JP2007030687A - キャビン昇降装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 安定した速度でキャビンを昇降させることができるキャビン昇降装置を提供すること。
【解決手段】 キャビン3と、ブラケット4と、これらキャビン3とブラケット4との間に設けられた平行リンク機構5と、ロッド11の伸縮動作によってリンク機構5のリンク5aをブラケット4に対して回動させる油圧シリンダ6とを備え、リンク5aの回動動作に応じてキャビン3をブラケット4に対して昇降させる昇降装置1であって、ロッド11の伸縮範囲のうち少なくとも一部の範囲について、前記キャビン3の昇降速度が一定の目標速度となるように、ロッド11の伸縮速度を制御する。
【選択図】 図1
【解決手段】 キャビン3と、ブラケット4と、これらキャビン3とブラケット4との間に設けられた平行リンク機構5と、ロッド11の伸縮動作によってリンク機構5のリンク5aをブラケット4に対して回動させる油圧シリンダ6とを備え、リンク5aの回動動作に応じてキャビン3をブラケット4に対して昇降させる昇降装置1であって、ロッド11の伸縮範囲のうち少なくとも一部の範囲について、前記キャビン3の昇降速度が一定の目標速度となるように、ロッド11の伸縮速度を制御する。
【選択図】 図1
Description
本発明は、油圧ショベルや破砕機、クレーン等の作業機械において、作業状況等に応じてキャビンを昇降させるキャビン昇降装置に関するものである。
一般に、前記キャビン昇降装置としては、作業機械の上部旋回体とキャビンとの間に設けられた平行リンク機構と、この平行リンク機構の一対のリンクを回動させる回動用油圧シリンダとを備え、この回動用油圧シリンダのロッドの伸縮運動によって前記各リンクを上部旋回体に対して回動させてキャビンを昇降させるものが知られている(例えば、特許文献1)。
この種のキャビン昇降装置では、平行リンク機構により上部旋回体に対しキャビンを昇降させるようにしているので、当該キャビンを略水平の姿勢で維持しながら昇降させることができる。
特開2003−184127号公報
しかしながら、前記特許文献1のキャビン昇降装置は、油圧シリンダのロッドの伸縮による直線運動をリンクの回転運動に変換することによりキャビンを昇降させるようにしているので、ロッドが一定速度で伸縮している場合であってもキャビンの速度が不安定となり、当該キャビン内の乗員に違和感を与えていた。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、安定した速度でキャビンを昇降させることができるキャビン昇降装置を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明は、キャビンと、ブラケットと、これらキャビンとブラケットとの間に設けられた平行リンク機構と、ロッドの伸縮動作によって前記リンク機構のリンクをブラケットに対して回動させる油圧シリンダとを備え、前記リンクの回動動作に応じて前記キャビンをブラケットに対して昇降させるキャビン昇降装置であって、
前記ロッドの伸縮範囲のうち少なくとも一部の範囲について、前記キャビンの昇降速度が一定の目標速度となるように、前記ロッドの伸縮速度を調整する昇降制御手段を備えたことを特徴とするキャビン昇降装置を提供する。
前記ロッドの伸縮範囲のうち少なくとも一部の範囲について、前記キャビンの昇降速度が一定の目標速度となるように、前記ロッドの伸縮速度を調整する昇降制御手段を備えたことを特徴とするキャビン昇降装置を提供する。
本発明によれば、ロッドの伸縮範囲のうち少なくとも一部の範囲についてロッドの伸縮速度を制御することによりキャビンを一定の目標速度で昇降させることができるので、この制御の間、乗員に与える違和感を緩和することができる。
したがって、本発明によれば、安定した速度でキャビンを昇降させることができるので、乗り心地の向上につながる。
前記昇降制御手段の具体的態様としては、前記ロッドの伸縮位置を特定可能な情報を検出する検出手段と、前記油圧シリンダへ供給される作動油の流量を変化させる調整手段と、前記キャビンの昇降速度が前記目標速度となるように前記ロッドの伸縮位置に対応する作動油の流量を規定する目標流量マップと、前記検出手段により検出された情報とに基づいて前記調整手段を操作することにより前記キャビンの昇降速度が前記ロッドの伸縮位置にかかわらず前記目標速度となるように前記油圧シリンダへの作動油供給流量を調整する流量操作手段とを備えたことが好ましい。
