JP2007032363A - 内燃機関のリフト可変動弁装置におけるアクチュエータ冷却構造 - Google Patents

内燃機関のリフト可変動弁装置におけるアクチュエータ冷却構造 Download PDF

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Hiroyuki Murase
広之 村瀬
Takafumi Mizorogi
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Abstract

【課題】シリンダヘッドに配設される吸気弁のリフト量を可変とするリフト可変機構に、該リフト可変機構を駆動するアクチュエータが連結される内燃機関のリフト可変動弁装置において、アクチュエータを冷却するための専用の電動モータ等を用いることなく、部品点数の増大を回避してアクチュエータを効果的に冷却する。
【解決手段】シリンダヘッドに接続される吸気系34の一部を構成する吸気ダクト104が、その吸気ダクト104内に形成される吸気通路101にアクチュエータ60のケーシング67の一部を臨ませて該ケーシング67に結合され、吸気ダクト104およびケーシング67間にリブ67eが設けられる。
【選択図】 図6

Description

本発明は、機関本体のシリンダヘッドに配設される吸気弁のリフト量を可変とするリフト可変機構に、該リフト可変機構を駆動するようにして機関本体に取付けられるアクチュエータが連結される内燃機関のリフト可変動弁装置において、アクチュエータを冷却するための構造の改良に関する。
アクチュエータによってリフト可変機構を作動せしめることで、吸気弁のリフト量を変化させるようにした動弁装置が、たとえば特許文献1で既に知られている。
特開2005−42642号公報
ところで、上記特許文献1で開示される動弁装置のアクチュエータはシリンダヘッドの外側面に取付けられているが、このようなアクチュエータは、一般的に温度が高くなると特性が変化して、性能が悪化するものであり、昇温を防止するための冷却が必要となるが、電動モータ等を用いた専用の冷却装置を用いることは部品点数の増加につながるので避けたい。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、アクチュエータを冷却するための専用の電動モータ等を用いることなく、部品点数の増大を回避してアクチュエータを効果的に冷却し得るようにした内燃機関のリフト可変動弁装置におけるアクチュエータ冷却構造を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明は、機関本体のシリンダヘッドに配設される吸気弁のリフト量を可変とするリフト可変機構に、該リフト可変機構を駆動するようにして機関本体に取付けられるアクチュエータが連結される内燃機関のリフト可変動弁装置において、前記シリンダヘッドに接続される吸気系の一部を構成する吸気ダクトが、その吸気ダクト内に形成される吸気通路に前記アクチュエータのケーシングの一部を臨ませて該ケーシングに結合され、前記吸気ダクトおよび前記ケーシング間にリブが設けられることを特徴とする。
また請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明の構成に加えて、前記吸気ダクトのうち前記吸気通路に前記ケーシングの一部が臨む部分の上流側および下流側の少なくとも一方が、前記ケーシングとは別体に構成されることを特徴とする。
請求項1記載の発明によれば、アクチュエータのケーシングの一部が、吸気系の一部を構成して前記ケーシングに結合される吸気ダクト内の吸気通路に臨んでいることにより、吸気通路を流通する空気によってケーシングが冷却されることになり、アクチュエータを冷却するための専用の電動モータ等を用いることを不要として部品点数の増大を回避しつつ、アクチュエータを効果的に冷却することができる。しかも吸気ダクトおよびケーシング間にリブが設けられることにより、ケーシングおよび吸気ダクトの結合強度を増大し、機関本体に取付けられていることによって機関本体からの振動を絶えず受けているアクチュエータと、吸気ダクトとの結合の信頼性および耐久性を高めることができ、しかも吸気ダクトおよびケーシング間のリブが放熱フィンの役目を果たし、ケーシングから吸気通路側への放熱性を高めることができるので、アクチュエータをより効果的に冷却することができ、アクチュエータの信頼性および耐久性が格段に向上する。
