JP2007030474A - 印刷機及び印刷方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】印刷機及び印刷方法において、色調整作業の簡略化を図ることで作業性の向上を図ると共に作業者にかかる負担を軽減可能とする。
【解決手段】PPFデータに基づいた印刷画像を表示するエリア指定画面31からオペレータが色調整を行う複数のインキキーゾーン及び代表画像を選択可能であると共に、色調整操作画面32の色度座標33と棒グラフ34から色調整量の支持値を入力可能な操作パネル21を設け、演算装置12が、PPFデータに基づいて選択された複数のインキキーゾーンにおけるインキ成分ごとの供給量を設定する一方、色調整量の指示値に基づいて選択された複数のインキキーゾーンにおけるインキ成分ごとの増減量を設定し、このインキ成分ごとの供給量に増減量を加算してインキ成分ごとの供給量を変更し、変更されたインキ供給量に応じてインキ供給装置102,202,302,402を制御する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、印刷幅方向に区画された複数のインキ領域ごとにインキ供給量を調整可能なインキ供給装置を有する印刷機及び印刷方法に関する。
一般的なオフセット印刷機では、印刷シートの搬送経路に沿って4つのインキ色、つまり、藍(c)、紅(m)、黄(y)、墨(k)ごとの印刷ユニットが配置されており、各印刷ユニットは、インキキー式のインキ供給装置を有している。このインキ供給装置では、インキキーのインキ元ローラに対する隙間量(インキキー開度)によりインキ供給量を調整することができる。従って、各インキキーにより供給量を調整されたインキは、インキローラ群を介して版胴の版面に供給され、版面に付着したインキがブランケット胴を介して絵柄として印刷シートに転写される。
このように構成されたオフセット印刷機のインキ供給装置では、印刷ユニットごとに印刷幅方向に沿って複数配列された複数のインキキーを有しており、印刷用紙の幅方向に区画された複数のインキ領域(インキキーゾーン)単位でインキ供給量を調整可能となっている。従って、印刷機の色調整は、オペレータの意図による色調整をプロセス色に分解した上で変化量を設定し、絵柄の面積率、インキ元ローラの回転数、印刷応答性など種々の要因を考慮してインキキーの操作量に変換するといった非常に高度なスキルが要求される。
図16は、従来の印刷機におけるインキ制御装置のインキ供給量制御のフローチャートである。この図16に示すように、ステップS001にて、印刷準備が完了すると、ステップS002にて、試し刷りを行う。そして、ステップS003にて、オペレータが試し刷りされた印刷物を目視し、色調整が必要かどうかを判断する。ここで、色調整が不要であると判断すれば、ステップS011にて、本刷りを実施する一方、色調整が必要であると判断すれば、ステップS004以降で色調整作業を行う。
即ち、ステップS004にて、オペレータが試し刷りされた印刷物に対して、色調整が必要なインキキーゾーンごとに色分解を行い、藍(c)、紅(m)、黄(y)、墨(k)のインキ増減量を設定する。ステップS005では、各インキキーゾーンの画線率考慮し、ステップS006にて、各インキキーゾーンごとのインキキーの開度調整量を設定する。そして、ステップS007〜S010にて、各インキキーを操作してインキキーの開度を調整する。その後、ステップS002に戻って、再度、試し刷りを行い、ステップS003にて、オペレータが試し刷りされた印刷物を目視し、色調整が必要かどうかを判断する。この繰り返し作業により画像の色調整を行ってオペレータの所望の色とする。
なお、このような従来の印刷機のインキ制御装置としては、下記特許文献1に記載されたものがある。
特開2000−085107号公報
ところが、4つの印刷ユニットごとに、印刷用紙の幅方向に区画された複数のインキキーゾーン単位でインキ供給量を調整可能な複数のインキキーを有するインキ供給装置では、1つの印刷ユニットで、例えば、30個のインキキーを有していた場合、4つの印刷ユニットでは120個のインキキーが存在することとなり、オペレータがこの120個のインキキーを操作して色調整することは煩雑な作業となる。その上、画像の色調整を行うためのインキキーの操作は、上述したように、絵柄の面積率、インキ元ローラの回転数、印刷応答性など種々の要因を考慮する必要から、非常に高度なスキルが要求されるものであり、オペレータに大きな作業負荷が発生してしまうという問題がある。
なお、上述した特許文献1に記載されたインキ供給量設定装置では、複数のインキ供給装置に対応して個別設定スイッチを設け、右揃えモードにて、一つの個別設定スイッチにより設定値が入力されると、その右側の個別設定スイッチの値も連動して設定されるようにしている。この場合、複数の個別設定スイッチの操作時間は短縮されるものの、色調整するときには、全ての個別設定スイッチを操作する必要があり、色調整作業時の煩雑さを解消することができず、また、オペレータの作業負荷も解消することができない。
本発明は上述した課題を解決するものであり、色調整作業の簡略化を図ることで作業性の向上を図ると共に作業者にかかる負担を軽減可能とした印刷機及び印刷方法を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するための請求項1の発明の印刷機は、印刷幅方向に区画されたインキ領域ごとにインキ供給量を調整可能なインキ供給手段と、印刷絵柄画像を表示する表示手段と、該表示手段により表示された画像から色調整を行う代表画像領域を選択する色調整用代表画像領域選択手段と、前記表示手段により表示された画像から色調整を行う1つ以上のインキ領域を選択する色調整用インキ領域選択手段と、前記色調整用代表画像領域選択手段により選択された代表画像領域の色調整量を設定する色調整量設定手段と、該色調整量設定手段が設定した色調整量に基づいて前記色調整用インキ領域選択手段により選択された1つ以上のインキ領域におけるインキ供給量を一括して変更するインキ供給量変更手段とを具えたことを特徴とするものである。
請求項2の発明の印刷機では、前記色調整用代表画像領域選択手段は、前記色調整用インキ領域選択手段により選択された複数のインキ領域に跨る代表画像のうちの所定の領域を選択することを特徴としている。
請求項3の発明の印刷機では、前記色調整用インキ領域選択手段は、前記色調整用代表画像領域選択手段により選択された代表画像領域から、予め設定された差異内である画像が存在する複数のインキ領域を選択することを特徴としている。
請求項4の発明の印刷機では、前記色調整用代表画像領域選択手段は、予め設定してある色のカテゴリを選択することで、この選択したカテゴリに合致する1つ以上の代表画像領域を自動抽出し、前記色調整用インキ領域選択手段は、自動抽出された代表画像領域が存在する1つ以上のインキ領域を選択することを特徴としている。
請求項5の発明の印刷機では、前記色調整量設定手段は、記憶された標準データを参照して得られた代表画像領域の色度座標に対応付けた指示値に基づいて色調整量を設定することを特徴としている。
請求項6の発明の印刷機では、前記色調整量設定手段は、代表画像領域におけるインキ成分量に対応付けた指示値に基づいて色調整量を設定することを特徴としている。
請求項7の発明の印刷機では、前記表示手段は、代表画像領域の標準データに基づく色を表示すると共に、前記指示値に基づいた代表画像領域の色を表示することを特徴としている。
請求項8の発明の印刷機では、前記インキ供給量変更手段は、変更したインキ成分ごとの供給量を基準となる画像の標準データとして書き換えることを特徴としている。
請求項9の発明の印刷機では、前記色調整量設定手段は、色に対する修飾語を用いた調整用語及び量に基づいて各インキ成分の色調整量を設定することを特徴としている。
請求項10の発明の印刷機では、前記色調整量設定手段は、色相、明度、彩度に関する調整用語及び量に基づいて各インキ成分の色調整量を設定することを特徴としている。
請求項11の発明の印刷機では、前記色調整量設定手段は、代表画像の網点面積率から色のカテゴリに分類し、カテゴリに対応した調整用語及び量により色相の指示を行い、且つ、どの色にも共通した調整用語及び量を用いて明度と彩度の指示を行い、これらの調整指示値から各インキ成分の色調整量を設定することを特徴としている。
請求項12の発明の印刷機では、前記インキ供給量変更手段は、前記色調整量設定手段が設定した色調整量に基づいて前記色調整用インキ領域選択手段により選択された1つ以上のインキ領域におけるインキ成分ごとの増減量を設定するインキ増減量設定手段と、予め設定されたインキ成分ごとの供給量に対して前記インキ増減量設定手段により設定されたインキ成分ごとの増減量を加算するインキ供給量加算手段と、該インキ供給量加算手段により加算されたインキ成分ごとの供給量に応じて前記インキ供給手段が供給するインキ供給量を制御するインキ供給量制御手段とを有することを特徴としている。
請求項13の発明の印刷方法は、印刷幅方向に区画されたインキ領域ごとにインキ供給量を調整可能な印刷機において、印刷する画像を表示し、表示された画像から色調整を行う1つ以上のインキ領域を選択し、この選択された複数のインキ領域に跨る代表画像のうちの所定の領域を選択し、選択された代表画像領域の色調整量を設定し、設定された色調整量に基づいて選択された1つ以上のインキ領域におけるインキ供給量を一括して変更することを特徴とするものである。
請求項14の発明の印刷方法は、印刷幅方向に区画されたインキ領域ごとにインキ供給量を調整可能な印刷機において、印刷する画像を表示し、表示された画像から色調整を行う代表画像領域を選択し、この選択された代表画像領域から予め設定された差異内である画像が存在する複数のインキ領域を選択し、前記代表画像領域の色調整量を設定し、設定された色調整量に基づいて選択された1つ以上のインキ領域におけるインキ供給量を一括して変更することを特徴ものである。
