JP2007034737A - センサデバイス、サーバノード、センサネットワークシステム及びそのセンサデバイス制御方法 - Google Patents

センサデバイス、サーバノード、センサネットワークシステム及びそのセンサデバイス制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 外部アプリケーションからの検知データ要求の都度、センサデバイスがそれに伴う送受信及びデータ検知を行なうことによる電力消費を回避し、さらに、センサデバイスが電源モニタ機能を持つことによる電力消費を回避して、センサデバイスの電力消費量を低減し得るセンサネットワーク及びそのセンサデバイス制御方法を提供する。
【解決手段】 センサネットワークシステム1aは、一つ又は複数の外部アプリケーション31・32・33…を有する外部装置3にネットワーク2を経由して信号を送受信するサーバノード20と、サーバノード20に接続される一つ又は複数のセンサデバイス10とを有する。サーバノード20には、外部アプリケーション31・32・33…からの検知データ要求の周期に応じてセンサデバイス10からの送信を減らすように制御することにより、センサデバイス10の電力消費量を低減するプロセッサが設けられている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、無線通信機能を搭載したセンサデバイス及びその上位となるサーバノード、さらにそれら全体のセンサネットワークシステムに関するものであり、特に、センサデバイスの低消費電力化を実現しセンサネットワークシステムの長期稼動を図るための構成及び方法に関する。
センサネットワークシステム100は、図9に示すように、とりわけ無線通信機能を持つ多くのセンサデバイス(「センサモジュール」の場合もある)101…にて構成される。センサネットワークシステム100の利用目的は様々であり、防犯・介護・省エネ・広域計測・トレース等のあらゆる分野に利用され得る。例えば、介護の分野では、センサデバイス101にて心拍数、体温、姿勢、手足の動き及び緊急事態等を監視することができる。また、例えば建物環境の場合には、センサデバイスBにて地震データ、構造支持部の動き、火災及び洪水等を監視することができる。
ここで、センサデバイス101は、重複することなく設置され、かつ広範囲に及ぶ。また、センサデバイス101は、その性質上、電源設備の無いところに設置される場合が多いため、低消費電力化が必須条件となる。
従来の低消費電力化においては、例えば、特許文献1に開示されているように、センサデバイス101内に電源モニタ機能を持ち、この電源モニタ情報に基づいて自らの動作に制限をかけたり、その電源モニタ情報を外部へ情報として送信したりすることが多い。
特開2005−31826号公報(平成17年2月3日公開)
しかしながら、上記従来のセンサデバイス、サーバノード、センサネットワーク及びそのセンサデバイス制御方法では、センサデバイス101内に電源モニタ機能を持つことによる電力消費、さらにモニタリングすることによる電力消費、及び自ら制御することによる電力消費が損失となり得るという問題点を有している。
また、センサネットワークシステム100のしくみにおいて、複数の外部アプリケーション121・122・123…からのネットワークを介した検知データ要求に対して、その都度、例えばセンサデバイス(A)101が送受信して、検知したデータを複数の外部アプリケーション121・122・123…へ送信することが必要である。
すなわち、図10に示すように、センサデバイス(A)101は、外部アプリケーション121・123からの全ての要求をメッセージとして受けると共に、全ての要求に対して検知データをそれぞれの外部アプリケーション121・123へ返信することになっている。なお、記述していないが、外部アプリケーション121・122・123…とセンサデバイス101との間にサーバノードが存在してもセンサデバイス(A)101のメッセージ送受信回数と検知動作回数は同様である。
この結果、このような応答処理は、センサデバイス101の電力消費を大きくする要因となるという問題点を有している。
本発明は、上記従来の問題点に鑑みなされたものであって、その目的は、外部アプリケーションからの検知データ要求の都度、センサデバイスがそれに伴う送受信及びデータ検知を行なうことによる電力消費を回避し、さらに、センサデバイスが電源モニタ機能を持つことによる電力消費を回避して、センサデバイスの電力消費量を低減し得るセンサデバイス、サーバノード、センサネットワーク及びそのセンサデバイス制御方法を提供することにある。
本発明のセンサネットワークシステムは、上記課題を解決するために、一つ又は複数の外部アプリケーションを有する外部装置にネットワークを経由して信号を送受信するサーバノードと、上記サーバノードに接続される一つ又は複数のセンサデバイスとを有するセンサネットワークシステムであって、上記サーバノードには、上記外部アプリケーションからの検知データ要求の周期に応じてセンサデバイスからの送信を減らすように制御するセンサデバイス電力消費量制御手段が設けられていることを特徴としている。
また、本発明のセンサネットワークシステムのセンサデバイス制御方法は、上記課題を解決するために、一つ又は複数の外部アプリケーションを有する外部装置にネットワークを経由して信号を送受信するサーバノードと、上記サーバノードに接続される一つ又は複数のセンサデバイスとを有するセンサネットワークシステムのセンサデバイス制御方法であって、上記サーバノードにて、上記外部アプリケーションからの検知データ要求の周期に応じてセンサデバイスからの送信を減らすように制御することを特徴としている。
上記の発明によれば、サーバノードに設けられたセンサデバイス電力消費量制御手段は、外部アプリケーションからの検知データ要求の周期に応じてセンサデバイスからの送信を減らすように制御する。これにより、該センサデバイスの電力消費量を低減することができる。
したがって、外部アプリケーションからの検知データ要求の都度、センサデバイスがそれに伴う送受信及びデータ検知を行なうことによる電力消費を回避して、センサデバイスの電力消費量を低減し得るセンサネットワーク及びそのセンサデバイス制御方法を提供することができる。
また、本発明のセンサネットワークシステムでは、前記サーバノードのセンサデバイス電力消費量制御手段は、上記外部アプリケーションからの検知データ要求を蓄積する検知データ要求蓄積手段と、上記外部アプリケーションからの検知データ要求からその要求周期を分析し、センサデバイスがデータ検知すべき周期及びサーバノードに検知データを送信すべき周期を抽出し、かつセンサデバイスに対してその抽出した周期にてデータ検知及び検知データの送信を行なうよう指示する周期制御手段と、上記抽出した周期に基づいてセンサデバイスから該サーバノードに送信されてきた検知データを格納する格納手段と、上記外部アプリケーションからの検知データ要求に対して、上記格納した各センサデバイスからの検知データを送信する送信手段とを備えていることが好ましい。
また、本発明のセンサネットワークシステムのセンサデバイス制御方法では、前記サーバノードは、上記外部アプリケーションからの検知データ要求を蓄積し、上記外部アプリケーションからの検知データ要求からその要求周期を分析し、センサデバイスがデータ検知すべき周期及びサーバノードに検知データを送信すべき周期を抽出し、かつセンサデバイスに対してその抽出した周期にてデータ検知及び検知データの送信を行なうよう指示し、上記抽出した周期に基づいてセンサデバイスから該サーバノードに送信されてきた検知データを格納し、上記外部アプリケーションからの検知データ要求に対して、上記格納した各センサデバイスからの検知データを送信することが好ましい。
