JP2007030465A - 基板の製造方法、液体吐出ヘッドの製造方法、液体吐出ヘッド及び画像形成装置 - Google Patents

基板の製造方法、液体吐出ヘッドの製造方法、液体吐出ヘッド及び画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 高密度に配線するとともに、確実かつ容易に配線すること。
【解決手段】 凹部712が形成されている側面を有する基材71と、平坦面を有する下型920とを用意して(図11(c))、基材71の凹部712が形成されている側面に下型920の平坦面が当接されて凹部712の一端が開口端として開口している状態で、凹部712の開口端から凹部712内に導電性ペースト720を充填する工程(図11(d))と、凹部712内に充填されている導電性ペースト720を硬化させる工程(図11(e))と、導電性ペースト720が硬化してなる導電部72及び基材71からなるスペーサ70から下型920を分離する工程(図11(f))を含み、導電部72の露出した側面の一部が第1電極として用いられるとともに、導電部72の導電性ペースト720の充填に用いられた開口端に相当する端部が第2電極として用いられるスペーサ70を製造する。
【選択図】 図11

Description

本発明は基板の製造方法、液体吐出ヘッドの製造方法、液体吐出ヘッド及び画像形成装置に係り、特に立体的な配線が形成されている基板の製造方法、液体吐出ヘッドの製造方法、液体吐出ヘッド及び画像形成装置に関する。
従来、インクを吐出する多数のノズル(吐出口)を配列させたインク吐出ヘッドを有し、このインク吐出ヘッドと紙などの記録媒体とを相対的に移動させながら、記録媒体に向けてノズルからインクを吐出することにより、記録媒体上に画像を形成する画像形成装置が知られている。
このような画像形成装置におけるインク吐出ヘッドにおいて、例えば、インクを吐出するための圧力発生手段として圧電体を用い、圧電体の変形によって圧力室の一つの壁面を構成する振動板を変形させて、圧力室の容積を変化させ、圧力室内のインクをノズルから液滴として吐出するようにしたものが知られている。
ところで、近年、インク吐出ヘッドを有する画像形成装置においても、記録速度の高速化と高画質化が求められており、その実現のためには、多ノズル化とその多ノズルの高密度化が必須である。
ここで、多ノズル化及び高密度化のためには、各ノズルに連通する圧力室も高密度に配置する必要があるとともに、各圧力室に対して設置される圧電体に駆動信号を供給するための電気配線(駆動配線)も高密度化して配置しなければならない。
また、一般に、圧電体をいわゆる撓み振動モードで駆動するものが知られており、このような撓み振動モードにおいては、圧電体の振動板に固着されている側とは反対側(圧電体の上側)には、圧電体の運動を阻害しない程度の空間を確保する必要がある。このため、圧電体の上電極と外部配線との接続は、一般に、空間を跨いで行わなければならない。
特許文献1には、インク吐出ヘッドの構造を簡略化し小型化を図ることを目的として、圧力室、振動板及び圧電体を有する流路形成基板の圧電体側に接合される接合部材を有し、この接合部材には外部配線が接続される実装部が圧電体に対応する領域に設けられ、且つ一端が接合部材の実装部に接続されるとともに他端が圧電体に接続される駆動配線(連結配線)が設けられているものが記載されている。このような駆動配線として、具体的には、接合部材の厚さ方向に貫通した貫通孔(貫通溝)を通すようにしてワイヤボンディングによって形成したものが記載されている。また、接合部材の厚さ方向に貫通するとともに傾斜面を有する貫通孔(貫通溝)の内面(傾斜面)にスパッタリングによって薄膜(配線膜)を成膜し、駆動配線を形成したものも記載されている。
特開2003−136721号公報(特に、図7、図8及び図9)
特許文献1に記載のように、接合部材の厚さ方向に貫通孔を開けておき、この貫通孔を通すようにしてワイヤボンディングで駆動配線を形成する場合、高密度に配線しようとすると、ワイヤ同士が接触する危険がある上に、ワイヤボンディングするためのプローブが入る径の貫通孔を形成しなければならず、また、駆動配線の断面積を貫通孔の開口面積よりも小さくしなければならないので、実際には、高密度に配線できないことになる。
また、接合部材の厚さ方向に貫通孔を開けておき、この貫通孔の内面にスパッタリングにより薄膜を形成する場合、薄膜をスパッタリングにより成膜した後に、更に各圧電体ごとに独立した駆動配線となるようにするためのパターニング工程が必要となり、工程が増える。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、高密度に配線することができ、しかも、確実かつ容易に配線することができる基板の製造方法、液体吐出ヘッドの製造方法、液体吐出ヘッド及び画像形成装置を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、凹部が形成されている側面を有する第1部材と、平坦面を有する第2部材とを用意して、前記第1部材の前記凹部が形成されている前記側面に前記第2部材の前記平坦面が当接されて前記凹部の一端が開口端として開口している状態で、前記凹部の前記開口端から前記凹部内に導電性ペーストを充填する工程と、前記凹部内に充填されている前記導電性ペーストを硬化させる工程と、前記導電性ペーストが硬化してなる導電部が形成されている前記第1部材から前記第2部材を分離する工程と、を含み、前記第1部材の前記側面に露出させた前記導電部の露出面の一部が第1電極として用いられるとともに、前記導電部の前記導電性ペーストの充填に用いられた前記開口端に相当する端部が第2電極として用いられる基板を製造することを特徴とする基板の製造方法を提供する。
この発明によれば、第1部材の側面に露出させた導電部の露出面の一部を第1電極として用いとともに、前記導電部の導電性ペーストの充填に用いられた開口端に相当する端部を第2電極として用いることにより、これらの第1電極及び第2電極を両端とする導電部を立体配線として使用できることになるので、高密度に配線することができる。しかも、この基板の電極と他の部品(例えばアクチュエータ)の電極との接合をオープンな状態で、すなわち撮像装置などにより接合状況を容易に確認可能な状態で行うことができることになり、確実かつ容易に配線できることになる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記第2部材が成形型であり、前記第1部材が少なくとも前記第2部材を用いて成形された樹脂からなる成形品であることを特徴とする基板の製造方法を提供する。
この発明によれば、第1部材の成形と第1部材の導電部の形成とを連続して行うことが可能となり、立体配線に適した基板を簡単に製造できることになる。
