JP2007032464A - 排気浄化装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】軽負荷運転やエンジン停止頻度の多い条件下も含めてあらゆる条件下でパティキュレートフィルタの再生を可能とすると共に、パティキュレートフィルタの排気流れ方向上流側の部分においても、昇温を十分に行なわせてパティキュレートを燃え残りがないよう完全燃焼させ、パティキュレートフィルタ全体を均一且つ良好に再生して圧力損失を回復させ得るようにし排気浄化装置を提供する。
【解決手段】ヒータ一体型のパティキュレートフィルタ18a,18bと、該パティキュレートフィルタ18a,18bの排気流れ方向上流側に設けられた遮熱材17a,17bを備える。
【選択図】図2

Description

本発明は排気浄化装置に関するものである。
ディーゼルエンジンから排出されるパティキュレート(Particulate Matter:粒子状物質)は、炭素質から成る煤と、高沸点炭化水素成分から成るSOF分(Soluble Organic Fraction:可溶性有機成分)とを主成分とし、更に微量のサルフェート(ミスト状硫酸成分)を含んだ組成を成すものである。而して、この種のパティキュレートの低減対策としては、ディーゼルエンジンにおける排気管の中途部に酸化触媒を一体的に担持して成る触媒担持型のパティキュレートフィルタを設けると共に該パティキュレートフィルタの排気流れ方向上流側にフロースルー型の酸化触媒を設けた排気浄化装置を用い、エンジン制御と組合わせることにより、パティキュレートを燃焼処理することが一般的となってきており、斯かるシステムの先行技術文献としては特許文献1がある。
すなわち、特許文献1においては、パティキュレートが捕集されてパティキュレートフィルタ入り側における排気の圧力が所定の値となりパティキュレートフィルタの強制再生が必要と判断された場合に、パティキュレートフィルタ入り側における排気の温度が所定の温度よりも低いときは、先ず昇温モードが選択される。このため、ディーゼルエンジンでは、圧縮上死点(クランク角0°)付近で行なわれる燃料のメイン噴射直後の燃焼可能なタイミングでアフタ噴射が行なわれ、アフタ噴射の燃料が出力に転換され難いタイミングで燃焼することにより、ディーゼルエンジンの熱効率が下がり、燃料の発熱量のうちの動力に利用されない熱量が増えて排気の排気温度が上昇する。
排気の温度が上昇して、強制再生モードが選択されると、メイン噴射に続いて圧縮上死点よりも遅い非着火のタイミングでポスト噴射が行なわれて排気中に未燃の燃料が添加され、この未燃の燃料が排気の熱により熱分解されて高濃度の炭化水素となり、パティキュレートフィルタ上流側の酸化触媒で酸化反応し、その反応熱により当該酸化触媒を通過する排気の温度が大幅に昇温され、この大幅に昇温された排気がパティキュレートフィルタに導入されて該パティキュレートフィルタの全域が一様に高温化し、パティキュレートが燃焼されてパティキュレートフィルタの再生が図られる。
又、強制再生モードにおける酸化触媒への炭化水素の供給は、燃料のポスト噴射により行なわず、ディーゼルエンジンの排気管において、ディーゼルエンジンからの排気中に燃料を添加して高濃度の炭化水素を生成させることにより行なうこともできる。この場合も、排気中に添加された燃料は熱分解されて高濃度の炭化水素が生成され、この炭化水素をパティキュレートフィルタ上流側の酸化触媒で酸化反応させることにより生じた反応熱で酸化触媒を通過する排気が大幅に昇温され、この排気はパティキュレートフィルタに導入されて該パティキュレートフィルタの全域が一様に高温化され、パティキュレートは燃焼されてパティキュレートフィルタの再生が図られる。
一方、完全自動再生を狙えるヒータ一体型のパティキュレートフィルタの一つに、特許文献2に示す金属板又は金属箔から形成したディーゼルエンジン用金属製のパティキュレートフィルタがあり、該パティキュレートフィルタは図7〜図9に示されている。すなわち、このパティキュレートフィルタは、耐熱ステンレス鋼や耐熱合金鋼製の帯状の金属板又は金属箔1により形成されて、プレス成形により規則的又は周期的に波型又は凹凸を付され、個々の波型又は凹凸は図7に示すように波面方向へ断面形状を周期的に変化させたウネリ2を付されている。なお、ヒータ一体型のパティキュレートフィルタとは、パティキュレートフィルタとして機能する金属板又は金属箔1自体を、通電することによりヒータとして機能し得るようにしたものである。