この構成によれば、ロッドの伸縮位置を特定可能な情報を検出することにより、この情報と目標流量マップとに基づいて、検出時点のロッドの伸縮位置に対応する作動油の流量を特定することができるので、この流量に基づいて調整手段を操作することによりキャビンの昇降速度を目標速度に制御することができる。
前記ロッドの伸縮位置を特定可能な情報としては、例えば、ストロークセンサによりロッドの伸縮位置自体を検出するようにしてもよいし、キャビンが一定時間継続して上昇又は下降する昇降範囲内においては、当該キャビンが前記昇降範囲内での作動を開始した時点からの経過時間を検出するようにしてもよい。この構成においても、キャビンが昇降範囲内での作動を開始した時点からの経過時間を検出することにより、この経過時間におけるロッド伸縮位置を推定することができるので、このロッド伸縮位置と前記目標流量マップとに基づいてキャビンの昇降速度を制御することができる。
前記キャビン昇降装置においては、乗員の入力を受けることにより、停止状態にある前記キャビンの昇降動作を開始させる処理を前記流量操作手段に実行させる指令手段をさらに備え、前記流量操作手段は、この指令手段の入力操作に応じてキャビンの昇降動作を開始させる場合に予め設定された増加期間の間で作動油供給流量を徐々に増加することもできる。
一方、乗員の入力を受けることにより、前記キャビンの昇降動作期間中に当該昇降動作を停止させる処理を前記流量操作手段に実行させる指令手段をさらに備え、前記流量操作手段は、この指令手段の入力操作に応じてキャビンの昇降動作を停止させる場合に予め設定された減衰時間の間で徐々に作動油供給流量を低減することもできる。
これらの構成によれば、キャビンの昇降動作の開始時又は停止時に作動油流量を徐々に増減させることができるので、操作手段の入力操作に応じてキャビンが急激に始動又は停止することを防止して乗り心地をより向上させることができる。
前記目標流量マップをキャビンの上昇時及び下降時で共通に使用してもよいが、前記目標流量マップは、キャビン上昇用及びキャビン下降用にそれぞれ設定された2種類のマップを含み、前記キャビン下降用のマップは、キャビン上昇用のマップと比較して前記目標速度が低くなるように設定されていることが好ましい。
この構成によれば、キャビン上昇時と下降時、すなわちロッドの伸張時と短縮時とで異なる目標流量マップを使い分け、キャビン上昇時に比較してキャビン下降時の目標速度が低く設定されているので、キャビンを高速で上昇させて乗員の待機時間を低減させる一方、上昇時よりも低速でキャビンを下降させて乗員の不安感を低減することができる。
また、キャビン下降時には当該下降に伴うキャビンの慣性に応じた力がロッドに対し付与されることに伴い、油圧シリンダに対する負荷が大きくなる傾向にあるが、前記構成ではキャビンを低速で下降させるようにしているので前記慣性に応じた力を軽減して油圧シリンダに対する負荷を小さくすることもできる。
本発明によれば、安定した速度でキャビンを昇降させることができるので、乗り心地の向上につながる。
以下本発明の好ましい実施形態について図面を参照して説明する。
図1は、本発明の実施形態に係るキャビンの昇降装置を概略的に示す側面図であり、キャビンが上昇位置にある状態を示している。図2は、図1のキャビンの昇降装置が下降した状態を示しており、(a)は途中まで下降した状態、(b)は下降位置まで下降した状態をそれぞれ示している。
各図を参照して、キャビンの昇降装置1は、作業機械の上部旋回体2の上部に取り付けられ、この上部旋回体2に対しキャビン3を昇降させるようになっている。
具体的に、昇降装置1は、キャビン3と、前記上部旋回体2上に立設されたブラケット4と、これらキャビン3とブラケット4との間に設けられた上部リンク5a及び下部リンク5bを有する平行リンク機構5と、上部リンク5aをブラケット4に対して回動させる油圧シリンダ6と、この油圧シリンダ6へ作動油を供給する油圧回路7(図3参照)と、この油圧回路7による作動油の供給を制御するコントローラ(流量操作手段)8(図3参照)とを備えている。