請求項3に記載の発明は、液体を吐出する吐出口に連通する圧力室と、前記圧力室内の液体に圧力を付与するアクチュエータと、を備える液体吐出ヘッドの製造方法において、請求項1又は2に記載の基板の製造方法によって製造された前記基板を前記アクチュエータの周辺の空間を確保するスペーサとして用い、前記基板の前記第1電極を前記アクチュエータに接合するとともに、前記基板の前記第2電極を外部から前記アクチュエータに駆動信号を与えるための外部配線に接続することを特徴とする液体吐出ヘッドの製造方法を提供する。
この発明によれば、アクチュエータの周辺の空間を確保するスペーサを立体配線用の基板として兼用することができるとともに、アクチュエータと基板との接合をオープンな状態で、すなわち撮像装置などにより接合状況を容易に確認可能な状態で行うことができることになり、確実かつ容易に配線できることになる。また、スペーサの導電部と外部配線との接合は、面対面の接合で行うことが可能であり、スルーホールやバンプによる接合が可能となって、接合に必要な面積を最小限にすることができる。
請求項4に記載の発明は、液体を吐出する吐出口に連通する圧力室と、前記圧力室内の液体に圧力を付与するアクチュエータと、前記アクチュエータの周辺の空間を確保するスペーサであって、当該スペーサの側面に露出しているとともに前記アクチュエータに接続されている第1電極、及び、当該スペーサの上面に露出しているとともに外部から前記アクチュエータに駆動信号を与えるための外部配線に接続されている第2電極を有する導電部が形成されているスペーサを備えることを特徴とする液体吐出ヘッドを提供する。
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の液体吐出ヘッドを備え、前記液体吐出ヘッドを記録媒体に対して相対的に移動させるとともに、前記液体吐出ヘッドから前記記録媒体に向けてインクを吐出することにより、前記記録媒体に画像を形成することを特徴とする画像形成装置を提供する。
この発明によれば、吐出口が高密度に配置された液体吐出ヘッドにより高画質の画像を形成することができる。
本発明によれば、高密度に配線することができ、しかも、確実かつ容易に配線することができる。
以下、添付した図面を参照して、本発明について詳細に説明する。
[液体吐出ヘッドの構造]
図1は、本発明に係る液体吐出ヘッドの全体構造の一例について概略を示す平面透視図である。
図1において、液体吐出ヘッド50は、紙などの記録媒体に向けてインクを吐出するノズル51(吐出口)と、ノズル51に連通する圧力室52と、圧力室52内にインクが供給される開口部としてのインク供給口53とを含んでなる複数の圧力室ユニット54が、2次元配列されて構成されている。なお、図1では、図示の便宜上、一部の圧力室ユニット54が省略して描かれている。
複数のノズル51は、主走査方向(本実施形態では記録媒体の搬送方向と略直交する方向である)と、主走査方向に対して所定の角度θをなす斜め方向との2方向に沿って、2次元マトリクス状に配列されている。具体的には、主走査方向に対して角度θをなす斜め方向に沿ってノズル51が一定のピッチdで複数配列されていることにより、ノズル51が主走査方向に沿った一直線上に所定のピッチ「d×cosθ」で配列されたものと等価に取り扱うことができる。このようなノズル配列によれば、例えば主走査方向に沿って例えば1インチ当たり2400個(2400ノズル/インチ)に及ぶような高密度のノズル配列と実質的に同等の構成にできる。すなわち、液体吐出ヘッド50の長手方向(主走査方向)に沿った直線上に並べられるように投影される実質的なノズルの間隔(投影ノズルピッチ)の高密度化が達成される。図1に示すように2方向に沿ったノズル配列を、2次元マトリクス状のノズル配列と呼ぶことにする。
また、複数のノズル51に1対1で連通する複数の圧力室52も、ノズル51と同様に、2次元マトリクス状に配列されている。
なお、本発明の実施に際して、ノズル51等の配置構造は、図1に示した例に特に限定されない。例えば、図2に示すように、複数のノズル51が2次元的に配列された短尺の液体吐出ヘッドブロック50’を千鳥状に配列して繋ぎ合わせることで、記録媒体の全幅に対応する長さのノズル列を有する液体吐出ヘッドを構成してもよい。図2に示すようなノズル配列も2次元マトリクス状のノズル配列である。
図1に示すノズル配列であっても、図2に示すノズル配列であっても、主走査方向(記録媒体の搬送方向と略直交する方向)に記録媒体の全幅に対応する長さにわたるノズル列を備えるフルライン型の液体吐出ヘッドを構成することができる。
図3は、図1の液体吐出ヘッド50の一部を拡大して詳細に示す平面透視図である。また、図3の4−4線に沿った断面図を図4に示し、図3の5−5線に沿った断面図を図5に示す。
図4及び図5に示すように、液体吐出ヘッド50は、主として、複数のノズル51(吐出口)が形成されているノズルプレート510、ノズル51に連通する複数の圧力室52がノズル51に対して一対一で形成されている圧力室プレート520、圧力室52の一壁面(振動面)を構成し、圧力室52の容積を変化させて圧力室52内の液体に圧力を付与する圧力発生手段としてのアクチュエータ580が形成されている振動板56(「アクチュエータプレート」ともいう)、アクチュエータ580(特に圧電体58)の周辺の空間を確保するスペーサ70であって、アクチュエータ580に対して駆動信号を与えるための立体配線としての導電部72が形成されているスペーサ70(「立体配線プレート」ともいう)、スペーサ70の導電部72に接続された水平配線93(外部配線)が形成されている水平配線プレート81(「外部配線プレート」ともいう)、水平配線プレート81の水平配線93を保護する保護プレート82、及び、複数の圧力室52に連通する共通液室55が形成されている共通液室プレート550が積層されて形成されている。
振動板56は、圧力室プレート520をノズルプレート510と挟むようにして、ノズルプレート510が配置されている側とは反対側に配置されている。言い換えると、圧力室52に対してノズル51を下として見たとき、振動板56は、複数の圧力室52の上に配置されている。
なお、振動板56は接地されており、この振動板56には圧力室52が形成されている側とは反対側に圧電体58が固着され、この圧電体58を振動板56と挟むようにして個別電極57が形成されている。圧電体58は、例えばピエゾからなり、個別電極57に所定の電気信号(駆動信号)が与えられると変位(歪み)が発生し、振動板56を介して圧力室52の容積を変化させる。これらの振動板56、圧電体58及び個別電極57によって圧力発生手段としてのアクチュエータ580が構成されている。
なお、本実施形態における振動板56には、圧電体58が直接的に固着されているが、振動板56と圧電体58との間に個別電極を設けてもよい。すなわち、圧電体58の上面と下面の両面に個別電極を設けてもよい。
また、本実施形態における振動板56は、複数の圧力室52に共通のものとし1枚のプレートで形成されているが、このような場合に特に限定されず、圧力室52ごとに形成されている場合もある。
