JP2007034089A - 光拡散板及びそれを用いた液晶表示装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 バックライトユニットを連続点灯する際に光源から発生する熱等により生じる、反り及びうねりの抑制効果が大きい光拡散板及びそれを用いた液晶表示装置を提供する。
【解決手段】 スチレン系単量体単位70質量%を超えて95質量%未満、(メタ)アクリル酸エステル単量体単位が5質量%を超えて30質量%未満を含む樹脂(以下、「MS樹脂A」という)100質量部及び光拡散剤0.1〜10質量部を含有するA層を有する光拡散板。本発明の光拡散板は、バックライトユニットを連続点灯する際に光源から発生する熱等により生じる、反り及びうねりの抑制効果が大きい等の効果を奏するため、液晶表示装置、例えば大型液晶モニタ、家庭用テレビ、及びパソコンディスプレイ等の液晶表示装置等に適する。
【選択図】 なし
【解決手段】 スチレン系単量体単位70質量%を超えて95質量%未満、(メタ)アクリル酸エステル単量体単位が5質量%を超えて30質量%未満を含む樹脂(以下、「MS樹脂A」という)100質量部及び光拡散剤0.1〜10質量部を含有するA層を有する光拡散板。本発明の光拡散板は、バックライトユニットを連続点灯する際に光源から発生する熱等により生じる、反り及びうねりの抑制効果が大きい等の効果を奏するため、液晶表示装置、例えば大型液晶モニタ、家庭用テレビ、及びパソコンディスプレイ等の液晶表示装置等に適する。
【選択図】 なし
Description
本発明は、光拡散板及びそれを用いた液晶表示装置に関する。
光拡散板は、液晶表示装置、例えば大型液晶モニタ、家庭用テレビ、及びパソコンディスプレイ等の液晶表示装置のバックライトユニットの一部として使用される。液晶は自発光しないため、液晶表示装置には面状光源としてバックライトユニットが使用される。大型液晶モニタは、従来のブラウン管タイプの表示装置に代わり急速に普及しつつある。それに伴いバックライトユニット及び光拡散板の需要が増加している。
バックライトユニットは白色反射板、光源(例えば冷陰極管、LED等)、光拡散板、及び各種機能フィルムから構成される。液晶パネルはバックライトユニット上に置かれる。バックライトユニット用の光拡散板は、高い光透過量と同時に、光源像を遮蔽するという相反する特性が求められる(特許文献1〜4等参照)。
大型液晶モニタ、家庭用テレビ、及びパソコンディスプレイ等は長時間にわたり連続使用されることが多い。特に大型の液晶表示装置では、バックライトユニットを連続点灯する際に光源から発生する熱等により、光拡散板に生じる反り及びうねりを抑制することが求められている。
バックライトユニットを連続点灯する際に光源から発生する熱等により生じる、反り及びうねりの抑制効果が大きい光拡散板及びそれを用いた液晶表示装置を提供する。
本発明はスチレン系単量体単位70質量%を超えて95質量%未満、(メタ)アクリル酸エステル単量体単位が5質量%を超えて30質量%未満を含む樹脂(以下、「MS樹脂A」という)100質量部及び光拡散剤0.1〜10質量部を含有するA層を有する光拡散板であり、その光拡散板を用いてなる液晶表示装置である。
本発明の光拡散板は、バックライトユニットを連続点灯する際に光源から発生する熱等により生じる、反り及びうねりの抑制効果が大きい等の効果を奏する。
本発明における(メタ)アクリレートとはアクリレート及びメタアクリレートの総称である。(メタ)アクリル酸等の(メタ)を含む化合物名も同様に、名称中に「メタ」を有する化合物と「メタ」を有する化合物を含まない化合物の総称である。
本発明でいうMS樹脂とは、スチレン系単量体単位及び(メタ)アクリル酸エステル単量体単位を含む樹脂の総称である。
