JP2007033651A - 画像形成装置の冷却構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】回転体とこれに擦接するブレードとの接触状態を所望の状態に容易にでき、かつ、回転体とブレードとの擦接に伴う発熱を良好に逃がすことのできる画像形成装置の冷却構造を提供すること。
【解決手段】現像装置3の現像ローラ7の外周面には、トナーブレード8が擦接している。トナーブレード8は、現像ローラ7との擦接により弾力的に変形している。トナーブレード8には、シート状の第1の放熱部材9が積層されている。第1の放熱部材9は、トナーブレード8の熱伝導率よりも高い熱伝導率を有し、かつ、トナーブレード8の変形に追随して弾力的に変形している。
【選択図】 図1

Description

この発明は、画像形成装置の冷却構造に関する。
複写機やプリンタやファクシミリなどの画像形成装置には、現像ローラなどの種々の回転体が備えられている(たとえば、特許文献1参照)。現像ローラは、感光体ドラム上に形成された静電潜像にトナーを移して静電潜像を現像するためのものである。
特開平7−248673号公報
現像ローラには、トナーブレードが設けられている。トナーブレードは、その先端が現像ローラに接触して撓んでおり、所定の押圧荷重を現像ローラに付与している。これにより、現像ローラの回転時に現像ローラ上のトナーを均し、現像ローラ上に均一な厚みの薄膜を形成するようになっている。
現像ローラとトナーブレードの先端との擦れ合いによって、トナーブレードの先端は、高温になる。トナーブレードの先端の温度がトナーの融点を超えると、トナーが溶けてトナーブレードの先端に付着し、そのまま固着してしまう。この場合、トナーブレードに固着したトナーが原因で現像ローラ上に均一な厚さのトナーの薄膜を形成できなくなり、その結果、画質の低下を招いてしまう。特に、従来のトナーよりも低い温度で溶ける、いわゆる低融点トナーを用いた場合に、トナーブレードへのトナーの固着が生じ易い。
そこで、特許文献1のように、トナーブレードの基端側にヒートシンクを接続してトナーブレードの熱を逃がし、これによりトナーブレードの先端を冷却することが考えられる。しかしながら、ヒートシンクは、トナーブレードの先端側から離れているので、トナーブレードの熱がヒートシンクに速やかに伝わらず、トナーブレードの先端を十分に冷却できない。
また、トナーブレードの厚みを増して、トナーブレードの先端から基端への熱の移動量を増すことも考えられる。しかしながら、この場合、トナーブレードの弾性が失われてトナーブレードを十分に撓ませることができず、現像ローラへの押圧荷重を所定の値に設定するのが難しくとなる。
同様の課題は、現像ローラのトナーブレードに限らず、感光体ドラムなどの他の回転体に擦接するブレードにも存在する。
この発明は、かかる背景のもとでなされたもので、回転体とこれに擦接するブレードとの接触状態を所望の状態に容易にでき、かつ、回転体とブレードとの擦接に伴う発熱を良好に逃がすことのできる画像形成装置の冷却構造を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するための請求項1記載の発明は、画像形成動作に関連して回転駆動し得る回転体(2,7)の外周面に擦接して弾力的に変形するブレード(8,11,20)と、上記ブレード(8,11,20)に設けられたシート状の放熱部材(9,12,21)と、を有し、上記放熱部材(9,12,21)は、ブレード(8,11,20)の熱伝導率よりも高い熱伝導率を有し、かつ、ブレード(8,11,20)の変形に追随して弾力的に変形することを特徴とする画像形成装置(1)の冷却構造である。
なお、括弧内の英数字は、後述の実施形態における対応構成要素などを表す。以下、この項において同じ。
この構成によれば、ブレードは、回転体への擦接に伴い弾力的に変形し、回転体になじんだ状態となる。ブレードの弾性力を利用することで、ブレードと回転体との接触状態を所望の状態に容易にできる。また、放熱部材を、ブレードの変形に追随して弾力的に変形することができる。したがって、放熱部材をブレードの広い範囲に設けることで、回転体とブレードとの擦接により生じた熱を良好に逃がすことができ、しかも、ブレードの弾力的な変形を阻害してしまうことがない。
請求項2記載の発明は、上記放熱部材(9,12,21)は、ブレード(8,11,20)の一側面の全面に積層されていることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置(1)の冷却構造である。この構成によれば、ブレードを冷却する効果をより高めることができる。