圧電体58の上面に形成されている個別電極57には、液体吐出ヘッド50の外部(具体的には後に説明する図22のヘッドドライバ154)から、水平配線プレート81上の水平配線93(外部配線)、この水平配線93とスペーサ70の導電部72とを繋ぐ水平配線プレート81の導電性材料92(例えば導電性ペーストを硬化させたもの)、スペーサ70の導電部72、及び、このスペーサ70の導電部72とアクチュエータ580の個別電極57とを繋ぐ導電性接合材91(例えばハンダ)を介して、駆動信号が与えられる。
共通液室55は、その上流のインクタンク(具体的には後に説明する図21のインクタンク60)に連通しており、インクタンク60から供給されたインクを、複数の圧力室52に対して配給する。
なお、図1に示す液体吐出ヘッド50のうちで、図4は2つの圧力室ユニット54に相当する部分のみを図示しており、また、図5は1つの圧力室ユニット54に相当する部分のみを図示しており、図4及び図5のいずれにも、共通液室55を構成する壁としては、天面板551のみが図示されているが、実際には、共通液室55には図4及び図5では図示を省略した側壁が存在する。すなわち、共通液室プレート550は、天面板551のみではなく、図示を省略した側壁を含んで構成されている。
共通液室55が形成されている共通液室プレート550は、保護プレート82、水平配線プレート81、スペーサ70、及び、振動板56を挟んで、圧力室プレート520が配置されている側とは反対側に配置されている。言い換えると、圧力室52に対してノズル51を下として見たとき、共通液室55は、複数の圧力室52の上に配置され、これらの全ての圧力室52の背面を覆うようにして、ひとつの共通の空間をなす流路(共通背面流路)として形成されている。
このような共通背面流路として形成された共通液室55により、ノズル51を高密度に配置することができるとともに、各圧力室52に対してインクがリフィル性良く供給されることになる。
液体吐出ヘッド50の外部から共通液室55に供給された液体は、詳細には、図5において、共通液室55から、保護プレート82の貫通孔8253、水平配線プレート81の貫通孔8153、スペーサ70の貫通孔753、及び、振動板56の貫通孔53(すなわち圧力室52のインク供給口53である)を介して、各圧力室52に供給される。
[スペーサの詳細構造]
アクチュエータ580(特に圧電体58)の周辺の空間を確保するプレートとして用いられるとともに、立体配線用の基板(立体配線プレート)として兼用されるスペーサ70の一例の平面図を図6に示す。
図6に示すスペーサ70は、絶縁性材料からなる基材71、導電性材料からなる導電部72、圧電体58をその中に配置させるように圧電体58の水平断面積よりも大きな開口面積を有する大開口部758、及び、圧力室52のインク供給口53に連通するように圧力室52のインク供給口53の開口面積と略同一の開口面積を有する貫通孔753(小開口部)を含んで構成されている。
また、スペーサ70は、アクチュエータ580の上(すなわち個別電極57の上)に空間を確保するように、圧電体58及び個別電極57の厚さの合計よりも厚く形成されている。
このようなスペーサ70の底面が、振動板56の圧電体58が固着されている面に接合され、しかも、スペーサ70の大開口部758の中に圧電体58が配置されることにより、スペーサ70によって圧電体58が保護されることになる。すなわち、圧電体58の運動を阻害しない程度の空間が確保される。
スペーサ70の導電部72は、柱状形状である。この導電部72の上端面721は、スペーサ70の上面に露出しており、導電部72の側面722は、スペーサ70の一側面(具体的には大開口部758を構成している壁面)に露出している。
このような導電部72は、スペーサ70の大開口部758を構成している壁面に露出している側面722の一部が一方の電極(下部電極)として用いられるとともに、スペーサ70の上面に露出している上端面721が他方の電極(上部電極)として用いられる。
図7は、スペーサ70の導電部72とアクチュエータ580の個別電極57との接合形態の一例を示す斜視図である。
図7において、スペーサ70の導電部72と圧電アクチュエータ580の個別電極57とは、フィレ形状に形成された導電性接合材91(例えばハンダ)によって接合されている。
詳細には、スペーサ70の導電部72は、その導電部72の軸線方向に沿った平坦な側面722を有し、この側面722がスペーサ70の一側面702(具体的には図6の大開口部758を構成している側壁である)に露出しており、このような側面722の下部が、導電部72の一方の電極(下部電極)として、アクチュエータ580の個別電極57の上面の端部と導電性接合材91(例えばハンダ)によって接合されている。
一方で、スペーサ70の導電部72の上端面721は、スペーサ70の上面701(具体的には図4及び図5に示すように水平配線プレート81の底面と接合される面である)に露出しており、この上端面721が、導電部72の他方の電極(上部電極)として、水平配線プレート81の水平配線93と導電性材料92によって接合されている。
このような、上端面721及び側面722が露出するようにして形成された柱状の導電部72を有するスペーサ70(立体配線プレート)の形態には各種ある。
図8(a)、(b)、(c)及び(d)は、代表例としてのスペーサ(第1例70a、第2例70b、第3例70c、第4例70d)をそれぞれ示す斜視図である。
図8(a)に示す第1例のスペーサ70aは、半円柱(半円筒)形状の導電部72aを有する。詳細には、導電部72aの上端面721は、半円形状であり、導電部72aの一方の電極(上部電極)として、スペーサ70aの上面701(基材71の上面である)に露出している。また、導電部72aの軸線方向に沿って平坦に形成された一側面722は、スペーサ70aの大開口部758の一部を構成している一側面702(基材71の一側面である)に露出しており、この側面722の下部723は、導電部72aの他方の電極(下部電極)を構成している。
なお、スペーサ70aには、図5にも示されているように、共通液室55から圧力室52まで至る流路の一部を構成する貫通孔753が形成されている。
図8(b)に示す第2例のスペーサ70bは、図8(a)に示す第1例のスペーサ70aの導電部72aよりも側面722が絞られた略円柱形状(略円筒形状)の導電部72bを有する。すなわち、第2例における導電部72bの上端面721の形状は、いわゆる弓形である。
図8(a)に示した第1例のスペーサ70aと図8(b)に示した第2例のスペーサ70bとの相違点の理解を容易にするために、第1例のスペーサ70aの導電部72aを図9(a)に示し、第2例のスペーサ70bの導電部72bを図9(b)に示す。
図9(a)の第1例における導電部72aの上端面721は、中心点Oを通る弦(直線)ABと弧ABとで囲まれた、半円形状の面によって構成されている。
一方で、図9(b)の第2例における導電部72bの上端面721は、弦(直線)ABと弧ABとで囲まれたいわゆる弓形形状の面によって構成されており、弦ABに対する中心角θが180度よりも小さい。言い換えると、導電部72bの水平断面において、短い方の弧(劣弧)を切断する弦ABがスペーサ70bの一側面に露出するとともに、長い方の弧(優弧)がスペーサ70bの内側に配置されるようになっている。
