JP2007030643A - 車両の駆動制御装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】車両の運転停止時において車両運転中に蓄電手段に蓄えた電気エネルギを効率良く回収し、該エネルギの再利用を可能とする。
【解決手段】インバータ回路70に並列にコンデンサ81が接続されるとともに、電動発電機32を構成する電機子コイルの中性点Nに高電圧バッテリ43が接続されている。また、コンデンサ81と電機子コイルとの間にはそれら両者間の電気経路を開閉するインバータスイッチ(例えばIGBT74)が設けられるとともに、コンデンサ81のハイサイドにはコンデンサ放電経路を開閉する放電スイッチ82が設けられている。ハイブリッドECUは、車両の運転停止時にコンデンサ電圧がバッテリ電圧よりも高い場合において、インバータスイッチを閉じ、その際生じる共振現象を用いてコンデンサ81のエネルギ回収を行わせるとともに、そのエネルギ回収後、放電スイッチ82を閉じてコンデンサ81の放電を行わせる。
【選択図】 図3
【解決手段】インバータ回路70に並列にコンデンサ81が接続されるとともに、電動発電機32を構成する電機子コイルの中性点Nに高電圧バッテリ43が接続されている。また、コンデンサ81と電機子コイルとの間にはそれら両者間の電気経路を開閉するインバータスイッチ(例えばIGBT74)が設けられるとともに、コンデンサ81のハイサイドにはコンデンサ放電経路を開閉する放電スイッチ82が設けられている。ハイブリッドECUは、車両の運転停止時にコンデンサ電圧がバッテリ電圧よりも高い場合において、インバータスイッチを閉じ、その際生じる共振現象を用いてコンデンサ81のエネルギ回収を行わせるとともに、そのエネルギ回収後、放電スイッチ82を閉じてコンデンサ81の放電を行わせる。
【選択図】 図3
Description
本発明は、車両の駆動制御装置に関するものである。
従来から、車両の動力源としてエンジンと電動発電機とを備え、それらの少なくとも何れかの動力により車両を走行させるようにした車両システムが数多く提案されている。こうした車両システムにおいて、電動発電機の駆動及び発電の状態を制御するためのインバータ回路にコンデンサ等の蓄電手段を並列接続し、車両減速時には回生エネルギを蓄電手段に回収するとともに、蓄電手段に蓄えた電気エネルギを用いて電動発電機の駆動を可能とする技術が提案されている(例えば特許文献1)。
上記システムにおいて、車両の運転停止時には蓄電手段に多くの電気エネルギが残存しており、安全面等を考慮すると、車両の運転停止後、蓄電手段の残存エネルギを放出した方が良いと考えられる。この点、上記特許文献1を含め既存の技術では、車両の運転停止後における残存エネルギについて十分な検討がなされていない。ここで、蓄電手段に放電用抵抗を接続しておき、車両の運転停止時に該抵抗を介して放電を行わせることも考えられる。ただしこれでは、蓄電手段に蓄えられた電気エネルギが全て無駄に消費されることになり、エネルギ収支の観点からすると極めて効率が悪いと考えられる。
特開平05−260610号公報
本発明は、車両の運転停止時において車両運転中に蓄電手段に蓄えた電気エネルギを効率良く回収し、該エネルギの再利用を可能とする車両の駆動制御装置を提供することを主たる目的とするものである。
本発明において、車両は、前後車輪の一方に設けられた内燃機関と、他方の車輪に設けられた電動発電機との少なくともいずれかを動力源として走行する。その車両走行の際、第1の動力発生手段の発電機、及び第2の動力発生手段の電動発電機により発生した電力が蓄電手段に蓄電される。
第2の動力発生手段を設けた車輪側において車輪回転を伝達する車軸(ディファレンシャルギアが設けられる車両ではディファレンシャル連結軸)には、電動発電機と補機装置(例えば、空調用のコンプレッサ)とが動力分配装置を介して機械的に連結されている。かかる構成によれば、内燃機関による車両走行時には、車軸から伝達される動力により電動発電機と補機装置が作動し、要求に応じて車室内の空調等が行われる。そして、車両の減速時等になると車軸からの動力により電動発電機で回生発電が行われる。このとき、車軸からの動力がトランスミッションを介することなく電動発電機に伝達されるため、回生エネルギを効率良く回収できる。また、車両の走行停止時等には、電動発電機の動力により補機装置が駆動されて空調等が行われる。
また本発明では、インバータ回路に並列にコンデンサ等の蓄電手段を接続するとともに、電動発電機を構成する電機子コイルのインバータ回路とは逆側の端部に車載バッテリを接続している。さらに蓄電手段と電機子コイルとの間にはそれら両者間の電気経路を開閉する第1のスイッチ手段を設けるとともに、蓄電手段のハイサイドには該蓄電手段の放電経路を開閉する第2のスイッチ手段を設けている。そして、車両の運転停止時に蓄電手段の電圧が車載バッテリの電圧よりも高い場合において、第1のスイッチ手段を閉じ、その際生じる共振現象を用いて蓄電手段のエネルギ回収を行わせるとともに、そのエネルギ回収後には、第2のスイッチ手段を閉じて蓄電手段の放電を行わせるようにしている。