上記の発明によれば、前記サーバノードは、検知データ要求蓄積手段に外部アプリケーションからの検知データ要求を蓄積する。そして、周期制御手段にて、外部アプリケーションからの検知データ要求からその要求周期を分析し、センサデバイスがデータ検知すべき周期及びサーバノードに検知データを送信すべき周期を抽出し、かつセンサデバイスに対してその抽出した周期にてデータ検知及び検知データの送信を行なうよう指示する。
これにより、センサデバイスは、サーバノードから指示されたデータ検知周期に基づいてデータ検知を行い、さらにサーバノードから指示された送信周期に基づいて検知データを送信すればよい。
そして、センサデバイスからサーバノードに送信された検知データは、サーバノードの格納手段に格納され、送信手段にて、サーバノードから外部アプリケーションに送信される。
すなわち、例えば、一つの外部アプリケーションからの検知データ要求の周期が5分であるとする。この場合、サーバノードがセンサデバイスに対してその旨を伝えれば、その後は、サーバノードが外部アプリケーションからの検知データ要求をセンサデバイスに送信しなくても、センサデバイスは5分毎にデータ検知し、その検知データをサーバノードに送ることができる。
これにより、外部アプリケーションからの検知データ要求がサーバノードにあったときに、センサデバイスは、そのサーバノードから検知データ要求を受信しなくてもよいので、その受信に関する電力消費が節減できる。
したがって、外部アプリケーションからの検知データ要求の都度、センサデバイスがそれに伴う受信を行なうことによる電力消費を回避することができる。
一方、例えば、一つの外部アプリケーションからの検知データ要求の周期が5分であり、もう一つの外部アプリケーションからの検知データ要求の周期が10分であり、かつそのタイミングが少しずれているとする。
この場合、上記一つの外部アプリケーションからの検知データ要求に応じて、上述のように、サーバノードが外部アプリケーションからの検知データ要求をセンサデバイスに送信しなくても、センサデバイスは5分毎にデータ検知し、その検知データをサーバノードに送ることができる。
そして、もう一つの外部アプリケーションからの検知データ要求に対しては、サーバノードは、上記の5分毎の検知データを援用して、もう一つの外部アプリケーションに送信することができる。
これにより、もう一つの外部アプリケーションからの検知データ要求が10分毎にサーバノードにあったときに、センサデバイスは、そのサーバノードから検知データ要求を受信しなくてもよく、かつ検知データを送信しなくてもよく、さらにデータ検知もしなくてよい。
したがって、さらに、外部アプリケーションからの検知データ要求の都度、センサデバイスがそれに伴う送受信及びデータ検知を行なうことによる電力消費を回避することができる。
また、本発明のセンサネットワークシステムでは、前記サーバノードの送信周期制御手段は、前記各センサデバイスへの送信回数及びセンサデバイスからの受信回数を管理することにより、該各センサデバイスの電源管理を行う電源管理手段を有していることが好ましい。
また、本発明のセンサネットワークシステムのセンサデバイス制御方法では、前記サーバノードは、前記各センサデバイスへの送信回数及びセンサデバイスからの受信回数を管理することにより、該各センサデバイスの電源管理を行うことが好ましい。
上記発明によれば、サーバノードの電源管理手段は、各センサデバイスへの送信回数及びセンサデバイスからの受信回数を管理することにより、該各センサデバイスの電源管理を行う。したがって、一つ又は複数のセンサデバイスの内部に電源管理機能を持たせる必要はない。
したがって、センサデバイスが電源モニタ機能を持つことによる電力消費を回避して、センサデバイスの電力消費量を低減し得るセンサネットワーク及びそのセンサデバイス制御方法を提供することができる。
また、本発明のセンサネットワークシステムでは、前記サーバノードの送信周期制御手段は、外部アプリケーションからの検知データ要求の周期に合わせるべく、センサデバイスに対して検知データ送信周期の変更が必要な場合に、前記抽出した要求周期をセンサデバイスへ送信することが好ましい。
また、本発明のセンサネットワークシステムのセンサデバイス制御方法では、前記サーバノードは、外部アプリケーションからの検知データ要求の周期に合わせるべく、センサデバイスに対して検知データ送信周期の変更が必要な場合に、前記抽出した要求周期をセンサデバイスへ送信することが好ましい。
例えば、1つの外部アプリケーションからの検知データ要求が周期10分にてサーバノードを介してセンサデバイスにあり、センサデバイスがサーバノードを介して該1つの外部アプリケーションに検知データを周期10分にて送信していたときに、他の外部アプリケーションからの検知データ要求が周期5分にてサーバノードにあったとする。この場合、サーバノードは、該他の外部アプリケーションからの検知データ要求の周期に合わせるべく、センサデバイスに対して検知データ送信周期の変更が必要となる。
そこで、このような場合、本発明では、サーバノードは、外部アプリケーションからの検知データ要求の周期に合わせるべく、センサデバイスに対して検知データ送信周期の変更が必要な場合に、他の外部アプリケーションからの検知データ要求から周期を抽出し、その抽出した要求周期である周期5分をセンサデバイスへ送信する。
これにより、外部アプリケーションからの検知データ要求の周期に変更があった場合でも、サーバノードが分析して、適切な検知データ送信周期をセンサデバイスに指示するので、センサデバイスは外部アプリケーションからの検知データ要求の都度、データ検知及び送受信をする必要がなくなるので、センサデバイスがそれに伴う送受信及びデータ検知を行なうことによる電力消費を回避することができる。
また、本発明のセンサネットワークシステムでは、前記センサデバイスは、サーバノードから検知データ送信周期の変更を受けた後は、サーバノードからの該変更された検知データ送信周期と同一の検知データ送信要求を再度受けることなく、該変更された検知データ送信周期でサーバノードに検知データを送信することが好ましい。
また、本発明のセンサネットワークシステムのセンサデバイス制御方法では、前記センサデバイスは、サーバノードから検知データ送信周期の変更を受けた後は、サーバノードからの該変更された検知データ送信周期と同一の検知データ送信要求を再度受けることなく、該変更された検知データ送信周期でサーバノードに検知データを送信することが好ましい。
上記の発明によれば、センサデバイスは、サーバノードから検知データ送信周期の変更を受けた後は、サーバノードからの該変更された検知データ送信周期と同一の検知データ送信要求を再度受けることなく、該変更された検知データ送信周期でサーバノードに検知データを送信する。
これにより、例えば、一つの外部アプリケーションからの検知データ要求が5分毎にサーバノードにあり、かつ、もう一つの外部アプリケーションからの検知データ要求が10分毎にサーバノードにあったときに、センサデバイスは、そのもう一つの外部アプリケーションからの検知データ要求を受信しなくてもよく、かつ検知データを送信しなくてもよく、さらにデータ検知もしなくてよい。