ブラケット4は、前記上部旋回体2上で対をなすブラケット本体9(図では1つ示している)と、これらブラケット本体9の間に延びる軸J1、J2、J3とを備えている。なお、前記ブラケット本体9が対向する方向(軸J1〜J3が延びる方向)を左右方向とし、この左右及び上下方向と直交する方向を前後方向として以下説明する。
軸J1及びJ2は、前記ブラケット本体9の上部で上下に並んで配設され、軸J1は前記上部リンク5aの基端部を、軸J2は前記下部リンク5bの基端部をそれぞれ回転自在に支持している。一方、軸J3は、ブラケット本体9の下部に設けられ、油圧シリンダ6の基端部を回転自在に支持している。
上部リンク5a及び下部リンク5bはそれぞれ板状に形成され、下部リンク5bには後述する油圧シリンダ6を挿通するための孔(図示せず)が適所に設けられている。また、上部リンク5a及び下部リンク5bの先端部は、キャビン3後部に形成されたキャビンブラケット3aに対し軸J4、J5によりそれぞれ回転自在に軸支されている。
油圧シリンダ6は、前記軸J3によりブラケット本体9に軸支されたシリンダ本体10と、このシリンダ本体10に対して伸縮自在とされたロッド11と、このロッド11の伸縮位置を検出可能なストロークセンサ(検出手段)20とを備え、前記ロッド11の先端部が左右方向に沿った軸J6により前記上部リンク5aの途中部に対し軸支されている。
したがって、油圧シリンダ6のロッド11が伸張することにより、キャビン3が図1に示す上昇位置まで上昇する一方、前記ロッド11が短縮することにより、キャビン3が図2の(a)に示すように下降し、終には、図2の(b)に示すように当該キャビン3が前記上部旋回体2の上面位置まで下降した下降位置まで下降することになる。
以下、前記昇降装置1の油圧回路7及びコントローラ8について図3を参照して説明する。
油圧回路7は、前記油圧シリンダ6を駆動する駆動用ポンプ12と、この駆動用ポンプ12から油圧シリンダ6への作動油流量を調整するためのパイロットポンプ14とを備えている。
駆動用ポンプ12は、パイロット方式の3位置切換弁(調整手段)15を介して作動油を油圧シリンダ6に供給するようになっている。
3位置切換弁15は、パイロットポート15a、15bのいずれにも作動油が供給されていないときには中立位置Bに維持され、パイロットポート15aに対し作動油が供給されると切換位置Aに切換られ、パイロットポート15bに対し作動油が供給されると切換位置Cに切換られるようになっている。そして、切換位置Aでは駆動用ポンプ12からの作動油を油圧シリンダ6のロッド11短縮側のポートへ供給し、中立位置Bでは駆動用ポンプ12から油圧シリンダ6への作動油の供給を停止し、切換位置Cでは駆動用ポンプ12からの作動油を油圧シリンダ6のロッド11伸張側のポートへ供給するようになっている。
さらに、前記3位置切換弁15は、パイロットポート15a又は15bに対する作動油のパイロット圧の高低によって中立位置Bから切換位置A又はCへのストロークが変化することにより、油圧シリンダ6への作動油の供給流量を調整することが可能となっている。
一方、パイロットポンプ14は、前記パイロットポート15aに対し電磁式切換弁16a及び電磁式比例弁17aを介して作動油を供給するとともに、前記パイロットポート15bに対し電磁式切換弁16b及び電磁式比例弁17bを介して作動油を供給することが可能とされている。
電磁式切換弁16a及び16bは、それぞれソレノイドに電流が供給されていないときに切換位置Dに維持される一方、ソレノイドに電流が供給されると切換位置Eに切り換えられるようになっている。そして、切換位置Dでは電磁式比例弁17a及び17bに対する作動油の供給を停止する一方、切換位置Eでは電磁式比例弁17a及び17bに対して作動油を供給するようになっている。
電磁式比例弁17a及び17bは、ソレノイドに供給される電流値に応じて前記パイロットポンプ14から供給された作動油の圧力(パイロット圧)を調整した上で、当該作動油を前記パイロットポート15a及び15bに対しそれぞれ供給するようになっている。
なお、18は、3位置切換弁15の中立時に油圧シリンダ6の背圧を所定値に保持する背圧保持弁であり、電磁式切換弁16aが切換位置Eとされ、作動油が供給されることにより油圧シリンダ6のヘッド側からの戻り油をタンクに排出することが可能とされている。
次に、コントローラ8について図1〜図4を参照して説明する。