また請求項2記載の発明によれば、吸気ダクトの少なくとも一部がケーシングとは別体とされることで、吸気ダクトの形状の自由度を増大することができ、内燃機関が収納、配置される狭いエンジンルーム内でも吸気ダクトを無理なくかつ精度よく配設することができ、接続部が設けられることで吸気ダクトの熱容量を増大し、放熱面積も増大するのでアクチュエータをさらに効果的に冷却することができ、アクチュエータの信頼性および耐久性がより一層向上する。
以下、本発明の実施の形態を、添付の図面に示した本発明の一実施例に基づいて説明する。
図1〜図9は本発明の一実施例を示すものであり、図1は車両搭載状態での内燃機関の側面図、図2は図1の2矢視図、図3は図1の3矢視図、図4は吸気側動弁装置の縦断側面図、図5は吸気側動弁装置の分解斜視図、図6はアクチュエータの平面図、図7は図6の7矢視図、図8は図6の8−8線断面図、図9は図6の9−9線断面図である。
先ず図1〜図3において、車両の前部には、クランクシャフト21の軸線Cを車両の幅方向に沿わせた複数気筒たとえば4気筒の機関本体22が搭載されており、各気筒は、前記軸線Cと平行な気筒配列方向23に並んで機関本体22に設けられる。
前記機関本体22は、前記クランクシャフト21を回転自在に支承するクランクケース24と、該クランクケース24に結合されるシリンダブロック25と、シリンダブロック25に結合されるシリンダヘッド26と、シリンダヘッド26に結合されるヘッドカバー27とを備えるものであり、車両の進行方向前方を向いた状態でクランクケース24の左端には変速機を収納するミッションケース32が、前記機関本体22の左側方かつ該ミッションケース32の上方に空きスペースを形成するようにして結合される。
前記シリンダヘッド26の前方側に臨む一側壁26a(図1参照)には、各気筒毎の吸気ポート33…が設けられており、それらの吸気ポート33…に吸気系34が接続される。また前記シリンダヘッド26の後方側に臨む他側壁26b(図1参照)には各気筒毎の排気ポート35…が設けられており、それらの排気ポート35…には、遮熱カバー36で上方から覆われる排気マニホールド37が接続される。
図4および図5において、シリンダヘッド26には、各吸気ポート33…毎に一対の吸気弁38…が開閉作動作動可能に配設されており、各吸気弁38…を開閉駆動する吸気側動弁装置39は、吸気側動弁カム40を各気筒毎に有する吸気側カムシャフト41と、吸気側動弁カム40に従動して揺動するとともに各気筒毎に一対の吸気弁38…に共通に 連動、連結される吸気側ロッカアーム42と、吸気弁38…の作動特性のうち開弁リフト量を連続的に変化させるリフト可変機構43とを各気筒毎に備える。
シリンダヘッド26には、各気筒の両側に配置されるようにして上部ホルダ44…が締結されており、各上部ホルダ44…と協働して吸気側カムシャフト41を回転自在に支承するキャップ45…が上部ホルダ44…の上面に締結される。
吸気側ロッカアーム42の一端部には、一対の吸気弁38…におけるステム38a…の上端に上方から当接するタペットねじ46…が進退位置を調節可能として螺合される弁連結部42aが設けられる。また吸気側ロッカアーム42の他端部には、第1支持部42bと、第1支持部42bの下方に配置される第2支持部42cとが相互に連なって設けられ、第1および第2支持部42b,42cは、吸気弁38…とは反対側に開いた略U字状に形成される。
吸気側ロッカアーム42の第1支持部42bには、吸気側カムシャフト41の吸気側動弁カム40に転がり接触するローラ47が第1連結軸48およびニードルベアリング49を介して軸支されるものであり、ローラ47は略U字状である第1支持部42bに挟まれるように配置される。
リフト可変機構43は、前記吸気側ロッカアーム42の第1支持部42bに一端部が回動可能に連結されるとともに他端部が固定支軸50で回動可能に支承される第1リンクアーム51と、前記吸気側ロッカアーム42の第2支持部42cに一端部が回動可能に連結されるとともに他端部が可動支軸53で回動可能に支承される第2リンクアーム52と、前記可動支軸53をその軸線と平行な軸線まわりに角変位させることを可能として可動支軸53に連結されるコントロールシャフト54とを備える。