光拡散板は、MS樹脂及び光拡散剤を含有するA層を有することを特徴とする。A層を構成する樹脂として、スチレン系単量体単位70質量%を超えて95質量%未満、(メタ)アクリル酸エステル単量体単位が5質量%を超えて30質量%未満を含む樹脂が用いられる。
(MS樹脂について)
A層及びB層にはMS樹脂を用いる。MS樹脂におけるスチレン系単量体単位は、ビニル基に直結したベンゼン環を有するスチレンを骨格とする化合物に由来する単量体単位であればよい。
A層及びB層にはMS樹脂を用いる。MS樹脂におけるスチレン系単量体単位は、ビニル基に直結したベンゼン環を有するスチレンを骨格とする化合物に由来する単量体単位であればよい。
スチレン系単量体単位としては、例えば、スチレン又は置換スチレン類等が使用できる。置換スチレン類としては、例えばハロゲン化スチレン類、アルキルスチレン類等が挙げられる。
ハロゲン化スチレン類としては、例えば、クロロスチレン、ブロモスチレン等が挙げられる。アルキルスチレン類としては、例えば、ビニルトルエン、α−メチルスチレン等が挙げられる。
MS樹脂中のスチレン系単量体単位は、1種又は2種以上を使用することができる。ハロゲン化スチレン類のハロゲン、アルキルスチレン類のアルキル基等の置換基はスチレン骨格上に単数又は複数存在しても良い。
(メタ)アクリル酸エステル単量体単位としては、例えば(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、メタクリル酸ブチル、(メタ)アクリル酸シクロヘキシル、(メタ)アクリル酸フェニル、(メタ)アクリル酸ベンジル、(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシル、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシエチル等が挙げられる。これらの(メタ)アクリル酸エステル単量体単位の中では、(メタ)アクリル酸メチルを好適に用いることができる。
MS樹脂には、上記スチレン系単量体単位及び(メタ)アクリル酸エステル単量体単位の他に、アクリロニトリル、メタクリロニトリル、無水マレイン酸、フェニルマレイミド、シクロヘキシルマレイミド等が挙げられる。
(A層について)
A層にはスチレン系単量体単位70質量%を超えて95質量%未満、(メタ)アクリル酸エステル単量体単位が5質量%を超えて30質量%未満のMS樹脂であるMS樹脂Aを使用する。
A層にはスチレン系単量体単位70質量%を超えて95質量%未満、(メタ)アクリル酸エステル単量体単位が5質量%を超えて30質量%未満のMS樹脂であるMS樹脂Aを使用する。
MS樹脂Aの中に占めるスチレン系単量体単位の割合が少ない場合、直下型バックライトユニット用の光拡散板として用いて光源を連続点灯させた時に、光拡散板が液晶パネル側に反る場合がある。スチレン系単量体単位の量が過剰の場合、特に多層構成とし表層にB層とした場合には、界面接着力が低下することがある。
(光拡散剤)
光拡散剤は、特に限定されないが、MS樹脂A又はMS樹脂Bと屈折率が異なる無機系光拡散剤又は有機系光拡散剤を用いることが好ましい。光拡散剤は粒子状であることが好ましい。
光拡散剤は、特に限定されないが、MS樹脂A又はMS樹脂Bと屈折率が異なる無機系光拡散剤又は有機系光拡散剤を用いることが好ましい。光拡散剤は粒子状であることが好ましい。
無機系光拡散剤としては、例えば炭酸カルシウム、硫酸バリウム、酸化チタン、水酸化アルミニウム、シリカ、硝子、タルク、マイカ、ホワイトカーボン、酸化マグネシウム、酸化亜鉛等が挙げられる。無機系光拡散剤は脂肪酸等で表面処理が施してもよい。