要するに、第1のスイッチ手段が閉成されると、蓄電手段、電機子コイル及び車載バッテリからなる直列回路が形成され、その直列回路を通じて蓄電手段の電気エネルギが車載バッテリに回収される。このとき、蓄電手段の容量成分と電機子コイルのインダクタンス成分とにより共振現象が現れ、その共振により蓄電手段の電圧が一時的にバッテリ電圧よりも低くなる。この現象を利用することで、蓄電手段の電圧をバッテリ電圧よりも低くし、その状態でのエネルギ回収を行わせることができる。エネルギ回収後には、第2のスイッチ手段が閉成されることで、その時点で蓄電手段に残っている電気エネルギが放出されるが、当該エネルギは比較的少ないため、無駄となるエネルギ消費を少なくすることができる。その結果、車両の運転停止時において車両運転中に蓄電手段に蓄えた電気エネルギを効率良く回収することができ、該エネルギの再利用が可能となる。
本発明が適用可能な車両システムとしては、少なくとも、電動発電機、補機装置、動力分配装置及びインバータ回路を有する動力発生手段を備え、車軸に、電動発電機と補機装置とを動力分配装置を介して機械的に連結したものが適用できる。かかる場合、前記と同様に、蓄電手段、車載バッテリ、第1のスイッチ手段及び第2のスイッチ手段を設ける。そして、車両の運転停止時に蓄電手段の電圧が車載バッテリの電圧よりも高い場合において、第1のスイッチ手段を閉じ、その際生じる共振現象を用いて蓄電手段のエネルギ回収を行わせるとともに、そのエネルギ回収後、第2のスイッチ手段を閉じて蓄電手段の放電を行わせると良い。
本構成においても、車両の運転停止時において車両運転中に蓄電手段に蓄えた電気エネルギを効率良く回収することができ、該エネルギの再利用が可能となる。
ここで、動力分配装置として遊星ギア装置を用い、遊星ギア装置により車軸と電動発電機と補機装置とを機械的に連結することで、これら各要素間の動力分配が簡易に実現できる。故に、システム構成の簡潔化を図ることができる。この場合、上記のとおり効率良くエネルギ回収を行うことができる。
動力分配装置として遊星ギア装置を用いる場合、リングギア、サンギア、キャリアにそれぞれ組み合わせて車軸、電動発電機軸、補機装置軸を接続すると良い。但し、接続の組み合わせは任意である。
より単純には、動力分配装置を必ずしも要件としない車両システム、すなわち、少なくとも動力源としての電動発電機とインバータ回路と電源とを備えた車両システムに適用できる。かかる場合、前記と同様に、蓄電手段、車載バッテリ、第1のスイッチ手段及び第2のスイッチ手段を設ける。そして、車両の運転停止時に蓄電手段の電圧が車載バッテリの電圧よりも高い場合において、第1のスイッチ手段を閉じ、その際生じる共振現象を用いて蓄電手段のエネルギ回収を行わせるとともに、そのエネルギ回収後、第2のスイッチ手段を閉じて蓄電手段の放電を行わせると良い。
本構成においても、車両の運転停止時において車両運転中に蓄電手段に蓄えた電気エネルギを効率良く回収することができ、該エネルギの再利用が可能となる。
第1のスイッチ手段を閉成(オン)して車載バッテリへのエネルギ回収を行わせる場合、蓄電手段の電圧は所定の周期で共振し、第1のスイッチ手段のオン後、周期的にボトム値に達する。このとき、最初にボトム値に達するタイミングは、第1のスイッチ手段のオン後、共振周期の1/2の時間が経過したタイミングであり、その時の電圧値は以後の共振動作時も含めて最低値となる。
したがって、電機子コイルのインダクタンスと蓄電手段の静電容量とにより共振周期を求めておき、その共振周期の1/2となる時間を、第1のスイッチ手段のオン時間とすると良い。これにより、エネルギ回収の最適化が可能となる。
また、蓄電手段の電圧はボトム値に達する度にバッテリ電圧以下になることを考えると、最初にボトム値に達するまでの時間を前記オン時間とする以外に、共振周期をTとした場合に「(1/2+n)×T」(nは0又は自然数)となる時間を、第1のスイッチ手段のオン時間としても良い。
第1のスイッチ手段は応答遅れを有することがあると考えられる。故に、第1のスイッチ手段の応答遅れを考慮し、第1のスイッチ手段のオン時間を、当該スイッチ手段の応答時間分だけ短縮すると良い。これにより、第1のスイッチ手段に応答遅れがある場合にも、蓄電手段の電圧がボトム値になったタイミングで確実にその電圧値を保持することができる。
電動発電機の電機子コイルをY結線し、その中性点に車載バッテリを接続する構成であると良い。これにより、車両の運転停止後において蓄電手段から車載バッテリへのエネルギ回収を好適に実施することができる。
第1のスイッチ手段として、インバータ回路のハイサイドのスイッチング素子を用いると良い。これにより、新たにスイッチ手段を設けることなく、構成の簡素化を図ることができる。
以下、本発明を具体化した一実施の形態を図面に従って説明する。本実施の形態は、エンジンと電動発電機とを動力源としそれらいずれかの動力により走行する、いわゆるハイブリッド自動車に具体化する事例を説明する。図1は、本実施の形態における車両システムの概略構成を示す図面である。なお図1では、左側が車両前方であり、右側が車両後方である。
図1において、車両10はその前後に2つの動力発生手段を具備しており、前輪側には第1の動力発生手段としての主動力ブロックD1が搭載され、後輪側には第2の動力発生手段としての副動力ブロックD2が搭載されている。車両10は、これら2つの動力ブロックD1,D2にて発生する動力により走行する。