第1リンクアーム51の一端部は、吸気側ロッカアーム42の第1支持部42bを両側から挟むように略U字状に形成されており、ローラ47を吸気側ロッカアーム42に軸支する第1連結軸48を介して第1支持部42bに回動可能に連結される。また第1リンクアーム51の他端部を回動可能に支承する固定支軸50は、前記上部ホルダ44で支持される。
第1リンクアーム51の下方に配置される第2リンクアーム52の一端部は、吸気側ロッカアーム42の第2支持部42cに挟まれるように配置され、第2連結軸55を介して第2支持部42cに回動可能に連結される。
ところで、両吸気弁38…は図示しない弁ばねによって閉弁方向にばね付勢されるものであり、閉弁方向にばね付勢されている両吸気弁38…を吸気側ロッカアーム42で開弁方向に駆動しているときに吸気側ロッカアーム42のローラ47は、弁ばねのばね付勢力によって吸気側動弁カム40に接触しているのであるが、吸気弁38…の閉弁状態では、前記弁ばねのばね付勢力は吸気側ロッカアーム42に作用することはなく、ローラ47が吸気側動弁カム40から離れてしまい、吸気弁38…の微小開弁時における弁リフト量の制御精度が低下してしまう可能性がある。そこで、弁ばねとは別のロッカアーム付勢ばね56により、前記ローラ47を吸気側動弁カム40に当接させる方向に吸気側ロッカアーム42が付勢される。
コントロールシャフト54は、一列に並ぶ複数気筒に共通な単一のものであり、吸気側ロッカアーム42の両側に配置されるウエブ54a…と、両ウエブ54a…の基端部外面に直角に連なる軸部54b…と、両ウエブ54a…間を結ぶ連結部54c…とを各気筒毎に有して一体のクランク形状に構成され、前記固定支軸50および前記軸部54b…と平行な軸線を有する可動支軸53は、両ウエブ54a…間を結ぶようにしてコントロールシャフト54に連結される。しかも前記軸部54b…は、前記上部ホルダ44…と、各上部ホルダ44…の下面に締結される下部ホルダ57…により回動可能に支承される。
ところで吸気弁38…が閉弁状態にあるときに第2リンクアーム52を吸気側ロッカアーム42に連結する第2連結軸55は、コントロールシャフト54の軸部54b…と同軸上にあり、コントロールシャフト54が軸部54b…の軸線まわりに揺動すると、可動支軸53は軸部54b…の軸線を中心とする円弧上を移動することになる。
可動支軸53が下降する方向にコントロールシャフト54が回動し、吸気側カムシャフト41の吸気側動弁カム40でローラ47が押圧されると、固定支軸50、第1連結軸48、第2連結軸55および可動支軸53を結ぶ四節リンクが変形して吸気側ロッカアーム42が下方に揺動し、タペットねじ46…が吸気弁38…のステム38a…を押圧し、吸気弁38…を低リフトで開弁する。
また可動支軸53が上昇する方向にコントロールシャフト54が回動し、吸気側カムシャフト41の吸気側動弁カム40でローラ47が押圧されると、前記四節リンクが変形して吸気側ロッカアーム42が下方に揺動し、タペットねじ46…が吸気弁38…のステム38a…を押圧し、吸気弁38…が高リフトで開弁する。
気筒配列方向23に沿うコントロールシャフト54の一端部、すなわちコントロールシャフト54が備える複数の軸部54b…のうち前記気筒配列方向23に沿う一端側の軸部は連結軸部54dとして比較的長く形成されており、該連結軸部54dは、機関本体22におけるシリンダヘッド26の左側端部で回転自在に支承されてシリンダヘッド26の左側方に突出するものであり、前記連結軸部54dが、シリンダヘッド26の左側端壁外面に取付けられるアクチュエータ60のケーシング67内に突入される。
図6〜図9において、アクチュエータ60は、動力源である電動モータ62と、前記連結軸部54dに固定されるウォームホイル63と、該ウォームホイル63に噛合するウォームギヤ64と、ウォームギヤ64および電動モータ62間に設けられる減速機構65と、電動モータ62の非通電時に前記連結軸部54dすなわちコントロールシャフト54を所定の回動位置に維持するためのデフォルト機構66とが、ケーシング67に収容されて成るものである。而して電動モータ62は、前記デフォルト機構66によるデフォルト位置に対応した零点位置からの正逆回転を可能としたものであり、所定量以上の作動時には吸気弁38…のリフト量を所定量以上大きくさせるようにして、アクチュエータ60がコントロールシャフト54の連結軸部54dに連結される。
