JP2007033324A - 測位システム - Google Patents

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Abstract

【課題】測位精度の向上を図った測位システムを提供すること。
【解決手段】ユーザ装置3から伝送される測位衛星の観測データを用いて、基準局装置2の衛星信号受信機211〜21nごとにキネマティック測位を行ってユーザアンテナ位置を決定する。さらに、基準局装置2からユーザ装置3へ、基準局装置2で観測した測位衛星データを伝送し、ユーザ装置3でも独自にキネマティック測位を行う。それぞれ独立してアンビギュィティを解き、それぞれユーザ装置3のキネマティック測位位置を計算する。ユーザ装置3の測位結果は、基準局装置2へ伝送する。基準局装置2で求めた複数のユーザアンテナ位置結果と、ユーザ装置3から伝送されてきたアンテナ位置結果とを比較し、ユーザ測位結果の妥当性を確かめるようにする。
【選択図】 図1

Description

この発明は、例えばGPS(Global Positioning System)などを用いる測位システムに関する。特にこの発明は、移動体に応用可能なキネマティック測位(動的キネマティック測位:オンザフライキネマティック測位(OTF))技術を用いる測位システムに関する。
この種の衛星航法システムにあっては技術革新が目覚しく、例えば非特許文献1〜3にその詳細が開示される。特に、非特許文献1には、GBASで使用される差分GPS(Differential GPS)方式の手法として、2つあるいはそれ以上の受信機が使われた時には、既知位置の一つのリファレンスあるいは受信機に対してDGPSが適用できると記載されている。さらに、補正の方法として、ICAO GBAS規格に記載されているように、既知位置におけるGPS観測擬似距離から計算した距離を引いた差分を使う方式が記述されている。また非特許文献7には、GPS衛星の位置を決定する方法などが記載されている。
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ところで、数cm程度の測位結果を出力するキャリア位相整数解を解くためには、既存の技術においてはL1/L2キャリア位相値をそのまま使用している。このためノイズによる影響で間違った値を解としてしまう可能性がある。またその演算過程においては、可視できる全ての衛星に対するL1/L2キャリア位相値のみを使用している。しかしながら低仰角衛星を用いると、マルチパスの影響や信号強度が弱いため安定した解を出力できない。さらに、上記キャリア位相整数解を数cm程度の精度で解くキネマティック測位方式は知られているが、その信頼性を高めるための具体的提案は過去に知られていない。
この発明は上記事情によりなされたもので、その目的は、測位精度の向上を図った測位システムを提供することにある。
上記目的を達成するためにこの発明の一態様によれば、複数の測位衛星から送信され第1および第2の周波数を含む衛星信号に含まれる測位情報を利用して位置情報を得る測位システムにおいて、予め位置座標データが精密計測された基準観測点に設置され、前記衛星信号から自己の位置情報を得る基準局装置と、移動体に搭載され、前記衛星信号から自己の位置情報を得るユーザ装置とを具備し、前記基準局装置は、前記衛星信号を受信する複数の衛星信号受信機と、前記受信された衛星信号から前記測位情報を抽出して前記ユーザ装置に送信するための補正情報を生成するデータ処理手段と、前記補正情報を前記ユーザ装置に送信する送信手段とを備え、前記ユーザ装置は、前記基準局装置から送信される補正情報を受信する受信手段と、自装置で得た位置情報を前記基準局装置から送信される補正情報に基づいて補正する手段を備え、前記データ処理手段は、前記衛星信号の2周波観測結果により算出したコード距離に対してそれぞれキャリア位相を用いたフィルタ処理を実施して得られる値と、前記2周波のキャリア位相とを用いて整数不確定値の候補となる解を算出し、この算出した解に含まれるノイズをカルマンフィルタにより除去して得られる整数値のうち最も出現頻度の高い値を整数化して前記衛星信号の第1の周波数の整数不確定値に変換して得られる整数不確定値と、前記第1の周波数のキャリア位相の二重差分とを用いて前記補正情報を生成することを特徴とする測位システムが提供される。