有機系光拡散剤としては、例えば、スチレン系重合体粒子、アクリル系重合体粒子やスチレン−アクリル系樹脂系粒子、シリコーン系重合体粒子等が挙げられる。これらの有機系光拡散剤は、ポリマー鎖同士が架橋した樹脂の粒子を用いることが好ましい。
光拡散剤には透明な微粒子、例えばシリカ、硝子、スチレン系重合体粒子、アクリル系重合体粒子、スチレン−アクリル系樹脂系粒子、シリコーン系重合体粒子を用いることが好ましい。
スチレン系重合体粒子とは、少なくとも50質量%以上スチレン単量体で構成され、アクリル系重合体粒子とは少なくとも50質量%以上アクリル系単量体で構成されたものである。スチレン−アクリル系樹脂系粒子は少なくともスチレン単量体、アクリル単量体から構成されるものであれば、特に限定されない。
シリコーン系重合体粒子は、一般的にシリコーンゴムと呼称されるものや、シリコーンレジンと呼称されるもので、常温で固体のものが好適に用いられる。光拡散剤は、1種又は2種以上を使用できる。
光拡散剤の屈折率と基材の屈折率との差については、その絶対値が、0.02以上であると光拡散性が良く好ましい。具体的には、無機系でシリカ、有機系ではシリコーン系重合体粒子、アクリル系重合体粒子を特に好適に用いることができる。
光拡散剤をA層に添加する場合は、添加する光拡散剤の種類に依存するため特に限定されないが、MS樹脂A100質量部に対して、光拡散剤0.1〜10質量部とすることが好ましく、0.3〜5質量部であることがより好ましい。光拡散剤が少ないと、光源像が充分に遮蔽できない場合があり、過剰に添加すると液晶表示装置の画面全体の明るさ(輝度)が低下する。
(MS樹脂B)
MS樹脂Bは、スチレン系単量体単位を70質量%以下、(メタ)アクリル酸エステル単量体単位を30質量%以上を含むMS樹脂をいう。(MS樹脂B)であり、(メタ)アクリル酸エステル単量体単位30〜80質量%のMS樹脂が好ましい。MS樹脂Bに含まれるの(メタ)アクリル酸エステル単量体単位の割合は、30質量%以上が好ましい。(メタ)アクリル酸エステル単量体単位が多いと吸湿時に板が反る場合があり、(メタ)アクリル酸エステル単量体単位は80質量%以下が好ましい。MS樹脂B中の(メタ)アクリル酸エステル単量体単位含有量が少ないと耐光性が低下する場合がある。
MS樹脂Bは、スチレン系単量体単位を70質量%以下、(メタ)アクリル酸エステル単量体単位を30質量%以上を含むMS樹脂をいう。(MS樹脂B)であり、(メタ)アクリル酸エステル単量体単位30〜80質量%のMS樹脂が好ましい。MS樹脂Bに含まれるの(メタ)アクリル酸エステル単量体単位の割合は、30質量%以上が好ましい。(メタ)アクリル酸エステル単量体単位が多いと吸湿時に板が反る場合があり、(メタ)アクリル酸エステル単量体単位は80質量%以下が好ましい。MS樹脂B中の(メタ)アクリル酸エステル単量体単位含有量が少ないと耐光性が低下する場合がある。
(B層)
耐光性向上等の目的で、MS樹脂Bを含有するB層をA層と積層しても良い。B層はA層の片面又は両面に積層などの多層構成とすることが好ましい。このような多層構成とし、B層に耐光剤及び/又は紫外線吸収剤を使用することにより、効率的に耐光性を付与できる。
耐光性向上等の目的で、MS樹脂Bを含有するB層をA層と積層しても良い。B層はA層の片面又は両面に積層などの多層構成とすることが好ましい。このような多層構成とし、B層に耐光剤及び/又は紫外線吸収剤を使用することにより、効率的に耐光性を付与できる。
(光拡散剤)
光拡散剤はB層に添加してもよい。光拡散剤の添加量は特に限定されないが、MS樹脂B100質量部に対して光拡散剤0.1〜10質量部とすることが好ましい。B層に光拡散剤を添加し、B層の厚みを薄くすると、A層に光拡散剤を添加する場合に比べて、少量の光拡散剤で光源像を遮蔽できるため、好ましい。