請求項15の発明の印刷方法は、印刷幅方向に区画されたインキ領域ごとにインキ供給量を調整可能な印刷機において、印刷する画像を表示し、表示された画像から色調整を行うために予め設定された色のカテゴリを選択することで、この選択したカテゴリに合致する1つ以上の代表画像領域を自動抽出し、自動抽出された代表画像領域が存在する1つ以上のインキ領域を選択し、前記代表画像領域の色調整量を設定し、設定された色調整量に基づいて選択された1つ以上のインキ領域におけるインキ供給量を一括して変更することを特徴とするものである。
請求項1の発明の印刷機によれば、表示された画像から色調整を行う代表画像領域を選択する色調整用代表画像領域選択手段と、表示された画像から色調整を行う1つ以上のインキ領域を選択する色調整用インキ領域選択手段と、選択された代表画像領域の色調整量を設定する色調整量設定手段と、設定された色調整量に基づいて選択された1つ以上のインキ領域におけるインキ供給量を一括して変更するインキ供給量変更手段とを設けたので、色調整を行うための選択された代表画像領域に対して色調整量を指示すると、この画像に対応する全てのインキ領域におけるインキ成分ごとの調整量が設定されることとなり、印刷幅方向に区画された複数のインキ領域ごとのインキ供給量を容易に調整することができ、色調整作業の簡略化を図ることで作業性の向上を図ることができると共に、作業者にかかる負担を軽減することができる。
請求項2の発明の印刷機によれば、色調整用代表画像領域選択手段は、色調整用インキ領域選択手段により選択された複数のインキ領域に跨る代表画像のうちの所定の領域を選択するので、色調整を行うためのインキ領域と代表画像を適正に選択することができ、色調整を行う代表画像を適正に指示して色調整量を確実に変更することができる。
請求項3の発明の印刷機によれば、色調整用インキ領域選択手段は、色調整用代表画像領域選択手段により選択された代表画像領域から、予め設定された差異内である画像が存在する複数のインキ領域を選択するので、色調整を行う代表画像領域を選択すると、この代表画像領域が存在する全てのインキ領域が自動的に選択されることとなり、色調整を行う代表画像とインキ領域を適正に指示して色調整量を確実に変更することができると共に、作業を簡略化することができる。
請求項4の発明の印刷機によれば、色調整用代表画像領域選択手段は、予め設定してある色のカテゴリを選択することで、この選択したカテゴリに合致する1つ以上の代表画像領域を自動抽出し、色調整用インキ領域選択手段は、自動抽出された代表画像領域が存在する1つ以上のインキ領域を選択するので、色調整を行う色のカテゴリを選択すると、この選択したカテゴリに合致する代表画像領域が自動抽出され、この代表画像領域が存在するインキ領域が自動的に選択されることとなり、色調整を行う代表画像とインキ領域を適正に指示して色調整量を確実に変更することができる。
請求項5の発明の印刷機によれば、色調整量設定手段は、記憶された標準データを参照して得られた代表画像領域の色度座標に対応付けた指示値に基づいて色調整量を設定するので、所望の指示値を入力すると、代表画像の色調整量、つまり、インキ成分ごとの変更量が自動的に設定されることとなり、作業を簡略化することができる。
請求項6の発明の印刷機によれば、色調整量設定手段は、代表画像領域におけるインキ成分量に対応付けた指示値に基づいて色調整量を設定するので、代表画像の色調整量、つまり、インキ成分ごとの変更量を直接設定することができ、代表画像を詳細に調整することができる。
請求項7の発明の印刷機によれば、表示手段は、代表画像領域の標準データに基づく色を表示すると共に、指示値に基づいた代表画像領域の色を表示するので、作業者は、調整前の色と調整後の色を見比べながら代表画像を色調整することができ、作業性を向上することができる。
請求項8の発明の印刷機によれば、インキ供給量変更手段は、変更したインキ成分ごとの供給量を基準となる画像の標準データとして書き換えるので、所定箇所の色調整を繰り返し行う場合に、前回の変更データが反映されることとなり、作業性を向上することができる。
請求項9の発明の印刷機によれば、色調整量設定手段は、色に対する修飾語を用いた調整用語及び量に基づいて各インキ成分の色調整量を設定するので、色調整を行う色に対してその調整用語や量によりインキ成分の色調整量を設定することができ、色調整量を容易に指示して確実に変更することができる。
請求項10の発明の印刷機によれば、色調整量設定手段は、色相、明度、彩度に関する調整用語及び量に基づいて各インキ成分の色調整量を設定するので、色調整を行う色に対して色相、明度、彩度に関する調整用語や量によりインキ成分の色調整量を設定することができ、色調整量を容易に、且つ、詳細に指示して確実に変更することができる。
請求項11の発明の印刷機によれば、色調整量設定手段は、代表画像の網点面積率から色のカテゴリに分類し、カテゴリに対応した調整用語及び量により色相の指示を行い、且つ、どの色にも共通した調整用語及び量を用いて明度と彩度の指示を行い、これらの調整指示値から各インキ成分の色調整量を設定するので、色調整量を容易に、且つ、詳細に指示して確実に変更することができる。
請求項12の発明の印刷機によれば、インキ供給量変更手段は、設定された色調整量に基づいて選択された1つ以上のインキ領域におけるインキ成分ごとの増減量を設定し、予め設定されたインキ成分ごとの供給量に対して設定されたインキ成分ごとの増減量を加算し、加算されたインキ成分ごとの供給量に応じてインキ供給量を制御するので、インキ成分ごとの調整量を確実に設定することができ、色調整作業の簡略化を図ることで作業性の向上を図ることができる。
請求項13の発明の印刷方法によれば、印刷する画像を表示し、表示された画像から色調整を行う1つ以上のインキ領域を選択し、この選択された複数のインキ領域に跨る代表画像のうちの所定の領域を選択し、選択された代表画像領域の色調整量を設定し、設定された色調整量に基づいて選択された1つ以上のインキ領域におけるインキ供給量を一括して変更するようにしたので、色調整を行うためのインキ領域と代表画像を適正に選択することができ、色調整を行う代表画像を適正に指示して色調整量を確実に変更することができ、その結果、色調整作業の簡略化を図ることで作業性の向上を図ることができると共に、作業者にかかる負担を軽減することができる。
請求項14の発明の印刷方法によれば、印刷する画像を表示し、表示された画像から色調整を行う代表画像領域を選択し、この選択された代表画像領域から予め設定された差異内である画像が存在する複数のインキ領域を選択し、代表画像領域の色調整量を設定し、設定された色調整量に基づいて選択された1つ以上のインキ領域におけるインキ供給量を一括して変更するようにしたので、色調整を行う代表画像領域を選択すると、この代表画像領域が存在する全てのインキ領域が自動的に選択されることとなり、色調整を行う代表画像とインキ領域を適正に指示して色調整量を確実に変更することができると共に、作業を簡略化することができ、その結果、色調整作業の簡略化を図ることで作業性の向上を図ることができると共に、作業者にかかる負担を軽減することができる。
請求項15の発明の印刷方法によれば、印刷する画像を表示し、表示された画像から色調整を行うために予め設定された色のカテゴリを選択することで、この選択したカテゴリに合致する1つ以上の代表画像領域を自動抽出し、自動抽出された代表画像領域が存在する1つ以上のインキ領域を選択し、代表画像領域の色調整量を設定し、設定された色調整量に基づいて選択された1つ以上のインキ領域におけるインキ供給量を一括して変更するようにしたので、色調整を行う色のカテゴリを選択すると、この選択したカテゴリに合致する代表画像領域が自動抽出され、この代表画像領域が存在するインキ領域が自動的に選択されることとなり、色調整を行う代表画像とインキ領域を適正に指示して色調整量を確実に変更することができ、その結果、色調整作業の簡略化を図ることで作業性の向上を図ることができると共に、作業者にかかる負担を軽減することができる。
以下に添付図面を参照して、本発明に係る印刷機及び印刷方法の好適な実施例を詳細に説明する。なお、この実施例によりこの発明が限定されるものではない。
図1は、本発明の実施例1に係る印刷機の操作パネルを表す概略図、図2は、実施例1の印刷機におけるインキ制御装置の概略構成図、図3は、実施例1の印刷機におけるインキ制御装置のインキ供給量制御の処理ブロック図、図4は、実施例1の印刷機におけるインキ制御装置のインキ供給量制御のフローチャート、図5は、実施例1の印刷機が適用されたオフセット印刷機の概略構成図である。
実施例1の印刷機が適用されたオフセット印刷機において、図4に示すように、印刷シートSの搬送経路に沿って、インキ色としての藍(C)、紅(M)、黄(Y)、墨(K)ごとに印刷ユニット101,201,301,401が設置されており、各印刷ユニット101,201,301,401は、それぞれインキ供給装置102,202,302,402が設けられている。このインキ供給装置102,202,302,402は、インキ元ローラ103,203,303,403とインキブレード104,204,304,404からなるインキつぼ装置を有し、また、調整ねじによりインキ元ローラ103,203,303,403とインキブレード104,204,304,404との隙間量(インキキー開度)を調整可能なインキキー105,205,305,405を有している。本実施例の場合、インキキー105,205,305,405は、印刷幅方向に複数併設されており、インキキー105,205,305,405の幅単位のインキ領域、つまり、本実施形態においてはインキキーゾーンごとにインキ供給量を調整する構成を採用する。なお、インキキーが微細幅に分割されている装置においては、例えば隣接するインキキーをセットにして選択するなど、一つのインキ領域と複数のインキキーゾーンを対応付けてインキ供給量を調整する構成を採用しても良い。
また、印刷シートSの搬送経路を挟んで、上方にブランケット106,206,306,406及び版胴107,207,307,407が配置される一方、圧胴108,208,308,408が配置されている。そして、インキ供給装置102,202,302,402と版胴107,207,307,407との間にインキローラ群109,209,309,409が配置されている。従って、インキ供給装置102,202,302,402のインキキー105,205,305,405により供給量を調整されたインキは、インキローラ群109,209,309,409で適度に練られ、薄膜を形成した後に版胴107,207,307,407の版面に供給され、版面に付着したインキがブランケット胴106,206,306,406を介して絵柄として印刷シートSに転写される。