このような手段を講じることにより、2周波例えばL1/L2キャリア位相を用いた測位データの生のノイズを取り除くことができ、さらに解が正しいものであるかを判断できるようになる。また低仰角衛星のキャリア位相にある整数不確定値を安定して精度良く推定し、安定した高精度測位を実施することができるようになる。さらに、キネマティック測位結果の信頼性を高め、民間航空機などの移動体でも安全にキネマティック測位が使えるようにすることができるようになる。従って、測位精度の向上を図った測位システムを提供することができる。
この発明によれば、測位精度の向上を図った測位システムを提供することができる。
図1は本発明の実施形態を示すシステム図である。本発明は、衛星11〜1k、基準局装置2、およびユーザ装置3を中核として形成される。衛星11〜1kは例えばGPS衛星、Galileo衛星、Glonass衛星、MTSAT衛星、QZS衛星などであり、これらを単独の種別で用いても良いし、混在させても良い。基準局装置2はそれぞれ衛星受信アンテナを備える複数の衛星信号受信機211〜21n、データ処理装置22、データ送受信装置23、データ伝送用アンテナ24、データ記録装置25、および表示装置26を備える。ユーザ装置3は衛星受信アンテナを備える衛星信号受信機31、データ処理部32、データ送受信部33、およびデータ伝送用アンテナ34を備える。
ここで、基準局装置2の設置位置、少なくとも衛星受信アンテナの位置は予め正確に測量され、正確な位置データが予め用意される。またユーザ装置は民間航空機などの移動体に搭載される。このほかユーザ装置は、自動車・鉄道・船舶にも搭載することが可能である。
基準局装置2およびユーザ装置の衛星受信アンテナは、衛星11〜1kから放送されるL1信号、L2信号、L5信号などを受信可能な特性を持つ。ここで、基準局装置2の衛星信号受信アンテナの位置は事前に精密に測量され既知であるが、ユーザ装置3の衛星受信アンテナの位置はユーザ装置3が移動するので不明である。この実施形態におけるキネマティック測位では、ユーザ装置の衛星受信アンテナの位置が求められる。基準局装置2の衛星信号受信機は211〜21nはこれらの信号を受信し、衛星・受信機間のコード距離、キャリア位相、衛星から放送される航法情報などを出力する。
基準局装置2は衛星受信アンテナと衛星信号受信機211〜21nを1セット、あるいはそれ以上の数にわたって備える。データ処理装置22は衛星信号受信機211〜21nからのデータを収集する。データ処理装置22は衛星信号受信機211〜21nから出力される衛星情報を元に測位処理を行う。測位処理の方法には以下の三つの方法がある。
(A) 基準局装置2で観測した衛星情報と基準局装置2の衛星受信アンテナの位置情報とを、データ送受信装置23〜データ送受信部33のデータリンクを介してユーザ装置3に伝達する。これらのデータとユーザ装置3で受信した衛星情報とを統合し、ユーザ装置3のデータ処理部32においてキネマティック測位を行う。ユーザ装置3における測位結果はデータリンクを介して基準局装置2へ伝送され、データ処理装置22においてユーザ位置が確認される。
(B) ユーザ装置3で観測された衛星情報をデータリンクを介して基準局装置2に伝達し、基準局装置2で受信した衛星情報と統合して、基準局装置2のデータ処理装置22においてキネマティック測位を行う。このとき、複数の衛星信号受信機211〜21nごとにキネマティック測位を行う。複数の測位結果の平均値を、ユーザ装置3の位置情報としてデータリンクを介してユーザ装置3に向け伝送する。
(C) (A)および(B)を並行して実施し、基準局装置2で計算したユーザ装置3の測位位置と、ユーザ装置3で計算したユーザ装置3自身の測位位置とを比較し、正しく測位ができているかどうかを基準局装置2のデータ処理装置22で判定する。
以上、(A)〜(C)の全ての方法に対し、衛星信号の受信状況、単独測位結果、キネマティック測位結果などを基準局装置2の表示装置26に表示する。また、受信した衛星データ、ユーザ装置3との送受信データ、単独測位結果、キネマティック測位結果を、基準局装置2のデータ記録装置25で記録する。
次に、測位データの具体的な算出方法につき詳細に説明する。まず、基準局装置2において観測したコード距離とキャリア位相は次式(1)、(2)により表される。
Figure 2007033324
次に、キャリアスムージング処理を行う。コード距離は非常に大きいノイズ成分を含んでいるので、コード距離にあるノイズを低減するためキャリアを使ったスムージング(フィルタ)を行う。RTCA-DO253A LAAS MOPSに記載されている処理方法によれば、次式(3)が得られる。