したがって、さらに、外部アプリケーションからの検知データ要求の都度、センサデバイスがそれに伴う送受信及びデータ検知を行なうことによる電力消費を回避することができる。
また、本発明のセンサネットワークシステムでは、前記サーバノードの送信周期制御手段は、前記外部アプリケーションからサーバノードに検知データの精度に関しての要求があり、かつ該検知データの精度の要求に合わせるべく、センサデバイスに対して検知データの精度の変更が必要である場合には、該変更すべき検知データの精度をセンサデバイスへ送信することが好ましい。
また、本発明のセンサネットワークシステムのセンサデバイス制御方法では、前記サーバノードは、前記外部アプリケーションからサーバノードに検知データの精度に関しての要求があり、かつ該検知データの精度の要求に合わせるべく、センサデバイスに対して検知データの精度の変更が必要である場合には、該変更すべき検知データの精度をセンサデバイスへ送信することが好ましい。
例えば、1つの外部アプリケーションからの検知データ要求が有効数字1桁の精度にてサーバノードを介してセンサデバイスにあり、センサデバイスがサーバノードを介して該1つの外部アプリケーションに検知データを有効数字1桁の精度にて送信していたときに、他の外部アプリケーションからの検知データ要求が有効数字2桁の精度にてサーバノードにあったとする。この場合、サーバノードは、該他の外部アプリケーションからの検知データ要求の有効数字2桁の精度に合わせるべく、センサデバイスに対して検知データ有効数字2桁への精度の変更が必要となる。
そこで、このような場合、本発明では、サーバノードは、外部アプリケーションからの検知データの精度の要求に合わせるべく、センサデバイスに対して検知データの精度の変更が必要な場合に、他の外部アプリケーションからの検知データの要求精度を抽出し、その抽出した要求精度である有効数字2桁の精度をセンサデバイスへ送信する。
これにより、外部アプリケーションからの検知データの要求精度に変更があった場合でも、サーバノードが分析して、適切な検知データの要求精度をセンサデバイスに指示するので、センサデバイスは外部アプリケーションからの検知データの要求精度の都度、その旨の受信をする必要がなくなるので、センサデバイスがそれに伴う受信を行なうことによる電力消費を回避することができる。
また、一般的に、高精度に検知するためには、検知回路の動作時間が長くなり、センサデバイスの動作時間が長くなる。その結果、センサデバイスの電力消費量が大きくなる。
そこで、本発明では、外部アプリケーションからの検知データの要求精度に変更があった場合、サーバノードが分析して、適切な検知データの要求精度をセンサデバイスに指示する。その結果、センサデバイスは、必要な精度に応じてセンサ動作プログラムを選択・変更することができるので、要求精度に対して過剰品質にならないようにデータ検知を行なうことにより、センサデバイスの電力消費量を低減することができる。
また、本発明のセンサネットワークシステムでは、前記センサデバイスは、サーバノードから検知データの精度の変更を受けた後は、サーバノードからの該変更された検知データの精度に関しての要求を再度受けることなく、該変更された検知データの精度でサーバノードに検知データを送信することが好ましい。
また、本発明のセンサネットワークシステムのセンサデバイス制御方法では、前記センサデバイスは、サーバノードから検知データの精度の変更を受けた後は、サーバノードからの該変更された検知データの精度に関しての要求を再度受けることなく、該変更された検知データの精度でサーバノードに検知データを送信することが好ましい。
上記の発明によれば、センサデバイスは、サーバノードから検知データの精度の変更を受けた後は、サーバノードからの該変更された検知データの精度に関しての要求を再度受けることなく、該変更された検知データの精度でサーバノードに検知データを送信する。
これにより、例えば、一つの外部アプリケーションからの検知データの要求が有効数字2桁の精度でサーバノードにあり、かつ、もう一つの外部アプリケーションからの検知データの要求が有効数字1桁の精度でサーバノードにあったときに、センサデバイスは、そのもう一つの外部アプリケーションからの検知データの要求を受信しなくてもよく、かつ検知データを送信しなくてもよい。
したがって、外部アプリケーションからの検知データ要求の都度、センサデバイスがそれに伴う受信及びデータ検知を行なうことによる電力消費を回避することができる。
また、センサデバイスは、サーバノードから検知データの精度の変更指示により、必要な精度に応じてセンサ動作プログラムを選択・変更することができるので、要求精度に対して過剰品質にならないようにデータ検知を行なうことにより、センサデバイスの動作時間が長くなるのを回避して、該センサデバイスの電力消費量を低減することができる。
本発明のセンサネットワークシステムでは、前記サーバノードの送信周期制御手段は、複数の外部アプリケーションからの検知データ要求の周期に合わせるべく、センサデバイスに対して検知データ送信周期の変更が必要な場合に、前記抽出した要求周期のうちの最短周期をセンサデバイスへ送信することが好ましい。
また、本発明のセンサネットワークシステムのセンサデバイス制御方法では、前記サーバノードは、複数の外部アプリケーションからの検知データ要求の周期に合わせるべく、センサデバイスに対して検知データ送信周期の変更が必要な場合に、前記抽出した要求周期のうちの最短周期をセンサデバイスへ送信することが好ましい。
このように、抽出した要求周期のうちの最短周期をセンサデバイスへ送信することにより、複数の外部アプリケーションからの検知データ要求のうち長い周期の方を省略して、外部アプリケーションからの検知データ要求の都度、センサデバイスがそれに伴う送受信及びデータ検知を行なうことによる電力消費を回避することができる。
また、本発明のセンサネットワークシステムでは、前記センサデバイスは、サーバノードから検知データ送信周期の変更を受けた後は、サーバノードからの該変更された検知データ送信周期と同一の検知データ送信要求を再度受けることなく、該変更された検知データ送信周期でサーバノードに検知データを送信することが好ましい。
また、本発明のセンサネットワークシステムのセンサデバイス制御方法では、前記センサデバイスは、サーバノードから検知データ送信周期の変更を受けた後は、サーバノードからの該変更された検知データ送信周期と同一の検知データ送信要求を再度受けることなく、該変更された検知データ送信周期でサーバノードに検知データを送信することが好ましい。
これにより、外部アプリケーションからの検知データ要求の都度、センサデバイスがそれに伴う送受信及びデータ検知を行なうことによる電力消費を回避することができる。
また、本発明のセンサネットワークシステムでは、前記センサデバイスは、前記サーバノードから送信される一つ又は複数の検知プログラムを格納する記憶手段を備え、上記サーバノードからの要求に応じて上記検知プログラムを選択してデータ検知を行なうことが好ましい。
また、本発明のセンサネットワークシステムのセンサデバイス制御方法では、前記センサデバイスは、前記サーバノードから送信される一つ又は複数の検知プログラムを記憶手段に格納すると共に、上記サーバノードからの要求に応じて上記検知プログラムを選択してデータ検知を行なうことが好ましい。
これにより、外部アプリケーションからの所定検知プログラムによる検知データ要求の都度、センサデバイスがそれに伴う送受信及びデータ検知を行なうことによる電力消費を回避することができる。