このように構成された本実施例のオフセット印刷機にて、4つの印刷ユニット101,201,301,401は、それぞれインキ供給装置102,202,302,402を有し、対応して設けられたインキキー105,205,305,405は、印刷幅方向に区画された複数(本実施例では、30ゾーン)のインキキーゾーンごとにインキ供給量を調整することができる。そして、本実施例の印刷機では、試し刷りされた印刷物に対してオペレータが色調整をするとき、色調整のための指示値を入力すると、色調整を行う代表画像が存在する全てのインキキーゾーンのインキ成分ごとの増減量を自動的に算出し、印刷標準データに基づいて設定されたインキ成分ごとの供給量に対して、このインキ成分ごとの増減量を加算してインキ成分ごとのインキ供給量を設定するようにしている。
即ち、本実施例の印刷機におけるインキ制御装置の装置構成において、図2に示すように、インキ制御装置11は、第1パラレルパスラインP1を介して印刷ユニット101,201,301,401に接続され、インキキー105,205,305,405(インキキー開度コントローラ)によるインキキー開度やインキ元ローラ103,203,303,403(インキ元ローラ回転コントローラ)の回転数などを制御可能となっている。そして、このインキ制御装置11は演算装置12を有しており、この演算装置12には、LANボード13、データベース14、入出力ポート15が接続されている。また、演算装置12は、後述する基準インキ供給量設定部16、インキ増減量設定部17、インキ増減量加算部18、インキ供給量制御部19を有している。本実施例では、このインキ増減量設定部17とインキ増減量加算部18とインキ供給量制御部19によりインキ供給量変更手段が構成されている。
操作パネル21はタッチパネルであって、印刷標準データとしてのPPF(Print Production Format)データに基づいて画像を表示する表示機能(表示手段)と、表示された画像からオペレータがタッチペンを用いて色調整を行う複数のインキ領域及び色調整を行う代表画像領域や代表画像(代表点)を選択する色調整部選択機能(色調整用代表画像領域選択手段、色調整用インキ領域選択手段)と、選択された代表画像の色調整量を設定する色調整量設定機能(色調整量設定手段)とを有している。
また、インキ制御装置11は、第2パラレルパスラインP2を介してCIP3(Cooperation for Integration of Prepress, Press, Postpress)サーバ22、RIP(Luster Image Processor)23に接続されている。このCIP3サーバ22は、オフセット印刷機のインキ供給量を設定するために、印刷画像の画線率を含んだPPFデータを第2パスラインP2によりインキ制御装置11に出力する。RIP23は、印刷画像データを網点データに置き換えるものであり、この網点データをCIP3サーバ22に渡し、PPFデータを作成する。
ここで、まず、本実施例の印刷機を操作する操作パネル21について詳細に説明する。図1及び図2に示すように、操作パネル21は、タッチペンで操作可能なタッチパネル式のディスプレスであって、上部にエリア指定画面31が設けられ、PPFデータに基づいて印刷画像を表示することができる。この場合、インキ供給装置102,202,302,402の各インキキー105,205,305,405が、印刷幅方向に区画された30個インキキーゾーンごとにインキ供給量を調整することから、印刷画像を30個のインキキーゾーンに区画する補助線が表示されると共に、インキキーゾーンの番号NO,1〜30が表示されるようになっている。
従って、エリア指定画面31に表示された画像としての乗用車にて、フロントドアの色を調整したいとき、まず、オペレータはタッチペンを用いて乗用車のフロントドアが存在するインキキーゾーンNO,10〜15を選択し、次に、代表画像としてのフロントドアにおける調整したい所定の位置(代表点)を選択することで、色調整を行うインキキーゾーンと代表画像を設定することができる。
操作パネル21にて、エリア指定画面31の下部には、色調整操作画面32が設けられ、この色調整操作画面32には、3つのインキ色としての藍(C)、紅(M)、黄(Y)からなる色度座標33と、インキ色としての墨(K)に対応した棒グラフ34が設けられている。そして、この色度座標33及び棒グラフ34の上方には、エリア指定画面31に表示された画像のインキキーゾーンに対応して、4つのインキ色としての藍(C)、紅(M)、黄(Y)、墨(K)に対応した色調整量を表示する色調整量表示部35が設けられている。なお、この色度座標はLab空間であり、原点(白色)から藍(C)、紅(M)、黄(Y)を3つの方向に移行するにつれて調整量を増加させると共に、周方向において各色を混ぜ合わせることで変化する色の座標である。また、色調整操作画面32の側方には、調整開始ボタン36、絵柄表示ボタン37、確定ボタン38、送信ボタン39、試し刷りボタン40、本刷りボタン41が設けられている。
従って、エリア指定画面31にて、色調整を行うインキキーゾーンと代表画像が設定されると、この代表画像の代表点の色を基準(座標中心)とした色度座標33及び棒グラフ34が設定され、オペレータはタッチペンを用いて色度座標33または棒グラフ34の所定の箇所、つまり、調整したい色調側、例えば、「ちょっと青くしたい」として藍(C)側をタッチすることで、色調整の指示値を入力することができ、この指示値に基づいて代表画像の色調整量、つまり、インキ成分としての藍(C)、紅(M)、黄(Y)、墨(K)ごとの増減量が自動的に設定され、その増減量を色調整量表示部35に表示することができる。
次に、上述した操作パネル21により制御されるインキ制御装置11の処理について詳細に説明する。図2及び図3に示すように、オペレータが操作パネル21により「ちょっと青くしたい」という色調整の指示値を入力すると、この色調整の指示値がインキ制御装置11の演算装置12に出力され、ここで、インキ成分ごとのインキ供給量が設定される。即ち、処理ブロックP1では、操作パネルのエリア指定画面31で代表画像の代表点が選択されると、PPFデータからこの代表点の網点面積率データを取得し、網点面積率と分光反射率との関係を記載した発光テーブルを用いて分光反射率を演算し、操作パネル21における色調整操作画面32の色度座標33を作成し、表示処理を実施する。そして、処理ブロックP2では、求めた代表点の分光反射率に基づいて選択された複数のインキキーゾーンにおけるインキ成分ごとのインキ供給量を算出する。
この調整前のインキ成分ごとのインキ供給量は、画像の分光反射率から下記数式1を用いて算出する。即ち、上述のように求めた網点面積率と分光反射率を用い、分光反射率を分光濃度に変換し、平均面積率から基準となる単色の分光網濃度を決定して下記数式1に代入する。そして、この数式1を用いて重回帰計算を行うことにより、インキ成分ごとのインキ供給量tc,tm,ty, tkを計算する。
Figure 2007030474
一方、オペレータは、操作パネル21における色調整操作画面32の色度座標33を見て目視評価を行い、処理ブロックP3にて、操作パネル21を用いて色調整の指示値を入力する。すると、処理ブロックP4では、色調整の指示値に基づいて選択された複数のインキキーゾーンにおけるインキ成分ごとのインキ増減量を設定(インキ増減量設定部17)する。この調整後のインキ成分ごとのインキ増減量は、画像の分光反射率から上述した数式1を用いて算出する。そして、処理ブロックP5では、処理ブロックP2で求めた各インキキーゾーンにおけるインキ成分ごとのインキ供給量に、処理ブロックP4で求めた各インキキーゾーンにおけるインキ成分ごとのインキ増減量を加算し、インキ成分ごとのインキ供給量を変更(インキ増減量加算部18)する。処理ブロックP6では、変更されたインキ成分ごとのインキ供給量に応じて各インキ供給装置102,202,302,402における多数のインキキー105,205,305,405が供給するインキ供給量を制御(インキ供給量制御部19)する。この場合、インキキーゾーンの画線率及びインキ元ローラ回転数に応じて基本のインキキー開度が設定されるものであり、画線率、インキ元ローラ回転数、インキキー開度が上昇するとインキ供給量が増加する。
以下、本実施例の印刷機におけるインキ制御装置11によるインキ供給量制御方法について、図4のフローチャートを用いて説明する。インキ制御装置11によるインキ供給量制御方法において、図4に示すように、ステップS11にて、版胴への刷版の取付やプレインキングなどの印刷前準備が完了すると、ステップS12にて、操作パネル21の試し刷りボタン40を操作することで試し刷りを実施する。この試し刷り作業は、PPFデータに基づいて設定されたインキ供給量により各インキ供給装置102,202,302,402のインキキー開度コントローラ及びインキ元ローラ回転コントローラを制御し、印刷ユニット101,201,301,401を稼動して実施する。
試し刷りが終了すると、ステップS13にて、オペレータは、この試し刷りされた印刷画像を目視評価し、色調整作業が必要かどうかを判断する。ここで、試し刷りされた印刷画像に対して色調整作業が不要であると判断した場合には、ステップS24に移行して本刷りボタン41を操作して本刷りを実施する一方、試し刷りされた印刷画像に対して色調整作業が必要であると判断した場合には、操作パネル21の調整開始ボタン36を操作し、ステップS14以降で、印刷画像の色調整作業を開始する。
まず、ステップS14にて、操作パネル21の絵柄表示ボタン37を操作し、エリア指定画面31にPPFデータに基づいて設定された画像、つまり、乗用車の絵柄を表示する。次に、ステップS15にて、表示された乗用車の絵柄にて、フロントドアの色を調整したいときには、オペレータがタッチペンを用いてフロントドアが存在するインキキーゾーンNO,10〜15を選択する。続いて、ステップS16にて、フロントドアにおける調整したい代表色を選択する。すると、ステップS17にて、色調整操作画面32にフロントドアの代表色を基準とした色度座標33及び棒グラフ34が設定されることで、標準色が表示される。