また、図8(b)に示されているように、第2例のスペーサ70bの基材71は、スペーサ70bの導電部72bの露出している一側面722を水平方向において両側から挟持するように、導電部72bの一側面722に対してオーバハングしている。
なお、図8(a)、(b)に示したスペーサ70a、70bは、導電部72の一側面722が平坦である一方で、他の側面が曲面となっているが、このような場合に特に限定されるものではなく、導電部72を角柱形状にして形成することにより、導電部72の全ての側面を平坦に形成してもよい。
図8(c)に示す第3例のスペーサ70cの導電部72cは、四角柱形状である。なお、スペーサ70の導電部72を角柱形状にして形成する場合、図8(c)に示すような四角柱形状には特に限定されず、六角柱形状などの他の角柱形状であってもよい。また、図8(c)に示すスペーサ70cの基材71は導電部72cの側面722に対してオーバハングしていないが、基材71を導電部72の側面722に対してオーバハングするように形成してもよい。例えば、導電部72の水平断面形状を台形形状にするとともに、その台形形状の長さが異なる上辺及び下辺のうちで短い方の辺がスペーサ70の側面702に露出するようにして、導電部72を形成する。
図8(d)に示す第4例のスペーサ70dは、図8(b)に示す第2例のスペーサ70bの導電部72bと同一形状の導電部72bを有している。また、第4例のスペーサ70dは、図8(b)に示す第2例のスペーサ70bとは異なり、導電部72bの下部723とスペーサ72の底面703との間に、導電部72bの軸線方向と略直交する方向に沿って、リブ73が形成されている。
第4例における導電部72bの下部電極723とアクチュエータ580の個別電極57とを導電性接合材91(例えばハンダ)で接合する際、導電部72bの下に形成されているリブ73によって、導電性接合材91の垂れ下がりが防止されることにより、個別電極57と共通電極としての振動板56との電気的な短絡が防止されることになる。
また、図8(a)、(b)、(c)、(d)には、図7を用いて説明したように、スペーサ70の平坦な一側面702に導電部72がその側面722を露出させるようにして形成されているが、図10に示すスペーサ700のように、圧電体58及び個別電極57のコーナに対応する部分に導電部72を形成するようにしてもよい。
[スペーサの製造方法]
図11及び図12は、スペーサ70の製造方法の一例の流れの説明に用いる説明図である。
なお、図11及び図12は、図8(b)に示すスペーサ70bを製造する場合を例に模式的に示している。また、図12は、図11中の12−12線に沿った垂直断面図となっており、図11は、図12の11−11線に沿った水平断面図となっている。
図11及び図12において、まず、成形型として金属からなる上型910及び下型920を準備し、これらの上型910と下型920とを組み合わせる(図11(a)、図12(a))。
ここで、上型910は、後に形成されるスペーサ70の導電部72と同一形状の凸部911を有する。なお、図8(b)に示す第2例のスペーサ70bを製造する場合、上型910の凸部911は、図9(b)に示す略円柱形状の導電部72bと同一形状である。
一方で、下型920は、後に形成されるスペーサ70の大開口部(図6の758)に対応する第1凸部921と、共通液室55から圧力室52へ至る流路の一部としての貫通孔(図6の753)に対応する第2凸部922を有する。
また、上型910の凸部911が、下型920の第1凸部921の側壁に当接するようにして、上型910と下型920とが組み合わされる。
このような上型910及び下型920が組み合わされると、上型910と下型920との間には、図6のスペーサ72の基材71と略同一形状の空間710が形成される。
このような上型910と下型920との間に形成された空間710に、絶縁性の樹脂711を注入する(図11(b)、図12(b))。
上型910と下型920との間の空間710に注入された樹脂711が硬化して、スペーサ70の基材71が形成された後に、上型910のみ外す(図11(c)、図12(c))。
そうすると、基材71には、上型910の凸部911が抜けたところに、図6のスペーサ70の導電部72に対応する凹部712が形成される。
すなわち、スペーサ70の導電部72に対応する凹部712が形成されている側面(図7の702)を有する基材71(第1部材)と、この基材71の側面(図7の702)に当接される平坦面を有する下型920(第2部材)とが用意されたことになる。ここで、凹部712は、上端のみが開口端として開口している状態となっている。
このように凹部712を有する基材71の側面に下型920の平坦面が当接されて、凹部712の上端のみが開口端として開口している状態で、この凹部712の開口端から凹部712内に導電性ペースト720を充填する(図11(d)、図12(d))。
詳細には、凹部712以外の部分をマスクするようにして、基材71の上面にスクリーン93を形成し、スキージ94を用いて、基材71の凹部712の開口端から凹部712内に導電性ペースト720を充填する。例えば、導電性ペースト720として、エポキシ樹脂に導電性粒子が混合された熱硬化性の導電性ペーストが用いられる。
次に、導電性ペースト720を硬化させる。詳細には、導電性ペースト720が熱硬化性である場合、加熱処理により導電性ペースト720が硬化される。例えば、まず仮乾燥として80℃で30分加熱し、次に本硬化として160℃で60分加熱する。そうすると、導電性ペースト720が硬化して導電部72が形成される(図11(e)、図12(e))。
そして、下型920を分離すると、基材71及び導電部72からなるスペーサ70が形成される(図11(f)、図12(f))。
このようにして形成されたスペーサ70は、図8(b)に示されているように、上面701には柱状の導電部72の上端面721が露出しているとともに、側面702には柱状の導電部72の一側面722が露出している。
なお、図8(d)に示したようなリブ73を有するスペーサ72dを形成する場合には、3つの成形型を用いた、いわゆる3型構成でスペーサ72dを形成すればよい。
[液体吐出ヘッドの製造方法]
図13及び図14は、液体吐出ヘッド50の製造方法の一例の流れの説明に用いる説明図である。
まず、複数のノズル51が形成されているノズルプレート510、複数のノズル51にそれぞれ連通する複数の圧力室52が形成されている圧力室プレート520、及び、圧力室52内の液体に圧力を付与するアクチュエータ580が形成されている振動板56(アクチュエータプレート)が積層されてなる基本構造体501を準備する(図13(a))。
この基本構造体501に、図11及び図12を用いて説明した製造方法によって製造したスペーサ70を取り付ける(図13(b))。ここで、スペーサ70の大開口部758の中に、アクチュエータ580の圧電体58が配置される。また、スペーサ70の貫通孔753が圧力室52のインク供給口53に位置合わせされて連通する。