請求項3記載の発明は、上記放熱部材(9,12,21)は、ヒートシンク(10,13,19)に接続されていることを特徴とする請求項1または2記載の画像形成装置(1)の冷却構造である。この構成によれば、ブレードから放熱部材に移った熱を、ヒートシンクに移すことができる。これにより、ブレードの冷却をより速やかに行うことができる。
請求項4記載の発明は、上記放熱部材(9,12,21)は、グラファイトを用いて形成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の画像形成装置(1)の冷却構造である。この構成によれば、伝熱性能に優れた材料で放熱部材を形成することができる。
請求項5記載の発明は、上記放熱部材(9,12,21)は、導電性を有していることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の画像形成装置(1)の冷却構造である。この構成によれば、ブレードに生じた不要な電荷を速やかに逃がすことができる。
請求項6記載の発明は、上記回転体(7)は、感光体ドラム(2)に形成された静電潜像を現像するための現像ローラ(7)を含み、上記ブレード(8)は、現像ローラ(7)上に接触されたトナーブレード(8)を含んでいることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の画像形成装置(1)の冷却構造である
この構成によれば、トナーブレードは、現像ローラへの擦接に伴い弾力的に変形し、現像ローラになじんだ状態となる。トナーブレードの弾性力を利用することで、トナーブレードと現像ローラとの接触状態を所望の状態に容易にできる。したがって、現像ローラ上に、所望の厚みを有するトナーの薄膜を容易に形成することができる。また、放熱部材を、トナーブレードの変形に追随して弾力的に変形することができる。したがって、放熱部材をトナーブレードの広い範囲に設けることで、現像ローラとトナーブレードとの擦接により生じた熱を良好に逃がすことができ、しかもトナーブレードの弾力的な変形を阻害してしまうことがない。
請求項7記載の発明は、上記ブレード(11)は、現像ローラ(7)上のトナーを除電するためのブレード(11)を含んでいることを特徴とする請求項6記載の画像形成装置(1)の冷却構造である。
この構成によれば、ブレードは、現像ローラへの擦接に伴い弾力的に変形し、現像ローラになじんだ状態となる。ブレードの弾性力を利用することで、ブレードと現像ローラとの接触状態を所望の状態に容易にできる。したがって、現像ローラ上のトナーの除電を確実に行うことができる。また、放熱部材を、ブレードの変形に追随して弾力的に変形することができる。したがって、放熱部材をブレードの広い範囲に設けることで、現像ローラとブレードとの擦接により生じた熱を良好に逃がすことができ、しかもブレードの弾力的な変形を阻害してしまうことがない。
請求項8記載の発明は、上記回転体(2)は、感光体ドラム(2)を含み、上記ブレード(20)は、感光体ドラム(2)に残留した残留トナーを除去するためのクリーニングブレード(20)を含んでいることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の画像形成装置(1)の冷却構造である。
この構成によれば、クリーニングブレードは、感光体ドラムへの擦接に伴い弾力的に変形し、感光体ドラムになじんだ状態となる。クリーニングブレードの弾性力を利用することで、クリーニングブレードと感光体ドラムとの接触状態を所望の状態に容易にできる。したがって、感光体ドラム上の残留トナーを確実に除去することができる。また、放熱部材を、クリーニングブレードの変形に追随して弾力的に変形することができる。したがって、放熱部材をクリーニングブレードの広い範囲に設けることで、感光体ドラムとクリーニングブレードとの擦接により生じた熱を良好に逃がすことができ、しかもクリーニングブレードの弾力的な変形を阻害してしまうことがない。
以下には、図面を参照して、この発明の実施形態について具体的に説明する。
図1は、この発明の一実施形態にかかる冷却構造を備える画像形成装置の図解的な縦断面図である。図1を参照して、画像形成装置1は、たとえば、プリンタや、複写機や、ファクシミリなどであり、画像データに基づく画像を用紙Pに形成するためのものである。
画像形成装置1は、感光体ドラム2(回転体)と、現像装置3と、クリーニング装置4とを有している。
感光体ドラム2は、軸方向(図1の紙面に垂直な方向)に長い筒状をしている。この感光体ドラム2の外周面には、画像データに基づく静電潜像が形成されるようになっている。現像装置3は、感光体ドラム2に形成された静電潜像を現像するためのものである。クリーニング装置4は、感光体ドラム2上に残留したトナーを除去するためのものである。