ケーシング67は、横方向に延びる横断面円形のモータ収容室70を形成するようにして有底筒状に形成される第1収容部67aと、シリンダヘッド26側を開放した略U字状の横断面形状の第1作動室71を形成して第1収容部67aから上方に延びる第2収容部67bと、第1および第2収容部67a,67bの側方に隣接配置される第2作動室72を形成して第1および第2収容部67a,67bとは反対側に延びる筒状の第3収容部67cとを一体に備え、機関本体22のシリンダヘッド26に締結される。
モータ収容室70の一端開口部は第2作動室72の下部に連通しており、第2収容部67bの下部側壁には、第1作動室71の下部および第2作動室72間を結ぶ貫通孔73がモータ収容室70と平行に延びる軸線を有して設けられる。
第2収容部67bのシリンダヘッド26側の開口部はケーシング67がシリンダヘッド26に取付けられた状態でシリンダヘッド26で閉じられるものであり、第2収容部67bの上端に設けられた開口部74は、第2収容部67bの上端に締結される第1蓋板68で閉じられる。また第3収容部67cの第1および第2収容部67a,67bとは反対側の開口端は、第3収容部67cに締結される第2蓋板69で閉じられる。
電動モータ62はモータ収容室70に挿入、固定されるものであり、該電動モータ62の出力軸75は、第2作動室72側に突出される。また第1作動室71内には、コントロールシャフト54の連結軸部54dが突入されるとともに、ウォームホイル63およびウォームギヤ64が収容されており、ウォームホイル63は、前記連結軸部54dの端部に同軸に設けられるねじ孔76(図5および図9参照)に螺合されるボルト77で連結軸部54dに締めつけ固定される。
またウォームホイル63に対向する部分で第2収容部67bの側壁には、第2収容部67bに取付けられるポジションセンサ78を臨ませる円形のセンサ用開口部79が設けられており、ウォームホイル63には前記ポジションセンサ78を係合させる一対の検出孔80,80が設けられる。またポジションセンサ78を取り外した状態でセンサ用開口部79から第1作動室71内に挿入した治具(図示せず)を係合し、前記連結軸部54dへのウォームホイル63の締結時にウォームホイル63の回転を阻止するための一対の係合孔85,85がウォームホイル63に設けられる。
図8に注目して、ウォームギヤ64は、前記連結軸部54dの軸線に直交する平面内に軸線を配置してウォームホイル63の下方に配置されるウォームギヤ軸88に一体に設けられるものであり、このウォームギヤ軸88の一端は貫通孔73を回転自在に貫通し、ウォームギヤ軸88の他端は、第2収容部67bの下部側壁に設けられた支持孔89を回転自在に貫通する。
ウォームギヤ軸88の一端側外周および貫通孔73の内周間にはニードルベアリング90が介装される。またウォームギヤ軸88の他端側には、ウォームギヤ64とは反対側に臨む環状の段部88aを形成するようにして小径軸部88bが同軸にかつ一体に設けられており、小径軸部88bの外周および支持孔89の内周間にはニードルベアリング91が介装される。
さらにウォームギヤ軸88の前記段部88aおよび第2収容部67bの内面間にはスラスト軸受92が介装される。しかも小径軸部88bの先端外周には雄ねじ(図示せず)が刻設されており、該雄ねじに螺合されるロックナット93に係合されるワッシャ94および第2収容部67bの外面間にはスラスト軸受95が介装される。すなわちケーシング67およびウォームギヤ軸88間には、一対のニードルベアリング90,91に加えて一対のスラスト軸受92,95が介装されることになる。
減速機構65は、電動モータ62の出力軸75に固定される小径の駆動ギヤ98と、前記ウォームギヤ軸88の一端に固定される大径の被動ギヤ99とから成り、第2作動室72に収容される。またデフォルト機構66は、被動ギヤ99に連結されるゼンマイばね100を有するものであり、電動モータ62の非通電時には、前記ウォームホイル63および連結軸部54dを所定角度だけ回動するばね力を発揮し、それにより吸気弁38…のリフト量が所定量に維持されることになる。
再び図1〜図3において、吸気系34は、エアクリーナ105と、該エアクリーナ105に上流端が連結されるホース等の管路部材106と、該管路部材106の下流端に連結される吸気ダクト104と、該吸気ダクト104の下流端に連結されるホース等の管路部材107と、各気筒に共通に配置されて前記管路部材107の下流端に接続される吸気チャンバ108と、該吸気チャンバ108から各気筒毎に分かれてシリンダヘッド26に接続される複数の吸気管109,109…とで構成される。