次に、アクチュエータ580の個別電極57と、スペーサ70の導電部72を、ハンダなどの導電性接合材91で接合する(図13(c))。詳細には、図7に示されているように、スペーサ70の導電部72の側面722がスペーサ70の一側面702(大開口部758を構成している側壁である)に露出しているので、この導電部72の側面722の下部(下部電極)を、アクチュエータ580の個別電極57と接合する。
次に、スペーサ70の導電部72の上部電極(図7の721)に対応する位置に貫通孔8153が形成されている水平配線プレート81をスペーサ70の上面に接合する(図14(a))。
なお、水平配線プレート81上には、図3にも示されているように、水平配線93(外部配線)が形成される。
次に、水平配線プレート81の貫通孔8192内に導電性ペースト92を充填して、その導電性ペースト92を硬化させる(図14(b))。
これにより、水平配線プレート81の水平配線93、水平配線プレート81の貫通孔8192に充填された導電性材料92(硬化した導電性ペーストである)、スペーサ70の導電部72、及び、このスペーサ70の導電部72とアクチュエータ580の個別電極57が導電性接合材91を介して接続されて、液体吐出ヘッド50内のアクチュエータ580の駆動用配線の敷設が完了し、その後、水平配線プレート81の上に水平配線93を共通液室55内の液体から保護するための保護プレート82を形成する(図14(c))。
なお、図14(a)〜(c)を用いて説明したように、水平配線プレート81の上面に水平配線93(外部配線)を形成して水平配線プレート81の上に保護プレート82を形成する代わりに、図15に示すように、その底面の凹部に形成された水平配線930(外部配線)を有する水平配線プレート84を、スペーサ70の上に取り付けるようにしてもよい。この場合、スペーサ70の導電部72の上部電極が水平配線プレート84の底面に形成されている水平配線930に接合される。
[外部配線の他の例]
図16は、共通液室55内を貫通する柱状配線95(エレキ柱と呼ばれることがある)を設けた液体吐出ヘッド500の断面図である。また、図17は、共通液室55内を貫通する柱状配線95についての理解を容易にするための斜視模式図である。
なお、図16及び図17に示す液体吐出ヘッド500の構成要素のうちで、図4に示す液体吐出ヘッド50の構成要素と同じ構成要素には、同じ符号を付してあり、詳細な説明は省略する。
図16において、液体吐出ヘッド50の外部から与えられる駆動信号は、共通液室55の天面板551を厚さ方向に貫通している天面板551内の垂直配線96、共通液室55内を垂直方向に貫通している共通液室55内の柱状配線95、アクチュエータ580を保護する保護プレート86を厚さ方向に貫通している保護プレート86の垂直配線94、スペーサ70の導電部72、及び、スペーサ70の導電部72とアクチュエータ580の個別電極57とを繋ぐ導電性接合材91を介して、アクチュエータ580の個別電極57に与えられるようになっている。
図16の液体吐出ヘッド500と図4の液体吐出ヘッド50を比較すると、図4の液体吐出ヘッド50では、スペーサ70の導電部72と液体吐出ヘッド50の外部との間の配線(外部配線)を、主として圧電体58の配置面に対して水平方向に敷設された水平配線93によって構成しているが、図16の液体吐出ヘッド500では、スペーサ70の導電部72と液体吐出ヘッド500の外部との間の配線(外部配線)も、圧電体58の配置面に対して略垂直方向に形成されている配線94、95、96によって構成している点で異なっている。
以上、共通液室55を圧力室52の背面に設けた場合を例に説明したが、このような場合に本発明は限定されない。
図18に示す液体吐出ヘッド5000は、ノズル51が形成されているノズルプレート501、第1の介装プレート502、共通液室55が形成されている共通液室プレート503、第2の介装プレート504、圧力室52が形成されている圧力室プレート505、アクチュエータ580が形成されている振動板56(アクチュエータプレート)、スペーサ70、水平配線基板81、及び、保護プレート82の順に積層されて形成されている。
なお、図18に示す液体吐出ヘッド5000の構成要素のうちで、図4に示す液体吐出ヘッド50の構成要素と同じ構成要素には、同じ符号を付してあり、詳細な説明は省略する。
図18において、液体吐出ヘッド50の外部から与えられる駆動信号は、水平配線プレート81の水平配線93、水平配線プレート81内を厚さ方向(垂直方向)に貫通している導電性材料92、スペーサ70の導電部72、及び、スペーサ70の導電部72とアクチュエータ580の個別電極57とを繋ぐ導電性接合材91を介して、アクチュエータ580の個別電極57に与えられるようになっている。
[画像形成装置]
図19は、画像形成装置の一例の概略を示す全体構成図である。
図19において、画像形成装置10は、インクの各色別に設けられた複数のインク吐出ヘッド12K、12C、12M、12Yを有するインク吐出部12と、各インク吐出ヘッド12K、12C、12M、12Yに供給するインクを貯蔵しておくインク貯蔵/装填部14と、記録紙16を供給する給紙部18と、記録紙16のカールを除去するデカール処理部20と、インク吐出部12のノズル面(インク吐出面)に対向して配置され、記録紙16の平面性を保持しながら記録紙16を搬送するベルト搬送部22と、インク吐出部12によるプリント結果を読み取るプリント検出部24と、プリント済みの記録紙を外部に排出する排紙部26とを備えている。
なお、図19では、給紙部18の一例としてロール紙(連続用紙)を給紙するものを示しているが、予めカットされているカット紙を給紙するものを用いてもよい。ロール紙を使用する装置構成の場合、図19のように、裁断用のカッタ28が設けられる。カッタ28は、固定刃28Aと、この固定刃28Aに沿って移動する丸刃28Bとから構成されている。ところで、給紙部18から送り出される記録紙16は一般に巻き癖が残りカールする。このカールを除去するために、デカール処理部20において巻き癖方向と逆方向に加熱ドラム30で記録紙16に熱を与える。デカール処理後、カット済の記録紙16は、ベルト搬送部22へと送られる。