画像形成時、感光体ドラム2は、回転方向Rに回転し、その外周面に、画像データに基づく静電潜像が形成される。この静電潜像は、現像装置3によって現像される。これにより、画像データに基づくトナー像が形成される。
このトナー像は、転写位置Aで用紙Pに転写される。用紙Pに転写されたトナー像は、その後、用紙Pに定着されるようになっている。一方、転写位置Aで用紙Pに転写し切れなかったトナー(残留トナー)は、クリーニング装置4で除去される。
現像装置3は、ハウジング5と、供給ローラ6と、現像ローラ7(回転体)と、トナーブレード8と、トナーブレード8に設けられている第1の放熱部材9と、トナーブレード8および第1の放熱部材9に繋がる第1のヒートシンク10と、引き剥がしブレード11と、引き剥がしブレード11に設けられている第2の放熱部材12と、引き剥がしブレード11および第2の放熱部材12に繋がる第2のヒートシンク13とを含んでいる。
ハウジング5は、トナーを収容するための収容室14を区画する箱形をしており、一側壁15と、底壁16とを有している。
現像ローラ7は、収容室14内のトナーを感光体ドラム2側に運ぶためのものであり、画像形成時に回転方向Rと反対の方向に回転駆動するようになっている。現像ローラ7の外周面の周速度は、感光体ドラム2の外周面の周速度の約1.5倍とされており、現像ローラ7と感光体ドラム2とは、約0.5mmの隙間をあけて対向している。
この現像ローラ7は、感光体ドラム2と平行な細長い筒状をしており、一部が収容室14内に収容されている。現像ローラ7の残りの一部は、一側壁15の開口を通して、感光体ドラム2側に突出している。
現像ローラ7の外周面には、供給ローラ6からトナーが供給されるようになっている。現像ローラ7上のトナーは、感光体ドラム2に対向したときに感光体ドラム2に移動できるようになっている。
トナーブレード8は、現像ローラ7の外周面上に供給されたトナーが所定の厚みの薄膜を形成するように、トナーを均すためのものである。このトナーブレード8は、SUS430などのステンレス材製の、厚さが0.1mm程度の薄板状の部材であり、現像ローラ7の軸方向に長手に延びている。トナーブレード8の長手方向の長さは、約300mmであり、短手方向の長さは、約10mmである。
トナーブレード8の短手方向の一端(基端)は、第1のヒートシンク10に接続されており、短手方向の他端(先端)は、現像ローラ7の外周面に擦動可能に接触している。第1のヒートシンク10は、ハウジング5の一側壁15に固定されており、トナーブレード8の熱を放熱できるようになっている。トナーブレード8は、現像ローラ7に接触して基端と先端との間が弾力的に撓んでおり、現像ローラ7に所定の押圧力(たとえば、約90N)を付与している。
第1の放熱部材9は、現像ローラ7とトナーブレード8との擦接に伴いトナーブレード8に生じる熱を放熱するためのものであり、グラファイトシートを用いて形成されている。グラファイトシートは、黒鉛をシート状に加工したものであって、導電性と、可撓性とを有しており、また、銅やステンレス(トナーブレード8)よりも高い熱伝導率を有している。このグラファイトシートは、その構造上、厚み方向に比べて、平面方向の熱伝導性に優れている。
第1の放熱部材9は、厚みが0.1mm程度の薄いシート状に形成されている。第1の放熱部材9の厚みとトナーブレード8の厚みとは略等しくされている。トナーブレード8のうち、現像ローラ7に接触していない側の一側面の全面に、第1の放熱部材9が積層されている。
第1の放熱部材9とトナーブレード8とは接着されており、トナーブレード8の変形に追随して弾力的に変形している。第1の放熱部材9の短手方向の一端(基端)は、第1のヒートシンク10に接続されており、トナーブレード8から第1の放熱部材9に移った熱を第1のヒートシンク10に逃がせるようになっている。
引き剥がしブレード11は、現像ローラ7上のトナーのうち、感光体ドラム2に移されなかったトナーを現像ローラ7から剥がして収容室14内に戻すためのものである。この引き剥がしブレード11は、トナーブレード8と同様の材料を用いて形成された導電体であり、トナーブレード8と同様の形状に形成されている。
引き剥がしブレード11の短手方向の一端は(基端)は、第2のヒートシンク13に接続されており、短手方向の他端側は、現像ローラ7の外周面に擦動可能に接触している。引き剥がしブレード11は、現像ローラ7に接触して基端と先端との間が弾力的に撓んでおり、現像ローラ7に所定の押圧力を付与している。
第2のヒートシンク13は、ハウジング5の底壁16に固定されており、引き剥がしブレード11の熱を放熱できるようになっている。また、第2のヒートシンク13は、導電性を有しており、画像形成装置1のフレーム(図示せず)などに接地されている。