Figure 2007033324
式(3)におけるPは、キャリアスムージング後のシュードレンジ(pseudo range)を示す。αはサンプリング時間を100で割った値であり、1秒サンプリングの場合、100秒間の時定数となる。
次に、OTFアルゴリズムに基づく処理を行う。オンザフライキネマティックを実現するためには高速で信頼性のあるキャリア位相の整数不確定値(アンビギュィティ)サーチ手法が必要である。コード距離とキャリア位相のダブルディファレンスは次のように表される。ダブルディファレンスとは、衛星k、lとユーザu、基準局rとのコード距離(ρ)差、あるいはキャリア位相差(φ)を2回取ることである。
Figure 2007033324
ここで、u,rはそれぞれユーザ地点と基準局地点での観測を表し、k,lは衛星を識別するための識別子である。式(4)〜式(7)は、L1周波数とL2周波数とにそれぞれ存在する。このとき、衛星の一つ(例えば衛星l)を、基準局装置とユーザ装置両方で可視できる最も仰角の高い衛星(リファレンス衛星)とする。このことにより、安定してダブルディファレンスをとることができる。
次に、L1キャリア位相のアンビギュィティを解くために、まずL1及びL2キャリア位相の差分を取る(Wide Laneと言われる)。L1及びL2の整数不確定値の差分も整数であり、次式によりこの差分を求める。
Figure 2007033324
このとき、ユーザ・基準局受信機間の距離が数十kmであると対流圏遅延量及び電離層遅延量が両地点間でほぼ同じ値になるので、差分をゼロとみなすことができ、次式を得る。
Figure 2007033324
式(10)で表される値を整数化した値が、求めるアンビギュイティ解である。ただしコード距離にノイズがあるので、間違った値が出力される可能性がある。そこで、式(10)につき衛星ごとにカルマン(Kalman)フィルタを適用し、ノイズを取り除く。このとき、フィルタを実施するのは、式(10)の高仰角の例えば4衛星だけを対象とする。
Kalmanフィルタの状態方程式、および観測方程式は次式に示すようになる。
Figure 2007033324
ここで、xkが求める値である。ykは実際に観測した値であり、この場合N12,floatになる。kは、観測したデータの識別子である。この場合、φ,Iは単位行列とする。wq,vrはそれぞれシステム雑音、観測雑音を表し、システム雑音wq及びシステム雑音共分散行列Qはゼロとする。観測雑音vr及び観測雑音共分散行列は、受信機などの特性により設定し、例として0.052を観測雑音、観測共分散行列要素とする。ここでの処理を図2のフローチャートに示す。
図2において、まず初期化処理を行ったのち(データ収集開始時のみ)(ステップS1)、観測行列Hおよび遷移行列φをそれぞれ単位行列に設定する(ステップS2)。次に、システム雑音、システム共分散行列wq、およびQをゼロに設定し(ステップS3)、さらに、観測雑音、観測雑音共分散行列vr,Rを0.052に設定する(ステップS4)。さらに、P+ k=P- k=0.12に設定し(ステップS5)、以上のパラメータを用いてカルマンゲインを計算する(ステップS6)。次に、初期データX+ k=N12,floatを設定し(ステップS7)、X- k=X+ kに設定する(ステップS8)。
次に、式(11)〜式(16)に従い、観測したN12,floatデータをデータ収集期間ごとに入力し、更新する。
Figure 2007033324
式(17)式に示すように、フィルタ処理後のX+ kを四捨五入して整数化し、この値をワイドレーンのアンビギュィティ解の候補とする。
次に、この候補となる整数値が出現する回数を時系列に数えるためのテーブルを作成し、このテーブルの中でもっとも多く出現している整数値を真の解とみなす。この解を、N12_mostとすると、このワイドレーンにより求められた解を次式(18)によりL1信号のアンビギュィティに変換する。
Figure 2007033324
この値を式(19)によりさらに四捨五入することによりL1信号のアンビギュィティを求めることができる。
Figure 2007033324
整数化した値NL1_solvをアンビギュィティ解とすることにより、より信頼性のある結果を短時間で得ることができるようになる。
また、次のような手法によりさらに信頼性を高めることもできる。すなわち整数化した値NL1_solvの出現頻度を衛星毎に求め、もっとも出現頻度の高い整数値をその衛星の整数値解とする。