コントローラ8は、各電磁式切換弁16a及び16b、各電磁式比例弁17a及び17b、前記ストロークセンサ20及び、キャビン3の上昇指示、下降指示又は停止指示を個別に入力操作可能な操作スイッチ19(操作手段)に対しそれぞれ電気的に接続され、この操作スイッチ19による入力操作に応じて3位置切換弁15を制御して油圧シリンダ6に対する作動油の供給流量を調整するようになっている。
さらに、コントローラ8には、図4に示す目標流量マップL1及びL2が記憶されている。すなわち、前記平行リンク機構5ではロッド11の直線動作を各リンク5a及び5bの回転動作に変換しているため油圧シリンダ6のロッド伸縮速度が一定でもキャビン3の速度は時間変化することになる(速度V1参照)が、その速度V1に基づき逆にキャビン3の速度を一定の目標速度V2、V3にするための作動油流量をロッド11のストロークごとにそれぞれ設定し、これをマップにしたものが目標流量マップL1及びL2である。なお、以下の説明では、前記目標流量マップL1を、キャビン3の昇降速度を上昇目標速度V2とするための上昇流量マップと称し、前記目標流量マップL2を、キャビン3の昇降速度を前記上昇目標速度よりも遅い下降目標速度V3とするための下降流量マップと称する。
以下、コントローラ8により実行される処理を、操作スイッチ19による入力操作の種類ごとにそれぞれ説明する。
1)上昇指示の入力操作がされた場合
コントローラ8は、操作スイッチ19による上昇指示の入力操作に応じて、電磁式切換弁16bを切換位置Eに切換えるとともに電磁式比例弁17bのパイロット圧を予め設定された上昇流量マップL1に基づき設定し、このパイロット圧に応じて電磁式比例弁17bを制御する。
コントローラ8は、操作スイッチ19による上昇指示の入力操作に応じて、電磁式切換弁16bを切換位置Eに切換えるとともに電磁式比例弁17bのパイロット圧を予め設定された上昇流量マップL1に基づき設定し、このパイロット圧に応じて電磁式比例弁17bを制御する。
すなわち、コントローラ8は、上昇流量マップL1と前記ストロークセンサ20により検出されたロッドストロークとに基づいて現ストロークにおける油圧シリンダ6に対する作動油流量を特定するとともに、この作動油流量に調整するための前記パイロットポート15bに対するパイロット圧を特定し、このパイロット圧に基づき電磁式比例弁17bを制御する。
2)下降指示の入力操作がされた場合
コントローラ8は、操作スイッチ19による下降指示の入力操作に応じて、電磁式切換弁16aを切換位置Eに切換えるとともに電磁式比例弁17aのパイロット圧を予め設定された下降流量マップL2に基づき設定し、このパイロット圧に応じて電磁式比例弁17aを制御する。
コントローラ8は、操作スイッチ19による下降指示の入力操作に応じて、電磁式切換弁16aを切換位置Eに切換えるとともに電磁式比例弁17aのパイロット圧を予め設定された下降流量マップL2に基づき設定し、このパイロット圧に応じて電磁式比例弁17aを制御する。
すなわち、コントローラ8は、前記下降流量マップL2と前記ストロークセンサ20により検出されたロッドストロークとに基づいて、現ロッドストロークにおける油圧シリンダ6に対する作動油流量を特定するとともに、この流量に基づき電磁式比例弁17aのパイロット圧を特定し、このパイロット圧に基づき電磁式比例弁17aを制御する。
3)停止指示の入力操作がされた場合
コントローラ8は、キャビン3の昇降動作中に操作スイッチ19による停止指示の入力操作がされると、3位置切換弁15を切換位置Bへ駆動して油圧シリンダ6に対する作動油の供給を停止させることにより、上昇又は下降の過程にあるキャビン3を停止させる。このとき、前記コントローラ8は、前記操作スイッチ19の入力操作の後直ちに3位置切換弁15を切換位置Bに操作するのではなく、予め設定された減衰時間(例えば、0.5秒間)の間で徐々に中立位置Bへ戻すようにしている。具体的に、コントローラ8は、操作スイッチ19の入力操作の時点における3位置切換弁15の切換位置A又はCから中立位置Bへ操作する時間が前記減衰時間となるように電磁式比例弁17a又は17bへの供給電流を徐々に減少させる。
コントローラ8は、キャビン3の昇降動作中に操作スイッチ19による停止指示の入力操作がされると、3位置切換弁15を切換位置Bへ駆動して油圧シリンダ6に対する作動油の供給を停止させることにより、上昇又は下降の過程にあるキャビン3を停止させる。このとき、前記コントローラ8は、前記操作スイッチ19の入力操作の後直ちに3位置切換弁15を切換位置Bに操作するのではなく、予め設定された減衰時間(例えば、0.5秒間)の間で徐々に中立位置Bへ戻すようにしている。具体的に、コントローラ8は、操作スイッチ19の入力操作の時点における3位置切換弁15の切換位置A又はCから中立位置Bへ操作する時間が前記減衰時間となるように電磁式比例弁17a又は17bへの供給電流を徐々に減少させる。