金属板又は金属箔1の波型又は凹凸には、山部及び谷部の適宜位置に貫通孔3が設けられ、貫通孔3の周縁にはヨーク状の突起又はバリ4が形成されている。而して、金属板又は金属箔1は、図8、図9に示すように渦巻き状に巻き込まれており、金属板又は金属箔1の相対向する面の間には、排気流路5となる隙間が形成されている。而して、隣り合う排気流路5は、金属板又は金属箔1に形成した貫通孔3を介して相互に連通されている。
斯かるフィルタにおいては、排気流路5に臨む突起又はバリ4が流動抵抗として働くため、排気は排気流路5の全域に拡散された乱流状態となり、渦巻き状に巻き回した金属板又は金属箔1で構成されたフィルタ内を均一に通過する。しかも、金属板又は金属箔1は波型又は凹凸によって排気と接触する面積が大きく、且つ、排気流路5に突起又はバリ4が突出しているため、排気中に浮遊しているパティキュレートは波型又は凹凸や突起又はバリ4に捕集される。
金属板又は金属箔1は、ヒータとしても使用し得るよう、金属板又は金属箔1を渦巻き状に巻き込む際には、例えばスラグウール、グラスウール、シリカウール、アルミナ等の無機繊維質製の多孔性電気絶縁膜6を、金属板又は金属箔1の対向面間に合わせて巻き込むことにより絶縁し得るようになっている。又、図9に示すように、金属板又は金属箔1の渦巻き状の中心部と外巻き部分の端部には電極7,8が接続され、バッテリ等の加熱用電源9から通電することにより、金属板又は金属箔1は抵抗加熱されるようになっている。
従って、排気が図8、図9の金属板又は金属箔1により形成したパティキュレートフィルタの排気流路5を通過することにより、金属板又は金属箔1の波型又は凹凸や突起又はバリ4に捕集されたパティキュレートは、加熱用電源9からの通電により加熱された金属板又は金属箔1により燃焼されてパティキュレートフィルタが使用可能に再生される。
特開2003−193824号公報 特開平11−257048号公報
特許文献1の場合は、例えば、都内の路線バス等のように渋滞路ばかりを走行するような軽負荷運転が主体の場合や、エンジン停止頻度が多い走行条件下では、パティキュレートフィルタ上流側の酸化触媒における炭化水素の酸化反応が十分に行なわれず、従って、パティキュレートフィルタの昇温が不十分で、パティキュレートフィルタに捕集されたパティキュレートの完全燃焼を行なうことができず、パティキュレートフィルタの再生が不可能となる虞がある。このため、パティキュレートフィルタの十分な再生を行なうために、車両の使用条件が限定されたり、車両を停車させたうえアイドリング運転により徐々にパティキュレートフィルタを昇温させる手動再生が必要となる。
特許文献2の場合は、捕集されたパティキュレートを、パティキュレートフィルタを構成する金属板又は金属箔自体をヒータとすることにより燃焼させるようにしているため、フィルタの自動再生が可能であるが、再生時に排気流の影響でパティキュレートフィルタの熱が奪われ、パティキュレートフィルタの排気流れ方向上流側端部は昇温が十分に行なわれないため、この部分にパティキュレートが燃え残り、結果的にはパティキュレートフィルタの圧力損失が回復しきらず、十分な再生を行なうことができない虞がある。
本発明は、上述の実情に鑑み、軽負荷運転やエンジン停止頻度の多い条件下も含めてあらゆる条件下でパティキュレートフィルタの再生を可能とすると共に、パティキュレートフィルタの排気流れ方向上流側の部分においても、昇温を十分に行なわせてパティキュレートを燃え残りがないよう完全燃焼させ、パティキュレートフィルタ全体を均一且つ良好に再生して圧力損失を回復し得るようにした排気浄化装置を提供することを目的としてなしたものである。
本発明の排気浄化装置は、ヒータ一体型のパティキュレートフィルタの排気流れ方向上流側に遮熱材を設けたものである。
本発明の排気浄化装置においては、遮熱材とヒータ一体型のパティキュレートフィルタとは、複数組並列に配置されている。
本発明の排気浄化装置においては、遮熱材はハニカム構造を有するフロースルー型で、且つ多孔質セラミック材により形成されている。又、多孔質セラミック材はコージライトである。
本発明の排気浄化装置によれば、下記のごとき種々の優れた効果を奏し得る。
I)ディーゼルエンジンの運転条件に関係なく軽負荷運転やエンジン停止頻度の多い条件下も含めてあらゆる条件下でパティキュレートフィルタの再生が可能となる。