また、本発明のセンサネットワークシステムでは、前記センサデバイスは、前記サーバノードから送信される検知プログラム書き換え要求に基づき、前記記憶手段に格納された検知プログラムを書き換えることが好ましい。
また、本発明のセンサネットワークシステムのセンサデバイス制御方法では、前記センサデバイスは、前記サーバノードから送信される検知プログラム書き換え要求に基づき、前記格納された検知プログラムを書き換えることが好ましい。
これにより、センサデバイスは、サーバノードから送信される検知プログラム書き換え要求に基づき、格納された検知プログラムを書き換えるので、以降、その検知プログラムにてデータ検知することができる。したがって、外部アプリケーションからの所定検知プログラムによる検知データ要求の都度、センサデバイスがそれに伴う受信を行なうことによる電力消費を回避することができる。
また、本発明のセンサデバイスは、上記記載のセンサネットワークシステムを構成することが好ましい。
また、本発明のサーバノードは、上記記載のセンサネットワークシステムを構成することが好ましい。
これにより、外部アプリケーションからの検知データ要求の都度、センサデバイスがそれに伴う送受信及びデータ検知を行なうことによる電力消費を回避し、さらに、センサデバイスが電源モニタ機能を持つことによる電力消費を回避して、センサデバイスの電力消費量を低減し得るセンサデバイス及びサーバノードを提供することができる。
本発明のセンサネットワークシステムは、以上のように、サーバノードには、上記外部アプリケーションからの検知データ要求の周期に応じてセンサデバイスからの送信を減らすように制御することにより、該センサデバイスの電力消費量を低減するセンサデバイス電力消費量制御手段が設けられているものである。
また、本発明のセンサネットワークシステムのセンサデバイス制御方法は、以上のように、サーバノードにて、上記外部アプリケーションからの検知データ要求の周期に応じてセンサデバイスからの送信を減らすように制御することにより、該センサデバイスの電力消費量を低減する方法である。
それゆえ、外部アプリケーションからの検知データ要求の都度、センサデバイスがそれに伴う送受信及びデータ検知を行なうことによる電力消費を回避して、センサデバイスの電力消費量を低減し得るセンサネットワーク及びそのセンサデバイス制御方法を提供することができるという効果を奏する。
本発明の一実施形態について図1ないし図8に基づいて説明すれば、以下の通りである。
本実施の形態のセンサネットワークシステム1aは、図1に示すように、複数の同じか又は異なる機能を有する後述するセンサ16を備えるセンサデバイス(A)〜(C)10とサーバノード20とから構成される。
上記センサネットワークシステム1aは、ネットワーク2を介して外部装置3の第1外部アプリケーション31・第2外部アプリケーション32・第3外部アプリケーション33…に接続されるようになっている。これら第1外部アプリケーション31・第2外部アプリケーション32・第3外部アプリケーション33…は、同じか又は異なる目的として存在し、例えば、第1外部アプリケーション31は住宅セキュリティ用アプリケーション、第2外部アプリケーション32は住宅省エネ用アプリケーション、及び第3外部アプリケーション33は介護用として存在している。もちろん、第4外部アプリケーション34以降も接続可能である。
また、上記ネットワーク2は、本実施の形態では、第1外部アプリケーション31・第2外部アプリケーション32・第3外部アプリケーション33…とサーバノード20とが通信する無線ネットワークとなっている。しかしながら、ネットワーク2は、必ずしも無線ネットワークに限らず、有線ネットワークであってもよい。
上記センサデバイス10の内部構成を図2に示す。
同図に示すように、各センサデバイス(A)〜(C)10は、サーバノード20と通信する無線コミュニケータ11と、プロセッサ12と、周辺回路13と、記憶手段としてのメモリ14と、センサコントローラ15と、各センサ16と、外部センサ17と、各センサデバイス(A)〜(C)10のためのバッテリー18とを含んでいる。
上記周辺回路13には、プロセッサ12が動作するために必要なクロックを発生する機能や時間管理機能等が備えられている。メモリ14は、一つ又は複数のプログラムがロードされると共に、プログラム実行の際に利用される記憶媒体である。また、メモリ14は、サーバノード20から送信されるデータの格納場所にも利用される。
センサ16は、異なる種類のセンサ(例えば、温度・湿度・光検知等)であり、外部センサ17は、外部に存在する、異なる種類のセンサである。これらセンサ16及び外部センサ17は、センサコントローラ15によって制御されるようになっている。
上記プロセッサ12は、CPUにてなり、サーバノード20から送信されるプログラムやデータのロード、プログラムの実行、及び周辺回路13やセンサコントローラ15を制御する。すなわち、プロセッサ12は、図3に示すように、プログラム・データ受信・検知データ送信部12a、プログラム実行管理・動作周波数管理部12b、検知周期・データ精度管理部12c、センサ制御部12d等の各目的に応じた制御部を有している。センサ制御部12dは、検知周期及びデータ精度を制御するものである。
次に、サーバノード20の内部構成を図4に示す。
同図に示すように、サーバノード20は、センサデバイス(A)〜(C)10及び第1外部アプリケーション31・第2外部アプリケーション32・第3外部アプリケーション33…と通信する送信手段としての無線コミュニケータ21と、各種処理を行うプロセッサ22と、プログラムやデータを蓄積するための検知データ要求蓄積手段としてのメモリ(或いはデータストレージ)23と、電源24とを有している。上記プロセッサ22及びメモリ(或いはデータストレージ)23は、本発明のセンサデバイス電力消費量制御手段として機能する。
上記電源24は、サーバノード20用の電源であり、本実施の形態では、安定供給できるものとなっている。
上記プロセッサ22は、CPUにてなり、第1外部アプリケーション31・第2外部アプリケーション32・第3外部アプリケーション33…との通信を行い、要求を受けて処理すると同時に内部の格納手段としてのメモリ(或いはデータストレージ)23に格納・蓄積を行い、さらに分析を行う。また、プロセッサ22は、センサデバイス(A)〜(C)10を制御するための送信処理とセンサデバイス(A)〜(C)10からの検知データの受信を行う。さらに受信した検知データをメモリ(或いはデータストレージ)に格納・蓄積・管理を行う。
すなわち、上記プロセッサ22は、図5に示すように、第1外部アプリケーション31・第2外部アプリケーション32・第3外部アプリケーション33…からの要求検知データを格納すべく制御する各外部アプリ要求格納部22aと、必要検知データと検知周期・検知精度及びアプリID抽出を行なうべく制御する周期制御手段としての各外部アプリ要求分析部22bと、センサデバイス(A)〜(C)10の送受信回数及び保有電力を制御する電源管理手段としての通信管理部22cと、検知時間、センサID、付加情報をメモリ(或いはデータストレージ)23に格納すべく制御する検知データ格納制御部22dを有している。