ステップS18にて、オペレータは、タッチペンを用いて色度座標33または棒グラフ34の所定の箇所、つまり、調整したい色調側をタッチし、色調整のための指示値を入力し、ステップS19にて、確定ボタン38を操作する。ステップS20では、フロントドア以外に色調整を行う箇所があるかどうかを判断し、その他に色調整を行う箇所がある場合には、ステップS14に戻り、絵柄表示ボタン37を操作してエリア指定画面31に乗用車の絵柄を表示し、ステップS15からS19の処理を繰り返す。このとき、印刷画像の色調整作業時に、色調整のために選択したインキキーゾーンがオーバーラップしたときには、最後に調整した指示値が優先して処理される。また、色調整のために選択したインキキーゾーンがオーバーラップしたときには、全ての指示値を平均化して処理してもよい。
ステップS20にて、その他に色調整を行う箇所がない場合には、ステップS21にて、色調整のための入力作業を終了して送信ボタン39を操作する。すると、ステップS22にて、演算装置12では、色調整の指示値に基づいて選択された複数のインキキーゾーンにおけるインキ成分ごとのインキ増減量を算出し、各インキキーゾーンにおけるインキ成分ごとのインキ供給量にこのインキ増減量を加算し、インキ成分ごとのインキ供給量を変更する。そして、このインキ成分ごとのインキ供給量に応じてインキキーゾーンにおけるインキキー105,205,305,405の開度変更量を算出する。そして、ステップS23にて、変更されたインキ成分ごとのインキキー開度に基づいて各インキ供給装置102,202,302,402における多数のインキキー105,205,305,405のインキキー開度を変更する。
その後、ステップS12に戻り、オペレータが操作パネル21の試し刷りボタン40を操作することで試し刷りを実施する。この試し刷り作業は、色調整作業で変更されたインキ供給量により各インキ供給装置102,202,302,402のインキキー開度コントローラ及びインキ元ローラ回転コントローラを制御し、印刷ユニット101,201,301,401を稼動して実施する。
2回目の試し刷りが終了すると、ステップS13にて、オペレータは、この試し刷りされた印刷画像を目視評価し、色調整作業が必要かどうかを判断する。ここで、試し刷りされた印刷画像に対して再び色調整作業が必要であると判断した場合には、操作パネル21の調整開始ボタン36を操作し、ステップS14以降で、印刷画像の色調整作業を開始する一方、試し刷りされた印刷画像に対して色調整作業が不要であると判断した場合には、ステップS24に移行して本刷りを実施し、作業を完了する。
このように実施例1の印刷機にあっては、印刷幅方向に区画された複数のインキキーゾーンごとにインキ供給量を調整可能なインキキー105,205,305,405を有するインキ供給装置102,202,302,402にて、PPFデータに基づいた印刷画像を表示するエリア指定画面31からオペレータが色調整を行う複数のインキキーゾーン及び代表画像を選択可能であると共に、色調整操作画面32の色度座標33と棒グラフ34から色調整量の指示値を入力可能な操作パネル21を設け、演算装置12が、画像の標準データに基づいて選択された複数のインキキーゾーンにおけるインキ成分ごとの供給量を設定する一方、色調整量の指示値に基づいて選択された複数のインキキーゾーンにおけるインキ成分ごとの増減量を設定し、このインキ成分ごとの供給量に増減量を加算してインキ成分ごとの供給量を変更し、変更されたインキ成分ごとの供給量に応じてインキ供給装置102,202,302,402を制御するようにしている。
従って、色調整を行うための選択された代表画像に対して色調整量の指示値を入力すると、この代表画像に対応する複数のインキキーゾーンにおけるインキ成分ごとの増減量が設定されることとなり、印刷幅方向に区画された複数のインキキーゾーンごとのインキ供給量を容易に調整することができ、色調整作業の簡略化を図ることで作業性の向上を図ることができると共に、作業者にかかる負担を軽減することができる。
また、本実施例では、オペレータは、操作パネル21のエリア指定画面31に表示された印刷画像から色調整を行う代表画像が存在する複数のインキキーゾーンを選択すると共に、代表画像のうちの代表点を選択した後、色調整操作画面32の色度座標33と棒グラフ34を用いて色調整量の指示値を入力可能としている。
従って、代表画像の色調整を行うための適正なインキキーゾーンをと代表画像の適正な位置を選択することができ、色調整を行う代表画像に対して色調整量を確実に指示することができる。また、色度座標33と棒グラフ34に色調整のための指示値を入力すると、代表画像の色調整量、つまり、インキ成分ごとの増減量が自動的に設定されることとなり、作業を簡略化することができる。
なお、上述した実施例1では、操作パネル21のエリア指定画面31に、印刷幅方向に区画された30個インキキーゾーンの補助線とインキキーゾーン番号NO,1〜30を表示するようにしたが、両方を表示しなくても良い。即ち、オペレータが選択するインキキーゾーンを単に選択したり、ンキキーゾーン番号を入力したりしてもよい。
図6は、本発明の実施例2に係る印刷機の操作パネルを表す概略図、図7は、実施例2の印刷機におけるインキ制御装置のインキ供給量制御のフローチャートである。なお、本実施例の印刷機のインキ制御装置における全体構成は、上述した実施例1とほぼ同様であり、図2及び図5を併用して説明すると共に、この実施例で説明したものと同様の機能を有する部材には同一の符号を付して重複する説明は省略する。
実施例2の印刷機において、図6に示すように、操作パネル21は、エリア指定画面31と色調整操作画面32が設けられ、エリア指定画面31にはPPFデータに基づいて印刷画像を表示することができる。一方、色調整操作画面32には、3つのインキ色としての藍(C)、紅(M)、黄(Y)からなる色度座標33と、インキ色としての墨(K)に対応した棒グラフ34が設けられると共に、エリア指定画面31のインキキーゾーンに対応して色調整量を表示する色調整量表示部35が設けられている。また、色調整操作画面32の側方には、調整開始ボタン36、絵柄表示ボタン37、確定ボタン38、送信ボタン39、試し刷りボタン40、本刷りボタン41が設けられている。
従って、エリア指定画面31に表示された画像としての乗用車にて、フロントドアの色を調整したいとき、オペレータがタッチペンを用いて乗用車のフロントドアを選択すると、このフロントドアが存在するインキキーゾーンNO,10〜15が自動的に選択され、代表画像としてのフロントドアにおける平均色が代表色として設定される。そして、エリア指定画面31にて、色調整を行うインキキーゾーンと代表画像が設定されると、この代表画像の代表色を基準(座標中心)とした色度座標33及び棒グラフ34が設定され、オペレータはタッチペンを用いて色度座標33または棒グラフ34の所定の箇所をタッチすることで、色調整の指示値を入力することができ、この指示値に基づいて代表画像の色調整量、つまり、インキ成分としての藍(C)、紅(M)、黄(Y)、墨(K)ごとの増減量が自動的に設定され、その増減量を色調整量表示部35に表示することができる。
ここで、本実施例の印刷機におけるインキ制御装置11によるインキ供給量制御方法について、図7のフローチャートを用いて説明する。インキ制御装置11によるインキ供給量制御方法において、図7に示すように、ステップS31にて、印刷前準備が完了すると、ステップS32にて、操作パネル21の試し刷りボタン40を操作することで試し刷りを実施する。そして、ステップS33にて、オペレータは、試し刷りされた印刷画像を目視評価し、色調整作業が必要かどうかを判断する。ここで、試し刷りされた印刷画像に対して色調整作業が不要であると判断した場合には、ステップS45に移行して本刷りボタン41を操作して本刷りを実施する一方、試し刷りされた印刷画像に対して色調整作業が必要であると判断した場合には、操作パネル21の調整開始ボタン36を操作する。
そして、ステップS34にて、操作パネル21の絵柄表示ボタン37を操作し、エリア指定画面31にPPFデータに基づいて設定された画像、つまり、乗用車の絵柄を表示する。ステップS35にて、表示された乗用車の絵柄にて、フロントドアの色を調整したいときには、オペレータがタッチペンを用いてフロントドアを選択すると、ステップS36にて、このフロントドアが存在するインキキーゾーンNO,10〜15が自動的に選択され、ステップS37にて、代表画像としてのフロントドアにおける平均色が代表色として設定される。すると、ステップS38にて、色調整操作画面32にフロントドアの代表色を基準とした色度座標33及び棒グラフ34が設定されることで、標準色が表示される。
ステップS39にて、オペレータは、タッチペンを用いて色度座標33または棒グラフ34の所定の箇所、つまり、調整したい色調側をタッチし、色調整のための指示値を入力し、ステップS40にて、確定ボタン38を操作する。ステップS41では、フロントドア以外に色調整を行う箇所があるかどうかを判断し、その他に色調整を行う箇所がある場合には、ステップS34に戻り、絵柄表示ボタン37を操作してエリア指定画面31に乗用車の絵柄を表示し、ステップS35からS40の処理を繰り返す。
ステップS41にて、その他に色調整を行う箇所がない場合には、ステップS42にて、色調整のための入力作業を終了して送信ボタン39を操作する。すると、ステップS43にて、演算装置12では、色調整の指示値に基づいて選択された複数のインキキーゾーンにおけるインキ成分ごとのインキ増減量を算出し、各インキキーゾーンにおけるインキ成分ごとのインキ供給量にこのインキ増減量を加算し、インキ成分ごとのインキ供給量を変更する。そして、このインキ成分ごとのインキ供給量に応じてインキキーゾーンにおけるインキキー105,205,305,405の開度変更量を算出する。そして、ステップS44にて、変更されたインキ成分ごとのインキキー開度に基づいて各インキ供給装置102,202,302,402における多数のインキキー105,205,305,405のインキキー開度を変更する。