すなわち、車両10のフロント部分には、主駆動輪として左右2つの前輪11,12が設けられ、それらの前輪11,12に結合された車軸13に主動力ブロックD1が連結されている。主動力ブロックD1は、ガソリンや軽油等の燃料の燃焼により動力を発生する主動力源としてのエンジン14と、AT(自動変速機)等よりなるトランスミッション15とを備えており、エンジン14の出力はトランスミッション15を介して車軸13に伝達され、その結果左右の前輪11,12が回転する。エンジン14の出力軸にはベルト等の連結手段16を介して発電機としてのオルタネータ17が接続されている。
車両10のリア部分には、副駆動輪として左右2つの後輪21,22が設けられ、それら各後輪21,22に連結された車軸23,24の間にディファレンシャルギア25が設けられている。そして、このディファレンシャルギア25に駆動軸34を介して副動力ブロックD2が連結されている。副動力ブロックD2は、遊星ギア装置により構成される動力分配装置31と、副動力源としての電動発電機32と、補機装置としてのエアコン用コンプレッサ33(以下、単にコンプレッサともいう)とを備えている。電動発電機32は駆動軸35を介して動力分配装置31に連結され、コンプレッサ33は駆動軸36を介して動力分配装置31に連結されている。電動発電機32は、例えば交流同期型のモータジェネレータ(Motor Generator)により構成され、電力の供給により駆動される電動機としての機能(力行機能)と、機械エネルギを電気エネルギに変換する発電機としての機能(回生機能)とを兼ね備えている(図1等では、電動発電機32を「MG」としている)。電動発電機32には、インバータ等よりなる電力変換ユニット38が接続されている。電力変換ユニット38は電力変換手段に相当し、これにより電力の直流−交流変換が行われる。
なお、動力分配装置(遊星ギア装置)31に連結される3つの駆動軸34〜36について、以下の説明では便宜上、駆動軸34を「デフ連結軸34」、駆動軸35を「MG連結軸35」、駆動軸36を「コンプレッサ連結軸36」とも言うこととする。
電源系の構成としては、定格12Vのバッテリ41と、降圧回路や昇圧回路を構成するDC−DCコンバータ42と、主動力ブロックD1のオルタネータ17並びに副動力ブロックD2の電力変換ユニット38に接続された蓄電手段としての高電圧バッテリ43とを備える。高電圧バッテリ43の定格電圧は例えば42Vである。
また、本システムは、各種の電子制御ユニット(ECU)を備えており、各ECUは図示しない各種センサ等の検出値に基づいてアクチュエータ等の駆動を制御する。具体的には、エンジンECU51には、回転速度センサやエアフロメータなど、エンジン運転状態を検出するための各種センサから検出信号が入力される。エンジンECU51は、エンジン制御手段を構成するものであり、都度のエンジン運転状態等に基づいて燃料噴射制御や点火時期制御といったエンジン制御を実施する。
ハイブリッドECU52は、車両10の全体を統括的に制御する車両制御手段を構成するものであり、電力変換ユニット38に対して制御信号を出力することで電動発電機32の駆動又は発電の状態等を制御する。なおハイブリッドECU52には、車速センサや前輪及び後輪に設けた車輪速度センサなど、車両走行状態を検出するための各種センサから検出信号が入力される。エアコンECU53は、空調制御手段を構成するものであり、ドライバの要求や車両の走行状態等に基づいてコンプレッサ33を駆動して空調制御を実施する。これら各ECU51〜53は、いずれもCPU、ROM、RAM等よりなる周知のマイクロコンピュータを中心に構成されるものであり、各ECU間で相互に制御データ等の送受信が可能となっている。
本システムには、車両の停止時にエンジン14の運転を自動停止させる、いわゆるアイドルストップ機能が設けられており、エンジンECU51は、車速が0であること、アイドル状態であること等の所定のアイドルストップ条件の成立時において燃料噴射や点火を停止してエンジン14の運転を停止する。
副動力ブロックD2の詳細な構成を図2の模式図を基に説明する。図2において、動力分配装置(遊星ギア装置)31は、互いに同じ軸心回りに回転するサンギア61及びリングギア62と、これらサンギア61及びリングギア62にかみ合って公転しながら自転するピニオンギア63を有するキャリア64とを具備している。そして、サンギア61にデフ連結軸34が接続され、リングギア62にコンプレッサ連結軸36が接続され、キャリア64にMG連結軸35が接続されている。
デフ連結軸34とコンプレッサ連結軸36との間には切替手段としての直結クラッチ65が設けられている。直結クラッチ65は、例えばON/OFF切替式のクラッチであり、ハイブリッドECU52からの指令に基づいてON/OFF(継合又は非継合)が切り替えられる。ただし、切替手段として、ワンウェイクラッチや遠心クラッチ等を用いることも可能である。
直結クラッチ65がON(継合)される場合、デフ連結軸34からの動力はコンプレッサ連結軸36を介してコンプレッサ33に伝達される。その際、動力分配装置31の3軸(デフ連結軸34、MG連結軸35及びコンプレッサ連結軸36)は共に同速回転する。これに対し、直結クラッチ65がOFF(継合遮断)される場合、デフ連結軸34とコンプレッサ連結軸36とは分断された状態となり、動力分配装置31の3軸は遊星ギアの共線特性に基づく回転速度でそれぞれ回転する。