II)パティキュレートフィルタの排気流れ方向上流側部分の昇温を十分に行なうことができるため、当該部分のパティキュレートも完全に燃焼し、従って、パティキュレートフィルタは圧力損失が回復して、全体に亘り均一で十分な再生を行なうことができる。
III)再生時に、ヒータ一体型のパティキュレートフィルタが加熱されると、内部の排気の体積が膨張すると共に、粘度も上昇して通気抵抗を更に増大するので、当該パティキュレートフィルタへ分流される排気の流量が自動的に減少し、その減少分だけ他方のヒータ一体型のパティキュレートフィルタへの排気の流量が増大するため、排気の流れを遮断するための排気バルブが不要となり、システム構成が簡素化される。
以下、本発明の実施の形態を添付図面を参照して説明する。
図1〜図6は本発明を実施する形態の一例であり、図1中、11はディーゼルエンジン、12はディーゼルエンジン11から排出されてエキゾーストマニホールド13を介し送出された排気Gexが送給される排気管、14は排気管12の中途部に設置された本発明の排気浄化装置である。
排気浄化装置14の一例は、図2に詳細に示すように、内部を仕切板15により仕切られた筒状のケーシング16を備え、ケーシング16内には仕切板15を基準として両側部に位置するよう、排気流れ方向上流側から下流側へ向けて、夫々2組ずつ、遮熱材17a,17b、電気ヒータ再生式でヒータ一体型のパティキュレートフィルタ18a,18bが順次配置されており、遮熱材17a、パティキュレートフィルタ18aの系統と、遮熱材17b、パティキュレートフィルタ18bの系統とは並列配置されている。
而して、排気管12から排気浄化装置14のケーシング16内に導入された排気Gexは二手に分流し、遮熱材17a、パティキュレートフィルタ18aを経るか、或は、遮熱材17b、パティキュレートフィルタ18bを経て、パティキュレートを除去されるようになっている。
遮熱材17a,17bは、図3に示されており、排気Gexが円滑に流通し得るよう、ハニカム構造を有するフロースルー型で、触媒担体として適しているコージライト等の多孔質セラミック材が使用される。コージライトハニカムは、熱伝導率が低く且つ圧力損失も低いため良好な遮熱材となる。又、このように、パティキュレートフィルタ18a,18bの上流側に遮熱材17a,17bを配置したのは、パティキュレートフィルタ18a,18bで発生した熱が、排気流れ方向上流側の部分で排気Gexにより奪われないようにしてパティキュレートフィルタ18a,18bの排気流れ方向上流側の温度をも高温に維持させ、パティキュレートフィルタ18a,18bの排気流れ方向上流側においてもパティキュレートの燃焼を良好に行なわせ、パティキュレートフィルタ18a,18b全体の圧力損失を回復させて再生効率を高めるためである。
ヒータ一体型のパティキュレートフィルタ18a,18bは図7〜図9に示すものが使用される。すなわち、パティキュレートフィルタ18a,18bは、耐熱ステンレス鋼や耐熱合金鋼製の帯状で厚さ30〜50μm程度の金属板又は金属箔1が渦巻き状に多重に積層されて形成されると共に、積層された金属板又は金属箔1の対向面間には、例えばスラグウール、グラスウール、シリカウール、アルミナ等の無機繊維質製の多孔性電気絶縁膜6が介在されている。
又、パティキュレートフィルタ18a,18bを形成する金属板又は金属箔1には、夫々、図4にも示すように、波型又は凹凸状にプレス成形が施されていると同時に、周縁にヨーク状の突起又はバリ4を有する多数の貫通孔3が、前記波型又は凹凸に穿設されている。而して、パティキュレートフィルタ18a,18bは、積層された金属板又は金属箔1の対向面間に排気流路5を有し、その一端側から他端側へと渦の軸線方向へ向けて排気Gexが流通するよう配置されている。
図2中、19は排気管12の排気浄化装置14設置位置よりも排気流れ方向上流側に設置されて排気Gexの温度を検出するようにした温度検出器、20a,20bは排気浄化装置14のパティキュレートフィルタ18a,18b設置位置よりも排気流れ方向下流側に設置されてパティキュレートフィルタ18a,18bを通過した排気Gexの温度を検出するようにした温度検出器であり、検出した排気温度T1,T2a,T2bは、エンジン制御コンピュータ(ECU)21へ与え得るようになっている。