その後、ステップS32に戻り、オペレータが操作パネル21の試し刷りボタン40を操作することで試し刷りを実施する。2回目の試し刷りが終了すると、ステップS33にて、オペレータは、この試し刷りされた印刷画像を目視評価し、色調整作業が必要かどうかを判断する。ここで、試し刷りされた印刷画像に対して再び色調整作業が必要であると判断した場合には、操作パネル21の調整開始ボタン36を操作し、ステップS34以降で、印刷画像の色調整作業を開始する一方、試し刷りされた印刷画像に対して色調整作業が不要であると判断した場合には、ステップS45に移行して本刷りを実施し、作業を完了する。
このように実施例2の印刷機にあっては、PPFデータに基づいた印刷画像を表示するエリア指定画面31からオペレータが色調整を行う代表画像を選択することで複数のインキキーゾーンが選択可能であると共に、色調整操作画面32の色度座標33と棒グラフ34から色調整量の指示値を入力可能な操作パネル21を設け、演算装置12が、画像の標準データに基づいて選択された複数のインキキーゾーンにおけるインキ成分ごとの供給量を設定する一方、色調整量の指示値に基づいて選択された複数のインキキーゾーンにおけるインキ成分ごとの増減量を設定し、このインキ成分ごとの供給量に増減量を加算してインキ成分ごとの供給量を変更し、変更されたインキ成分ごとの供給量に応じてインキ供給装置102,202,302,402を制御するようにしている。
従って、色調整を行うための選択された代表画像に対して色調整量の指示値を入力すると、この代表画像に対応する複数のインキキーゾーンにおけるインキ成分ごとの増減量が設定されることとなり、印刷幅方向に区画された複数のインキキーゾーンごとのインキ供給量を容易に調整することができ、色調整作業の簡略化を図ることで作業性の向上を図ることができると共に、作業者にかかる負担を軽減することができる。
また、本実施例では、オペレータは、操作パネル21のエリア指定画面31に表示された印刷画像から代表画像を選択すると、この色調整を行う代表画像が存在する複数のインキキーゾーンが自動的に選択されると共に、代表画像における代表色が自動的に選択されるようにしている。従って、色調整を行う代表画像を選択だけで、色調整が必要な複数のインキキーゾーンが適正に選択されることとなり、作業を簡略化することができる。
図8は、本発明の実施例3に係る印刷機におけるインキ制御装置のインキ供給量制御のフローチャートである。なお、本実施例の印刷機のインキ制御装置における全体構成は、上述した実施例1とほぼ同様であり、図1、図2、図5を併用して説明すると共に、この実施例で説明したものと同様の機能を有する部材には同一の符号を付して重複する説明は省略する。
実施例3の印刷機では、図1、図2、図5に示すように、上述した各実施例と同様に、操作パネル21のエリア指定画面31にPPFデータに基づいた印刷画像を表示し、この表示画像からオペレータが色調整を行う複数のインキキーゾーン及び代表画像を選択することで、色調整操作画面32の色度座標33と棒グラフ34を形成し、この色度座標33と棒グラフ34から色調整量の指示値を入力することで、演算装置12が、画像の標準データに基づいて選択された複数のインキキーゾーンにおけるインキ成分ごとの供給量を設定する一方、色調整量の指示値に基づいて選択された複数のインキキーゾーンにおけるインキ成分ごとの増減量を設定し、このインキ成分ごとの供給量に増減量を加算してインキ成分ごとの供給量を変更し、変更されたインキ成分ごとの供給量に応じてインキ供給装置102,202,302,402を制御する。
そして、この実施例3では、操作パネル21を用いて代表画像の色調整を複数回行うとき、前回の色調整を反映させることで色調整作業の簡略化を図っている。
以下、本実施例の印刷機におけるインキ制御装置11によるインキ供給量制御方法について、図8のフローチャートを用いて説明する。インキ制御装置11によるインキ供給量制御方法において、図8に示すように、ステップS51にて、印刷前準備が完了すると、ステップS52にて、操作パネル21の試し刷りボタン40を操作することで試し刷りを実施する。ステップS53にて、オペレータは、試し刷りされた印刷画像を目視評価し、色調整作業が必要かどうかを判断する。ここで、試し刷りされた印刷画像に対して色調整作業が不要であると判断した場合には、ステップS65に移行して本刷りボタン41を操作して本刷りを実施する一方、色調整作業が必要であると判断した場合には、操作パネル21の調整開始ボタン36を操作する。
そして、ステップS54にて、操作パネル21の絵柄表示ボタン37を操作し、エリア指定画面31にPPFデータに基づいて設定された画像、つまり、乗用車の絵柄を表示する。ステップS55にて、表示された乗用車の絵柄にて、フロントドアの色を調整したいときには、オペレータがタッチペンを用いてフロントドアが存在するインキキーゾーンNO,10〜15を選択し、ステップS56にて、フロントドアにおける調整したい代表色を選択する。すると、ステップS57にて、色調整操作画面32にフロントドアの代表色を基準とした色度座標33及び棒グラフ34が設定されることで、標準色が表示される。
ステップS58にて、オペレータは、タッチペンを用いて色度座標33または棒グラフ34の所定の箇所をタッチして色調整のための指示値を入力し、ステップS59にて、確定ボタン38を操作する。ステップS60では、フロントドア以外に色調整を行う箇所があるかどうかを判断し、その他に色調整を行う箇所がある場合には、ステップS54に戻り、絵柄表示ボタン37を操作してエリア指定画面31に乗用車の絵柄を表示し、ステップS55からS59の処理を繰り返す。
ステップS60にて、その他に色調整を行う箇所がない場合には、ステップS61にて、色調整のための入力作業を終了して送信ボタン39を操作する。すると、ステップS62にて、演算装置12では、色調整の指示値に基づいて選択された複数のインキキーゾーンにおけるインキ成分ごとのインキ増減量を算出し、各インキキーゾーンにおけるインキ成分ごとのインキ供給量にこのインキ増減量を加算し、インキ成分ごとのインキ供給量を変更する。そして、このインキ成分ごとのインキ供給量に応じてインキキーゾーンにおけるインキキー105,205,305,405の開度変更量を算出する。そして、ステップS63にて、変更されたインキ成分ごとのインキキー開度に基づいて各インキ供給装置102,202,302,402における多数のインキキー105,205,305,405のインキキー開度を変更する。
このとき、ステップS64では、変更されたインキキー105,205,305,405のインキキー開度を保存するため、PPFデータを書き換える。その後、ステップS52に戻り、オペレータが操作パネル21の試し刷りボタン40を操作することで試し刷りを実施する。この試し刷り作業は、色調整作業で変更されたインキ供給量により各インキ供給装置102,202,302,402のインキキー開度コントローラ及びインキ元ローラ回転コントローラを制御し、印刷ユニット101,201,301,401を稼動して実施する。
2回目の試し刷りが終了すると、ステップS53にて、オペレータは、この試し刷りされた印刷画像を目視評価し、色調整作業が必要かどうかを判断する。ここで、試し刷りされた印刷画像に対して再び色調整作業が必要であると判断した場合には、操作パネル21の調整開始ボタン36を操作し、ステップS54以降で、印刷画像の色調整作業を開始する。このとき、前回変更したインキキー開度がPPFデータに書き換えられているため、ステップS54にて、操作パネル21の絵柄表示ボタン37を操作すると、エリア指定画面31には、前回の色調整作業が反映されたPPFデータに基づいて設定された画像、つまり、乗用車の絵柄が表示されることとなり、オペレータは、前回の色調整作業が反映された乗用車の絵柄に対して各種の作業を行う。
一方、試し刷りされた印刷画像に対して色調整作業が不要であると判断した場合には、ステップS64に移行して本刷りを実施し、作業を完了する。
このように実施例3の印刷機にあっては、PPFデータに基づいた印刷画像を表示するエリア指定画面31からオペレータが色調整を行う数のインキキーゾーン及び代表画像を選択可能であると共に、色調整操作画面32の色度座標33と棒グラフ34から色調整量の指示値を入力可能な操作パネル21を設け、演算装置12が、画像の標準データに基づいて選択された複数のインキキーゾーンにおけるインキ成分ごとの供給量を設定する一方、色調整量の指示値に基づいて選択された複数のインキキーゾーンにおけるインキ成分ごとの増減量を設定し、このインキ成分ごとの供給量に増減量を加算してインキ成分ごとの供給量を変更し、変更されたインキ成分ごとの供給量に応じてインキ供給装置102,202,302,402を制御するようにしている。
従って、色調整を行うための選択された複数のインキキーゾーン及び代表画像に対して色調整量の指示値を入力すると、この代表画像に対応する複数のインキキーゾーンにおけるインキ成分ごとの増減量が設定されることとなり、印刷幅方向に区画された複数のインキキーゾーンごとのインキ供給量を容易に調整することができ、色調整作業の簡略化を図ることで作業性の向上を図ることができると共に、作業者にかかる負担を軽減することができる。
また、本実施例では、操作パネル21を用いて代表画像の色調整を複数回行うとき、前回の色調整作業の変更データを次回の色調整作業に反映させており、色調整作業の簡略化を図ることで作業性を向上することができる。
図9は、本発明の実施例4に係る印刷機の操作パネルを表す概略図、図10は、実施例4の印刷機におけるインキ制御装置のインキ供給量制御の処理ブロック図、図11は、実施例4の印刷機におけるインキ制御装置のインキ供給量制御のフローチャートである。なお、本実施例の印刷機のインキ制御装置における全体構成は、上述した実施例1とほぼ同様であり、図2を併用して説明すると共に、この実施例で説明したものと同様の機能を有する部材には同一の符号を付して重複する説明は省略する。