ベルト搬送部22は、ローラ31、32間に無端状のベルト33が巻き掛けられた構造を有し、少なくともインク吐出部12のノズル面及びプリント検出部24のセンサ面に対向する部分が平面(フラット面)をなすように構成されている。ベルト33は、記録紙16幅よりも広い幅寸法を有しており、ベルト面には多数の吸引孔(図示省略)が形成されている。図19に示したように、ローラ31、32間に掛け渡されたベルト33の内側においてインク吐出部12のノズル面及びプリント検出部24のセンサ面に対向する位置には吸着チャンバ34が設けられており、この吸着チャンバ34をファン35で吸引して負圧にすることによってベルト上の記録紙16が吸着保持される。ベルト33が巻かれているローラ31、32の少なくとも一方にモータ(図示省略)の動力が伝達されることにより、ベルト33は図19において、時計回り方向に駆動され、ベルト33上に保持された記録紙16は、図19の左から右へと搬送される。なお、縁無しプリント等を形成するとベルト33上にもインクが付着するので、ベルト33の外側の所定位置(プリント領域以外の適当な位置)にベルト清掃部36が設けられている。ベルト搬送部22により形成される用紙搬送路上においてインク吐出部12の上流側には、加熱ファン40が設けられている。加熱ファン40は、プリント前の記録紙16に加熱空気を吹きつけ、記録紙16を加熱する。プリント直前に記録紙16を加熱しておくことにより、インクが着弾後乾き易くなる。
図20は、画像形成装置10のインク吐出部12周辺を示す要部平面図である。
図20に示すように、インク吐出部12は、最大紙幅に対応する長さを有するライン型ヘッドを媒体搬送方向(副走査方向)と直交する方向(主走査方向)に配置した、いわゆるフルライン型のヘッドとなっている。具体的には、各インク吐出ヘッド12K、12C、12M、12Yは、本画像形成装置10が対象とする最大サイズの記録紙16の少なくとも一辺を超える長さにわたってノズル(吐出口)が複数配列されたライン型ヘッドで構成 されている。
記録紙16の搬送方向(媒体搬送方向)に沿って、上流側(図20の左側)から黒(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロ(Y)の順に各色インクに対応したインク吐出ヘッド12K、12C、12M、12Yが配置されている。記録紙16を搬送しつつ各インク吐出ヘッド12K、12C、12M、12Yからそれぞれ色インクを吐出することにより記録紙16上にカラー画像を形成し得る。
このように、紙幅の全域をカバーするフルラインヘッドがインク色別に設けられてなるインク吐出部12によれば、媒体搬送方向(副走査方向)について記録紙16とインク吐出部12を相対的に移動させる動作を一回行うだけで(すなわち、一回の副走査で)記録紙16の全面に画像を記録することができる。これにより、インク吐出ヘッドが媒体搬送方向と直交する方向(主走査方向)に往復動作するシャトル型ヘッドに比べて高速プリントが可能であり、生産性を向上させることができる。
なお、ここで主走査方向及び副走査方向とは、次に言うような意味で用いている。すなわち、記録紙の全幅に対応したノズル列を有するフルラインヘッドで、ノズルを駆動する時、(1)全ノズルを同時に駆動するか、(2)ノズルを片方から他方に向かって順次駆動するか、(3)ノズルをブロックに分割して、ブロックごとに片方から他方に向かって順次駆動するか、等のいずれかのノズルの駆動が行われ、用紙の幅方向(記録紙の搬送方向と直交する方向)に1ライン(1列のドットによるライン又は複数列のドットから成るライン)のプリントをするようなノズルの駆動を主走査と定義する。そして、この主走査によって記録される1ライン(帯状領域の長手方向)の示す方向を主走査方向という。
一方、上述したフルラインヘッドと記録紙とを相対移動することによって、上述した主走査で形成された1ライン(1列のドットによるライン又は複数列のドットからなるライン)のプリントを繰り返し行うことを副走査と定義する。そして、副走査を行う方向を副走査方向という。結局、記録紙の搬送方向が副走査方向であり、それに直交する方向が主走査方向ということになる。
また、本実施形態では、KCMYの標準色(4色)の構成を例示したが、インクの色数や色の組み合わせについては本実施形態に示す例には限定されず、必要に応じて淡インク、濃インクを追加してもよい。例えば、ライトシアン、ライトマゼンタ等のライト系インクを吐出するインク吐出ヘッドを追加する構成も可能である。
図19に示したように、インク貯蔵/装填部14は、各インク吐出ヘッド12K、12C、12M、12Yに対応する色のインクを貯蔵するインクタンクを有し、各インクタンクは図示を省略した管路を介して各インク吐出ヘッド12K、12C、12M、12Yと連通されている。
プリント検出部24は、インク吐出部12の吐出結果を撮像するためのイメージセンサ(ラインセンサ等)を含み、該イメージセンサによって読み取った画像からノズルの目詰まりその他の吐出不良をチェックする手段として機能する。
プリント検出部24の後段には、後乾燥部42が設けられている。後乾燥部42は、プリントされた画像面を乾燥させる手段であり、例えば加熱ファンが用いられる。後乾燥部42の後段には、加熱・加圧部44が設けられている。加熱・加圧部44は、画像表面の光沢度を制御するための手段であり、画像面を加熱しながら所定の凹凸形状の表面を有する加圧ローラ45で加圧し、画像面に凹凸形状を転写する。
このようにして生成されたプリント物は、排紙部26から排出される。このインクジェット記録装置10では、本画像のプリント物と、テストプリントのプリント物とを選別してそれぞれの排出部26A、26Bへと送るために排紙経路を切り換える選別手段(図示省略)が設けられている。なお、大きめの用紙に本画像とテストプリントとを同時に並列に形成する場合は、カッタ(第2のカッタ)48によってテストプリントの部分を切り離す。カッタ48は、排紙部26の直前に設けられており、画像余白部にテストプリントを行った場合に、本画像とテストプリント部を切断するものである。カッタ48の構造は、前述した第1のカッタ28と同様であり、固定刃48Aと丸刃48Bとから構成されている。また、図示を省略したが、本画像の排出部26Aには、オーダ別に画像を集積するソータが設けられている。
なお、図19においてインク色毎に設けられている各インク吐出ヘッド12K、12C、12M、12Yの構造は共通しているので、以下、これらを代表して符号50によってインク吐出ヘッドを表すものとする。
図21は、画像形成装置10におけるインク供給系の構成を示した概要図である。
インクタンク60は、液体吐出ヘッド50にインクを供給するための基タンクであり、図19に示したインク貯蔵/装填部14を構成している。インクタンク60の態様には、インク残量が少なくなった場合に補充口(図示を省略)からインクを補充する方式と、インクタンク60ごと交換するカートリッジ方式とがある。使用用途に応じてインクの種類を替える場合には、カートリッジ方式が適している。この場合、インクの種類をバーコードなどで識別して、インクの種類に応じた吐出制御を行うことが望ましい。
図21に示されるように、インクタンク60と液体吐出ヘッド50を繋ぐ管路650(インク供給管路)の中間には、異物や気泡を除去するためにフィルタ62が設けられている。フィルタ62のメッシュサイズは、液体吐出ヘッド50のノズル51の径と同等若しくはノズル径以下とすることが好ましい。
また、画像形成装置10には、ノズル51のメニスカスの乾燥を防止又はメニスカス近傍のインク粘度の上昇を防止する手段としてのキャップ64と、ノズル面50Aを清掃する手段としてのクリーニングブレード66とが設けられている。