上記構成のセンサネットワークシステム1aにおける動作について、図6及び図7に基づいて説明する。この図6は、第1外部アプリケーション31からセンサネットワークシステム1aのサーバノード20に対してセンサデバイス(A)10の検知データ要求が5分毎にあると共に、第3外部アプリケーション33からセンサネットワークシステム1aのサーバノード20に対してセンサデバイス(A)10の検知データ要求が10分毎にある様子を示している。すなわち、異なる第1外部アプリケーション31・第3外部アプリケーション33が異なる周期で同一のセンサデバイス(A)10の検知データを要求していることを示している。
この場合、サーバノード20のプロセッサ22は、図7のフローチャートに示す処理を行う。
同図に示すように、まず、第1外部アプリケーション31・第2外部アプリケーション32・第3外部アプリケーション33の要求に対応して、適宜、センサデバイス(A)10に検知データを問い合わせて結果を返信する。そのとき同時に、各第1外部アプリケーション31・第2外部アプリケーション32・第3外部アプリケーション33からの要求を、受信時間と要求データとデータ精度とに分類して蓄積する(S1)。次いで、蓄積した要求情報を分析し、同一要求データに対する周期性を抽出する(S2)。
この結果、分析結果により、センサデバイス(A)10に対して、第1外部アプリケーション31は5分周期、第3外部アプリケーション33は10分周期で検知データを要求していることが判る(S3)。
次いで、センサデバイス(A)10に5分周期でデータを送信するように要求する(S4)。そして、5分周期で採集したセンサデバイス(A)10のデータを蓄積し、第1外部アプリケーション31には採集データを送信する一方、第3外部アプリケーション33には蓄積したデータの中から最新のものを送信する(S5)。
すなわち、S1、S2、S4及びS5はサーバノード20のプロセッサ22の処理を示しており、S3は、S2の処理結果であり、各第1外部アプリケーション31・第3外部アプリケーション33の要求の周期性を求めたものとなっている。
この結果から、長い方の周期である第3外部アプリケーション33に対しては、実際にセンサデバイス(A)10へのデータ検知をしなくても、サーバノード20内部に蓄積している検知データを送信することによって十分に用が足せることが判る。
次に、本実施の形態のセンサネットワークシステム1aにおける具体的な処理フローを、図8に基づいて説明する。図8は、第1外部アプリケーション31・第3外部アプリケーション33、サーバノード20、及びセンサデバイス(A)10の処理を時系列に表したものである。
同図に示すように、第1外部アプリケーション31は、サーバノード20へセンサデバイス(A)10の検知データを要求するメッセージを5分毎に送る(C1〜C4)。この検知データ要求(C1、C2)に応答して、サーバノード20は、直ちに、センサデバイス(A)10に検知データを要求するメッセージを送る(C21、C23)。センサデバイス(A)10は、これら検知データ要求(C21、C23)に応答して、サーバノード20に検知データを送信する(L21、L23)。サーバノード20は、その検知データをメモリ(或いはデータストレージ)23に格納した後(S11、S13)、該検知データを第1外部アプリケーション31に送信する(L1、L2)。
一方、第3外部アプリケーション33は、サーバノード20へセンサデバイス(A)10の検知データを要求するメッセージを10分毎に送る(C31、C32)。この検知データ要求(C31)に応答して、サーバノード20は、直ちに、センサデバイス(A)10に検知データを要求するメッセージを送る(C22)。センサデバイス(A)10は、この検知データ要求(C22)に応答して、サーバノード20に検知データを送信する(L22)。サーバノード20は、その検知データをメモリ(或いはデータストレージ)23に格納した後(S12)、該検知データを第3外部アプリケーション33に送信する(L31)。
サーバノード20は、S13において検知データを格納した後、第1外部アプリケーション31及び第3外部アプリケーション33からの検知データ要求を分析し、同一データに対する周期性を抽出する(S14)。次いで、サーバノード20は、抽出した第1外部アプリケーション31・第3外部アプリケーション33の検知データ要求の周期をセンサデバイス(A)10に送信する(C24)。
センサデバイス(A)10は、このメッセージを受け、サーバノード20に送信する周期をサーバノード20の指示通りに変更し、以降、変更された周期に基づいて検知データをサーバノード20に送信する(L24、L25)。サーバノード20は、センサデバイス(A)10から送信された検知データをメモリ(或いはデータストレージ)23に格納・蓄積する(S15、S16)。すなわち、本例の場合では、第1外部アプリケーション31からの検知データ要求が最小周期として5分毎であるので、センサデバイス(A)10は、設定周期として5分を設定し、5分毎に検知データをサーバノード20に送信する(L24、L25)。
これにより、第1外部アプリケーション31からサーバノード20へセンサデバイス(A)10の検知データ要求のメッセージが5分毎に送られてきたとき(C3〜C4)、サーバノード20には、予め、5分毎に検知データがセンサデバイス(A)10から送られたものがメモリ(或いはデータストレージ)23に格納されているので、サーバノード20はこの格納された検知データを第1外部アプリケーション31に送る(L3、L4)。
一方、第3外部アプリケーション33からサーバノード20へ、センサデバイス(A)10の検知データを要求するメッセージが10分毎に送られてきたときには(C32)、サーバノード20は、上述のように、5分毎にセンサデバイス(A)10から送られた検知データがメモリ(或いはデータストレージ)23に格納されているので、サーバノード20は、該格納された検知データを第3外部アプリケーション33に送信する(L32)。
このフローからわかるように、センサデバイス(A)10が周期的動作をすることにより、サーバノード20からセンサデバイス(A)10への検知データ要求メッセージが不要になり、第3外部アプリケーション33の検知データ要求メッセージ(C32)に対するセンサデバイス(A)10の検知動作が不要になり、さらに、そのデータ送信が不要になる。この結果、センサデバイス(A)10の動作回数、メッセージ送受信回数が削減されることが容易にわかる。
この例における効果として、第1外部アプリケーション31からの検知データ送信要求(C3〜C4)及び第3外部アプリケーション33からの検知データ送信要求(C32)に対して必要であったセンサデバイス(A)10の検知データ送信が削減され、その結果、75%電力消費が削減されることになる。
このように、本実施の形態のサーバノード20、センサネットワークシステム1a及びそのセンサデバイス制御方法では、サーバノード20に第1外部アプリケーション31・第2外部アプリケーション32・第3外部アプリケーション33…からの要求に対応すると同時にその内容を蓄積できるメモリ(或いはデータストレージ)23と、センサデバイス(A)〜(C)10からの検知データを蓄積できるメモリ(或いはデータストレージ)23を持つ。
センサデバイス(A)〜(C)10は、バッテリー18により駆動される形態を余儀なくされるが、サーバノード20は安定した電源24の供給を受けられるように構成する。
サーバノード20は、各第1外部アプリケーション31・第2外部アプリケーション32・第3外部アプリケーション33…からの要求を解析し、最小限の情報としてアプリID・受信時間・必要検知データ種類を蓄積する。必要に応じて、検知データの精度を付加すればセンサデバイス(A)〜(C)10の消費電力量をより詳細に制御できるようになる。蓄積する量は、サーバノード20の内部のメモリ(或いはデータストレージ)23の容量によって変更すればよい。さらに、少ないメモリ容量で対応するために、繰り返される同一内容の要求については周期情報に変換することにより、データ圧縮しながら管理することが可能である。