現像ローラ7上のトナーは、引き剥がしブレード11に接触して除電され、収容室14内に落とされる。
第2の放熱部材12は、現像ローラ7と引き剥がしブレード11との擦接に伴い引き剥がしブレード11に生じる熱を放熱するためのものである。この第2の放熱部材12は、第1の放熱部材9と同様の材料を用いて同様の形状に形成されており、引き剥がしブレード11よりも高い熱伝導率を有している。
引き剥がしブレード11のうち、現像ローラ7に接触していない側の一側面の全面に、第2の放熱部材12が積層されている。第2の放熱部材12と引き剥がしブレード11とは接着されている。第2の放熱部材12の短手方向の一端(基端)は、第2のヒートシンク13に接続されており、引き剥がしブレード11から第2の放熱部材12に移った熱および電荷を、第2のヒートシンク13に逃がせるようになっている。また、引き剥がしブレード11の変形に追随して弾力的に変形している。
クリーニング装置4は、ハウジング17と、ステー18と、ヒートシンク19と、クリーニングブレード20と、放熱部材21とを有している。
ハウジング17は、感光体ドラム2から除去した残留トナーを受け入れる受入室22を区画する箱形をしており、上壁23を有している。
ステー18は、たとえば板金部材であり、ハウジング17の上壁23に固定されている。ヒートシンク19は、クリーニングブレード20および放熱部材21からの熱を放熱するためのものであり、ボルト24を用いてステー18に固定されている。
クリーニングブレード20は、感光体ドラム2上に残留した残留トナーを受入室22に落として感光体ドラム2上の残留トナーを除去するためのものである。このクリーニングブレード20は、ポリウレタンなどの弾性部材を板状に形成したものであり、感光体ドラム2の軸方向に長手に延びている。クリーニングブレード20の短手方向の一端(基端)は、ヒートシンク19に固定されており、長手方向の他端(先端)は、感光体ドラム2の外周面に擦動可能に接触している。クリーニングブレード20の先端は、感光体ドラム2との接触により弾性的にわずかに変形している。
放熱部材21は、感光体ドラム2とクリーニングブレード20との擦接に伴いクリーニングブレード20に生じる熱を放熱するためのものであり、現像装置3の第1の放熱部材9と同様の材料を用いてシート状に形成されている。放熱部材21は、クリーニングブレード20よりも高い熱伝導率を有している。
クリーニングブレード20のうち、感光体ドラム2に面していない側の一側面の先端側に、放熱部材21の一側面の一部が接着されている。また、放熱部材21の一側面の残りの部分は、ヒートシンク19に接着されている。放熱部材21は、クリーニングブレード20の変形に追随して弾力的に変形している。
また、画像形成装置1には、冷却ファン(図示せず)が設けられており、第1のヒートシンク10、第2のヒートシンク13およびヒートシンク19に冷却風が当たるようになっている。
上記の概略構成を有する画像形成装置1において、現像装置3では、現像ローラ7が回転すると、現像ローラ7とトナーブレード8の先端との間で摩擦熱が生じるが、この熱は、トナーブレード8および第1の放熱部材9を介して、第1のヒートシンク10に逃がされる。第1のヒートシンク10は、冷却ファンからの冷却風により冷却される。
同様に、現像ローラ7と引き剥がしブレード11の先端との間で摩擦熱が生じるが、この熱は、引き剥がしブレード11および第2の放熱部材12を介して、第2のヒートシンク13に逃がされる。第2のヒートシンク13は、冷却ファンからの冷却風により冷却される。
また、感光体ドラム2が回転すると、感光体ドラム2とクリーニングブレード20の先端との間で摩擦熱が生じるが、この熱は、クリーニングブレード20および放熱部材21を介して、ヒートシンク19に逃がされる。ヒートシンク19は、冷却ファンからの冷却風により冷却される。
以上説明したように、この実施形態によれば、トナーブレード8は、現像ローラ7への擦接に伴い弾力的に変形し、現像ローラ7になじんだ状態となる。トナーブレード8の弾性力を利用することで、トナーブレード8と現像ローラ7との接触状態を所望の状態に容易にできる。したがって、現像ローラ7上に、所望の厚みを有するトナーの薄膜を容易に形成することができる。
また、第1の放熱部材9を、トナーブレード8の変形に追随して弾力的に変形することができる。したがって、第1の放熱部材9をトナーブレード8の広い範囲に設けることで、現像ローラ7とトナーブレード8との擦接により生じた熱を良好に逃がすことができ、しかもトナーブレード8の弾力的な変形を阻害してしまうことがない。