一方、1)又は2)のように、操作スイッチ19により上昇又は下降指示が入力操作された場合、上述したように、コントローラ8は、前記目標流量マップL1又はL2とストロークセンサ20により検出されたロッドストロークとに基づいて特定された流量で油圧シリンダ6に作動油を供給することになるが、このときには、前記操作スイッチ19の入力操作の後直ちに3位置切換弁15を操作するのではなく、予め設定された増加時間(例えば、1秒間)の間で徐々に切換位置A又はCへ操作するようにしている。具体的に、コントローラ8は、操作スイッチ19の入力操作の時点における中立位置Bから切換位置A又はCへ操作する時間が前記増加時間となるように電磁式比例弁17a又は17bへの供給電流を徐々に増加させる。
以上説明したように、前記昇降装置1によれば、ロッド11の伸縮速度を制御することによりキャビン3を一定の目標速度V2又はV3で昇降させることができるので、乗員に与える違和感を緩和することができる。
前記実施形態のように、ストロークセンサ20により検出されたロッド11のストロークと目標流量マップL1又はL2とに基づいて、検出時点のロッドストロークにおいて油圧シリンダ6に供給すべき作動油の流量を特定することができるので、この流量に基づいて3位置切換弁15を操作することによりキャビン3の昇降速度を目標速度V2又はV3に制御することができる。
なお、前記実施形態ではストロークセンサ20によりロッド11のストロークを直接検出してロッドストロークを特定するようにしているが、以下のようにストロークセンサ20を省略し、時間的な要素をもってロッドストロークを推定することもできる。
例えば、前記上昇位置(図1参照)と下降位置(図2(b)参照)との間の昇降範囲において、キャビンが限られた時間で継続的に上昇又は下降する(上昇位置と下降位置との間で停止させることなく動作する)ようにした場合、上昇位置又は下降位置からキャビン3が作動を開始した時点からの経過時間を検出するセンサを設け、検出された経過時間に基づいてロッド伸縮位置を推定することができる。
すなわち、この実施形態では、キャビン3が一定時間継続して上昇又は下降する昇降範囲内で経過時間を検出するようにしているので、当該昇降範囲においてはロッド11も一定時間継続して伸張又は短縮することになり、この昇降範囲内においては経過時間とロッド11のストロークとが一対一に対応する関係となるため、当該経過時間に基づいてロッド11のストロークを推定することができる。
したがって、このようにした場合、前記経過時間に基づき推定されたロッドストロークと前記目標流量マップL1及びL2とに基づいて、当該経過時間に対応する油圧シリンダ6への作動油流量を特定することができる。
なお、前記昇降範囲は、上昇位置と下降位置に限定されることはなく、これら両位置間の特定の範囲に設定することもできる。この場合、ストロークセンサ20とタイマとの双方を設け、前記ストロークセンサ20によるロッドストロークの検出と、タイマによる経過時間の計測とをキャビン3の昇降位置に応じて使い分けることができる。
また、前記実施形態のように操作スイッチ19の停止又は昇降指示の入力操作に応じて所定の減衰時間又は増加時間の間で徐々に作動油流量を増減させる構成によれば、操作スイッチ19の入力操作に応じてキャビン3が急激に始動又は停止することを防止して乗り心地をより向上させることができる。
さらに、前記実施形態のように、上昇流量マップL1に加えて上昇目標速度V2よりも遅く設定された下降目標速度V3に基づく下降流量マップL2を使用するようにした構成によれば、キャビン3を上昇流量マップL1に基づき高速で上昇させて乗員の待機時間を低減させる一方、上昇時よりも遅い速度でキャビン3を下降させて乗員の不安感を低減することができる。
また、キャビン3の下降時には当該下降に伴うキャビン3の慣性に応じた力がロッド11に対し付与されることに伴い、油圧シリンダ6に対する負荷が大きくなる傾向にあるが、前記実施形態ではキャビン3を低速で下降させるようにしているので前記慣性に応じた力を軽減して油圧シリンダ6に対する負荷を小さくすることもできる。