コンプレッサ連結軸36には、エアコンスイッチ(図示略)の状態等に応じてON/OFFされるコンプレッサクラッチ66が設けられている。このコンプレッサクラッチ66は現実にはコンプレッサ33と一体に設けられ、エアコンECU53からコンプレッサ33に出力される指令に基づいてコンプレッサクラッチ66がON/OFFされる。
上記構成の車両システムでは、車両走行時においてデフ連結軸34から入力される動力により電動発電機32とコンプレッサ33が作動する。これにより、エアコン等の稼働が可能となる。そして、車両の減速時等には、デフ連結軸34からの動力により電動発電機32で回生発電が行われ、電力変換ユニット38を通じてバッテリ充電が行われる。また、車両の走行停止時等には、電動発電機32の動力によりコンプレッサ33の作動が可能となる。また更に、電動発電機32で発生した動力が動力分配装置31を介してディファレンシャルギア25に伝達され、更に左右の後輪21,22に伝達されることで、電動発電機32の動力のみによる車両走行、又はエンジン14の動力と協働した車両走行が可能となる。
本車両10では、上記構成によって、エンジン14又は電動発電機32のいずれかの発生動力により走行する二輪駆動走行(2WD走行)と、エンジン14及び電動発電機32の両方の発生動力により走行する四輪駆動走行(4WD走行)とが可能となっている。
次に、電力変換ユニット38の電気的構成について図3を用いて説明する。
図3に示すように、電力変換ユニット38は、インバータ回路70と、コンデンサ81と、放電スイッチ82及び抵抗83よりなる放電消費回路とを備えている。なお、電力変換ユニット38には、ハイブリッドECU52からの制御信号に基づいてインバータ回路70を制御するための制御回路部を有するが、これは従前と変わりないためここではその説明を省略している。
インバータ回路70は、電源ラインとアースラインとの間に各々並列に設けられたU相アーム71、V相アーム72及びW相アーム73を有している。U相アーム71は、直列に接続されたIGBT(絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ)74,75からなり、V相アーム72は、直列に接続されたIGBT76,77からなり、W相アーム73は、直列に接続されたIGBT78,79からなる。各相アームの中間点は、電動発電機32の各相コイルに接続されている。なお、各IGBT74〜79にはそれぞれフライホイールダイオードが接続されている。
インバータ回路70では、制御回路部から出力されるMG駆動用のPWM制御信号に基づいて各相アーム71〜73のIGBTがスイッチング(ON/OFF)され、それに伴いコンデンサ81から供給される直流電圧が交流電圧に変換されて電動発電機32が駆動される。また、同インバータ回路70では、制御回路部から出力される電気回生用のPWM制御信号に基づいて各相アーム71〜73のIGBTがスイッチング(ON/OFF)され、それに伴い電動発電機32で発生した交流電圧が直流電圧に変換され、その変換された直流電圧がコンデンサ81に供給される。
また、電動発電機32の各電機子コイルはY結線されており、その中性点Nには高電圧バッテリ43が接続されている。この場合、いわゆる零相電力制御が実施されることにより、高電圧バッテリ43の電圧が昇圧され、コンデンサ81が充電されるようになっている。
放電スイッチ82は、コンデンサ81に蓄えられた電荷(電気エネルギ)を放出するためのスイッチであり、そのON操作(閉操作)に伴いコンデンサ81に蓄えられた電気エネルギが抵抗83を介して放出される。
ところで、車両の運転終了後においてコンデンサ81に電気エネルギが残存していると、感電等のおそれがある。そのため、安全面等を考慮してコンデンサ81の電気エネルギの放出が行われる。かかる場合において、コンデンサ81の電気エネルギを高電圧バッテリ43に効率良く回収させることを考える。その手法を図4及び図5を用いて説明する。図4は比較例の説明のためのタイムチャートであり、図5は本実施の形態の説明のためのタイムチャートである。なお図4、図5に示す電圧変化のうち、実線はコンデンサ電圧Vcの変化を示し、一点鎖線はバッテリ電圧Vbの変化を示す。各図中のタイミングt1,t11は、それぞれ車両の運転終了に伴いイグニッションスイッチ(以下、IGスイッチという)がOFF操作されるタイミングを示している。
ただしここでは、電動発電機32と電力変換ユニット38とを図6に示す等価回路に置き換え、その等価回路を用いつつ図4,図5を説明する。図6において、符号91はインバータスイッチであり、これはインバータ回路70のハイサイドのIGBT(IGBT74,76,78のいずれか)に相当する。符号92はインダクタであり、これは電動発電機32の電機子コイルに相当する。インバータスイッチ91は、コンデンサ81と電機子コイルとの間に設けられそれら両者間の電気経路を開閉するための「第1のスイッチ手段」に相当し、放電スイッチ82は、コンデンサ81のハイサイドに設けられ該コンデンサ81の放電経路を開閉するための「第2のスイッチ手段」に相当する。