光拡散剤はB層に添加してもよい。光拡散剤の添加量は特に限定されないが、MS樹脂B100質量部に対して光拡散剤0.1〜10質量部とすることが好ましい。B層に光拡散剤を添加し、B層の厚みを薄くすると、A層に光拡散剤を添加する場合に比べて、少量の光拡散剤で光源像を遮蔽できるため、好ましい。
光拡散板の表面は、必要に応じて凹凸形状を付与させてもよい。その方法としては、例えば、(1)押出成形法により凹凸形状を付与すべきA層又はB層を表層とし、凹凸をロール転写する方法、(2)表層に架橋剤又は高分子量の不溶樹脂粒子を含有させる方法等が挙げられる。(2)の方法では、表層樹脂との屈折率差の小さいもの(通常0.005以下)を、架橋剤又は高分子量の不溶樹脂粒子等として用いてもよい。不溶樹脂粒子の組成とMS樹脂Aの組成が近いと、耐衝撃性が向上し、好ましい。
(24時間吸水率)
光拡散板は、JIS−K6911記載の吸水率測定法で試験片を水中に24時間浸漬した後に増加した質量の浸漬前の試験片の質量に対する質量増加率(24時間吸水率)が0.20%以下であることが好ましい。この値が0.20%以下であれば、バックライトユニットにより連続点灯されることによる光拡散板の反りが発生しにくい。
光拡散板は、JIS−K6911記載の吸水率測定法で試験片を水中に24時間浸漬した後に増加した質量の浸漬前の試験片の質量に対する質量増加率(24時間吸水率)が0.20%以下であることが好ましい。この値が0.20%以下であれば、バックライトユニットにより連続点灯されることによる光拡散板の反りが発生しにくい。
(紫外線吸収剤・耐光剤)
紫外線吸収剤は特に限定されないが、例えばベンゾフェノン系、シアノアクリレート系、サリチレート系、ニッケル錯塩系、ベンゾエート系、ベンゾトリアゾール系、トリアジン系、オキサルアニリド系等の紫外線吸収剤が使用できる。紫外線吸収剤としてヒンダートアミン系光安定剤や酸化チタン微粒子等も使用できる。
紫外線吸収剤は特に限定されないが、例えばベンゾフェノン系、シアノアクリレート系、サリチレート系、ニッケル錯塩系、ベンゾエート系、ベンゾトリアゾール系、トリアジン系、オキサルアニリド系等の紫外線吸収剤が使用できる。紫外線吸収剤としてヒンダートアミン系光安定剤や酸化チタン微粒子等も使用できる。
紫外線吸収剤の使用方法は特に限定されないが、例えば単層で構成される場合には全体に、多層で構成される場合にはB層に添加する方法が挙げられる。
(光拡散板の製造方法)
A層のみからなる単層板の場合は一般的なキャスト重合法又は押出成形法で作製することができるが、押出成形法で作製する方がコスト的に好ましい。押出成形法で作製する場合は、例えば、必要な成分が配合された樹脂を一軸又は二軸の押出機を用いて溶融混練し、ダイスを介して、ロールユニットを用いて冷却固化して作製することができる。
A層のみからなる単層板の場合は一般的なキャスト重合法又は押出成形法で作製することができるが、押出成形法で作製する方がコスト的に好ましい。押出成形法で作製する場合は、例えば、必要な成分が配合された樹脂を一軸又は二軸の押出機を用いて溶融混練し、ダイスを介して、ロールユニットを用いて冷却固化して作製することができる。
(多層板とした場合の構成)
多層板の構成はA層を有するものであれば、その構成及び厚さは特に限定されない。光拡散板の構成は、例えばA層及びB層からなる2層板、A層の両面にB層を形成してなる2種3層の光拡散板等が挙げられる。例えば、直下型バックライトユニットに用いる場合は、厚みを1〜4mm程度とすることが好ましい。