また、引き剥がしブレード11は、現像ローラ7への擦接に伴い弾力的に変形し、現像ローラ7になじんだ状態となる。引き剥がしブレード11の弾性力を利用することで、引き剥がしブレード11と現像ローラ7との接触状態を所望の状態に容易にできる。したがって、現像ローラ7上のトナーの除電を確実に行うことができる。
さらに、第2の放熱部材12を、引き剥がしブレード11の変形に追随して弾力的に変形することができる。したがって、第2の放熱部材12を引き剥がしブレード11の広い範囲に設けることで、現像ローラ7と引き剥がしブレード11との擦接により生じた熱を良好に逃がすことができ、しかも引き剥がしブレード11の弾力的な変形を阻害してしまうことがない。
また、クリーニングブレード20は、感光体ドラム2への擦接に伴い弾力的に変形し、感光体ドラム2になじんだ状態となる。クリーニングブレード20の弾性力を利用することにより、クリーニングブレード20と感光体ドラム2との接触状態を所望の状態に容易にできる。したがって、感光体ドラム2上の残留トナーを確実に除去することができる。
さらに、放熱部材21を、クリーニングブレード20の変形に追随して弾力的に変形することができる。したがって、放熱部材21をクリーニングブレード20の広い範囲に設けることで、感光体ドラム2とクリーニングブレード20との擦接により生じた熱を良好に逃がすことができ、しかもクリーニングブレード20の弾力的な変形を阻害してしまうことがない。
また、現像装置3の第1および第2の放熱部材9,12を、対応するトナーブレード8および引き剥がしブレード11の一側面の全面に積層している。これにより、各ブレード8,11との接触面積を広くしてこれらのブレード8,11を冷却する効果をより高めることができる
さらに、第1の放熱部材9、第2の放熱部材12および放熱部材21のそれぞれを、対応する第1のヒートシンク10、第2のヒートシンク13およびヒートシンク19に接続している。これにより、各ブレード8,11,20から対応する放熱部材9,12,21に移った熱を、対応するヒートシンク10,13,19に移すことができる。これにより、各ブレード8,11,20の冷却をより速やかに行うことができる。
また、各放熱部材9,12,21を、グラファイトを用いて形成していることにより、伝熱性能に優れた材料で各放熱部材9,12,21を形成することができる。したがって、各ブレード8,11,20から対応するヒートシンク10,13,19への伝熱量をより多くできる。
さらに、第2の放熱部材12が導電性を有していることにより、引き剥がしブレード11に生じた不要な電荷を速やかに逃がすことができる。
この発明は、以上の実施形態の内容に限定されるものではなく、請求項記載の範囲内において種々の変更が可能である。たとえば、第1の放熱部材9を、トナーブレード8の一側面の一部にのみ積層してもよい。また、第2の放熱部材12を、引き剥がしブレード11の一側面の一部にのみ積層してもよい。さらに、クリーニング装置4の放熱部材21を、クリーニングブレード20の一側面の全面に積層してもよい。
放熱性能に関する実験
SUS304製のトナーブレードの一側面の全面に放熱部材を積層した実施例1と、SUS304製のトナーブレードのみからなる比較例1とを製作した。
実施例1の放熱部材は、PGSグラファイトシート(松下電器産産業(株)製)であり、トナーブレードの熱伝導率(25.7W/m・℃)よりも高い熱伝導率(800W/m・℃)を有している。
実施例1と比較例1をそれぞれ現像器に取り付け温度を上昇させた。具体的には、16mmの直径を有し250mm/secの周速で回転させた現像スリーブの外周面に90Nの押圧力をもって実施例1と比較例1とを押圧させた。そして、経過時間とトナーブレードの温度との関係を測定した。結果を表1に示す。
Figure 2007033651
表1に示すように、実施例1のほうが、比較例1よりも温度が低くなっている。また、経過時間が長くなるほど、実施例1と比較例1との温度の差が大きくなっている。これにより、実施例1におけるトナーブレードを冷却する効果の高さが実証された。
弾力性に関する実験
まず、図2に示す単品のトナーブレードに所定の荷重をかけたときの撓み量を測定した。なお、トナーブレードは、表2に示す諸元を有している。
Figure 2007033651
表2より、トナーブレードの材質はSUS304(ステンレス材)、幅b=300mm、厚みh=0.1mm、長さL=10mm、ヤング率E=199GPa、断面係数Z=0.5mm、断面2次モーメントI=0.025mmである。
このトナーブレードの長さL方向の一端を固定した状態で、他端にP=90Nの荷重をかけたときの撓み量の最大値δmaxを、下記式(1)〜式(3)を用いて求めた。