22は、排気管12の排気浄化装置14設置位置よりも排気流れ方向上流側に設置されて排気Gexの圧力を検出するようにした圧力検出器、23は、排気管12の排気浄化装置14設置位置よりも排気流れ方向下流側に設置されて排気Gexの圧力を検出するようにした圧力検出器であり、圧力検出器22,23で検出した排気圧力P1,P2はエンジン制御コンピュータ21へ与え得るようになっている。
24はバッテリであってヒータリレー25,26を介しパティキュレートフィルタ18a,18bへ給電し得るようになっており、エンジン制御コンピュータ21からはヒータリレー25,26へ切替え指令V1,V2を与え得るようになっている。又、V3はエンジン制御コンピュータ21へ与えられるバッテリ電圧である。
バッテリ電圧V3をエンジン制御コンピュータ21へ入力するようにしたのは、以下の理由による。すなわち、ヒータ一体型のパティキュレートフィルタ18a,18bの場合、車両の電源容量から見るとパティキュレートフィルタ18a,18bでは多大な電力が消費される。このため、例えば、バッテリ24の劣化或は充放電収支に問題があって、バッテリ電圧が低下しているような場合、パティキュレートフィルタ18a,18bのヒータ部がオンになると、バッテリ24は極端な電圧低下が生じ、エンジン制御コンピュータ21等、他の電装品に影響を及ぼす虞があり、これを回避するためである。
次に、上記した図示例の作動を説明する。
強制再生モードではない通常のディーゼルエンジン11の運転時には、ディーゼルエンジン11からエキゾーストマニホールド13を介して排気管12へ排出された排気Gexは、排気浄化装置14のケーシング16内で二つに分流し、一方の排気Gexは遮熱材17a、パティキュレートフィルタ18aを経てケーシング16の出側に流れ、他方の排気Gexは遮熱材17b、パティキュレートフィルタ18bを経てケーシング16の出側に流れ、ケーシング16の出側に流れた排気Gexは合流して更に排気管12を下流側へ送給される。この際、パティキュレートフィルタ18a,18bにおいては、後述のようにしてパティキュレートが捕集されるため、排気浄化装置14から送出される排気Gexは清浄化されている。
パティキュレートフィルタ18a,18bにおいては、排気流路5に臨む突起又はバリ4が流動抵抗として働くうえ、排気Gexは排気流路5の全域に拡散された乱流状態となり、排気流路5内を均一に通過する。しかも、パティキュレートフィルタ18a,18bの金属板又は金属箔1は、波型又は凹凸によって排気と接触する面積が大きく、且つ、排気流路5に突起又はバリ4が突出しているため、排気Gex中のパティキュレートは、波型又は凹凸や突起又はバリ4に捕集される。
上記運転時には、温度検出器19で検出した排気浄化装置14よりも上流側における排気Gexの排気温度T1、温度検出器21a,21bで検出した排気浄化装置14のパティキュレートフィルタ18a,18bよりも下流側における排気Gexの排気温度T2a,T2b、圧力検出器23で検出した排気浄化装置14よりも上流側における排気Gexの排気圧力P1、圧力検出器24で検出した排気浄化装置14下流側における排気Gexの排気圧力P2は、何れも、エンジン制御コンピュータ21へ与えられている。
通常運転モードから強制再生モードへの切替えるか否かの判断は、例えば、以下のようにして行なう。すなわち、エンジン制御コンピュータ21において、圧力検出器22で検出した排気圧力P1と圧力検出器23で検出した排気圧力P2との差である圧力損失ΔPを求めると共に、ディーゼルエンジン11の吸気管路に設けた吸気流量検出器(図示せず)により検出した吸気流量等と排気浄化装置14における排気流れ方向上流側の温度検出器19により検出した排気温度T1とから排気浄化装置14の排気流量を求め、圧力損失ΔPが所定の値以上で、且つ、排気浄化装置14において求めた排気流量が所定の値以下の場合には、パティキュレートフィルタ18a,18bには所定量のパティキュレートが捕集された状態であり、従って、強制再生モードに切替え要と判断する。