吸気チャンバ108には一対の支持脚110,110が下方に延びるようにして設けられており、それらの支持脚110…は、クランクケース28に取付けられるブラケット111に弾性部材112,112を介して支持される。
吸気系34の一部を構成する前記吸気ダクト104は、その吸気ダクト104内に形成される吸気通路101に前記アクチュエータ60のケーシング67の一部を臨ませるようにしてケーシング67に結合される。
しかも吸気ダクト104のうち吸気通路101にケーシング67の一部が臨む部分の上流側および下流側の少なくとも一方がケーシング67とは別体に構成されるものであり、この実施例では下流側がケーシング67とは別体に構成される。すなわち吸気ダクト104は、ケーシング67に一体に設けられる筒状の通路形成部67dと、前記ケーシング67とは別体にして通路形成部67dの中間部に略直角に締結される通路部材103とから成る。
通路形成部67dは、電動モータ62を収容するモータ収容室70を形成する第1収容部67aからシリンダヘッド26とは反対側に延びるようにして筒状に形成される。而して通路形成部67dは、その内端部と、モータ収容室70に収容される電動モータ62が備えるブラシ102…に対応する部分との間に、ケーシング67の第1収容部67aを挟むようにしてケーシング67に一体に設けられる。すなわちケーシング67における第1収容部67aの側壁の一部が前記吸気通路101に臨んで配置されることになり、また電動モータ62のうちブラシ102…に対応する部分が、ケーシング67の第1収容部67のうち吸気通路101に臨む部分の内方に配置されることになる。しかもケーシング67のうち吸気通路101に臨む部位の肉厚、すなわち第1収容部67aの側壁の一部はケーシング67の他の部位よりも薄く形成される。また通路形成部67dは、吸気通路101に臨むケーシング67の一部である第1収容部67aの側壁に向けて吸気が略直角に流入するように形成される。
通路部材103の前記通路形成部67d側の端部にはフランジ103aが一体に設けられており、このフランジ103aが複数のボルト113…で通路形成部67dの中間部に締結される。
さらに前記吸気ダクト104のうち通路形成部67dの上部は、ケーシング67における第1収容部67aの側壁との間に間隔をあけて配置されるものであり、通路形成部67dの上部およびケーシング67の第1収容部67a間には、たとえば2個のリブ67e,67eが、ケーシング67と一体にして設けられる。
次にこの実施例の作用について説明すると、リフト可変機構43を駆動するアクチュエータ60のケーシング67の一部が、吸気系34の一部を構成して前記ケーシング67に結合される吸気ダクト103内の吸気通路101に臨んで配置されるので、吸気通路101を流通する空気によってケーシング67が冷却されることになり、アクチュエータ60を冷却するための専用の電動モータ等を用いることを不要として部品点数の増大を回避しつつ、アクチュエータを効果的に冷却することができる。
しかもアクチュエータ60は、該アクチュエータ69の作動量が所定量以上大きくなるのに応じて吸気弁38…のリフト量が所定量以上大きくなるようにしてリフト可変機構43に連結されるものであり、アクチュエータ60の作動量が所定量以上大きくなると、吸気流量が大となるので、効果的にアクチュエータ60を冷却することができる。
また吸気通路101に臨む部位のケーシング67の肉厚が他の部位よりも薄く形成されるので、ケーシング67の吸気通路101に臨む部分での熱勾配を大きくして冷却効果を高めることができ、それに加えてケーシング67が一体に備える通路形成部67dが、吸気通路101に臨むケーシング67の一部に向けて吸気が略直角に流入するように形成されており、これによってもケーシング67の吸気通路101に臨む部分での熱勾配を大きくして冷却効果を高めることができる。
しかもケーシング67のうち吸気通路101に臨む部分の内方には電動モータ62が配置されるので、アクチュエータ60のうち発生熱源である電動モータ62をより効果的に冷却することができ、さらに電動モータ62のうちブラシ102…に対応する部分が、ケーシング67のうち吸気通路101に臨む部分の内方に配置されるので、電動モータ62のうち発熱部分を効果的に冷却することができる。