δmax=(β×P×L)/(E×I)・・・・・(1)
β=1/3・・・・・(2)
I=(b×h)/12・・・・・(3)
結果は、表2に示すように、δmax=6.03mmであった。
次に、図3に示すように、トナーブレードの一側面の全面に放熱部材を積層したものを5つ用意し、実施例2および比較例2〜5とした。実施例2の放熱部材は、PGSグラファイトシート(松下電器産産業(株)製)であり、比較例2の放熱部材は、銅製のシートであり、比較例3の放熱部材は、アルミニウム製のシートであり、比較例4の放熱部材は、SUS304製のシートであり、比較例5の放熱部材は、SUS430製のシートである。
表3は、実施例2および比較例2〜5のそれぞれの放熱部材の諸元を示している。
Figure 2007033651
実施例2および比較例2〜5の放熱部材は、熱伝導率×厚みの値が等しくされており、放熱に関して同等の性能を有している。具体的には、実施例2では、放熱部材の厚みが0.10mmとされており、比較例2では、放熱部材の厚みが0.21mmとされており、比較例3では、放熱部材の厚みが0.39mmとされており、比較例4では、放熱部材の厚みが5.00mmとされており、比較例5では、放熱部材の厚みが3.11mmとされている。
実施例2および比較例2〜5のそれぞれについて、長さL方向の一端を固定した状態で、他端の撓み量の最大値が上記のδmax=6.03mmとなるのに必要な荷重P+P’を求めた。すなわち荷重P’は、トナーブレードに放熱部材を取り付けることに起因して生じる荷重である。
このときの荷重P’が9N未満のものを「○」、9N以上のものを「×」として評価した。結果を表3に示す。
表3に示すように、実施例2は、「○」の評価となっており、比較例2〜5は、いずれも「×」の評価となっている。これにより、実施例2が、放熱部材を設けたことによる荷重の変化が十分に小さいことが実証された。すなわち、トナーブレードを現像ローラに接触させたときに、トナーブレードが十分に弾力的に変形できることが実証された。
この発明の一実施形態にかかる冷却構造を備える画像形成装置の図解的な縦断面図である。 実施例について説明するための図である。 実施例について説明するための図である。
符号の説明
1 画像形成装置
2 感光体ドラム(回転体)
7 現像ローラ(回転体)
8 トナーブレード
9 第1の放熱部材
10 第1のヒートシンク
11 引き剥がしブレード
12 第2の放熱部材
13 第2のヒートシンク
19 ヒートシンク
20 クリーニングブレード
21 放熱部材

Claims (8)

  1. 画像形成動作に関連して回転駆動し得る回転体の外周面に擦接して弾力的に変形するブレードと、
    上記ブレードに設けられたシート状の放熱部材と、
    を有し、
    上記放熱部材は、ブレードの熱伝導率よりも高い熱伝導率を有し、かつ、ブレードの変形に追随して弾力的に変形することを特徴とする画像形成装置の冷却構造。
  2. 上記放熱部材は、ブレードの一側面の全面に積層されていることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置の冷却構造。
  3. 上記放熱部材は、ヒートシンクに接続されていることを特徴とする請求項1または2記載の画像形成装置の冷却構造。
  4. 上記放熱部材は、グラファイトを用いて形成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の画像形成装置の冷却構造。
  5. 上記放熱部材は、導電性を有していることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の画像形成装置の冷却構造。
  6. 上記回転体は、感光体ドラムに形成された静電潜像を現像するための現像ローラを含み、
    上記ブレードは、現像ローラ上に接触されたトナーブレードを含んでいることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の画像形成装置の冷却構造。
  7. 上記ブレードは、現像ローラ上のトナーを除電するためのブレードを含んでいることを特徴とする請求項6記載の画像形成装置の冷却構造。
  8. 上記回転体は、感光体ドラムを含み、
    上記ブレードは、感光体ドラムに残留した残留トナーを除去するためのクリーニングブレードを含んでいることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の画像形成装置の冷却構造。
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