多層板の構成はA層を有するものであれば、その構成及び厚さは特に限定されない。光拡散板の構成は、例えばA層及びB層からなる2層板、A層の両面にB層を形成してなる2種3層の光拡散板等が挙げられる。例えば、直下型バックライトユニットに用いる場合は、厚みを1〜4mm程度とすることが好ましい。
(多層板とした場合の構成等)
光拡散板の厚さ全体に占めるB層の厚みの割合は特に限定されないが、B層の厚みを全体厚みの0.5%〜20%の範囲とすることが好ましい。光拡散板の厚さ全体に占めるB層の厚みの割合が小さいと耐光性が不足する場合があり、B層の厚み割合が多いと反りが大きくなる傾向がある。
光拡散板の厚さ全体に占めるB層の厚みの割合は特に限定されないが、B層の厚みを全体厚みの0.5%〜20%の範囲とすることが好ましい。光拡散板の厚さ全体に占めるB層の厚みの割合が小さいと耐光性が不足する場合があり、B層の厚み割合が多いと反りが大きくなる傾向がある。
多層板は、例えば、共押出成形法で作製する方法や、上記の方法で製造したA層、B層等の単層板を積層する方法が挙げられる。A層、B層等の単層板を積層する方法として、貼合法、熱接着法、溶剤接着法、重合接着法、キャスト重合法、又は表面塗装法等の方法が挙げられる。これらの製造方法のうち、製造コストの点等から共押出成形法が好ましい。
共押出成形法による製造は特に限定されないが、例えば、A層及びB層をそれぞれ別々の一軸又は二軸の押出機を複数用いて溶融混練し、各層をフィードブロックダイやマルチマニホールドダイを介して積層一体化した後、ロールユニットを用いて冷却固化する方法が挙げられる。
(光拡散板の使用方法)
光拡散板は、面状光源としてバックライトユニットの一部として使用される。大型液晶モニタ、特にテレビ用途等のバックライトユニットが好適に用いられる。バックライトユニットは白色反射板、光源(冷陰極管、LED等)、光拡散板、及び各種機能フィルムから構成され、その上面に液晶パネルが置かれる。光拡散板は輝度を維持したままで光源像を遮蔽できる。冷陰極管が連続点灯されたときに冷陰極側の温度が上昇し、光拡散板が液晶パネル側に凸状に反り液晶パネルに接触するのを防止することができる。
光拡散板は、面状光源としてバックライトユニットの一部として使用される。大型液晶モニタ、特にテレビ用途等のバックライトユニットが好適に用いられる。バックライトユニットは白色反射板、光源(冷陰極管、LED等)、光拡散板、及び各種機能フィルムから構成され、その上面に液晶パネルが置かれる。光拡散板は輝度を維持したままで光源像を遮蔽できる。冷陰極管が連続点灯されたときに冷陰極側の温度が上昇し、光拡散板が液晶パネル側に凸状に反り液晶パネルに接触するのを防止することができる。
(使用材料)
各実施例及び各比較例で使用したMS樹脂、光拡散剤、及び紫外線吸収剤は、次のとおりである。下記MS樹脂1〜4には、(メタ)アクリル酸エステル単量体単位として、メタクリル酸メチル単量体単位を有するものを使用した。
<MS樹脂A>
MS樹脂1:メタクリル酸メチル単量体単位/スチレン単量体単位=22/78(質量比)の樹脂、合成品。
<MS樹脂B>
MS樹脂2:メタクリル酸メチル単量体単位/スチレン単量体単位=45/55(質量比)の樹脂、合成品。
MS樹脂3:メタクリル酸メチル単量体単位/スチレン単量体単位=58/42(質量比)の樹脂、合成品。
<その他MS樹脂>
MS樹脂4:メタクリル酸メチル単量体単位/スチレン単量体単位=80/20(質量比)の樹脂、合成品。
各実施例及び各比較例で使用したMS樹脂、光拡散剤、及び紫外線吸収剤は、次のとおりである。下記MS樹脂1〜4には、(メタ)アクリル酸エステル単量体単位として、メタクリル酸メチル単量体単位を有するものを使用した。
<MS樹脂A>