また吸気ダクト104の通路形成部67dおよびケーシング67間にリブ67e,67eが設けられているので、ケーシング67および吸気ダクト104の結合強度を増大し、機関本体22のシリンダヘッド26に取付けられていることによって機関本体22からの振動を絶えず受けているアクチュエータ60と、吸気ダクト104との結合の信頼性および耐久性を高めることができ、しかも吸気ダクト104およびケーシング67間のリブ67e…が放熱フィンの役目を果たし、ケーシング67から吸気通路101側への放熱性を高めることができるので、アクチュエータ60をより効果的に冷却することができ、アクチュエータ60の信頼性および耐久性が格段に向上する。
それに加えて、吸気ダクト104のうち吸気通路101にケーシング67の一部が臨む部分の上流側および下流側の少なくとも一方がケーシング67とは別体に構成されるものであり、この実施例では下流側の通路部材103がケーシング67とは別体に構成されているので、吸気ダクト104の形状の自由度を増大することができ、内燃機関が収納、配置される狭いエンジンルーム内でも吸気ダクト104を無理なくかつ精度よく配設することができ、接続のためのフランジ103aがもうけられることで吸気ダクト104の熱容量を増大し、放熱面積も増大するのでアクチュエータ60をさらに効果的に冷却することができ、アクチュエータ60の信頼性および耐久性がより一層向上する。
またアクチュエータ60は、電動モータ62と、コントロールシャフト54が備える連結軸部54dに固定されるウォームホイル63と、該ウォームホイル63に噛合するウォームギヤ64と、ウォームギヤ64および前記電動モータ62間に設けられる減速機構65とを備えるものであり、このようなアクチュエータ60は、レバーを用いてコントロールシャフト54を回動駆動するように構成されるレバー式のアクチュエータに比べてコンパクト化することができる。
しかもウォームギヤ64が設けられるウォームギヤ軸88と、アクチュエータ60のケーシング67との間に、ニードルベアリング90,91に加えてスラスト軸受92,95が介設されているので、ウォームホイル63およびウォームギヤ64の噛合によってウォームギヤ軸88に作用するスラスト力をスラスト軸受92,95で受けるようにしてウォームギヤ軸88のがたつきを抑えることができるとともに,ニードルベアリング90,91の長寿命化を図ることが可能となる。
以上、本発明の実施例を説明したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計変更を行うことが可能である。
車両搭載状態での内燃機関の側面図である。 図1の2矢視図である。 図1の3矢視図である。 吸気側動弁装置の縦断側面図である。 吸気側動弁装置の分解斜視図である。 アクチュエータの平面図である。 図6の7矢視図である。 図6の8−8線断面図である。 図6の9−9線断面図である。
符号の説明
22・・・機関本体
26・・・シリンダヘッド
34・・・吸気系
38・・・吸気弁
43・・・リフト可変機構
60・・・アクチュエータ
67・・・ケーシング
67e・・・リブ
101・・・吸気通路
104・・・吸気ダクト

Claims (2)

  1. 機関本体(22)のシリンダヘッド(26)に配設される吸気弁(38)のリフト量を可変とするリフト可変機構(43)に、該リフト可変機構(43)を駆動するようにして機関本体(22)に取付けられるアクチュエータ(60)が連結される内燃機関のリフト可変動弁装置において、前記シリンダヘッド(26)に接続される吸気系(34)の一部を構成する吸気ダクト(104)が、その吸気ダクト(104)内に形成される吸気通路(101)に前記アクチュエータ(60)のケーシング(67)の一部を臨ませて該ケーシング(67)に結合され、前記吸気ダクト(104)および前記ケーシング(67)間にリブ(67e)が設けられることを特徴とする内燃機関のリフト可変動弁装置におけるアクチュエータ冷却構造。
  2. 前記吸気ダクト(104)のうち前記吸気通路(101)に前記ケーシング(67)の一部が臨む部分の上流側および下流側の少なくとも一方が、前記ケーシング(67)とは別体に構成されることを特徴とする請求項1記載の内燃機関のリフト可変動弁装置におけるアクチュエータ冷却構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009008051A (ja) * 2007-06-29 2009-01-15 Mitsubishi Motors Corp 内燃機関の可変動弁装置

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