なお、前記実施形態では、ストロークセンサ20によりロッドストロークを検出するようにしているが、前記軸J1周りの上部リンク5aの回転角を検出する角度センサにより検出された角度から換算してロッドストロークを検出してもよい。
また、前記実施形態では、3位置切換弁15により油圧シリンダ6に対する作動油流量を調整するようにしているが、この調整手段は前記駆動用ポンプ12の吐出流量を調整可能な可変ポンプにより構成してもよい。
L1 相関データ
L2 上昇流量マップ(目標流量マップ)
L3 上昇目標速度(目標速度)
L4 下降流量マップ(目標流量マップ)
L5 下降目標速度(目標速度)
1 昇降装置
3 キャビン
4 ブラケット
5 平行リンク機構
5a 上部リンク
5b 下部リンク
6 油圧シリンダ
7 油圧回路
8 コントローラ(制御手段)
11 ロッド
15 3位置切換弁(調整手段)
19 操作スイッチ(操作手段)
20 ストロークセンサ(検出手段)
L2 上昇流量マップ(目標流量マップ)
L3 上昇目標速度(目標速度)
L4 下降流量マップ(目標流量マップ)
L5 下降目標速度(目標速度)
1 昇降装置
3 キャビン
4 ブラケット
5 平行リンク機構
5a 上部リンク
5b 下部リンク
6 油圧シリンダ
7 油圧回路
8 コントローラ(制御手段)
11 ロッド
15 3位置切換弁(調整手段)
19 操作スイッチ(操作手段)
20 ストロークセンサ(検出手段)
Claims (7)
- キャビンと、ブラケットと、これらキャビンとブラケットとの間に設けられた平行リンク機構と、ロッドの伸縮動作によって前記リンク機構のリンクをブラケットに対して回動させる油圧シリンダとを備え、前記リンクの回動動作に応じて前記キャビンをブラケットに対して昇降させるキャビン昇降装置であって、
前記ロッドの伸縮範囲のうち少なくとも一部の範囲について、前記キャビンの昇降速度が一定の目標速度となるように、前記ロッドの伸縮速度を調整する昇降制御手段を備えたことを特徴とするキャビン昇降装置。 - 前記昇降制御手段は、
前記ロッドの伸縮位置を特定可能な情報を検出する検出手段と、
前記油圧シリンダへ供給される作動油の流量を変化させる調整手段と、
前記キャビンの昇降速度が前記目標速度となるように前記ロッドの伸縮位置に対応する作動油の流量を規定する目標流量マップと、前記検出手段により検出された情報とに基づいて前記調整手段を操作することにより前記キャビンの昇降速度が前記ロッドの伸縮位置にかかわらず前記目標速度となるように前記油圧シリンダへの作動油供給流量を調整する流量操作手段とを備えたことを特徴とする請求項1に記載のキャビン昇降装置。 - 前記検出手段は、前記ロッドの伸縮位置を検出するストロークセンサにより構成されていることを特徴とする請求項2に記載のキャビン昇降装置。
- 前記検出手段は、キャビンが一定時間継続して上昇又は下降する昇降範囲内において、当該キャビンが前記昇降範囲内での作動を開始した時点からの経過時間を検出することを特徴とする請求項2又は3に記載のキャビンの昇降装置。
- 乗員の入力を受けることにより、停止状態にある前記キャビンの昇降動作を開始させる処理を前記流量操作手段に実行させる指令手段をさらに備え、前記流量操作手段は、この指令手段の入力操作に応じてキャビンの昇降動作を開始させる場合に予め設定された増加期間の間で作動油供給流量を徐々に増加することを特徴とする請求項2〜4の何れか1項に記載のキャビン昇降装置。
- 乗員の入力を受けることにより、前記キャビンの昇降動作期間中に当該昇降動作を停止させる処理を前記流量操作手段に実行させる指令手段をさらに備え、前記流量操作手段は、この指令手段の入力操作に応じてキャビンの昇降動作を停止させる場合に予め設定された減衰時間の間で徐々に作動油供給流量を低減することを特徴とする請求項2〜5の何れか1項に記載のキャビン昇降装置。
- 前記目標流量マップは、キャビン上昇用及びキャビン下降用にそれぞれ設定された2種類のマップを含み、前記キャビン下降用のマップは、キャビン上昇用のマップと比較して前記目標速度が低くなるように設定されていることを特徴とする請求項2〜6の何れか1項に記載のキャビン昇降装置。
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