図3は、算出されたアンビギュィティ解の整数値とその出現頻度の例を示す図である。
図3において横軸がNL1_solvの値の例(1〜4)を示し、縦軸がその出現頻度を示す。図3においては2の出現頻度が最も高いので、2を最終的な解とする。このアンビギュィティ解を用いて次式(20)に代入することにより、基準局位置Xrからユーザ位置XuへのベクトルXurを求めることができる。基準局アンテナ位置は既知であるので、ユーザ装置の位置は次の式で決定される。
Figure 2007033324
ここで、Xurは、基準局装置2とユーザ装置3の双方から可視できる衛星のアンビギュィティ解を(19)で求め、次式(21)〜(23)に代入することで求めることができる。
Figure 2007033324
式(23)におけるe1 rは、基準局アンテナから衛星1への方向単位ベクトルを示す。
次に、高仰角の3衛星を除く衛星アンビギュィティ解を決定する方式につき説明する。まず、基準局装置アンテナから衛星までの方向ベクトル差分から構成される行列を次式(24)〜(26)のように定義する。
Figure 2007033324
式(24)のe1 rは、基準局装置のアンテナから衛星1への方向単位ベクトルを示す。このとき、衛星lは最も仰角の高い衛星とし、nは共通可視衛星より1少ない衛星数を示す。
Figure 2007033324
このとき、Q行列はn×nの正方行列となる。この正方行列は、次式(27)のような部分行列から構成される。
Figure 2007033324
11は(n−3)×(n−3)行列、Q12は(n−3)×3行列、Q21は3×(n−3)行列、Q22は3×3行列とすることができる。ダブルディファレンスキャリア位相を要素とする行列を式(15)のように設定する。このとき、式(15)の下3行の衛星は仰角の高い衛星3つを選択し、前項のWide LaneのKalman Filter対象衛星を配置する。対応した衛星のアンビギュィティ解を以下に示す。ここで、3つの高仰角衛星に対するアンビギュィティN2 ur,L1_solvは、第1の実施形態のWide Laneによる式(19)から決定される整数値である。残るアンビギュィティN1 ur,L1_solvを以下の式に基づいて順次決定する。
Figure 2007033324
まず、既に決定されているN2 ur,L1_solvを使い、アンビギュィティN1 ur,L1_solvの候補となる実数解N1 ur,L1_floatを求める。
Figure 2007033324
式(29)の実数解を四捨五入した値(式(30))を残りのアンビギュィティ解とする。
Figure 2007033324
次に、キネマティク測位処理につき説明する。式(30)のアンビギュィティ解を用いて次式(31)に代入することにより、基準局装置アンテナ位置Xrからユーザ装置アンテナ位置XuへのベクトルXurを求めることができる。基準局装置アンテナ位置は既知であるので、ユーザ装置アンテナ位置は次の式で決定される。
Figure 2007033324
ここで、Xurは、前項までに求めたアンビギュィティ解を次の式に代入することで求めることができる。
Figure 2007033324
次に、先に述べた方法(A)〜(C)に対する測位データの検証方式につき述べる。上記の過程では、ユーザ装置3から伝送される測位衛星の観測データを用いて、基準局装置2の衛星信号受信機211〜21nごとにキネマティック測位を行ってユーザアンテナ位置を決定する。さらに、基準局装置2からユーザ装置3へ、基準局装置2で観測した測位衛星データを伝送し、ユーザ装置3でも独自にキネマティック測位を行う。それぞれ独立してアンビギュィティを解き、それぞれユーザ装置3のキネマティック測位位置を計算する。ユーザ装置3の測位結果は、基準局装置2へ伝送する。基準局装置2で求めた複数のユーザアンテナ位置結果と、ユーザ装置3から伝送されてきたアンテナ位置結果とを比較し、ユーザ測位結果の妥当性を確かめるようにしている。
ここで、ユーザ装置3で計算した結果を基準局装置2側の結果と照合し、誤差がある一定の範囲(事前に決めておく)内にある場合に、正常に解が決定できたと判断する。そして、正常に解が決定されているかどうかをユーザ装置3側へ通知する。また、引き続きユーザ装置3のキネマティック測位結果を基準局装置2側でチェックし、異常があった場合にはユーザ装置3側に通知するようにする。解の正常性の判定は例えば四段階で行うことができる。その判定基準の例を以下に説明する。