又、強制再生モードの際に、遮熱材17a、パティキュレートフィルタ18aの系統と、遮熱材17b、パティキュレートフィルタ18bの系統のうちどちらの系統でパティキュレートフィルタ18a,18bを強制的に再生させるか決定するのは、種々の手段がある。例えば、最初に何れか一方のパティキュレートフィルタ18a,18bを含む系統を選択、決定し、後は単純に交互に再生するようにしても良い。或は、温度検出器19で検出した排気温度T1と温度検出器20aで検出した排気温度T2aとから求めた平均排気温度Tam=(T1+T2a)/2、温度検出器19で検出した排気温度T1と温度検出器20bで検出した排気温度T2bとから求めた平均排気温度Tbm=(T1+T2b)/2を比較して平均排気温度Tam或はTbmの低い系統を強制再生するようにしても良い。平均排気温度Tam,Tbmの低い系統を選択するのは、低い系統の方が流通する排気流量が少ない(すなわち、パティキュレート捕集量が多い)と判断できるからである。
而して、強制再生モードの場合は、エンジン制御コンピュータ21からヒータリレー25,26の何れかに切替え指令V1,V2が与えられ、何れかのヒータリレー25,26がオンになる。例えば、ヒータリレー25がオンになった場合には、バッテリ24からはパティキュレートフィルタ18aに通電が行なわれてパティキュレートフィルタ18aが抵抗加熱され昇温する。このため、パティキュレートフィルタ18aに捕集されていたパティキュレートが燃焼し、パティキュレートフィルタ18aが再生される。
すなわち、パティキュレートフィルタ18aの上流側には遮熱材17aが設けられているため、排気Gexの影響によりパティキュレートフィルタ18a,18bから熱が奪われることがなく、パティキュレートフィルタ18aは排気流れ方向上流側の部分を含めて全体を高い昇温状態に保持される。このため、パティキュレートは燃え残ることなく、高い再生効率となるよう燃焼され、パティキュレートフィルタ18aの圧力損失が回復してパティキュレートフィルタ18aは再使用可能に再生される。
遮熱材17a及びパティキュレートフィルタ18aと、遮熱材17b及びパティキュレートフィルタ18bとは並列に設置されているため、排気浄化装置14のケーシング16に導入された排気Gexは分流して遮熱材17a、パティキュレートフィルタ18aの系統と、遮熱材17b、パティキュレートフィルタ18bの系統を通過する。パティキュレートをある程度以上捕集したパティキュレートフィルタ18a,18bでは、通気抵抗が増加し、更にそれが何れか一方のパティキュレートフィルタ18a,18bの通電により抵抗加熱されると、内部の排気の体積が膨張すると共に、粘度も上昇して通気抵抗を更に増大させるので、当該パティキュレートフィルタ18a,18bへ分流される排気Gexの流量が自動的に減少し、その減少分だけ他方のパティキュレートフィルタ18b,18aへの排気Gexの流量が増大する。
このような状況下でパティキュレートフィルタ18a,18bに堆積したパティキュレートが、流量の減少した排気Gexからの酸素の供給を受けて燃焼されると共に、その間、他方のパティキュレートフィルタ18b,18aが大部分の排気Gexにおけるパティキュレートの捕集処理を受持ち、これらのパティキュレートフィルタ18b,18aもその後、前記と同様にしてパティキュレートの燃焼及び再生工程に順次供される。
パティキュレートフィルタ18a,18bの再生が終了したか否かは、例えば、温度検出器21a,21bで検出した排気温度T2a,T2bにより判断される。すなわち、排気温度T2a,T2bが所定の温度よりも高い状態が所定の時間継続した場合に、エンジン制御コンピュータ21では、再生は終了したものと判断し、ヒータリレー25,26に切替え指令V1,V2が与えられる。このため、所定のヒータリレー25,26はオフとなって、パティキュレートフィルタ18a,18bに対する通電は終了、再生も終了する。
一方の系統のパティキュレートフィルタ18a又は18bの再生が終了すると、次回は他方の系統のパティキュレートフィルタ18b又は18aの再生が上述したと同様にして行なわれる。
図5のグラフは、パティキュレートフィルタ18a,18bの排気流れ方向上流側に遮熱材17a,17bを設けた場合と設けなかった場合のパティキュレートフィルタ18a,18bの再生効率を示している。このグラフから遮熱材17a,17bを設けた場合の方が再生効率が良好なことが分かる。
図6のグラフは、パティキュレートフィルタ18a,18bを未使用の初期の状態の場合、パティキュレートフィルタ18a,18bの排気流れ方向上流側に遮熱材17a,17bを設けた場合及び遮熱材17a,17bを設けなかった場合の夫々において、パティキュレートの捕集、再生を10回繰返した後のパティキュレートフィルタ18a,18bの圧力損失を示している。このグラフから、パティキュレートフィルタ18a,18bは未使用の場合に圧力損失が最も小さく、10回のパティキュレートの捕集、再生後においては、遮熱材17a,17bを設けた場合の方が遮熱材17a,17bを設けなかった場合よりもパティキュレートフィルタ18a,18bの圧力損失が小さいことが分かる。