MS樹脂1:メタクリル酸メチル単量体単位/スチレン単量体単位=22/78(質量比)の樹脂、合成品。
<MS樹脂B>
MS樹脂2:メタクリル酸メチル単量体単位/スチレン単量体単位=45/55(質量比)の樹脂、合成品。
MS樹脂3:メタクリル酸メチル単量体単位/スチレン単量体単位=58/42(質量比)の樹脂、合成品。
<その他MS樹脂>
MS樹脂4:メタクリル酸メチル単量体単位/スチレン単量体単位=80/20(質量比)の樹脂、合成品。
<光拡散剤>
光拡散剤1:シリコーン系重合体粒子光拡散剤(メジアン粒径2μm;KMP590;信超化学工業社製)。
光拡散剤2:シリカ系粉末光拡散剤(メジアン粒径4μm;電気化学工業社製)。
<紫外線吸収剤>
紫外線吸収剤:ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤TINUVIN P(チバスペシャルティーケミカルズ社製)
光拡散剤1:シリコーン系重合体粒子光拡散剤(メジアン粒径2μm;KMP590;信超化学工業社製)。
光拡散剤2:シリカ系粉末光拡散剤(メジアン粒径4μm;電気化学工業社製)。
<紫外線吸収剤>
紫外線吸収剤:ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤TINUVIN P(チバスペシャルティーケミカルズ社製)
(単層板作製)
単層板作製には、押出機(スクリュー径90mm、一軸、ベント付き)、ダイ:Tダイ、リップ幅1000mm、リップ開度3mm。ロール:ポリシングロール3本、縦型からなる押出設備を用いた。
単層板作製には、押出機(スクリュー径90mm、一軸、ベント付き)、ダイ:Tダイ、リップ幅1000mm、リップ開度3mm。ロール:ポリシングロール3本、縦型からなる押出設備を用いた。
(多層板作製)
多層板作製には、メイン押出機からA層、2台のサブ押出機からB層をフィードブロックに供給し、A層の両面にB層を形成し、ポリシングロール3本を有する縦型の共押出成形設備で2種3層の多層板を作製した。
メイン押出機:スクリュー径90mm、一軸、ベント付き。
サブ押出機 :スクリュー径65mm、一軸。
フィードブロック:2種3層分配型。
ダイ:Tダイ、リップ幅1000mm、リップ開度3mm。
多層板作製には、メイン押出機からA層、2台のサブ押出機からB層をフィードブロックに供給し、A層の両面にB層を形成し、ポリシングロール3本を有する縦型の共押出成形設備で2種3層の多層板を作製した。
メイン押出機:スクリュー径90mm、一軸、ベント付き。
サブ押出機 :スクリュー径65mm、一軸。
フィードブロック:2種3層分配型。
ダイ:Tダイ、リップ幅1000mm、リップ開度3mm。
(実施例1)
A層として、表1に示した配合比のMS樹脂1と光拡散剤1の混合物を用いて、前記の設備により、長さ860mm、幅500mm、厚さ2mmの単層板を作製した。
A層として、表1に示した配合比のMS樹脂1と光拡散剤1の混合物を用いて、前記の設備により、長さ860mm、幅500mm、厚さ2mmの単層板を作製した。
(実施例2〜4)
A層として下記MS樹脂A及び光拡散剤の混合物を、B層としてMS樹脂B及び紫外線吸収剤の混合物(配合比:いずれも表1参照)を用いて、共押出成形法を用いて、A層の両面にB層を形成し、厚さ2mmの2種3層の積層板(A層1.8mm、B層0.1mm×2)を作製した。
A層として下記MS樹脂A及び光拡散剤の混合物を、B層としてMS樹脂B及び紫外線吸収剤の混合物(配合比:いずれも表1参照)を用いて、共押出成形法を用いて、A層の両面にB層を形成し、厚さ2mmの2種3層の積層板(A層1.8mm、B層0.1mm×2)を作製した。
(比較例1〜3)