また、本実施の形態のサーバノード20、センサネットワークシステム1a及びその制御方法では、サーバノード20において蓄積した第1外部アプリケーション31・第2外部アプリケーション32・第3外部アプリケーション33…からの検知データ要求を管理・分析し、全ての第1外部アプリケーション31・第2外部アプリケーション32・第3外部アプリケーション33…の検知データ要求に対応できかつ各センサデバイス(A)〜(C)10の動作が最小限となるような動作パラメータを抽出する各外部アプリ要求分析部22bを持つ。
また、抽出した動作パラメータである検知周期とデータ精度とを各センサデバイス(A)〜(C)10へ送信し、受信した検知データをサーバノード20内のメモリ(或いはデータストレージ)23に蓄積し、必要に応じて蓄積した検知データを第1外部アプリケーション31・第2外部アプリケーション32・第3外部アプリケーション33…へ送信する。
抽出については規則性を重視し、第1外部アプリケーション31・第2外部アプリケーション32・第3外部アプリケーション33…毎に同一検知データの要求を周期化して表す。なお、複数の第1外部アプリケーション31・第2外部アプリケーション32・第3外部アプリケーション33…から周期的に同一検知データの要求がある場合、短い方の周期をセンサデバイス(A)〜(C)10に設定して該周期にて検知データを採集し、サーバノード20に蓄積すると同時に該周期で要求する第1外部アプリケーション31・第2外部アプリケーション32・第3外部アプリケーション33…へ検知データを送信する。
サーバノード20に蓄積する内容は検知データの受信時間・センサデバイスID・検知データであり、蓄積する量はサーバノード20内部のメモリ(或いはデータストレージ)23の容量によって変更し、オーバーフローする場合は最も古い情報から順に削除することができる。なお、長い方の周期で要求する例えば第3外部アプリケーション33に対しては、サーバノード20内に蓄積した検知データの内、最新のデータを第3外部アプリケーション33へ送信すればよい。こうすることによって、センサデバイス(A)〜(C)10は、周期的に発生するサーバノード20からの検知データ要求受信と長い周期の方の検知データ送信動作を省くことができるようになり、センサデバイス(A)〜(C)10の電力消費量は削減できることになる。
第1外部アプリケーション31・第2外部アプリケーション32・第3外部アプリケーション33…の要求が周期的でない場合には、適宜、センサデバイス(A)〜(C)10の検知データ要求受信及び検知データ送信が必要になるが、サーバノード20において蓄積した検知データ受信時間と、第1外部アプリケーション31・第2外部アプリケーション32・第3外部アプリケーション33…からの検知データ要求時間の差が定められた時間内であれば蓄積データを送信する等、送受信回数を減らす工夫をすることによりセンサデバイス(A)〜(C)10の電力消費を削減することができる。
また、サーバノード20の通信管理部22cでは、各センサデバイス(A)〜(C)10の送受信を記録し、記録に基づいて各センサデバイス(A)〜(C)10の電力消費量を算出する。
すなわち、サーバノード20の通信管理部22cは、各センサデバイス(A)〜(C)10が新規に設置された日時を記録し、各センサデバイス(A)〜(C)10との送受信を記録する。各センサデバイス(A)〜(C)10の新規設置時の電力量は各センサデバイス(A)〜(C)10毎に決められた値を設定し、1回の検知動作や1回の送信・受信に必要となる電力消費量についても決められた値を設定することができる。そして、各センサデバイス(A)〜(C)10が検知動作や送受信を行う毎に、管理している電力量を更新すればよい。
これにより、センサデバイス(A)〜(C)10の電力消費量は安定した電力供給を受けられるサーバノード20にて管理されるため、センサデバイス(A)〜(C)10内に電源管理機能は不要となり、電力管理に対する損失は削減でき、センサデバイス(A)〜(C)10の低消費電力化が実現できることになる。また、センサデバイス(A)〜(C)10の送受信回数を削減でき、センサデバイス(A)〜(C)10の低消費電力化が実現できることになる。
なお、本実施の形態においては、図1に示すセンサネットワークシステム1aについての説明を行なったが、同図に示すように、複数の同じか又は異なる機能を有するセンサ16を備えるセンサデバイス(D)〜(F)10とサーバノード20とから構成されるセンサネットワークシステム1bについても同様の効果を奏する。
以上のように、本発明のセンサデバイス、サーバノード、及びセンサネットワークでは、一つ或いは複数の外部アプリケーションを有する外部装置とネットワークを経由して信号を送受信するサーバノード及び該サーバノードと信号を送受信する無線コミュニケータと、無線コミュニケータより受信するプログラム並びにデータを格納するメモリと、該プログラムを実行するプロセッサとこれを支援する周辺回路と、前記プログラムに基づいて制御される一つ又は複数のセンサと、該センサを制御するセンサコントローラより構成されるセンサデバイス、さらに前記サーバノードと一つ或いは複数の前記センサデバイスから構成されるセンサネットワークシステムにおいて、前記サーバノード内に各センサデバイスからの検知データを蓄積・管理して、複数の前記アプリケーションからの検知データ要求に対して前記サーバノード内に蓄積したデータを送信することにより前記センサデバイスの電力消費量を制御する。
また、本発明のサーバノード及びセンサネットワークでは、一つ又は複数のセンサデバイスから受信する検知データを検知時間・センサID及び付加情報と共に格納するメモリ又はデータストレージ機能を有し、前記外部アプリケーションからの要求を蓄積・管理・分析して、必要となる検知データ種類とその周期を抽出し、センサデバイスへ検知データ送信周期及び検知データ精度を送信して、センサデバイスのデータ検知及び送信動作を制御する。
また、本発明のサーバノード及びセンサネットワークでは、一つ又は複数のセンサデバイスへの送信回数及びセンサデバイスからの受信回数を管理して、センサデバイス内部に電源管理機能を持たせることなく各センサデバイスの電力消費量を管理する。
また、本発明のセンサデバイス、サーバノード及びセンサネットワークでは、センサデバイスがサーバノードへ検知データを送信する周期に関し、外部アプリケーションからの要求に合わせるために検知データ送信周期の変更が必要な場合にサーバノードからセンサデバイスへ周期データを送信し検知データ送信周期を制御する。
また、本発明のセンサデバイス、サーバノード及びセンサネットワークでは、検知データ送信周期に変更があった場合一定時間を経過した後に、サーバノードからの要求を受けることなくデフォルトの周期に戻す。
また、本発明のセンサデバイス、サーバノード及びセンサネットワークでは、センサデバイスがセンサノードへ送信する検知データの精度に関し、外部アプリケーションからの要求に合わせるために精度の変更が必要な場合サーバノードからセンサデバイスへ検知データ精度を送信し、これに応じてセンサ動作プログラムを選択・変更或いは前記検知データ精度をパラメータとしてプログラムを実行することで検知データの精度を変更し電力消費量の制御を行う。