上記図示例によれば、ディーゼルエンジン11の運転条件に関係なく軽負荷運転やエンジン停止頻度の多い条件下も含めてあらゆる条件下でパティキュレートフィルタの再生が可能となる。
又、パティキュレートフィルタ18a,18bの排気流れ方向上流側に遮熱材17a,17bを設けているためパティキュレートフィルタ18a,18bの排気流れ方向上流側部分の昇温を十分に行なうことができるため、当該部分に捕集されているパティキュレートも完全に燃焼し、従って、パティキュレートフィルタ18a,18bは圧力損失が回復して、全体に亘り均一で十分な再生がなされる。
更に、再生時に、何れか一方のパティキュレートフィルタ18a,18bが通電により抵抗加熱されると、内部の排気の体積が膨張すると共に、粘度も上昇して通気抵抗を更に増大するので、当該パティキュレートフィルタ18a,18bへ分流される排気Gexの流量が自動的に減少し、その減少分だけ他方のパティキュレートフィルタ18b,18aへの排気Gexの流量が増大するため、排気Gexの流れを遮断するための排気バルブが不要となり、システム構成が簡素化される。
なお、本発明の排気浄化装置は上記図示例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
本発明の排気浄化装置をディーゼルエンジンの排気管の中途部に設置した状態の一例を示す全体側面図である。 図1の排気浄化装置の拡大断面図である。 本発明の排気浄化装置に使用する遮熱材の断面図である。 本発明の排気浄化装置に使用するヒータ一体型のパティキュレートフィルタを排気の流れ方向から見た部分拡大図である。 パティキュレートフィルタの排気流れ方向上流側に遮熱材を設けた場合と設けなかった場合のパティキュレートフィルタの再生効率を示すグラフである。 パティキュレートフィルタが未使用の初期の状態の場合、パティキュレートフィルタの排気流れ方向上流側に遮熱材を設けた場合及び遮熱材を設けなかった場合の夫々において、パティキュレートの捕集、再生を10回繰返した後のパティキュレートフィルタの圧力損失を示すグラフである。 ヒータ一体型のパティキュレートフィルタにおいて、金属板又は金属箔を波型に成形した状態を示す部分拡大図である。 ヒータ一体型のパティキュレートフィルタにおいて、金属板又は金属箔を渦巻き状に成形した状態を示す斜視図である。 図8の平面図である。
符号の説明
14 排気浄化装置
17a 遮熱材
17b 遮熱材
18a パティキュレートフィルタ
18b パティキュレートフィルタ

Claims (4)

  1. ヒータ一体型のパティキュレートフィルタの排気流れ方向上流側に遮熱材を設けたことを特徴とする排気浄化装置。
  2. 遮熱材とヒータ一体型のパティキュレートフィルタとは、複数組並列に配置されている請求項1に記載の排気浄化装置。
  3. 遮熱材はハニカム構造を有するフロースルー型で、且つ多孔質セラミック材により形成されている請求項1又は2に記載の排気浄化装置。
  4. 多孔質セラミック材はコージライトである請求項3に記載の排気浄化装置。
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US9822682B2 (en) 2014-10-07 2017-11-21 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Exhaust gas purification apparatus for an internal combustion engine

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US9822682B2 (en) 2014-10-07 2017-11-21 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Exhaust gas purification apparatus for an internal combustion engine

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