A層、B層の代わりに表1に示したMS樹脂等を用いて長さ860mm、幅500mm、厚さ2mmの2種3層の積層板とした点以外は、実施例2〜4と同様に作製した。
A層、B層の代わりに表1に示したMS樹脂等を用いて長さ860mm、幅500mm、厚さ2mmの2種3層の積層板とした点以外は、実施例2〜4と同様に作製した。
(評価方法)
(1)吸水試験(24時間吸水率)
JIS−K6911に記載された方法にて、水に24時間浸漬した前後で試験片の重量を測定し、浸漬前の試験片の質量に対する質量の増加分を百分率で求めた。
試料形状:光拡散板試料を50mm×50mmに切断した。
(1)吸水試験(24時間吸水率)
JIS−K6911に記載された方法にて、水に24時間浸漬した前後で試験片の重量を測定し、浸漬前の試験片の質量に対する質量の増加分を百分率で求めた。
試料形状:光拡散板試料を50mm×50mmに切断した。
(2)吸水反り試験
サンプル板から180mm×180mmの試験片を切り出し、試験片より大きいアルミ板に挟んで、90℃にて5時間加熱した後、24時間放冷した。試験片を取り出し、300mm×230mmの容器に平置きした後、試験片の片面のみが水に浸るように、容器に純水を注いだ。室温にて24時間放置した後、試験片の四隅の反り上がり量(mm)を測定し、これらの平均値を反り量とした。
サンプル板から180mm×180mmの試験片を切り出し、試験片より大きいアルミ板に挟んで、90℃にて5時間加熱した後、24時間放冷した。試験片を取り出し、300mm×230mmの容器に平置きした後、試験片の片面のみが水に浸るように、容器に純水を注いだ。室温にて24時間放置した後、試験片の四隅の反り上がり量(mm)を測定し、これらの平均値を反り量とした。
(光拡散板の使用方法)
本発明の光拡散板は、バックライトユニットを連続点灯する際に光源から発生する熱等により生じる、反り及びうねりの抑制効果が大きい等の効果を奏するため、液晶表示装置、例えば大型液晶モニタ、家庭用テレビ、及びパソコンディスプレイ等の液晶表示装置等に適する。
本発明の光拡散板は、バックライトユニットを連続点灯する際に光源から発生する熱等により生じる、反り及びうねりの抑制効果が大きい等の効果を奏するため、液晶表示装置、例えば大型液晶モニタ、家庭用テレビ、及びパソコンディスプレイ等の液晶表示装置等に適する。
Claims (6)
- スチレン系単量体単位70質量%を超えて95質量%未満、(メタ)アクリル酸エステル単量体単位が5質量%を超えて30質量%未満を含む樹脂(以下、「MS樹脂A」という)100質量部及び光拡散剤0.1〜10質量部を含有するA層を有する光拡散板。
- スチレン系単量体単位を70質量%以下、(メタ)アクリル酸エステル単量体単位を30質量%以上を含む樹脂(以下、「MS樹脂B」という)を含有するB層をA層と積層することを特徴とする光拡散板。
- MS樹脂B100質量部及び紫外線吸収剤0.01〜1質量部を含有するB層を有する請求項2記載の光拡散板。
- MS樹脂B100質量部及び光拡散剤0.1〜10質量部を含有するB層を有する請求項2又は請求項3記載の光拡散板。
- JIS−K6911記載の吸水率測定法により測定した24時間吸水率が0.20%以下である請求項1〜4のいずれか一項に記載の光拡散板。
- 請求項1〜5のうちの一項に記載の光拡散板を用いた液晶表示装置。
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JP2005219761A JP2007034089A (ja) | 2005-07-29 | 2005-07-29 | 光拡散板及びそれを用いた液晶表示装置 |
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