消去指示情報に従い、上記記憶部により記憶されている上記振替証情報を消去する振替証情報消去部
を具え、
上記振替証情報取得装置の上記受信部は、
上記振替証情報提供装置から送信された上記消去指示情報を受信し、
上記振替証情報取得装置の上記振替証情報消去部は、
上記受信部により受信された上記消去指示情報に従い上記振替証情報を消去する
ことを特徴とする請求項1に記載の振替輸送システム。 - 上記振替証情報提供装置の上記消去指示情報生成部は、
上記振替証情報の消去を待機させる所定の消去待機時間を含む上記消去指示情報を生成し、
上記振替証情報取得装置の上記振替証情報消去部は、
上記受信部による上記消去指示情報の受信から当該消去指示情報に含まれる上記消去待機時間が経過したときに上記振替証情報を消去する
ことを特徴とする請求項4に記載の振替輸送システム。 - 振替証情報提供装置により、定期輸送経路で輸送手段の運行に障害が発生したとき、上記定期輸送経路から振替輸送経路への振替輸送を許可する振替証情報を生成する振替証情報生成ステップと、
上記振替証情報提供装置により、上記生成した上記振替証情報を振替証情報取得装置に送信する送信ステップと、
上記振替証情報取得装置により、上記振替証情報提供装置から送信された上記振替証情報を受信する受信ステップと、
上記振替証情報取得装置により、上記受信した上記振替証情報を記憶する記憶ステップと、
上記振替証情報取得装置により、上記記憶した上記振替証情報を、上記振替輸送経路に設置され、上記振替証情報の正当性を判別する改札機に提示する振替証情報提示ステップと
を具えることを特徴とする振替輸送方法。 - 振替証情報提供装置から、定期輸送経路で輸送手段の運行に障害が発生したときに送信された、上記定期輸送経路から振替輸送経路への振替輸送を許可する振替証情報を受信する受信部と、
上記受信部により受信された上記振替証情報を記憶する記憶部と、
上記記憶部により記憶された上記振替証情報を、上記振替輸送経路に設置され、上記振替証情報の正当性を判別する改札機に提示する振替証情報提示部と
を具えることを特徴とする振替証情報取得装置。 - 1又は複数の振替輸送経路を通知するための輸送経路通知情報に従い、当該1又は複数の上記振替輸送経路を通知する輸送経路通知部と、
上記輸送経路通知部により通知された1又は複数の上記振替輸送経路の中から任意に1つの当該振替輸送経路を選択させるための選択部と
を具え、
上記受信部は、
上記振替証情報提供装置から、上記定期輸送経路で上記輸送手段の運行に上記障害が発生したときに上記振替輸送用の1又は複数の上記振替輸送経路が検索され、当該検索された1又は複数の上記振替輸送経路を通知するための上記輸送経路通知情報が生成され送信されることにより、当該送信された上記輸送経路通知情報を受信し、
上記輸送経路通知部は、
上記受信部により受信された上記輸送経路通知情報に従い1又は複数の上記振替輸送経路を通知する
ことを特徴とする請求項7に記載の振替証情報取得装置。 - 上記定期輸送経路で発生していた上記障害が解消されたことを通知するための障害解消通知情報に従い当該定期輸送経路で発生していた上記障害が解消されたことを通知する障害解消通知部
を具え、
上記受信部は、
上記振替証情報提供装置から、上記定期輸送経路で発生していた上記障害が解消したとき、上記障害解消通知情報が生成され送信されることにより、当該送信された上記障害解消通知情報を受信し、
上記障害解消通知部は、
上記受信部により受信された上記障害解消通知情報に従い上記定期輸送経路で発生していた上記障害が解消されたことを通知する
ことを特徴とする請求項7に記載の振替証情報取得装置。 - 上記振替証情報を消去するように指示する消去指示情報に従い、上記記憶部により記憶されている上記振替証情報を消去する振替証情報消去部
を具え、
上記受信部は、
上記振替証情報提供装置から、上記定期輸送経路で発生していた上記障害の解消に応じて上記消去指示情報が生成され送信されることにより、当該送信された上記消去指示情報を受信し、
上記振替証情報消去部は、
上記受信部により受信された上記消去指示情報に従い上記振替証情報を消去する
ことを特徴とする請求項7に記載の振替証情報取得装置。 - 上記受信部は、
上記振替証情報の消去を待機させる所定の消去待機時間を含む上記消去指示情報を受信し、
上記振替証情報消去部は、
上記受信部による上記消去指示情報の受信から当該消去指示情報に含まれる上記消去待機時間が経過したときに上記振替証情報を消去する
ことを特徴とする請求項10に記載の振替証情報取得装置。
Priority Applications (1)
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JP2005219124A JP2007034823A (ja) | 2005-07-28 | 2005-07-28 | 振替輸送システム、振替輸送方法及び振替証情報取得装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2005219124A JP2007034823A (ja) | 2005-07-28 | 2005-07-28 | 振替輸送システム、振替輸送方法及び振替証情報取得装置 |
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Family Applications (1)
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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- 2005-07-28 JP JP2005219124A patent/JP2007034823A/ja active Pending
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