また、本発明のセンサデバイス及びセンサネットワークでは、検知データ精度に変更があった場合、一定時間を経過した後にサーバノードからの要求を受けることなくデフォルトの精度に戻す。
また、本発明のセンサデバイス、サーバノード及びセンサネットワークでは、センサデバイスがサーバノードへ検知データを送信する周期に関し、外部アプリケーションからの要求に合わせるために検知データ送信周期の変更が必要な場合にサーバノードからセンサデバイスへ周期データを送信しセンサデバイス内部のプロセッサ及びその周辺回路の動作周波数をサーバノードが要求する周期に間に合うところの最低周波数に変更する。
また、本発明のセンサデバイス及びセンサネットワークでは、検知データ送信周期に変更があった場合、一定時間を経過した後にサーバノードからの要求を受けることなくセンサデバイス内部のプロセッサ及びその周辺回路の動作周波数をデフォルトの値に戻す。
また、本発明のセンサデバイス及びセンサネットワークでは、前記サーバノードから前記センサデバイスへ送信されるプログラムを該センサデバイス内部に格納することに関し、センサデバイス内にあるメモリに一つ又は複数のプログラムを格納できるしくみを有し、サーバノードからの要求に応じてプログラムを選択することで電力消費量を制御する。
また、本発明のセンサデバイスは、前記サーバノードから送信されるデータに基づき、
センサデバイス内にある変更可能なセンサ制御回路を書き換えてセンサデバイス動作時の電力消費量を制御する。
また、本発明のセンサネットワークシステムのセンサデバイス制御方法では、一つ又は複数の外部アプリケーションからの要求を蓄積・管理プロセスと、該要求を分析することにより必要検知データの種類と精度と周期を抽出するプロセスと、抽出情報から全てのアプリケーション要求に対応でき且つセンサデバイスとの送受信回数が最小となるような検知データ要求に最適化するプロセスと、各センサデバイスへ前記検知データ送信周期と精度を送信するプロセスと、各センサデバイスへ一つ又は複数のプログラムを送信するプロセスがサーバノードに構成される。
また、本発明のセンサネットワークシステムのセンサデバイス制御方法では、サーバノードからセンサデバイスへ送信された一つ又は複数のプログラムをメモリへロードするプロセスと、サーバノードから送信された検知データ送信周期とデータ精度情報により実行するプログラムを選択する、或いは周期データと精度情報を引数としてプログラムを実行するプロセスと、検知したデータを送信するプロセスより構成される。
また、本発明のセンサネットワークシステムのセンサデバイス制御方法では、サーバノードより送信された周期データに基づき、さらに必要最小限の電力消費量となる様にプロセッサの動作周波数を制御するプロセスを含む。
また、本発明のセンサネットワークシステムのセンサデバイス制御方法では、一定期間サーバノードより周期データ及び検知データ精度情報の送信が無い場合、デフォルトで決められている周期・精度に戻し電力消費量の制御をする。
また、本発明のセンサネットワークシステムのセンサデバイス制御方法では、サーバノードから各センサデバイスへの送信回数及び各センサデバイスからサーバノードへの受信回数を管理することにより各センサデバイスの電力消費量を把握し、さらに各センサデバイスの電力消費の状況よりセンサデバイスへの検知データ送信周期及びデータ精度を制御する。
本発明は、無線通信機能を搭載したセンサデバイス及びその上位となるサーバノード、さらにそれら全体のセンサネットワークシステムに関するものであり、このセンサネットワークシステムは、無線通信機能を持つ多くのセンサデバイス又はセンサモジュールにて構成される。センサネットワークシステムの利用目的は様々であり、防犯・介護・省エネ・広域計測・トレース等のあらゆる分野に利用され得る。
本発明におけるセンサネットワークシステムの実施の一形態を示す構成図である。 上記センサネットワークシステムのセンサデバイスの構成を示すブロック図である。 上記センサデバイスのプロセッサの構成を示すブロック図である。 上記センサネットワークシステムのサーバノードの構成を示すブロック図である。 上記サーバノードのプロセッサの構成を示すブロック図である。 上記センサネットワークシステムの動作を示す説明図である。 上記センサネットワークシステムの動作を示すフローチャートである。 上記センサネットワークシステムの動作を示すシーケンス図である。 従来のセンサネットワークシステムを示す構成図である。 従来のセンサネットワークシステムの動作を示すシーケンス図である。
符号の説明
1a・1b センサネットワークシステム
2 ネットワーク
3 外部装置
10 センサデバイス(A)〜(F)
11 無線コミュニケータ
12 プロセッサ
12a プログラム・データ受信・検知データ送信部
12b プログラム実行管理・動作周波数管理部
12c 検知周期・データ精度管理部
12d センサ制御部
13 周辺回路
14 メモリ(記憶手段)
15 センサコントローラ
16 センサ(センサ)
17 外部センサ(センサ)
18 バッテリー
20 サーバノード
21 無線コミュニケータ(送信手段)
22 プロセッサ(センサデバイス電力消費量制御手段)
22a 各外部アプリ要求格納部
22b 各外部アプリ要求分析部(周期制御手段)
22c 通信管理部(電源管理手段)
22d 検知データ格納制御部
23 メモリ〔データストレージ〕(センサデバイス電力消費量制御手段、検 知データ要求蓄積手段、格納手段)
24 電源
31 第1外部アプリケーション(外部アプリケーション)
32 第2外部アプリケーション(外部アプリケーション)
33 第3外部アプリケーション(外部アプリケーション)

Claims (24)

  1. 一つ又は複数の外部アプリケーションを有する外部装置にネットワークを経由して信号を送受信するサーバノードと、上記サーバノードに接続される一つ又は複数のセンサデバイスとを有するセンサネットワークシステムであって、
    上記サーバノードには、
    上記外部アプリケーションからの検知データ要求の周期に応じてセンサデバイスからの送信を減らすように制御するセンサデバイス電力消費量制御手段が設けられていることを特徴とするセンサネットワークシステム。
  2. 前記サーバノードのセンサデバイス電力消費量制御手段は、
    上記外部アプリケーションからの検知データ要求を蓄積する検知データ要求蓄積手段と、
    上記外部アプリケーションからの検知データ要求からその要求周期を分析し、センサデバイスがデータ検知すべき周期及びサーバノードに検知データを送信すべき周期を抽出し、かつセンサデバイスに対してその抽出した周期にてデータ検知及び検知データの送信を行なうよう指示する周期制御手段と、
    上記抽出した周期に基づいてセンサデバイスから該サーバノードに送信されてきた検知データを格納する格納手段と、
    上記外部アプリケーションからの検知データ要求に対して、上記格納した各センサデバイスからの検知データを送信する送信手段とを備えていることを特徴とする請求項1記載のセンサネットワークシステム。
  3. 前記サーバノードの送信周期制御手段は、
    前記各センサデバイスへの送信回数及びセンサデバイスからの受信回数を管理することにより、該各センサデバイスの電源管理を行う電源管理手段を有していることを特徴とする請求項2記載のセンサネットワークシステム。
  4. 前記サーバノードの送信周期制御手段は、