実施例4の印刷機において、図9に示すように、操作パネル51は、エリア指定画面52と色調整操作画面53が設けられ、エリア指定画面52にはPPFデータに基づいて印刷画像を表示することができる。一方、色調整操作画面53には、4つのインキ色としての藍(C)、紅(M)、黄(Y)、墨(K)に対応したスライダ54,55,56,57が設けられると共に、各スライダ54,55,56,57の側方にインキ色としての藍(C)、紅(M)、黄(Y)、墨(K)の増減量を表示する増減量表示部58,59,60,61が設けられている。また、スライダ54,55,56,57の上方には、色調整作業を行う前(操作前)の代表色を表示する操作前表示部62と、色調整作業を行った後(操作後)の代表色を表示する操作後表示部63が設けられている。この場合、操作前表示部62にはPPFデータに基づく代表色を表示し、操作後表示部63には調整された後の代表色を表示する。更に、色調整操作画面53には、調整開始ボタン64、絵柄表示ボタン65、確定ボタン66、送信ボタン67、試し刷りボタン68、本刷りボタン69が設けられている。
従って、エリア指定画面31に表示された画像としての乗用車にて、フロントドアの色を調整したいとき、オペレータがタッチペンを用いて乗用車のフロントドアが存在するインキキーゾーンNO,10〜15を選択すると共に、代表画像としてのフロントドアにおける調整したい所定の位置(代表点)を選択することで、色調整を行うインキキーゾーンと代表画像を設定することができる。そして、エリア指定画面31にて、色調整を行うインキキーゾーンと代表画像が設定されると、この代表画像の代表色が操作前表示部62に表示される。オペレータはタッチペンを用いて4つのスライダ54,55,56,57を二点鎖線で示すように操作することで、色調整の指示値を入力することができる。すると、この指示値がインキ成分としての藍(C)、紅(M)、黄(Y)、墨(K)ごとの増減量(%)として増減量表示部58,59,60,61に表示されると共に、色調整後の代表色が操作ご表示部63に表示される。
ここで、上述した操作パネル51により制御されるインキ制御装置11の処理について詳細に説明する。図9及び図10に示すように、オペレータが操作パネル51により「ちょっと青くしたい」という色調整の指示値を入力すると、この色調整の指示値がインキ制御装置11の演算装置12に出力され、ここで、インキ成分ごとのインキ供給量が設定される。即ち、処理ブロックP1では、操作パネルのエリア指定画面52で代表画像の代表点が選択されると、PPFデータからこの代表点の網点面積率データを取得し、網点面積率と分光反射率との関係を記載した発光テーブルを用いて分光反射率を演算し、操作パネル51における色調整操作画面53の操作前表示部62に代表色が表示される。そして、処理ブロックP2では、求めた代表点の分光反射率に基づいて選択された複数のインキキーゾーンにおけるインキ成分ごとのインキ供給量を算出する。なお、このインキ成分ごとのインキ供給量は、前述した数式1を用いて算出する。
一方、オペレータは、操作パネル51における色調整操作画面53の操作前表示部62を見て目視評価を行い、処理ブロックP3にて、操作パネル51を用いて色調整の指示値を入力する。すると、処理ブロックP4では、色調整の指示値に基づいて選択された複数のインキキーゾーンにおけるインキ成分ごとのインキ増減量を設定する。この調整後のインキ成分ごとのインキ増減量は、前述した数式1を用いて算出する。そして、処理ブロックP5では、処理ブロックP2で求めた各インキキーゾーンにおけるインキ成分ごとのインキ供給量に、処理ブロックP4で求めた各インキキーゾーンにおけるインキ成分ごとのインキ増減量を加算し、インキ成分ごとのインキ供給量を変更する。処理ブロックP6では、インキ成分ごとのインキ変更量に基づいて分光反射率を演算し、色調整後の代表色が操作前表示部62に表示される。一方、処理ブロックP7では、変更されたインキ成分ごとのインキ供給量に応じて各インキ供給装置102,202,302,402における多数のインキキー105,205,305,405が供給するインキ供給量を制御する。
以下、本実施例の印刷機におけるインキ制御装置11によるインキ供給量制御方法について、図11のフローチャートを用いて説明する。インキ制御装置11によるインキ供給量制御方法において、図11に示すように、ステップS71にて、印刷前準備が完了すると、ステップS72にて、操作パネル21の試し刷りボタン40を操作することで試し刷りを実施する。ステップS73にて、オペレータは、試し刷りされた印刷画像を目視評価し、色調整作業が必要かどうかを判断する。ここで、試し刷りされた印刷画像に対して色調整作業が不要であると判断した場合には、ステップS86に移行して本刷りボタン69を操作して本刷りを実施する一方、色調整作業が必要であると判断した場合には、操作パネル51の調整開始ボタン64を操作する。
そして、ステップS74にて、操作パネル51の絵柄表示ボタン65を操作し、エリア指定画面52にPPFデータに基づいて設定された画像、つまり、乗用車の絵柄を表示する。ステップS75にて、表示された乗用車の絵柄にて、フロントドアの色を調整したいときには、オペレータがタッチペンを用いてフロントドアが存在するインキキーゾーンNO,10〜15を選択し、ステップS76にて、フロントドアにおける調整したい代表色を選択する。すると、ステップS77にて、色調整操作画面53の操作前表示部62に色調整前のフロントドアの代表色が表示されることで、標準色が表示される。
ステップS78にて、オペレータは、タッチペンを用いて各スライダ54,55,56,57を操作することで、色調整の指示値を入力する。すると、ステップS79にて、この指示値がインキ成分としての藍(C)、紅(M)、黄(Y)、墨(K)ごとの増減量(%)として増減量表示部58,59,60,61に表示されると共に、色調整後の代表色として操作前表示部62に表示される。ステップS80では、色調整操作画面53における操作前表示部62に表示された色調整前の代表色と操作前表示部62に表示された色調整後の代表色とを比較し、オペレータの調整意図が反映されたかどうかを判断する。ここで、オペレータの調整意図が反映されていると判断したら、ステップS81にて、確定ボタン66を操作する。一方、ステップS80で、オペレータの調整意図が十分に反映されておらず、もう一度調整したいと判断したら、ステップS78に戻って色調整操作処理を繰り返し行う。
ステップS82では、フロントドア以外に色調整を行う箇所があるかどうかを判断し、その他に色調整を行う箇所がある場合には、ステップS74に戻り、絵柄表示ボタン65を操作してエリア指定画面52に乗用車の絵柄を表示し、ステップS75からS81の処理を繰り返す。
ステップS82にて、その他に色調整を行う箇所がない場合には、ステップS83にて、色調整のための入力作業を終了して送信ボタン67を操作する。すると、ステップS84にて、演算装置12では、色調整の指示値に基づいて選択された複数のインキキーゾーンにおけるインキ成分ごとのインキ増減量を算出し、各インキキーゾーンにおけるインキ成分ごとのインキ供給量にこのインキ増減量を加算し、インキ成分ごとのインキ供給量を変更する。そして、このインキ成分ごとのインキ供給量に応じてインキキーゾーンにおけるインキキー105,205,305,405の開度変更量を算出する。そして、ステップS85にて、変更されたインキ成分ごとのインキキー開度に基づいて各インキ供給装置102,202,302,402における多数のインキキー105,205,305,405のインキキー開度を変更する。
その後、ステップS72に戻り、オペレータが操作パネル51の試し刷りボタン68を操作することで試し刷りを実施する。この試し刷り作業は、色調整作業で変更されたインキ供給量により各インキ供給装置102,202,302,402のインキキー開度コントローラ及びインキ元ローラ回転コントローラを制御し、印刷ユニット101,201,301,401を稼動して実施する。
2回目の試し刷りが終了すると、ステップS73にて、オペレータは、この試し刷りされた印刷画像を目視評価し、色調整作業が必要かどうかを判断する。ここで、試し刷りされた印刷画像に対して再び色調整作業が必要であると判断した場合には、操作パネル51の調整開始ボタン64を操作し、ステップS74以降で、印刷画像の色調整作業を開始する。一方、試し刷りされた印刷画像に対して色調整作業が不要であると判断した場合には、ステップS86に移行して本刷りを実施し、作業を完了する。
このように実施例4の印刷機にあっては、PPFデータに基づいた印刷画像を表示するエリア指定画面52からオペレータが色調整を行う複数のインキキーゾーン及び代表画像を選択可能であると共に、色調整操作画面53のスライダ54,55,56,57を操作することで色調整量の指示値を入力可能な操作パネル51を設け、演算装置12が、画像の標準データに基づいて選択された複数のインキキーゾーンにおけるインキ成分ごとの供給量を設定する一方、色調整量の指示値に基づいて選択された複数のインキキーゾーンにおけるインキ成分ごとの増減量を設定し、このインキ成分ごとの供給量に増減量を加算してインキ成分ごとの供給量を変更し、変更されたインキ成分ごとの供給量に応じてインキ供給装置102,202,302,402を制御するようにしている。
従って、調整を行うための選択された代表画像に対して色調整量の指示値を入力すると、この代表画像に対応する複数のインキキーゾーンにおけるインキ成分ごとの増減量が設定されることとなり、印刷幅方向に区画された複数のインキキーゾーンごとのインキ供給量を容易に調整することができ、色調整作業の簡略化を図ることで作業性の向上を図ることができると共に、作業者にかかる負担を軽減することができる。
また、本実施例では、色調整操作画面53の操作前表示部62に色調整前の代表色を表示し、スライダ54,55,56,57を操作して色調整の指示値を入力すると、操作前表示部62に色調整後の代表色が表示されるようにしている。従って、色調整操作画面53における操作前表示部62に表示された色調整前の代表色と、操作前表示部62に表示された色調整後の代表色とを比較することで、オペレータの調整意図が反映されたかどうかを確認することができ、試し刷りの実施回数を減少させて印刷時間を短縮することができると共に、作業コストを低減することができる。