これらのキャップ64及びクリーニングブレード66を含むメンテナンスユニットは、図示を省略した移動機構によって液体吐出ヘッド50に対して相対移動可能であり、必要に応じて所定の退避位置から液体吐出ヘッド50の下方のメンテナンス位置に移動されるようになっている。
また、キャップ64は、図示しない昇降機構によって印字ヘッド50に対して相対的に昇降される。昇降機構は、キャップ64を所定の上昇位置まで上昇させ、液体吐出ヘッド50に密着させることにより、ノズル面50Aの少なくともノズル領域をキャップ64で覆うようになっている。
また、好ましくは、キャップ64の内側が仕切壁によってノズル列に対応した複数のエリアに分割されており、これら仕切られた各エリアをセレクタ等によって選択的に吸引できる構成とする。
クリーニングブレード66は、ゴムなどの弾性部材で構成されており、図示を省略したクリーニングブレード用の移動機構により液体吐出ヘッド50のインク吐出面(ノズル面50A)において摺動可能である。ノズル面50Aにインク液滴又は異物が付着した場合、クリーニングブレード66をノズル面50Aにおいて摺動させることでノズル面50Aを拭き取り、ノズル面50Aを清浄するようになっている。
吸引ポンプ67は、液体吐出ヘッド50のノズル面50Aをキャップ64が覆った状態で、その液体吐出ヘッド50のノズル51からインクを吸引し、吸引したインクを回収タンク68へ送液する。
このような吸引動作は、画像形成装置10にインクタンク60が装填されてインクタンク60から液体吐出ヘッド50へインクを充填するとき(初期充填時)のほか、長時間停止して粘度が上昇したインクを除去するとき(長時間停止の使用開始時)にも行われる。
ところで、液体吐出ヘッド50は、吐出しない状態が続くと、ノズル51近傍のインク溶媒が蒸発してそのノズル51近傍のインクの粘度が高くなってしまい、吐出駆動用のアクチュエータ580が動作してもノズル51からインクが吐出しなくなる。したがって、この様な状態になる手前で(吐出駆動用のアクチュエータの動作によってインク吐出が可能な粘度の範囲内で)、ノズル51近傍の粘度が上昇したインクをキャップ64に向けて吐出させる空吐出が行われる。また、ノズル面50Aの清掃手段として設けられているクリーニングブレード66等のワイパーによってノズル面50Aの汚れを清掃した後に、このワイパーの摺動動作によってノズル51内に異物が混入するのを防止するためにも空吐出が行われる。なお、空吐出は、「パージ」、「唾吐き」などと呼ばれる場合もある。特に、前述のようにプリントを行う前に行う空吐出は、「予備吐出」と呼ばれる。
ここで、ノズル51からの吐出について整理しておくと、第1に、紙などの記録媒体に画像形成するために記録媒体に向けて行う通常の吐出があり、第2に、キャップ64をインク受けとしてそのキャップ64に向けて行う空吐出がある。
また、液体吐出ヘッド50のノズル51や圧力室52内に気泡が混入したり、ノズル51内のインクの粘度上昇があるレベルを超えたりすると、前述の空吐出ではインクをノズル51から吐出できなくなるので、液体吐出ヘッド50のノズル面50Aにキャップ64を当てて液体吐出ヘッド50の圧力室52内の気泡が混入したインク又は増粘したインクを吸引ポンプ67で吸引する動作が行われる。
図22は、画像形成装置10の機能的な構成例を示すブロック図である。
図22において、画像形成装置10は、主として、液体吐出ヘッド50、通信インターフェース110、システムコントローラ112、メモリ114、152、搬送部116、搬送制御部118、給液部122、給液制御部124、プリント制御部150、及び、ヘッドドライバ154(駆動部)を含んで構成されている。
本実施形態において、液体吐出ヘッド50は、K(黒)、C(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロ)の各インク色ごとに設けられている。
通信インターフェース110は、ホストコンピュータ300から送られてくる画像データを受信する画像データ入力手段である。通信インターフェース110には、USB(Universal Serial Bus)、IEEE1394、イーサネット(登録商標)などの有線、又は、無線のインターフェースを適用することができる。
ホストコンピュータ300から送信された画像データは通信インターフェース110を介して画像形成装置10に取り込まれ、第1のメモリ114に一旦記憶される。
システムコントローラ112は、中央演算処理装置(CPU)及びその周辺回路等から構成され、所定のプログラムに従って画像形成装置10の全体を制御する主制御手段である。すなわち、システムコントローラ112は、通信インターフェース110、搬送制御部118、プリント制御部150等の各部を制御する。
搬送部116は、搬送系のモータなどによって構成されている。搬送系のモータは、例えば、記録媒体の搬送用のローラやベルトなどに動力を与えるモータである。
搬送制御部118は、モータドライバなどによって構成されている。モータドライバは、システムコントローラ112からの指示に従って搬送部116のモータを駆動するドライバ(駆動回路)である。
給液部122は、インクを貯蔵するインク貯蔵手段としてのインクタンク、このインクタンクから液体吐出ヘッド50までインクを流動させる管路及びポンプなどによって構成されている。
給液制御部124は、システムコントローラ112からの指示に従って給液部122を用いて、液体吐出ヘッド50に対してインクを供給する制御を行うものである。
プリント制御部150は、画像形成装置10に入力される画像データに基づいて各インク色のドットデータを生成する画像処理手段として機能する。すなわち、プリント制御部150は、システムコントローラ112の制御に従い、第1メモリ114内の画像データからインク吐出制御用のドットデータを生成するための各種の加工、補正などの画像処理を行い、生成したデータ(ドットデータ)をヘッドドライバ154に供給する。
プリント制御部150には画像バッファメモリとしての第2メモリ152が備えられており、プリント制御部150における画像処理時に画像データやパラメータなどのデータが第2メモリ152に一時的に格納される。なお、図1において第2メモリ152はプリント制御部150に付随する態様で示されているが、第1メモリ114と兼用することも可能である。また、プリント制御部150とシステムコントローラ112とを統合して1つのプロセッサで構成する態様も可能である。
画像データ入力から画像形成までの処理の流れを概説すると、通信インターフェース110を介して外部から入力された画像データは第1メモリ114に蓄えられる。なお、インク(色材) による微細なドットの打滴密度やドットサイズを変えることによって、人の目に疑似的な連続階調と見える画像を記録媒体上に形成するため、入力された画像データの階調(画像の濃淡)をできるだけ忠実に再現するようなドットデータに変換する必要がある。そのため、画像メモリ114に蓄えられた画像データは、システムコントローラ112を介してプリント制御部150に送られ、プリント制御部150においてディザ法や誤差拡散法などを用いたデジタルハーフトーニングによって、各インク色ごとのドットデータに変換される。