さて図4において、IGスイッチのOFF操作前(t1以前)は、コンデンサ電圧Vcがバッテリ電圧Vbよりも高電圧で保持されている(例えば84V程度)。そして、タイミングt1でIGスイッチがOFF操作されると、それに伴いインバータスイッチ91がONされる。これにより、図6に示す等価回路において、コンデンサ81、インダクタ92及び高電圧バッテリ43からなる直列回路が形成され、その直列回路を通じてコンデンサ81の電気エネルギが高電圧バッテリ43に回収される。このとき、コンデンサ電圧Vcは、回路のインダクタンス成分と容量成分とに応じて決まる共振周波数で振動しつつ減衰する。そしてその後、コンデンサ電圧Vcは、バッテリ電圧Vbと同等の電圧値(本実施の形態では42V)に収束する。インバータスイッチ91は、例えば数秒程度の時間ONされた後、タイミングt2でOFFされる。
その後、タイミングt3では放電スイッチ82がONされ、それに伴い、コンデンサ81に残存している電気エネルギが放電スイッチ82と抵抗83とを介して放出される。これにより、コンデンサ電圧Vcがグランドと同電位になるまで低下する。放電スイッチ82は、タイミングt3から所定時間(例えば数秒程度の時間)が経過した時にOFFされる。
一方、図5において、タイミングt11でIGスイッチがOFF操作されると、前記図4と同様、インバータスイッチ91がONされ、コンデンサ電圧Vcが共振周波数による振動を伴いつつ減衰しはじめる。ただしここでは、前記図4との違いとして、比較的短いスイッチオン時間Tonが規定されており、そのスイッチオン時間Tonが経過したタイミングt12でインバータスイッチ91がOFFされる。
つまり、コンデンサ電圧Vcは、前述のとおり回路のインダクタンス成分と容量成分とに応じて決まる共振周波数で振動しつつ減衰し、その際、コンデンサ電圧Vcがバッテリ電圧Vbを中心に振幅するとともに、共振周期の1/2の時間が経過した時に一旦ボトム値に達すると考えられる。故にこの点に着目し、コンデンサ電圧Vcがボトム値に達した時にインバータスイッチ91をOFFし、コンデンサ電圧Vcをバッテリ電圧Vbよりも低い電圧で保持させるようにする。この場合、インバータスイッチ91のON後、コンデンサ電圧Vcがボトム値に達するまでの所要時間が図5のスイッチオン時間Tonである。
ここで、共振周期Tは、インダクタ92(電機子コイル)のインダクタンスをL、コンデンサ81の静電容量をCとすると、
T={2π√(L×C)}/2
となる。上述したスイッチオン時間Tonは共振周期Tの1/2の時間であり、
Ton={2π√(L×C)}/4
となる。
T={2π√(L×C)}/2
となる。上述したスイッチオン時間Tonは共振周期Tの1/2の時間であり、
Ton={2π√(L×C)}/4
となる。
コンデンサ電圧Vcの減衰後、当該コンデンサ電圧Vcをバッテリ電圧Vbよりも低い電圧値に保持することができるため、コンデンサ81の電気エネルギが効率良く高電圧バッテリ43に回収される。
その後、タイミングt13では、放電スイッチ82がONされ、それに伴いコンデンサ81の電気エネルギが放電スイッチ82と抵抗83とを介して放出される。これにより、コンデンサ電圧Vcがグランドと同電位になるまで低下する。放電スイッチ82は、タイミングt13から所定時間(例えば数秒程度の時間)が経過した時にOFFされる。
上記図4と図5とを比較すると、最終的にコンデンサ81の電気エネルギとして無駄になるエネルギ量は、図4の場合、バッテリ電圧Vb相当のエネルギであり、図5の場合、バッテリ電圧Vbよりも低い電圧値(図のVx)相当のエネルギとなる。故に、図5の場合には、放電スイッチ82をONするまでにエネルギ回収量が多くなり、その後無駄になるエネルギ量を減らすことができる。
図7は、IGスイッチOFF時におけるエネルギ回収制御の処理手順を示すフローチャートであり、本処理はハイブリッドECU52により所定の時間周期で繰り返し実行される。なお、本処理はIGスイッチのOFF後に実行される処理を含んでおり、IGスイッチのOFF後にもハイブリッドECU52に継続して電源が供給されることにより、本処理が実行される。
図7において、ステップS101では、IGスイッチがOFFであるか否かを判定する。IGスイッチ=ONの場合、そのまま本処理を終了し、IGスイッチ=OFFの場合、次のステップS102に進む。ステップS102では、インバータスイッチのオン継続時間を計測するためのオン時間カウンタConのカウント値が0であるか否かを判定する。なおインバータスイッチは、インバータ回路70のハイサイドのIGBT(IGBT74,76,78のいずれか)である。
IGスイッチのOFF直後、すなわちエネルギ回収制御の開始当初にはオン時間カウンタCon=0であるため、ステップS103に進み、コンデンサ電圧Vcがバッテリ電圧Vbよりも大きいか否かを判定する。Vc>Vbの場合、ステップS104に進み、インバータスイッチをONするとともに、オン時間カウンタConのカウントを開始する。一方、ステップS102でCon≠0の場合、ステップS105に進み、オン時間カウンタConを1インクリメントする。