    前記外部アプリケーションからの検知データ要求の周期に合わせるべく、センサデバイスに対して検知データ送信周期の変更が必要な場合に、前記抽出した要求周期をセンサデバイスへ送信することを特徴とする請求項2記載のセンサネットワークシステム。
  5. 前記センサデバイスは、
    サーバノードから検知データ送信周期の変更を受けた後は、サーバノードからの該変更された検知データ送信周期と同一の検知データ送信要求を再度受けることなく、該変更された検知データ送信周期でサーバノードに検知データを送信することを特徴とする請求項4記載のセンサネットワークシステム。
  6. 前記サーバノードの送信周期制御手段は、
    前記外部アプリケーションからサーバノードに検知データの精度に関しての要求があり、かつ該検知データの精度の要求に合わせるべく、センサデバイスに対して検知データの精度の変更が必要である場合には、該変更すべき検知データの精度をセンサデバイスへ送信することを特徴とする請求項2記載のセンサネットワークシステム。
  7. 前記センサデバイスは、
    サーバノードから検知データの精度の変更を受けた後は、サーバノードからの該変更された検知データの精度に関しての要求を再度受けることなく、該変更された検知データの精度でサーバノードに検知データを送信することを特徴とする請求項6記載のセンサネットワークシステム。
  8. 前記サーバノードの送信周期制御手段は、
    複数の外部アプリケーションからの検知データ要求の周期に合わせるべく、センサデバイスに対して検知データ送信周期の変更が必要な場合に、前記抽出した要求周期のうちの最短周期をセンサデバイスへ送信することを特徴とする請求項2記載のセンサネットワークシステム。
  9. 前記センサデバイスは、
    サーバノードから検知データ送信周期の変更を受けた後は、サーバノードからの該変更された検知データ送信周期と同一の検知データ送信要求を再度受けることなく、該変更された検知データ送信周期でサーバノードに検知データを送信することを特徴とする請求項8記載のセンサネットワークシステム。
  10. 前記センサデバイスは、
    前記サーバノードから送信される一つ又は複数の検知プログラムを格納する記憶手段を備え、
    上記サーバノードからの要求に応じて上記検知プログラムを選択してデータ検知を行なうことを特徴とする請求項2記載のセンサネットワークシステム。
  11. 前記センサデバイスは、
    前記サーバノードから送信される検知プログラム書き換え要求に基づき、
    前記記憶手段に格納された検知プログラムを書き換えることを特徴とする請求項10記載のセンサネットワークシステム。
  12. 請求項1〜11のいずれか1項に記載のセンサネットワークシステムを構成することを特徴とするセンサデバイス。
  13. 請求項1〜11のいずれか1項に記載のセンサネットワークシステムを構成することを特徴とするサーバノード。
  14. 一つ又は複数の外部アプリケーションを有する外部装置にネットワークを経由して信号を送受信するサーバノードと、上記サーバノードに接続される一つ又は複数のセンサデバイスとを有するセンサネットワークシステムのセンサデバイス制御方法であって、
    上記サーバノードにて、上記外部アプリケーションからの検知データ要求の周期に応じてセンサデバイスからの送信を減らすように制御することを特徴とするセンサネットワークシステムのセンサデバイス制御方法。
  15. 前記サーバノードは、
    上記外部アプリケーションからの検知データ要求を蓄積し、
    上記外部アプリケーションからの検知データ要求からその要求周期を分析し、センサデバイスがデータ検知すべき周期及びサーバノードに検知データを送信すべき周期を抽出し、かつセンサデバイスに対してその抽出した周期にてデータ検知及び検知データの送信を行なうよう指示し、
    上記抽出した周期に基づいてセンサデバイスから該サーバノードに送信されてきた検知データを格納し、
    上記外部アプリケーションからの検知データ要求に対して、上記格納した各センサデバイスからの検知データを送信することを特徴とする請求項14記載のセンサネットワークシステムのセンサデバイス制御方法。
  16. 前記サーバノードは、
    前記各センサデバイスへの送信回数及びセンサデバイスからの受信回数を管理することにより、該各センサデバイスの電源管理を行うことを特徴とする請求項15記載のセンサネットワークシステムのセンサデバイス制御方法。
  17. 前記サーバノードは、
    外部アプリケーションからの検知データ要求の周期に合わせるべく、センサデバイスに対して検知データ送信周期の変更が必要な場合に、前記抽出した要求周期をセンサデバイスへ送信することを特徴とする請求項15記載のセンサネットワークシステムのセンサデバイス制御方法。
  18. 前記センサデバイスは、
    サーバノードから検知データ送信周期の変更を受けた後は、サーバノードからの該変更された検知データ送信周期と同一の検知データ送信要求を再度受けることなく、該変更された検知データ送信周期でサーバノードに検知データを送信することを特徴とする請求項17記載のセンサネットワークシステムのセンサデバイス制御方法。
  19. 前記サーバノードは、
    前記外部アプリケーションからサーバノードに検知データの精度に関しての要求があり、かつ該検知データの精度の要求に合わせるべく、センサデバイスに対して検知データの精度の変更が必要である場合には、該変更すべき検知データの精度をセンサデバイスへ送信することを特徴とする請求項15記載のセンサネットワークシステムのセンサデバイス制御方法。
  20. 前記センサデバイスは、
    サーバノードから検知データの精度の変更を受けた後は、サーバノードからの該変更された検知データの精度に関しての要求を再度受けることなく、該変更された検知データの精度でサーバノードに検知データを送信することを特徴とする請求項19記載のセンサネットワークシステムのセンサデバイス制御方法。
  21. 前記サーバノードは、
    複数の外部アプリケーションからの検知データ要求の周期に合わせるべく、センサデバイスに対して検知データ送信周期の変更が必要な場合に、前記抽出した要求周期のうちの最短周期をセンサデバイスへ送信することを特徴とする請求項15記載のセンサネットワークシステムのセンサデバイス制御方法。
  22. 前記センサデバイスは、
    サーバノードから検知データ送信周期の変更を受けた後は、サーバノードからの該変更された検知データ送信周期と同一の検知データ送信要求を再度受けることなく、該変更された検知データ送信周期でサーバノードに検知データを送信することを特徴とする請求項21記載のセンサネットワークシステムのセンサデバイス制御方法。
  23. 前記センサデバイスは、
    前記サーバノードから送信される一つ又は複数の検知プログラムを記憶手段に格納すると共に、
    上記サーバノードからの要求に応じて上記検知プログラムを選択してデータ検知を行なうことを特徴とする請求項16記載のセンサネットワークシステムのセンサデバイス制御方法。
  24. 前記センサデバイスは、
    前記サーバノードから送信される検知プログラム書き換え要求に基づき、前記格納された検知プログラムを書き換えることを特徴とする請求項23記載のセンサネットワークシステムのセンサデバイス制御方法。
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