(Xu,Yu,Zu)をユーザ装置3で測位した測位位置とし、(Xk r,Yk r,Zk r)を基準局装置2の衛星信号受信機で測位したユーザの測位位置とする。なお基準局装置3の衛星信号受信機211〜21nを識別子kで区別する。両者の位置誤差は次式(33)で表すことができる。
Figure 2007033324
位置誤差に関する判定基準として、例えば次の基準を用いることができる。
εk ru>1m(解けていない:レッド状態)
0.2m<εk ru<=1m(部分的に解けている:イエロー状態)
0.05m<εk ru<=0.2m(部分的に解けている:グリーン状態)
εk ru<=0.05m(完全に解けている:ブルー状態)
基準局装置2側で複数の受信機がグリーン状態になった場合、解が解けたと判断する。この状態になった基準局装置2側の受信機の測位解の平均をユーザ位置と判断する。判定後のユーザ位置をユーザ装置3側に伝送する。これに対し、基準局装置2側で複数の受信機がレッド状態になった場合、異常が発生したとして、異常が発生していることをユーザ装置3側に通知するようにする。
以上の処理により、L1/L2キャリア位相を用いた生のノイズを取り除くことができ、さらに解が正しいものであるかを判断できるようにする。また低仰角衛星のキャリア位相にある整数不確定値を安定して精度良く推定し、安定した高精度測位を実施することができる。さらに、キネマティック測位結果の信頼性を高め、民間航空機などの移動体でも安全にキネマティック測位が使えるようにすることができる。
なお、この発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。
本発明の実施形態を示すシステム図。 この発明の実施形態におけるアンビギュイティ解の算出過程の一例を示すフローチャート。 算出されたアンビギュィティ解の整数値とその出現頻度の例を示す図。
符号の説明
11〜1k…衛星、2…基準局装置、3…ユーザ装置、211〜21n…衛星信号受信機、22…データ処理装置、23…データ送受信装置、24…データ伝送用アンテナ、25…データ記録装置、26…表示装置、31…衛星信号受信機、32…データ処理部、33…データ送受信部、34…データ伝送用アンテナ

Claims (3)

  1. 複数の測位衛星から送信され第1および第2の周波数を含む衛星信号に含まれる測位情報を利用して位置情報を得る測位システムにおいて、
    予め位置座標データが精密計測された基準観測点に設置され、前記衛星信号から自己の位置情報を得る基準局装置と、
    移動体に搭載され、前記衛星信号から自己の位置情報を得るユーザ装置とを具備し、
    前記基準局装置は、
    前記衛星信号を受信する複数の衛星信号受信機と、
    前記受信された衛星信号から前記測位情報を抽出して前記ユーザ装置に送信するための補正情報を生成するデータ処理手段と、
    前記補正情報を前記ユーザ装置に送信する送信手段とを備え、
    前記ユーザ装置は、
    前記基準局装置から送信される補正情報を受信する受信手段と、
    自装置で得た位置情報を前記基準局装置から送信される補正情報に基づいて補正する手段を備え、
    前記データ処理手段は、
    前記衛星信号の2周波観測結果により算出したコード距離に対してそれぞれキャリア位相を用いたフィルタ処理を実施して得られる値と、前記2周波のキャリア位相とを用いて整数不確定値の候補となる解を算出し、
    この算出した解に含まれるノイズをカルマンフィルタにより除去して得られる整数値のうち最も出現頻度の高い値を整数化して前記衛星信号の第1の周波数の整数不確定値に変換して得られる整数不確定値と、前記第1の周波数のキャリア位相の二重差分とを用いて前記補正情報を生成することを特徴とする測位システム。
  2. 前記データ処理手段は、可視可能な測位衛星のうち高仰角に位置するものから順に少なくとも4つの測位衛星から送信される衛星信号の2周波観測結果に基づいて前記補正情報を生成することを特徴とする請求項1に記載の測位システム。
  3. 前記データ処理手段は、前記ユーザ装置から通知されるこのユーザ装置の測位位置と、前記基準局装置において測位した前記ユーザ装置の測位位置との相互の位置誤差に基づいて、前記整数不確定値の正常性を判定することを特徴とする請求項1に記載の測位システム。
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