図12は、本発明の実施例5に係る印刷機における操作パネルを表す概略図である。なお、前述した実施例で説明したものと同様の機能を有する部材には同一の符号を付して重複する説明は省略する。
実施例5の印刷機において、図12に示すように、操作パネル71は、エリア指定画面52と色調整操作画面53が設けられ、エリア指定画面52にはPPFデータに基づいて印刷画像を表示することができる。一方、色調整操作画面53には、4つのインキ色としての色相、明度、彩度、明るさ(墨)に対応したスライダ72,73,74,75が設けられると共に、各スライダ72,73,74,75の側方にその増減量を表示する増減量表示部76,77,78,79が設けられている。また、スライダ72,73,74,75の上方には、操作前表示部62と操作後表示部63が設けられ、側方には、調整開始ボタン64、絵柄表示ボタン65、確定ボタン66、送信ボタン67、試し刷りボタン68、本刷りボタン69が設けられている。
従って、エリア指定画面52に表示された画像としての乗用車にて、フロントドアの色を調整したいとき、オペレータがタッチペンを用いて乗用車のフロントドアが存在するインキキーゾーンNO,10〜15を選択すると共に、代表画像としてのフロントドアにおける調整したい所定の位置(代表点)を選択することで、色調整を行うインキキーゾーンと代表画像を設定することができる。そして、エリア指定画面52にて、色調整を行うインキキーゾーンと代表画像が設定されると、この代表画像の代表色が操作前表示部62に表示される。オペレータはタッチペンを用いて4つのスライダ72,73,74,75を操作することで、色相、明度、彩度、明るさを色調整するための指示値を入力することができる。すると、この指示値がインキ成分としての色相、明度、彩度、明るさごとの増減量(%)として増減量表示部76,77,78,79に表示されると共に、色調整後の代表色が操作後表示部63に表示される。
このように実施例5の印刷機にあっては、PPFデータに基づいた印刷画像を表示するエリア指定画面52からオペレータが色調整を行う複数のインキキーゾーン及び代表画像を選択可能であると共に、色調整操作画面53のスライダ72,73,74,75を操作することで色相、明度、彩度、明るさの指示値を入力可能な操作パネル71を設けている。
従って、調整を行うための選択された代表画像に対して、色相、明度、彩度、明るさの指示値を入力すると、この代表画像に対応する複数のインキキーゾーンにおけるインキ成分ごとの増減量が設定されることとなり、印刷幅方向に区画された複数のインキキーゾーンごとのインキ供給量を容易に調整することができ、色調整作業の簡略化を図ることで作業性の向上を図ることができると共に、作業者にかかる負担を軽減することができる。
なお、上述した実施例5では、明度、彩度、明るさの指示値を入力するためのスライダ72,73,74,75を設けたが、上述した各実施例で説明した操作パネル21,51に、この明度、彩度、明るさの指示値を入力するためのスライダ72,73,74,75を追加しても良い。
図13は、本発明の実施例6に係る印刷機における操作パネルを表す概略図である。なお、前述した実施例で説明したものと同様の機能を有する部材には同一の符号を付して重複する説明は省略する。
実施例6の印刷機において、図13に示すように、操作パネル81は、エリア指定画面82と色調整操作画面83が設けられ、エリア指定画面82にはPPFデータに基づいて印刷画像を表示することができる。一方、色調整操作画面83には、4つのインキ色としての藍(C)、紅(M)、黄(Y)、墨(K)に対応したアップダウンスイッチ84a,84b,85a,85b,86a,86b,87a,87bが設けられると共に、各アップダウンスイッチ84a,84b,85a,85b,86a,86b,87a,87bの上方にその増減量を表示する増減量表示部88,89,90,91が設けられている。また、各アップダウンスイッチ84a,84b,85a,85b,86a,86b,87a,87bの側方には、調整開始ボタン92、絵柄表示ボタン93、確定ボタン94、送信ボタン95、試し刷りボタン96、本刷りボタン97が設けられている。
従って、エリア指定画面82に表示された画像としての乗用車にて、フロントドアの色を調整したいとき、オペレータがタッチペンを用いて乗用車のフロントドアが存在するインキキーゾーンNO,10〜15を選択すると共に、代表画像としてのフロントドアにおける調整したい所定の位置(代表点)を選択することで、色調整を行うインキキーゾーンと代表画像を設定することができる。そして、エリア指定画面82にて、色調整を行うインキキーゾーンと代表画像が設定されると、オペレータはタッチペンを用いてインキ色に対応したアップダウンスイッチ84a,84b,85a,85b,86a,86b,87a,87bを操作することで、色調整するための指示値を入力することができる。すると、この指示値がインキ成分としての藍(C)、紅(M)、黄(Y)、墨(K)ごとの増減量(%)として増減量表示部88,89,90,91に表示される。
このように実施例6の印刷機にあっては、PPFデータに基づいた印刷画像を表示するエリア指定画面82からオペレータが色調整を行う複数のインキキーゾーン及び代表画像を選択可能であると共に、色調整操作画面83のアップダウンスイッチ84a,84b,85a,85b,86a,86b,87a,87bを操作することで、インキ成分としての藍(C)、紅(M)、黄(Y)、墨(K)の指示値を入力可能な操作パネル81を設けている。
従って、調整を行うための選択された代表画像に対して、藍(C)、紅(M)、黄(Y)、墨(K)の指示値を入力すると、この代表画像に対応する複数のインキキーゾーンにおけるインキ成分ごとの増減量が設定されることとなり、印刷幅方向に区画された複数のインキキーゾーンごとのインキ供給量を容易に調整することができ、色調整作業の簡略化を図ることで作業性の向上を図ることができると共に、作業者にかかる負担を軽減することができる。
図14は、本発明の実施例7に係る印刷機における操作パネルを表す概略図、図15は、実施例7の印刷機におけるインキ制御装置のインキ供給量制御の処理ブロック図である。なお、前述した実施例で説明したものと同様の機能を有する部材には同一の符号を付して重複する説明は省略する。
実施例7の印刷機において、図14に示すように、操作パネル91は、エリア指定画面92と色調整操作画面93が設けられ、エリア指定画面92には、PPFデータに基づいて印刷画像を表示する表示画面94と、色カテゴリを選択するための選択画面95が設けられている。この選択画面85は、色カテゴリとして、白・灰・黒、赤、黄、緑、青、紫の選択部があり、オペレータが調整したい色カテゴリを選択すると、選択されたカテゴリに合致する1つ以上の代表画像領域及びインキキーゾーンが自動抽出され、表示画面94に表示される。
一方、色調整操作画面93には、各色に対する修飾語として、5つの色相における調整用語としての赤み、黄み、緑み、青み、紫みからなる第1色度座標96と、5つの明度及び彩度における調整用語としての明るい、暗い、こい、うすい、くすんだ、彩度からなる第2色度座標97が設けられている。また、操作パネル91の側部には、調整開始ボタン98、絵柄表示ボタン99、確定ボタン100、送信ボタン101が設けられている。
従って、エリア指定画面92に表示された乗用車を有する画像にて、全体の色を赤く調整したいとき、オペレータがタッチペンを用いて選択画面95の赤を選択すると、この画像のうちの赤が存在する代表画像とインキキーゾーンが自動的に選択され、表示画面94に表示される。そして、エリア指定画面92の表示画面94に、色調整を行うインキキーゾーンと代表画像が設定されると、この代表画像を基準(座標中心)とした2つの色度座標96,97が設定され、オペレータはタッチペンを用いて色度座標98,97の所定の箇所をタッチすることで、色調整の指示値を入力することができ、この指示値に基づいて代表画像の色調整量、つまり、インキ成分としての藍(C)、紅(M)、黄(Y)、墨(K)ごとの増減量が自動的に設定される。
ここで、本実施例の印刷機におけるインキ制御装置11によるインキ供給量制御方法について、図15のフローチャートを用いて説明する。インキ制御装置11によるインキ供給量制御方法において、図15に示すように、ステップS91にて、印刷前準備が完了すると、ステップS92にて、試し刷りボタンを操作することで試し刷りを実施する。そして、ステップS93にて、オペレータは、試し刷りされた印刷画像を目視評価し、色調整作業が必要かどうかを判断する。ここで、試し刷りされた印刷画像に対して色調整作業が不要であると判断した場合には、ステップS103に移行して本刷りボタンを操作して本刷りを実施する一方、試し刷りされた印刷画像に対して色調整作業が必要であると判断した場合には、操作パネル21の調整開始ボタン98を操作する。
そして、ステップS94にて、操作パネル91の絵柄表示ボタン99を操作し、エリア指定画面92の費用次画面94にPPFデータに基づいて設定された画像、つまり、乗用車を有する全体の絵柄を表示する。ステップS95にて、表示された乗用車の絵柄にて、全体色を赤く調整したいときには、オペレータがタッチペンを用いて選択画面95の赤を選択すると、ステップS96にて、この画像のうちの赤が存在する代表画像とインキキーゾーンが自動的に選択され表示画面94に表示される。
ステップS97にて、オペレータは、タッチペンを用いて色度座標96,97の所定の箇所、つまり、調整したい色調側をタッチし、色調整のための指示値を入力し、ステップS98にて、確定ボタン100を操作する。ステップS99では、赤色以外に色調整を行う箇所があるかどうかを判断し、その他に色調整を行う箇所がある場合には、ステップS94に戻り、絵柄表示ボタン99を操作してエリア指定画面92に乗用車の絵柄を表示し、ステップS95からS98の処理を繰り返す。