すなわち、プリント制御部150は、入力された原画像データをK、C、M、Yの4色のドットデータに変換する処理を行う。こうして、プリント制御部150で生成されたドットデータは、第2メモリ152に蓄えられる。
ヘッドドライバ154は、プリント制御部150から与えられるドットデータ(すなわち、第2メモリ152に記憶されたドットデータ)に基づき、液体吐出ヘッド50を駆動するための駆動信号を出力する。
ヘッドドライバ154から出力された駆動信号が液体吐出ヘッド50に加えられることによって、液体吐出ヘッド50から記録媒体に対してインクが吐出される。記録媒体の搬送速度に同期して液体吐出ヘッド50のインク吐出を制御することにより、記録媒体上に所望の画像が形成される。
液体吐出ヘッド50が図4に示したもので構成されている場合、ヘッドドライバ154から出力された駆動信号は、図4において、ヘッドドライバ154に接続されている水平配線93(外部配線)、この水平配線93に導電性材料92を介して接続されているスペーサ70の導電部72、及び、導電性接合材91を介して、アクチュエータ580の個別電極57に与えられる。
以上、本発明の実施形態について詳細に説明したが、本発明は、本明細書において説明した例や図面に図示された例には限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、各種の設計変更や改良を行ってよいのはもちろんである。
本発明に係る液体吐出ヘッドの一例について全体構造の概略を示す平面透視図である。 本発明に係る液体吐出ヘッドの他の例について全体構造の概略を示す平面透視図である。 図1の液体吐出ヘッドの一部を詳細に示す平面透視図である。 図3の4−4線に沿った断面図である。 図3の5−5線に沿った断面図である。 立体配線用の基板としてのスペーサの平面図である。 スペーサとアクチュエータとの電気的な接合の形態の一例を示す斜視図である。 スペーサの代表的な例を示す斜視図である。 スペーサの導電部の代表的な例を示す図である。 スペーサとアクチュエータとの電気的な接合の形態の他の例を示す斜視図である。 スペーサの製造処理の一例の説明に用いる垂直断面図である。 スペーサの製造処理の一例の説明に用いる水平断面図である。 液体吐出ヘッドの製造処理の一例の前半の説明に用いる垂直断面図である。 液体吐出ヘッドの製造処理の一例の後半の説明に用いる垂直断面図である。 底面の凹部に水平配線が形成された水平配線プレートを有する液体吐出ヘッドの垂直断面図である。 共通液室内を貫通する柱状配線を有する液体吐出ヘッドの一例を示す垂直断面図である。 図16の柱状配線の説明に用いる説明図である。 他の液体吐出ヘッドの内部構造を示す断面図である。 画像形成装置の一例の概略を示す全体構成図である。 図19の画像形成装置のインク吐出部周辺を示す要部平面図である。 図19の画像形成装置のインク供給系の構成の概略を示す説明図である。 画像形成装置の機能的な構成例を示すブロック図である。
符号の説明
10…画像形成装置、12…液体吐出部、50、500、5000…液体吐出ヘッド、51…ノズル(吐出口)、52…圧力室、53…圧力室のインク供給口、54…圧力室ユニット、55…共通液室、56…振動板(アクチュエータの共通電極)、57…アクチュエータの個別電極、58…アクチュエータの圧電体、60…インクタンク、70…スペーサ(立体配線プレート)、71…スペーサの基材、72…スペーサの導電部、73…スペーサのリブ、81…水平配線プレート(外部配線プレート)、82…保護プレート、91、92…導電性材料、93…水平配線(外部配線)、110…通信インターフェース、112…システムコントローラ、114、152…メモリ、150…プリント制御部、154…ヘッドドライバ、510…ノズルプレート、520…圧力室プレート、550…共通液室プレート、551…共通液室の天面板、580…アクチュエータ、701…スペーサの上面、702…スペーサの一側面、703…スペーサの底面、720…導電性ペースト、721…スペーサの導電部の上端面(上部電極)、722…スペーサの導電部の一側面、723…スペーサの導電部の下部電極、753…スペーサの貫通孔(小開口部)、758…スペーサの大開口部、910…上型、911…上型の凸部、920…下型、921、922…下型の凸部

Claims (5)

  1. 凹部が形成されている側面を有する第1部材と、平坦面を有する第2部材とを用意して、前記第1部材の前記凹部が形成されている前記側面に前記第2部材の前記平坦面が当接されて前記凹部の一端が開口端として開口している状態で、前記凹部の前記開口端から前記凹部内に導電性ペーストを充填する工程と、
    前記凹部内に充填されている前記導電性ペーストを硬化させる工程と、
    前記導電性ペーストが硬化してなる導電部が形成されている前記第1部材から前記第2部材を分離する工程と、
    を含み、前記第1部材の前記側面に露出させた前記導電部の露出面の一部が第1電極として用いられるとともに、前記導電部の前記導電性ペーストの充填に用いられた前記開口端に相当する端部が第2電極として用いられる基板を製造することを特徴とする基板の製造方法。
  2. 前記第2部材が成形型であり、前記第1部材が少なくとも前記第2部材を用いて成形された樹脂からなる成形品であることを特徴とする請求項1に記載の基板の製造方法。
  3. 液体を吐出する吐出口に連通する圧力室と、前記圧力室内の液体に圧力を付与するアクチュエータと、を備える液体吐出ヘッドの製造方法において、
    請求項1又は2に記載の基板の製造方法によって製造された前記基板を前記アクチュエータの周辺の空間を確保するスペーサとして用い、前記基板の前記第1電極を前記アクチュエータに接合するとともに、前記基板の前記第2電極を外部から前記アクチュエータに駆動信号を与えるための外部配線に接続することを特徴とする液体吐出ヘッドの製造方法。
  4. 液体を吐出する吐出口に連通する圧力室と、
    前記圧力室内の液体に圧力を付与するアクチュエータと、
    前記アクチュエータの周辺の空間を確保するスペーサであって、当該スペーサの側面に露出しているとともに前記アクチュエータに接続されている第1電極、及び、当該スペーサの上面に露出しているとともに外部から前記アクチュエータに駆動信号を与えるための外部配線に接続されている第2電極を有する導電部が形成されているスペーサと、
    を備えることを特徴とする液体吐出ヘッド。
  5. 請求項4に記載の液体吐出ヘッドを備え、
    前記液体吐出ヘッドを記録媒体に対して相対的に移動させるとともに、前記液体吐出ヘッドから前記記録媒体に向けてインクを吐出することにより、前記記録媒体に画像を形成することを特徴とする画像形成装置。
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