オン時間カウンタConのカウント処理後、ステップS106では、オン時間カウンタConが規定値KCよりも大きくなったか否かを判定する。このとき、規定値KCは、図4で説明したスイッチオン時間Tonに相当する。そして、Con≦KCであればそのまま本処理を終了し、Con>KCであればステップS107に進む。ステップS107では、インバータスイッチをOFFするとともに、オン時間カウンタConを0にリセットする。
ステップS107でインバータスイッチをOFFした後、或いはステップS103でVc≦Vbであると判定された場合、ステップS108に進み、放電制御処理を実施する(ステップS108〜S112)。すなわち、ステップS108では、インバータスイッチがOFF状態にありかつそのOFF後、所定時間(例えば数秒程度の時間)が経過したか否かを判定する。そして、ステップS108がYESの場合にステップS109に進む。ステップS109では、コンデンサ電圧Vcが0Vよりも大きいか否かを判定する。そして、ステップS109がYES(Vc>0)であればステップS111に進み、放電スイッチ82をONする。
また、ステップS109がNO(Vc=0)であればステップS110に進み、放電スイッチ82のON後、所定時間(例えば数秒程度の時間)が経過したか否かを判定する。所定時間経過前であれば放電スイッチ82をON状態のまま保持し(ステップS111)、所定時間経過後であれば放電スイッチ82をOFFする(ステップS112)。
以上詳述した本実施の形態によれば、以下の優れた効果が得られる。
車両の運転停止時(IGスイッチのOFF時)にコンデンサ電圧がバッテリ電圧よりも高い場合において、インバータスイッチ91をONしその際生じる共振現象を用いてコンデンサ81のエネルギ回収を行わせるとともに、そのエネルギ回収後には放電スイッチ82をONしてコンデンサ81の放電を行わせるようにしたため、コンデンサ81に蓄えた電気エネルギを効率良く回収することができ、該エネルギを有効に再利用することができる。
電機子コイルのインダクタンスとコンデンサ81の静電容量とにより決まる共振周期の1/2となる時間を、インバータスイッチ91をONする時間(スイッチオン時間Ton)としたため、エネルギ回収の最適化が可能となる。
インバータスイッチ91として、インバータ回路70のハイサイドのスイッチング素子(IGBT74,76,78のいずれか)を用いたため、新たにスイッチ手段を設けることなく、構成の簡素化を図ることができる。
また本実施の形態の車両システムでは、車両減速等に伴う回生時に後輪側のデフ連結軸34からの動力が動力分配装置31を介して電動発電機32に伝達されるため、回生エネルギを効率良く回収できる。これは、エンジンに連結したトランスミッションを介して回生エネルギを回収する通常一般のシステムと比して望ましい構成であると言える。また、エンジン14を搭載した車両フロント側とは異なり、車両リア側に電動発電機32とコンプレッサ33を設けたため、エンジン14の周辺構成が簡素化できる。それ故、動力源や補機装置の搭載性が向上する。
デフ連結軸34、MG連結軸35及びコンプレッサ連結軸36を遊星ギア装置よりなる動力分配装置31を用いて機械的に連結したため、これら各要素間の動力分配が簡易に実現できる。故に、システム構成の簡潔化を図ることができる。
なお、本発明は上記実施の形態の記載内容に限定されず、例えば次のように実施しても良い。
上記実施の形態では、車両の運転終了後(IGスイッチのOFF後)にインバータスイッチをONし(閉じ)、それに伴い最初にコンデンサ電圧Vcがボトム値に達した時に同インバータスイッチをOFFした(開いた)が、この構成を変更する。例えば、インバータスイッチをONした後、2回目にコンデンサ電圧Vcがボトム値に達した時に同インバータスイッチをOFFする構成であっても良い。この場合、共振周期Tの3/2の時間が経過するまでの時間がスイッチオン時間Tonであり、
Ton=3/2×T
となる。なおより具体的には、
Ton=3/4×{2π√(L×C)}
となる。
Ton=3/2×T
となる。なおより具体的には、
Ton=3/4×{2π√(L×C)}
となる。
かかる場合の動作を図8のタイムチャートに示す。図8では、タイミングt21でインバータスイッチがONされた後、スイッチオン時間Ton(=3/2×T)が経過したタイミングt22でインバータスイッチがOFFされる。そしてその後、タイミングt23で放電スイッチがONされてコンデンサの残存エネルギが放出される。
要は、インバータスイッチのON後、コンデンサ電圧がいずれかのボトム値に達するタイミングで当該インバータスイッチがOFFされれば良い。この場合、インバータスイッチのスイッチオン時間Tonは、
Ton=(1/2+n)×T (nは0又は自然数)
であれば良い。ただし、コンデンサ電圧の振幅量は次第に減衰するため、スイッチオン時間Tonが短い方がエネルギ回収効率が良いと考えられる。
Ton=(1/2+n)×T (nは0又は自然数)
であれば良い。ただし、コンデンサ電圧の振幅量は次第に減衰するため、スイッチオン時間Tonが短い方がエネルギ回収効率が良いと考えられる。
インバータスイッチ(第1のスイッチ手段)は応答遅れを有することがあると考えられる。故に、インバータスイッチの応答遅れを考慮し、該インバータスイッチのオン時間を、当該スイッチの応答時間分だけ短縮すると良い。これにより、インバータスイッチに応答遅れがある場合にも、コンデンサ81の電圧がボトム値になったタイミングで確実にその電圧値を保持することができる。