ステップS99にて、その他に色調整を行う箇所がない場合には、ステップS100にて、色調整のための入力作業を終了して送信ボタン101を操作する。すると、ステップS101にて、演算装置12では、色調整の指示値に基づいて選択された複数のインキキーゾーンにおけるインキ成分ごとのインキ増減量を算出し、各インキキーゾーンにおけるインキ成分ごとのインキ供給量にこのインキ増減量を加算し、インキ成分ごとのインキ供給量を変更する。そして、このインキ成分ごとのインキ供給量に応じてインキキーゾーンにおけるインキキー105,205,305,405の開度変更量を算出する。そして、ステップS44にて、変更されたインキ成分ごとのインキキー開度に基づいて各インキ供給装置102,202,302,402における多数のインキキー105,205,305,405のインキキー開度を変更する。
その後、ステップS92に戻り、オペレータが試し刷りボタンを操作することで試し刷りを実施する。2回目の試し刷りが終了すると、ステップS93にて、オペレータは、この試し刷りされた印刷画像を目視評価し、色調整作業が必要かどうかを判断する。ここで、試し刷りされた印刷画像に対して再び色調整作業が必要であると判断した場合には、操作パネル91の調整開始ボタン98を操作し、ステップS94以降で、印刷画像の色調整作業を開始する一方、試し刷りされた印刷画像に対して色調整作業が不要であると判断した場合には、ステップS103に移行して本刷りを実施し、作業を完了する。
このように実施例7の印刷機にあっては、エリア指定画面92の選択画面95からオペレータが色調整を行う色カテゴリを選択することで、選択した色カテゴリが存在する代表画像とインキキーゾーンが自動的に選択可能であると共に、色調整操作画面93の色度座標96,97から色調整量の指示値を入力可能な操作パネル91を設けている。
従って、オペレータが選択画面95により調整したい色カテゴリを選択すると、この画像のうちの選択した色カテゴリが存在する代表画像とインキキーゾーンが自動的に選択され、色調整を行うための選択された代表画像とインキキーゾーンに対して色度座標98,97を用いて指示値を入力すると、この代表画像に対応する複数のインキキーゾーンにおけるインキ成分ごとの変更量が設定されることとなり、色調整作業の簡略化を図ることで作業性の向上を図ることができると共に、作業者にかかる負担を軽減することができる。
本発明に係る印刷機は、印刷画像の色調整を行うための代表画像に対して色調整量の指示値を入力することで、この代表画像に対応する複数のインキキーゾーンにおけるインキ成分ごとの増減量を同時に設定するものであり、いずれの印刷機にも適用することができる。
本発明の実施例1に係る印刷機の操作パネルを表す概略図である。 実施例1の印刷機におけるインキ制御装置の概略構成図である。 実施例1の印刷機におけるインキ制御装置のインキ供給量制御の処理ブロック図である。 実施例1の印刷機におけるインキ制御装置のインキ供給量制御のフローチャートである。 実施例1の印刷機が適用されたオフセット印刷機の概略構成図である。 本発明の実施例2に係る印刷機の操作パネルを表す概略図である。 実施例2の印刷機におけるインキ制御装置のインキ供給量制御のフローチャートである。 本発明の実施例3に係る印刷機におけるインキ制御装置のインキ供給量制御のフローチャートである。 本発明の実施例4に係る印刷機の操作パネルを表す概略図である。 実施例4の印刷機におけるインキ制御装置のインキ供給量制御の処理ブロック図である。 実施例4の印刷機におけるインキ制御装置のインキ供給量制御のフローチャートである。 本発明の実施例5に係る印刷機の操作パネルを表す概略図である。 本発明の実施例6に係る印刷機の操作パネルを表す概略図である。 本発明の実施例7に係る印刷機の操作パネルを表す概略図である。 実施例7の印刷機におけるインキ制御装置のインキ供給量制御の処理ブロック図である。 従来の印刷機におけるインキ制御装置のインキ供給量制御のフローチャートである。
符号の説明
11 インキ制御装置
12 演算装置
16 基準インキ供給量設定部
17 インキ増減量設定部
18 インキ増減量加算部
19 インキ供給量制御部
21,51,71,81 操作パネル
31,52,82 エリア指定画面
32,53,83 色調整操作画面
33 色度座標
34 棒グラフ
35 色調整量表示部
54,55,56,57,72,73,74,75 スライダ
62 操作前表示部
63 操作後表示部
84a,84b,85a,85b,86a,86b,87a,87b アップダウンスイッチ
101,201,301,401 印刷ユニット
102,202,302,402 インキ供給装置
105,205,305,405 インキキー
106,206,306,406 ブランケット
107,207,307,407 版胴
108,208,308,408 圧胴

Claims (15)

  1. 印刷幅方向に区画されたインキ領域ごとにインキ供給量を調整可能なインキ供給手段と、印刷絵柄画像を表示する表示手段と、該表示手段により表示された画像から色調整を行う代表画像領域を選択する色調整用代表画像領域選択手段と、前記表示手段により表示された画像から色調整を行う1つ以上のインキ領域を選択する色調整用インキ領域選択手段と、前記色調整用代表画像領域選択手段により選択された代表画像領域の色調整量を設定する色調整量設定手段と、該色調整量設定手段が設定した色調整量に基づいて前記色調整用インキ領域選択手段により選択された1つ以上のインキ領域におけるインキ供給量を一括して変更するインキ供給量変更手段とを具えたことを特徴とする印刷機。
  2. 請求項1に記載の印刷機において、前記色調整用代表画像領域選択手段は、前記色調整用インキ領域選択手段により選択された複数のインキ領域に跨る代表画像のうちの所定の領域を選択することを特徴とする印刷機。
  3. 請求項1に記載の印刷機において、前記色調整用インキ領域選択手段は、前記色調整用代表画像領域選択手段により選択された代表画像領域から、予め設定された差異内である画像が存在する複数のインキ領域を選択することを特徴とする印刷機。
  4. 請求項1に記載の印刷機において、前記色調整用代表画像領域選択手段は、予め設定してある色のカテゴリを選択することで、この選択したカテゴリに合致する1つ以上の代表画像領域を自動抽出し、前記色調整用インキ領域選択手段は、自動抽出された代表画像領域が存在する1つ以上のインキ領域を選択することを特徴とする印刷機。
  5. 請求項1から4のいずれか一つに記載の印刷機において、前記色調整量設定手段は、記憶された標準データを参照して得られた代表画像領域の色度座標に対応付けた指示値に基づいて色調整量を設定することを特徴とする印刷機。
  6. 請求項1から4のいずれか一つに記載の印刷機において、前記色調整量設定手段は、代表画像領域におけるインキ成分量に対応付けた指示値に基づいて色調整量を設定することを特徴とする印刷機。
  7. 請求項5または6に記載の印刷機において、前記表示手段は、代表画像領域の標準データに基づく色を表示すると共に、前記指示値に基づいた代表画像領域の色を表示することを特徴とする印刷機。
  8. 請求項1から7のいずれか一つに記載の印刷機において、前記インキ供給量変更手段は、変更したインキ成分ごとの供給量を基準となる画像の標準データとして書き換えることを特徴とする印刷機。
  9. 請求項4に記載の印刷機において、前記色調整量設定手段は、色に対する修飾語を用いた調整用語及び量に基づいて各インキ成分の色調整量を設定することを特徴とする印刷機。
  10. 請求項4または9に記載の印刷機において、前記色調整量設定手段は、色相、明度、彩度に関する調整用語及び量に基づいて各インキ成分の色調整量を設定することを特徴とする印刷機。
  11. 請求項4から9、10のいずれか一つに記載の印刷機において、前記色調整量設定手段は、代表画像の網点面積率から色のカテゴリに分類し、カテゴリに対応した調整用語及び量により色相の指示を行い、且つ、どの色にも共通した調整用語及び量を用いて明度と彩度の指示を行い、これらの調整指示値から各インキ成分の色調整量を設定することを特徴とする印刷機。
  12. 請求項1から11のいずれか一つに記載の印刷機において、前記インキ供給量変更手段は、前記色調整量設定手段が設定した色調整量に基づいて前記色調整用インキ領域選択手段により選択された1つ以上のインキ領域におけるインキ成分ごとの増減量を設定するインキ増減量設定手段と、予め設定されたインキ成分ごとの供給量に対して前記インキ増減量設定手段により設定されたインキ成分ごとの増減量を加算するインキ供給量加算手段と、該インキ供給量加算手段により加算されたインキ成分ごとの供給量に応じて前記インキ供給手段が供給するインキ供給量を制御するインキ供給量制御手段とを有することを特徴とする印刷機。
  13. 印刷幅方向に区画されたインキ領域ごとにインキ供給量を調整可能な印刷機において、印刷する画像を表示し、表示された画像から色調整を行う1つ以上のインキ領域を選択し、この選択された複数のインキ領域に跨る代表画像のうちの所定の領域を選択し、選択された代表画像領域の色調整量を設定し、設定された色調整量に基づいて選択された1つ以上のインキ領域におけるインキ供給量を一括して変更することを特徴とする印刷方法。
  14. 印刷幅方向に区画されたインキ領域ごとにインキ供給量を調整可能な印刷機において、印刷する画像を表示し、表示された画像から色調整を行う代表画像領域を選択し、この選択された代表画像領域から予め設定された差異内である画像が存在する複数のインキ領域を選択し、前記代表画像領域の色調整量を設定し、設定された色調整量に基づいて選択された1つ以上のインキ領域におけるインキ供給量を一括して変更することを特徴とする印刷方法。
  15. 印刷幅方向に区画されたインキ領域ごとにインキ供給量を調整可能な印刷機において、印刷する画像を表示し、表示された画像から色調整を行うために予め設定された色のカテゴリを選択することで、この選択したカテゴリに合致する1つ以上の代表画像領域を自動抽出し、自動抽出された代表画像領域が存在する1つ以上のインキ領域を選択し、前記代表画像領域の色調整量を設定し、設定された色調整量に基づいて選択された1つ以上のインキ領域におけるインキ供給量を一括して変更することを特徴とする印刷方法。
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