上記実施の形態では、第1のスイッチ手段として、インバータ回路70のハイサイドのスイッチング素子(IGBT74,76,78のいずれか)からなるインバータスイッチを用いたが、これを変更し、別のスイッチ手段を設けることも可能である。
上記実施の形態では、図2に示したとおり動力分配装置(遊星ギア装置)31のサンギア61にデフ連結軸34(車軸)を、リングギア62にコンプレッサ連結軸36を、キャリア64にMG連結軸35をそれぞれ接続したが、その接続の組み合わせを変更しても良い。つまり、サンギア61、リングギア62、キャリア64に対して、任意の組み合わせで車軸、コンプレッサ連結軸、MG連結軸をそれぞれ接続することが可能である。
上記実施の形態の車両10では、前輪を主駆動輪、後輪を副駆動輪としたが、その前後を逆にしても良い。例えば主動力源たるエンジンを後輪側に設け、副動力源たる電動発電機を前輪側に設ける構成としても良い。
上記実施の形態では、車両が主にエンジン動力により走行する構成としたため、エンジンを主動力源、電動発電機を副動力源としたが、これに限られるものではない。車両の主動力源を電動発電機、副動力源をエンジンとすることも可能である。
本発明が適用可能な車両システムには以下のものが含まれる。
(イ)エンジンを動力源として備える第1の動力発生手段と、電動発電機を動力源として備える第2の動力発生手段とを、車両の前後車輪の同一側に設けた車両システム。
(ロ)動力源としてのエンジンを具備せず、電動発電機を動力源として備える動力発生手段を車両の前後車輪のいずれか一方、又は両方に設けた車両システム(なおこれは、ハイブリッド車両以外に、電気自動車への適用が可能であることを意味する)。
(イ)エンジンを動力源として備える第1の動力発生手段と、電動発電機を動力源として備える第2の動力発生手段とを、車両の前後車輪の同一側に設けた車両システム。
(ロ)動力源としてのエンジンを具備せず、電動発電機を動力源として備える動力発生手段を車両の前後車輪のいずれか一方、又は両方に設けた車両システム(なおこれは、ハイブリッド車両以外に、電気自動車への適用が可能であることを意味する)。
上記いずれにおいても、車軸に、電動発電機と空調用のコンプレッサとを動力分配装置(遊星ギア装置)を介して機械的に連結する構成とする。また前記と同様に、蓄電手段(コンデンサ)、車載バッテリ、第1のスイッチ手段(インバータスイッチ)及び第2のスイッチ手段(放電スイッチ)を設ける。そして、車両の運転停止時に蓄電手段の電圧が車載バッテリの電圧よりも高い場合において、第1のスイッチ手段を閉じ、その際生じる共振現象を用いて蓄電手段のエネルギ回収を行わせるとともに、そのエネルギ回収後、第2のスイッチ手段を閉じて蓄電手段の放電を行わせる。これにより、車両の運転停止時において車両運転中に蓄電手段に蓄えた電気エネルギを効率良く回収することができ、該エネルギの再利用が可能となる。
より単純には、動力分配装置を必ずしも要件としない車両システム、すなわち、少なくとも動力源としての電動発電機とインバータ回路とを備えた車両に適用できる。かかる場合、前記と同様に、蓄電手段(コンデンサ)、車載バッテリ、第1のスイッチ手段(インバータスイッチ)及び第2のスイッチ手段(放電スイッチ)を設ける。そして、車両の運転停止時に蓄電手段の電圧が車載バッテリの電圧よりも高い場合において、第1のスイッチ手段を閉じ、その際生じる共振現象を用いて蓄電手段のエネルギ回収を行わせるとともに、そのエネルギ回収後、第2のスイッチ手段を閉じて蓄電手段の放電を行わせる。これにより、車両の運転停止時において車両運転中に蓄電手段に蓄えた電気エネルギを効率良く回収することができ、該エネルギの再利用が可能となる。
補機装置としては、前述した空調用のコンプレッサに限られず、例えばパワーステアリング装置の油圧ポンプを補機装置として使用することも可能である。この場合、動力分配装置の補機装置軸(例えば遊星ギア装置のリングギア軸)にパワステ用油圧ポンプが連結される。
10…車両、11,12…前輪、14…動力源としてのエンジン、17…発電機としてのオルタネータ、21,22…後輪、25…ディファレンシャルギア、31…動力分配装置、32…動力源としての電動発電機、33…コンプレッサ、34…デフ連結軸、35…MG連結軸、36…コンプレッサ連結軸、38…電力変換手段としての電力変換ユニット、43…車載バッテリとしての高電圧バッテリ、51…エンジンECU、52…ハイブリッドECU、53…エアコンECU、61…サンギア、62…リングギア、64…キャリア、70…インバータ回路、81…コンデンサ、82…放電スイッチ、91…インバータスイッチ、D1…第1の動力発生手段としての主動力ブロック、D2…第2の動力発生手段としての副動力ブロック。
Claims (10)
- 車両の前後車輪の一方に設けられ、動力源としての内燃機関、及び該内燃機関の出力軸の回転により発電する発電機を有する第1の動力発生手段と、
前記前後車輪の他方に設けられ、動力源としての電動発電機、補機装置、動力分配装置、及び前記電動発電機に電気的に接続され直交電力変換を行うインバータ回路を有する第2の動力発生手段と、を備え、
前記第2の動力発生手段を設けた車輪側において車輪回転を伝達する車軸に、前記した電動発電機と補機装置とを動力分配装置を介して機械的に連結した車両に適用され、
前記インバータ回路に並列に接続された蓄電手段と、
前記電動発電機を構成する電機子コイルの前記インバータ回路とは逆側の端部に接続された車載バッテリと、
前記蓄電手段と前記電機子コイルとの間に設けられそれら両者間の電気経路を開閉する第1のスイッチ手段と、
前記蓄電手段のハイサイドに設けられ該蓄電手段の放電経路を開閉する第2のスイッチ手段と、
前記車両の運転停止時に前記蓄電手段の電圧が前記車載バッテリの電圧よりも高い場合において、前記第1のスイッチ手段を閉じ、その際生じる共振現象を用いて前記蓄電手段のエネルギ回収を行わせるエネルギ回収手段と、
前記エネルギ回収手段によるエネルギ回収後、前記第2のスイッチ手段を閉じて前記蓄電手段の放電を行わせる放電制御手段と、
を備えたことを特徴とする車両の駆動制御装置。 - 動力源としての電動発電機、補機装置、動力分配装置、及び前記電動発電機に電気的に接続され直交電力変換を行うインバータ回路を有する動力発生手段を備え、
車輪回転を伝達する車軸に、前記した電動発電機と補機装置とを動力分配装置を介して機械的に連結した車両に適用され、
前記インバータ回路に並列に接続された蓄電手段と、
前記電動発電機を構成する電機子コイルの前記インバータ回路とは逆側の端部に接続された車載バッテリと、
前記蓄電手段と前記電機子コイルとの間に設けられそれら両者間の電気経路を開閉する第1のスイッチ手段と、
前記蓄電手段のハイサイドに設けられ該蓄電手段の放電経路を開閉する第2のスイッチ手段と、
前記車両の運転停止時に前記蓄電手段の電圧が前記車載バッテリの電圧よりも高い場合において、前記第1のスイッチ手段を閉じ、その際生じる共振現象を用いて前記蓄電手段のエネルギ回収を行わせるエネルギ回収手段と、
前記エネルギ回収手段によるエネルギ回収後、前記第2のスイッチ手段を閉じて前記蓄電手段の放電を行わせる放電制御手段と、
を備えたことを特徴とする車両の駆動制御装置。 - 前記動力分配装置として、遊星ギア装置を用いたことを特徴とする請求項1又は2に記載の車両の駆動制御装置。
- 前記遊星ギア装置を構成するリングギア、サンギア、キャリアにそれぞれ組み合わせて車軸、電動発電機軸、補機装置軸を接続したことを特徴とする請求項3に記載の車両の駆動制御装置。
- 動力源としての電動発電機と、
該電動発電機に電気的に接続され直交電力変換を行うインバータ回路と、
前記インバータ回路に並列に接続された蓄電手段と、
前記電動発電機を構成する電機子コイルの前記インバータ回路とは逆側の端部に接続された車載バッテリと、
前記蓄電手段と前記電機子コイルとの間に設けられそれら両者間の電気経路を開閉する第1のスイッチ手段と、
前記蓄電手段のハイサイドに設けられ該蓄電手段の放電経路を開閉する第2のスイッチ手段と、
前記車両の運転停止時に前記蓄電手段の電圧が前記車載バッテリの電圧よりも高い場合において、前記第1のスイッチ手段を閉じ、その際生じる共振現象を用いて前記蓄電手段のエネルギ回収を行わせるエネルギ回収手段と、
前記エネルギ回収手段によるエネルギ回収後、前記第2のスイッチ手段を閉じて前記蓄電手段の放電を行わせる放電制御手段と、
を備えたことを特徴とする車両の駆動制御装置。 - 前記エネルギ回収手段は、前記電機子コイルのインダクタンスと前記蓄電手段の静電容量とにより決まる共振周期の1/2となる時間を、前記第1のスイッチ手段のオン時間とすることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の車両の駆動制御装置。
- 前記エネルギ回収手段は、前記電機子コイルのインダクタンスと前記蓄電手段の静電容量とにより決まる共振周期をTとした場合に「(1/2+n)×T」(nは0又は自然数)となる時間を、前記第1のスイッチ手段のオン時間とすることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の車両の駆動制御装置。
- 前記第1のスイッチ手段の応答遅れを考慮し、前記第1のスイッチ手段のオン時間を、当該スイッチの応答時間だけ短縮することを特徴とする請求項6又は7に記載の車両の駆動制御装置。
- 前記電機子コイルをY結線し、その中性点に前記車載バッテリを接続したことを特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載の車両の駆動制御装置。
- 前記第1のスイッチ手段として、前記インバータ回路のハイサイドのスイッチング素子を用いることを特徴とする請求項1乃至9のいずれかに記載の車両の駆動制御装置。
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JP2005215213A JP2007030643A (ja) | 2005-07-26 | 2005-07-26 | 車両の駆動制御装置 |
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-
2005
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